【2023最新】「摂食障害」のおすすめ本!人気ランキング
- 焦らなくてもいい!拒食症・過食症の正しい治し方と知識
- 摂食障害から回復するための8つの秘訣ワークブック
- 摂食障害オバケの“ササヤキ”: やせたくなったら要注意
- 摂食障害の不安に向き合う:対人関係療法によるアプローチ (創元こころ文庫)
- 摂食障害治療ガイドライン
- 家族ができる摂食障害の回復支援
- 摂食障害:見る読むクリニック DVDとテキストで学ぶ
- こころの科学 2020年1月号 通巻 209号 摂食障害の生きづらさ
- 私はこうして摂食障害(拒食・過食)から回復した -摂食障害エドと別れる日-
- 摂食障害から回復するための8つの秘訣 回復者としての個人的な体験と摂食障害治療専門家として学んだ効果的な方法
この病気には間違った思い込み10ヵ条のタブーがある。摂食障害から学ぶ正しい知識。 第1章 摂食障害は治る病気です 第2章 摂食障害の悪循環から抜け出そう! 第3章 感情を活用して摂食障害から抜け出そう! 第4章 家族がつくり出す悪循環から抜け出そう! 第5章 摂食障害と関連のある病気 第6章 摂食障害を活用して成長しよう
8つの秘訣を通して、摂食障害から完全に回復するための対処方法を身につけるワークブック。 書き込み可能な開きやすいB5判サイズ 前著『摂食障害から回復するための8つの秘訣』を発展させ、新たな情報や課題を加えたB5判のワークブック。8つの秘訣には異なる回復への視点が組み込まれ、それぞれの課題を行うことで、完全な回復へとつながる対処方法を身につけることができる。個人的な体験談や、家族や治療者にとっても有用な情報を数多く紹介。直接書き込みができ、前著と併用でも単独でも使用可能。
摂食障害オバケの“ササヤキ”が聞こえたら、心の声に耳を傾けてみよう。「やせたい」という思いの底には違う悩みが隠されている…。 摂食障害の当事者であった著者が作った絵本なので、誰よりも当事者の心に訴えるものになっています。自分が摂食障害であること、もしくはその傾向のあることに気づいていない人も、サブタイトルにある「やせ」という言葉にひかれて読み進めるうちに、自分の症状に気づくことができることができるのではないでしょうか。
治療者の仕事の目的は「安心の提供」。患者の「不安」に注目しつつ摂食障害の治療の実際を述べる、患者へのやさしさにあふれた本。 拒食症をPTSDのような障害としてみる治療者は少ないが、著者の実感では、拒食症はPTSDとほぼ同様の発症プロセスをもち、強迫性障害やPTSDのように不安障害とみたほうが現実の治療に即しているという。「安心することによって摂食障害は治っていく」という強い信念のもと、治療者の仕事の目的は「安心の提供」であると位置づけて、本書では、患者のもつ「不安」に注目しつつ摂食障害の治療の実際を述べてゆく。患者に対する視線が限りなくやさしい本である。 はじめに 第1章 摂食障害に対人関係療法的アプローチを適用する根拠 対人関係療法と認知行動療法─過食症に対する効果 それでも対人関係療法を用いる理由 医学モデル 摂食障害における問題領域の選択─維持因子への注目 第2章 摂食障害患者における不安を考える―「役割の変化」という視点 役割の変化 拒食症の発症プロセスにおける「役割の変化」 拒食症発症後の「役割の変化」 拒食症治療における「役割の変化」 「拒食」と「過食」 「過食」における「不安」 「過食」の症状発症後の不安 第3章 不安を扱う基本姿勢 感じるしかない不安と解決できる不安を区別する 不安そのものに焦点を当てない 心理教育で安心を提供する フォーミュレーションで安心を提供する 「過食」についての心理教育 人格と病気の混同を解消する ぶれない治療で安心を提供する 治療の中での変化を位置づける 第4章 症状を位置づける―患者の症状に干渉しないことの意味 治療に専念できる環境作り 症状を患者の代弁者とみなす 病気につながったパターンに気づく 家族のプロセスの尊重と患者への安心提供 過食という症状に干渉しないということ 「症状は神聖にして侵すべからず」 食と関係のない強迫症状の扱い 第5章 治療者の不安に向き合う 「脅迫的治療」の裏にある治療者の不安 対人関係療法治療者の基本的姿勢と摂食障害 危機的状況の中で病気と人格を区別するということ 治療者が抱えるリスクについての不安 第6章 家族の不安に向き合う 家族の「役割の変化」を認識する 家族に期待すべき役割 家族が精神科的障害や発達障害を持っているとき 家族のプロセスも尊重する 問題行動に伴う不安を扱う 第7章 不安をコントロールして現状を受け入れる│「位置づけ」という考え方 インテイク面接 対人関係質問項目 仮のフォーミュレーションの提供 第1回面接 フォーミュレーション 中期 父親を位置づける 不安の高まりはミクロな「役割の変化」 「コミュニケーション分析」と「感情の励まし」 不安のコントロールには結果よりもプロセスが重要 社会活動を位置づける 他人のネガティブな反応を位置づける 第8章 不安をコントロールして前進する―「土俵」に乗せるという考え方 ものごとを「自分の土俵」に乗せるということ 親密さへの不安 自己開示も自分の土俵に乗せる 摂食障害からの回復も自分の土俵に乗せる 第9章 病気と治療を「位置づける」 病気の意味を理解する 治らない摂食障害について 文献 あとがき
摂食障害で苦しむわが子のために家族は何ができるのか。家族会20年の歴史から生まれた、家族による家族のための回復応援ブック わが子が摂食障害と診断された,食べて体重を増やして欲しい,親のせいだと責められる……。そんなとき,家族はどうすればいい? 摂食障害の家族会ポコ・ア・ポコ、20年の歴史から生まれた「家族による家族のための回復支援ブック」。家族が実体験から学んだ,回復と成長を応援するための知恵と工夫が詰まっています。家族会に参加するように本書を読めば、摂食障害で苦しむわが子を支えるためのヒントがきっと見つかるはずです。 はじめに 第1章 わが子が摂食障害と診断されたとき,家族に知って欲しいこと 摂食障害が発症する背景 家族が混乱するのは自然なことです 原因探しより,回復のための工夫を 本人の感情,思考を理解することからスタート 摂食障害は回復する病です 家族ができること 医療とのかかわりについて 家族会について 家族自身の心の健康について 親の役割 ホッとカフェトーク 〜わが子が摂食障害と診断されて〜 第2章 回復を支える上で大事なポイント 心の成長が回復につながる 本人が自分を受け入れるようにサポートする 日常生活の幅を広げる 家族の応援 本人の「全てを受け入れる」とは 共感について 自己評価を上げるために 体験の肯定が自己肯定感を上げる 本人を「支える」「寄り添う」「見守る」とは 「本人と向き合う」覚悟が大事 基本的不安 家族機能を働かせる 対人関係と他人の目 症状がなくなることが回復ではない 前を向かせる・背中を押す 愚痴なのか困りごとなのか? 仲のいい親子だと思っていたのに 親子のぶつかり合い 親の心配と本人の心配 病院探し ダイエットと摂食障害の違い 親の目線で関わる 食べて体重を増やして欲しい 過食嘔吐 家族の質問する力を磨く ホッとカフェトーク 〜病院でのがっかり体験〜 第3章 回復のために家族ができること 段階について 発症から回復への段階表 第1段階 発症の兆し 第1段階の状況 第2段階 発症から医療機関へ 第2段階の状況 どこに相談するか 本人が病院に行きたがらない 本人が何も言ってくれない 自分はダメな人間だ,自分が嫌いだと言う(第2段階〜第3段階) パニックを起こす(第2段階〜第3段階) 親のせいだと過去のことを責める 姉妹関係が最悪(第2段階〜第3段階) 近所に知られるのが怖い(第2段階〜第3段階) 家族は聞き役(第2段階〜第5段階) 気圧と精神状態(第2段階〜第3段階) 「死にたい」と言われる(第2段階〜第3段階) 第3段階 症状に支配される 第3段階の状況 家族がしてはいけないことは 夫の協力が得られない 本人の言いなりになってしまう 「今の先生は嫌」「看護師が嫌だ」と言う 家族に原因がある? 本人の言動に振り回されてしまう 地雷を踏むのが怖い(第3段階〜第4段階) 父親を追い出す 退行する(第3段階〜第4段階) 〈彼〉の問題(第3段階〜第4段階) 食事の強要(第3段階〜第4段階) 学校について(第3段階〜第4段階) 暴言や暴力をふるわれる(第3段階〜第4段階) 「何をしたいのかわからない」と言う 家族が混乱したとき 入院中について 退院後の体重について 万引きについて 体重が増えてパニック 停滞期が続いている 過食嘔吐の使い方の変化(第3段階後半〜第4段階) ホッとカフェトーク 〜本人に言われて一番つらかったこと〜 第4段階 自己の拡大期 第4段階の状況 バイトが続かない 家族の愛情を試す 第5段階 人生の再構築 人生のスタートライン 第5段階の状況 現実の大変さ 家族の見守りかた ホッとカフェトーク 〜わが家のターニングポイント〜 第4章 リカバリー 回復とは リカバリー(私たち自身の回復のストーリー) 家族の体験 佐藤さん・母・娘が拒食・診断時16歳 田中さん・母・娘が拒食・診断時17歳 伊藤さん・母・娘が拒食・診断時13歳 高橋さん・母・娘が過食嘔吐・診断時19歳 鈴木さん・母・娘が拒食・診断時16歳 ホッとカフェトーク 〜家族自身が変わったこと〜 あとがき
第1章 拒食症の治療(治療を受けるには 初診の日には何をするのですか 身体の不調に自分では気付かない ほか) 第2章 過食症の治療(治療を受けるには-どういう場合に病院に行く必要があるのでしょう 初診の日には何をするのですか 過食症って本当に病気なんですか ほか) 第3章 心理的治療(カウンセリング(心理療法)では何をするのですか カウンセラーの選び方 回復のための心理的課題 ほか)
エドから回復した歌手ジェニー。エドとは何?摂食障害Eating Disorderの頭文字Ed.回復することは容易ではないけれど、七転び八起き。あきらめずに進んでいけば、自分の中に潜む摂食障害という病気からきっときっと回復できる。人生における自由を手に入れることができる。 第1章 離婚の申し立て-摂食障害エドとの決別 第2章 問題は食べ物なのか、それとも?-食べ物とどう付き合っていくか 第3章 鏡よ鏡-痩せていることこそこの世のすべて? 第4章 メリーゴーランド-回復に向けての具体的な方法 第5章 エドの最後のあがき-失敗から立ち上がる 第6章 直面せざるを得ない現実-回復と真剣に向き合う 第7章 信じてみよう-回復するということは
食べ物や体型への執着から解放され、本当の自分を取り戻したいと願う、すべての女性たちのために!! 本書には、古今東西の神話やおとぎ話が散りばめられています。摂食障害治療の専門家である著者は、これらの物語がもつメタファーの力を借りながら、読者である女性たちに、障害を克服するための具体的な指針を提示していきます。物語の主人公に自らの姿を重ね合わせることで、読者は内なる自己がもつ叡智に気づき、自分自身を新たな視点で見つめ、力とビジョンを取り戻し、摂食障害から回復していくのです。
拒食や過食の症状を示す摂食障害(回避・制限性食物摂取症や神経性やせ症など)は、病院やクリニックでの治療に加え、生活の場である家庭や学校での支援がとりわけ重要な疾患です。摂食障害は病状が進行すると、治療や支援が一筋縄ではいかなくなります。早期発見、早期対応・支援が不可欠で、家庭や学校などでは毎日の生活の中で多くの支援の工夫が必要になります。 本書では一般の方々に理解しておいてほしい摂食障害の子どもたちに関する基本的知識、チームとしての支援方法に加え、家族や学校が摂食障害の子どもたちにできる支援、摂食障害の子どもたちと生活をともにしている家族への支援についても述べています。 第1章 摂食障害とは 第2章 神経性やせ症と回避・制限性食物摂取症(体重減少時の状態、支援、治療) 第3章 過食性障害と神経性過食症(体重減少がみられない時の状態、支援、治療) 第4章 神経性やせ症と神経性やせ症の予後 第5章 入院治療におけるチーム支援 第6章 発達障碍と摂食障害の関係 第7章 家庭でできること 第8章 学校との連携の基礎 第9章 問題となる症状への対策
思春期の女性はなぜ痩せたがるのか。医療の視点では捉えきれない摂食障害の内実をエスノグラグラフィーの手法(「語り」)を援用しつつ、現代における食の本質を解明する試み。 思春期の女性はなぜ痩せたがるのか。現代における食の本質や、医療の視点では捉えきれない摂食障害の内実を解明する試み。
大好評の『摂食障害--食べない、食べられない、食べたら止まらない』に続く、摂食障害の外来診療に焦点を当てた第2弾。筆者の豊富な臨床経験をベースに、実践的な診療のコツを惜しみなく盛り込んだサブテキスト。苦手意識があっても本書を読めば、「患者の大部分は外来診療でよくなる」「治療は名人芸ではない」「ある程度の臨床力と熱意があれば誰でも治せる」といったメッセージに勇気づけられ一歩を踏み出せる!
「食べる・食べない」の問題ではない。「定常体重療法」の発案者が初めて語る、食べることを強要しない治し方 「食べる・食べない」の問題ではない。「定常体重療法」の発案者が初めて語る、食べることを強要しない治し方 代表的な拒食症と過食症は、どちらも食を拒む病いだが、「拒食」が不安を内包するのに対し、「過食」は怒りや不安を相手にぶつけて暴力的になる傾向の違いがある。また、思春期に発症する食への異常行動は、実は乳幼児期に起因する場合もあり、ミルクの「イヤイヤ」や離乳食から始まる偏食を遡って見ていく。本書は「病は治せる」との観点より摂食障害の患者・家族に寄り添いつつ治療の経過と結果から「定常体重療法」をQ&A形式で紹介。 序 章 身体にすり替えられたこころの痛み 第1章 摂食障害とは──食へのすり替え Q1 摂食障害とはこころの病気なのですか、身体の病気なのですか。〈すり替えられた目的〉 Q2 摂食障害にはどんな種類があるのですか。〈病型分類〉 Q3 摂食障害の患者は増えていると聞きました。日本にはどのぐらいの患者がいますか。〈患者統計と疫学①〉 Q4 摂食障害は女性に多い病気ですか。また、発病しやすい年齢はあるのですか。〈患者統計と疫学②〉 Q5 摂食障害は昔からある病気ですか。また、先進国に特有の病気ですか。〈摂食障害の歴史〉 Q6 摂食障害は再発を繰り返す病気と聞きました。将来、どうなるのでしょうか。〈摂食障害の予後〉 コラム 日本人の平均寿命 Q7 やせているか、太っているかを評価する基準にはどのようなものがあるのですか。〈BMIと「%標準体重」・肥満度〉 Q8 やせている芸能人にあこがれます。どうすれば綺麗にやせられるのですか。〈ダイエットと摂食障害の境界線〉 Q9 ヒトは何日ぐらい食べないと命が危険になるのですか。水も飲まない場合は。〈飢餓状態の生存限界〉 Q10 TV番組の大食い選手権で優勝する人たちは太ってはいません。食べても太らない体質なのでしょうか。〈「やせの大食い」の秘密〉 第2章 摂食障害はなぜ起こるのか──異なる発症要因 Q1 摂食障害の原因は何ですか。発症しやすい体質ですか。環境ですか。〈“こころの痛み”の元〉 コラム “進撃の巨人”にみる思春期のこころ Q2 発症直前にあった“きっかけ”は原因ではないのですか。〈すり替えのきっかけ〉 Q3 “やせていることは価値が高い、崇高である”という文化はどのようにしてできたのでしょうか。〈文化的・社会的な要因〉 コラム 葛藤できる力とは? Q4 本能や衝動は食行動にどのように関係しているのですか。〈動物に共通な要因 〉 コラム 人間の行動を引き起こすもの Q5 自律神経とはどのようなものですか。摂食障害と自律神経はどのような関係にあるのですか。〈自動の調律と心身相関〉 Q6 “無意識”とは何ですか。誰にでもあるものですか。〈精神分析と無意識〉 Q7 乳幼児期の母子関係や家庭環境はこころの発達や病気の発症にどのように影響するのですか。〈乳幼児精神医学〉 コラム ライナスの毛布は“移行対象” Q8 子どもの心理発達と思春期の発達課題とはどのようなものですか。〈主体性の確立〉 コラム ギリシアの戯曲『エディプス王』の悲劇 Q9 発症前の性格や対人関係に特徴はありますか。〈病前適応の類型〉 Q10 強迫性障害と摂食障害は関係があるのですか。〈不安を耐え凌ぐ手段〉 Q11 自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(AD/HD)などの発達特性は摂食障害の発症に関係があるのですか。〈情緒的交流の困難さ〉 コラム “発達特性”は「ウミガメ」と「陸亀」の違い Q12 うつ病やうつ状態と摂食障害は関係があるのですか。〈不安が蓄積したうつ病〉 コラム 新しい抗うつ薬(SSRI・SNRI) Q13 不登校と摂食障害とは関係があるのですか。〈不登校を選べなかった拒食症〉 第3章 いろいろな摂食障害──見立てのしるべ Q1どうして“拒食症”には「思春期やせ症」「神経性食思不振症」「神経性やせ症」など、いろいろな呼び方があるのですか。〈名称と診断基準の変遷〉 Q2 摂食障害の患者さんの精神病理にはどのような種類がありますか。〈8つの精神病理〉 コラム 抗精神病薬について Q3 「食物回避性情緒障害」とはどんな病気ですか。“拒食症”とはどう違うのですか。〈すり替えの前段階〉 Q4 「機能性嚥下障害(嘔吐恐怖症)」「うつ状態による食欲低下」とはどんな病気ですか。〈不安やうつと食欲〉 Q5 「機能性嘔吐症(心因性嘔吐)」「反芻性障害」とはどんな病気ですか。〈胃食道逆流の体質〉 Q6 「神経性過食症」「過食性障害」とはどんな病気ですか。〈本能の逆襲〉 コラム “食わず女房”は過食症 Q7 「異食症」「選択的摂食」「食物拒否」「広汎性拒絶症候群」とはどんな病気ですか。〈自閉スペクトラム症との関連〉 Q8 「制限摂食」「哺育障害」とはどんな病気ですか。〈乳幼児の食欲不振〉 第4章 行動の意味──隠されたこころ Q1 「身体がもたないから食べなさい」と言っても食べません。死ぬかもしれないのにどうして食べないのですか。〈生き疲れの証〉 Q2 「病気ではない」と言い張って受診を拒否します。やせているのに、「まだまだ太っている」と言い張るのはなぜですか。〈病識の欠如は嘘〉 Q3 ランニングや筋トレをしたり、努めて階段を使用したり、立ったまま読書をします。しかし疲れがなさそうなのですが。〈脳内麻薬の作用〉 Q4 自分では食べないのに、料理をしたがるのはなぜですか。兄弟姉妹や母親には、もっと食べろと言うのですが。〈本能を騙し家族を巻き込む強迫〉 Q5 “拒食症の人に「食べろ」と言ってはいけない”と本やネットでみました。どうしたら良いでしょう。〈すり替え症状の理解〉 Q6 1日に何度も体重を測って一喜一憂しています。体重計を隠した方が良いでしょうか。〈増減どちらもすり替え〉 Q7 学校ではどのような対応ができますか。体育や部活、登校の制限はどうしたら良いでしょう。〈早期発見と連携〉 第5章 身体に起こる変化──すり替えの果て Q1 「水分と野菜以外は食べない」という極端なダイエットをした場合、どこがやせるのですか。〈やせていく順序〉 コラム ヒトの身体の三分の一は筋肉 Q2 ようやく10キロやせたのに、少し食べただけで5キロ増えてしまいました。太りやすい体質になったのでしょうか。〈再栄養時の浮腫〉 Q3 ダイエットには基礎代謝量が関係すると聞きます。どうすれば基礎代謝量を上げられますか。〈基礎代謝量と食事摂取量〉 Q4 「心拍数が少ない」と言われましたが、夜中に心臓が止まらないでしょうか。「レントゲン写真で心臓が細い」と言われましたが。〈酸素供給の減少〉 Q5 やせてから肌が浅黒くシワシワになり、体温も35.7度と低く、寒がりになりました。背中や手足の毛が濃くなり恥ずかしいのですが。〈甲状腺機能低下の症状〉 Q6 やせて心配になり血液検査を受けました。「タンパク質も赤血球も正常より多いぐらい」という結果でしたが。〈見かけの正常〉 Q7 やせていますが、「血液検査で肝機能障害はない」と言われました。大丈夫でしょうか。〈代償作用で“なんとか”正常〉 Q8 「筋肉が大量に溶けて入院治療が必要」と言われました。大丈夫でしょうか。〈横紋筋融解症〉 コラム やせと薄毛 Q9 「血糖値が非常に低い」と言われましたが、大丈夫でしょうか。〈食後に起こる低血糖〉 コラム ダンピング症候群(胃切除後症候群) Q10 ダイエットの途中で空腹を感じなくなり、逆に食べ始めるとお腹が張り、腹痛や下痢が起こりました。〈胃腸への血流低下〉 Q11 「やせたのは脳腫瘍かもしれない」と言われ、頭部MRIを撮ると、「腫瘍はないが脳が縮んでいる」と言われました。〈ダイエットで脳が縮む〉 コラム 低炭水化物ダイエット Q12 やせ気味で中学3年生になっても初潮がなく、その後、初潮はあったのですが、数か月後に止まりました。〈種族保存より個体保存優先〉 Q13 やせ始めてから、身長が伸びなくなりました。身長は伸びてほしいのですが、太りたくはありません。〈成長より個体保存優先〉 Q14 骨の検査をしたら骨密度が低いと言われました。骨折しやすいのでしょうか。〈骨の貯金は思春期まで〉 第6章 いろいろな治療──迷宮の出口 Q1 拒食症の治療では何を目指せば良いのでしょうか。偏食なく適切な量を食べることですか。〈治療目標〉 コラム NICE治療ガイドライン Q2 摂食障害は何科に受診すれば良いのでしょうか。また、どのような治療が行われるのですか。〈治療法と診療科〉 コラム 溺れている人の助け方 Q3 摂食障害の治療は外来通院でできますか、入院治療が必要ですか。〈入院基準〉 Q4 小児科では拒食症にどのような治療が行われますか。〈身体管理と説明・説得〉 Q5 心療内科では拒食症にどのような治療が行われますか。〈行動制限を用いた認知行動療法〉 Q6 精神科ではどのような治療が行われますか。いわゆる強制入院とはどういうものですか。〈精神保健福祉法〉 Q7 精神療法(心理療法)にはどのようなものがあるのですか。〈患者との面接、家族との面接〉 Q8 外来で行う点滴治療にはどのくらいの栄養があるのですか。〈外来点滴の弊害〉 Q9 栄養療法による経管栄養と中心静脈栄養との違いはなんですか。〈消化・吸収能力の有無〉 Q10 栄養療法による合併症にはどのようなものがあるのですか。〈再栄養の合併症〉 第7章 定常体重療法──成長と変化を目指して Q1 精神分析では拒食症の精神病理をどう考えていますか。〈金の鳥かご理論〉 コラム ヒトの生物学上の独立 Q2 “定常体重療法”とは何を目標とした治療ですか。〈すり替えの解除〉 コラム 大きなアオムシの育て方 Q3 定常体重療法はどのようにしてできたのですか。〈患者と治療者の共作〉 Q4 定常体重療法の治療はどのように進むのですか。〈家族ぐるみの変化〉 終 章 空の1番地から 主要参考文献 索 引
◆当事者が語る回復の物語◆ 摂食障害とは拒食症、過食症の総称で、「痩せたい」「スリムになりたい」とダイエットを始めたことから深みにはまり、食べては吐くを繰り返し、死に至ることもある深刻な病いです。日本では女子高生・女子大生の50人に1人が過食症ともいわれ、実態解明が急務です。これまでは「なぜ摂食障害になるか」という原因論の研究がほとんどで、「どのように摂食障害から回復するのか」という〈回復論〉は断片的な情報しかありませんでした。本書は自ら摂食障害を克服した社会学者である著者が、回復者20人にインタビューし、重い障害から実際にどのように回復のきっかけをつかんだのか、肉声を交えて初めて明らかにしていきます。摂食障害の患者さん、家族、医療関係者に贈る希望の書。 摂食障害の語り―目次 目 次 まえがき 序章 回復者の語りを聴くこと 1 摂食障害とは 2 回復への着目 3 語りへの着目 4 調査者のポジショナリティ 5 調査の概要 第1章 摂食障害はどのようにとらえられてきたか 1 「摂食障害」の語られ方 2 原因としての個人 3 原因としての家族 4 原因としての社会 5 〈回復〉の臨床社会学 6 〈回復〉をめぐる先行諸研究 第2章 人々はどのようにして摂食障害になるのか――発症過程の考察 1 痩せたい気持ちはどこからくるのか 2 自己コントロールはいつから始まるのか 3 過食は「病理」ではない 4 心身二元論と自己コントロール 第3章 自己否定はどこからくるのか――維持過程の考察 1 「自分はだめだ」という思い 2 ダイエット行動の悪循環 第4章 一八名の回復者の語り――回復過程の考察 1 人々は摂食障害からどのように〈回復〉しているのか 2 受容と〈回復〉 回復者のグループ・ミーティング―Aさん(女性/23歳/過食・嘔吐/約9年) 教会と罪の贖い―Bさん(女性/26歳/過食・嘔吐/約13年) 35キロの宗教の終わり―Cさん(女性/21歳/拒食・過食/約6年) やってること自体を許すこと―Dさん(女性/34歳/過食・嘔吐/約8年) おにぎり・生徒・共同体―Eさん(女性/46歳/拒食/約2年) 暗い部分も消してはいない―Fさん(女性/30歳/過食・嘔吐/約11年) 美容整形を転機に―Gさん(男性/28歳/拒食・過食・嘔吐/約6年) 自給自足の自己肯定―Hさん(女性/35歳/過食・嘔吐/約4年) 3 食生活の改善と〈回復〉 転職と食事訓練―Iさん(女性/23歳/拒食・過食/約3年) 規則正しく、かつ残さない―Jさん(男性/26歳/過食・嘔吐/約3年) 三食食べれば治る―Kさん(女性/36歳/過食/約12年) 回復者の体験記を読んで―Lさん(女性/26歳/過食・嘔吐/約8年) 治ると思い込む―Mさん(女性/34歳/過食・嘔吐/約15年) 4 過食・嘔吐がなくなった後も続く苦しさと〈回復〉 いまのままでいい―Nさん(女性/29歳/過食/約7年) 手ぶらの幸福―Oさん(女性/26歳/過食・嘔吐/約8年) テレビ・ゲームは両手がふさがる―Pさん(女性/28歳/過食/約4年) 居心地のいい場所―Qさん(女性/24歳/過食・嘔吐/約4年) 価値/無価値という二極対立から抜ける―Rさん(女性/30歳/過食・嘔吐/約10年) 第5章 回復をはばむ物語、回復をもたらす物語――病いの経験への意味づけ 1 Lさんの事例を中心に 2 回復をもたらす物語 3 摂食障害と言説環境 第6章 「分析される人」から「解決する人」へ――回復体験記の考察 1 「食べれば治る」という語り 2 回復者自身の解釈 3 「解釈権/解決権」の獲得 4 解釈をめぐる政治 終 章 過渡的なプロジェクトとしての〈回復〉論 1 生きられた〈回復〉の物語 2 「還元モデル」から「相互作用モデル」へ 3 自分自身のヴォイスとは―「解釈権/解決権」を考える 4 主体性と自己責任 あとがき―「闘わない社会学」へのプロローグ 資料・参考文献 事項索引・人名索引 装幀 大橋一毅(DK)
第1章 摂食障害とはどんな病気なのか(拒食症・過食症とは からだにはどんな障害が起こるのか) 第2章 精神や行動にどんな影響が現れるか(精神面に現れる症状の特徴 行動にどんな異常が現れるか) 第3章 なぜ拒食症・過食症になるのか(やせを賛美する社会的背景 「耐性欠如」が摂食障害の要因 ほか) 第4章 どんな治療を受けたらよいか(どこで治療を受ければよいか? 治療を受けるうえでの基本的注意 ほか) 第5章 家族や周囲はどう対応したらよいか(治療の鍵をにぎる家族の理解と接し方 問題行動と親の対処法)
やせたいのに食べたくて、大量に食べては嘔吐や運動をする。その苦しいサイクルから抜け出すためのアドバイスと実践プログラム。 やせたいのに、頭の中は食べ物のことばかり。食べだすと止まらず、それを帳消しにするための嘔吐や運動を繰り返す…。本書には、そんな過食症を克服するための実践的なアドバイスと多くの体験談が詰まっています。過食症についてのQ&A、著者自身の物語、家族への助言、回復のためのツールや2週間プログラムなど、30年以上の経験に基づく著者の知恵が、患者さんや家族、医療関係者に、広い視野と回復への希望を与えてくれます。
家族療法「FBT」により、摂食障害に苦しむ子どもを回復させるための方法を身につける実践マニュアル。 神経性やせ症のための治療法で、その効果の高さが実証されているFBT(Family Based Treatment)について詳しく解説。摂食障害とはどのような病気なのか、回復のために必要な食べ物の種類や量のアドバイス、両親が結束して取り組むことの大切さ、治療を進める上で家族が直面する困難に立ち向かうための方策などが記されている。子どもの回復のために必要な知識と力、そして勇気を家族に与えてくれる。