ないものねだりの君に光の花束を (角川文庫)
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高校生の影子は自分を「永遠の脇役」と感じているが、同級生の真昼は完璧なアイドルで「永遠の主人公」として目立っている。影子は真昼に引け目を感じ距離を置こうとするが、一緒に図書委員を務めることで彼の知られざる一面を知ることになる。物語は心揺さぶる青春純愛を描いており、文庫版にはアフターストーリーも収録されている。著者は、人は自分にないものを求めがちだが、身近な宝物に気づくことが大切だと伝えたいと述べている。
“特別”に憧れる影子と、“普通”に憧れる真昼の対比がとても美しく、真昼が受けた理不尽な仕打ちに怒りが湧いた。 2人の逃避行はとてもドキドキした。 切なく美しい小説だと思った。