戦中戦後 少年の日記―一九四四~四五年
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戦後69年企画 少年のまなざしで綴る激動の二年(1944~1945年) 日記の著者である藤田秀雄氏は、一九四四―四五年当時は、国民学校高等科から旧制中学一、二年生(一二歳から一四歳)の少年期でありました(その後、藤田氏は東京大学に入学、宮原誠一研究室の第一期生となり、卒業後は群馬県島村で社会教育に従事)。日記には、軍事教練、勤労奉仕、自習(先生の召集による)、東京大空襲、敗戦、進駐、買い出し、ストライキ、同盟休校、墨塗り教科書――など、当時のプロパガンダや見聞などをありのままに伝えられています。 当時を振り返り、藤田氏は「敗戦を迎えた時、あとは余命だと思った。この場合での余命とは、余分のいのちという意味である。そこで、あとは好きに生きればよいという、一種のすがすがしい気持になったのをおぼえている」と語ります。 編者の山田正行氏は、藤田日記には「少年の澄明な心理が、戦争という極限状況において人間性の深奥をかいま見せたと捉えられる」としています。また、山田氏は当時の時代状況を読者がより鮮明に理解するために、戦時標語・流行語・流行歌・年表などの詳細な資料を付しました。 はじめに 山田正行 一九四四年の日記 一九四五年の日記 資料 戦時標語・流行語・流行歌・年表 敗戦前後 少年の生活とおもい 藤田秀雄 藤田少年日記を読んで 娘たちに戦争と平和について語りたい 工藤優子 広義の社会教育がもつ原風景としての素朴さと危うさの弁証法 堂本雅也
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