結婚生活における期待外れや過去の影、姉への劣等感、夫との別れ、恋人との距離感など、様々な悩みを抱える女性たちが描かれています。彼女たちは真面目に生きる中で、心の葛藤を抱えつつも、山を登ることで自分なりの希望を見出し、新たな景色に背中を押されていく感動的な連作長篇です。著者は湊かなえで、彼女は数々の賞を受賞した作家です。