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【2025年】「朝鮮戦争」のおすすめ 本 60選!人気ランキング

この記事では、「朝鮮戦争」のおすすめ 本 をランキング形式で紹介していきます。インターネット上の口コミや評判をベースに集計し独自のスコアでランク付けしています。
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目次
  1. 韓国映画から見る、激動の韓国近現代史 歴史のダイナミズム、その光と影
  2. 5つの戦争から読みとく日本近現代史――日本人として知っておきたい100年の歩み
  3. 朝鮮半島最後の陰謀: アメリカは、日本・韓国を見捨てたのか? 「非道な北朝鮮」と「愚かな韓国」
  4. とめられなかった戦争 (文春文庫 か 74-1)
  5. 日本の戦争解剖図鑑
  6. ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 上
  7. 図説 太平洋戦争
  8. 日清・日露戦争: シリーズ 日本近現代史 3 (岩波新書 新赤版 1044 シリーズ日本近現代史 3)
  9. 韓国 内なる分断: 葛藤する政治、疲弊する国民 (平凡社新書 917)
  10. アジア・太平洋戦争: シリーズ 日本近現代史 6 (岩波新書 新赤版 1047 シリーズ日本近現代史 6)
他50件
No.1
100

韓国映画はなぜ、悔恨と希望を同時に語るのか。 人間の奥底にひそむ心優しさに訴えかけるのか。 本書は現代の韓国映画を造り上げてきた、 人間の強さをめぐるエッセイである。 浅い水の戯れは愉しく美しい。 深い淵を覗きこむ者は、隠された物語を知る。 歴史という名の知恵のことだ。 ――四方田犬彦(映画誌・比較文学研究家) 植民地支配、南北分断と朝鮮戦争、 長きにわたる軍事独裁、そして国民の手で勝ち取った民主化……。 「3・1独立運動」「済州島4・3事件」 「光州事件」「6月抗争」など 激動そのものだった韓国の近現代史と そのなかで形作られてきた「儒教的家父長社会」。 近年ますます存在感を高めている「韓国映画」を題材に、 そこから透けて見える歴史や社会問題を解説。 韓国という国のダイナミズムをより深く、 より立体的に理解するための一冊である。 『パラサイト 半地下の家族』『タクシー運転手~約束は海を越えて~』『KCIA 南山の部長たち』『1987、ある闘いの真実』『ベイビー・ブローカー』『ミナリ』『はちどり』『息もできない』『キングメーカー 大統領を作った男』『高地戦』『金子文子と朴烈』『グエムル-漢江の怪物-』『焼肉ドラゴン』『私の少女』……韓国映画44本から激動の歴史を読み解く はじめに 凡例 第1章 韓国と日本・アメリカ・北朝鮮 韓国と日本  ❶『ロスト・メモリーズ』歴史「改変」映画は新たな解釈の可能性を提示できるか ❷『密偵』英雄か、逆賊か 歴史の曖昧さゆえに成し得た物語 ❸『金子文子と朴烈』〝反日〟映画が再発見した、ある日本人女性の強烈な生 ❹『マルモイ ことばあつめ』言葉が奪われた時代に、言葉を守り抜いた人々 ❺『哭声/コクソン』韓国社会における、よそ者/日常としての日本 韓国とアメリカ・北朝鮮 ❻『スウィング・キッズ』戦争とミュージカルのコントラストが叫ぶ「イデオロギーなんてくそったれ!」 ❼『高地戦』人間に優先されるイデオロギーはない 無意味な攻防戦に散った若い命 ➑ 『グエムル-漢江の怪物-』少女はなぜ死ななければならなかったのか? 〝反米〟に透けて見える映画の真のメッセージ ❾ 『白頭山大噴火』殺し合う南北/抱きしめ合う南北、映画に見る南北関係の変遷 ❿ 『レッド・ファミリー』北朝鮮スパイの歴史と映画が描く韓国の欲望 コリアン・ディアスポラ ⓫ 『チスル』韓国現代史最大のタブー「済州島4・3事件」への鎮魂歌 ⓬『焼肉ドラゴン』彼らが日本(ここ)にいる理由 家族史に見る「在日」の終わらないディアスポラ ⓭『ミナリ』アメリカは「夢」か「逃避」か? さまよう韓国人たち ⓮『ミッドナイト・ランナー』民族の再会から他者の排除へ 韓国映画は朝鮮族をどう描いたか コラム監督論①チャン・リュル あらゆる境界を越えて東アジアを周遊する 第2章 軍事独裁から見る韓国現代史 朴正煕政権 ⓯『国際市場で逢いましょう』それでも「あの時代は良かった」? 独裁時代と父親たちに贈るノスタルジア ⓰『7番房の奇跡』法は公正なのか? 独裁時代の暗黒司法史と死刑執行停止のいま ⓱『KCIA 南山の部長たち』正義心か、ジェラシーか 独裁者を撃ち抜く弾丸が意味するもの 全斗煥政権 ⓲『タクシー運転手~約束は海を越えて~』韓国現代史上最悪の虐殺「光州事件」の真相に挑んだ劇映画 ⓳ 『弁護人』 仕立てられた「アカ」のために闘った人権弁護士 盧武鉉大統領前史 ⓴ 『1987、ある闘いの真実』二人の大学生の死が導いた独裁の終焉と民主化への一歩 コラム監督論②イ・チャンドン 作品に見る光州事件と1980年代韓国現代史 第3章 韓国を分断するものたち 格差 ㉑『パラサイト 半地下の家族』韓国社会の格差を浮き彫りにする三つのキーワードから見えてくるもの ㉒ 『国家が破産する日』政経癒着の帰結としての「IMF通貨危機」、それがもたらした分断社会 ㉓『バーニング 劇場版』「村上春樹ブーム」と「喪失」の90年代韓国を、現代の若者像に翻訳する 儒教的男性社会 ㉔『はちどり』 少女の眼差しが晒す韓国儒教社会と暴力の連鎖 ㉕『82年生まれ、キム・ジヨン』 抑圧に押し潰された女性たちが、自らの声を取り戻すまで ㉖ 『息もできない』底辺に生きる男が「悪口」の果てに求めた「家族のメロドラマ」 ㉗『お嬢さん』男もヒエラルキーも乗り越えて 《帝国》と《植民地》の女性、勝利の連帯へ ㉘『ハハハ』〝あるべき男性像〟を笑い飛ばしてくれる、大いなる人間賛歌 マイノリティ ㉙ 『ファイター、北からの挑戦者』現在進行形のディアスポラ「脱北者」の少女が拳で立ち向かう韓国 ㉚『バッカス・レディ』歴史の影に取り残された女性による、男性への復讐譚 ㉛ 『私の少女』儒教・異性愛・ホモソーシャルな韓国社会にLGBTQの未来はあるか ㉜『トガニ 幼き瞳の告発』国民の怒りを呼び起こし、社会を変えた一本の映画 コラム監督論③女性監督の系譜 映画『オマージュ』が復元する女性(映画)史 第4章 韓国の〝今〟を考える 政治とメディア ㉝『キングメーカー 大統領を作った男』選挙の負のレガシーを作った男たち 「カルラチギ」の起源をたどる ㉞ 『アシュラ』大統領選を前に《逆走行》した一本の映画から、政経癒着の歴史を紐解く ㉟ 『共犯者たち』権力とメディアの関係性を皮肉に暴くドキュメンタリー   社会問題 ㊱『冬の小鳥』踏みにじられた人権 韓国養子縁組問題の背景を探る ㊲『ベイビー・ブローカー』韓国で映画を撮った日本人監督たち 浮かび上がる韓国 ㊳『殺人の追憶』連続殺人と軍事独裁という絶妙なメタファー ㊴『サムジンカンパニー1995』「英語」を武器に下剋上を目論む高卒女性たちの反乱 ㊵『整形水』「美」は誰の欲望か? 外見至上主義と整形大国の関係性 ㊶『明日へ』勝ち取る喜びをもとめて デモ大国・韓国における闘うことの意味 ㊷ 『サバハ』新興宗教が乱立する韓国社会 エセにすがる人々の宗教的心性 ㊸『君の誕生日』セウォル号事件 遺族の悲しみに「寄り添う」ということ ㊹ 『D.P.-脱走兵追跡官-』韓国兵役物語 若者たちの絶望と軍隊をめぐる諸問題 コラム監督論④キム・ギヨン 〝怪物〟監督の全盛期に見る韓国社会の深層 おわりに 韓国近現代史年表 韓国歴代大統領詳細 索引 i 初出一覧 ii 主な参考文献・検索サイト v

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No.4
88
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No.5
83

日本の戦争解剖図鑑

拳骨 拓史
エクスナレッジ
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No.6
100

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 上

ディヴィッド・ハルバースタム
文藝春秋
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No.7
83

図説 太平洋戦争

太平洋戦争研究会
河出書房新社
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No.11
80

戦争には「前史」と「前夜」がある。日本の戦争指導者たちが踏み越えていった、数々の「point of no return(戦争回避不能な段階)」とは何か-日中戦争研究の第一人者による集大成! 序章 戦争には「前史」と「前夜」がある 1 日本はいつから満州事変・日中戦争への道を歩みはじめたのか(一九一五年の対華二十一カ条要求 戦争「前史」の転換点となった一九二八年) 2 日本軍は「満州」で何をおこなったのか(関東軍の謀略により開始された満州事変 「満州国」の設立 ほか) 3 日中戦争はどのように準備されたか(二・二六事件と軍部強権政治体制の確立 陸軍の華北分離工作の推進 ほか) 4 日中戦争はどのように始まったか(盧溝橋事件から「北支事変」へ 海軍の謀略・大山事件から第二次上海事変へ ほか)

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No.12
83

父のところに行ってきた

申 京淑(シン・ギョンスク)
アストラハウス

世界41カ国で250万部超え! マン・アジア文学賞受賞の名作『母をお願い』の申京淑による待望の新作。 世界41カ国で250万部超え! マン・アジア文学賞受賞の『母をお願い』の申京淑による待望の新作。「極めて個別の父」を描きながら、読み手はいつしか「普遍の父」の姿に胸震え、涙する。作家は李箱⽂学賞ほか韓国での受… 【内容紹介】 父は、泣く。父は、彷徨う。父は、怯える。父は、眠らない。父に寄り添う暮らしは、思いがけないことばかりだった。「私」は思う。いったい父の何を知っていたというのだろう。 主人公の「私」は中学生の一人娘を事故で失い、かたくなな心を持て余している孤独な女性作家。高齢の母がソウルの病院に入院したため、故郷に一人暮らしとなった父の世話を兄弟たちに頼まれ、老いた父に向き合うことになる。「アボジ(お父さん)」と呼びかける父は一九三三年生まれ。植民地期、朝鮮戦争、南北分断、軍事独裁、民主化抗争といった朝鮮半島の激動の時代を生きてきた。 「苦難の時代を生きた」人、「もし、いい世の中にめぐりあっていたなら、もっといい人生を生きることができたであろう」人……。そんな「匿名の存在」に押し込めて過ごしてきた父に、あらためて寄り添い、「私」が分け入っていく父の記憶のひだ、父の人生の物語。 「極めて個別の父」を描きながら、読み手の胸を震わせ目頭を熱くする「普遍の父」とは。 〔目次〕 第一章 ひさしぶりだ 第二章 夜を歩きつづけるとき 第三章 木箱の中から 第四章 彼について語る 第五章 すべてが終わった場所でも 作家の言葉 すべての「匿名の人びと」に捧げる物語(趙倫子) 訳者は二度、涙を流す(姜信子)

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No.13
79

海で、空で、陸で…。男たちは何をかけて戦い散ったのか。あの戦争から70年余。名将、闘将たちの知られざる素顔と真実に迫る! 国力がはるかに勝る米国との戦争。それは当然ながら、苛烈な戦闘と決死の覚悟を日本の将兵に強いた。昭和から平成、そして令和に時代が変わった今でも、その「記憶」が消し去られることはない。兵を率いる指揮官には、理性派や闘将型、さまざまなタイプがあったが、刻々と変わる状況下で求められるのは、相手の出方を読む冷静な判断力に加え、「肉を切らせて骨を断つ」強烈な気迫であった。リーダーに迷いがあれば、部下はついてこない。そして、そのような将たちにも、守るべき家族がいた──。 海軍からは、山本五十六、山口多聞、角田覚治。陸軍からは、中川州男、栗林忠道、今村均の戦略や戦術、采配を分析。真珠湾攻撃やミッドウェー海戦、南太平洋海戦、ペリリュー島や硫黄島の戦いなど、太平洋戦争の分岐点となった数々の戦闘を取り上げ、その背景や位置づけ、勝敗を分けた要因について詳しく解説。父祖たちが残した激闘の軌跡から、現代の我々が受け取るべきものとは。

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No.15
83

ノンフィクション書評サイト「HONZ」が10周年を迎え、サイエンスや医学、歴史など多様なジャンルから厳選した100冊の書籍をレビューと共に紹介しています。著者は成毛眞氏で、元日本マイクロソフト社長です。

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No.17
79
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No.18
80
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No.19
79

韓国社会の片隅で 小さいけれども確かな光を放つ122人の声を丁寧に拾った ハンギョレ新聞の長期連載の一部を書籍化。 韓国で刊行5年・14刷を重ねる異例のインタビュー集。 「韓国生活30年」のライター 伊東順子(『韓国 現地からの報告』など著書多数)が翻訳、各章に書き下ろしコラムも掲載。 元JTBC「ニュースルーム」アンカー、立命館大学客員教授 ソン・ソッキ 推薦の辞 「イ・ジンスンを最も彼女らしく表現できるのがこの本に収録されたインタビューであることは間違いない。世の中には多くのインタビュー集があるが、「人」に着目することで社会を浮かび上がらせたものはそう多くないだろう。毎回、長いインタビューをしながらも惰性に陥ることなく、「人」に対する愛情を見せてくれた彼女の仕事ぶりがありがたく、感嘆しながら見守ってきた。「六十にして耳順う」とからかわれていた頑固な彼女から、こんな成果物が出てくるとは想像もできなかったが、それでも常に、彼女に対する信頼があった」 インタビュイー推薦の辞 ●小説家、黄晳暎(ファン・ソギョン) 「私は、彼女がこの新聞連載を始めた当初から記事を読み、私もいつかインタビューイーを選ばれることを密かに期待していた。そしてついに私の番が来た。長時間にわたって質問を受け、追及され、不明瞭な点を追加インタビューで確認される過程を経てはじめて世間に知られている作家としての「私」の客観性を理解することができた。すっかり忘れていた自らの過ちが暴き出される苦痛と自責の念も感じた。わずか三日間のことだったが、イ・ジンスンはいつの間にか私の内面に入り込み、そして出ていった」 ●亜州(アジュ)大学病院 京畿南部地域重症外傷センター長、イ・クッチョン 「イ・ジンスンは、自分の書く短い文章では生と死に対して細かく、正確に表現しきれないと言ってもどかしそうにしていたが、私は彼女の文章の行間にある鋭い断面から、彼女の本気と誠実さを感じた。私は、そんなイ・ジンスンの真摯な生き方に心から感謝を表したい。万年筆で、再生用紙に一文字一文字、ぎゅっと力を込めて書かれたようなこのインタビュー記事は、内容とは関係なく私の心に残り、いつまでもデスクの上からなくなることはなかった」 ●映画監督、イム・スルレ 「インタビュアーは、インタビューイーの心を開かせて内面に閉じ込められた小さな声を外に引き出せば終わりなのではなく、明確で具体的な言葉に整理していくことが肝心だ。私の平凡な返答に意味と潤いを与え、美しく色づけしてくれたイ・ジンスンのインタビューは、やはり評判通りだった」 プロローグ 第一部 心の命ずるままに  どうしてそこに行ったのかって?   三人の子どもの父親だからです|キム・ヘヨン  期待もしない、希望もない、でも原則は捨てない|イ・クッチョン  私はもっと勇敢であるべきだった|ノ・テガン  淡々と生きるための、揺るぎなさ|イム・スルレ 第二部 傷ついた心を抱きしめる  大韓民国の老害たちの人生から自分自身を知る|チェ・ヒョンスク  苦しみの話を、苦しみながら聞いてくれる人|ク・スジョン  私はレズビアンの母親、フォミです|イ・ウンジェ  原始的感覚の力|ソン・アラム 第三部 懐疑と拒絶で選んだ人生  無事におばあちゃんになれるだろうか|チャン・ヘヨン  ピンクのソファを蹴って出てきた「優雅なマッド・ウーマン」|ユン・ソンナム  英雄でも愚か者でもない民草たちの語り部|黄晳暎  正解はない、無数の解答があるだけ|チェ・ヒョングク 偉大にて、卑小な、すべての人々へ 日本語版刊行に寄せて 訳者あとがき

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No.21
78

少女たちの戦争 (単行本)

中央公論新社
中央公論新社

【太平洋戦争開戦80年企画】瀬戸内寂聴から佐野洋子まで、開戦時20歳未満だった女性27名が戦時の日常を描いた随筆を精選。 【太平洋戦争開戦80年企画】 「サヨナラ」も言えぬまま別れた若き兵士との一瞬の邂逅、防空壕で友と感想を語り合った吉屋信子の少女小説、東京大空襲の翌日に食べたヤケッパチの〈最後の昼餐〉……戦時にも疎開や空襲以外の日々の営みがあり、青春があった。 太平洋戦争開戦時20歳未満、妻でも母でもなく〈少女〉だった27人の女性たちが見つめた、戦時下の日常。すぐれた書き手による随筆を精選したオリジナル・アンソロジー。 〈目次〉 若い日の私●瀬戸内寂聴 美しい五月になって●石井好子 私を変えた戦時下の修学旅行/十五日正午、緊迫のNHK放送室●近藤富枝 「サヨナラ」がいえなかった●佐藤愛子 空襲・終戦・いさぎよく死のう●橋田壽賀子 海苔巻きと土佐日記●杉本苑子 続 牛乳●武田百合子 半年だけの恩師●河野多惠子 はたちが敗戦●茨木のり子 人間が懐しい●石牟礼道子 親へ詫びる●森崎和江 戦争/敗戦の夜●馬場あき子 「田辺写真館」焼失 母は強し●田辺聖子 めぐり来る八月●津村節子 葦の中の声●須賀敦子 被爆前後/一個●竹西寛子 にがく、酸い青春●新川和江 ごはん●向田邦子 か細い声●青木 玉 国旗/終戦の日●林 京子 よみがえる歌●澤地久枝 夏の太陽●大庭みな子 子供の愛国心●有吉佐和子 スルメ●黒柳徹子 サハリン時代●吉田知子 戦争の〈おかげ〉●中村メイコ 青い空、白い歯●佐野洋子

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No.22
78

反軍部を貫いた外交評論家が戦時下の政局や生活を記した貴重な記録。二度と戦争に近づかないために、立ち返るべき原点がここにある! 大東亜戦争は非常なる興亡の大戦争である。筆を持つ者が、後世のために、何らかの筆跡を残すことは、その義務である。すなわち書いたことのない日記をここに始める。将来、大東亜外交史の資料とするためである。神よ、日本を救え。 昭和十八年十月一日 清沢 洌 *** 日本人はもう二度と戦争などするはずがない。恐らく日本人のほとんどはそう考えているだろう。しかし、その確信は極めて頼りない、むしろ大きな勘違いであることは、清沢洌の『暗黒日記』を読めばわかるはずだ。 清沢の日記に綴られている戦時下の日本人とその社会の姿は、驚くほど現代と似ている。まるで我々の現在のありさまが清沢に見透かされていたかのようだ。相手変われど主変わらずというが、何かひとつきっかけを得たならば、日本人はたちどころに、戦前のような好戦的な国民になってしまいかねないという危惧さえ覚えずにはいられない。 戦争というのは、どこまで行っても手段のはずだ。それも非常手段だ。目的ではない。にもかかわらず、戦時日本では、いつの間にか手段であるはずの戦争が目的となってしまった。 なぜ我々は、いや権力者は、殺し合いの決断をしてしまったのか。なぜ我々は戦争国、神の国日本への橋を渡ってしまったのか。なぜ300万人を超える犠牲者を出すまで戦争をやめることができなかったのか。そして、今の我々日本人のどこがその後変わったと言うのだろうか。問題の答えも、また『暗黒日記』の中にある。――はじめにより 序 章 暗黒日記の前史 第1章 昭和十七年十二月~昭和十八年十二月      ──日本はなぜ勝ち目のない戦争に突っ込んでいったのか 第2章 昭和十九年一月~九月      ──政治の強権化と情報統制に逆らえないメディア 第3章 昭和十九年十月~昭和二十年五月      ──現実とかけはなれた銃後の国民意識 終 章 暗黒日記の後の日本

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No.24
78

戦後70年記念出版。たじろがぬ眼で戦争の真実をみつめた戦史小説の金字塔!『零式戦闘機』『大本営が震えた日』他収録。語注付き。 戦後70年記念出版。たじろがぬ眼で真実をみつめた戦史小説の金字塔! 綿密な取材をもとに、明晰な筆致で抉り出す“戦争と人間”、その真実の姿――。1巻には、零戦の開発から、その末路までを描く『零式戦闘機』と開戦前夜の緊迫のドキュメント『大本営が震えた日』他、2巻には、巨艦「武蔵」をめぐる人間ドラマ『戦艦武蔵』と軍艦事故に隠された帝国海軍の暗部を描く『陸奥爆沈』他を収録。語注付き。

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No.26
77
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No.29
77
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No.30
77

アジア太平洋戦争新聞

太平洋戦争研究会
彩流社

日本の満州事変以降の15年にも亘るアジア太平洋侵略を振り返り、戦争過程から無条件降伏に至る迄を「新聞形式」を通して描く。 マレー侵攻から80年!日本の満州事変以降の15年にも亘るアジア太平洋侵略を振り返り、国を挙げて戦争へ突き進む過程と、最後には銃後の民間人を巻き添えにし無条件降伏に至る迄を「新聞形式」を通して時々刻々と描く書。 今年(2021年)9月18日は、日中戦争の発端となった満州事変が起きてから 90周年にあたる日でした。そして12月8日は、太平洋戦争の開始となった 真珠湾奇襲攻撃・マレー侵攻から80周年にあたります。 太平洋戦争は1941年(昭和16年)に突然始まったものではありません。 そこには「暴支膺懲」という尊大なスローガンで臨んだ中国との戦争、 さらには東南アジアを占領して、欧米の植民国家に代わって日本が盟主となる という妄執(大東亜共栄圏)が、その初まりにありました。 本書は、満州事変以降、15年にもわたる一連の戦争を振り返りながら、 日本が国を挙げて戦争へとひたすらに突き進む過程と、最後は銃後の民間人まで 巻き込ながら無条件降伏に至るまでを、「新聞形式」のスタイルを通して 時々刻々と描くものです。 日中戦争・太平洋戦争をテーマにした書籍は、ともすれば前述した満州事変や 真珠湾攻撃を初め、満州国の建設、ミッドウェー海戦、東京大空襲、原爆投下 といった重大な局面がフィーチャーされるのが常ですが、 本書では戦争が長期化する中での「銃後の暮らし」の様子も数多く取り上げました。 1938(昭和13)年4月の「国家総動員法」公布によって、人的・物的資源の全てを 国家が全面的に統制できるようになると、民間人の生活も戦争に密着にしたものと なります。やがてそれは衣料や食糧の配給制度、軍需工場への動員、「建物疎開」 「学童疎開」へと続いていきます。それでも、作家の吉村昭はこう書いています。 「戦争は一部の者がたしかに煽動してひき起したものかも知れないが、 戦争を根強く持続させたのは、やはり無数の人間たちであったにちがいない」 (『戦艦武蔵』)。満州事変から90年、真珠湾奇襲攻撃・マレー侵攻から80年を 迎えた今だからこそ、日本と日本人が選んだ「戦争」をもう一度見つめ直す 学びの機会として、本書は刊行されるのです。

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No.31
77

太平洋戦争大全[海空戦編]

太平洋戦争研究会
ビジネス社
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No.32
76

盧溝橋事件から80年! 日中戦争はいかに始まり、「熾烈な泥沼の戦い」を経て、いかに終わったか。そのすべてを、この一冊で知る。 盧溝橋事件から80年! 日中戦争はいかに始まり、「熾烈な泥沼の戦い」を経て、いかに終わったか。そのすべてを、この一冊で知る。

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No.33
76

東京裁判から70年! A級戦犯はなぜ、どのように裁かれたのか。日本の指導者の戦争責任を裁く。極東国際軍事裁判のすべて。 東京裁判から70年! A級戦犯はなぜ、どのように裁かれたのか。日本の指導者の戦争責任を裁く。極東国際軍事裁判のすべてを、この一冊で知る。

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No.34
76

中国における第二次世界大戦、国共内戦、日中戦争の同時俯瞰的な通史。日中米ソの史料を駆使し、軍事研究から歴史をとらえた意欲作。 東アジアの戦後秩序はどのように形成されたのか、それは必然だったのか。本書は20世紀前半に東アジアで戦われた戦争に焦点を絞り、軍事研究の側からこの問いに答えようしている。なぜならそれは、もっぱら戦争に関わるからである。その際本書は、諸戦争の複雑な相互関係と全体像をとらえるために多重戦争(nested wars)という概念を導入している。それは「内戦」「地域戦争」「世界戦争」が入れ子式に重なった一塊のものとして歴史を見る。 1911年の清朝崩壊に端を発し1949年の中華人民共和国誕生で終息を見た国民党と共産党の長い「内戦」。満洲事変に始まる日中戦争という「地域戦争」。太平洋戦争を含む「世界戦争」。これらの戦争は互いに重なるだけでなく、一方が他方の原因となり結果となることで、密接に絡み合っていた。諸戦を別々に扱う歴史叙述には欠けがちな重要側面である。 著者はアメリカ海軍大学校戦略・政策学科で教鞭を執る。そこでは「大きく考える」ことが求められるという。軍事研究は「軍事」という狭い領域の学問と思われがちだが、本書は逆に、軍事の視点から歴史の新たな全体像を描き出している。歴史学と軍事研究をつなぎ、日英中露語の史料を駆使した意欲作。 謝辞 表記について 第一部 恐怖と野心――日本、中国、ロシア 第一章 序論――第二次世界大戦のアジアにおける起源 第二章 日本 1931-36年――ロシアの封じ込めと「昭和維新」 第三章 中国 1926-36年――混沌、そして天命の探究 第四章 ロシア 1917-36年――迫り来る二正面戦争と世界革命 第二部 多重戦争――世界戦争のなかの地域戦争、地域戦争のなかの内戦 第五章 1911年、中国の長い内戦の始まり 第六章 地域戦争――日中戦争 第七章 世界戦争――第二次世界大戦 第八章 長い内戦の終幕 第九章 結論――地域戦争の序幕、世界戦争の終幕としての内戦 監訳者あとがき 原注 年表 索引

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No.35
76

決定版 写真太平洋戦争〈1〉

「丸」編集部
潮書房光人新社

太平洋戦争の開戦から終戦まで、海空戦で辿るドキュメント日米決戦の全容!月刊雑誌「丸」が収集した秘蔵写真の中から厳選して贈る愛蔵保存版太平洋戦史。 ハワイ作戦(真珠湾攻撃 単冠湾に機動部隊集結 ほか) 南方攻略作戦(香港攻略 マレー方面作戦 ほか) 中部・南部太平洋方面攻略作戦(ウェーキ島攻略 ウェーキ島攻略作戦における第6水雷戦隊の苦闘 ほか) 蘭印攻略作戦/インド洋作戦("ボルネオ"タラカン攻略 蘭印攻略作戦を目前にして ほか)

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No.36
76

普及版 大東亜戦争は日本が勝った

ヘンリー・S・ストークス
ハート出版
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No.38
76

プロローグ 日本国民にとっての日清戦争 「明治一五〇年」と日本の戦争 「明治」期の三つの戦争は何をもたらしたか 『坂の上の雲』と日本近現代史 国権派の日清戦争 日本国民の参戦熱 戦争を伝えた人びと 軍隊と日清戦争の風景 戦争を受けいれる社会はどのように創られたのか 軍夫の日清戦争 「嘗胆臥薪」論と日清戦後社会 武士道はなぜ生き残ったのか 東アジアの近代と韓国併合 エピローグ-〈明治一五〇年〉と日本の敗戦-

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No.39
76
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No.40
76
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No.41
76

東亜同文書院生の大調査旅行の記録が『東亜同文書院中国調査手稿叢刊』として復刻。新たな資料から「日中戦争」にアプローチする。 東亜同文書院生の大調査旅行。日本に渡らなかった、調査末期(1938–43年)を含む報告記録が中国国家図書館編『東亜同文書院中国調査手稿叢刊』として復刻された。新たな資料から、激動する大陸に身をおいた彼らの「日中戦争」にアプローチする。 第1部 総論  第1章 日中戦争期の「卒業大旅行」 三好 章  第2章 1930年代の東亜同文書院における 記述の再生産と大調査旅行 野口 武  第3章 『調査報告書』など東亜同文関係資料の所蔵状況 石田卓生  補 論 『中国省別全誌四川巻』の中国語訳 李 彬 第2部 各論  第4章 1920、30年代における書院生の フルンボイル調査について 暁 敏  第5章 書院生が歩いた蒙疆 1937~1942 長谷川 怜  第6章 日本による蒙疆のカトリック工作       ──伊東重美「大旅行報告書 蒙疆に於けるカトリツク宣教師の活動状況」(1939)を手掛かりに 長谷川 怜  第7章 蒙疆地域における教育の展開と目指された成果 ──大旅行調査報告書の分析から 長谷川 怜  第8章 東亜同文書院生が見た山西省新民会 ──大旅行調査の教育的意義 広中一成  補 論 日本軍占領下山西省における大旅行調査       ──東亜同文書院第36期生の旅行日誌を手がかりに 広中一成  第9章 崑山 ──1941年夏 清郷工作開始前後 三好 章  第10章 蘇州・常熟の清郷(1943) ──亀井壯介報告から 三好 章 編者あとがき 東亜同文書院大学卒業大旅行報告書タイトル一覧:日中戦争全面化以後

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No.42
76

国家が歴史を書くとき、歴史が生まれるとき 「選択」するとき、そこでなにが起きているのか 軍事同盟とはなにか 日本人が戦争に賭けたのはなぜか 講義の終わりに

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No.43
76

二つの世界大戦は必要も理由もない戦争だった。戦後の「公式」の歴史観は、その「必要」や「理由」をいかにでっち上げたか。 二つの世界大戦は必要のない戦争だった。とくに第二次大戦は、チャーチルとルーズベルトがいなければ起らなかった――。 本来の「歴史修正主義」とは、戦前の日独を全面肯定する歴史観のことではありません。米英の外交に過ちはなかったのか、あったとすれば何が問題だったのか、それを真摯に探る歴史観のことです。 「公式の歴史」では、ベルサイユ体制と国際連盟体制を破壊した枢軸国(日独伊)の他国への侵略が第二次大戦の原因と説明されますが、実は英米参戦の「必要」や「理由」は後からでっち上げられました。「ヒトラーはどん底のドイツ経済を立て直した」「オーストリア国民はドイツへの併合を熱烈に歓迎した」「借金に追われていたチャーチルにとって、ナチス台頭は絶好のチャンスとなった」などと、本当のことを言ってしまうと、連合国が作り上げた戦後体制の正当性が崩れてしまうのです。 戦争を始めるのは誰か?――本書は、二つの世界大戦の真実に迫ります。キーワード:第一次世界大戦、第二次世界大戦、歴史修正主義、歴史解釈、戦勝国、連合国、ヒトラー、スターリン、チェンバレン、フーバー、東京裁判、ナチス、モンロー主義、孤立主義、真珠湾攻撃、ユダヤ人、ホロコースト、スペイン内戦、満州事変、東西冷戦

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No.44
76

日本はなぜロシアと戦ったのか? 近代史に決定的な影響をもたらした日露戦争を描くノンフィクション。第1巻は開戦直後までの攻防。

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No.47
76

敗戦後75年企画。12万人以上いた戦争孤児たちの声に耳をすます渾身のノンフィクション。 10歳のときに神戸空襲で両親をなくした山田清一郎さんの半生を中心に、共に路上で生きた戦争孤児の仲間たちの、声なき声をすくい上げる、渾身のノンフィクション。 第二次世界大戦後、戦争孤児は日本全国に12万人以上いたといわれている。彼らは誰からも守られず、地を這うように生きた。 山田清一郎さんは、10歳で天涯孤独となり、路上で暮らした過酷な日々の記憶を、長い間胸の奥に閉じこめて暮らしてきた。語り始めたのは60歳を過ぎてからだ。 話したくはない。でも、今話さなければ、誰が仲間たちの声を伝えるのか…。 あなたには、届くだろうか。敗戦後75年目の節目に問う作品。 プロローグ 第一章 かあちゃんの歌 第二章 形のない別れ 第三章 一九四五年六月五日、神戸 第四章 テンキュー、ヨーカン 第五章 野良犬と呼ばれて 第六章 アキラとトマト 第七章 帰命頂礼(きみょうちょうらい) 第八章 アキラのお父さん 第九章 浮浪児仲間の歌 第十章 旅立ち エピローク あとがき

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No.48
76
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No.49
76
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No.50
76

日本の近代は、国内の民主化と対外侵略が矛盾なく進展した時代とみなされる。だがそれは本当か。日中全面戦争への道のりから考える。

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No.51
76

初めて見る貴重なカラー写真を中心に、総数430点で迫る「幻の帝国」の全貌。満鉄の誕生と関東軍の登場から崩壊まで。新装版。 初めて見る貴重なカラー写真を中心に、総数430点で迫る「幻の帝国」の全貌。満鉄の誕生と関東軍の登場から、満州事変の勃発、満州国の誕生、そして各地の日本人街などを描く新装版。

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No.52
76

なぜ昭和の日本は戦争へと向かったのか。複雑きわまる戦前期を正確に理解すべく、俗説を排して信頼できる史料に依拠した研究成果。 なぜ昭和の日本は戦争へと向かったのか。 複雑きわまる戦前期を正確に理解すべく、俗説を排して信頼できる史料に依拠。 第一線の歴史家たちによる最新の研究成果。 1 ワシントン条約体制と幣原外交 渡邉公太 2 普通選挙法成立と大衆デモクラシーの開始 小山俊樹 3 北伐から張作霖爆殺事件へ 家近亮子 4 ロンドン海軍軍縮条約と宮中・政党・海軍 畑野勇 5 満州事変から国際連盟脱退へ 等松春夫 6 天皇機関説事件 柴田紳一 7 二・二六事件と昭和超国家主義運動 筒井清忠 8 盧溝橋事件──塘沽停戦協定からトラウトマン工作失敗まで 岩谷將 9 日中戦争の泥沼化と東亜新秩序声明 戸部良一 10 ノモンハン事件・日ソ中立条約 花田智之 11 日独伊三国同盟への道 武田知己 12 近衛新体制と革新官僚 牧野邦昭 13 日米交渉から開戦へ 森山優 14 「聖断」と「終戦」の政治過程 鈴木多聞 15 日本占領──アメリカの対日政策の国際的背景 井口治夫

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No.53
76

大艦巨砲主義に隠された戦争の実態は? なぜ国民は飛行機のために人、金、物を提供したのか? 気鋭の研究者が描く総力戦体制への道 なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのか――。貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」……。日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、戦前、戦中の現実を描く。 なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのか――。 貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。 国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。 博覧会や女性誌・少年誌で描かれる「空」への憧れ。 防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。 松根油の採取、工場への学徒動員。 学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」…… 巨大戦艦による戦争が古い〈軍の戦争〉であるとすれば、飛行機は新しい〈国民の戦争〉だった! 日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、膨大な軍事啓蒙書などを手がかりに、戦前、戦中の現実を描き出す一冊。 第一章 飛行機の衝撃――大正~昭和初期の陸海軍航空  1 飛行機の優劣が勝敗を分ける――航空軍備の建設  2 飛行機と戦艦  3 墜落と殉職――人びとの飛行機観 第二章 満洲事変後の航空軍備思想  1 軍用機献納運動  2 海軍と民間の対国民宣伝――「平和維持」と「経済」  3 空襲への恐怖と立身出世 第三章 日中戦争下の航空宣伝戦  1 「南京大空襲」――高揚する国民  2 飛行機に魅せられて――葬儀・教育・観覧飛行 第四章 太平洋戦争下の航空戦と国民  1 太平洋戦争の勃発――対米強硬論と大艦巨砲主義批判  2 航空総力戦と銃後

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No.54
76

リットン調査団への接待攻勢、諜報活動に努める杉原千畝ら外交官。奇跡的に残存する外交機密費史料をもとに、日中戦争への道を描く。 リットン調査団への接待攻勢、諜報活動に努める杉原千畝ら外交官。満州国の正当化のためのメディア対策……。奇跡的に残存する1931~1936年の外交機密費史料。領収書の数々は何を語るか? インテリジェンス、接待、広報など、機密費史料から中国大陸での外交活動を復元し、満洲事変から盧溝橋事件へといたる道を描き出す一冊。 領収書が語る戦争への道――。 焼却されたはずの外交機密費文書が奇跡的に残されていた!  満州事変から日中戦争前夜までの史料の数々。 国際スパイ戦の舞台である上海、ハルビンで展開されたインテリジェンス活動。 領収書に残された杉原千畝らの活動や、蒋介石国民政府の内情を知るために雇われた 中国人、ロシア人ら内報者。 リットン調査団に対しおこなわれた日本と中国双方からの接待攻勢。 そして国の内外に向けて情報を発信するためのメディア対策費。 満洲事変によって亀裂の入った日中関係の危機を克服するために、奔走する現地の外交官たち。 それにもかかわらず、なぜ日中全面戦争への道を歩むこととなったのか?  戦争でも、平和でもない満洲事変後の日中関係を、知られざる機密費史料をもとに再現する。 話題作『戦争調査会』の著者による最新作!

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No.55
76

終戦75周年記念出版。樺太では1945年8月22日まで戦闘がつづいていた。ソ連側兵士の証言と日本とロシアの史料や多くの写真で構成。 知取協定締結以降に、豊原空襲(豊原駅前の避難民が被災、死傷者数約400名)があり、真岡の停戦は翌日であった。ソ連側の資料を用いて、知取協定の重要性を実証した本書は、ロシア史としてはもちろん、日本史の研究成果としても画期的なものであり、広く日本の読者に伝えたい書物である。また、樺太はじめ日ソ戦争の各地域・各戦場についての実証的な研究は、まだ緒についたばかりである。今後の課題である。 第1章 南サハリンをめぐる避け難い戦闘 第2章 停戦会談の場所---知取--- 第3章 戦争が終わった日 第4章 指令官たち---平和な日常への困難なみちのり--- 解説 樺太における日ソ戦争 訳者あとがき

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No.56
76

太平洋戦争開戦時の比島空襲を皮切りに、蘭印、ソロモンの空を席巻した台南空-台南海軍航空隊。数多くのエースを生んだ戦闘機隊の激闘を、日米英豪蘭の記録を調査して立体的に再現する決定版空戦史。 第1章 昭和16年12月-開戦、比島攻略 第2章 昭和17年1月-蘭印ボルネオ攻略 第3章 昭和17年2月-ジャワ攻略作戦 第4章 昭和17年3月-ジャワ航空撃滅戦 第5章 昭和17年4月-ラバウル進出 第6章 昭和17年5月-「空の毒蛇」との戦い 第7章 昭和17年6月-モレスビーのつば競り合い 第8章 昭和17年7月-モレスビー陸路攻略 第9章 昭和17年8月-ガダルカナル攻防戦開始 第10章 昭和17年9月-白熱のガダルカナル攻防戦 第11章 昭和17年10月-台南空最後の戦い

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No.57
76

北鎮――近代日本が忘却した北への眼差し。日露戦争から尼港・ノモンハン事件、そして樺太の自衛戦争まで、北鎮師団は何を語るか? 「そこから旅順港は見えるか」  大東亜共栄圏から東南アジア進出にいたるまで日本の対外認識を大きく形作ってきたのは、「南進」論であるといわれる。  しかし、果たして、それは正しい理解なのだろうか? これが本書の問題関心である。  帝国が産声を上げたとき、まず目を向けたのは国内反乱である。陸軍は「鎮台」を設置。そして国内秩序が安定してくると、鎮台は「師団」になる。  その後、第七師団が札幌の月寒に創設された。この師団は鎮台からの繰り上げではない、全く新しい危機に対応したものであった。いうまでもなくロシア(ソ連)の脅威への対応である。  第七師団は北辺の守りを司る「北鎮」師団として北の民の心の拠り所だった。日露戦争では旅順攻略戦や奉天会戦に参戦、シベリア出兵(尼港事件に遭遇)やノモンハン事件でも戦い、太平洋戦争時にはアリューシャン列島やアッツ島に派遣、敗戦直前には占守島や樺太でソ連の侵攻を食い止める役割を担った。  ここには、戦後日本では封印された「北鎮」の思想がある。  「最強」師団はいかに戦い、そして負けたのか? 「北鎮」という忘れられた北への眼差しを恢復する試み。

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No.58
76

ヒロシマ 〈増補版〉

ジョン ハーシー
法政大学出版局

原爆の恐ろしさを知らしめ、20世紀米国ジャーナリズムの業績一位に輝いた、ピューリッツァ賞作家による史上初の原爆被災記録。 全世界に原爆の恐ろしさを知らしめ、20世紀米国ジャーナリズムの業績一位に輝いた、史上初の原爆被災記録。〈その瞬間〉を負って生きた6人の戦後の軌跡をも収める。 「20世紀アメリカ・ジャーナリズムの業績トップ100」の第1位に選ばれた、ピューリッツァ賞作家ハーシーによる史上初の原爆被害記録。1946年の取材による1~4章は、6人の被爆者の体験と見聞をリアルに描いて世界に原爆の惨禍を知らしめ、原水爆禁止・核廃絶の運動に影響を及ぼした。85年の再訪で成った5章「ヒロシマ その後」では、原爆症との闘い、市民としての生活・仕事・活動など、稀有な体験者たちの戦後史をヒューマンな筆致で跡づける。 1 音なき閃光(せんこう) 2 火災 3 詳細は目下調査中 4 黍(きび)と夏白菊 5 ヒロシマ その後  1 中村初代  2 佐々木輝文博士  3 ウィルヘルム・クラインゾルゲ神父  4 佐々木とし子  5 藤井正和博士  6 谷本 清 初版 訳者あとがき(谷本 清) 増補版 訳者あとがき(明田川 融) 増補版刊行にあたって/謝辞(法政大学出版局)

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No.59
76

陸軍創始から終戦まで、近代軍隊と国民は戦争にどう関わったのか、その全容が語られる。 日本の近代と陸軍墓地 第1部 墓碑から見つめる日本の軍隊、そして戦争(軍隊と兵士-さまざまな死の姿 陸軍墓地草創期の被葬者 西南戦争墓碑群がかたるもの 陸軍少将今井兼利の墓 戦争と貧乏徳利と) 第2部 一五年戦争と兵士の悲哀(死者の認識票と英連邦戦死者墓地 個人墓碑から忠霊塔へ 仮忠霊堂の建築位相) 資料 旧真田山陸軍墓地をめぐる活動と軍隊および戦争遺跡の保存

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No.60
75

この戦争を「近代化」「強国化」の成功物語にしてはいけない。戦場になった中国・朝鮮の戦後は、日本による苛酷な植民地支配へとつづいた。現代日本の歴史認識を問う、沖縄・中国の共同作業がついに完成!

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