【2025年】「家族社会学」のおすすめ 本 118選!人気ランキング
- 社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像
- 社会学 新版 (New Liberal Arts Selection)
- 社会学 第五版
- 社会学の歴史I--社会という謎の系譜 (有斐閣アルマ)
- 脱常識の社会学 第二版――社会の読み方入門 (岩波現代文庫)
- 社会学の力〔改訂版〕: 最重要概念・命題集 (単行本)
- 結婚の社会学 (ちくま新書 1789)
- よくわかる社会学 第2版 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)
- 新版 社会学がわかる。 (アエラムック)
- 命題コレクション社会学 (ちくま学芸文庫 メ 3-2)
この文章は、社会学に関する書籍の目次と著者情報を紹介しています。目次では、社会学の基本概念やグローバル化、社会的相互行為、家族、健康、貧困、セクシュアリティ、教育、労働、犯罪、政治、環境など、幅広いテーマが取り上げられています。著者は早稲田大学大学院で社会学を専攻し、それぞれ異なる大学で教授や研究職に就いている専門家たちです。
社会学者は何を「謎」ととらえ,どのように格闘してきたのか。社会学の成立と展開を,大学生への講義ライブという文体で解説。 社会学者は何を「謎」ととらえ,どのように格闘してきたのか。19世紀から20世紀にかけての社会学の成立と展開を,はじめて学ぶ大学生への講義ライブという文体で魅力的に解説する。社会学者の声が響きあい,読み物としてもおもしろい入門テキスト。 第1章 「社会学」のはじまり─社会という謎 第2章 カール・マルクス─資本という謎 第3章 エミール・デュルケーム─連帯という謎 第4章 マックス・ヴェーバー─行為という謎 第5章 ゲオルク・ジンメル─距離という謎 第6章 シカゴ学派とミード─アメリカという謎 第7章 パーソンズとマートン─秩序という謎 第8章 亡命者たちの社会学─ナチズムという謎
現代社会学を学ぶ上で最も重要な概念と命題75項目を,見開き2頁か4頁で第一人者が解説する。初版に5項目を追加した決定版! 社会学を学ぶうえで最も重要な概念と命題75項目を,見開き2頁か4頁で第一人者が解説する。現代社会学のスタンダードとして好評の初版に,「寛容」「集合的記憶」「ケアの倫理・ケイパビリティ・社会的厚生」「制度化と同型化」「モビリティーズ」を追加し,さらに充実。 第Ⅰ部 社会学の方法 「社会」の発見と社会学の誕生/社会的事実/存在と当為/方法論的個人主義と方法論的集合主義/統計帰納法,数理演繹法,意味解釈法ほか 第Ⅱ部 概念構成 【ミクロ社会学】自我と自己/行為類型/地位と役割/パターン変数図式/社会化/日常生活世界ほか【メゾ社会学】基礎集団と機能集団/支配と権力/官僚制と近代組織/アノミーと同調・逸脱/寛容/集合的記憶ほか【マクロ社会学】規範と制度/構造と機能/階級・階層と社会移動/大衆社会/消費社会/受益圏と受苦圏/正義/ケアの倫理・ケイパビリティ・社会的厚生/エスニシティとナショナリズム/資本主義と世界システムほか 第Ⅲ部 命題構成 【メカニズム】社会統合と自殺/合理化のパラドクス/相対的剥奪と準拠集団/予言の自己成就/顕在機能と潜在機能/ラベリング/秩序問題/複雑性の縮減/社会の機能分化/制度化と同型化ほか【トレンド】機械的連帯から有機的連帯へ/近代化/啓蒙の弁証法/生活世界の植民地化/想像の共同体と伝統の創造/情報化/個人化/リスク社会/モビリティーズほか
結婚の歴史を近代から振り返り、事実婚、パートナーシップなど、従来のモデルではとらえきれない家族のかたちを概観する。 「ふつうの結婚」なんてない。結婚の歴史を近代から振り返り、事実婚、パートナーシップなど、従来のモデルではとらえきれない家族のかたちを概観する。 「ふつうの結婚」なんてない。結婚の歴史を近代から振り返り、事実婚、パートナーシップなど、従来のモデルではとらえきれない家族のかたちを概観する。 「ふつうの結婚」なんてない。 友人とも結婚できる社会がすぐそこに。 マーケティングにも役立つ、新たな家族像を示す。 さらに深く学ぶための、充実した読書案内付き。 ・明治前半の離婚率は、いまの倍以上。 ・戦時中、国営の結婚相談所が登場。 ・神前式が普及したのは、高度成長期。 ・日本の婚外子割合は約2%と、極端に低い(EU、OECD平均は40%超)。 ・結婚するカップルの4分の1は再婚。 結婚をめぐる常識は、日々変化しています。事実婚、ステップファミリー、同性パートナーシップ、選択的シングルなど、一対の男女による結婚→出産というモデルではとらえきれない家族のかたちがたくさんあるのです。この本では、国際比較、歴史的比較、理論という三つの視点から、結婚というものをひもといていきます。当たり前を疑ってみることで、「ふつうの結婚」「ふつうの家族」という考え方を相対化できるはずです。 「結婚の常識を疑うというのが本書に通底する問題意識となります。……多くの人が「自分のせい」「自分だけ」と思い詰めている問題が、実は社会的な問題 であるということに気づくというのはきわめて大事なことであり、社会学には それを示す責務があると思っています。」(序章より) 序 章 「結婚」を疑う 第1章 結婚の近代史 第2章 結婚の現代史 第3章 離婚と再婚 第4章 事実婚と夫婦別姓 第5章 セクシュアル・マイノリティと結婚 終 章 結婚の未来
この書籍は、社会学の基礎を図解やイラストを用いてわかりやすく解説しており、アイデンティティ、社会制度、犯罪、貧困、グローバリズム、文化、メディアなど幅広いテーマを扱っています。特にLGBTやフェミニズム、監視社会など学校ではあまり触れられないテーマについても詳しく解説されています。また、人物コラムも含まれ、読み物としての楽しさも提供しています。初めて社会学を学ぶ人に向けたガイドブックです。
本書は、社会学に影響を与えた著名な社会学者たちの理論や思索の軌跡を紹介しており、社会学の発展や重要な概念について解説しています。目次には、デュルケム、パーソンズ、ルーマン、コールマン、マルクス、ウェーバー、マンハイム、ハーバーマス、フーコーなどの思想が取り上げられています。
社会学のスピリットとは何か.身のまわりの出来事を通じて社会学の基本的なコンセプトを解き明かし,日本社会の状況にもアプローチする.記述は平易かつ明快,公務員試験等にも最適.社会学の楽しさをつめこんだコンパクトな入門書,10年目にして待望の改訂版. はじめに 1章 社会 2章 行為 3章 集団 4章 家族 5章 都市 6章 逸脱 7章 コミュニケーション 8章 知識 9章 宗教 10章 ジェンダー 11章 医療と福祉 12章 現代社会 社会学の闘技場へ—ブックガイド おわりに
本書は、現代の社会学の全貌を見開き構成で簡潔に解説し、最新情報や現代的テーマを取り入れている。内容は、社会学の基礎から個人、ジェンダー、若者、家族、地域、労働、メディア、階級、グローバル社会、社会運動など多岐にわたる。著者は東洋大学の宇都宮京子教授と神戸大学の西澤晃彦教授。
イントロダクション 人生は、断片的なものが集まってできている 誰にも隠されていないが、誰の目にも触れない 土偶と植木鉢 物語の外から 路上のカーネギーホール 出ていくことと帰ること 笑いと自由 手のひらのスイッチ 他人の手 ユッカに流れる時間 夜行バスの電話 普通であることへの意志 祝祭とためらい 自分を差し出す 海の向こうから 時計を捨て、犬と約束する 物語の欠片
この書籍は、社会学の基本をエミール・デュルケームの思想を通じて探求し、現代社会を理解するための視点を提供する入門書です。43のキーワードを用いて、デュルケームとその学派、同時代の思想家、批判者たちの考えを解説しています。内容は、社会的事実、分業、道徳、教育、宗教、アノミーなど多岐にわたり、現代社会学への影響も考察されています。著者は奈良女子大学や神戸学院大学の教授陣で構成されています。
初めて社会学を学ぶ大学生や,教養として社会学を学びたい人に,厳選したベーシックな知識を提供する入門テキスト。 初めて社会学を学ぶ大学生や,教養として社会学を学びたい人に,厳選した基礎知識を提供する入門テキスト。社会学のベーシックなテーマと考え方を学ぶことで,「個人的なこと」と「社会的なこと」のつながりを理解する「社会学的想像力」を養える1冊。 序 章 社会学の誕生と展開 第1章 個人と社会 第2章 自己と他者 第3章 家族と親密圏 第4章 仕事と産業 第5章 病と医療 第6章 福祉と貧困 第7章 犯罪と逸脱 第8章 グローバル化と開発 第9章 メディアと文化 第10章 社会階層と不平等 第11章 ジェンダー 第12章 都市・地域 第13章 権力と自由 終 章 方法としての社会学
本書は、現代社会が直面する課題(パンデミック、経済格差、気候変動など)を考慮しながら、社会学の新たな視点を提供する入門書です。著者ケン・プラマーは、社会をアウトサイダーの視点から観察することで、個人の認識や生活が変わる可能性を示し、より良い世界への希望を語ります。内容は、社会学の理論や歴史、未来について平易に解説し、ミクロからマクロまでの視点を持つ現代社会学の理解を促します。
社会学固有の概念,方法,命題の中で最も重要な70項目を厳選し,見開き2頁か4頁でコンパクトに解説する,社会学の基本書。 社会学固有の概念,方法,命題の中で最も重要な70項目を厳選し,見開き2ページか4ページでコンパクトに解説しながら,現代社会学の魅力を伝える。これから社会学を学び始める学生をはじめ,社会学に関心のあるすべての人に向けて,社会学理論の全体像を提示する。 第Ⅰ部 社会学の方法 「社会」の発見と社会学の誕生/社会的事実/存在と当為/方法論的個人主義と方法論的集合主義/統計帰納法,数理演繹法,意味解釈法/概念構成と命題構成/理論研究と実証研究/内在的批判と外在的批判 第Ⅱ部 概念構成─概念によって社会をとらえなおす 【ミクロ社会学】自我と自己/行為類型/地位と役割/パターン変数図式/社会化/日常生活世界/自己呈示と相互行為儀礼/エスノメソドロジー/エイジェンシーと構造/言語行為と言説 【メゾ社会学】基礎集団と機能集団/支配と権力/官僚制と近代組織/フォーマル・グループとインフォーマル・グループ/アノミーと同調・逸脱/信頼/社会関係資本/近代家族とジェンダー/感情労働と疎外/社会的承認 【マクロ社会学】規範と制度/構造と機能/階級・階層と社会移動/大衆社会/伝統指向・内部指向・他者指向/消費社会/公共性と市民社会/社会運動/受益圏と受苦圏/正義/リベラリズムとコミュニタリアニズム/エスニシティとナショナリズム/家父長制とフェミニズム/資本主義と世界システム 第Ⅲ部 命題構成─社会のメカニズムとトレンド 【メカニズム】社会統合と自殺/集団の拡大と個性の発達/合理化のパラドクス/相対的剥奪と準拠集団/予言の自己成就/顕在機能と潜在機能/認知的不協和/ラベリング/秩序問題/社会変動の機能主義的説明/合理的選択と社会的ディレンマ/複雑性の縮減/社会の機能分化/地位の一貫性・非一貫性と政治的態度/ハビトゥスと文化的再生産 【トレンド】機械的連帯から有機的連帯へ/近代化/世俗化/啓蒙の弁証法/生活世界の植民地化/想像の共同体と伝統の創造/文明化/情報化/個人化/リスク社会/再帰的近代化/液状化/ハイブリッド・モダンとグローバル化
自分と世界の見え方が変わる! 社会の影響を受けて複雑にかたちづくられる「私」の成り立ちを、社会学のさまざまな観点から考える。 なぜ「私」は今のような「私」であるのだろうか。社会学のさまざまな観点からその成り立ちについて考え、「私」と社会をめぐる風通しをよくする手がかりを示す。 社会学の奥深さがわかる 「私」はもっと他でもありえるのかもしれない。 「私」はこんなにも社会とつながっているのか―― 自分と世界の見え方が変わる! なぜ「私」は、今のような「私」であるのだろうか? 他者との関係性からより広い社会的状況までに影響を受け、「私」という存在は複雑にかたちづくられている。 社会学のさまざまな観点からその成り立ちについて考え、「私」と社会をめぐる風通しをよくする手がかりを示す。 第1章 数字でみる「私」 1 時代のなかの「私」 2 社会的状況による「私」の違い 3 「私」のあり方と「社会」への向き合い方の関係 第2章 他者と「私」 1 「役割」と自己――ジョージ・ハーバート・ミード 2 「相互行為」と自己――アーヴィング・ゴフマン 3 発達課題としての「アイデンティティ」――エリク・H・エリクソン 第3章 現代社会における「私」 1 「心」への傾斜 2 自己の多元化 3 後期近代と自己の再帰性 第4章 つくられる「私」 1 「自己」を歴史的に捉える 2 ミシェル・フーコー――言説・テクノロジー・主体化 3 現代における主体化のテクノロジー 第5章 語られる「私」 1 「物語」としての自己 2 自己はどこでどう語られるのか――制度とアイデンティティ・ワーク 3 自己と社会をめぐる循環へ
本書「日本社会のしくみ」は、現代日本が抱える様々な社会問題—女性や外国人への閉鎖性、転職の難しさ、長時間労働による低生産性など—の背景を探求しています。著者は、日本社会の慣習や雇用慣行がどのように形成されてきたのかを歴史的に検証し、改革が進まない理由を考察します。全体を通じて、雇用、教育、社会保障、政治などの側面から日本の社会の構造とその変化について分析しています。
本書はシステム理論に関する研究を中心に、ルーマンの批判やメディアの概念のモデル転換、基礎的概念の定義、フレーム選択モデル、さらにはシステム理論と行為理論の関係について考察しています。著者は、高橋顕也氏で、大阪医科大学の非常勤講師を務めています。全体を通じて、システムの構成と発生、メディア分析の意義、理論間の相補性について詳述されています。
この書籍は、社会調査を学ぶ初心者向けの入門テキストで、質的調査と量的調査の基本をバランスよく解説しています。社会調査の目的や方法、データ分析の技術についても触れ、社会学の研究全体における位置づけを示しています。著者は東京大学の教授である盛山和夫です。
本書は、流動化しグローバル化する現代文化を都市、消費、情報の視点から分析し、ポピュラー音楽、映像、マンガ、スポーツ、ファッション、観光などの具体的な分野に焦点を当てた内容です。著者たちは現代文化の多様な側面を探求し、文化と権力の関係やメディアの変容、日常生活における文化現象についても考察しています。全面改訂版として、文化研究の視点や方法についても解説が行われています。
至高性、交流、剝き出しの生といった概念に着目し、バタイユのテキストを社会学的に読解することで、社会学理論を深化させる試み バタイユの著作を社会学的に読み解き、その知見を取り入れることで社会学理論を深化させる。社会学的読解は、バタイユ解釈の一つの方法にすぎないが、いまだ探索されていない鉱脈を掘り当てる試みとなりうる。 まえがき 序論 バタイユからの社会学 1 バタイユの社会学的意義 (1)〈生成の社会学〉の発展 (2)非合理的な行為の理解 (3)社会学の源流にあった問題関心の継承と発展 (4)バタイユの社会学的研究の課題 2 精神分析の空間と社会学の空間 (1)作田啓一のラカン解釈 (2)ラカンから社会学へ 3 〈リアル〉–〈シンボル〉–〈イメージ〉 4 ウェーバー、フーコー、大澤真幸 (1)ウェーバーとバタイユ (2)フーコーとバタイユ (3)大澤真幸とバタイユ 第一章 至高性の社会学 1 バタイユの体験──剝奪、脱自、笑い (1)剝奪の体験 (2)笑いの体験 (3)内的体験 2 バタイユの至高性 (1)存在と存在者 (2)至高性と主体性 (3)至高性と至高者 3 三次元の社会学理論 (1)二次元の理論から三次元の理論へ (2)至高性の想像的表象 (3)言語の機能──認識と表現 (4)交流──〈リアル〉次元のコミュニケーション (5)三次元のコミュニケーション──〈リアル〉〈シンボル〉〈イメージ〉 第二章 聖社会学から生成の社会学へ 1 バタイユと社会学 2 社会学研究会と聖社会学 3 カイヨワとバタイユ 4 レリスとバタイユ 5 デュルケームとバタイユ 第三章 生成の社会学の方法論──体験と制度 1 デュルケームの方法 (1)社会学的方法の規準──対象を物のように考察する (2)文学の活用 (3)沸騰の記述と共感的理解 (4)リアルなものへのアプローチ 2 バタイユの方法──「体験」から制度へ (1)不可能な体験の記述 (2)「無神学大全」の方法 (3)「体験」の存在論的解釈 (4)供犠の体験と供犠の制度 (5)『呪われた部分』の方法──認識と交感 (6)『エロティシズムの歴史』の方法──総体と起源 (7)『至高性』の方法──「体験」と制度の境界線 3 〈生成の社会学〉の方法論 (1)考察対象の選択 (2)データの収集 (3)データの解釈と分析 第四章 聖なるものの社会学──体験、象徴、表象 1 デュルケーム理論と聖なるもの (1)人間の二元性と聖–俗の二元性 (2)宗教と概念的思考 (3)積極的祭祀と暴力の問題 2 バタイユ理論と聖なるもの (1)内在の聖と祝祭の誤認 (2)聖俗の境界移動と世界観の変容 (3)デュルケームの二元論的パースペクティブの限界 3 〈聖なるものの社会学〉の批判的継承 (1)集合的沸騰、聖なるシンボル、集合的思考 (2)溶解体験、拡大体験、連鎖体験 (3)体験、シンボル、イメージ 結語──「主体」、自我、社会 第五章 人間の聖性について―デュルケーム、バタイユ、アガンベン 1 デュルケームの人格崇拝論を再考する (1)近代社会における人格崇拝の成立 (2)人間の聖性は集合的沸騰から生まれるか (3)国民であること/人間であること (4)難民における尊厳の剝奪──アーレントとバウマンの分析 (5)不可視の積極的祭祀 (6)人間の聖性の両義性 2 アガンベンのホモ・サケル (1)主権権力と剝き出しの生 (2)人格の尊厳とホモ・サケル 3 至高性、交流、剝き出しの生 (1)交流と分有──バタイユとナンシー (2)アガンベンのバタイユ批判 (3)剝き出しの生からリアルな生へ (4)嫌悪、羞恥、共苦–共熱 (5)バタイユはアウシュヴィッツとヒロシマをどうとらえたか 第六章 剝き出しの生と交流──難病ALSの剝奪体験をめぐる省察 参考文献 あとがき──〈バタイユからの社会学〉の来歴 謝辞 初出覚え書き
この書籍は、社会学の全体像をわかりやすく解説するもので、スミスやヒュームからデュルケム、ウェーバー、現代の資本主義分析まで幅広く扱っています。内容は、社会学の理論、成立過程、そして多元化する時代における社会学の役割に焦点を当てており、理論の必要性や社会学の対象、近代の自己意識の再考などを講義形式で展開しています。補講では、社会学の統一理論や質的調査、資本主義の持続可能性についても触れています。初心者向けの読書案内や主要人物年表も付録として提供されています。
常に新たな情報に開かれ、継続的変化が前提となる後期近代で、自己はどのような可能性と苦難を抱えるか。独自の理論的枠組を作り上げた近代的自己論。 常に新たな情報に開かれ、継続的変化が前提となる後期近代で、自己はどのような可能性と苦難を抱えるか。独自の理論的枠組を作り上げた近代的自己論。 === 後期近代において、個人は特定の場所や宗教、慣習から切り離され、グローバルな社会と相互に繋がるようになった。常に新たな情報に開かれ、継続的な変化が前提となる時代に、自己アイデンティティは外的準拠点を失い、その物語を自ら構成しつづけることでのみ保たれる「再帰的プロジェクト」となる。それは、不確実で多様な選択肢の中から「いかに生きるべきか」を選び続ける重荷を自己に課すものでもあった。精神分析、心理学、社会学など多分野の研究をもとに独自の理論的枠組みを作り上げ、近代的自己の持つ可能性と苦難を読み解いた現代的古典。 === 「いかに生きるべきか」に社会は答えてくれない アイデンティティの苦難を解く現代的古典。 === 【目次】 謝辞 イントロダクション 第一章 ハイ・モダニティの輪郭 第二章 自己:存在論的安心と実存的不安 第三章 自己の軌跡 第四章 宿命、リスク、安心 第五章 経験の隔離 第六章 自己の苦難 第七章 ライフ・ポリティクスの登場 注 用語解説 解題 新しい思考の道具箱──近代社会の研究プログラムに向けて (秋吉美都) 文庫版解題 三十年後の答え合わせ (秋吉美都) 訳者あとがき (筒井淳也) 文庫版訳者あとがき (筒井淳也) 索引
この文章は、社会学の重要性とその探究方法について述べています。社会学は日常生活とは異なる「社会」を研究し、見えにくい社会問題や構造を明らかにすることを目指します。著者は、アメリカの社会学者ピーター・L・バーガーで、彼の入門書は社会の成り立ちや人間のありようを探る内容となっています。目次には社会学の多様な側面が示されており、著者の経歴も紹介されています。
職業婦人研究の課題と方法 国勢調査からみる「職業婦人」 東京の職業婦人調査における「職業婦人」 学歴と「職業婦人」 婦人雑誌のなかの「職業婦人」 『婦人公論』における職業婦人イメージの形成と変容 『主婦之友』における職業婦人イメージの形成と変容 『婦人倶楽部』における職業婦人イメージの形成と変容 『読売新聞』「悩める女性へ」における「職業婦人」の悩み 「職業婦人」と「良妻賢母」
本書は、1999年の初版以来ベストセラーの「社会調査法」テキストを最新の社会動向に合わせて全面改訂したものです。社会調査を学ぶ人々に基本理論と方法を紹介し、身近な題材を通じて実践的なノウハウを明快に解説しています。入門から卒論まで幅広く活用できる内容で、社会調査の論理や調査票作成、質的調査法、実習方法などが詳述されています。著者は社会学の専門家たちで構成されています。
本書は、社会学の歴史を通じて、マルクス、フロイト、フーコーなどの思想を理解し、教養を深めることを目的としています。著者の大澤真幸は、社会学史の重要性を強調し、古代から現代までの主要な理論家や思想を平易なスタイルで解説しています。内容は、社会学の誕生、社会の発見、システムと意味に分かれており、幅広い知識を提供します。
本書は、原始共同体から近代社会に至るまでの時間の感覚と観念を比較し、近代的自我の時間意識の形成を探求する。自然と人間、共同体と都市、市場と貨幣の関係を通じて、近代世界の自己解放運動に寄与する比較社会学の視点を提供する。目次には、時間意識の歴史や近代社会における時間の疎外や物象化についての考察が含まれている。著者は東京大学名誉教授の真木悠介。
「多様性の尊重」と「凝集性の確保」の両立は、いかにしてなされるか。 共生社会をめぐる問題系を明らかにし、社会制度のありようを考える。 * 多様性の尊重が掲げられるなかで、なぜ対立と分断に拍車がかかるのか。 「まとまり」への志向は、なぜ容易にナショナリズムに回収されるのか。 シニシズムとナショナリズムをかいくぐり、 共生社会を支える「凝集性(まとまり)」の 新たな創出に向かう理路を検討する。 本書のねらい──シニシズムとナショナリズムを掻い潜る◉岡本智周 第1章 共生をめぐる論点──社会的凝集性を問う理由◉岡本智周 1. 共生の語られ方 2. 共生の概念規定 3. 共生をめぐる今日的論点 第2章 社会的凝集性の系譜──社会学における概念史◉秋葉亮 1. 集団を自然化、理想化する危険性 2. 社会的次元において凝集性を見る 3. いかにして、社会学は国民国家を自然な社会とみなしたか 4. 国民国家の自然化、理想化を乗り越えて 第3章 「共生」の英語訳を考える──現実の人間社会に根差して◉坂口真康 1. 日本社会以外を想定した「共生」の英語訳 2. 英語圏における「多様性の尊重」と「社会の凝集性」 3. 現実の社会における人びとの「共生」を想定したさいの英語訳 4. 英語圏の個別具体的な事例でみる“living together” 5. 不安定な社会状況のなかで“living together”としての「共生」がもつ意味 コラム① 共生社会と「対話」◉笹野悦子 第4章 多文化共生言説の構造──外国人の排除はいかにして生じるか◉永島郁哉 1. 非共生的な多文化共生政策? 2. 主体・中心たる日本人と、客体・周縁としての外国人 3. 道具化される多様性 4. 多文化共生概念の隘路と可能性 第5章 「国民」概念の見直しがもたらす共生の可能性──沖縄「先住民族論争」を事例に◉熊本博之 1. ネイションをめぐる葛藤 2. アイデンティティをめぐる沖縄の歴史 3. 先住民族論争から見えてくるもの 4.「国民」「国民国家」の見直しによってもたらされるもの コラム② 知識は他人と共有するからこそ意味がある◉岡本智周 第6章 「選抜の機会」としての学校教育を問いなおす──メリトクラシーの諸問題◉津多成輔 1. 選抜・配分が強化された社会 2. 日本のメリトクラシーの問題 3. 共生社会論に照らしたメリトクラシーの問題 コラム③ 「学校選択の自由」と高校白書づくり運動◉池本紗良 第7章 社会的凝集性をどう確保するか──公設フリースクールの事例から◉小山田建太 1. 問題の所在──社会的凝集性を事例から問う 2.「むすびつくば」と親子の姿 3. 保護者は「むすびつくば」をどうとらえたか 4. 凝集的な共生関係を考える おわりに──本書の結論と次なる課題◉岡本智周
パーソンズが1970年から1975年に執筆した未公刊の論稿が初めて邦訳され、公刊されました。この著作では、デカルト以来の近代思想の発展を分析し、ユートピア論の視点から現代社会について論じています。著者は哲学や思想史の考察を通じて、社会学理論の哲学的立場を問い直し、知識社会学の枠組みを用いてユートピア思想の重要性を明らかにしています。目次には、デカルトやカント、マックス・ウェーバーなどの思想家に関する章が含まれています。
善意と冷笑の狭間で――。ボランティア言説の展開を辿り、日本の参加型市民社会のあり方を鋭く問い直す。 「善意」と「冷笑」の狭間で――。動員モデルと意味論分析を介して、日本におけるボランティア言説の展開をたどり、参加型市民社会のあり方を鋭く問いなおす。 「善意」と「冷笑」の狭間で――。人々を社会参加へと枠づける言葉は、どのような政治的・社会的文脈で生まれ、いかなる帰結をもたらしてきたのか。その言葉がまとう形はどのように作動するのか。動員モデルと意味論分析を介して日本におけるボランティア言説の展開をたどり、参加型市民社会のあり方を鋭く問いなおす。シニシズムを脱することはできるのか。 序章 「ボランティア」をめぐる語りと〈贈与のパラドックス〉 ――問題設定と方法 1 問題の所在 2 動員モデル 3 贈与のパラドックス (1)動員モデルの外へ (2)〈贈与〉の意味論的構造 4 「ボランティア」的なものを扱う視座と方法 (1)居場所を求めて――理念史でも言説分析でも構築主義でもなく (2)弱い知識社会学 (3)「ボランティア」的なものの同定をめぐって 補論1 「市民社会」に分有される〈贈与〉 補論2 〈贈与〉と権力――〈犬〉の政治学 (1)人類学/社会学 (2)ニーチェ/フーコー/マルクス (3)「私はもう彼等をいい気持ちにさせてあげない」 第I部 第1章 「ボランティア」のささやかな誕生 ――戦前期日本における〈贈与のパラドックス〉解決の諸形式 1 純粋贈与への試行――「慈善」の意味論 (1)〈贈与〉の制度的環境 (2)言説化される慈善――『人道』誌について (3)利他の徹底 (4)方法論としての宗教 (5)慈善と犯罪の不分明地帯――隠れ蓑としての宗教 2 社会を経由する贈与-交換 (1)有用/非有用コードの分出 (2)感化救済 (3)経営的健全性と顕彰 3 価値体系の間 (1)越境しないこと (2)越境すること――山師・郵便局・主体変容 (3)「慈善事業家の悲劇」と技術論 4 「社会奉仕」の誕生――この平等なるもの (1)〈社会〉の発見 (2)増殖する「奉仕」 (3)奉仕の過剰と飽和 5 方面委員の意味論――〈贈与のパラドックス〉の社会工学的解決 (1)方面委員制度について (2)「社交」という技術 (3)「成長」の物語 6 「ボランティア」のささやかな誕生――〈越境する身体〉の分出 (1)「ボランティア」の〈不在〉をめぐって――コトバなきモノ (2)「セツルメント」という〈教育〉空間 (3)越境するボランティア 7 「滅私奉公」という最終解決 (1)〈社会〉の2つの因果性 (2)〈社会〉の一者性と特異点 (3)〈奉公〉のトポロジー 8 小括――〈贈与のパラドックス〉の別の抜け方について 第2章 戦後改革と不分明地帯の再構築 ――1945~1950年代前半 1 はじめに 2 「社会の民主化」の二要件 ①国家に対する社会の自律/②国家による社会権の保障 3 再来する「不分明地帯」(1)――旧生活保護法・民生委員・社会福祉法人 (1)旧生活保護法の成立――賭金としての「意志」 (2)方面/民生委員について (3)社会福祉法人 4 再来する「不分明地帯」(2)――赤い羽根と終戦直後の「総動員」 (1)共同募金の方へ――民主化要件の矛盾を解決するもう1つの方法 (2)「感性」を動員する (3)道徳的コミュニケーションと相互統治 (4)終戦直後の総動員 5 再来する「不分明地帯」(3)――社会福祉協議会をめぐって (1)復活する町内会 (2)社会福祉協議会の設立――上からの「民主化」という問題 (3)存在証明としての「ボランティア推進」 (4)〈未-主体〉としてのボランティア――〈教育〉の意味論を介した民主化要件①との接合 (5)参加を通した政治的主体化――〈教育〉の意味論を介した民主化要件②との接合 (6)伝播する形態/伝達されない意味論 (7)不分明地帯の増殖 6 小括 第3章 〈政治〉と交錯する自発性と贈与 ――1950年代前半~1960年 1 はじめに 2 「自主性」の領有戦――「国家に対する社会の自律」をめぐって (1)社会教育と/の「逆コース」 (2)非-政治としての「奉仕」 (3)〈自発性〉の領有戦 3 社会保障削減と共同募金批判――「国家による社会権の保障」をめぐって (1)1950年代の社会保障費削減 (2)「赤い羽根」のポリティクス 4 1950年代の「ボランティア」論の構図 (1)贈与的なものの場所を求めて (2)「民主主義的なもの」としての「ボランティア」 (3)「専門性=科学性」としてのボランティア (4)「運動」としての「参加」 (5)「運動」と(しての)「助け合い」――「黒い羽根」のポリティクス (6)「運動」としてのボランティア――疎外論を媒介にして 第4章 分出する「ボランティア」 ――1959~1970年 1 はじめに 2 社会福祉協議会の「ボランティア」推進――生産されるコトバとモノ (1)1950年代の社会福祉協議会 (2)「社会福祉のボランティア育成と活動推進のために」 (3)散布される「ボランティア」――全国社会福祉大会第七専門委員会(1962年) (4)善意銀行――ボランティアの転用-生産装置 (5)主体を捕捉せよ――〈教育〉への欲望 (6)境界問題の発生 (7)特権化される〈身体〉――『ボランティア活動基本要項』(1968年) 3 ボランティアの同定問題――〈人間〉と〈政治〉の間 (1)包摂戦略と差異化戦略――〈ボランティア/奉仕〉コードの起動 (2)自発的/強制的――行為論と〈社会〉的デモクラシー (3)自発的/動員的――行為論を超えて (4)疎外と〈人間〉(1)――竹内愛二 (5)疎外と〈人間〉(2)――髙島巌 4 誰が「ボランティア」と名指されたのか?――〈身体〉の検出 第II部 第5章 「慰問の兄ちゃん姉ちゃん」たちの《1968》 ――大阪ボランティア協会とソーシャル・アクション 1 はじめに 2 大阪ボランティア協会の設立と施設訪問グループ (1)大阪市と「ボランティア」 (2)協会設立の経緯 (3)「慰問の兄ちゃん姉ちゃん」の群像 3 何が伝達され、何が生まれたのか (1)大阪ボランティア協会のボランティア言説 (2)「ボランティア」という言葉に出会う (3)意味論はどう変わったか――民主主義と民主化要件 (4)ボランティア言説のラディカル化――「ソーシャル・アクション」の構成 (5)ゲバ棒とボランティア――「ソーシャル・アクション」の背景 (6)浮遊する「ソーシャル・アクション」と自己否定 4 小括――〈犬〉と「楽しさ」をめぐって 第6章 國士と市民の邂逅 ――右派の創った参加型市民社会の成立と変容 1 はじめに 2 非-政治としての「奉仕」 3 〈戦友〉の共感共同体 4 〈政治〉への上昇・〈国民〉への拡張 5 陶冶としての〈奉仕〉 (1)身体と実践 (2)アジア・〈奉仕〉・道義国家 (3)陶冶としての〈奉仕〉 6 「國士」と「市民」の交錯in1970s (1)〈奉仕〉と〈運動〉 (2)〈奉仕〉の消滅 (3)「市民」との邂逅 7 小括 第III部 第7章 ボランティア論の自己効用論的転回 ――転換する「戦後」:1970年代 1 はじめに 2 「民主化要件」のコンテクストの変容 (1)民主化要件①(国家に対する社会の自律)と文部省のボランティア政策 (2)民主化要件①(国家に対する社会の自律)と厚生省のボランティア政策 (3)民主化要件①(国家に対する社会の自律)とコミュニティ政策 (4)民主化要件②(国家による社会権の保障)をめぐる環境の変化 3 〈ボランティア/奉仕〉コードの完成 (1)ボランティア施策への批判――強制と動員 (2)〈ボランティア/奉仕〉コードの完成 (3)行為論の回帰 4 「ボランティア」の自己効用論的転回 (1)生涯教育と自己効用的ボランティア論――〈対称的/非対称的〉をめぐって (2)教育vs福祉 (3)疎外論を共有する教育と福祉 (4)政治的なものと疎外論 5 自己効用的ボランティア論の環境 (1)定義の拡大とカテゴリー使用空間の拡大――コンテクストの変化① (2)身体の変容・言説の変容――コンテクストの変化② 6 小括――〈贈与のパラドックス〉の解決とその外部 第8章 実体化する〈交換〉・忘却される〈政治〉 ――1980年代 1 はじめに 2 統治性と接合する「ボランティア」 (1)臨調と福祉抑制下のボランティア政策 (2)教育政策とボランティア (3)越境するボランティア施策 (4)データベースと保険――テクノロジーについて (5)「停滞」するボランティア 3 自己効用の規範化――〈楽しさ〉の位置価をめぐって (1)〈社会〉から「自由」へ――継続/反転する民主化要件 (2)「時代精神」としての〈楽しさ〉 (3)「自己志向的ボランティア」の身体化 4 実体化する〈交換〉 (1)有償ボランティア/住民参加型福祉サービス/時間預託制 (2)〈交換〉の射程――〈贈与のパラドックス〉との関係で (3)「人格」に帰属する評価 (4)揺らいでいく定義 (5)「ボランティア」の言表を超えて 5 〈交換〉と他者――自己効用論が見落としたもの 第9章 「ボランティア」の充満と〈終焉〉 ――互酬性・NPO・経営論的転回:1990~2000年代 1 はじめに 2 民主化要件①とボランティア施策――介入/自律化 (1)民主化要件①の融解――拡散する「ボランティア施策」 (2)民主化要件①の実効化――NPO法 3 民主化要件②とボランティア施策――社会保障の拡大/ネオリベラリズム (1)社会保障の拡充/抑制――「失われた10年」の終わりと始まり (2)ネオリベラリズムとボランティア・NPO施策 4 ボランティアの〈終焉〉(1)――充満と融解 (1)金子郁容のボランティア論とは何だったのか? (2)「互酬性」概念の効用 (3)併呑される「奉仕」 (4)融解する「ボランティア」 (5)〈ボランティア/奉仕〉区分の不具合――〈教育〉という生存ルート 5 ボランティアの〈終焉〉(2)――経営論的転回とNPO (1)「企業」と「市民社会」の邂逅――新たな不分明地帯の上昇 (2)「NPO」の上昇――経営主体としての「市民」 6 〈終焉〉後の風景――〈贈与〉と〈政治〉の場所 (1)剥落する〈贈与〉と〈政治〉 (2)「新しい公共」 (3)ケア倫理との接続/離脱 終章 〈贈与〉の居場所 ――まとめと含意 1 〈贈与のパラドックス〉の展開の果て――知見の整理 (1)博愛主義者の談話室 (2)〈誕生〉と〈終焉〉 (3)反復される自己肯定 2 動員モデルを再考する (1)動員モデルの限定的解除――楕円の再構築と複数化 (2)参加所得と消極的動員 (3)時間をかけること 3 シニシズムをくぐり抜ける (1)シニシズム/転移 (2)排除型社会の《倫理的正しさ》を超えて 注 あとがき 参考文献 図表一覧 索引
現代社会において,科学技術の営みは社会に巨大な影響をあたえている.科学社会学は,複雑さを増す科学技術と社会の境界に発生する諸問題を学問的に解明する.その豊かな理論的・実証的知見をわかりやすく提示し,科学社会学の魅力と重要性を伝える初のテキスト. はじめに(松本三和夫) 1章 科学社会学の見取り図(松本三和夫) 2章 科学社会学と構築主義(立石裕二) 3章 専門知と社会(伊藤憲二) 4章 リスク論と科学社会学(小松丈晃) 5章 国策学問と科学社会学(寿楽浩太) 6章 環境運動と科学者(定松 淳) 7章 科学社会学と科学技術史(佐藤 靖) 8章 医療社会学と科学社会学(山中浩司) 9章 科学知・メディア・ジャーナリズム(田中幹人) あとがき(松本三和夫)
「他者を理解する」とはどのようなことか。質的調査の醍醐味を語り,読みながら熱気とおもしろさを体感できる,新しいテキスト。 「他者を理解する」とは,どのようなことなのか。社会調査がますます重要視されるなか,第一線で活躍する研究者が手の内をすべて明かし,質的調査の醍醐味を伝える。初学者から一般読者まで,読みながら熱気とおもしろさを体感できる,新しい教科書。 序 章 質的調査とはなにか(岸政彦) 1 社会学と社会調査 2 社会学における「データ」とは何か 3 量的調査と質的調査 4 質的調査とは 5 「質的」とはどういうことか 6 「他者の合理性」の理解社会学 第1章 フィールドワーク(丸山里美) 1 フィールドワークとは 2 テーマ設定 3 フィールドワークをする 4 データ分析と論文の執筆 5 フィールドワーク──まだ見ぬ他者と自分と出会う 第2章 参与観察(石岡丈昇) 1 「気分」からの立論 2 調査の中から問題設定を立てる 3 フィールドへの没入 4 論文執筆 5 参与観察──リアルタイムの社会認識 第3章 生活史(岸政彦) 1 人生の語りを聞く 2 生活史調査の歴史 3 実際にやってみる 4 生活史を「研究」する 5 最後に──生活史は「それ自体で面白い」 ブックガイド(石岡丈昇・丸山里美)
人びとは科学技術(テクノサイエンス)に問題解決への大きな期待を寄せ,またいっぽうで科学技術が社会に大きなダメージを与えるという強い不安を抱く.科学技術と社会を同時に語る適切な分析枠組とはどのようなものか.想定外の出来事に満ちた課題に取り組む科学社会学に,新たな理論を提供する. はじめに 1章 テクノサイエンスと社会学 2章 科学社会学の直面する問題状況——テクノサイエンス・リスクにどう接近できるか 3章 科学技術の構築主義と経路依存性 4章 科学社会学における社会観の批判的検討 5章 セクターモデルの提唱——テクノサイエンス・リスクを捉える 6章 セクターモデルの社会学的含意——テクノサイエンス・リスクの構造 付録/文献/あとがき/人名索引・事項索引
この書籍は、社会における権力、快楽、知の関係を探求し、フーコーの考古学的アプローチを通じてその構成と成立を明らかにしています。目次には、ヴィクトリア朝の人間像、抑圧の理論、性に関する科学、性的欲望のメカニズム、死と生に対する権力の関係が含まれています。
本書は、高齢化社会における日本の医療政策に必要な理論とエビデンスを紹介しており、著者がハーバード大学で学んだ知見を基にしています。医療政策学と医療経済学の基本をわかりやすく解説し、実践的な知識を提供しています。
調査で聞いて、分析で考えて、理論で表現する。この社会のことをみんなで考えてなんとかしたい人のための、基礎が身につく入門書。 調査は聞くこと、分析は考えること、理論は表現すること。この社会のことをみんなで考えてなんとかしたい人のための、三つの基礎が身につく入門書。 調査は聞くこと、分析は考えること、理論は表現すること 社会学をはじめるための、3つの基礎を身につける 社会学は、みんなにとって大事なことについて、しっかりしたデータにもとづいて考え、それを表現する営みです。 ・自殺を少なくするにはどうすればいいだろうか? ・どうしたら、みんなにとって居心地のよい職場ができるだろうか? ・災害からの復興って、何がゴールなのだろうか? 社会学は、たとえばこんな問題に取り組んできました。 さあ、次はあなたの番です。この社会の複雑な問題をなんとかしたいと思ったら、社会学があなたの力になります。 第1章 世界は意味に満ちあふれている――やっかいな問題としての社会 社会は二重に複雑/社会は意味から成り立っている/意味は言葉で成り立っている/やっかいな問題/社会問題に解決はない/社会は存在するの?/デュルケムの「社会的事実」/社会と社会学の共進化/社会学は社会主義/社会学は社会の解決力を擁護する/社会をプロセスとして考える/固定的な見方を解きほぐす 第2章 社会学って何だ?――みんなで規範の物語を作るいとなみ 飯島伸子の「被害構造論」/社会学は対話から成り立っている/社会学は社会の外に出られない/社会学は規範的な学問/規範を前面に出した「サードブレイス」論/意味は身体的な行為の中から生まれる/共同の規範をつくるいとなみとしての社会学/環境問題はどう解決できるかという問い/ヒントとしての順応的管理/順応的なプロセスとしての社会学 第3章 聞くことこそが社会学さ――対話的な社会認識としての調査 意味を集める/ソロモン諸島の経験から/対話的に社会認識が進む/対話の試行錯誤/社会学は全体性を手放さない/インタビューは認識を更新するプロセス/ライフストーリーを聞く/個人の中の複雑な社会を聞く/観察という「聞く」/文献・資料調査という「聞く」/統計調査という「聞く」/アンケート調査という「聞く」/アンケート調査にも対話プロセスが必要/社会学は「聞く」の組み合わせ 第4章 社会学は泥臭い分析技法を手放さない――圧縮して考える データ集めと分析は同時並行/分析の基本は「圧縮」/数値化という圧縮/コード化という圧縮/図表化という圧縮/図表化することで気づく/見通しをよくして考える/四つの分析パターン/被災住民調査から/分類・傾向・比較・関係/広義の比較に意味がある/演繹と帰納/アブダクションという推論方法/いいアブダクションのためにはいい圧縮を 第5章 理論って何だ?――表現の技法としての理論と物語 言葉で表現するということ/「感情労働」論のインパクト/ソロモン諸島研究の理論化/いろいろな水準の理論がある/グランド・セオリーより中範囲の理論/理論とは共同で考えるためのフレームワーク/欠如モデルに陥らないために/冗長性をもった理論と物語/理論・物語としての記述/関係性まで描き出す厚い記述/理論を利用する 第6章 みんなソシオロジストになればいいのに――人びとの共同のいとなみとしての社会学 「協議会」の失敗/合意形成の困難/社会学実践をしよう/聞くことが基本的な姿勢/対話を継続し蓄積する/共同で分析し提言する/社会学することの喜び
本書では、家族の基礎概念に加え、未婚化・晩婚化、同性婚や夫婦別姓、生殖補助医療、少子化と子育て支援、児童虐待と里親制度、ロスジェネ世代、高齢者介護問題など、家族をめぐる新たな動きも分析・検証する。 本書は2001年の初版刊行から、家族社会学の教科書として様々な大学の講義で使われて版を重ねており、今回の第4版でも世の中の変化に合わせたアップデートを行っている。基礎編で家族の基礎概念を平明に解説したうえで、応用編では未婚化・晩婚化、同性婚や夫婦別姓、生殖補助医療、就業と家族、少子化と子育て支援、児童虐待と里親制度、ロスジェネ世代、高齢者介護問題など、家族が抱える現代的問題について分析・検証する。
ジェンダーや国際比較の視点から身近な存在である家族をとらえなおす好評入門テキスト。初版刊行後の変化を明らかにする最新版。 ジェンダーや国際比較の視点から身近な存在である家族をとらえなおす家族社会学の好評入門テキスト。初版刊行後の7年で家族をめぐる状況は変わったのか,制度や統計データに関する記述を更新し,新型コロナ禍で生じた新たな課題なども盛り込んだ最新版。 第1章 「家族」を読み解くために──本書の視角と構成 第2章 「近代家族」の成立 第3章 家族・貧困・福祉 第4章 結婚 第5章 就業と家族 第6章 妊娠・出産・子育て 第7章 親─成人子関係のゆくえ 第8章 個人・家族・親密性のゆくえ
この書籍は都市の歴史や社会理論、まちづくりの技法、都市の装置やメディア、社会調査法、そして都市社会学の先駆者たちについて探求しています。著者は法政大学の中筋直哉教授と筑波大学の五十嵐泰正准教授です。
行為と演技 行為の理解 動機のボキャブラリー 他人指向型 自己呈示のドラマ シンボル・意味・相互行為 自己と他者 役割取得と自我形成 アイデンティティ 欲望の模倣 想像界・象徴界・現実界 真の自己と大文字の他者 意味と現実 予言の自己成就 記憶と社会 多元的現実 日常世界の意味秩序 関係の力学 秘密・うそ・社交 贈与 闘争 レイベリングと逸脱 交換と権力 感情の管理 言語とコミュニケーション 言語ゲーム 言語行為 メタ・コミュニケーション コミュニケーション的合理性
現代社会を理解するための必読文献を厳選した書籍で、古典から現代の名著までを網羅。456人の著者や訳者が各文献を解説する画期的な試みが特徴。目次は三部構成で、哲学、社会学、文化研究など多様な分野を含んでいる。
本書は、現代日本における「福祉」の概念を社会学的に考察し、福祉社会学の全体像を体系的に示すテキストです。基本概念から、ケア、リスク社会、貧困、ジェンダー、コミュニティなどのトピックを網羅しています。著者は、明治学院大学、津田塾大学、東京大学、武蔵大学の教授陣です。
「不安」「不利」「不信」などのさまざまな課題に対して社会福祉には何ができるのか。身近な問いから制度や社会を考える入門書。 働くことへの不安,教育の不利,制度への不信などの問題に対して,社会福祉には何ができ,何をすべきなのか。多様な課題を「知る」「考える」「挑む」という節立てによって理解し,身近な問いを社会的な視点へとつなげる力を身につける,新しい入門テキスト。 序 章 社会福祉学への招待 第1部 「不安」と社会福祉 第1章 若者の雇用不安──賃労働中心社会をどう見直すか? 第2章 育児不安──子育てはなぜ「政治」なのか? 第3章 老後の不安──どのような「共助」を創造するか? 第2部 「不利」と社会福祉 第4章 教育の不利──平等な社会に貢献する教育とは? 第5章 健康の不利──病人は「落伍者」か? 第6章 参加の不利──多様な生き方を認め合う社会はどのようにつくれるのか? 第3部 「不信」と社会福祉 第7章 市場経済への不信──貧困や格差を生まない社会は可能か? 第8章 権力への不信──政府・専門職にまかせておけばよいのか? 第9章 他者への不信──なぜ見知らぬ他者とともに生きる必要があるのか? 終 章 社会福祉学の魅力を考える
現代社会の様々なトピックが,社会学の理論や概念とどのように関係しているのかを楽しく学べるよう工夫した,充実の社会学入門。 現代社会の様々なトピックが,社会学の理論や概念とどのように関係しているのかを,楽しく読み進めながら学べるよう工夫しました。付録でレジュメ・レポート・卒論の書き方や質的調査・量的調査の基礎知識も解説。今までありそうでなかった充実の社会学入門。 第1章 アイデンティティのよりどころ──個人化する社会のゆくえ(山田真茂留) 第2章 日本社会の就職の仕組み──働く力をどう養い,評価するか(有田伸) 第3章 メディアでスポーツを見ること──女子サッカーにおける「ゲームの楽しみ」に向けて(是永論) 第4章 社会の中の宗教──宗教のトリセツ(永井美紀子) 第5章 〈移民〉とは誰なのか──社会学の視点で考える(森千香子) 第6章 共在と身体の両義性──他者とともにいるとき/ところ(草柳千早) 第7章 資本主義社会を理解する──自分の「社会的位置」を知る(中村英代) 付録1 レジュメ・レポート・卒論の書き方 付録2 質的調査とは何か 付録3 社会調査データの計量分析
本書は、社会福祉の制度や政策を批判的に分析し、援助実践のあり方を考えるための基礎知識と枠組みを提供します。社会福祉の定義や役割を詳しく解説し、「社会福祉学」の全体像を捉えることを目的としています。学部や大学院で社会福祉を学ぶ学生や、体系的に学びたい社会人にとって必携の一冊です。目次はソーシャルワークの展開、福祉国家の形成、社会福祉の焦点、社会保障制度と政策、社会福祉サービスの政策と運営に分かれています。著者は社会福祉学や社会政策学の専門家です。
この本は、社会科学の哲学に関する入門書であり、社会現象の捉え方や研究者の価値観、社会科学と自然科学の関係など、重要な問いを哲学的に探求します。6つの主要な問いを基に、基本用語や対立軸を解説し、初学者に向けたガイドを提供します。著者は吉田敬で、早稲田大学の准教授です。
20世紀後半の社会学を対象に,社会学的想像力によって社会の姿を捉えてきた社会学者の姿を独自の視点と切り口で描き出す。 社会学者はどのような社会のなかで,なにを問い,どんな社会学の言葉を紡ぎ出してきたのでしょうか。20世紀後半から現代へとつながる社会学の歴史を,大学生への講義ライブというかたちで解説。私たちがいま直面する「社会という謎」を考えるための必読書。 主な目次 講義再開にあたって──中間考察 第9章 シュッツとガーフィンケル──他者という謎 第10章 アーヴィング・ゴフマン──日常という謎 第11章 ミシェル・フーコー──権力という謎 第12章 ジェンダーと社会学──性という謎 第13章 周辺からの社会学──世界という謎 第14章 ピエール・ブルデュー──階級という謎 第15章 ニクラス・ルーマン──ふたたび,社会という謎
再帰的近代における大学生のライフスタイル 自己をめぐる再帰性はアイデンティティ形成に寄与するのか コロナ禍の大学生からみるインストゥルメンタル志向/コンサマトリー志向 格差社会における大学と大学生 SNS上の反応を気にするのはどのような学生か ヴィジュアルコミュニケーションの現在 趣味は自己の安定性に影響を与えるか ソーシャルスキル涵養と親の影響・趣味の影響 ネット上では「つながって」いる大学生の不可視な孤独 再帰的自己と恋愛の現在 大学生の恋愛関係と友人関係
'Etatとは何か。歴史学と社会学の絶えざる対話の成果-国民国家研究の基本書。 第1部 社会学理論における国家(古典社会学の直観 現代の支配的社会学の挫折) 第2部 国家・社会・歴史(国家・分業・資本主義 国家と社会構造 国家・文化・分離 国家の伝播:ヨーロッパから従属社会へ) 第3部 現代社会における国家・中心・権力(国家による統治:官僚制をもった権力 市民社会による統治:官僚制の弱さ)
本書では、現代文明が「大衆化」という深刻な病にかかっていることを実証的な社会哲学を通じて分析し、その影響を考察しています。著者たちは、大衆化の構造や問題点を探求し、どのようにこの病と向き合いながら生きるべきかを提案しています。内容は、大衆に対する哲学的アプローチや、現代日本における大衆の反逆、大衆化の哲学的起源、そして大衆社会における解決策に分かれています。著者は共に京都大学出身で、それぞれ公共政策や土木計画の専門家です。
アンケートに正直に回答してもらう方法、商品レビューの信頼度を評価する方法など、身近な話題を例に、数理モデルの基礎が身につく。 アンケートに正直に回答してもらう方法、商品レビューの信頼度を評価する方法など、身近な話題を例に、数理モデルの基礎が身につく。 対話形式で、数理モデルの基礎が身につく入門書。 数理モデルとは、現実の世界で起こるさまざまな現象を数式で表したものです。数式にすることで、その現象の性質を理解したり、その現象に何か変化があるときに、どのように変化するか予測したりできます。 アンケート調査で正直に回答してもらうにはどうすればいいか、商品レビューの信頼度をどう評価するか、ある条件の変化が売り上げの変化の原因かどうかなど、身近なテーマを題材に数理モデルを解説。 統計や確率の記憶がおぼろげでも大丈夫。数学記号の読み方かた丁寧に紹介していきます。 とっつきやすいのに本格派な一冊。 第1章 隠された事実を知る方法 第2章 卒業までに彼氏ができる確率 第3章 内定をもらう方法 第4章 先延ばしをしない方法 第5章 理想の部屋を探す方法 第6章 アルバイトの配属方法 第7章 売り上げをのばす方法 第8章 その差は偶然でないと言えるのか? 第9章 ネットレビューは信頼できるのか? 第10章 なぜ0円が好きなのか? 第11章 取引相手の真意を知る方法 第12章 お金持ちになる方法
伝統と変化の中の「コミュニティ」に焦点を当て,その枠組みと働き,概念と理念の歴史,構造と多義性を明らかにするテキスト。気鋭… 人は「コミュニティ」に何を求めているのか。コミュニティの多義性の捉え方,概念と理念の歴史,生成と再生産の動態をさまざまな視点から明らかにする。気鋭の社会学者たちが,伝統と変化と実践の中のコミュニティを新たなアプローチで読み解く注目の書。 序章 コミュニティへのまなざし(祐成保志・武田俊輔・渡邊隼) 第1部 つなぐ──コミュニティの枠組みと働き 1 家なきコミュニティの可能性(植田今日子) 2 危機に対応するネットワーク型コミュニティ(小山弘美) 3 「職」「住」をシェアする──アクティビストたちの自治コミュニティを中心に(富永京子) 第2部 さかのぼる──コミュニティという概念の由来 4 「想像の共同体」としての国民国家と地域社会(武田) 5 コミュニティを組織する技術──都市計画とソーシャルワーク(祐成) 6 共同の探求・地域の希求──戦後日本社会におけるコミュニティの需要/受容(渡邊) 第3部 つくる──コミュニティの生成と再生産 7 “住民参加による環境保全”の構築──コモンズとしての生態系(藤田研二郎) 8 居場所の条件──コモンズとしての住まい(祐成) 9 更新されるコミュニティ──変化のなかでの伝統の継承(武田) 終章 コミュニティの動態を読み解くために(武田・祐成)
計量/質的調査という対照的な方法を使う2人の社会学者が各トピックについて考え方を示し,社会学的な思考法を立体的に伝える。 「出生」「労働」「老い」といった誰もが体験しうる「人生のイベント」について,計量手法と質的研究という対照的な方法論者が各々の考え方を示し,社会学的に考える道筋を立体的に描きだす。新世代の社会学入門。 序 章 人と「社会」のかかわり方 第1章 出生 第2章 学ぶ/教える 第3章 働く 第4章 結婚・家族 第5章 病い・老い 第6章 死 第7章 科学・学問 終 章 「社会」と人とのかかわり方
「売上を予測するには?」「広告で販売数を増やすには?」簡単で応用が利く「ゲーム理論」「回帰分析」「微分方程式」を解説。 「売上を予測するには?」「広告で販売数を増やすには?」簡単で応用が利く「ゲーム理論」「回帰分析」「微分方程式」を解説。 対話形式による解説で、数理モデルの基礎が身につく入門書。 数理モデルとは、現実の世界で起こるさまざまな現象を数式で表したものです。数式にすることで、その現象の性質を理解したり、変化を予測したりできます。 「どうやって価格を決めるの?」「売上を予測するには?」「広告で販売数を増やすには?」など、ビジネスパーソンにとって身近なテーマを題材に数理モデルを解説。 数学記号の読み方や意味から丁寧に説明するので、不安な方もどうぞご安心を。とっつきやすいのに「数理モデルの考え方」がわかる一冊。
この書籍は、演劇が教育に与える影響を探求し、創造力やコミュニケーション能力を育む手段としての演劇の重要性を強調しています。演劇を活用した授業は、自己肯定感や多様性の理解を促進し、アクティブラーニングを通じて「新しい学力」を育成します。著者は、演劇の社会教育力に注目し、幅広い対象に対するワークショップを行っています。目次には、演劇教育の手法やワークショップデザインについての章が含まれています。
この文章は、健康と病に関するさまざまな側面を扱った書籍の目次と著者情報を紹介しています。目次は、病の経験、医療知識と技術、医療職、医療制度、研究者紹介の5つの主要なテーマに分かれています。著者は、中川輝彦(熊本大学准教授)と黒田浩一郎(龍谷大学教授)です。
他人と同居(シェアハウジング)、同性カップル(レズビアン、ゲイ家族)、子連れ再婚(ステップファミリー)など先進諸国で認知されつつある多様な家族から、共同生活がうまくいく条件を探ります。愛情、セックス、血のつながりは条件外、他人であってもルールを守り、ケアの権利・義務を果たせたら、それが家族に代わる人生の基盤になりうるのか?をめぐって議論を深めます。編者は大阪大学大学院教授、著者は上野千鶴子氏、岡野八代氏、山田昌弘氏ほかフェミニズム・家族論の代表的論者。 家族を超える社会学 目次 序 家族のオルタナティブと新たな生の基盤を求めて――本書のねらい 牟田和恵 I 「家族」を超える論理と倫理 第1章 家族の臨界――ケアの分配公正をめぐって 上野千鶴子 コラム 高齢者虐待――家族の変容と家族リスクの高まり 春日キスヨ 第2章 家族からの出発――新しい社会の構想に向けて 岡野八代 コラム 出産と家族――「こうのとりのゆりかご」 白岩優姫 第3章 ジェンダー家族のポリティクス 牟田和恵 ――家族と性愛の「男女平等」主義を疑う トピックス ウーマン・リブのコレクティブがめざしたもの 西村光子 II 「家族」を超える多様な実践――生きる基盤の新たなかたち 第4章 若者の自立/自律と共同性の創造――シェアハウジング 久保田裕之 トピックス コレクティブハウジングの理念と実践 小谷部育子 コラム ひきこもりと家族 井出草平 第5章 性愛の多様性と家族の多様性――レズビアン家族・ゲイ家族 釜野さおり コラム シングルマザー 社納葉子 第6章 ステップファミリーと家族変動―家族の下位文化と制度 野沢慎司 コラム 家族のオルタナティブは可能か? 山田昌弘
都市社会学の定番書の最新版。学修の質を追求し,シカゴ学派をはじめ伝統的な学説・方法から,最新の議論や事例まで網羅する。 都市社会学の定番書が最新版に。学修の質をあらためて追求し,伝統的な学説・方法から,最新の議論や事例までを網羅した。事例には,伝統的消費都市・金沢,東京・原宿の変容,上海やムンバイなど発展の著しいアジア都市の現状,震災復興の動向まで盛り込む。 序 章 都市社会学の問い 第Ⅰ部 都市化とコミュニティの変容──都市はなにを生みだすか 第1章 都市社会学のはじまり 第2章 アーバニズム 第3章 都市生態学と居住分化 第4章 地域コミュニティ 第5章 都市と社会的ネットワーク 第Ⅱ部 都市の危機と再編──なにが都市を生みだすか 第6章 都市圏の発展段階 第7章 情報化・グローバル化と都市再編 第8章 インナーシティの危機と再生 第9章 郊外のゆくえ 第Ⅲ部 時間と空間のなかの都市──いかに都市とかかわるか 第10章 都市の個性とまちづくり 第11章 文化生産とまちづくり 第12章 アジアの都市再編と市民 第13章 ボランティアと市民社会 第14章 都市の防災力と復興力
この文章は、環境問題に関するさまざまなテーマを扱った目次を紹介しています。内容は人間社会と環境、自然保護、生活と水、農と食、ゴミ問題、地域づくり、公害、開発と資源など多岐にわたります。また、著者情報として、鳥越皓之と帯谷博明の経歴が紹介されています。
現代社会の焦点の1つである環境問題を,現実の身体感覚や暮らしを通して考える。環境の社会学の新しいスタンダード・テキスト。 現代社会の焦点の1つである環境問題を,観念的・感情的にとらえるのではなく,実際の身体や暮らしをとおして考えるために,必要な視点とは何か。激しく移り変わる環境と社会とのかかわりを,現実の問題から考えるための新しいスタンダード・テキスト。 序 章 『環境社会学』への招待 第Ⅰ部 日常と環境──「暮らす」 第1章 生業の近代化とグローバル化 第2章 環境という風景とアイデンティティ 第3章 環境リスクと環境メディア 第4章 自然を基盤とする暮らしの「当たり前」 第Ⅱ部 環境と社会──「もつれる」 第5章 自然保護をめぐる葛藤 第6章 開発と廃棄 第7章 環境問題をめぐるローカルとグローバル 第Ⅲ部 環境としくみ──「編みなおす」 第8章 自然と社会をデザインする 第9章 持続可能なエネルギーを生かす 第10章 市民参加の意味を考える 第11章 環境問題の原点はいま 終 章 環境と社会を読み解く視点
日本における「老年学」の英知を結集した定評ある大事典,待望の全面改訂第3版.医学的にみて多くの点で成人と異なる高齢者の診療や介護,支援を行うための基礎となる知識を網羅する.研究者,臨床の医師やコメディカル,民間事業者など多くの関係者にとっての必携の一冊となる.全人口の22%を65歳以上が占める超高齢化社会である現在の日本で最も必要とされる基本図書. 基礎生物学,老年医学,老年社会学,福祉工学を総合した最新老年学のエンサイクロぺディア 老年学における多方面の基礎研究者,臨床家,社会学者,広範の医療従事者のための教育指導書としての必読の書. 【本書の特色】 ・この10年の研究の進歩をふまえ高齢社会のさまざまな課題とその対策を網羅した. ・第2版の項目を見直し,242名の執筆者がその研究成果を盛り込み,全面的に書き下ろした. ・百寿者研究や老年医学の項目,高齢者支援機器・技術の新規追加などにより第2版より600ページ増. 【対象読者】 老年医学研究者●基礎老化研究者●終末期医療関係者●高齢者ケア・看護従事者 社会老年学研究者●福祉行政機関●高齢者支援機器メーカー 【日野原重明先生・推薦のことば】 今般,『新老年学3版』が,東京大学出版会から刊行されることになった. この第1版が1992年に編集代表折茂肇博士の下に出版された当時は,80の医学部または医科大学の中で老年学教室や診療科が存在したのは僅か12大学に過ぎず,老年学の執筆人は限られていたが,その後,介護保険制度が2000年に発足してからは,高齢者人口が著しく増加する中で,基礎生物学,老年医学に加えて老年社会学に関する研究者が増し,1999年には第2版が刊行された. しかし,その後10年の間に,老化に関する基礎生物学,老年医学などの急速な進歩を受けて,最前線で研究を行っている若手の研究者の参加の下に,最新老年学のエンサイクロペディアともいってよい改訂第3版が発刊となった.これは大内尉義・秋山弘子編集代表のもとに,老年学の第一線にある新進気鋭の242名の研究者の執筆による大著である.本版は,老人学のエンサイクロペディアとしての最高の著書といえよう.本著は基礎研究者,臨床家,社会学者,その他多方面の医療従事者のためにとっての教育指導書としての必読の書となるものと信じ,これを推薦したい. 日野原重明 聖路加国際病院名誉院長 I 老化の生物学 第1章 老化の理論および機構 1. 老化とはなにか [後藤佐多良] 1.1 さまざまな老化 1.2 老化の定義 1.3 老化と加齢 1.4 老化と寿命 1.5 老化速度 1.6 生理的老化と病的老化 1.7 老化学説・老化仮説 1.8 老化学説に基づく老化制御概説 2. 分子生物学からみた老化 2.1 ゲノムの加齢変化 [小野哲也・上原芳彦・小林潤一郎] 2.2 タンパク質の加齢変化 [石神昭人・後藤佐多良] 2.3 脂質 [板部洋之] 2.4 糖質 [遠藤玉夫] 2.5 アミロイド [樋口京一] 2.6 代謝制御 [樋上賀一] 3. 老化の細胞生物学 3.1 細胞老化 [丸山光生] 3.2 生体膜加齢変化 [岩下淑子] 3.3 細胞内小器官 [田中雅嗣] 3.4 幹細胞老化 [丸山直記] 4. 集団レベルの老化 [須田 斎] 4.1 生存曲線の意味 4.2 老化研究のための解析ツール(数理モデル) 4.3 老化の進化生物学における集団レベルの老化 4.4 老化に及ぼす集団密度効果 4.5 老化と寿命をつなぐ代謝エネルギー 第2章 生体調節機構と老化 1. 神経系の加齢変化 [森 望] 1.1 ニューロンとニューロンをとりまく環境の変化 1.2 ニューロンとシナプスの分子レベルでの加齢変化 1.3 脳機能の加齢変化 2. 内分泌系の加齢変化 [小林裕太] 2.1 内分泌系と加齢 2.2 成長ホルモン(GH)・インスリン/インスリン様成長因子-1(IGH-1)シグナル系と加齢 2.3 生殖内分泌系 2.4 神経内分泌系 2.5 その他のホルモン 3. 免疫系の加齢変化 [磯部健一] 3.1 総論 3.2 造血幹細胞の老化 3.3 T細胞の老化 3.4 T細胞の胸腺での発生 3.5 CD4.T細胞の老化での役割 3.6 CD8.T細胞の老化変化 3.7 B細胞の老化変化 3.8 B細胞の発生における老化変化 3.9 成熟B細胞の老化による変化 3.10 自然免疫系の老化による変化 3.11 免疫系と老化によっておこる疾患との関連 第3章 環境因子と老化 1. 活性酸素・レドックスと老化 [金子孝夫] 1.1 生体と酸素 1.2 活性酸素 1.3 活性酸素の消去 1.4 生体分子の酸化障害 1.5 酸化障害の修復 1.6 レドックス 1.7 生体分子への酸化障害と老化 1.8 抗酸化防御系の老年変化 1.9 カロリー制限と老化 1.10 遺伝子変異体 1.11 活性酸素によるテロメア短縮 2. 放射線・自然環境・ホルミシス [三浦ゆり] 2.1 環境温度と老化 2.2 放射線と老化 2.3 空気環境と老化 第4章 老化遺伝子 1. 老化遺伝子 [清水孝彦・白澤卓二] 1.1 長寿命モデル生物から明らかになった寿命制御遺伝子 1.2 インスリン/IGF-1シグナルによる寿命制御機構 1.3 カロリー制限による固体の寿命延長 1.4 AMPK-TORシグナルと寿命制御機構 1.5 遺伝性早老症と老化モデルマウス 1.6 テロメア 1.7 ミトコンドリア機能と寿命制限機構 1.8 フリーラジカルと老化 1.9 その他の寿命制御遺伝子 1.10 ヒトの寿命制御遺伝子 2. 老化モデル 2.1 齧歯目 2.1.1 マウス[細川昌則・千葉陽一・塚口(藤澤)裕美] 2.1.2 ラット[田中愼] 2.2 線虫 [石井直明] 2.3 魚 [貴志周司・内山順造] 2.4 ショウジョウバエ [相垣敏郎] 2.5 酵母 [小林武彦] 2.6 サル [吉川泰弘] 3. ヒトにおける老化遺伝子[三木哲郎] 3.1 動物種固有の最大寿命 3.2 ヒトの早老症の存在 3.3 ヒト早老症の責任遺伝子の単離・同定 第5章 老化制御 1. 運動 [町田修一] 1.1 寿命に対する運動効果 1.2 今後の展望 2. カロリー制限 [下川 功] 2.1 歴史的な背景 2.2 カロリー制限による神経内分泌系の適応 2.3 酵母, 線虫におけるカロリー制限を仲介するシグナルとほ乳類における役割 2.4 今後の展望 3. 抗酸化物質・ ビタミン [浦野四郎] 3.1 酸化ストレスと活性酸素による老化 3.2 酸化ストレスによる退行変化 3.3 酸化ストレスと老化による認識機能不全 3.4 抗酸化物質による老化の制御 4. アンチエイジング [米井嘉一] 4.1 抗加齢医学の目的・意義について 4.2 老化度と危険因子の診断 4.3 機能年齢とその評価 4.4 今後の課題 5. 百寿者の医学・生物学 5.1. 序論[広瀬信義] 5.2. 百寿者の機能[権藤恭之] 5.3. 百寿者の病歴[高山美智代] 5.4. 百寿者の医学的特長[新井康通] 5.5. 血液型とプロテオミクス[清水健一郎] 5.6. 長寿遺伝子[小島俊男] 5.7. 総括[広瀬信義] II 老年医学 第 1 章 老化と老年病 1. 加齢研究の方法——横断的研究と縦断的研究[下方浩史] 1.1 加齢研究 1.2 横断的研究 1.3 縦断的研究 1.4 老化の研究には縦断的方法がなぜ必要か 1.5 老化の縦断的研究の問題点 1.6 縦断的加齢研究のための検討項目 1.7 縦断的加齢研究の新たな課題 1.8 縦断的加齢研究の実例 2. 老年病の疫学[中橋毅・森本茂人] 2.1 高齢者の死因 2.2 剖検統計による高齢者の疾病頻度 2.3 悪性新生物 2.4 循環器疾患 2.5 呼吸器疾患 2.6 その他の高齢者における疾病の疫学 3. 老年病の成り立ちと特徴[大内尉義] 3.1 老年病の成り立ち 3.2 生理的観点からみた高齢者の特徴 3.3 心理的観点からみた高齢者の特徴 3.4 臨床的観点からみた高齢者の病態および疾患の特徴 3.5 看護・介護の立場からみた高齢者の病態および疾患の特徴 3.6 病理学的観点からみた高齢者の病態および疾患の特徴 3.7 高齢者医療のあり方 4. 高齢者の総合的機能評価[鳥羽研二] 4.1 高齢者の機能評価の意義 4.2 総合的機能評価の構成成分と意味 4.3 高齢者総合的機能評価(CGA)の生い立ち 4.4 総合的機能評価方法の実際 4.5 評価の使用方法の実際 5. 患者へのアプローチ[井藤英喜] 5.1 高齢者に接する心構え 5.2 高齢者疾患の特徴 5.3 高齢者における問診の阻害因子 5.4 主訴, 現病歴, 既往歴のとり方 5.5 身体所見のとり方 5.6 治療計画,治療目標, 退院支援 6. 高齢者におけるEBM[南郷栄秀] 6.1 はじめに 6.2 EBMとは 6.3 EBMの5つのstep 6.4 高齢者におけるEBMの実践 6.5 おわりに 7. 決断科学の考え方とインフォームド・コンセント[横山葉子・福原俊一] 7.1 高齢者のインフォームド・コンセント 7.2 インフォームド・コンセントと決断科学 7.3 インフォームド・コンセントと情報・自己決定希求度 8. 臨床検査値の評価 8.1 基本的な考え方——高齢者における正常値と基準値[矢冨 裕] 8.2 血液算定検査[大田雅嗣] 8.3 免疫機能検査[杉原毅彦] 8.4 肝機能検査[若月芳雄] 8.5 腎機能検査[鳥羽研二] 8.6 脂質[横出正之] 8.7 ホルモン[橋爪潔志] 8.8 糖代謝に関する検査[横野浩一] 8.9 電解質[鳥羽研二] 8.10 骨代謝[三木隆己] 8.11 循環機能検査[江頭正人] 8.12 呼吸機能検査[佐々木英忠] 8.13 神経系機能検査[飯島 節] 8.14 精神・心理系検査[本間 昭] 9. 高齢者の栄養[成田琢磨・山田祐一郎] 9.1 高齢者の栄養状態の特徴 9.2 高齢者の栄養状態の評価 9.3 栄養基準, 適正摂取量 10. 高齢者の生活指導[荒木 厚] 10.1 食事療法 10.2 運動療法 10.3 嗜好品 10.4 その他のライフスタイルと老年病 11. 高齢者の薬物療法[秋下雅弘] 11.1 薬物有害作用の実態 11.2 高齢者の薬物動態と薬物反応性 11.3 高齢者の多剤併用 11.4 高齢者の服薬管理 11.5 高齢者の薬物療法のエビデンスとガイドライン 11.6 高齢者の薬物療法の一般的注意点 12. 高齢者における性差医療[宮尾益理子] 12.1 性差医療とは 12.2 寿命, 死因の性差 12.3 健康寿命と性差 12.4 ライフサイクルの性差 12.5 女性外来と高齢者医療 12.6 高齢者の疾患, ADLの性差, 高齢者における性差医療 13. 老年疾患への東洋医学的アプローチ[荒井啓行] 13.1 東洋医学 13.2 高齢者における漢方治療のEBM 14. 健康寿命の概念とその延伸法および疾患との関係[鈴木隆雄] 14.1 健康寿命とは 14.2 介護保険と健康寿命 14.3 疾病と健康寿命 14.4 健康寿命の延伸 第 2 章 老年症候群 1. 健忘症候群(記憶力障害)[飯島 節] 1.1 加齢と記憶 1.2 健忘症候群 2. 尿路障害[村山猛男] 2.1 排尿機構の老化に伴う障害 2.3 高齢疾患に基づく排尿障害 2.3 高齢者の排尿障害の頻度 2.4 排尿障害の原因の診断 2.5 排尿障害の治療 2.6 排尿障害の治療成績 3. 視聴覚障害 3.1 眼[沼賀二郎・中川卓] 3.2 聴覚障害[加我君孝・中村雅子] 4. 低栄養[葛谷雅文: 名古屋大学大学院医学系研究科] 4.1 低栄養とは 4.2 栄養状態の指標 4.3 低栄養の有病率 4.4 低栄養の要因 4.5 低栄養をめぐる問題点とその対策 5. 骨折・転倒[細井孝之] 5.1 転倒の定義と高齢者における定義 5.2 転倒の疫学 5.3 転倒の要因と危険因子 5.4 転倒による骨折 5.5 転倒の予防 6. 寝たきり[高橋龍太郎] 6.1 寝たきりの意味と背景 6.2 寝たきり老人の数 6.3 寝たきりの原因と経過 6.4 寝たきりに伴う合併症 6.5 ADL,認知機能と寝たきり 6.5 寝たきり期間と介護問題 6.6 寝たきり政策の転換 7. 褥瘡[真田弘美・仲上豪二朗] 7.1 発生要因 7.2 好発部位 7.3 症状 7.4 予防 7.5 保存的治療 7.6 外科的治療 7.7 退院後,在宅での管理 8. 嚥下障害[寺本信嗣] 8.1 正常嚥下の機序と加齢変化 8.2 嚥下機能障害と誤嚥 8.3 誤嚥および誤嚥性肺疾患 9. うつ[武田雅俊] 9.1 頻度 9.2 高齢者の心理的・社会的要因 9.3 高齢者の身体的要因(血管性うつ病) 9.4 うつ病と血管障害 9.5 診断 9.6 症状 9.7 高齢者うつ病の特徴 9.8 治療 10. 高齢者のせん妄[武田雅俊] 10.1 老化とせん妄 10.2 せん妄と認知症の鑑別 10.3 せん妄の分類 10.4 せん妄の原因 10.5 せん妄の生化学的病態 11. 高齢者の睡眠・リズム障害[武田雅俊] 11.1 睡眠の種類と解析 11.2 生活習慣病と睡眠障害 11.3 高齢者の睡眠とリズム 12. 便秘[須藤紀子] 12.1 排便の機序 12.2 排便の定義 12.3 便秘の分類 13.4 便秘の診断 13.5 便秘の治療 13. 廃用症候群[後藤杏里・安保雅博] 13.1 廃用症候群とは 13.2 不動の要因と徴候 13.3 加齢と廃用症候群の関係 13.4 不動による諸臓器機能低下とリハビリテーションの取り組み 13.5 廃用症候群に対する日常生活・地域社会での取り組みについて 14. めまい・平衡障害[加我君孝] 14.1 はじめに 14.2 めまい疾患の種類 14.3 高齢者のめまいと転倒 14.4 おわりに 第 3 章 老年病各論 1. 循環器疾患 1.1 循環器系の加齢変化と高齢者における循環器疾患の特徴[大内尉義] 1.2 心不全[高田淳・土居義典] 1.3 ショック[矢部敏和・土居義典] 1.4 虚血性心疾患[原田和昌] 1.5 高血圧・低血圧[楽木宏実・大石充] 1.6 不整脈[山下武志] 1.7 弁膜症・先天性心疾患[山崎直仁・土居義典] 1.8 心筋症[大川眞一郎: 霞が関ビル診療所] 1.9 肺性心[山本啓二・島田和幸] 1.10 心膜疾患[秋下雅弘] 1.11 大動脈瘤,大動脈解離[星出聡・島田和幸] 1.12 動脈硬化[荒井秀典] 2. 骨,運動器疾患 2.1 骨,運動器の加齢変化と高齢者における骨,運動器疾患の特徴[白木正孝] 2.2 骨粗鬆症[細井孝之] 2.3 骨折[細井孝之] 2.4 変形性脊椎疾患[穴水依人] 2.5 変形性関節疾患[山本精三] 2.6 後縦靭帯骨化症 [成澤研一郎・中村利孝] 3. 神経疾患 3.1 高齢者における神経疾患の特徴[犬塚 貴] 3.2 虚血性脳血管障害[岩本俊彦] 3.3 出血性脳血管障害[岩本俊彦] 3.4 Binswanger型白質脳症[山之内 博] 3.5 パーキンソン症候群とその他の錐体外路疾患=運動異常[葛原茂樹] 3.6 脊髄疾患[葛原茂樹] 3.7 末梢神経疾患[葛原茂樹] 3.8 内科疾患に伴う神経症状と医原性神経障害[葛原茂樹] 4. 消化器疾患 4.1 消化器系の加齢変化と高齢者における消化器疾患の特徴[若月芳雄] 4.2 上部消化管疾患[木下芳一] 4.3 下部消化管疾患[水野雅博・若月芳雄] 4.4 胆道疾患[岡野裕行] 4.5 膵臓疾患[岡野裕行] 4.6 肝臓疾患[八橋弘] 5. 呼吸器疾患 5.1 呼吸器系の加齢変化と高齢者における呼吸器疾患の特徴[長瀬隆英] 5.2 慢性閉塞性肺疾患[木野博至] 5.3 肺がん[濱野栄美] 5.4 気管支喘息[山口正雄] 5.5 高齢者の肺炎[山本 寛] 5.6 嚥下性肺炎[山本 寛] 5.7 肺結核[久田哲哉] 5.8 間質性肺炎[石井 彰] 5.9 呼吸不全[永田泰自] 6. 感染症 6.1 高齢者における感染症の特徴[稲松孝思] 6.2 高齢者発熱疾患の診断[増田義重] 6.3 敗血症,髄膜炎[森 伸晃] 6.4 インフルエンザ・ノロウイルス感染症[高橋 孝] 6.5 MRSA, MDRP真菌など[稲松孝思] 6.6 抗菌薬関連腸炎[千村百合] 6.7 感染症の治療[増田義重] 7. 内分泌代謝疾患 7.1 内分泌系の加齢変化と高齢者における内分泌代謝疾患の特徴[高柳涼一] 7.2 糖尿病[横野浩一] 7.3 低血糖[大庭建三・中野博司] 7.4 脂質異常症(高脂血症)[中野博司・大庭建三] 7.5 肥満とやせ, メタボリックシンドローム[櫻井孝・横野浩一] 7.6 甲状腺疾患 7.6.1 甲状腺機能低下症 [河手久弥] 7.6.2 甲状腺機能亢進症 [野村政壽] 7.7 副甲状腺疾患 7.7.1 副甲状腺ホルモンによるCa・Pの代謝調節 [大中佳三] 7.7.2 副甲状腺機能亢進症 [足立雅広] 7.7.3 その他の高Ca血症をきたす疾患[足立雅広] 7.7.4 副甲状腺機能低下症 [大中佳三] 7.8 下垂体,副腎疾患 7.8.1 下垂体機能低下症 [岡部泰二郎] 7.8.2 成人成長ホルモン分泌不全症 [岡部泰二郎] 7.8.3 ACTH単独欠損症 [岡部泰二郎] 7.8.4 下垂体腫瘍 [岡部泰二郎] 7.8.5 先端巨大症 [岡部泰二郎] 7.8.6 クッシング病 [岡部泰二郎] 7.8.7 尿崩症(Diabetes insipidus:DI) [岡部泰二郎] 7.8.8 不適切ADH分泌症候群,syndrome of inappropriate secretion of ADH(SIADH) [岡部泰二郎] 7.8.9 加齢に伴う副腎皮質機能の変化 [柳瀬敏彦] 7.8.10 老年者の副腎皮質疾患 [柳瀬敏彦] 7.8.11 老年者の副腎髄質疾患 [柳瀬敏彦] 8. 血液疾患 8.1 血液系の加齢変化と高齢者における血液疾患の特徴[大田雅嗣] 8.2 貧血[小松則夫] 8.3 多血症・血小板増加症[檀和夫] 8.4 骨髄異形成症候群[大屋敷一馬] 8.5 急性白血病[脇田充史] 8.6 慢性白血病[鈴宮淳司] 8.7 悪性リンパ腫[新津 望] 8.8 骨髄腫[鈴木憲史] 8.9 凝固異常[坂田洋一] 8.10 高齢者に対する造血幹細胞移植[宮腰重三郎] 9. 腎疾患・水電解質代謝異常 9.1 腎・泌尿器系の加齢変化と高齢者における腎疾患・水電解質代謝異常の特徴[井上剛輔] 9.2 腎疾患[井上剛輔 ] 9.3 高齢者水電解質代謝[鳥羽研二] 10. 精神疾患[武田雅俊] ◎ (34) 10.1 高齢者における精神疾患の特徴[武田雅俊] (4) 10.2 うつ病 [森原剛史](5) 10.3 幻覚妄想状態 [田中稔久](5) 10.4 神経症・人格変化・依存 [福永知子](5) 10.5 アルツハイマー型認知症 [田上真次・大河内正康・武田雅俊](7) 10.6 血管性認知症 [工藤 喬](3) 10.7 その他の認知症 [数井裕光](5) 11. 女性疾患 11.1 高齢者における婦人科疾患の特徴[矢野 哲] 11.2 更年期障害[高松 潔] 11.3 閉経後女性の泌尿生殖器系のトラブル[久具宏司] 11.4 外陰疾患[川名敬] 11.5 POP(骨盤臓器脱)[藤井恭一] 11.6 子宮悪性腫瘍[織田克利] 11.7 卵巣悪性腫瘍[中川俊介] 12. 男性疾患 12.1 加齢性腺機能低下症[堀江重郎] 12.2 高齢男性の排尿障害[磯谷周治] 12.3 前立腺の診断と治療[井手久満・武藤智] 13. 皮膚疾患 13.1 加齢による皮膚変化と高齢者における皮膚疾患の特徴[玉置邦彦] 13.2 高齢者の掻痒性皮膚疾患[種井良二] 13.3 高齢者の皮膚感染症[五十棲 健] 13.4 高齢者の全身疾患でみられる皮膚症状[今門純久 ] 14. 膠原病と免疫不全[杉原毅彦] 14.1 高齢者に多い膠原病 14.2 高齢者における免疫不全状態 15. 外科 15.1 腹部外科領域 15.1.1 上部消化管の外科[市倉 隆] 15.1.2 下部消化管の外科[高橋慶一] 15.1.3 肝・胆・膵臓の外科[木村 理] 15.1.4 急性腹症の外科[黒岩厚二郎] 15.2 循環器疾患の外科治療[山口敦司] 15.3 脳神経外科領域[小林 秀] 15.4 骨・関節外科領域[大西英生・中村利孝] 16. 老年歯学[山根源之] 16.1 老年者における口腔機能と歯科疾患の特徴 16.2 口腔領域の老化 16.3 歯および歯周疾患 16.4 う蝕と歯周病以外の口腔疾患 16.5 老年者にかかわる歯科医療 17. 救急医療[長谷川浩] 17.1 背景 17.2 疾患の割合 17.3 救急医療に関連する高齢者の生理的変化について 17.5 各症候・疾患別の特徴 17.6 救急の状態を脱した後の転帰 第 4 章 リハビリテーション 1. 老年医学的リハビリテーション[江藤文夫] 1.1 老化とハンディキャップ 1.2 障害とリハビリテーションの目標 1.3 チーム・アプローチ 1.4 障害の評価 1.5 おもな治療法と対応(トリートメント): 急性期から回復期医療中心に 2. 運動と物理療法[鈴木大雅・古市照人] 2.1 高齢者の運動 2.2 高齢者の物理療法 3.作業療法[清水 一] 3.1 作業療法の概念 3.2 高齢者のリハビリテーションと作業療法の臨床実践課題 3.3 高齢者への作業療法の流れ 4. 言語聴覚療法[西脇恵子・上杉由美 ・吉畑博代] 4.1 高齢者のコミュニケーション障害 4.2 評価・診断 4.3 コミュニケーション障害の特徴 4.4 高齢者に対する言語訓練 4.5 嚥下障害への対応 5. 地域リハビリテーション[浜村明徳] 5.1 わが国における地域リハビリテーション活動の歴史 5.2 地域リハビリテーションの考え方 5.3 リハビリテーション医療と地域リハビリテーション 5.4 在宅リハビリテーション 5.5 地域リハビリテーションの支援体制 5.6 地域リハビリテーションの課題 第 5 章 高齢者看護 1. 看護の視点[村嶋幸代] 1.1 高齢者看護の定義 1.2 高齢者看護の対象の特徴 1.3 高齢者看護で重要なこと 1.4 高齢者看護の活動内容 2. 脳卒中高齢者の看護[大島浩子] 2.1 脳卒中の疫学 2.2 脳卒中の予防と看護 2.3 脳卒中による神経学的障害 2.4 脳卒中の治療と看護 2.5 脳卒中患者の生活生涯と看護 3. 認知症高齢者の看護[田高悦子] 3.1 認知症高齢者の定義と特性 3.2 認知症高齢者の看護 4. 高齢者の「閉じこもり」予防[河野あゆみ] 4.1 「閉じこもり」の定義 4.2 「閉じこもり」の発生率 4.3 「閉じこもり」の特徴 4.4 高齢者の「閉じこもり」のための看護 5. 高齢者の転倒予防[征矢野あや子] 5.1 病院, 介護・福祉施設 5.2 地域 6. 高齢者のケアマネジメント[永田智子] 6.1 ケアマネジメントとは 6.2 高齢者におけるケアマネジメントのプロセス 6.3 介護保険制度における在宅ケアマネジメント 6.4 退院支援と高齢者総合評価 7. 高齢者を支える24時間ケアシステム[村嶋幸代] 7.1 “24時間訪問看護・介護ケア”の必要性 7.2 24時間訪問看護・介護ケアのシステム整備上の課題 第 6 章 在宅患者の医療,看護,介護 1. 在宅医療[舩木良真・大島伸一] 1.1 在宅医療の本質 1.2 在宅医療の実践 2. 在宅看護,介護[金川克子] 2.1 在宅看護・介護とは 2.2 在宅看護・介護が進展している背景 2.3 在宅看護・介護の特徴 2.4 在宅看護・介護の実態 2.5 在宅看護・介護の課題と展望 3. 退院支援, 地域医療、介護連携[長野宏一朗] 3.1 退院支援の背景と目的 3.2 退院計画 3.3 退院困難者の抽出 3.4 退院の支援 3.5 退院医療(discharge medicine)の実践 3.6 在宅療養への退院医療 3.7 チームによる退院支援と総合的機能評価 3.8 退院支援の最終過程 3.9 「退院は患者がきめる」 第 7 章 高齢者終末期医療[井口昭久] 1. 高齢者の終末期医療における終末期とは 2. 高齢者の終末期医療およびケアの問題点 3. 尊厳死 4. 法律的側面 4.1 前提 4.2 安楽死 5. 欧州における終末期ケアに関する世論や動向 6. 日本老年医学会の「立場表明」 III 社会老年学 第1章 社会老年学の理論、方法と課題 1. 社会老年学の理論——方法と課題 [柴田博] 1.1 領域と課題 2. 社会学からのアプローチ[武川正吾] 3. 心理学からのアプローチ[秋山弘子] 4. 歴史学からのアプローチ[安川悦子] 4.1 近代社会の成立と高齢者観の変化 4.2 福祉国家の成立と高齢者像の転換 4.3 福祉国家におけるエイジング神話の成立 4.4 フェミニズムからのエイジズム批判 5. 経済学からのアプローチ[岩本康志] 6. 法学からのアプローチ[樋口範雄] 6.1 はじめに 6.2 高齢者に対する法的アプローチの基本問題 7. 政治学からのアプローチ[ジョン キャンベル] 8. 保健学からのアプローチ [甲斐一郎] 第2章 高齢期における可能性と限界 1. 生涯発達, life course, successful aging, 老いの形態 1.1 Successful aging [芳賀博] 1.2 生涯発達理論 [佐藤眞一] 1.3 プロダクティブ・エイジング [杉原陽子] 1.4 Quality of life [渡辺修一郎] 2. 健康(身体機能、身体・精神的健康、保健・疾病行動) 2.1 健康状態(活動の概念、質調整余命、主観的健康感)[石崎達郎] 2.2 健康行動(受療行動、セルフケア、健康行動モデル)[甲斐一郎] 2.3 身体的健康に関連する心理・社会・経済的要因 [古谷野亘] 3. 認知能力(記憶、情報処理能力など) 3.1 高齢期の認知 [権藤恭之] 3.2 高齢者の感情と人格 [増井幸恵] 4. 社会関係(夫婦、親子、友人、地域など) 4.1 家族・親族関係 [直井道子] 4.2 友人・隣人・地域関係 [小林江里香] 5. 就業と退職 5.1 就業 [山田篤裕] 5.2 退職の影響 [杉澤秀博] 5.3 退職行動 [杉澤秀博] 6. 家計と資産(ファイナンシャル・ジェロントロジー含む) 6.1 貯蓄・資産 [菅 万理・チャールズ・ユウジ・ホリオカ] 6.2 貧困・消費 [大竹文雄・小原美紀] 7. 死生学 [島薗 進] 7.1 死生学とホスピス運動 7.2 死生学とスピリチュアル・ケア 7.3 死生学の広がり 7.4 日本の死生学の歴史と特徴 7.5 日本人の死生観の継承 第3章 高齢社会における諸課題と社会対応(マクロ) 1. 人口の高齢化が与える経済・社会的インパクト まえがき[阿藤 誠: 早稲田大学人間学部] 1.1 日本人口の動態[阿藤誠] 1.2 地域人口の動向[阿藤誠] 1.3 高齢者のニーズ構造の変化[白波瀬佐和子] 1.4 生産年齢人口の変化[加藤久和] 1.5 高齢者扶養構造の変化[加藤久和] 2. 所得保障 2.1 年金[高山憲之] 2.2 その他の所得保障[駒村康平] 3. 雇用政策[樋口美雄・山本 勲] 3.1 日本の高年齢期の就業行動の特徴と定年制度 3.2 高齢者の就業行動に影響を与える要因 3.3 政府の雇用政策 3.4 高齢者の雇用を確保するための企業の取り組み 4. 保健・医療・福祉サービス保障 4.1 保健・予防 [安村誠司] 4.2 医療 [石崎達郎] 4.3 福祉サービス 4.3.1 介護保険 [白澤政和] 4.3.2 ソーシャルワーク[白澤政和] 4.3.2 地域福祉 [上野谷加代子] 5. 高齢期における社会参加 5.1 社会参加と健康長寿 [杉原陽子] 5.2 ソーシャルキャピタルとしての高齢者 [安立清史] 6. 高齢者の権利・尊厳維持の保障 6.1 成年後見制度 [樋口範雄] 6.2 高齢者虐待 [高崎絹子・小長谷百絵] 6.3 尊厳維持 [藤田綾子] 6.4 高齢者の犯罪被害 [花立文子] 6.5 高齢者における安心・安全[杉井清昌] 7. 老年学教育 7.1 初・中等教育における老年学教育 [谷口幸一] 7.2 高等教育における老年学教育 [渡辺修一郎] 7.3 高齢社会における生涯学習プログラム [瀬沼克彰] 8. 産業界の取り組み, 展望 8.1 長寿社会と生命保険業[竹原 功] 8.2 警備事業から社会システム産業へ[小幡文雄] 8.3 民間企業における高齢者住宅事業の取り組み[田中紀之] IV 高齢者支援機器・技術 第1章 総論 [山内 繁] 1. 用語と定義 1.1 「支援機器」を表す用語 1.2 支援機器の定義 2. 支援機器の役割 2.1 支援機器と身体機能 2.2 支援機器と医療機器 2.3 オーファンプロダクツとユニバーサルデザイン 3. 安全性と標準化 3.1 支援機器と安全 3.2 支援機器の標準化 4. 支援機器の分類 4.1 支援機器の区分 4.2 ISO999国際支援機器分類 第2章 健康技術 [田村俊世] 1. 家庭用健康管理機器 [志賀利一] 1.1 血圧計 1.2 体組成計 1.3 血糖計 1.4 体温計 1.5 心電計 1.6 歩数計 1.7 活動量計 2. 高齢者のための在宅健康管理システム [田村俊世] 2.1 スマートハウス 2.2 健康モニタリングシステム 2.3 ウェアラブルセンサ 3. 加速度センサを用いた高齢者の歩行機能の定量計測 [牧川方昭] 3.1 体重心加速度からの日常生活における身体活動の読み取り 3.2 体重心加速度からの相対速度, 相対移動軌跡の推定 3.3 方向機能評価のためのテストコース 3.4 4つの定量評価指標の算出 3.5 高齢者の歩行機能計測実験 第3章 福祉用具 1 福祉用具と給付制度[井上剛伸] 2. 義肢装具[森本正治] 3. 入浴, 排せつの福祉用具[渡邉愼一] 3.1 入浴, 排せつを福祉用具で支援する視点 3.2 入浴行為の特徴 3.3 排せつ行為の特徴 4. 移動機器[田中 理] 4.1 はじめに 4.2 歩行補助具 4.3 車いす 4.4 移乗機器 4.5 移動の拡大に用いる機器 5. 家事用具[早川宏子] 5.1 家事の特徴 5.2 家事用具とその適応 6. 情報コミュニケーション機器[畠山卓朗] 6.1 ICT進歩と高齢者 6.2 対面での会話に用いられる用具 6.3 電話機 6.4 パソコン利用 6.5 重い障害が伴う人のためのコミュニケーション機器 6.6 より良いコミュニケーション環境を築くために 7. 操作用具[山内 繁] 7.1 福祉用具分類における位置づけと定義 7.2 テクノエイド協会TAISに見る操作用具 7.3 使用者, 手段, 用具, 目的 7.4 環境制御装置の実際と新たな方向 8. 電動介護ベット[山内 繁] 8.1 電動介護ベッドの定義と分類 8.2 電動介護ベッドの安全性 8.3 電動介護ベッド安全のための標準の取り組み 9. 環境改善機器・作業用具, レクリエーション用具[井上剛伸] 第4章 住宅 1. 住戸全体の設計[野村 歡] 1.1 高齢者住宅の特徴 1.2 戸建住宅の設計 2. 各室設計の共通事項[野村 歡] 2.1 段差の解消 2.2 手すりの取り付け 2.3 スペースの確保 2.4 建具 2.5 収納スペース 2.6 設備機器 2.7 色彩・照明 3. 各室設計[田中 賢] 3.1 アプローチ・玄関 3.2 廊下 3.3 階段 3.4 洗面・浴室 3.5 トイレ 3.6 台所・食堂 3.7 寝室・居間 第5章 高齢社会にむけたまちづくり[北川博巳] 1. 基盤としてのまちづくりの考え方と制度 1.1 本書で考える「まちづくり」とは 1.2 まちづくりの制度 1.3 生活と移動・まちとの関係 1.4 まちづくりの目的 1.5 移動・利用環境の整備の目標 2. 高齢社会にむけたまちづくり制度の流れ 2.1 「福祉のまちづくり条例」から「交通バリアフリー法」の施行まで 2.2 交通バリアフリー法(2000年) 2.3 交通バリアフリー法の成果と課題 2.4 国土交通省「ユニバーサルデザイン政策大綱」(2005年) 2.5 バリアフリー新法 2.6 まちづくりを支援する基準やガイドライン 3. 高齢者の外出支援制度 第6章 共用品 (アクセシブルデザイン) 1. 共用品(アクセシブルデザイン)とは [三好 泉] 1.1 高齢社会に対応した製品や環境の設計 1.2 ISO/ICEガイド71とアクセシブルデザイン 2. 共用品(アクセシブルデザイン)の使用対象者 [三好 泉] 2.1 日常生活における不便さ調査 (障害のある人々) 2.2 日常生活における不便さ調査(高齢) 3. 共用品(アクセシブルデザイン)市場 [凌 竜也] 3.1 共用品(アクセシブルデザイン)の市場規模 3.2 共用品(アクセシブルデザイン)と業界・製品事例 4. 共用品(アクセシブルデザイン)の標準化 [佐川 賢] 4.1 アクセシブルデザイン関連標準化の経緯 4.2 共通規格・個別規格 4.3 ISO/TC159 アクセシブルデザイン・アドバイザリー・グループ 5. 共用品(アクセシブルデザイン)の普及 [森川美和] 5.1 共用品(アクセシブルデザイン)の普及法(展示・データベース・その他) 5.2 次世代へ伝言 第7章 将来技術(ロボット等) 1. 福祉ロボット・人間支援ロボット・生活支援ロボット [藤江正克] 1.1 支援ロボットの必要性 1.2 期待されるロボット像 1.3 国のロボット普及施策 1.4 展望 2. IT技術[伊福部達] 2.1 「見る」機能を支援するIT 2.2 「聞く」機能を支援するIT 2.3 「話す」機能を支援するIT 2.4 IT応用の将来 3. ジェロンテクノロジー 3.1 ジェロンテクノロジーとは義 [佐川賢] 3.2 ジェロンテクノロジーの領域と理念 [佐川 賢] 3.3 ジェロンテクノロジーの各研究分野の現状 [梅室博行]
家族,市場,教育,国家,これらのシステムでどのようにジェンダーが作られているのか。セクシャリティ,グローバル化も扱う。 女らしさとか男らしさって? 理系に男子が多いのは? 女性の総合職は少ないって聞くけど…… これらは「ジェンダー」にかかわる事柄です。本書は,あなたの常識に思わぬところから問いを投げかけます。読了後はいまより自由な世界が広がっていることでしょう。 Unit0 ジェンダー論はなにを明らかにするのか 第1章 性別をとらえなおす Unit1 性別とはなにかセックスとジェンダー Unit2 ジェンダーをとらえなおす Unit3 セクシュアリティとはなにか 第2章 家族とジェンダー Unit4 近代家族とジェンダー Unit5 恋愛や家族をめぐる物語 Unit6 未婚化・少子化社会 第3章 労働とジェンダー Unit7 女性の労働と賃金格差 Unit8 職場慣行 Unit9 ライフスタイルの中立とジェンダー Unit10 無償労働とケアワーク 第4章 教育とジェンダー Unit11 かくれたカリキュラム Unit12 教育の男女格差 Unit13 ジェンダーフリー 第5章 日常生活とジェンダー Unit14 演じられるジェンダー Unit15 ストリートハラスメント,デートDV 第6章 国家とジェンダー Unit16 国民国家・人権とジェンダー Unit17 戦争と性暴力 Unit18 参政権と政治参加における男女格差 Unit19 グローバリゼーションとジェンダー 第7章 身体とジェンダー Unit20 性と生殖に関する権利 Unit21 買売春,セックスワーク,ポルノグラフィ Unit22 クィアとトランスジェンダー 第8章 フェミニズムとジェンダー Unit23 フェミニズムの歴史 Unit24 フェミニズムがめざすもの
恋愛,労働,育児など,生活に焦点を当てた本文と,マンガ,特別講義,コラムやエクササイズなどの構成で現代日本に鋭く迫る。 ジェンダーの視点から,自分たちの性とそのあり方を問い直していく入門テキストの第3版。恋愛,労働,育児など,さまざまな生活の場面に焦点を当てた本文と,マンガ,特別講義,コラムやエクササイズなど,工夫をこらした構成で日本の現状に鋭く迫る最新版。 第1章 女であることの損・得,男であることの損・得 第2章 作られる〈男らしさ〉〈女らしさ〉 特講1 女性学って何? マンガ1 あなたとわたし 第3章 ジェンダーに敏感な教育のために 第4章 恋愛の女性学・男性学 特講2 男性学って何? 第5章 ジェンダーと労働 マンガ2 花子さんの見た未来? 第6章 多様な家族に向かって 第7章 育児はだれのもの マンガ3 今日の一日の幸 第8章 国際化のなかの女性問題・男性問題 特講3 平和の思想と〈男らしさ〉 第9章 ジェンダー・フリー社会の見取り図
この書籍は、男性と女性の二分法を超え、多様性を認める社会を目指す内容です。「育つ」「シューカツする」「ケアする」などの身近な出来事をジェンダーの視点から考察し、従来の「当たり前」を問い直します。四半世紀にわたり支持されてきたロングセラーの改訂版で、ジェンダー構造の変革の難しさとその必要性を論じています。目次には、教育、労働、恋愛、家族など多様なテーマが含まれ、各分野におけるジェンダー平等について考察しています。著者は、文化社会学やジェンダー論の専門家です。
この文章は、ジェンダー・スタディーズに関する書籍の目次と著者情報を紹介しています。目次は、ジェンダー・スタディーズの理論、諸相、最前線のトピックを含み、内容はフェミニズム、文化、社会、身体、セクシュアル・マイノリティ、女性の人権、障害とジェンダーなど多岐にわたります。著者は大阪大学と大阪府立大学の教授陣です。
セクシュアリティを捉える視点 セクシュアリティとジェンダー役割 性別の越境 性的指向をめぐる問題 恋愛と親密性 パートナーシップと生の多様性 性と暴力 性の商品化 エイズという問題 性的マイノリティが経験する生きづらさ セクシュアリティをめぐる権利獲得の歴史 クィア・スタディーズの視角
エスノメソドロジーへの招待 身近な世界のエスノメソドロジー 言葉を使うこと 道具を使うこと 子ども/大人であること 女/男であること 制度的世界のエスノメソドロジー メディアに接する 学校で過ごす 病院に行く 施設で暮らす 法律に接する エスノメソドロジーの視座と方法 ガーフィンケルとエスノメソドロジーの発見 サックスと会話分析の展開 社会問題とエスノメソドロジー研究 社会調査とエスノメソドロジー
社会学、言語学、人類学、心理学、経営学、政治学、メディア研究、医療・看護研究など、幅広い学問分野で多彩に発展したエスノメソドロジー・会話分析の起源をたどり、その現在を一線の研究者たちが解説。全体を包括的に理解するための待望のガイド。 *ガーフィンケルやサックスら最重要理論家の翻訳・解題と各領域の解説のセットで、初期の構想から具体的な実践研究までを網羅。 *医療・教育・メディア・法・ビジネス・科学・レジャーなど意外な領域にも広がる研究を多数紹介。 ■目次 はじめに トランスクリプトの用い方 トランスクリプトで使用されている記号のリスト 第Ⅰ部 系譜と関連分野 総説 1 系譜と関連分野 山崎敬一 1 エスノメソドロジーと会話分析の系譜 2 関連分野――言語人類学とナラティヴ心理学 3 その他の関連分野 1 章 シュッツとパーソンズ 浜日出夫 1 博士論文「他者の知覚」 2 ホッブズ問題再考 3 他者の知覚 4 医学校にせ面接実験 5 エポケーなき現象学――エスノメソドロジーの成立地点 2 章 ウィトゲンシュタインと日常言語学派 前田泰樹 1 社会学的記述 2 記述のもとでの行為の理解可能性 3 分析の手掛かりとしての日常言語学派由来の着想 4 経験的研究への着想をめぐる論争的状況 3 章 言語人類学とエスノメソドロジー・会話分析の関わり 高田明 1 はじめに 2 コミュニケーションの民族誌 3 参与枠組み 4 相互行為の人類学 4 章 ナラティヴ心理学 やまだようこ 1 ナラティヴ(もの語り)とは 2 人間観の変革としてのナラティヴ研究 3 人と人の相互作用によって生まれる意味と社会的構成 4 未来のもの語りが現実を変える 第Ⅱ部 ハロルド・ガーフィンケル 総説 2 ハロルド・ガーフィンケル 浜日出夫 1 ガーフィンケルはいかにしてエスノメソドロジストとなりしか 2 秩序問題との出会い 3 構築的分析からエスノメソドロジーへ 4 第Ⅱ部所収論文について 5 章 成功的地位降格儀式の諸条件 ハロルド・ガーフィンケル著/樫村志郎?訳 解題:「成功的地位降格儀式の諸条件」(1956年) 樫村志郎 6 章 解題「安定した協同行為の条件としての「信頼」の概念, およびそれにかかわる実験」 浜日出夫 1 「信頼」論文 2 問題設定 3 ゲーム秩序と信頼 4 日常生活の秩序と信頼 7 章 解題「エスノメソドロジーとは何か」 山崎敬一 1 はじめに 2 説明実践とインデックス的表現 3 共通理解の問題と「実践的行為の形式構造」 8 章 エスノメソドロジーと会話分析 山崎敬一 1 はじめに 2 会話分析 3 エスノメソドロジーと会話分析 4 エスノメソドロジーと会話分析から社会生活の現場へ 5 エスノメソドロジーの諸方法 結論 エスノメソドロジー・会話分析のテクノロジー研究への応用 第Ⅲ部 ハーヴィ・サックス 総説 3 ハーヴィ・サックス 山崎敬一 1 サックスの学問的履歴 2 サックスの学問的業績と考え方の特色 3 サックスの研究から何をえることができるのか 4 おわりに 9 章 「社会学的記述」の試み――「成員カテゴリー化装置」読解 小宮友根 1 「初期の」アイデアとしての MCD 2 社会学的記述 3 成員カテゴリー化装置 4 正しいことの認識可能性 5 規範と社会化 6 会話分析との関係 10章 子どもの物語の分析可能性 ハーヴィ・サックス?著/小宮友根?訳 はじめに 「可能な記述を認識する」という問題 成員カテゴリー化装置 カテゴリーと結びついた活動 可能な記述を同定する 連鎖的秩序づけ 11章 解題「卑猥なジョークについてのいくつかのテクニカルな考察」 福島三穂子 1 論文の概要 2 ジョークの紹介とその形式の組織の紹介 3 ジョークの「解毒」 第Ⅳ部 会話分析 総説 4 会話分析 田中博子 各章の紹介 12章 会話分析の方法論 高木智世・森田笑 1 会話分析の目的と構え 2 研究のプロセス 3 まとめ 13章 会話分析におけるデータの記述法 森純子・田中博子 1 会話分析におけるデータ記述の意義と流れ 2 トランスクリプトの書き方の基本と記号の説明 3 マルチモーダル・トランスクリプト 4 日本語データの英語での発表 5 結び 14章 行為連鎖組織 黒嶋智美 1 はじめに 2 連鎖組織の基本的考え 3 隣接ペア 4 連鎖の拡張 5 連鎖組織にみられる優先性 6 隣接ペアではない行為連鎖組織 7 まとめ 15章 会話における順番交替の手続き 林誠 1 はじめに 2 順番交替の手続き 3 発話順番の組み立て 4 発話順番の割り当て 5 まとめ 16章 会話における認識性 早野薫 1 はじめに 2 会話における「認識的テリトリー」のパトロール 3 行為の組み立てと認識性 4 認識性と応答の確保 5 まとめと今後の課題 第Ⅴ部 制度的会話分析 総説 5 制度的会話分析 川島理恵・池田佳子 1 制度的会話分析の前提と特徴 2 制度的会話分析と談話分析 3 制度的会話分析の目的 4 制度的会話分析の課題 5 各章の紹介 17章 医療の会話分析 川島理恵 1 医療の本質に迫る 2 診療開始部 3 疾患や病歴に関する質問 4 身体診察 5 診断 6 治療方針の話し合い 7 さいごに 18章 教育と会話分析 五十嵐素子 1 はじめに 2 学校教育におけるテストとその評価の研究 3 授業の秩序と管理の研究 4 授業における知識の組織化の研究 5 おわりに 19章 マスメディアと政治コミュニケーション 池田佳子 1 はじめに 2 政治家と大衆(一般聴衆)の相互行為 3 政治インタビュー・記者会見(Press Conference) 4 テレビ放映される政治討論 5 おわりに 20章 法と会話分析 森本郁代 1 はじめに――会話分析と「法の場面」 2 法の場面を対象とした会話分析研究 3 おわりに 21章 ビジネスと会話分析 秋谷直矩・平本毅 1 活動としてのビジネス 2 ビジネスを対象にした会話分析研究の展開 3 おわりに 第Ⅵ部 相互行為分析 総説 6 相互行為分析 山崎晶子 1 相互行為分析とビデオ 2 相互行為分析と会話分析――継起的組織化 3 相互行為分析と身体的行為 4 相互行為分析と活動現場 5 相互行為分析とテクノロジー 6 まとめ 22章 状況が見落とされてきた アーヴィン・ゴッフマン?著/芦川晋?訳 23章 共在相互行為において自らを空間づけること・自らの向きを定めること アダム・ケンドン?著/坊農真弓・牧野遼作?訳,チブルカ?みお(翻訳協力) 24章 参与と視線――チャールズ・グッドウィンとマージョリー・ハーネス・グッドウィンの研究を通して 山崎晶子・山崎敬一 1 チャールズ・グッドウィンとマージョリー・ハーネス・グッドウィンの研究 2 『会話の組織化――話し手と聞き手の相互行為』 3 参与 25章 参与 マージョリー・ハーネス・グッドウィン?著/山崎晶子?訳 26章 社会生活技能訓練の相互行為分析――相互行為における自閉症 浦野茂 1 はじめに 2 自閉症の概念 3 相互行為への視点 4 分析における課題 5 ロールプレイのなかの障害 6 おわりに 第Ⅶ部 ワークのエスノメソドロジー 総説 7 ワークのエスノメソドロジー 池谷のぞみ 1 ワークの研究とは 2 ワークの研究の展開におけるサックスの関わり 3 仕事の領域における「ワークの研究」 4 研究から「抜け落ちている何か」としてのワークの理解可能性 5 理解の対象としての社会的現象 6 ワークの研究の要件 7 第 7 部の構成 27章 法のエスノメソドロジー 北村隆憲 1 エスノメソドロジーと法――ガーフィンケルとサックスの研究 2 「法(ルール)」と常識的知識・推論 3 法廷の秩序をつくりだすワーク 4 さまざまな法的場面における実践 28章 医療のエスノメソドロジー 前田泰樹 1 エスノメソドロジーと医療のワークの研究 2 現象に固有の方法に基づく分析指針 3 定式化実践としての医療 4 協働実践としての看護 29章 科学のエスノメソドロジー 中村和生 1 常識的合理性の研究から科学的合理性の研究へ 2 「科学知識の社会学」とエスノメソドロジー 3 様々なフィールドワークと多様な知見 30章 サッチマンとワークプレイス研究 水川喜文 1 テクノロジーのエスノグラフィーと状況的行為論 2 コンピュータ支援による共同作業(CSCW)とワークプレイス研究 3 エスノメソドロジーとテクノロジーのワークプレイス研究 31章 知識マネジメントとワーク研究 山内 裕 1 職場における知識のマネジメント 2 技術の導入 3 おわりに 32章 デザインとワーク研究 酒井信一郎 1 はじめに 2 情報共有をワークに埋め込む 3 エスノメソドロジーが寄与するテクノロジーのデザイン 4 デザインを実践に埋め込む 33章 「余暇とスポーツ」のエスノメソドロジー 酒井信一郎・岡田光弘 1 はじめに 2 社会学に「抜け落ちている何か」 3 スポーツのエスノメソドロジー 4 おわりに 文献 人名索引 事項索引 装幀=川添英昭