【2023最新】「アイヌ」のおすすめ本10選!人気ランキング
大阪に住むダイキとワカナ、お母さんと愛犬のイタはじいじがくらす北海道へお引っ越し。アイヌの血を引く家族の新生活が始まります。 大阪に住むダイキとワカナの兄妹、お母さんのひろ子さん、愛犬イタ。家族は大好きな「じいじ」がくらす北海道へ引っ越すことになりました。アイヌの血を引く家族は、それぞれアイヌ文化を伝え、受け継ぎ、守っていきます。自然豊かな北の大地で、新しい生活が始まります。
大人気作品「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修者による、唯一の公式解説本が誕生! 野田サトル先生の描き下ろし漫画も収録!! 2018年に手塚治虫文化賞で大賞を受賞し、アニメ化も果たした「ゴールデンカムイ」。 同作をきっかけにアイヌ文化への興味を抱いたという方も少なくないはずだ。 本書はそんな人気作品のアイヌ語監修者が、漫画の名場面をふんだんに引用しながら解説を行った、アイヌ文化への最高の入門書である。 「アシリパたちの名前はどのように決まったのか」「話題の『オソマ』と『チタタプ』にまつわる裏話とは?」 「ヒンナの正確な意味と、本来の使い方」など、原作ファンならば漫画が100倍面白くなる知識満載! もちろん、「ゴールデンカムイ」を知らない方にも楽しめるように書かれた新書となっている。 原作者・野田サトル先生によるオリジナル描き下ろし漫画も掲載! 【本書の主な内容】 ・「カムイ」とはそもそも何なのか? ・世にも恐ろしい魔物たちの伝説 ・家庭で作れるアイヌ料理 ・アイヌは子どもの名前をどのように決めるのか ・『ドラゴンボール』そっくり!? アイヌの英雄物語「ユカラ」徹底解説 ・超特急! アイヌ語入門 ・「ゴールデンカムイ」 あの名シーンの背景 ・アイヌ語監修の仕事と創作の裏話 ほか 【目次】 序章 アイヌ文化に人々を惹きつける「ゴールデンカムイ」の魅力 第一章 カムイとアイヌ 第二章 アイヌの先祖はどこから来たか? 第三章 言葉は力 コラム1 小樽から見た「ゴールデンカムイ」 (寄稿:石川直章・小樽市総合博物館館長) 第四章 物語は知恵と歴史の宝箱 第五章 信仰と伝説の世界 野田サトル先生描き下ろし オリジナル漫画 第六章 「ゴールデンカムイ」のグルメワールド コラム2 黄金の民・アイヌ (寄稿:瀬川拓郎・札幌大学教授) 第七章 「ゴールデンカムイ」名シーンの背景 第八章 アシリパたちの言葉 アイヌ語とは 終章 アイヌ語監修というのは何をやっているのか? 「ゴールデンカムイ」をより楽しむためのブックガイド 【著者略歴】 中川裕(なかがわひろし) 1955年神奈川県生まれ。千葉大学文学部教授。東京大学大学院人文科学研究科言語学修士課程修了。 1995年、『アイヌ語千歳方言辞典』(草風館)を中心としたアイヌ語・アイヌ文化の研究により金田一京助博士記念賞を受賞。 野田サトル氏による漫画「ゴールデンカムイ」では連載開始時からアイヌ語監修を務める。 著書は『アイヌの物語世界』(平凡社ライブラリー)、『語り合うことばの力』(岩波書店)など多数。
海を渡り北方世界と日本を繋ぐ大交易民族としてのアイヌ、中国元朝と戦うアイヌ、従来のイメージを覆しダイナミックなアイヌ像を提示 海を渡り北方世界と日本を繋ぐ大交易民族としてのアイヌ。中国王朝と戦うアイヌ。従来のステレオタイプを覆し、ダイナミックに外の世界と繋がった「海のノマド」としてのアイヌ像を様々なトピックから提示する。(講談社現代新書) アイヌと聞くと、北海道の大自然の中で自然と共生し、太古以来の平和でエコロジカルな生活を送っていた民族というのが一般的なイメージでしょう。 しかし、これは歴史的事実を無視した全くの誤解に過ぎません。例えば中国が元の王朝だった時代、元朝は現在の沿海州地方に出兵し、その地でアイヌと戦争をしました。鷲羽やラッコの毛皮など、当時珍重されていた品々を調達するために北海道、樺太から沿海州にまで進出してきたアイヌの人々を排除するためでした。この事例からも窺えるように、中世のアイヌは大交易民族でした。奥州藤原氏が建立した中尊寺金色堂の金もアイヌがもたらしたものだった可能性があるのです。 著者によれば、アイヌは縄文の伝統を色濃く残す民族です。本州では弥生文化が定着したあとにも従来の縄文の伝統を守り、弥生に同化しなかった人々、それがアイヌだったのです。有名な熊祭りも、縄文の伝統を今に引き継いだものではないかと考えられています。 また、日本との交流も従来考えられていたよりもずっと緊密でした。アイヌ語で神を意味する「カムイ」が日本語からの借用語であることは有名ですが、それだけに止まらず、様々な面において日本由来の文物を自身の文化に取り入れていったのです。 本書では、従来のステレオタイプのアイヌ像を覆し、ダイナミックに外の世界と繋がった「海のノマド」としてのアイヌの姿を様々なトピックから提示します。 序章 アイヌはどのような人々か 第一章 縄文 一万年の伝統を引く 第二章 交易 沈黙交易とエスニシティ 第三章 伝説 古代ローマからアイヌへ 第四章 呪術 行進する人々と陰陽道 第五章 疫病 アイヌの疱瘡神と蘇民将来 第六章 祭祀 狩猟民と山の神の農耕儀礼 第七章 黄金 アイヌは黄金の民だったのか 第八章 現代 アイヌとして生きる