ものがわかるということ (単行本)
考えても答えは出ません。それでも考え続けます。考え、理解するとはどういうことか。自分を自由にする養老流ものの見方、考え方。 【発売後2カ月で7万部突破!】 考えても答えは出ません。 それでも考え続けます。 自分を自由にしてくれる 養老流ものの見方、考え方。 「わかる」とはどういうことなのか、それが「わからない」。 じゃあ説明してみましょうか、ということでこの本が始まりました。 それなら私が「わかるとはどういうことか」わかっているのかと言えば、 「わかっていない」。「わかって」いなくても、説明ならできます。 訊かれた以上は、何か答えるというのが、教師の抜きがたい癖なのです。(本文より) 学ぶことは「わかる」の基礎になる 考えることが自分を育てる ものがわかるとは、理解するとはどのような状態のことを指すのでしょうか。 養老先生は子供の頃から「考えること」について意識的で、一つのことについて ずっと考える癖があったことで、次第に物事を考え理解する力を身につけてきたそうです。 養老先生が自然や解剖の世界に触れ学んだこと、ものの見方や考え方について、 脳と心の関係、意識の捉え方について解説した一冊。 八十歳の半ばを超えるまで、私は自然と呼ばれる世界を理解したかった。 若いときから、そのままでいるだけですね。 トガリネズミもゾウムシも容易に「わかる」相手ではないと思います。 本当にわかるとすれば、共鳴しかないでしょうね。 今でもそう思います。(「あとがき」より) 「考えても答えは出ません。それでも考え続けます」。自分の頭で考え、理解するとはどういうことか。自分を自由にしてくれる、養老流ものの見方、考え方。 【目次】 まえがき 第一章 ものがわかるということ 第二章 「自分がわかる」のウソ 第一章 世間や他人とどうつき合うか 第二章 常識やデータを疑ってみる 第三章 自然の中で育つ、自然と共鳴する あとがき