日本語教育の基礎知識

初級の学習項目の中から、意味や使い方の違いがわかりにくいもの、よく混同されるものを取り上げ、丁寧に解説。比較対照表を使って、ポイントをわかりやすく整理。さらに、会話を中心とした豊富な例文と練習問題を通して、実践力をトレーニング。「--だけ」と「--しか--ない」、「行ったとき--」と「行くとき--」、「は」と「が」など、55テーマ。 ■対象： ○初級の学習をひととおり終えたけど、ところどころ自信がない人。 ○初級で習ったことをもう一度しっかり確認して、定着させたい人。 ○初級を指導している人。 ■特長： １．ニュアンスや使い分けの難しいものを集め、丁寧に解説。教師にも学習者にも役立つ。 ２．文型を中心に語彙や文法も加え、初級マスターのカギとなる55のテーマを抽出。既習事項が整理され、総合的に力を伸ばす。 ３．会話を中心にした多くの例文と練習問題を通して、実践力を高める。 ４．各ユニットの練習問題のほか、さらに巻末で10回分（各２ページ）のまとめ問題をプラス。定着を促す。 ５．一つのテーマを見開き２ページで構成。対象となる項目を表で比較対照するなど、ポイントが整理がしやすい。 初級の学習者を悩ませる文型を取り上げ、意味や使い方の違いを詳しく解説。豊富な例文と練習問題で理解を深め、実践力を身につける。 Highlights sentence patterns that often confuse beginning students of Japanese, and explains differences in meaning and usage in detail. Users will improve their understanding through various example sentences and practice questions, and gain practical skills. この本の使い方 ……………８ 会話文のポイント　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……………12 1ＡあいだにＢ　ＡあいだＢ………………14 　　　　（出かけている間にワンさんが来た。／バスを待っている間、本を読んだ。） 2行ったときＢ　行くときＢ………………16 　　　　（ハワイへ行ったとき、買いました。／ハワイへ行くとき、買いました。） 3Ａがっている　Ａそうだ………………18 　　　　（彼も行きたがっています。／彼も行きたいそうです。） 4Ａかもしれません　Ａと思います………………20 　　　　（今晩、雨が降るかもしれません。／今晩、雨が降ると思います。） 5疑問のことば＋Ａばいい／Ａたらいい？　Ａたほうがいい？………………22 　　　　（何時に行けばいいですか。／何時に行ったらいいですか。） 6Ａくなる　Ａになる………………24 　　　　（空が赤くなった。／信号が赤になった。） 7ＡけれどもＢ　ＢけれどもＡ………………26 　　　　（高いけど、おいしい。／おいしいけど、高い。） 8Ａことになった　Ａことにした………………28 　　　　（来月から東京で働くことになった。／来月からアルバイトをすることにした。） 9コソア（「これ・それ・あれ」など）①………………30 10コソア（「これ・それ・あれ」など）②………………32 11ＡさっそくＢ　ＡすぐＢ………………34 　　　　（メールを送ったら、早速、返事が来ました。／帰ったら、すぐ電話をください。） 12Ａされる　Ａしてもらう………………36 　　　　（また、先生に注意された。／先生にアドバイスしてもらった。） 13自動詞　他動詞………………38 　　　　（窓が開いています。／窓を開けてください。） 14上手です………………40 　　　　（先生は料理がお上手ですね。） 15知りません　わかりません………………42 　　　　（そんな人、知りません。／値段はわかりません。） 16Ａそうです　Ａって言っていました………………44 　　　　（今日、東京は寒いそうです。／寒いって言っていました。） 17それはよかったですね　それはいいですね………………46 　　　　（合格しました。――それはよかったですね。／図書館で借ります。――それはいいですね。） 18ＡだけＢ　ＡしかＢない………………48 　　　　（パンだけ食べた。／パンしか食べなかった。） 19Ａたこと（が）ない　Ａること（が）ない………………50 　　　　（アボカドは、食べたことがない。／アボカドは、あまり食べることがない。） 20たのしい　うれしい………………52 　　　　（お店がたくさんあって楽しかった。／久しぶりに友達と会えてうれしかった。） 21Ａたばかり　Ａたところ………………54 　　　　（買ったばかりで、まだ使っていません。／今、駅に着いたところです。）　 22Ａたほうがいい　Ａばいい（Ａたらいい）………………56 　　　　（今日はもう帰ったほうがいい。／明日、早く来ればいい。） 23ＡたままＢ　ＡてＢ………………58 　　　　（服を着たまま、寝てしまった。／パジャマを着て、寝た。） 24ＡためにＢ　ＡのにＢ………………60 　　　　（結婚するために、お金を貯めます。／これを食べるのに、スプーンを使います。） 25ＡためにＢ　ＡようにＢ………………62 　　　　（これを見るために、ここまで来た。／５時に起きれるように、早めに寝た。） 26Ａつもり………………64 　　　　（今日は早く帰るつもりです。） 27Ａつもりだ　Ａようと思う………………66 　　　　（来年、引っ越すつもりです。／来年、引っ越そうと思います。） 28ＡでＢて行く　ＡへＢに行く………………68 　　　　（コンビニで買って行きましょう。／コンビニへ買いに行きましょう。） 29Ａてもらいませんか　Ａてもらえませんか………………70 　　　　（先生に見てもらいませんか。／先生、ちょっと見てもらえませんか。） 30Ａている　Ａてある………………72 　　　　（窓が開いている。／窓が開けてある。） 31Ａてください　Ａようにしてください………………74 　　　　（５時に来てください。／少し前に着くようにしてください。） 32Ａてもいいですか？　………………76 　　　　（ここ、座ってもいいですか。） 33Ａてもらう　Ａてくれる　Ａてあげる………………78 　　　　（友達に貸してもらった。／友達が貸してくれた。／友達に貸してあげた。） 34ＡときＢ　ＡたらＢ………………80 　　　　（駅に着いたとき、ちょうど６時でした。／駅に着いたら、電話をください。） 35ＡときＢ　ＡたらＢた………………82 　　　　（初めて読んだ時、あまり面白くなかった。／もう一度読んだら、面白かった。） 36ＡはＢのとなり　ＡはＢのよこ………………84 　　　　（銀行のとなりにコンビニがあります。／テーブルの横にゴミ箱があります。） 37ＡないでＢ　ＡなくてＢ………………86 　　　　（寝ないで勉強したんですか。／寝なくて大丈夫ですか。） 38Ａないほうがいい　Ａなくてもいい………………88 　　　　（これは買わないほうがいい。／これは買わなくてもいい。） 39ＡながらＢ　ＡてＢ………………90 　　　　（みんなでおしゃべりをしながら、ご飯を食べました。 　　　　　／みんなでおしゃべりをして、ご飯を食べました。） 40ＡならＢ　ＡたらＢ　………………92 　　　　（旅行に行くなら、教えて。／旅行に行ったら、教えて。） 41Ａに行く　Ａに来る　①………………94 　　　　（お祭りに行きませんか。／私のうちに来ませんか。） 42Ａに行く　Ａに来る　②………………96 　　　　（空港に迎えに行ってくれませんか。／空港に迎えに来てくれませんか。） 43Ａね　Ａよ………………98 　　　　（おいしいですね。／おいしいですよ。） 44Ａは　Ａが　①………………100 　　　　（ビールはいいです。／日本酒がいいです。） 45Ａは　Ａが　②………………102 　　　　（２階にトイレがあります。／トイレは２階にあります。） 46ＡはＢにＣをＤられた　ＡのＣはＢにＤられた………………104 　　　　（私はワンさんに住所を聞かれました。 　　　　　／私のかさは、誰かに持っていかれました。） 47Ａます　Ａんです………………106 　　　　（ハワイに行きます。／ハワイに行くんです。） 48Ａまでに　Ａじゅうに………………108 　　　　（夏休みまでにレポートを出してください。／今日中にレポートを出してください。） 49見られる　見える………………110 　　　　（天気がいい日は、富士山も見られます。／ほら、富士山が見えますよ。） 50もっとＡ　ずっとＡ………………112 　　　　（あっちの店は、もっと安い。／病院にいるより、家にいるほうが、ずっといい。） 51Ａようだ　Ａらしい………………114 　　　　（昨日より少し寒いようです。／昨日より少し寒いらしいです。） 52Ａようにする　Ａようになる………………116 　　　　（朝早く起きるようにします。／朝早く起きるようになりました。） 53Ａらしい　Ａみたい………………118 　　　　（男らしい人ですね。／男みたいな人ですね。） 54Ａを　Ａに………………120 　　　　（駅を出たところにあります。／まっすぐ行くと、大通りに出ます。） 55やっとＡ　とうとうＡ………………122 　　　　（やっと元に戻った。／とうとう壊れてしまった。） まとめの問題　　　 ……………124 ◎別冊に、「れんしゅう」と「まとめの問題」の答え、語句の訳などがあります。

本書は上級を目指す日本語学習者、および上級日本語学習者、そしてその指導に携わる日本語指導者、また日本語に興味を持つ方々を対象に作成したものです。 　上級レベルの日本語をマスターするためには、助詞を含めた表現文型の習得が大きな鍵になってきます。しかし、これらの表現文型は国語辞典などで扱われることは少なく、また形の似た類型表現、意味の似た類義表現との違いは、学習者だけでなく、日本語指導者も頭を悩ませるところです。 　本書は363の基本表現を見出し語としました。それぞれの表現は意味ごとに分類し、例文を付し、接続関係を明らかにしています。また基本表現のバリエーションである402の派生表現にも言及しています。意味ごとに、類型、類義表現との対比を行い、複雑な意味の違いがわかるように解説しました。 （1） 上級日本語学習者と日本語指導者に最適の表現文型辞典。 （2）上級日本語の基礎である「基本表現」を収録。 （3） 「基本表現」「派生表現」を「対比表現」と比較して、用法がマスターできる。 （4） 例文が豊富で、学習者に理解しやすく指導者にも役立つ。 （5） 日本語能力試験、日本留学試験の対策書にもなる。 上級日本語の基礎となる765の文型を収録。似た文型と比べることで、正しい意味と用法を身につける。誤用例を含む豊富な例文が役立つ。 Highlights 765 basic sentence patterns that form the basis of advanced Japanese. Users will learn correct meaning and usage by comparing items with similar sentence patterns. The variety of different example sentences, including incorrect usage will be helpful for users. （例） 基本表現：AあげくB 派生：AあげくにB　AあげくがB 対比：A（の）結果B、Aた末B、AあまりB、AにもかかわらずB AうえにB

多文化社会に生きる現代の学生に必要な，異文化コミュニケーションの知識と考え方を提供。「異質」な他者と共に生きる意味とは。 定番の入門書『異文化コミュニケーション』のよさを引き継ぎつつ，書名・執筆陣も変更し，内容を刷新した改訂版。多文化社会に生きる現代の学生・社会人にとって必要な，異文化コミュニケーションの知識と考え方を提供する。「異質」な他者と共に生きる意味とは。 プロローグ　異文化コミュニケーションを学ぶということ 第１章　異文化コミュニケーションの基礎概念 第２章　自己とアイデンティティ 第３章　異文化コミュニケーションの障壁 第４章　深層文化の探究 第５章　言語コミュニケーション 第６章　非言語コミュニケーション 第７章　カルチャーショックと適応のプロセス 第８章　対人コミュニケーション 第９章　異文化コミュニケーションの教育・訓練 第10章　異文化コミュニケーションの研究

本書には、日本とその文化および日本人のことを、外国人に「興味をもって聞いてもらえる」にはどう説明したらいいかを書いています。「外国人の疑問」の項では、日本人には当然すぎてかえって答えにつまる質問や、逆に日本人が想像もしないような質問と答え方を紹介しています。 1 日本人の暮らし(家族 住居 教育 ほか) 2 日本の文化(日本語 芸能・芸術 娯楽 ほか) 3 日本の国土と国家(地形 人口 気候・天災 ほか) 4 日本の歴史