映画館と観客の文化史 (中公新書)
商品プロモーションを含む場合があります
Amazonで詳しく見る
映画はいったいどこで見るべきものなのだろうか。ホームヴィデオの普及以降一般的になった、個人的な鑑賞は、果たして映画の本来的な姿から遠ざかってしまったものなのだろうか。本書は、黎明期から今日までの一一〇年間の上映形態を入念にたどりながら、映画の見かたが、じつは本来、きわめて多様なものだったことを明らかにする。作品論、監督論、俳優論からは到達し得ない映画の本質に迫る試みである。 はじめに パノラマ館を見る-絵画、幻燈、写真、映画、ヴィデオ・ゲーム 理論的予備考察 第1部 アメリカ篇(映画を見ることの多様性 一九〇五年から三〇年代までの映画館 オルターナティヴ映画館 テーマパークの映画館 観客の再定義) 第2部 日本篇(日本映画の問題の傾向と対策 映画都市の誕生-戦後京都の場合 多種多様な観客)
まだレビューはありません