本書は、発達障害に悩む大人が勉強をしやすくするためのアイデアを紹介しています。近年、発達障害の認知が高まり、多くの成人が自分の症状に気づくようになりました。学習に苦手意識を持つ人が多く、集中力や計画性の欠如が勉強に影響しています。著者は、スケジュール管理、講義の受け方、自習法、試験対策などの具体的な改善策を提案し、デジタルツールや手軽なアイテムを活用した実践的なアイデアを提供しています。全5章で構成され、発達障害の特性を考慮した内容になっています。

本書は解離性障害について解説し、解離症状の理解と回復を目指す内容です。解離症状は一般的な精神疾患や健常者にも見られ、誤診が多いことが問題とされています。著者は症状の具体例や医療的な解説を通じて、解離の原因や治療法を明らかにし、視覚的に理解しやすい構成で読者を導きます。著者は精神科医の柴山雅俊で、解離性障害の研究に注力しています。

本書は、発達障害と似た症状がストレスによるものであることを示し、特に「発達性トラウマ」が生きづらさの原因であると解説しています。発達性トラウマは、子ども時代の慢性的なストレスから生じるもので、複雑性PTSDの原因となります。著者は、身近なトラウマの理解が、より深刻なトラウマの全体像を把握する手助けになると主張し、ストレス障害やハラスメントのメカニズムを探ります。また、社会からの生きづらさを個人の問題としてではなく、社会的な視点から捉え直す重要性を強調しています。克服のための具体的な方法も提案されています。

著者は約20年の臨床経験を持つ心理カウンセラーで、他人の言葉に振り回されやすい敏感な人々への対処法を提供します。特に、他人の言葉に真剣に悩む人や共感しすぎる人に向けて、言葉の価値を再評価し、スルースキルを身につける重要性を説いています。内容は、他人の言葉に振り回されるメカニズムや、スルースキルを通じて自分の言葉を取り戻す方法に焦点を当てています。

解離性障害

解離のルーツを訊ねて 解離論の新構築 高機能広汎性発達障害〈アスペルガー症候群〉と解離 BPDと解離性障害 解離性障害の背景 抵抗する解離 〈中心〉のない多元化 現代社会と解離の病態

多重人格の消滅 : その治療全記録