【2024年】「上野千鶴子」のおすすめ 本 18選!人気ランキング
- 生きることのはじまり
- プリンセスお母さん
- 1980年、女たちは「自分」を語りはじめた フェミニストカウンセリングが拓いた道
- 翻訳をジェンダーする (ちくまプリマー新書 469)
- 私たちは黙らない!
- ニッポンはおいしい!
- ひとりの午後に (文春文庫)
- 差別ってなんだろう?──1巻 差別はいま、ここにある (差別ってなんだろう? 1)
- こんな世の中に誰がした? ごめんなさいと言わなくてもすむ社会を手渡すために
- 在宅ひとり死のススメ (文春新書 1295)
朝鮮古典芸能家の娘の著者が重度身障者となり、施設生活・運動を経て自立、障碍者の芸術集団「態変」を興し一児の母へ。半生の軌跡 朝鮮古典芸能家の母から生まれた著者が重度身障者となり、施設生活・運動を経て自立、障碍者だけの芸術集団「態変」を主宰し、一児の母となるまでの半生の軌跡。 絶望を生きるわたしたちへ。 障碍者だけのパフォーマンス集団「態変(たいへん)」の主宰者が、想像を絶する極限状況を生き延び、人間の本質を問い続けた「生きること」の物語。 朝鮮古典芸能の伝承者で、在日1世の母から生まれた著者。継承を期待されるが3歳でポリオ(小児マヒ)を発病し、首から下が全身麻痺の重度障碍者となる。苦悶に満ちた4年間の入院治療の末に退院、肢体不自由児施設での集団生活を10年間過ごす。そこでは、設備不備による劣悪環境下で友人の死を目の当たりにする。その後、障碍者自立解放運動に参画、同時に、当時はまだ珍しかった、24時間介護の自立障碍者となる。運動組織の分裂・解体をきっかけに「態変」を旗揚げし1児の母へ。その壮絶な半生の軌跡を、切実な筆致で描く。 ── 私の生い立ちには、徹頭徹尾、普通ということが何一つない。かなり変わった存在である。 誕生したのは一九五三年十一月二日。大阪府の池田市というところで生まれた。よけいなことだが干支は巳、血液型はO型、星座は蠍さそり座である。私の母親は在日の一世。いわゆる朝鮮半島から日本に渡ってきた朝鮮人である。だから日本語はたどたどしく、苦手だ。また、この人は朝鮮の古典芸能の伝承者で、芸人として生きてきた。この母の生きざまによって私の存在がかなり規定された面は大きい。 在日朝鮮人という立場も、日本の中では少数派だと思うが、在日の中でも古典芸能家というのはもっと数少なく、一般的な在日の家庭ともまた違った特殊な家庭といえるだろう。私は十人兄弟の末っ子で、母親は四十二歳のときに、他の兄弟とは父親の違う子どもとして私を産んだ。そして三歳のときにポリオに罹り、それ以来、小児マヒの後遺症として全身麻痺障碍者となり私の人生ははじまる。 在日の朝鮮古典芸能家という少数中の少数の珍しい家庭に生まれ、またそのうえに重度の障碍者になった。同じ立場の人を他に探そうとしてもそうはいない。この徹頭徹尾「普通」ということがない私の生い立ちは、結果として私には幸いしたと思う。 (「第 一 章 母、そして幼いころ」より) ── これはわたしたちみんなの物語なのだ。 ──高橋源一郎(作家) ちくまプリマーブックスの不朽のエッセイを、28年ぶりに新装で復刻。著者が新たにあとがきを書き下ろし、作家・高橋源一郎と、当時の担当編集者・藤本由香里による寄稿を収録。 プロローグ ミルク玉つぶし 第一章 母、そして幼いころ 朝鮮古典芸能の至宝=母・金紅珠のこと 出生 ポリオ発病 阪大病院南二階2号室 束の間の帰宅 第二章 障碍児施設へ 別離 孤独な子どもたち 死んでいく友達 人間のエゴを見つめて 思春期の中で 軽度か重度か―施設の現実 何のための努力? 第三章 暗いトンネル 高校へ行きたい 努力嫌いの白昼夢 学校探し 私には選挙権がない 「トイレまで行けたら学校入れたる」 帰宅―通信高校へ 遠い級友たち 死を選んだ人 第四章 運動 初めて、キム・マンリとして 「青い芝」という運動 集会か、学校か ほな、出ていくわ 包丁を振り上げた母 「生きていくのはおまえ自身だから」 第五章 生きることのはじまり 「いのちの初夜」 二十四時間の介護 今、産まれ出た幸福 障碍者のバリケード 翳り 分裂 組織解体 第六章 自分を頼りに 野垂れ死にの精神 警察が、なぜ…… 私が私であることを求めて 「帰りたいなら今すぐ帰れ!」 沖縄―再生への旅 第七章 劇団「態変」旗揚げす 「国際障害者年」って何だ? 「国際障害者年」なんてブッ飛ばせ! 「態変」動きだす 旗揚げ公演『色は臭へど』 「やるからにはメジャーになろう」 K君―「ゲリラ・クヨクヨ」のこと 第八章 宇宙的な時間 子どもが産まれる! 出産、そして育児 新しい世界―宇宙人の視点 劇団復帰 「態変」ケニアに行く 産まれること、生きること あとがき 寄稿 はじまりの風景 高橋源一郎 天地とのインプロビゼーション 金滿里さんのこと 藤本由香里 降りそそぐ大地からの噴射を獲らまえて放つ 新装復刻版あとがきに変えて 金滿里
「このひとがいなかったら、日本にフェミニストカウンセリングはなかった。最後の著書になるかもしれないと、明かされなかった秘密を今だから語り残す。」――上野千鶴子(社会学者)母、妻としての役割しか求められない女性たちの心理的虚しさは、贅沢な悩みとして取りあってもらえず、夫からの暴力は夫婦間の問題として軽く扱われていた。セクハラという言葉はなく、痴漢は女性に隙があったと責任を転嫁された。1980年とはそんな時代だ。フェミニストカウンセリングは、「苦しいのは、あなたが悪いのではない」と女性たちへ「語り」を促し、社会の変化を後押ししてきた。「ノー」を言う、自己主張をする、「自分」を伝えるためにもがいた、連帯の土台。女性たちが語り、聞いてもらえるカウンセリング・ルームをはじめて作った創始者がエンパワーメントの歴史をひもとく。
原文より「女らしい」言葉で訳される翻訳小説の女性達。翻訳と社会の関係を読みとき、女性の声を伝えるフェミニスト翻訳の形を探る。 翻訳小説の女性達は原文以上に「女らしい」言葉で訳されている。翻訳と社会と私達の密接な関係を読みとき、女性の声を伝えるフェミニスト翻訳の可能性を探る。 翻訳された言葉には必ずわたし達の社会があらわれ、 そして翻訳されたものは社会に影響を与える。 翻訳小説の女性達は原文以上に「女らしい」言葉で訳されていることがあります。翻訳と社会とわたし達の密接な関係を読みとき、性差別をなくすための翻訳、社会に抗する翻訳の可能性を探る一冊。 「はじめに」より一部抜粋 翻訳には、それまでにあった古い考えにとらわれない、新しい言葉を生み出す可能性があります。そして、社会の中に存在しなかったり、埋もれたりしている概念を言葉によって「見える化」したり、それまでの偏った見方を変えたりする力があります。 【目次(一部)】 はじめに 『プラダを着た悪魔』の主人公はどんな話し方をする? 「ハリー・ポッター」のハーマイオニーには友だちがいない? 小説はフィクション、わたしたちはリアルな存在 [……] 第一章 小説の女たちはどう翻訳されてきたのか 日本語への翻訳とジェンダー 日本語の女ことばと男ことば 翻訳の中の女性はもっとも典型的な女ことばを話す? 翻訳小説の女性の話し方vs現実の女性の話し方 児童文学ではどうなる? 児童文学は保守的。児童文学の翻訳はもっと保守的。 翻訳者が再現しようとすること 汚いとされる表現にも意味がある [……] 第二章 女たちのために自分たちで翻訳する 一九七〇・八〇年代に、自分でいる力をくれた翻訳があった 女性の健康のバイブル『Our Bodies, Ourselves』 わたしのからだは自分のもの。自分のからだをよく知ろう。 自分を大切に生きる権利は、みんなにある 『Our Bodies, Ourselves』の時代―個人的なことは政治的なこと 『女のからだ』の時代―ウーマン・リブ 『からだ・私たち自身』の時代―ウーマン・リブからフェミニズムへ フェミニスト翻訳の三つの具体的な方法 『女のからだ』のフェミニスト翻訳の方法 『からだ・私たち自身』のフェミニスト翻訳の方法 [……] 第三章 これからのために翻訳ができること これから考えられる三つの変化 ①一律の女らしさから、それぞれの個性へ ②ネガティブなイメージのない性器の名称へ ③「彼」と「彼女」だけでなく、インクルーシブな代名詞を
大軍拡路線に舵を切った2023年度予算が成立した。これに危機感を持った様々な分野で活躍する女性たちが互いに声を掛け合い「平和を求め、軍拡を許さない女たちの会」を立ち上げ、声明を発表すると共に、賛同署名を募る運動をChange.orgで呼びかけている。 軍拡は、子どもや女性、少子化対策をなおざりにしこの国を衰退に導き、近隣諸国に敵を作るだけで、やるべことは軍拡ではなく外交努力を積み重ね平和を模索することだ。 本書は、この日本社会に大きな危機感を持ち、「女たちの会」に賛同した有志によって編まれた。子どもたちが戦争で苦しむような社会にしたくない、軍拡の予算があれば社会的弱者をもっと救えるはずだ、勝手に政府だけで決めずにもっと市民の声を聞いてほしい――などの思いで、それぞれの立場から声を上げた。 はじめに 平井美津子 阿久沢悦子 「武器を買うより、子どもの誕生日を祝いたい」 安彦恵里香 恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存することができるように 市田真理 子どもたちは わかってる 岡野八代 この国は、いったい何のために存在しているのか――人殺しを止めろ! 奥谷禮子 国民を守る術――「ほほづゑ」 小野川文子 障がいのある人・子どもそして家族と戦争 海北由希子 外国人労働者依存とトマホーク爆買い:人口減少と国力低下に歯止めがかけられない政権与党はクビに 景山佳代子 「国」を守るとは言っても、「民」を守るとは言わない日本政府 清末愛砂 語りの不可能性に向き合いながら、軍事力に依拠する安全保障に異を唱える 栗原佳子 「沖縄を再び戦場にしないで」 軍備増強に断固反対 元学徒ら声明 糀谷陽子 武器より教育 幸田 泉 岸田首相の「聞く力」は誰の話を聞いているのか 小山美砂 「被爆者」と認められない原爆被害者たちの、今も続く闘い 酒井かをり 戦争をはじめない決意と引き返すための対話を! 笹本育子 青年教職員たちの願いは 志田陽子 「安保3文書」にインフォームド・コンセントはあるか 志水博子 すでに公教育において戦争への準備は進みつつある 杉浦ひとみ 戦争のない社会で子どもたちを育てたい〜今こそコスタリカに学びたい 砂脇 恵 今、政治に求められているのは、いのちと暮らしの安全保障 髙橋恵子 1人でも多くの国民が幸せを感じることができる予算を 田中優子 今なら引き返せる 寺内順子 こどもたちの未来のために〜軍拡ではなく社会保障・教育費の拡充を 橋本智子 プチ憲法カフェ 〜私たちの「平和のうちに生存する権利」を守れ! 濱田恵美 心満たされた笑う大人の姿を子どもたちに見せてあげたい 菱山南帆 子女たちは軍拡に反対する 平井美津子 全ての子どもたちが平等に扱われる社会を 前田佳子 「#軍拡より生活」で連帯していきましょう! 宮崎園子 履歴書に「想い」が伴わない軽薄さ 望月衣塑子 反戦を願うみんなの声をたぐり寄せて おわりに 石田法子 今、声を上げずにいつ平和を語るのか?
世間知らずだった子供時代、孤独を抱えて生きていた十代のころ……。著者の知られざる生い立ちや内面を鮮やかに綴ったエッセイ集。 「けんかの達人」とよばれるフェミニストの意外な一面世間知らずだった子供時代、孤独を抱えて生きていた十代のころ……。著者の知られざる生い立ちや内面をy抑制された筆致で綴ったエッセイ集。
差別はなぜ生まれるの? 「思い込み」や「決めつけ」など、身近なところから差別を考えます。人権作文コンテストの資料にも最適。 差別はなぜ生まれるの? 差別はなぜよくないことなの? 「思い込み」や「決めつけ」、ときには「冗談」から生まれてしまうものまで、身近なところから差別を考えます。関連するいじめの問題や障がい者への差別の歴史、子どもの権利条約や障害者権利条約といった国際ルールにも触れており、人権作文コンテストの資料にも最適です。 差別はなぜ生まれるの? 「思い込み」や「決めつけ」など、身近なところから差別を考えます。人権作文コンテストの資料にも最適。
非婚/未婚/既婚、正規労働/非正規労働、性差別的な売春か/セックスワークか、女性の保護か/男女平等か――。差別に抗いながらもともに声を上げられない現実を、権力構造によるジェンダー分断、考え方や生き方、個人の関係性などの視点から読み解く。 はじめに――オンナの呪いを解く 第1章 女は連帯できないのか――フェミニズムとシスターフッド 1 呪いを解く知としてのフェミニズム 2 フェミニズムが見据えてきた「女同士」 3 シスターフッドの発見――分断のメカニズムへの抵抗として 第2章 対話、問い直し、フェミニズム 1 女性の活動への関心と縁 2 平場という関係とその困難 3 「対話」の工夫と調整 4 他者との対話、自己との対話 第3章 フェミニズムの「呪い」と女の欲望 1 フェミニストとしての自分を縛る「呪い」 2 ロック文化とフェミニズム 3 「エロ」はフェミニズムの敵なのか 4 「酒場女子」をめぐるモヤモヤ 5 フェミニズムか反フェミニズムかの二分法を超えて おわりに――他者と適度につながり続けるために
この一冊で、映画との毎日がちょっぴり変わる。 映画とともに生きる女性たちと、 女性たちとともに生きる映画と。 『USムービー・ホットサンド 2010年代アメリカ映画ガイド』を刊行したグッチーズ・フリースクールによる、「女性たちの映画史」をめぐる第2弾書籍企画! 映画史における「女性」、スクリーン上に存在する女性たち、あるいはそのイメージを紡ぎ上げる作り手、映画表現における女性存在をめぐる思考、あるいはその先で映画を広げようとする方々まで、「女性たちの映画史」に向き合うための方法を、この本と共にみつけよう。グッチーズ・フリースクールの降矢聡氏とさまざまな形で映画に携わる吉田夏生氏による、女性たちの映画史へのアプローチを考える、あたらしくたのしいガイドブック、お届けします。 INTRODUCTION 「女性たちの映画」とはなにか CHAPTER1 スクリーンの中の女性たち 1 彼女たちの恋愛 メロドラマを成立させた、伝統的価値観における女性像とその変遷│佐藤久理子 ・女性と恋愛とステレオタイプ ・ロマンティック・コメディはどこへゆく? ・恋のお悩み相談室 2 彼女たちの青春 『冬の旅』、その後……│鈴木史 ・彼女が旅に出る理由 ・ユースプロイテーション~女性の撮り方研究ノート ・シスターフッド/マイ・ベスト・フレンズ 3 彼女たちの闘争 「レイプ-リベンジ」映画の系譜を遡る―女性と暴力をめぐる逆説―│鷲谷花 ・彼女はアクションスター ・声を上げた女性たち 4 彼女たちの労働・家庭 極私的〈女性の労働 映画篇〉考│川口敦子 ・働く女性のお仕事図鑑 ・家事も立派な労働である ・映画から考える、「私の身体、私の選択」 5 彼女たちの恐怖 ホラー・クイーンの醒めない悪夢│小澤英実 ・恐怖は誰のものか? ・逆襲するファイナル・ガール CHAPTER2 彼女たちの映画史 1 初期映画の作家たち ・映画の女性パイオニアたち│常石史子 2 女性監督の(再)登場 ・70年代アメリカの女性監督たち ・80年代アメリカの女性監督たち(1) ・80年代アメリカの女性監督たち(2)│渡部幻 3 作家主義以降 ・戦後フランスの女性監督たち(1950-2000年)│新田孝行 ・イギリスの女性監督たち│高崎郁子 ・ドイツの女性監督 戦後ドイツの別の側面│渋谷哲也 ・イタリアの女性監督たち│古賀太 ・旧ソ連・南米・南欧の女性監督たち│赤坂太輔 4 ヒット作から見る女性監督 ・1980年代以降における女性監督による大ヒット作品│月永理絵 5 現代の女性映画監督たち ・鼎談 「憧れ」から「共感」へ、「私」から「私たち」へ│降矢聡、吉田夏生、田中竜輔 CHAPTER3 映画を広げる女性たち 未来をキュレーションする ――川喜多かしこと高野悦子 映画上映におけるふたりの女性パイオニア│高崎郁子 インタビュー 映画評論家 松本侑壬子 「私たちの自己主張」のために――『女性監督映画の全貌』をめぐって アンケート 映画を広げるという仕事をめぐって ブックガイド 彼女たちの研究・批評・理論 CHAPTER4 ドラマシリーズの女性たち 座談会 2013年以降のドラマシリーズにおける女性たちをめぐって │稲垣晴夏、黒岩幹子、関澤朗、山本恭輔、降矢聡、吉田夏生、田中竜輔 執筆者&イラストレーター 略歴