ドミノin上海 (角川文庫)

恩田 陸
KADOKAWA
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神様だって、止められない。たった一日で運命のドミノが倒れ始める! 「『蝙蝠』が上海に入った」。豫園からほど近い路地裏の骨董品店に緊張が走った。門外不出のお宝が闇のルートで輸入されたのだ。虎視眈々と狙う店主だが、なぜか問題の品は、人気急騰中のホテルの厨房に流れ着いていた……。かつて東京駅で数奇な運命を共にした面々に、一癖も二癖もある人物たち、さらには動物園脱出を目論むパンダも加わって、再び運命のドミノが倒れ始める! 予測不可能、爆笑必至のパニックコメディの金字塔!! 上海のホテル「青龍飯店」で、25人(と3匹)の思惑が重なり合う――。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく。恩田陸の真骨頂、圧巻のエンタテインメント! ドミノin上海 あとがき(文庫化にあたっての書下ろし)

みんなのレビュー

前作『ドミノ』の続編となる作品。またまた、めちゃくちゃおもしろい!まったく無関係な場所から、まったく無関係の人達が 、まったく違う目的なのに、最後は大団円を迎える。タイトル通りにドミノが倒れいくようなお見事な展開がたまらない。前回の舞台は東京駅だったが、今回は上海が舞台となっている。驚いたことに前作の登場人物がほとんど出てきていることにはビックリした。舞台が違うのに、そんなことができるのと思うかもしれないが、それが可能になっている。登場人物はバラエティーに富んでいて、それぞれの特徴が凝っている。普通や普通じゃない?OLにサラリーマン、ハリウッドの有名映画監督、料理長、風水師、美術品バイヤー、動物園の飼育係、上海警察署長、香港警察、テレビキャスターなどなど。それに、動物の登場が良かった。パンダ、イグアナ、ダックスフンド。動物については、とてもユニークな描き方をしているので、実際に本を読んで確認して欲しい。恩田陸の描く、あり得ない内容の、超絶おもしろエンタメ小説を堪能して欲しいね!

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