【2025年】「宗教史」のおすすめ 本 124選!人気ランキング
- イラストでサクッと理解 流れが見えてくる宗教史図鑑
- よくわかる宗教学 (やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ)
- 上馬キリスト教会ツイッター部の キリスト教って、何なんだ? 本格的すぎる入門書には尻込みしてしまう人のための超入門書
- この一冊で「聖書」がわかる!: 旧約、新約のあらすじから、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教まで (知的生きかた文庫 し 21-7)
- 100のインフォグラフィックで世界を知る 〈世にも美しい教養講義〉超図解・宗教
- キリスト教史 (講談社学術文庫 2471)
- 「女性目線」のマーケティング入門
- 新版 一冊でわかるイラストでわかる図解宗教史
- 一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書【宗教編】 公立高校教師YouTuberが書いた
- ローマ帝国大図鑑
この書籍は、現代社会を理解するために宗教の重要性を強調し、基礎知識から最新の動向まで多様なトピックを取り扱っています。目次は、宗教文化の理論、世界の主要な宗教(古代宗教、ユダヤ教、キリスト教など)、現代における宗教の役割(世俗化、グローバル化、ファンダメンタリズムなど)に分かれています。著者は櫻井義秀教授と平藤喜久子准教授です。
この本は、キリスト教についての基本的な知識をわかりやすく解説した入門書です。著者は、キリスト教の歴史や文化を理解するために必要な情報を提供し、イエスや聖書の背景についても触れています。内容は親しみやすく、宗教に対する理解を深める手助けをします。著者は宗教法人専門の行政書士で、人気のTwitterアカウントを運営しています。
本書は、宗教の基本的な常識と本質をインフォグラフィックを用いて明快に解説した入門書です。著者は宗教社会学を研究する専門家で、信者の数や宗教の特徴についての具体的なデータを豊富に収録しています。読者は、宗教に関する複雑な疑問や話題を直感的に理解でき、宗教についての知識を深めることで、日常生活や国際的な対話に自信を持てるようになります。宗教に対する理解を深めたいが敬遠していた人におすすめの一冊です。
この書籍は、イエスの十字架後から現代までのキリスト教の歴史を包括的に描いています。原始教団の発展、中世の十字軍や異端審問、宗教改革とカトリックの対抗改革、啓蒙主義との関係、国家との関係などを探求し、日本のキリスト教も歴史的文脈で再考しています。著者はキリスト教史の専門家であり、2000年にわたるキリスト教の歩みを体系的に整理した内容です。
人類史上最も影響力のある文明・ローマ帝国のビジュアル版徹底ガイド。皇帝、軍事、政治、生活、文化を確かな資料にもとづいて解説。 人類史上最も影響力のある文明・ローマ帝国のすべてがわかるビジュアル版徹底ガイド。年代別に史実を追いながら、古代ローマの栄華と権勢を今に伝える。皇帝、軍事、政治、生活、文化を確かな資料にもとづいて解説。 人類史上最も影響力のある文明・ローマ帝国のすべてがわかるビジュアル版徹底ガイド。年代別に史実を追いながら、古代ローマの栄華と権勢を今に伝える1000 枚の美しい写真、絵画、戦略図、地図、建築断面図、美術品を掲載。ローマの皇帝権力、軍事力、政治力のしくみを確かな資料にもとづいて解説。ローマ帝国が西洋に与えた壮大な影響がよくわかる! 古代ローマの遺産の影響は、今日われわれが暮らす世界にも作用し、新たな世界を形成する原動力となっている。前半では、ローマの政治と軍隊の歴史を中心に解説。ユリウス・カエサルの暗殺や、大火のさなかで楽器を奏でる暴君ネロ、ハドリアヌスの長城の建造─巨大帝国の栄華と衰亡の歴史を解き明かしていく。さらにポエニ戦争からカエサルのガリア遠征、ブリタニア、ダキア、東方遠征まで、主な軍事行動もすべて網羅した。後半ではローマが世界の芸術・建築・社会の発展に与えた影響に焦点を当てている。1000 枚の写真・図面・挿絵とともに権威ある資料にもとづいてわかりやすく解説。歴史や考古学、古典を学ぶ人にお勧めのパーフェクトガイド! 推薦 樺山紘一 はじめに 第Ⅰ部 ローマの繁栄と衰亡 帝国の模範/年表 《ローマ:世界初の超大国》 第1章 力と法の帝国 伝説上の起源/イタリア征服/帝国の発展/国外勝利と内乱/共和政の終焉/平和の回復:初期の諸皇帝/フラウィウス朝諸皇帝と「五賢帝」/危機と大惨事/再建と復興/西ローマ帝国の滅亡 第2章 ローマの偉人たち ローマの偉大な将軍/ユリウス・カエサル/ポンペイウス:カエサルのライバル/マルクス・アントニウス/歴史家の視点/ローマの哲学者:偉大な思想家たち/ローマの敵/キケロ:平和を愛するローマ人 第3章 皇帝たち ローマの皇帝/アウグストゥス:初代ローマ皇帝/帝国のオーガナイザー/名君/暴君/帝国の救世主/コンスタンティヌス大帝/帝位の影の女たち 第4章 帝国の統治 自治都市同盟/寡頭共和政/ローマの支配階級/ローマの政治の裏のしくみ/元首政:仮面をかぶった君主制/共和政期の搾取、帝政期の善政/課税 第5章 ローマと法律 共和政初期の法律:12表法/乱世における法の運用/皇帝による成文化/警察と秘密警察/刑罰 第6章 対外政策 最初期の外交:イタリアの征服/いつしか覇者に/防御可能な国境:ライン・ドナウ防衛線/防衛可能な国境:アジア/属国と緩衝国/ゲルマン民族への依存:フォエデラティとその危険性/海の向こうの帝国領:エジプト/海の向こうの帝国領:ブリタニア 《ローマの軍事力》 第7章 ローマ軍 市民軍/百戦錬磨/共和政の崩壊/軍団と元首政/帝政後期の軍隊 第8章 軍の内部 軍団の組織/百人隊長と将校/訓練と軍規/給与と待遇/支援軍/野営地の設営/道路と運河と橋/艦隊と軍船 第9章 武器と兵士 防具/武器:剣、短剣、弓、投槍、投石/投石機/攻囲戦/凱旋式と略式凱旋式/永久要塞/帝政後期の大城壁/市壁 第10章 大いなる戦い 行軍と戦闘/ポエニ戦争/ギリシャ系諸王国の征服/カエサルのガリア遠征/最後の内戦/エルベ川に沿って/低地ブリタニアの征服/アグリコラのブリタニア北部遠征/トラヤヌスの遠征/トラヤヌスの東方遠征 第11章 帝国の防衛 防衛のジレンマ/天然の国境:ライン川とドナウ川上流/天然の国境:ドナウ川中流・下流/天然の要塞:アフリカ、アラビア、メソポタミア/退役兵のための植民市と入植地/ユダヤ人の反乱/マサダの攻囲戦 第12章 衰退と崩壊 3世紀の危機/東方の問題/異民族の侵入/東方領土の喪失と奪還/帝国の分裂/最初の回復/テトラルキアの皇帝たちの功績/コンスタンティヌス/コンスタンティヌスの後継者たち/ブリタニアの奪還と放棄/ゴート族の問題/運命の冬/ローマ劫掠/ローマの滅亡/なぜローマは滅亡し、ビザンティウムは存続したのか 第Ⅱ部 ローマの世界 ローマの永遠の遺産/年表 《ローマ:史上初の世界都市》 第13章 都市ローマの建設 古代ローマの建国/共和政後期/アウグストゥスと後継者たち/ネロとフラウィウス朝諸皇帝/トラヤヌスとハドリアヌス/帝政後期のローマ/キリスト教都市ローマ 第14章 建築技術と様式 建材/ヴォールト、アーチ、ドーム/建築慣行と技術/建築様式と建築言語 第15章 公共建築物 フォルム・ロマヌム/諸皇帝のフォルム/ローマのバシリカと元老院議事堂/神殿:共和政期と元首政初期/神殿:パンテオンとその後/劇場の建設/円形闘技場とコロッセウム/水道橋と下水施設/公衆浴場/大競技場/凱旋門/戦勝記念柱/教会 第16章 皇帝宮殿 アウグストゥスと後継者たちの宮殿/ネロの黄金宮殿/パラティヌスの丘:諸皇帝の宮殿 第17章 富者と貧者の家 ドムス:富裕層の住まい/インスラ:最古のアパート/ティベリウスのカプリ島のヴィラ/ティヴォリのヴィッラ・アドリアーナ/富裕層のイタリアのヴィラ/ピアッツァ・アルメリーナ/スプリトのディオクレティアヌス宮殿/ローマ帝国の別荘:ブリタニアのヴィラ 第18章ローマ帝国の諸都市 ポンペイとヘルクラネウム/オスティアとポルトゥス/対照的な都市:カルタゴとティムガッド/レプティス・マグナ:皇帝の生誕地/アテナイ:栄光の過去/トリーア:北のローマ/エフェソス:世界の驚異/消えた東方の都/ニームとアルル:ローマン・ガリアの都市/ローマン・ブリタニアの諸都市 《ローマの芸術と社会》 第19章 文学 ローマ最初期の作家たち/アウグストゥスの桂冠詩人/カトゥルスとエレギア詩人/オウィディウスと「白銀時代」の詩人たち/偉大な散文家/小説家と風刺作家/ローマ後期の作家たち/文学と識字能力 第20章 美術工芸 エトルリア美術と共和政初期の美術/共和政後期の芸術/アウグストゥスと古典復興/ローマの絶頂期/ハドリアヌスとギリシャ復興様式/帝政後期の芸術/家具 第21章 宗教と神話 カピトリヌスの丘の神々/ウェヌス、ウルカヌス、その他の神々/皇帝崇拝と女神ローマ/バッカスとキュベレ/東方起源の神々/太陽崇拝/キリスト教:勝利への茨の道 第22章 スポーツと娯楽 剣闘士競技/大闘技会/野獣狩り/競技場にて:戦車競走/劇場にて:笑劇、ミモス劇、パントマイム/スポーツ競技と運動 第23章 科学、技術、経済 ストラボンとギリシャ・ローマの地理/天文学/水車/蒸気機関/医学の原理と実践/都市生活の危険性:疫病、洪水、火災/貿易、船舶、航海術/インドへの道/農業 第24章 ローマの人々 結婚、離婚、家父の権力/ローマの女性/子どもたち:教育としつけ/奴隷と解放奴隷/奴隷制の諸相/ビジネスと商売/余暇と祝祭日/饗宴/富者と貧者の食物/ワインと葡萄畑/ローマ:大いなる消費地/トゥニカとトガ/ヘアスタイルと化粧/性愛/葬儀と死後の世界/ 索引
本書は、政治、経済、文化の根底にある「宗教」の重要性を解説し、グローバル時代におけるコミュニケーションにおいて宗教学の理解が不可欠であることを強調しています。内容は、宗教の基本概念や誕生、世界の主要な宗教(ユダヤ教、キリスト教、ヒンドゥー教、仏教、イスラームなど)、東アジアと日本の宗教(儒教、道教、神道など)、そして現代の宗教の動向について詳述しています。著者は宗教学の専門家で、東京大学名誉教授の島薗進氏です。
本書は、キリスト教の基本的な教えや歴史、行事について小学生にも理解できるようにユーモアを交えて解説した超入門書です。日本人にとっては馴染みが薄いキリスト教ですが、実生活に影響を与えており、今後の外国人交流においても知識が必要とされる場面が増えるでしょう。著者は宗教学者の山折哲雄で、キリスト教の疑問に答え、興味を持てる内容となっています。
本書は宗教学を、客観的事実の取り扱い、宗教の生活現象としての理解、及び多宗教の視点から考察する入門書です。宗教現象の多様性をバランスよく説明し、社会における宗教の基本知識を詳述しています。目次には宗教学の立場や宗教の原初形態、類型、構成要素、儀礼などが含まれています。
この書籍は、古代ローマ帝国の崩壊から宗教改革までの中世の歴史を新たな視点で描いています。内容は二部構成で、第一部ではローマ帝国や蛮族、ビザンツ帝国、アラブ帝国を扱い、第二部ではフランク人や修道士、騎士、十字軍戦士に焦点を当てています。著者は歴史家ダン・ジョーンズで、彼は多くのベストセラーを執筆し、テレビ番組の制作にも関わっています。翻訳はダコスタ吉村花子が担当しています。
帝国は諸君を必要としている! ローマ軍兵士として必要な武器、戦闘訓練、敵の攻略法等々、超実践的な詳細ガイド。血沸き肉躍るカラー図版多数。 帝国は諸君を必要としている! ローマ軍兵士として必要な武器、戦闘訓練、敵の攻略法等々、超実践的な詳細ガイド。血沸き肉躍るカラー図版多数。
本書は、ITやAIの進展に伴い、現代人が必要とする宗教に関する教養を身につけることを目的としています。著者の宗教学者が、世界三大宗教や日本の宗教の流れをわかりやすく解説し、宗教の歴史や死生観、宗教戦争についても触れています。また、統一教会に関連する「キリストと原罪意識」についても言及されています。宗教の理解が国際情勢や歴史の理解にも繋がることを示す一冊です。
宗教を発端とした世界の動きがマンガでわかる! 本書は、2020年2月発売の『教養として学んでおきたい5大宗教』(マイナビ新書)を、コミック化したものです。本書では、世界中の主な大宗教として、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教の5つを取り上げます。宗教の世界は、歴史の蓄積によるたくさんの言葉、概念、人名などの固有名、特殊な用語にあふれています。しかし、本質的にはかならずしも必要とはいえない情報も多いものです。本書では、必要最小限の解説と「要するにどういうことか」を解説することを心がけました。そして、さまざまな宗教を比較して考え、本質に切り込んだ宗教論を解説しています。さらに、解説の前半をマンガにすることで、より読みやすく、わかりやすい本になりました。コンパクトながらも重点を整理した本書をお読みになれば、宗教の発する諸情報の迷宮に踏み迷う心配はなくなると思います。 序 章 宗教を理解するには 第1章 ユダヤ教―民族の宗教 第2章 キリスト教―救世主の宗教 第3章 イスラム教―戒律の宗教 第4章 ヒンドゥー教―輪廻の宗教 第5章 仏教―悟りの宗教 終 章 現代において宗教に何ができるのか?
「上馬キリスト教会」がTwitterで人気のキャラクターとエピソードを通じて、聖書とキリスト教の世界をゆるく紹介する入門書です。ノンクリスチャンの疑問や教会用語、名画の聖書シーンなどを取り上げ、読者が楽しく聖書に触れられる内容になっています。目次にはキリスト教Q&A、聖書の名シーン、誤解やカン違い、聖人たちの意外な一面などが含まれています。
本書は、仏教、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンドゥー教の5大宗教の成り立ちや教えを歴史的に解説し、相互の関係を図解でわかりやすく示しています。各章は見開きで構成され、どこからでも読みやすくなっています。さらに、6章では他の宗教についても触れ、7章では宗教学の基本を解説し、読者に宗教を考える視点を提供しています。
宗教の誕生 : 宗教の起源・古代の宗教 宗教の誕生 フェティシズム アニミズム トーテミズム シャマニズム 祖先崇拝 メソポタミアの宗教 エジプトの宗教 イスラエルの宗教 インド・イランの宗教 ギリシア・ローマの宗教
人間にとって宗教とはなにか。宗教はどのように生まれ、人間と社会にどのような影響を与えてきたのか。人類史と宗教史を一体把握。 目 次序 章 宗教は謎だらけだ第1章 宗教の起源――宗教はいつはじまったか第2章 アニミズムの世界――狩猟採集民の宗教第3章 儀礼の体系の成立――農耕民と牧畜民の宗教第4章 多神教の確立――国家と文明の宗教第5章 世界宗教の誕生――「枢軸の時代」第6章 宗教改革の光と影――宗教は現代世界の成立にどう関係したか 結 論 あとがき 注 図版出典 文献表
本書では、ヒンドゥー教、仏教、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教などの主要な宗教が、歴史的背景や社会的要因とともにどのように生まれ、広がってきたかを論理的に解説しています。古代の宗教や現代の新しい宗教についても触れ、世界を理解するための基礎を提供します。著者は神学者のリチャード・ホロウェイで、翻訳は上杉隼人と片桐恵里が担当しています。
帝政前期に派遣された都市監督官、地方裁判官、総督といった帝国官僚の実態を、碑文史料・法史料を駆使して包括的に考察。 帝政前期にイタリア諸都市に派遣された都市監督官、地方裁判官、総督といった帝国官僚の実態を、碑文史料・法史料を駆使して包括的に考察。その都市パトロン的機能を明らかにし、「強制国家」論とは異なる視座を提示する。 ローマ帝政前期にイタリア諸都市に派遣された都市監督官、地方裁判官、総督といった帝国官僚の実態を、碑文史料・法史料を駆使して包括的に考察。その都市パトロン的機能を明らかにし、従来の「強制国家」論とは異なる視座を提示する。 序 論 第一節 「強制国家」論をめぐる研究史 第二節 対象と課題の限定――イタリアの「属州化」 第一章 帝政前期イタリアにおける官僚機構の形成 第一節 官僚機構の形成 (1) 街道の維持・管理 (2) 公共輸送制度(vehiculatio / cursus publicus)の監督 (3) 二〇分の一奴隷解放税(vicesima libertatis)および二〇分の一相続税(vicesima hereditatium)の徴収 (4) アリメンタ制度の創設と運用 第二節 官僚機構の形成と都市自治 第二章 都市監督官(curator rei publicae)とイタリア都市 第一節 研究史 第二節 都市監督官の任務 (1) 公金の管理・運用 (2) 都市所有地および公共建築物の管理 (3) 穀物輸入のための公金の管理 第三節 都市パトロンとしての都市監督官 第四節 都市パトロン選任の背景 (1) 都市監督官と任地の関係 (2) 都市監督官の任務と接触期間 (3) 都市監督官の身分と接触期間 小 括 第三章 地方裁判官(iuridicus)とイタリア都市 第一節 研 究 史 第二節 ハドリアヌス帝期のコンスラレス(consulares)と地方裁判官職の創設 第三節 地方裁判官の裁判権 第四節 地方裁判官の司法以外の活動 (1) 都市の穀物供給に関する活動 (2) 剣闘士の価格制限の監督 (3) アリメンタ制度との関係 (4) 都市の組合との関係 第五節 地方裁判官の任用上の特徴 (1) 地方裁判官の裁判管区 (2) 地方裁判官の昇進階梯(cursus honorum)と任務遂行上の特徴 小 括 第四章 三世紀イタリアにおける州制度導入のプロセスについて 第一節 研 究 史 第二節 州制度導入のプロセスに関するP・ポレーナの仮説 第三節 P・ポレーナの仮説の再検討 小 括 州制度確立期までのイタリアの総督(corrector)のリスト 第五章 総督(corrector)とイタリア都市 第一節 研 究 史 第二節 州制度導入の目的 (1) 総督派遣の目的 (2) 州設置の目的 第三節 州制度導入期の総督・都市関係 (1) 元老院議員と総督職 (2) 総督と都市①――サビヌスとアクイヌムおよびカシヌムの事例 (3) 総督と都市②――ティティアヌスとコムムの事例 小 括 結 語
この書籍は、AIとゲノム編集の進展がもたらす倫理的課題や宗教の役割について、著名な研究者や識者が意見を交わす内容です。特に、テクノロジーが私たちの生活に与える影響や、宗教がどのように人々の心を救うかに焦点を当てています。池上彰、佐藤優、松岡正剛などの特別座談会も収録され、現代の混迷した議論を照らし出します。内容は対論、基調報告、総合討論、座談会の構成で、AIと生命操作の時代における宗教の意義が探求されています。
この本は、聖書の内容を61の名画を通じて解説し、旧約聖書と新約聖書の主要なエピソードを紹介しています。天地創造やイエスの磔刑など、聖書のストーリーを視覚的に楽しむことができ、初めて聖書に触れる人でも理解しやすい内容となっています。著者は宗教史研究家の渋谷申博氏です。
政治、経済、戦争、ローマ人の意外な暮らしぶりを鮮やかに描き出す、今までにないローマ史。 なぜローマは短期間に巨大帝国を築き得たのか?この人類史のミステリーに、大英勲賞受賞の「イギリスで最も有名な古典学者」が挑む。 「全米批評家協会賞」最終候補、「カナダ・カンディル賞」ノミネートなど、アメリカ・ヨーロッパ・アジア各国で大反響を呼んだ、驚きと興奮の歴史書! ローマはなぜ圧倒的成功をおさめたのか。興味の尽きない謎が鮮やかに解かれる。生き生きとした筆致に、大部であることを忘れてページをめくり続けた。必読だ! ――成毛眞氏(元マイクロソフト社長、HONZ代表) 世界が絶賛! 「歴史書の新たな傑作」(エコノミスト) 「これはもう古典だ」(ウォールストリート・ジャーナル) 「100ノータブル・ブックス2015」(ニューヨーク・タイムズ) 「ベストブックス2015」(ウォールストリート・ジャーナル) 「ベストブックス2015」(カーカス・レビュー) 「ブック・オブ・ジ・イヤー」(エコノミスト) 「トップテン・ベストセラー」(サンデー・タイムズ) 「ブリッティッシュ・ブック・インダストリー2016ブック・オブ・ジ・イヤー」最終候補 「カーディアン」「インディペンデント」「ヘラルド」「テレグラフ」ほか、各紙絶賛、書評多数。 スペインで最も権威ある「アストゥリアス皇太子賞」受賞
世界三大宗教から、ヒンドゥー教、ゾロアスター教、ユダヤ教、中国思想、ギリシャ哲学、現代のアニミズムまで信仰と儀礼の歴史。… 世界三大宗教から、ヒンドゥー教、ゾロアスター教、ユダヤ教、さらには中国思想、ギリシャ哲学、現代のアニミズムまで、人間社会の信仰と儀礼の歴史を、ときに通説を覆しつつ壮大なスケールで描く、画期的な世界宗教史の誕生… 世界三大宗教から、ヒンドゥー教、ゾロアスター教、ユダヤ教、さらには中国思想、ギリシャ哲学、現代のアニミズムまで、人間社会の信仰と儀礼の歴史を、ときに通説を覆しつつ壮大なスケールで描く、画期的な世界宗教史の誕生。 序 第Ⅰ部 人類の宗教的起源 第一章 原始宗教 最初の死の儀礼/洞窟芸術/目に見えない世界/原始宗教のモデルは一つ/ヌーメン的なるものと聖性 第二章 神が女性であった時代 女神と雄牛/生け贄/暴力と聖性/祖先祭祀/祈りと過ち 第三章 都市の神々 都市国家/地上でも天上でも同様に/神殿/神に仕える者たち/占い師とお払い師/神々の科学/ 第四章 世界の神々 インド・ヨーロッパ諸民族/インダス文明/アーリア系ペルシャ/ギリシャのパンテオン/皇帝出現以前の中国/マヤ族/ 第五章 人類の枢軸期 世界文明の転機/個人の救済/普遍主義/神性の経験/師と弟子 第Ⅱ部 救いへの主要なアプローチ 第六章 中国の叡智 老子と道教/道/不死の探求/「将軍」の位階/孔子と儒教/調和の哲学/儀礼と徳/「三教」と民間宗教/ 第七章 ヒンドゥー教 開祖のない宗教/『ウパニシャッド』の基本教義/ダルマとカーストの法/神々/バクティ――親愛の道/イニシエーションと神秘主義/不二一元論/ 第八章 仏教 ブッダ/四聖諦/カルマ、サムサーラ、ニルヴァーナ/サンガ/小乗と大乗/チベット仏教/仏教の神々/西洋の仏教/ 第九章 ギリシャの叡智 哲学の誕生/ソクラテス派/エピクロス派とストア派/新プラトン派/神秘主義者/ 第十章 ゾロアスター教 ゾロアスター、唯一神の預言者/アフラ・マズダー/善と悪/個人の救済/徳と実践/ 第十一章 ユダヤ教 契約の民/預言者たち/エルサレムの神殿/ラビ・ユダヤ教/ユダヤ教の諸派/反ユダヤ主義、反セム主義、反シオニズム/ 第十二章 キリスト教 イエス・キリスト/キリストの哲学/教会の誕生/両帝国の教会/僧院生活/神の名における暴力/プロテスタント改革/啓蒙主義/宣教会/今日のキリスト教 第十三章 イスラム教 預言者ムハンマド/『クルアーン』/大分裂/黄金期/スンニー派の諸派/シーア派/イスラム主義に直面するイスラム教徒/スーフィズム/ 第十四章 生き続けるアニミズム 二十一世紀に生き残る伝統的アニミズム/ 結論 宗教は進化するか?/枢軸期/人間の自然からの漸進的離脱/身体への回帰とネオ・シャーマニズム/「神」のイメージの変貌//一致から対立へ 謝辞 参考文献 訳者あとがき 索引
この書籍は、歴史に関する様々なテーマを扱っており、文明の有無、仏教の思想と宗教、バガヴァッド・ギーターの思想、暦と歴史の起源、ミトラ神と弥勒菩薩の関係、神話と歴史について考察しています。著者は歴史系YouTuberであり、予備校講師の茂木誠です。
この書籍は、ヨーロッパで発展した「神話学」の歴史とその変遷を探求しています。著者は、マックス・ミュラーやフレイザー、レヴィ=ストロース、キャンベルなどの主要な神話研究者の業績を通じて、神話の定義や現代における影響を考察しています。神話学が言語学や進化論、宗教、科学などとどのように関連し、変化してきたのかを豊富な引用を交えて解説し、神話の本質に迫る内容となっています。
この書籍は、宗教を客観的かつ中立的に分析する宗教学の視点から、通過儀礼を中心に宗教の本質を解説しています。各章では、宗教の定義や現象、通過儀礼の重要性、具体的な儀礼の例(沖縄のイザイホー、禅宗の雲水、大阿闍梨の修行など)、信仰の獲得、宗教集団の試練、神秘体験などが取り上げられ、宗教の意味を再考する内容となっています。著者は宗教学者の島田裕巳氏で、宗教に関する深い洞察を提供しています。
池上彰氏による本書は、世界の主要な宗教についての基本的な知識をやさしく解説しています。宗教が世界情勢に与える影響を理解するために、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教、仏教、ヒンドゥー教、神道などを取り上げ、イラストを交えてわかりやすくまとめています。これにより、国際ニュースをより深く理解できるようになることを目的としています。
ヨーロッパ史に「近世」は存在するか。主権国家と複合国家の相克という視点から、中世でも近代でもないその独自性に迫る画期的試み。 ヨーロッパ史において近世とはいかなる時代か。宗教、経済、帝国、戦争という四つの特質に注目し、主権国家と複合国家の相克という観点からその全貌を描き出す。 ヨーロッパ史において「近世」とはいかなる時代か。宗教改革からフランス革命にかけてのこの時期は、ときに「近代」の準備段階とみなされ、ときに「長い中世」の一部とされてきた。だが近年、複合国家論などが提唱されるなかで、中世とも近代とも異なる独自の時代として近世を位置づける動きが広がっている。では、その独自性とは何か。近世を多様な地域が複雑に絡み合う歴史的空間と捉え、人やモノのグローバルな移動に注目することで、これまで教科書などでは十分に語られてこなかったその複雑なうねりをダイナミックに描き出す。 【目次】 はしがき――「中世」でも「近代」でもない時代 序章 ヨーロッパ近世の二つの顔――主権国家と複合国家 ヤヌスの二つの顔/教科書の中のヨーロッパ近世史/現代ヨーロッパの光景から/「地域」から考える/「複合国家」とは何か/本書の論点と構成 第一部 ヨーロッパ近世の構成要素 第1章 宗教と複合国家 「宗教改革」とは何か/ルターと「プロテスタント」の誕生/ツヴィングリとブツァー/カルヴァンの宗教改革/宗教改革と主権国家/宗教改革と神聖ローマ帝国の分裂 第2章 経済と地域社会 地域の経済活動/ヨーロッパ近世の重商主義/地域から見た価格革命と物価騰貴/サースクの局地的経済論/一七、一八世紀イングランドの毛織物工業 第3章 帝国と複合国家 大航海時代/ポルトガルとスペインの植民地貿易/大航海時代と主権国家/帝国建設と複合国家/君主による帝国建設/会社組織による植民地建設 第4章 戦争と講和条約 近世の戦争と主権国家/近世初期のイタリア戦争/パーカーの軍事革命論/三〇年戦争/ウェストファリア条約/「ウェストファリアの神話」/主権国家論の問題点 第二部 ヨーロッパ大陸の複合君主政国家 第5章 神聖ローマ帝国と地域――複合国家としての帝国 近世初頭の複合国家/「怪物のような国家」/近世の神聖ローマ帝国/神聖ローマ帝国の「まとまり」と合意形成/ウェストファリア条約以降の帝国存続/オーストリアとプロイセン 第6章 スペインの国家と地域――カスティーリャとアラゴン カルロス一世とフェリペ二世/スペイン複合君主国/スペインの統合政策の問題点/フランスとの比較/スペインの財政的負担/アラゴン連合王国の抵抗理念/一七世紀スペインの衰退 第7章 フランスの国家と地域――パリと周辺地域 フランス近世の歩み/フランス絶対王政の確立/フランスの統合政策の問題点/フランス絶対王政の評価/二つの顔を持つフランス近世 第8章 オーストリアとプロイセン――神聖ローマ帝国内の主導権争い 神聖ローマ帝国の国制/神聖ローマ帝国をめぐる主導権争い/マリア・テレジア期の集権化と分権化/プロイセン近世史の評価/複合国家プロイセン/神聖ローマ帝国の中のプロイセン 第三部 オランダとイギリスの複合国家 第9章 オランダの国家と地域――ネーデルラントの南部と北部 ネーデルラント独立戦争/オランダの繁栄/一七世紀オランダは「中世」か「近代」か/複合国家オランダの「紐帯」/宗教と経済活動という「紐帯」 第10章 一六世紀イギリスの複合国家と地域――イングランドとウェールズ ブリテン諸島を結んだ「紐帯」/一六世紀イングランドの集権化と宗教改革/エリザベス女王の時代/ネーデルラントの亡命者と技術移転/スコットランドとアイルランドの動き/イングランドとウェールズの合同/ウェールズの社会と文化/ウェールズ政策とアイルランド政策 第11章 ピューリタン革命と複合国家の危機――スコットランドとアイルランド 一七世紀の危機/ジェイムズ一世とブリテン統合/チャールズ一世の国教会強制とピューリタン/ピューリタンの「避難所」オランダ/スコットランドとアイルランドの反発/スコットランド暴動から長期議会へ/スコットランド契約派の改革/アイルランド反乱の衝撃/内戦の勃発と議会軍の勝利/セクトと平等派 第12章 ピューリタン革命から名誉革命へ――イギリス複合国家の確立 国王なき時代へ/共和政の実験/アイルランドとスコットランドの征服/複合国家の形成/ヒュー・ピーターの提言/指名議会とプロテクター政権/「近世」的な革命が「近世」を変えた/王政復古から名誉革命へ/再度のアイルランド征服/イングランドとスコットランドの合同 第四部 複合国家の変質と存続 第13章 宗教的亡命者と複合国家の思想 近世における変化の兆し/宗教的迫害と移民/スペインの宗教迫害とユダヤ人/フランスの宗教迫害とユグノー/亡命者を受け入れたイングランド/イングランドのカトリック差別/「獲得によるコモンウェルス」を説くホッブズ/複合国家の思想家ハリントン 第14章 商業・貿易とイギリス産業革命 商業や貿易という「紐帯」/バーボンの『交易論』/イングランドの商業革命/フランスの経済発展/「イングランド帝国」から「ブリテン帝国」へ/産業革命と奴隷貿易/長期にわたる産業革命 第15章 英仏抗争とアメリカ独立戦争 「紐帯」を強化する戦争/戦時の「紐帯」としての国王/商人や一般人にとっての戦争/「財政軍事国家」の登場/フランスの財政破綻を招いた英仏戦争 第16章 啓蒙思想とフランス革命 啓蒙思想とフランス革命の関係/啓蒙思想の宗教的寛容論/啓蒙思想の奴隷制批判/東欧・ロシアでの啓蒙思想普及/アメリカとフランスを結ぶ大西洋革命/国民国家の形成と地方主義 終章 比較と展望のヨーロッパ近世史 本書のまとめ/近世の二つの政治組織モデル/日本近世との比較/現代への展望 あとがき――「歴史総合」から除外されたヨーロッパ近世史 参考文献
ギボンの『ローマ帝国衰亡史』は、1776年に出版されて以来、名著としての地位を確立しています。本書は原著から各時代の代表的な章を選び翻訳したもので、国家や文明の衰退について考えるための必読書です。新訳の文庫版として、多くの知識人を魅了してきた歴史的傑作です。著者は中倉玄喜で、1948年生まれの翻訳家です。
この書籍は、イエス・キリストの生涯を知りながら西洋名画を楽しむための手引書であり、ダ・ヴィンチやベラスケスを含む43点の作品をオールカラーで収録しています。著者の中野京子は、歴史や芸術に関する知識をもとに絵画エッセイや歴史解説書を多数執筆しており、幅広く活動しています。目次には、イエスの幼少期から復活までの重要な出来事が含まれています。
あの名曲の背景には、こんな「ヒミツ」があった! ヨーロッパの歴史とは切っても切れない密接な関係を持っているのがクラシック音楽。青山学院大学教授である音楽学者・音楽評論家で歴史にも造詣の深い著者が、知れば知るほどクラシック音楽をもっと愉しめる世界史の知識を親しみやすく綴る。急激に進化・変化を遂げる古典派の時代から20世紀半ばにかけてのクラシック音楽と、同時期のヨーロッパにおける政治や社会・思想の歴史との関係を解きほぐすことで、名曲のほんとうの意味が明かされる。巻末の年表では、音楽史、世界史を対比させるとともに、日本史も併記して時代の姿を立体的に描き出す。《魔笛》の謎を解く鍵は「啓蒙思想」? 《冬の旅》は「自由主義」への渇望? 《スラヴ舞曲》は民族融和策から生まれた? ヴェルディは統一イタリアの英雄? ワーグナーが加担した革命とは?――そして、その頃日本では…… まえがき 第1章 啓蒙主義時代 貴族社会から市民社会へ/啓蒙主義:モーツァルト《魔笛》/現代社会の基礎となった「啓蒙主義」/音楽史に影響を与えた啓蒙専制君主〔〈1〉プロイセンのフリードリヒ大王〈2〉オーストリアのヨーゼフ2世〕/啓蒙主義時代・最大の問題作――モーツァルト《フィガロの結婚》/ハプスブルク帝国の「検閲」制度――作曲家が苦しめられた「文化政策」 第2章 変わりゆくヨーロッパ社会 言葉を伴う歌曲やオペラは厳しい検閲の対象へ/ナポレオンの栄枯盛衰にみるベートーヴェンの理想と現実/《交響曲第9番》に込められた変わりゆく社会へのメッセージ/庶民オペラとは流れを別にした風変わりな新曲《第九》の誕生/帝室と関わりを持たぬ時代の作曲家――1820年代、シューベルトの場合 第3章 フランスの音楽の新たな局面 ポーランドは実質的にロシアの属国に/ブルボン王朝の残照とロッシーニの傑作オペラ/ベルリオーズが最も輝いた七月王政のブルジョワ文化/ショパン〔〈1〉独立を奪われたポーランドと若きショパンの活躍〈2〉ショパンが祖国ポーランドヘ寄せる想い:バラードの場合〈3〉ジョルジュ・サンドとショパンの愛〈4〉愛の終わり、そして人生の終わり〕 第4章 近代的国民国家へと向かうドイツ ザクセン王国が音楽的に充実した時代/ユダヤ教とキリスト教のはざまで――フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ/フランツ・リスト、またはリスト・フェレンツ〔〈1〉「国際人」としてヨーロッパに生きる〈2〉ヨーロッパの行く末を変えた「二月革命」〈3〉オーストリア=ハンガリー二重帝国の成立とハンガリーの音楽教育〕/ロベルト・シューマン〔〈1〉ピアノ曲で紡いだ若き日の想い出〈2〉シューマンにとっての「二月革命」とその後〕 第5章 ヴェルディとワーグナー ジュゼッペ・ヴェルディ〔〈1〉イタリア独立運動のはじまり〈2〉イタリア王国の誕生〕/リヒャルト・ワーグナー〔〈1〉ドレスデン宮廷楽長から政治犯ヘ〈2〉作曲家の保護者ルートヴィヒ2世〈3〉バイロイト祝祭劇場と《ニーベルングの指環》〕 第6章 オペレッタを育んだパリとウィーン オペレッタを育んだ二大都市、パリとウィーン〔〈1〉フランス第二帝政とオッフェンバック〈2〉《地獄のオルフェ》の大成功〕/東の帝都ウィーンーーオッフェンバックとヨハン・シュトラウス2世の出会い/ヨハン・シュトラウス2世の《こうもり》と落日のウィーン 第7章 東ヨーロッパの胎動 ロシア音楽の夜明け〔〈1〉ロマノフ王朝と近代ロシア音楽の祖・グリンカ〈2〉ロシアの二つの音楽院とチャイコフスキーのピアノ協奏曲〕/チェコ王国の盛衰と19世紀の音楽〔〈1〉ベドルジフ・スメタナ〈2〉アントニン・ドヴォルザーク〕 第8章 普仏戦争以降のフランスとドイツ 普仏戦争の終結とドイツ帝国の成立/普仏戦争以降のフランスとドイツ〔〈1〉初の国民国家誕生に沸くドイツ〈2〉サン=サーンス、フランクと国民音楽協会〕/ヨハネス・ブラームス〔〈1〉作曲家が愛した故郷ハンブルク〈2〉交響曲への苦闘と新天地ウィーン〈3〉晩年の内省的なピアノ小品集〕/クロード・ドビュッシー〔〈1〉フランス第三共和政の時代〈2〉20世紀ピアノ音楽の祖〕 第9章 二つの世界大戦と作曲家 モーリス・ラヴェル〔〈1〉フランス近代音楽を切り拓いた立役者〈2〉大局的な視点をもった音楽家〕/セルゲイ・ラフマニノフ〔〈1〉《交響曲第1番》の挫折を乗り越えて〈2〉世相と作曲家の内面をえぐり出す傑作〕/ショスタコーヴィチ《バビ・ヤール》/ベンジャミン・ブリテンとリヒャルト・シュトラウスの紀元二千六百年奉祝曲/バーンスタイン《キャンディード》 あとがき 音楽史・世界史・日本史総合年表 事項索引 人名索引
はじめに──宗教の四段階構造論 第1部 祖先崇拝の論理 フュステル・ド・クーランジュ『古代都市』 加地伸行『儒教とは何か』 柳田國男『先祖の話』 第2部 宗教の基礎理論 ロバートソン・スミス『セム族の宗教』 ジェイムズ・G・フレイザー『金枝篇』 エミール・デュルケム『宗教生活の原初形態』 ジークムント・フロイト『トーテムとタブー』 コラム1 「フィクション」という概念 第3部 中世における政治と宗教 マルセル・パコー『テオクラシー』 エルンスト・H・カントーロヴィチ『王の二つの身体』 菊池良生『戦うハプスブルク家』 井筒俊彦『イスラーム文化』 コラム2 政治神学とは何か 第4部 近代の国家・社会・宗教 トマス・ホッブズ『リヴァイアサン』 マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 森孝一『宗教からよむ「アメリカ」』 村上重良『ほんみち不敬事件』 南原繁『国家と宗教』 コラム3 キリスト教を理解するには 第5部 個人心理と宗教 フリードリヒ・シュライアマハー『宗教について』 ウィリアム・ジェイムズ『宗教的経験の諸相』 アンリ・エレンベルガー『無意識の発見』 ラルフ・アリソン『「私」が,私でない人たち』 E・キュブラー・ロス『死ぬ瞬間』 第6部 シャーマニズムの水脈 ミルチア・エリアーデ『シャーマニズム』 I・M・ルイス『エクスタシーの人類学』 上田紀行『スリランカの悪魔祓い』 コラム4 心霊現象と多重人格 第7部 人格改造による全体主義的コミューンの形成 ハナ・アーレント『全体主義の起原』 チャールズ・リンドホルム『カリスマ』 米本和広『洗脳の楽園』 コラム5 現代における究極的イニシエーション 第8部 新興宗教・カルトの問題 横山茂雄『聖別された肉体』 小川忠『原理主義とは何か』 大田俊寛『オウム真理教の精神史』
本書は、ローマ帝国の衰亡を21世紀の視点から考察したもので、地中海の帝国が実際には「大河と森」の帝国であったことや、衰退の原因とされる「ゲルマン民族」の存在について疑問を投げかけています。内容は、コンスタンティヌス大帝の改革や後継者たちの争い、ユリアヌスの挑戦、ウァレンティニアヌス朝の試練、そして西ローマの崩壊に至るまでの歴史的過程を探求し、国家の本質について考察しています。著者は西洋古代史の専門家、南川高志氏です。
本書は、宗教の歴史、社会的側面、哲学的考察を通じて、キリスト教、イスラーム、仏教など主要な宗教を多角的に学べる内容になっています。また、日本人にとって身近なアジアの宗教についても理解を深める章が設けられています。各テーマは見開きで完結しており、一般の方や初学者が容易に学べる構成です。著者は宗教学の専門家で、丁寧に解説されています。
本書は、出口治明氏が古代ギリシャから現代までの哲学と宗教の全史を体系的に解説した教養書で、特に日本人の苦手とするこのテーマに焦点を当てています。3000年の歴史を俯瞰し、100以上の哲学者・宗教家の肖像を用いて、知識の深まりを促します。著者はライフネット生命の創業者であり、立命館アジア太平洋大学の学長。多くの著名人から高く評価されており、教育や思索の重要性を強調しています。
本書は、紀元3世紀以降のローマ帝国の衰退を背景に、気候や政治、経済、宗教の危機を通じて、ローマ文明がどのように存続し、ヨーロッパに影響を与え続けたかを探る。著者は、文明が歴史の苦難を乗り越えて生き続けるという視点から、ローマの遺産を描写している。著者は歴史家であり、古代ローマ史に関する豊富な著作を持つ。
本書は、日本人の宗教観を豊富な事例を基に探求する内容で、多くの大学でテキストとして使用されています。宗教体験、祈り、儀礼、祭り、修行、神話、死後の世界、シャマニズム、聖地と巡礼など、さまざまなテーマを扱っています。また、QRコードを使った映像やデータアクセスなど、現代的なサービスも提供されています。著者は宗教学の専門家で、宗教の現代的意義について考察しています。
本書は、世界で活躍するビジネスパーソンに必要な宗教に関する基礎知識を提供します。著者は元外交官の山中俊之氏で、5大宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教)の歴史や教義、ビジネスにおける注意点やプラスになる話題を解説しています。宗教が現代社会やビジネスに与える影響も考察し、国際的なコミュニケーションを円滑にするための教養を身につける重要性を強調しています。
民俗学の概論書は何種類か出版されているものの、入門書は案外少ない。本書は、初学者が学んでおいたほうがよいと思われるテーマに絞って章立てを行い、近代以降の生活文化の変化に留意しつつ、フィールドワークを基本とした実証科学としての民俗学の立場から、何を導き出せるのかといった問題意識に基づいて編纂された好著。 1:民俗の多様性─均一化の中にあらわれる独自性 2:民俗学の流れと現在 3:家族生活とすまい 4:食をめぐる民俗 5:村と町のなりたち 6:若者と一人前 7:結婚と出産・子育ての民俗 8:女性・子供・老人の民俗 9:葬送儀礼と先祖祭祀 10:里と海・山のなりわい 11:祭りと年中行事 12:民俗宗教の諸相 補章 北海道民俗・沖縄民俗の特徴
イエスは平和主義者なのか。平和主義で国が守れるのか。犯罪は防げるのか。イエスの生と死を通してキリスト教と戦争の問題に迫る。 キリスト教は戦争をどう考えているのか? 国家に従えと教えているのか? 平和主義で国が守れるのか? 犯罪は防げるのか? イエスは平和主義者だったのか? イエスの生と死を通してキリスト教と戦争の問題を掘り下げる。 暴力に満ちた世界で、「敵を愛せ」というイエスの教えに従って正義と平和をめざすのは非現実的に思える。隣人が苦しめられているのを黙って見ているのは不道徳であり、それこそ愛のない行為ではないのか。平和主義にはそんな批判が突きつけられる。だが、それはイエスが説いた平和主義なのだろうか。 人間はなぜ殺しあうのか? 宗教こそが戦争の原因ではないのか? キリスト教は戦争をどう考えているのか? 国家に従えと教えているのか? 平和主義で国が守れるのか? 犯罪は防げるのか? 本書はこうした問いに正面から挑む。 キリスト教と戦争の問題を考える上ではずせない論点を、本書は幅広くカバーしている。律法と預言者、残酷な旧約の神、ユダヤの軍事的メシア待望と暴力的抵抗、最初期の教会の実践、教父たちの主張、ローマ軍とクリスチャン兵士、黙示録、宗教改革者たちの思想、教会と国家、キリスト教と戦争の歴史、平和主義と正戦論……そしてそれらすべてを読み解く鍵としてのイエスの生と死。 行動する福音派神学者ロナルド・J・サイダーが、正義と平和を追求した人生の集大成として著した一冊。IF JESUS IS LORD: Loving Our Enemies in an Age of Violenceの全訳。 [目次] 序章 イエスは殺してはならないと教えたのか 第1章 イエスが告げた「良き知らせ」とは 第2章 イエスの行動が教えていること 第3章 山上の説教でイエスが語ったこと 第4章 暴力を拒否したイエス 第5章 最初期の教会におけるキリストの平和 第6章 聖書は暴力を肯定しているのか 第7章 平和主義の神学的基礎 第8章 平和主義に対する批判 第9章 正戦論に対する批判 第10章 旧約聖書の神とイエス 第11章 平和主義で戦争と犯罪を防げるか 第12章 キリストの死と非暴力 第13章 教会と戦争の歴史 終章 イエスを主とするなら 解説 キリスト教と戦争について 事項・人名・聖書箇所・ギリシャ語さくいん 序章 イエスは殺してはならないと教えたのか 第1章 イエスが告げた「良き知らせ」とは 第2章 イエスの行動が教えていること 第3章 山上の説教でイエスが語ったこと 第4章 暴力を拒否したイエス 第5章 最初期の教会におけるキリストの平和 第6章 聖書は暴力を肯定しているのか 第7章 平和主義の神学的基礎 第8章 平和主義に対する批判 第9章 正戦論に対する批判 第10章 旧約聖書の神とイエス 第11章 平和主義で戦争と犯罪を防げるか 第12章 キリストの死と非暴力 第13章 教会と戦争の歴史 終章 イエスを主とするなら 解説 キリスト教と戦争について 事項・人名・聖書箇所・ギリシャ語さくいん
この書籍は、古代ローマの軍隊とその政治・社会との関係を多角的に探求し、建国から西ローマ帝国の滅亡までの歴史を新たに描いています。特に、兵士の生涯に焦点を当て、ローマの盛衰をユーラシア史の中で位置づけています。著者は井上文則で、古代ローマ史を専門とする早稲田大学の教授です。
民俗学の基本的な考え方を初学者向けにわかりやすく解説する、決定版テキスト!概念や人名、理論、事例などキーワード集36を収録。 民俗学の基本的な考え方を初学者向けにわかりやすく解説する、決定版テキスト!民俗学の重要な概念や人名、理論、事例などを丁寧に解説するキーワード集36を収録。 ▼「生きる技法」を捉える いま・ここにある人びとの生を、その生活や日常、文化を、 ミクロな視点と同時代の世相や社会との絡みのなかで捉える民俗学。 だから、SNSも科学技術もグローバリゼーションだって扱う。 民俗学の基本的な考え方を初学者向けにわかりやすく解説する、決定版テキスト! 民俗学の重要な概念や人名、理論、事例などを丁寧に解説するキーワード集36を収録。 著者紹介・編者以外(執筆順) 島村恭則(しまむら・たかのり) 関西学院大学社会学部教授。主要業績に、『みんなの民俗学――ヴァナキュラーってなんだ?』(平凡社新書、2020年)。 周星(しゅう・せい) 神奈川大学国際日本学部歴史民俗学科教授。主要業績に、『現代民俗学的視野与方向』(商務印書館、2018年)。 法橋量(ほっきょう・はかる) 慶應義塾大学非常勤講師。主要業績に『方法としての〈語り〉――民俗学をこえて』(共著、ミネルヴァ書房、2020年)。 フェルトカンプ, エルメル(Elmer VELDKAMP) ライデン大学人文学部地域研究所(Leiden Institute for Area Studies)韓国学科専任講師。主要業績に『Highlights from the Korea collection of Rijksmuseum Volkenkunde』(Arnhem: LM Publishers、2014年)。 山泰幸(やま・よしゆき) 関西学院大学人間福祉学部教授。主要業績に『だれが幸運をつかむのか――昔話に描かれた「贈与」の秘密』(筑摩書房、2015年)。 室井康成(むろい・こうせい) 会社役員。主要業績に『事大主義――日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」』(中央公論新社、2019年)。 重信幸彦(しげのぶ・ゆきひこ) 國學院大學兼任講師。主要業績に『みんなで戦争――銃後美談と動員のフォークロア』(青弓社、2019年)。 金子祥之(かねこ・ひろゆき) 東北学院大学文学部歴史学科講師。主要業績に「オビシャ行事をめぐる地域社会の縮小戦略――村規約にみる現代化への対応 」(『生活学論叢』33号、2018年)。 加賀谷真梨(かがや・まり) 新潟大学人文学部准教授。主要業績に『民衆史の遺産 第14巻沖縄』(谷川健一・大和岩雄編)(分担執筆、大和書房、2019年)。 施尭(し・ぎょう) 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻文化人類学コース博士課程。主要業績に「「民謡」への道――戦後沖縄の旧・コザ市を舞台にした4人の民謡歌手のライフストーリーから」(東京大学修士学位論文、2014年)。 飯倉義之(いいくら・よしゆき) 國學院大學文学部日本文学科准教授。主要業績に『怪異を魅せる』(青弓社、2016年)。 松田睦彦(まつだ・むつひこ) 国立歴史民俗博物館研究部准教授。主要業績に『人の移動の民俗学――タビ〈旅〉から見る生業と故郷』(慶友社、2010年)。 朴承賢(ぱく・すんひょん) 啓明大学校国際地域学部日本学専攻助教授。主要業績に『老いゆく団地──ある都営住宅の高齢化と建替え』(森話社、2019年)。 俵木悟(ひょうき・さとる) 成城大学文芸学部教授。主要業績に『文化財/文化遺産としての民俗芸能――無形文化遺産時代の研究と保護』(勉誠出版、2018年)。 辻本侑生(つじもと・ゆうき) 民間企業勤務。主要業績に「いかにして「男性同性愛」は「当たり前」でなくなったのか――近現代鹿児島の事例分析」(『現代民俗学研究』12号、2020年)。 鈴木洋平(すずき・ようへい) 拝島大師職員。主要業績に「石塔化と「無縁」――佐渡橘における恒久的石塔の選択と『意味づけ』」(『日本民俗学』257号、2009年)。 はじめに 門田岳久 第Ⅰ部 〈いま・ここ〉を捉える思考法 第1章 生きるための民俗学へ ――日常とヴァナキュラー 島村恭則 第2章 過去に縛られながら未来に向かう ――世相と歴史 岩本通弥 第3章 文化を伝え、演じ、作り出す ――芸能とパフォーマンス 周 星 第4章 ソーシャルメディアは伝承母体になりうるか ――ハナシとメディア 法橋 量 第5章 暮らしのなかのブラックボックス ――科学技術とフォークロア フェルトカンプ, エルメル 第6章 モノを使う、モノに使われる ――生活と生態 田村和彦 第7章 何も信じられるものがない時代の宗教性 ――信仰と実践 門田岳久 第8章 なぜ文化を遺しておかなくてはならないのか ――文化遺産と制度 川松あかり 第9章 災害多発時代に命と暮らしを守る ――防災・減災と復興 山 泰幸 第10章 超高齢時代のまちづくり ――地域コミュニティと場づくり 山 泰幸 第11章 変わりゆく家族のかたち ――親族とつながり 岩本通弥 第12章 グローバリゼーションとモビリティ ――移動と越境 島村恭則 第13章 着て、食べて、住まい続ける ――生活と衣食住 及川祥平 第14章 新しい生き方と死に方 ――人生と儀礼 及川祥平 第Ⅱ部 現代民俗学を読み解くキーワード36 1 民 俗 室井康成 2 文化の伝達 重信幸彦 3 中央と周辺 島村恭則 4 日 常 岩本通弥 5 伝統とイデオロギー 重信幸彦 6 ヴァナキュラー 島村恭則 7 都 市 岩本通弥 8 世 相 室井康成 9 民俗学の人間モデル 門田岳久 10 自治と互助 金子祥之 11 ノスタルジーと郷土 法橋 量 12 近代化 田村和彦 13 ジェンダー 加賀谷真梨 14 文化人類学と民俗学 島村恭則 15 教 育 施 尭 16 フォークロリズム 法橋 量 17 ネット社会の民俗 飯倉義之 18 美 施 尭 19 ライフコース 及川祥平 20 語 り 川松あかり 21 記 憶 及川祥平 22 自 然 松田睦彦 23 宗教的なるもの 及川祥平 24 ケ ア 加賀谷真梨 25 地 域 朴 承賢 26 公共民俗学 金子祥之 27 世界の民俗学 田村和彦 28 フェス・イベントと祭り・行事 俵木 悟 29 文化政策 俵木 悟 30 フィールドワーク 門田岳久 31 エスノグラフィー 門田岳久 32 働 く 加賀谷真梨 33 差 別 辻本侑生 34 地域差/地域性 鈴木洋平 35 サブカルチャーと民俗学 飯倉義之 36 複数の民俗学 門田岳久 索 引
この書籍は、ローマ帝国の歴史を10人のカリスマ的な皇帝を通じて探求する内容です。著者は、彼らの行動や目指したもの、周囲の人々や思想を描き出し、ローマの変遷を魅力的に解説しています。プロローグとエピローグを含む各章では、アウグストゥスからコンスタンティヌスまでの皇帝が取り上げられています。著者は、古代軍事史の専門家であるバリー・ストラウスです。
この書籍は、初代教会から21世紀に至るまでのキリスト教の2000年の歴史を網羅した通史であり、特に日本のキリスト教史も含まれています。古代教父や宗教改革者の功績を紹介し、教会会議や論争、社会的背景をわかりやすく解説しています。目次は古代、中世、近世、近現代、日本の各部に分かれ、各時代の重要な出来事や変遷を詳述しています。著者たちはそれぞれの専門分野において豊富な知識を持つ学者です。
民俗信仰で祀られる神仏は、生活の中に様々なかたちで見出すことができる。それらを考察していくことで、人々が生活の中で何を大切にしてきたのかについて理解を深めていけよう。民俗信仰の主要研究を民俗学の立場から示すとともに、民俗信仰が人々の生活の中でどのような意味や意義をもっているのかという現在的視点を盛り込んで論述 1:民俗信仰の多様性と重層性 2:民俗信仰研究の歩み 3:家の神信仰—屋内神と屋敷神─ 4:なりわいと民俗信仰 5:通過儀礼と民俗信仰 6:講と小祀の信仰 7:神社祭祀からみた民俗信仰 8:仏教と民俗信仰 9:山岳信仰と社寺参詣 10:宗教的職能者と民俗信仰 11:巫女とシャーマニズム 12:俗信と心意現象 13:現代社会と民俗信仰 特論1:沖縄の民俗信仰 特論2:華僑・在日朝鮮人と民俗信仰
著者の八木谷涼子が、カトリックやプロテスタントを含むさまざまなキリスト教教派の違いを徹底分析した書籍。聖書理解や礼拝スタイルの違いを明らかにし、キリスト教文化圏への理解を深める内容で、イラストや索引、用語集も充実している。目次には初心者向けのQ&Aや教派の比較、日本のクリスチャン用語集などが含まれている。
イタリアに魅入られた、日本人夫婦。 人口1,400人の小さな町・メルカテッロに、築530年を経た廃屋同然の古家(ふるや)を買って移り住み、16年かけてリフォーム。年に半分はイタリア暮らし ー 町に溶けこんでいまや名誉市民。 イタリアは「都市の国」と言われながら、山奥の人口1,400人の小さな町に住んでみると、ライフスタイルも生活の価値観もミラノなど大都市と変わらない。どこにでもある小さな町、だが日本人の私たち夫婦にしてみれば、驚くほど豊かで、なんともしたたかな生活なのだろう。日本もずいぶん豊かになっているけれど、この町で暮らしてみるとあらためて、本当の“ゆたかさ”を考えてしまう。 グローバリズム、大都市集中、地方の疲弊、日本と同じような先進工業国の課題をイタリアも背負っている。彼らはどのようにして、この豊かさを守っているのだろうか? コムーネ(イタリアの自治体の最小単位の組織=基礎自治体=日本の市町村)暮らしで考える“ゆたかな”まちづくり。 まえがき 第1章 メルカテッロの生活 1 メルカテッロとの出会い イタリア都市の転換点でメルカテッロに出会う 我々はどのようなライフスタイルが欲しいのか メルカテッロに何を学ぶのか 〈インタビュー①〉マリオ・サッキ(元郵便局員、Uターンの常連) 「トラウマだね、メルカテッロから離れられないんだ」 2 美しい風景 田園の風景 都市の風景 広場の風景 新しい市街地の風景 〈インタビュー②〉エウロージア・ラッツアーリ(町に一軒のペンショーネのオーナー) 「ローザンヌのことは、本当に素晴らしかった」 3 食べる楽しみ おふくろの味 みんなで食べる 地産地消だけでは納まらない肉、野菜、チーズ 地元では賄えないヴィーノ(ワイン)とオリーブ 〈インタビュー③〉ジャンニ・バッティスタ・マルケッティ(愛飲家、呼び名はピンソ) 「塵ひとつない貯蔵庫だった。だからそこのヴィーノを飲むことにした」 4 みんながつながる場所 バール(BAR) 広場 教会 〈インタビュー④〉シスト・パッリアルディーニ(元ブラスバンドの楽団長) 「あって当たり前、ということかな、町のバンドは」 5 みんなで支えるコミュニティ 商店街 市場 クラブ活動 夏のイヴェント 〈インタビュー⑤〉ニコレッタ・アミチーツィア(若くて元気な国際派の町会議員) 「今のところ、人生順調ってとこかな」 6 町の必需品、文化と福祉 文化会館・郷土史美術館・パラッツォ(お屋敷) 学校・病院・介護老人保健施設・墓地・ヘリポート 〈インタビュー⑥〉アンナ・マリア・ベネデッティ(ベネデッティ家当主、美術史家) 「父は私の生きる目標でした。今でもそうです」 7 グローバル社会の地域経済 イタリアの地域経済と日本の地域経済は似て非なるもの 農業、畜産業、林業 観光業―アグリトゥリズモとカントリーハウス、そしてB&B 製造業、商業、サービス業 町役場、銀行、保険会社、経理事務所 不動産業 建設業 水力発電所 〈インタビュー⑦〉ファウスト・ボネッリ(MCE社長、チームグループマネージャー) 「食べる事にも美味しいワインにも興味がない。僕には仕事だけだ」 8 メルカテッロ・スル・メタウロの歴史 〈インタビュー⑧〉ピエールパオロ・ゴストリ(ドクター) 「パラッツォを買ったのは失敗だったよ」 9 風景と郷土愛 人間の尊厳 メルカテッロの豊かで幸せな生活を支えているもの 豊かで幸せな生活は安泰ではない 自分たちの生活を誇りに思う生活 〈インタビュー⑨〉リッカルド・ジョルジョーネ(ファレニャーメ・家具、建具職人) 「川沿いの小屋の中で家具修繕を手伝った。それが忘れられなかった」 第2章 眠りを覚ましたメルカテッロ 1 戦後の復興、奇跡の経済成長を果たしたイタリアと日本 基礎自治体の人口規模 イタリアは小都市分散の国 イタリアは過疎村、限界集落の先進国 チェントロ(中心市街地)の拡大と人口の推移 戦後の経済成長と都市化の歩み 旧市街(チェントロ・ストーリコ)の衰退と新市街の拡大 モダニズムの路線を変えなかった日本の都市政策 〈インタビュー⑩〉ロレンツォ・パチーフィコ・ヴィニーチォ・グエッラ(呼び名はパッチョ、バリスタ、バールの主人) 「パオロが居なかったら、今のメルカテッロはなかったね」 2 戦後システムの再構築に舵を切ったイタリア イタリアにおける新しい都市政策の始まり 景観計画と地方分権 眠りを覚ましたメルカテッロ メルカテッロの都市基本計画 メルカテッロの財政 メルカテッロに学ぶものがあるか、改めて考える 〈インタビュー⑪〉ヴィレルマ・パッリアルディーニ・イン・チンチッラ(二人の男の子を育てたお母さん) 「母親がしっかりしていたら、子供はほっといても育つのよ」 3 メルカテッロの町家再生 旧市街は地区詳細計画で守られている メルカテッロで手に入れた家はいつ頃のものか? 類型学のデザインー歴史と対話することの悦び 石積みであってもメンテナンスは欠かせない 工事は三回に分けて、十六年。何とか一応の完成にこぎつけた 修復デザインと建築家のアイデンティティ、豊かな建築 〈インタビュー⑫〉アドレアーノ・グエッラ(ムラトーレ、あだ名はヴォルペ=狐) 「いい家だろう。自分で建てたんだ」 註、参考文献 あとがき
この書籍は、ローマ帝国の1000年の歴史を詳細な地図やイラストと共に紹介します。ローマの起源から始まり、王政、共和政、帝政を経て領土を拡大し、最終的には東西に分裂して崩壊する過程を描いています。各章では、初期の紛争、帝国の統治、絶頂期の拡大、そして衰退の危機といった重要なテーマが扱われています。歴史のロマンを楽しむ内容です。
本書は、ロシアのウクライナ侵攻を背景に、従来の西欧的地政学ではなく「宗教地政学」の観点からロシアの現状を分析しています。著者は、ロシアの政治、軍事、経済、宗教の複雑な関係を探り、一般的な常識が通用しないロシアの実態を明らかにしようとしています。内容は、ロシアの特性、ロシア正教会、ウクライナ侵攻の宗教的視点、そして世界の変化についての考察が含まれています。
本書は、ヒンドゥー教が日本人の生活や思想に与えた影響を探求し、特定の開祖や聖典を持たないこの宗教の世界観を日常生活から考察します。ヒンドゥー教の起源、発展、カースト制度、エートス、人生観、解脱に向かう道などを詳しく解説し、インド社会やガンディーの非暴力の原理にまで触れています。著者は名城大学名誉教授の森本達雄です。
本書は、「天使と悪魔」「天国と地獄」をテーマにした絵画を集め、魅惑的なビジュアルと共にその背景にある伝説や文学を紹介しています。内容は「最後の審判」の特集を含む三章構成で、天国と地獄、天使と悪魔の系譜を探求。美術作品を通じてキリスト教の神秘的な世界を楽しむことができる一冊です。元は2015年に刊行された書籍の再編集版です。
政治、経済、戦争、ローマ人の意外な暮らしぶりを鮮やかに描き出す、今までにないローマ史。 なぜローマは短期間に巨大帝国を築き得たのか?この人類史のミステリーに、大英勲賞受賞の「イギリスで最も有名な古典学者」が挑む。 「全米批評家協会賞」最終候補、「カナダ・カンディル賞」ノミネートなど、アメリカ・ヨーロッパ・アジア各国で大反響を呼んだ、驚きと興奮の歴史書! ローマはなぜ圧倒的成功をおさめたのか。興味の尽きない謎が鮮やかに解かれる。生き生きとした筆致に、大部であることを忘れてページをめくり続けた。必読だ! ――成毛眞氏(元マイクロソフト社長、HONZ代表) 世界が絶賛! 「歴史書の新たな傑作」(エコノミスト) 「これはもう古典だ」(ウォールストリート・ジャーナル) 「100ノータブル・ブックス2015」(ニューヨーク・タイムズ) 「ベストブックス2015」(ウォールストリート・ジャーナル) 「ベストブックス2015」(カーカス・レビュー) 「ブック・オブ・ジ・イヤー」(エコノミスト) 「トップテン・ベストセラー」(サンデー・タイムズ) 「ブリッティッシュ・ブック・インダストリー2016ブック・オブ・ジ・イヤー」最終候補 「カーディアン」「インディペンデント」「ヘラルド」「テレグラフ」ほか、各紙絶賛、書評多数。 スペインで最も権威ある「アストゥリアス皇太子賞」受賞
この書籍は、古代バラモン教やインダス文明に根ざすインドの宗教思想を体系的に解説した入門書です。ヒンドゥー教の歴史、信仰形態、死後観念、現世拒否の宗教性、ヨーガ、一神教、バクティ、タントリズム、シヴァ教とヴィシュヌ教の歴史など、さまざまな側面を丁寧に読み解き、日本の宗教との関連性にも触れています。著者は京都大学名誉教授の赤松明彦氏です。
著者はユダヤ教に改宗した国際弁護士で、タルムードの知恵を通じてお金と成功を引き寄せる方法を解説しています。タルムードの教えに基づく説話を紹介し、ビジネスや人生に活かすための哲学を探求。内容はお金に関する考え方やリスク判断、覚悟の重要性に焦点を当てています。著者は法律の専門家としての豊富な経験を持つ人物です。
全体像を提示した最も信頼できる通史。戦争や移民、反EUの動きなど度重なる危機の中、統合はどこに向かうのか。 今日にいたるヨーロッパ統合の全体像を提示した最も信頼できる通史。加盟や脱退、戦争、通貨、移民・難民など度重なる危機の中、統合はどこに向かうのか。 政治・経済から軍事・安全保障、規範・社会イメージにわたる複合的な国際体制の成立と変容を膨大な史料に基づいて描き出し、今日にいたるヨーロッパ統合の全体像を提示した最も信頼できる通史。加盟や脱退、戦争、通貨、移民・難民など度重なる危機の中、統合はどこに向かうのか。 第2版への序 凡 例 略語表 序 章 ヨーロッパ統合の歴史 —— 視座と構成 1 はじめに 2 なぜヨーロッパ統合史なのか 3 どのような視座に立つか 4 本書の射程 5 本書の構成 第1章 ヨーロッパ統合の前史 1 はじめに ——「ヨーロッパ」の自画像 2 古代・中世と「ヨーロッパ」意識 3 近代の幕開けとヨーロッパ構想 4 「長い19世紀」とヨーロッパ統合 5 おわりに 第2章 ヨーロッパ統合の胎動 —— 戦間期広域秩序論から戦後構想へ Ⅰ 戦間期におけるヨーロッパ広域秩序再編構想 1 はじめに 2 「相互依存」とヨーロッパ域内行政協力の進展 3 第一次世界大戦の衝撃 4 大陸ヨーロッパ経済の再編 —— ナウマンの『中欧論』、ルシュール、マイリシュ 5 クーデンホーフ・カレルギーとブリアン 6 ファシズムのヨーロッパ、ナチズムのヨーロッパ、「グレイ・ゾーン」の ヨーロッパ 7 戦間期のアポリア Ⅱ 戦後構想とヨーロッパ運動 8 第二次世界大戦中の戦後秩序の模索 9 「解放」後 —— 戦後秩序の黎明期 10 おわりに —— ヨーロッパ統合構想における「断絶」と「連続」 第3章 ヨーロッパ統合の生成 1947-50年 —— 冷戦・分断・統合 1 はじめに 2 マーシャル・プラン —— 経済統合と冷戦の始まり 3 「ヨーロッパの春」—— ハーグ・ヨーロッパ会議 4 ドイツ問題の隘路 5 英仏主導のヨーロッパの模索と挫折 6 欧州審議会 7 北大西洋条約とドイツ再軍備問題の浮上 8 おわりに 第4章 シューマン・プランからローマ条約へ 1950-58年 —— EC-NATO-CE 体制の成立 1 はじめに 2 シューマン・プランとヨーロッパ統合の発展 3 政治統合の蹉跌 —— イーデン・プラン、EDC、EPC 4 パリ条約からローマ条約へ 5 マクミランの挑戦 6 おわりに 第5章 EEC の定着と大西洋同盟の動揺 1958-69年 1 はじめに —— ヨーロッパ統合史のなかの60年代 2 ヨーロッパ統合の新しいダイナミズムの登場 3 大西洋同盟の動揺 4 共同体の危機と経済統合の深化 5 おわりに 第6章 デタントと危機のなかの EC 1969-79年 —— ハーグから新冷戦へ 1 はじめに 2 ポスト・ハーグの統合過程とデタントの進展 3 EC-NATO 体制の変容 4 ヨーロッパ統合の停滞と再生の試み 5 「静かなる革命」 6 おわりに 第7章 ヨーロッパ統合の再活性化 1979-91年 1 はじめに —— 長い80年代と短い80年代 2 欧州悲観主義の時代 3 政治的イニシアティブ 4 方法的革新およびイデオロギー的収斂 —— 相互承認の原則とミッテラン政権のUターン 5 「1992年ブーム」—— 単一欧州議定書からドロール・パッケージまで 6 通貨統合の胎動 7 東欧革命とドイツ統一 ——「EU-NATO-CE 体制」の動揺 8 マーストリヒト条約 9 おわりに 第8章 冷戦後のヨーロッパ統合 1992-98年 1 はじめに —— 1990年代という時代 2 「最悪の年(Annus Horribilis)」(1992年) ——マーストリヒト批准過程における混迷 3 「民主主義の赤字」論 4 単一通貨「ユーロ」への道 5 「ドロール白書」—— 新自由主義の時代における社会的イニシアティブ 6 アムステルダム条約 7 域外関係の変化と共通外交安全保障政策 8 東方拡大へ 9 「やわらかい統合」 10 おわりに 第9章 2000年代の欧州統合 —— ユーロの誕生からリスボン条約まで 1 はじめに 2 新たな秩序形成主体としての EU 3 ポスト 9・11 の世界秩序に戸惑うヨーロッパ 4 欧州憲法条約の不成立 —— 統合の論理の破綻 第10章 複合危機の2010-20年代 —— ユーロ危機からウクライナ戦争まで 1 はじめに 2 ユーロ危機 3 難民危機とテロリズム —— シェンゲンの綻び 4 ブレグジット 5 ポピュリズムの興隆 6 規制帝国=EU のゆくえ 7 アメリカの変調 —— 大西洋同盟、米中対立、経済安全保障 8 コロナ危機と復興基金 9 ロシア=ウクライナ戦争 ——「ヨーロッパ」の戦争 終 章 ヨーロッパ統合とは何だったのか —— 展望と含意 1 何をどのように明らかにしようとしたのか 2 EU-NATO-CE 体制の成立、変容、終焉、そして(一時的)再生 3 帝国アメリカを抱きしめて 4 主権を超えて? —— 国民国家と EU との関係 5 「ステルスのヨーロッパ」—— 統合の機能的手法とその問題点 6 失われた「ヨーロッパ」を求めて —— 理念と機能の多元化 7 結語 —— 地域統合はどこに行くのか 付 図 ヨーロッパ統合史略年表 参考文献 史料一覧 初版あとがき 第2版あとがき 索 引
本書は、イエス・キリストが抱えた苦悩と誤解、そして彼が十字架で死ななければならなかった理由を探る内容です。著者の遠藤周作は、カトリックの信徒としての経験を通じて、過去の「イエス伝」を基にイエスの生の真実を再考察しています。彼は日本の精神とキリスト教の関係を深く掘り下げた作家であり、数々の文学賞を受賞しています。
この書籍は、2世紀のローマ帝国で医学の権威として知られたギリシア人ガレノスの評伝です。彼は皇帝や一般市民の治療を行い、約1500年間にわたり医学の最高権威として影響を与えました。著作は解剖学や生理学など多岐にわたり、当時の医療や衛生状態を解説しつつ、ガレノスの人物像や生涯を探求しています。著者は古代医学の専門家で、最新の研究を基にしています。
ローマ帝国の滅亡の理由を探る18世紀の歴史家E・ギボンの名著を完訳したもので、ゴート族やヴァンダル族、フン族などの侵略や戦いを描きながら、西ローマ帝国の衰退と最終的な滅亡に至る過程を詳細に記述しています。
本書は、古代ローマ史を通じて人類の経験を探求し、ローマの興隆と衰退が現代に与える意味を考察する。小さな都市国家から強大な世界帝国へと成長したローマは、共和政ファシズムやカルタゴとの戦争、帝政の始まり、多神教から一神教への転換を経て、最終的に文明の変貌を迎える。著者は、古代ローマの1000年の歴史を多彩な人物やドラマとともに描き出し、現代人にとってのその意義を考察する。
本書は、イスラム教についての日本における偏った通説を検証し、イスラム教の実態を明らかにすることを目的としています。著者の飯山陽は、過激派テロや信教の自由、LGBTの否定、子供への体罰、女性の地位など、多様な側面からイスラム教を分析し、学者やメディアが作り上げた「常識」を問い直します。各章では、イスラム教の平和性、異教徒への寛容さ、過激派の原因、女性の権利、イスラム教徒の多様性などがテーマに取り上げられ、正しい理解のための道筋が示されています。
古代・中世から近代、そして現代思想のダイナミックな流れを通してヨーロッパ社会の根源をとらえた名著、新組による待望の復刊。新たに本書刊行以降の社会思想の展開をまとめた「あとがき」を付し、今日のグローバルな課題に向き合うための視座を与える。 新版の読者へ はじめに Ⅰ 古代・中世 第一章 古代ギリシアの社会思想 1 ソフィストたちの社会思想 2 ソクラテスの挑戦と死 3 プラトンの国家論 4 アリストテレスの社会思想 第二章 古代末期と中世の社会思想 1 ストア学派の倫理・法思想 2 ヘブライズムと原始キリスト教 3 アウグスチヌスの「人間–社会」論 4 トマス・アクィナスの「人間–社会」論 5 中世後期の政治思想 Ⅱ 近代 第三章 政治・宗教・自然観の転換 1 ルネサンス期の政治・社会思想 2 宗教改革の諸思想 3 近代自然科学の思想 第四章 社会契約思想 1 抵抗権・主権論・国際法 2 ホッブズのリヴァイアサン思想 3 ロックのリベラリズム思想 4 十八世紀フランスのリベラリズム 5 ルソーの近代文明批判と直接民主主義思想 6 スピノザ、ライプニッツ、カントの平和思想 第五章 市民(経済・産業)社会論 1 スミスの自由主義経済思想 2 フランス革命後の社会思想 3 初期社会主義思想 4 マルクスの社会革命思想 Ⅲ 現代 第六章 理性的「人間‐世界」観への挑戦 1 ダーウィニズムと社会進化論 2 ニーチェとヨーロッパのニヒリズム 3 フロイトの「人間文化」論と精神分析 第七章 社会思想の二十世紀的展開 1 マルクス主義の発展と凋落 2 大衆社会論と批判的社会理論 3 社会思想の今日的課題 「社会思想の今日的課題」その後――あとがきにかえて 参考文献
本書は、卑弥呼の時代に水洗トイレを備えたローマ帝国の発展と滅亡を解説する入門書です。秋に開催される「永遠の都ローマ展」と「テルマエ展」の特集があり、古代ローマの文化や歴史を楽しむための情報が満載です。巻頭特集には、漫画家ヤマザキマリのインタビューや、ローマ帝国の特徴を解説するコーナーが含まれています。また、美術展の見どころや関連情報も詳しく紹介されています。
この書籍は、古代ローマの都市とディオクレティアヌス皇帝の治世に焦点を当て、イタリア属州化や北アフリカの都市動向、さらにヒスパニアやガリア、ゲルマニアにおける碑文習慣の衰退について分析しています。著者は大清水裕で、東京大学で博士号を取得し、現在は日本学術振興会の研究員です。
本書は、カエサルの『ガリア戦記』の舞台であるガリア(現在のフランスやベルギーなど)のローマ帝国時代(紀元前1世紀から5世紀頃)の文化や人々の生活を解説しています。最新の研究に基づく復元図や緻密な鳥瞰図を通じて、都市の様子や日常生活、技術の発展を紹介。古文献や旅行記からの抜粋も含まれ、当時の人々の声や古代ローマへの思いが綴られています。読者は、ガリアの都市やローマ街道を巡り、時空を超えた旅に誘われます。
この書籍は、厳選された114点の名画を収録し、旧約聖書と新約聖書の主要なエピソードを解説しています。著者の中村明子は美術史の専門家で、慶應義塾大学で学び、東京文化財研究所での経験を持つ非常勤講師です。
本書は、4世紀後半から5世紀初頭にアレクサンドリアで活躍した女性数学者・哲学者ヒュパティアの生涯とその影響を考察しています。彼女は弟子を通じて政界や宗教界に重要人物を輩出しながら、キリスト教徒の対立に巻き込まれ、415年に非業の死を遂げました。著者は、ヒュパティアの実績と当時の社会的背景を明らかにしつつ、彼女を過剰に美化することなく描写しています。目次には、彼女の教育や学校、公共的知識人としての役割、そして彼女の死後の伝説についての章が含まれています。
仲良くやっていきましょう。テロ、戦争を起こさないために―大勢のイスラム教徒と共存するために―― 仲良くやっていきましょう。テロ、戦争を起こさないために―大勢のイスラム教徒と共存するために――現代イスラム地域を30年以上見つめつづけてきた研究者である著者が、いま、なぜ「こんなこと」になっているのか? を解… 仲良くやっていきましょう。 テロ、戦争を起こさないために― 大勢のイスラム教徒と共存するために―― 現代イスラム地域を30年以上見つめつづけてきた研究者である著者が、いま、なぜ「こんなこと」になっているのか? を解説。 「一夫多妻制って?」などの日常的な話題から、「イスラム国」がなぜ生まれたか、といった世界情勢の見方や「テロを本当になくすために必要なこと」まで、抜群のわかりやすさで綴る、現代必読の一冊。 序章 世界を救える国はどこか? 第1章 衝突は「今」起きたわけではない 第2章 イスラム教徒とは、どういう人か 第3章 西欧世界とイスラム世界はもとは同じ 第4章 となりのイスラム教徒と共に 第5章 ほんとはやさしいイスラム教徒 第6章 日本人が気になる12の疑問 第7章 イスラムの「病」を癒すために 終章 戦争、テロが起きないために私たちができること
本書は、ローマの歴史を五つの時代に分け、32人の重要人物の生涯を通じて描く。独裁、革命、クーデター、平和な時代など、多様な政治体制や宗教が存在したローマは「歴史の実験場」としての教訓を提供する。著者は古代ローマ史の専門家であり、歴史の重要性を人間の存在と結びつけて強調している。
この書籍は、西欧中心のローマ史観を再考し、ローマ帝国の2000年の存続を支えた要因として東側の首都コンスタンティノープルの重要性を強調しています。著者は、従来の「五賢帝時代がピーク」という見解を覆し、コンスタンティヌス帝やユスティニアヌス帝の実際の関心事や、儀礼を中心とした都市の連合体としてのローマ帝国の姿を最新の研究に基づいて描いています。内容は、コンスタンティノープル建都から皇帝像の変容、合意形成の場としての都の役割など、多岐にわたります。
2023年9月16日から12月10日まで東京都美術館で「永遠の都ローマ展」が開催されます(その後、福岡市美術館)。ローマ市のカピトリーノ美術館の所蔵品を中心にローマに関する美術品を展示するものです。古代ローマの歴史を知ることが、この展覧会をより楽しむための第一歩になります。ローマ史は西欧諸国の人々にとって、基本的な教養です。西欧の美術も文学も建築もすべてローマ史の教養があれば、より愉しめます。その教養をより高めるための一冊です。カラー写真も豊富に、ビジュアルでも愉しめます。
この書籍は、キリスト教の理解が現代日本社会を理解する鍵であることを示しています。著者である二人の社会学者が、イエス・キリストの本質や一神教の起源、近代社会への影響について徹底的に対論し、日本人の神観との違いを探ります。内容は、ユダヤ教とキリスト教の違い、イエスの謎、そして西洋文明の形成に焦点を当てた構成になっています。
この本は、2000年前のローマ帝国の生活を臨場感たっぷりに再現し、庶民の日常を体験できる内容です。食事、服装、住宅、公共浴場、闘技場など、古代ローマの様々な側面が詳しく描かれています。著者はイタリア人のアンジェラ・アルベルトで、科学ライターとしても活動しています。翻訳は関口英子が担当しています。
本書は、ローマ建国から西ローマ帝国の滅亡までの1200年間を四つの時代に分け、七つのテーマを通じて歴史の流れを解説しています。目次には、共和政の選択理由、ローマ軍の強さ、大帝国化の背景、パンとサーカスの提供理由、キリスト教の弾圧、そして滅亡の原因が含まれています。著者は古代ローマ史の専門家で、早稲田大学特任教授の本村凌二氏です。
この書籍は、2~8世紀の古代末期における地中海世界の社会と文化の変動を、租税、軍隊、蛮族、市民生活、教養、宗教、気候変動などの観点から幅広く解説しています。著者はイギリスの歴史学者ジリアン・クラークで、オックスフォード大学卒業後、ブリストル大学の名誉教授を務めています。目次には、古代末期の定義、帝国の経営、法と福祉、宗教、蛮族、古典文化とキリスト教文化の関係などが含まれています。
この本は、仏教について学ぶことを目的としており、特に日本人が年齢を重ねるにつれて仏教を学ぶ必要性を感じることに着目しています。著者の島田裕巳先生が、仏教の特徴や歴史、日本における影響などを解説しています。目次には、仏教の定義、仏陀の誕生、仏教の広まり、中国仏教の特徴、日本人にとっての仏教の意義、他宗教との違い、現代の仏教についての章が含まれています。
本書は、キリスト教徒が「愛と平和」を祈りながらも戦争を行う矛盾を探求しています。著者は聖書や著名な神学者の言葉を引用し、武力行使の正当化の過程を考察。目次には、正当防衛、プロテスタントの武装、初期キリスト教の平和主義、日本のキリスト教徒と戦争などが含まれ、宗教と戦争の複雑な関係が論じられています。著者は宗教学と戦争論を専門とする石川明人です。
この書籍は、ローマ帝国の東西分裂をテーマに、歴史を動かした官僚たちの視点から解体過程を描いています。膨大な研究を基にした詳細な史料分析を通じて、古代史の重要な問題に取り組み、新たな歴史像を提示します。目次には、ローマ市やコンスタンティノープル市の官僚、帝国の権力基盤、宦官の影響、蛮族の武官など、様々な側面が取り上げられています。著者は山口大学の講師、南雲泰輔です。
本書は、2~4世紀のローマ帝国の政治史を扱い、ハドリアヌスからコンスタンティヌスまでの権力闘争や制度改革を描いています。特に「危機の時代」とされる3世紀を、改革を試みつつ内外の危機に対応した「勝利の時代」として評価しています。著者は、元老院議員から官僚機構へと変化する統治構造や、コンスタンティヌス帝国の成立を通じて、当時の出来事からその背後にある構造を明らかにしています。
この書籍は、イエス・キリストの歴史的意義を当時の世界帝国の背景から探求する内容です。目次は、イエスに関する課題や洗礼、弟子たちの活動、特にペトロやパウロの役割に焦点を当てています。著者は名古屋大学名誉教授の磯部隆です。
この本は、ブッダの教えを通じてシンプルで愉快な生き方を学ぶことを目的としています。著者は、ブッダの人生や教えを元に、仏教と禅の「原点」を探求し、特に「坐る」「何もしない」「受け入れる」といった「オーガニックな生き方」を強調します。内容は、ブッダの学びの概念、変化の重要性、頑張らない坐禅の実践、愉快に生きるためのヒントなどを含んでおり、読者が自分なりの学びを実行するためのガイドも提供しています。
本書は、ローマ帝国の衰亡の原因を「シルクロード」に焦点を当てて探求する。シルクロードはユーラシア大陸を繋ぐ重要な交易路であり、その経済的影響が帝国の繁栄と衰退に大きく関与していたことを論じる。著者は、古代ローマ史の専門家であり、シルクロードの実態を通じて帝国の歴史を新たな視点から考察する。
この文章は、宗教研究に関する目次と著者情報を提供しています。目次には、理論や方法論、世界の宗教、土着信仰、新宗教、カルト、スピリチュアリティ、宗教と社会の関係など多岐にわたるテーマが含まれています。著者は、櫻井義秀(北海道大学教授)と三木英(大阪国際大学教授)です。
本書は、古代ローマの共和政末期から帝政初期に生きた50人の庶民の生活を描いています。彼らはクリーニング屋、居酒屋の女将、美容師などの一般人で、歴史的な有名人ではありませんが、その生活を通じて古代ローマのリアルな姿を浮き彫りにします。豊富な図版とカラー口絵を用いて、当時の衣食住や日常生活、働く人々の姿を詳細に紹介しています。著者は西洋古典学者の河島思朗です。
本書は、マルクス・アウレリウスの生涯を「哲人皇帝」としての視点から探求し、彼が直面した疫病や戦争といったローマ帝国の現実の中での人間的な苦悩と職務への献身を描いています。『自省録』の時代背景を歴史学の手法を用いて明らかにし、賢帝としての実像に迫ります。目次は、彼の自己認識や若き日の政治状況、哲学との関わり、皇帝としての困難、ローマ社会での生活、苦難を共に生きる姿勢などを含んでいます。著者は南川高志で、京都大学名誉教授です。
『タルムード』を中心に、ユダヤ教の知恵を集めた本で、ビジネスや人間関係、知恵の向上などに役立つ金言が含まれています。ユダヤの格言は、低成長時代の日本人にとっても参考になる内容で、成功のための知恵を提供しています。1975年の出版を基にしており、今の時代にこそ価値があるとされています。