改訂版 司法書士&行政書士に読んでほしい相続・贈与時の税務の話
司法書士や行政書士にとっての相続・贈与に関わる業務としては、 主に遺言書の作成や登記手続があるが、相続税法・贈与税法上、 財産の引継ぎについて各種控除制度等が設けられている。 そのため、これらを無視して相続・贈与を進めることは 本来引き継げたはずの財産を損なう危険もあることから、 基本的な知識を押さえておくことが重要である。 本書は、前著「司法書士&行政書士に読んでほしい会社設立時の税務の話」 と同じ著者陣が、相続・贈与の場面において司法書士・行政書士が押さえておくべき知識を Q&A形式でわかりやすく解説。 また改訂にあたり、民法改正等を踏まえて、新しいQ&A を追加。 全面的に記述の見直しを行った。大好評書、待望の改訂版! 第1 章 相続発生後の税務の話 第1 節 相続発生後の流れ Q1:相続発生後のスケジュール Q2:延滞税と加算税 コラム 他の相続人が相続税を滞納したら、その分を肩代わりさせられる? Q3:準確定申告とは Q4:相続税の申告を要する人が複数いる場合 Q5:相続税申告時の添付書類 第2 節 相続税の計算方法 Q6:相続税の計算方法 Q7:基礎控除額の計算方法 Q8:相続税の計算における養子の取扱い Q9:遺産総額が基礎控除内の場合 Q10:相続税の税率 Q11:相続税の計算の具体例 Q12:相続人の取得額からの相続税額計算 Q13:実際の納付税額の算出方法 Q14:相続税額の2 割加算とは Q15:税額控除にはどのようなものがあるか コラム 「申告期限後3 年以内の分割見込書」を提出した後の手続き 第3 節 相続税の課税財産 Q16:相続税が課税される財産とは Q17:みなし相続財産とは Q18:相続税の非課税財産とは Q19:相続財産の寄附 Q20:控除される債務および葬式費用とは Q21:生前贈与加算とは Q22:持戻し免除の意思表示の推定と相続税法の関係 Q23:相続財産の把握のコツ Q24:名義預金とは Q25:名義株とは Q26:生命保険契約に関する権利とは 第4 節 課税財産の評価方法 Q27:宅地の評価方法 Q28:私道の評価方法 Q29:農地の評価方法 Q30:借地権等の評価方法 Q31:配偶者居住権の評価方法 Q32:配偶者居住権の消滅 Q33:小規模宅地等の特例 Q34:「居住の用に供されていた宅地等」の意味 Q35:小規模宅地等の特例の二世帯住宅への適用要件 Q36:建物の名義人と小規模宅地等の特例の関係 Q37:家屋の評価方法 Q38:株式の評価方法 第5 節 遺産分割協議における税務上の注意点 Q39: 相続した不動産を売却予定である場合の分割方法と税務 Q40:代償分割が行われた場合の課税関係 Q41:代償金の支払いと贈与税 Q42:特別寄与者の取扱い Q43:遺産分割協議のやり直しについて Q44:二次相続対策とは コラム 遺産分割前に相続人の1 人が死亡した場合の申告手続はどうなる? 第6 節 相続財産の売却時の税務の話 Q45:相続した不動産の売却時に課される税金 Q46:居住用財産の譲渡所得の特別控除 Q47:空き家の譲渡所得の特別控除 Q48:延納と物納 Q49:譲渡所得税の申告方法と申告時の添付書類 第7 節 実務で直面する諸問題~相続発生後~ Q50:遺留分権者の課税関係 Q51:相続放棄と生命保険金の受取り Q52:生命保険金の課税関係 Q53: 退職手当金を受取人以外の相続人が受け取った場合の課税関係 Q54:弔慰金の課税関係 Q55:団体信用保険付き住宅ローン Q56:お墓の購入費用に係る借入金 Q57:毎月の生活費から少しずつ妻名義として蓄積した預金 第2 章 相続発生前の税務の話 第1 節 贈与税の基礎知識 Q58:贈与に伴う課税関係 Q59:贈与税の計算方法 Q60:贈与税の課税財産 Q61:贈与の意思と贈与税 Q62:生命保険契約の名義変更 Q63:贈与税の非課税財産 Q64:扶養義務者から受け取る生活費等の扱い Q65:婚姻時の祝金の扱い Q66:贈与の合意解除 Q67:負担付贈与の課税関係 Q68: 連帯債務による住宅ローンのある物件の名義変更 Q69:敷金返還義務のあるアパートの贈与 Q70:贈与税の申告と納付 Q71:贈与税申告時の添付書類 第2 節 贈与税の特例 Q72:贈与税の配偶者控除 Q73:贈与者の死亡直前における贈与税の配偶者控除 Q74:店舗兼住宅における贈与税の配偶者控除 Q75:住宅取得等資金の非課税の特例 Q76:住宅取得等資金の非課税の特例の引渡要件 Q77:教育資金の一括贈与の特例 Q78:事業承継税制とは 第3 節 相続時精算課税制度 Q79:相続時精算課税とは Q80:相続時精算課税のメリット・デメリット Q81:住宅取得等資金の贈与における相続時精算課税の適用 Q82: 相続時精算課税の適用初年度後における申告手続と期限後申告 コラム 相続時精算課税適用者が特定贈与者よりも先に死亡した場合 第4 節 贈与契約書作成時の注意点 Q83:生前贈与をするか否かの判断プロセス Q84:死因贈与の課税関係 Q85:贈与契約書の記載内容についての税務上の注意点 第5 節 遺言書作成時の注意点 Q86:遺言書の記載内容についての税務上の注意点 Q87:遺言による寄附についての課税関係 252 Q88:納税資金の確保の方法 255 Q89:遺言執行者の報酬の課税関係 256 コラム 遺言書保管制度について 第6 節 実務で直面する諸問題~相続発生前~ Q90:名義預金のリスクを回避するための対策 Q91:名義株の解消 Q92:離婚による財産分与と贈与の関係 Q93:親の預金を勝手に引き出している兄弟