本書は、2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に関連し、北条義時と北条時宗を中心に鎌倉幕府の政治史を探求する内容です。北条氏が将軍にならなかった理由や、抗争の背景、執権政治と得宗専制の成り立ちについて考察しています。著者は、北条氏の歴史を表面的に追うのではなく、二人の執権の人生を通じて深い理解を目指しています。目次には、北条氏の家系や義時・時宗の軌跡、四人目の源氏将軍についての議論が含まれています。

本書は「図説　室町幕府」の姉妹編として、鎌倉幕府の全貌を視覚的に解説する概説書です。内容は三部構成で、第1部では戦争と政争の歴史を、第2部では幕府を構成する人々と機関を、第3部では制度と政策について詳述しています。豊富な図版を用い、最新の研究成果を反映させています。著者は中世武士団と在地領主の研究を専門とする田中大喜です。

本書は、源頼朝を中心に鎌倉幕府の歴史を記録した『吾妻鏡』を基に、鎌倉時代の権力闘争や主要人物たちを描く内容です。著者の板野博行は、源氏将軍の断絶や北条氏の台頭、北条政子の役割、承久の乱の背景などを探求し、武士の時代の形成過程を解説します。2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を楽しむためのガイドとしても機能しています。