映画の瞬き[新装版] 映像編集という仕事
RHYMESTER宇多丸 ジョージ・ルーカス フランシス・F・コッポラ 推薦! 画面を息づかせる〈編集〉の極意。 古書価格高騰の名著が、新装版となって復活! ハリウッドの第一線で活躍してきたカリスマ映画編集者が、 長年の経験で得た知識とセンスを伝授! 著者のウォルター・マーチは、『地獄の黙示録』『イングリッシュ・ペイシェント』『ゴースト/ニューヨークの幻』『ゴッドファーザー PARTⅢ』など、数多くの作品の映像編集とサウンド・ミックスの2分野で名を残してきました。フィルム時代から業界に携わり、フランシス・F・コッポラ、フレッド・ジンネマンなどの大御所監督から厚い信頼を寄せられてきた編集界のエキスパートです。 みずからの豊富な経験をもとに、映像編集のエッセンスを時に厳しく、時にユーモアを交えながら伝授した本書は、「映像編集のバイブル」として英語圏でロングセラーを記録。その熱き編集哲学は全世界で多くの人の心を掴んできました。 ※フィルムアート社50周年記念の新装版になります 観客が直接「見る」ことはできない。 しかしそれは同時に、 このアートフォームの根幹を成す、 飛躍的な創造のプロセスでもある ――映画における最もマジカルな領域、 「編集」の奥義を匠が解き明かす、必読の名著! RHYMESTER宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ) 映画制作のプロセスを知りたいと思っている あらゆる人々にとって、この本はマスト・アイテムだ。 ジョージ・ルーカス ウォルターは私の目指す先駆者そのものであり、 彼の発する言葉には、注意深く、 そして楽しみながら耳を傾ける価値がある。 フランシス・F・コッポラ 実際の話、マーチは自分の手がけた あらゆる作品と恋愛関係にあったのだ。 本書は、そんな彼の情熱の記録である。 ついに彼は、さまざまな作品との恋愛経験を こと細かく打明けてくれたというわけだ。 映画をそこまで愛することができない者たちのために。 フィリップ・カウフマン このささやかな本には、映画が産み出される神秘さに関して、 直接的な現場の知識がふんだんに収められている。 プロにとっても映画ファンにとっても、 計り知れないほどの価値があるだろう。 フレッド・ジンネマン フランシス・F・コッポラによる序文 新装版に向けてのまえがき まえがき 1 映像編集という仕事 作品の影にあるもの なぜカットが機能するのか? 「出来の悪い部分を取り除く」仕事 最小で最大を語る 六つのルール 観客の目をそらす 画面の外は見ない 二人三脚で見る夢 チームワーク――複数の編集者による作業 決定的瞬間 方法と機材――大理石と粘土 テスト上映――関連痛 大丈夫、ただの映画だよ ドラグネット ウィンクするドットの宇宙 2 デジタル・エディティング――過去、現在、そして予想される未来 天文学的数字 エレクトロニックの利点 デジタル――バック・トゥ・ザ・フューチャー アナログからデジタルへの転換 開発における問題点 「イングリッシュ・ペイシェント」が一人半 あの機器に出会った男 ランダム・アクセスとスピード デジタル編集――より速く、もっと速く、さらに速く? 一般的意見――セルロイドのアマゾン デジタルの現在 デジタルの未来 ワーグナーの総合芸術 著者ウォルター・マーチのその後――訳者あとがきにかえて