現代数理統計学の基礎(共立講座 数学の魅力 11)
商品プロモーションを含む場合があります
Amazonで詳しく見る
本書は、ビッグデータの重要性が高まる中、数理統計学の基礎から現代的な内容までを網羅したテキストです。統計的推測に必要な確率や確率分布の基本を解説し、演習問題を通じて理解を深めます。さらに、線形回帰モデルやリスク最適性の理論、計算統計学の手法などの発展的なトピックも扱っています。初学者から意欲的な読者に適した内容です。著者は東京大学の教授、久保川達也氏です。
2024年9月6日19:12
統計検定1級の対策のために購入。この本の9章までを通読すれば、統計数理の過去問を解く際に必要な知識はほぼ全て網羅されます。 通読の際には命題や定理の証明も全て手で追うと効果的です。計算力が養われます。証明においては一部天下り的に方針が示されている箇所やそもそも証明が省略されている定理があり、モヤモヤすることもありますが、統計検定1級という限定的な範囲では出題されない知識に由来する部分なので、試験対策と割り切れば問題ありません。 本書で省略されている証明(尤度比検定統計量の分布収束など)が記載されている書籍として、平行して参照するのにおすすめなのは竹村著の"現代数理統計学"です。想定読者のレベルや難易度は共通していますが、内容の過不足を補完できる関係にあり、また、同一事項に対しても説明や解釈の切り口が違っていて知識を有機的に繋げるのに役立ちます。