何者(新潮文庫)

朝井 リョウ
新潮社
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みんなのレビュー

強烈な印象が残った!200%の力を振り絞って、ナイフで切り裂かれたような・・・。大人でなく学生ならではの本音のやり取りがそう感じたのかもしれない。心をエグる作品だ。主人公・拓人が、最後の面接場面で、「短所は、カッコ悪いところです。」「長所は、自分はカッコ悪いということを、認めることができたところです。」こんなセリフで終わる。たぶんこの先うまく成長していけるのだろう?と、最後は何となくホッとさせてくれた。あと、サワ先輩という先輩学生が、良い味を出している。

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