胎児のはなし

最相葉月
ミシマ社
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経験していない人はいない。なのに、誰も知らない「赤ん坊になる前」のこと。 超音波診断によって「胎児が見える」ように――。新時代の産婦人科界を牽引した「先生」に、生徒サイショーが妊娠・出産の「そもそも」から衝撃の科学的発見、最新医療のことまで全てを訊く。全人類(?)必読の一冊。 出産経験のある人も、ない人も、男性も――読んで楽しくて、ためになる! はじめに 最相葉月 第一章 みんな胎児が見たかった ── 胎児研究の歴史 アダム派とイヴ派がいた/子宮の中の生きている胎児を初めて見たのは日本人 第二章 超音波に一目惚れ ── 増﨑英明、産婦人科医になる 魚群探知機が超音波診断に?/十人きょうだいの十番目/帝王切開を見た増﨑少年/胎児はなぜ頭が下にあるのか 第三章 胎児 ── この未知なるもの なぜ3000グラムで生まれるのか/わが子の出産/羊水はどこからくるのか/羊水が濁ると要注意/便と力の入れ方が一緒 第四章 胎児を救う! ──「人」として扱う医療を 胎児の声が聞こえた!/胎児を手術する/スクリーニングで病気を発見/中絶について/宗教上の理由 /それでも続けた理由 第五章 胎児の表情七変化 ── みんな生まれる前から笑ってた 胎児は泣いて笑って夢を見る/赤ちゃんを左側に抱く理由/胎児の表情を観察する/表情と脳の関係/ゴジラみたいな呼吸様運動/腟を通るとき肺胞液を絞る 第六章 胎児の世界 ── 最新の技術と研究でわかったこと 胎盤の不思議── 1+1=1?/胎児のDNAを調べる/出生前診断は受けるべきか/NIPTと羊水検査はセット/ダウン症の子のこと/お父さんとお母さんはDNAでつながってる /精子のY染色体が女性に入る?/母はなぜ胎児を拒絶しないか/最初に大事なのは肺 第七章 妊娠・出産の世界 ── 長年の研究と経験でわかったこと つわりとは何か/帝王切開と自然分娩の違い/お産はリスクが伴うもの/水中出産のリスク/双子問題/長崎県は母乳を遮断してがんを防いだ/酒とたばこ/無痛分娩について 第八章 周産期医療最前線 ── 大学病院で今、何が行われているか 胎児治療の最前線/イギリスと日本の違い/生殖補助医療技術(ART)について/生殖補助医療技術の話しにくいこと/高齢出産のこと 終章 私たちはどこから来て、 どこへ行くのか 増﨑先生の性教育/水の中の人生、空気の中の人生/君たちはなぜゼロ歳で生まれたのか/男と女の役割分担/胎児の未来 あとがき 増﨑英明
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