【2023年】「現象学」のおすすめ 本 8選!人気ランキング
◆ふたたびフッサールとともに 現象学とは、この世界のなかでさまざまな対象に関わる私たちの「経験」を分析し、世界と私たち双方を理解しようとする試みです。いまここの経験を重視する方法論については、存在・価値とは何か、いかなる人生が善いのかといった?哲学の問い?には答えられないとする偏った理解もなされてきました。しかし今、これらの古典的かつ現代的な哲学の難問に取り組む現象学の洞察が再評価されています。本書は、実際に哲学の難問を相手取り、難解とされる現象学の手法を実演しつつ考察する柔らかな入門書です。世界と自分とを理解するため、豊饒な経験の海に漕ぎだす「現象学の旅」へ一緒に出てみませんか。 ワードマップ 現代現象学 目次 まえがき 第1部 基本編 第1章 現代現象学とは何か 1-1 現象学の特徴 1-2 出発点としての経験 1-3 動物実験と現象学の意義 1-4 現代現象学のもくろみ 第2章 経験の分類 2-1 経験の現象学的な分類とは何か 2-2 知覚からはじめる経験の分類 第3章 経験の志向性と一人称性 3-1 経験の基本的特徴を問うとはどういうことか 3-2 経験の志向性 3-3 経験の一人称性 第2部 応用編 第4章 志向性 4-1 思考と真理 4-2 意味と経験 コラム フッサールのノエマ概念 第5章 存在 5-1 実在論と観念論 5-2 心身問題 第6章 価値 6-1 価値と価値判断 6-2 道徳 コラム 現象学とケア 第7章 芸術 7-1 音楽作品の存在論 7-2 美的経験、美的判断 コラム 現象学者たちの芸術論 第8章 社会 8-1 他人の心 8-2 約束 コラム 社会の現象学 第9章 人生 9-1 人生の意味 9-2 哲学者の生 あとがき 現代現象学をさらに学ぶための文献案内 索引 装幀=加藤光太郎
20世紀思想の本流、現象学。ドイツ生まれの〈危機の哲学〉が、他のどこよりも豊かな広がりをみせたのは、両大戦間期以降のフランスであった。その受容期から、サルトル、メルロ=ポンティ、レヴィナス、リクールらにおける独自の発展、マルクス主義・構造主義との交錯からデリダに至るまでの多彩な人脈と運動を網羅し、超越論的思考の通史にして最良の注解としてドイツで読まれてきた名著の完訳。 日本語版への序文 序 言 緒 言 第一章 成立と定着 第二章 ジャン= ポール・サルトル ──無条件的自由 第三章 モーリス・メルロ= ポンティ ──受肉せる意味 第四章 エマニュエル・レヴィナス ──第一哲学としての倫理 第五章 ポール・リクール──解釈の迂回路 第六章 特殊な影響諸領野 第七章 抗争する現象学 著者紹介 監訳者あとがき 参考文献 原 注 人名索引