聖痕 (新潮文庫)

筒井 康隆
新潮社
商品プロモーションを含む場合があります

あまりの美貌ゆえ性器を切り取られた少年は救い主となれるか? 現代文学の巨匠が小説技術の粋を尽して描く数奇極まる「聖人伝」。 五歳の葉月貴夫はその美貌ゆえ暴漢に襲われ、性器を切断された。性欲に支配される芸術に興味を持てなくなった彼は、若いころから美食を追い求めることになる。やがて自分が理想とするレストランを作るが、美女のスタッフが集まった店は「背徳の館」と化していく……。巨匠・筒井康隆が古今の日本語の贅を尽して現代を描き未来を予言する、文明批評小説にして数奇極まる「聖人伝」。

みんなのレビュー
まだレビューはありません
search