「戦争はすべきではない」との単純な観点で、「ウクライナ戦争」勃発(侵攻・侵略)からメディア情報を追ってきたところに本書に出会いました。 本書を読み、社会学書・歴史学書・経済学書・経営学書として、大学卒業の必須選択科目を勉強させて頂いた印象です。 旧東独地域における記録的な失業者の膨らみ。西ドイツマルクと東ドイツマルクの交換レートの変化。旧東独大手小売業の理事長さまへのインタビュー(経営の生き残りについて、辛くも熱い取材)など、ドイツ統一時における予期せぬ社会・経済事情から市民生活への影響まで広く記述しており、まさに社会学・経済学・経営学の範疇として学ぶことが出来ました。 ベオグラードの市民集会に呼ばれ、「戦後日本の成功の秘密を聞きたい」との質問を受けた時の筆者の回答にも、なるほどと納得しました。 また、通訳のルーマニア人が、ホテルにあった石鹸にくぎ付けにされたエピソードは、物資がないルーマニア人の暮らしぶりを端的に示しており、忘れがたい一節でした。 身の危険をも感じさせる現地ルポが豊富なことが本書の魅力で、筆者に敬意を表したい。 「人があって初めて国家がある」 「世界平和を具現化していくためには、国の指導者だけではなく、世界の一人ひとりが個人レベルで平和を希求していくことが、何よりも重要だと考える。」 「人間は必ず、困難を克服できると信じている。」などの筆者の言葉にも心打たれました。
この書籍は、経営者である稲盛和夫が自身の成功の基盤となる人生哲学を語ったもので、刊行10年目にして100万部を突破したロングセラーです。内容は、夢の描き方や実現方法、人間として大切なことについて述べており、トップアスリートたちも推薦しています。目次には、思いを実現させる法則、原理原則の重要性、心の磨き方、利他の精神、宇宙との調和などが含まれています。著者は京セラとKDDIの創業者であり、経営者育成にも力を入れています。