知覚と感性 (現代の認知心理学1)

三浦 佳世
北大路書房
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相互に影響しながらも独自の特徴を持つ知覚と感性を実験心理学の立場から総合的に考察する。多感覚統合,感性の脳内基盤,知覚と感性の発達,芸術,言語,身体知といった多彩なテーマを取り上げつつ,心理物理学的測定法や感性評価などそれらに迫るための方法論も詳しく説明し,この研究領域の全体像を浮き彫りにする。 まえがき 第1部 基礎と理論 第1章 感性認知―アイステーシスの実証科学として―  1節 はじめに  2節 アイステーシス  3節 アイステーシスとしての知覚特性  4節 「感性」の定義と背景  5節 感性の位置づけ  6節 アイステーシスへの接近――知覚と感性をともに考える研究テーマ  7節 おわりに  文献 第2章 多感覚統合と感性  1節 はじめに  2節 共感覚  3節 多感覚情報の時空間統合  4節 日常経験する事象における多感覚統合  5節 触覚と身体の感性  6節 五感による食経験  7節 五感と感情へのアプローチ  8節 嗅覚とマルチモダリティ  9節 まとめ  文献 第3章 感性の基本次元と脳内基盤  1節 はじめに  2節 SD法からわかる感性特性  3節 感性次元の感覚関連性  4節 感性次元と脳活動の対応関係  5節 おわりに  文献 第4章 知覚と感性の発達  1節 はじめに  2節 色の知覚の発達  3節 形の知覚の発達  4節 動きによって促進される感性――形と空間の知覚  5節 おわりに  文献 第5章 感性研究の方法論  1節 はじめに  2節 感性の測定  3節 さまざまな測定方法  4節 SD法に基づく印象形成過程の検討  5節 感性心理学研究の展開  文献 第2部 展開と実践 第6章 絵画と仮想  1節 はじめに  2節 絵画時間の仮想  3節 画家の時間と鑑賞者の空間  4節 仮想の反転  文献 第7章 感性言語―擬音語・擬態語と脳―  1節 はじめに  2節 感覚尺度としての擬音語・擬態語  3節 感覚・知覚と擬音語・擬態語  4節 五感と共感覚  5節 感性語  6節 擬音語・擬態語の脳内表現――fMRIによる実験  7節 擬音・擬態語の構造と機能  8節 まとめ  文献 第8章 音響感性情報としての「間」  1節 はじめに  2節 「間」の感性  3節 「間」を科学する――音楽・朗読の「間」  4節 意図の表現と理解に関わる「間」  5節 会話の「間」  6節 コミュニケーションの基盤としての「間」  7節 音響情報の感性  文献 第9章 身体知―習熟と伝承―  1節 はじめに  2節 身体知を身につける  3節 身体知を学習する  4節 「場」から学習する  5節 まとめ  文献 第10章 好みの形成―単純接触効果と広告―  1節 はじめに  2節 単純接触効果の分類  3節 単純接触効果の理論  4節 単純接触効果と広告効果  5節 まとめ  文献 第11章 情報のデザイン  1節 はじめに  2節 情報のデザイン  3節 情報デザインの事例  4節 おわりに  文献

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