シンガポールを知るための65章【第5版】 (エリア・スタディーズ17)

田村 慶子
明石書店
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国際的にも重要な地位を占めるに至った小さな都市国家シンガポール。本書は、日本の第一線で活躍する研究者をはじめとする、知見も経験も豊富な執筆者によって紹介する、絶好のシンガポール入門書。コロナ禍での経済危機、ロックダウン等、最新の状況も収録。  はじめに Ⅰ 都市国家の登場――歴史を考える 第1章 ラッフルズ以前の歴史――中世の「シンガプラ」の繁栄 第2章 ラッフルズ――近代シンガポールの「建設者」 第3章 華人、マレー人、インド人――多様な移民社会の成立 第4章 抗日救国運動――「南洋華僑」の愛国 第5章 日本軍政期――「昭南島」の3年半 第6章 歴史教科書に見る「戦争の記憶」――どう語り継がれてきたか? 第7章 突然の独立――リー・クアンユーの涙 第8章 南洋大学の25年――「権力に祝福されない大学」の興亡史 第9章 シンガポールの経済発展と日本――刷新を続ける経済政策と日本企業進出  【コラム1】知っているようで知らない? シンガポール人の名前 Ⅱ 多様なエスニシティ――人と文化を考える 第10章 民族の分類と多文化主義――「CМIО」で生きるシンガポール人 第11章 華人会館――華人アイデンティティを支える組織 第12章 食文化――食事の中の異文化 第13章 シングリッシュ――多民族国家とアイデンティティ 第14章 言語と階層――成功を決めるのは何か 第15章 ポップカルチャー――ポップ音楽界、海外頼みに変化の兆し 第16章 文学の多様性――英語、マレー、タミルそしてサイノフォン 第17章 文化政策――分断の克服と文化の卓越性をめぐる模索 第18章 演劇――規制と支援の狭間で、アイデンティティを探る場に 第19章 映画――黎明期からの脱皮 第20章 宗教――キリスト教と無宗教、二極化する宗教 第21章 移民――移民の国の反移民感情 第22章 マレー系シンガポール人――近代都市国家のムスリム・マイノリティ 第23章 インド系シンガポール人――多民族国家のなかの多様なインド系社会 第24章 ミャンマー人――歴史と生活 第25章 性的少数者――刑法377条A項とピンクドット 第26章 シンガポールで働く日本人――「就職しやすい国」から「狭き門」へ  【コラム2】国民食となった日本食 Ⅲ 管理国家の諸相――社会のあり様を考える 第27章 マスコミ事情――「ОBマーカー」内での活動 第28章 コミュニティ・クラブ――「草の根」の管理機関から娯楽・奉仕活動の場へ 第29章 HDB団地――団地社会に生きなければならない人々 第30章 教育制度――すべての子どもの能力と努力を引き出す独自のシステム 第31章 大学生気質――人生を変えるために大学に行く 第32章 社会福祉――自立と家族支援が基本 第33章 老いるシンガポール――「家族介護」の限界 第34章 土地収用法――生者も死者も強制移転 第35章 外国人家事労働者――女性の社会進出を支える外国人女性  【コラム3】罰金の国 Ⅳ 生存と繁栄の外交戦術――国際関係を考える 第36章 対マレーシア関係――紆余曲折の2国関係 第37章 対中国関係――「中国の影」と対峙する小国外交 第38章 対台湾関係――「特別な関係」とその終焉 第39章 対アメリカ関係――経済と安全保障を依存 第40章 対インドネシア関係――東南アジアと自国の安定の要 第41章 ASEAN│小国外交の最大化を図る外交装置 第42章 対日関係――「親日」は変わる? 第43章 軍事力と防衛政策――抑止力強化をめざす総合防衛 第44章 マラッカ海峡の安全航行――海上物流を支える国際中継拠点・シンガポール  【コラム4】シンガポールの地名あれこれ Ⅴ 多国籍企業のビジネス・ハブ――経済発展を考える 第45章 経済政策――新たな成長モデルにリセットへ 第46章 外資系企業――変化する投資家の顔ぶれ 第47章 政府系ファンド――GICとテマセク、拡大するその役割 第48章 スタートアップ――東南アジア最大級の企業拠点 第49章 労働組合――政府と経営者と連携する組合 第50章 チャンギ空港――再生なるか、シンガポールの象徴 第51章 港と貿易――港の都市の賭け 第52章 FTA政策――ハブ戦略の一翼を担うFTAネットワーク 第53章 都市交通政策――公共交通の充実と自動車の需要管理 第54章 観光産業――МICEの起爆剤としてのIR 第55章 スマート・ネーション――デジタル化、新型コロナで加速 第56章 都市計画――都市機能、集中から分散へ 第57章 所得格差――見えない貧困  【コラム5】新型コロナ禍、ホテル隔離の悲喜劇 Ⅵ 強く巨大な政府――政治を考える 第58章 人民行動党――安定支配は国家の生存と繁栄の基礎 第59章 治安維持法――評価が割れる植民地時代のレガシー 第60章 弱小野党――「個人政党」から脱皮できるか? 第61章 選挙制度――与党有利の制度 第62章 リー・クアンユー――シンガポール「建国の父」 第63章 リー・クアンユー後の首相たち――「建国の父」の偉業との苦闘 第64章 新型コロナウィルスと政府の対応――独立以来の危機に、新型コロナの感染拡大 第65章 2020年総選挙――「二大政党制」の萌芽?  関連書ガイド

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