本書は、心理学の巨頭アルフレッド・アドラーの思想を物語形式で紹介し、幸福に生きるためのシンプルで具体的な答えを提供します。内容は、トラウマの否定や対人関係の重要性、他者の期待からの解放、共同体感覚の重要性、そして「今」を生きることに焦点を当てています。著者はアドラー心理学を研究する哲学者の岸見一郎と、フリーランスライターの古賀史健です。
各話が短編で纏められていて大変読みやすい漫画です。アングラな世界でも少しだけ(ごくたまに)救いがあるので気分が落ちすぎずに読み進められます。 登場人物は夜の世界の人や、いけない仕事をしている人達が大半だが普通のサラリーマンやOLも出てきて何故闇金に手を出したか、を理解せざるしかないから いつか自分も真っ当な人生を生きてるつもりでいるが片足突っ込む瞬間が来るのではないかとハラハラさせられます。
大大大好きな本です。自閉症の女の子の心の内が丁寧に描かれていて自分が知らずに知らずのうちにしてしまっている自閉症や知的障害者に対する偏見や固定概念が良い意味で壊されます。 ただこの話の登場人物はみんな優しい。現実世界では悲しいけどもこんな優しい人達に囲まれる事はないでしょう。それでも岡村さんみたいな男性が世の中にいるかも知れないと思えるだけで読んだ価値はあります。
内容は予めぼんやりと知っていたのだが想像よりもグロテスクで救いが全くなかった。それに加えこれはフィクションだと言いきれないような事が貧困国には起こってそうで読み進めるのが辛い部分があった。 だが小説としてはとても素晴らしい出来でした。生きる事にしがみつく人間はここまで強欲に、そして提供されるクローンにここまで無慈悲にできるのかと人間の愚かさがこれほどまでに書かれていて、読み終わったあとは人間不信になる感覚でした。
登場人物全員が誰かのために、誰かを想い誰かを守って行動するからこそ引き込まれるミステリー感が読み応えあり、一気に読めました。 章ごとにそれぞれの視点や生い立ちや真実を書いてくれるからこんがらがずにスラスラと頭に入ってきました、とくに第5章の西崎の視点は幼少期の虐待のせいで愛に飢えてたがゆえに奈央子を一方的に助けようと躍起になった理由も分かりとてもスッキリしました。全体的に薄暗いのですが、薄暗さの中にも誰かを愛する心が見え隠れし、大変良かったです。