女子サッカー140年史:闘いはピッチとその外にもあり
英欧米を中心に、女性解放と権利獲得に重ね、プロ化から地位向上への歴史を気鋭のサッカー記者が叙述。「日本女子サッカー小史」収録 澤穂希氏推薦! 初の通史 「1881年に世界初の公式試合が開催され、20世紀初頭から長きにわたって世界各国で禁止されていたにもかかわらず、今では世界中の人々を魅了している女子サッカー140年の歴史を、時代背景や文化を考察しながらまとめた素晴らしい本です。」(澤穂希) 本書は、英『ガーディアン』紙の女子サッカー担当記者が、紆余曲折をたどった女子サッカーの、未来への飛躍を提言する比類なき歴史書だ。英欧米の女子サッカーの歴史を中心に、社会における女性の権利獲得と解放に重ね合わせて描く、初の通史となる。数多の史料を駆使し、選手、監督、オーナー、研究者への取材も通じて、女子サッカーがエリートから草の根までどのように発展してきて、これからどう成長していくのかを、希望を込めて論じる。 日本女子サッカーについては、巻末の「日本女子サッカー小史――訳者あとがきにかえて」と年表で補足した。2020年に日本女子プロサッカーリーグ、WEリーグが発足し、今後もさらに大きく開花していくことだろう。そして2023年、オーストラリアとニュージーランド共催の女子ワールドカップで、その成果を確認したい。 まえがき 第1部 女子サッカー史 第1章 はじまり 第2章 最初の公式試合 第3章 ディック、カー・レディス 第4章 慈善興行 第5章 禁止令 第6章 荒廃の五〇年 第2部 第7章 上げ潮 第8章 プレーする道を見つける 第9章 いよいよ公認競技へ 第10章 女子サッカーのパイオニアたち 第11章 時代とともに変わること 第12章 オランイェの道 第13章 流れを変えた大会 第3部 第14章 プロ化への道 第15章 求められるのは首尾一貫した姿勢 第16章 最高の選手たち 第17章 観客動員を増やすための課題 結論 声明 訳者あとがき 写真クレジット 索引