虫喰仙次 (P+D BOOKS)
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戦後最後の「無頼派」色川武大の傑作短篇集 元海軍司令官の父の末弟で、受験に何度も失敗し自らの人生を決めあぐねた若き叔父・御年。悲しい結末を迎えた彼の書き残した父宛の手紙で構成した「遠景」をはじめ、夢の手法をまじえて綴った「復活」ほか、生家をめぐる人々をモチーフとした作品を中心に、ギャンブル仲間であった一人の男の意外な出世と悲惨な転落を追った「虫喰仙次」など、短編7篇を収録。戦後最後の無頼派作家の描く、はぐれ者たちの生と死。 人生というばくちに敗れ、はずれ者として死んでいく男・虫喰仙次に対する深い親愛と共感を綴る表題作ほか、元海軍司令の父に寄せる想いを描く作品「復活」「観音」など筆者の自伝的な短編7篇を収録。
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