国際レジームと日米の外交構想 -- WTO・APEC・FTAの転換局面

大矢根 聡
有斐閣
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国際・地域レジームにおける外交構想や理念,交渉戦略を対象に,日本とアメリカの外交を従来とは異なる観点から検討する。 いかなる国の政策も国内では完結しないため,おかれた国際環境を整えようと働き掛ける。WTOやAPEC,FTAといった国際・地域レジームをめぐって,日米はどのような外交構想や交渉戦略を展開しているのか。両国の外交を従来とは異なる観点から分析する。 序 章  国際・地域レジームと複層政治過程 第Ⅰ部 変容する国際レジーム  第1章 WTOの危機?――新ラウンドをめぐるアメリカ政府の陥穽  第2章 法化したWTOと日本の受容――日米リンゴ紛争・WTO裁定の波紋  第3章 TRIPsへの道程――コンピュータ・プログラム問題をめぐる政府間交渉と民間対話  第4章 貿易紛争における「歴史」問題の影――日韓繊維紛争の非政治化の試み 第Ⅱ部 アジア太平洋・地域レジームの模索  第5章 日本によるAPEC提案――通産省の構想とアジアン・ウェイ  第6章 アメリカのAPEC政策の文脈――国内基盤と地域関与の境界  第7章 EVSLをめぐる衝突――乖離する日米のAPEC構想  第8章 FTAAPへの展開――アメリカのAPEC回帰 第Ⅲ部 FTAの選択と地域レジーム化  第9章 日本の政策転換――アメリカ型FTAの「学習」  第10章 アメリカのFTA政策――「先端」と「遅れ」  第11章 競合する広域FTA構想――EAFTA・CEPEA・FTAAP  終 章 交錯する変化と持続の力学

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