【2025年】「原田マハ」のおすすめ 本 80選!人気ランキング
- 楽園のカンヴァス
- カフーを待ちわびて (宝島社文庫)
- 暗幕のゲルニカ (新潮文庫)
- キネマの神様 (文春文庫 は 40-1)
- 生きるぼくら (徳間文庫)
- 旅屋おかえり (集英社文庫)
- たゆたえども沈まず (幻冬舎文庫)
- さいはての彼女 (角川文庫)
- 本日は、お日柄もよく (徳間文庫)
- ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンがスイスの大邸宅でルソーの名作「夢」に似た絵を発見し、真贋を判定するための謎の古書を読み解くことになります。期限は7日間で、ライバルは日本人研究者の早川織絵。ルソーとピカソの想いが描かれたこの作品の真実を探る物語です。著者は原田マハで、山本周五郎賞を受賞しています。
普段それほど小説を読まない人間だが、ひょんなことから友人にオススメされて読んでみた。あまりの面白さにイッキ読みしてしまった1冊。ミステリーでありながらルソーとピカソをめぐる歴史にも触れることができ(フィクションとノンフィクションの境目が分からないが・・・)、どんでん返しもあり、終始楽しめた。
沖縄の小さな島を舞台に、絵馬に書いた願い事がきっかけで、神様が本当に花嫁を連れてくるという物語が描かれています。優しくて温かい、少し切ない恋の話で、第1回『日本ラブストーリー大賞』を受賞した作品です。著者は原田マハで、様々な職歴を経て作家として独立しました。
原田マハのデビュー作!沖縄を舞台にしたピュアなラブストーリー。カフーとは、沖縄の方言でいい報(しら)せ、幸せのこと。沖縄の情景がストーリーに合っていてとても心地良い。不器用な男性と突然島にやってきた謎の女性が繰り広げる関係性に吸い込まれていく。始まりは、男性が北陸のある神社で絵馬に書いた「嫁に来ないか」に対して、女性が「私をあなたのお嫁さんにしてくだい」と手紙を送ってきたこと。なかなか自分の気持ちを伝えられない男性。そして、何か重要なことを隠して素性を言わない女性。そんな2人の周りに絡んでくる幼なじみや島のリゾート開発がサイドストーリーとなって興味深く展開していく。誤解とすれ違いで離れてしまう2人だが、その後の関係はどうなるのか、カフーは来るのか、その答えは女性から送られてきた手紙にすべてが書かれていて、最高のエンディングへと向かう。原田マハには『本日は、お日柄もよく』や『楽園のカンヴァス』など名作があるが、このデビュー作はそれとは違ったピュアな作風がありとても良かった。
ニューヨークの国連本部で、イラク攻撃を宣言する米国務長官の背後からピカソの「ゲルニカ」のタペストリーが消失する。MoMAのキュレーター八神瑤子は、この名画を巡る陰謀に巻き込まれ、ピカソの過去と現代の交錯を通じて真実に迫るアートサスペンス。著者は原田マハで、アートミステリやラブストーリーで知られる作家。
39歳の独身男性・歩は、会社を辞めた後、父が倒れ多額の借金が発覚する。父が投稿した記事をきっかけに、歩は映画ブログを開始し、家族を救う奇跡の物語が展開される。著者は原田マハで、彼はフリーのキュレーターやカルチャーライターとして活動している。
いじめが原因でひきこもりになった24歳の麻生人生は、母の死後、年賀状の中に見つけた祖母・マーサの名前を頼りに、4年ぶりに外の世界へ出ます。蓼科での予想外の出来事を通じて、人との温もりや米づくりに触れ、彼の人生が大きく変わっていく物語です。著者は原田マハで、彼女は美術館勤務を経て作家として成功しています。
売れないアラサータレント“おかえり”こと岡えりかは、旅番組の打ち切りをきっかけに「旅代理業」を始め、人々を笑顔にする感動の物語。彼女は依頼人のために旅をし、出会った人々に喜びをもたらす。著者は原田マハ。
うるうるしっ放しの小説だ!1回だけかと思ったら、2回もうるうるさせられてしまった。「旅屋」という仕事に感動は生まれるのだろうかと疑っていた。だって、頼んだ人の代わりに旅をするのは良いけど、頼んだ人はどうやって感動するのか半信半疑だった。でも、違った。うるうるしてしまった!難病の娘のために代わりに旅に出掛ける。離れ離れになってしまった姪に会いに代わりに旅に出掛ける。この2つの「旅屋」の話から大きな感動が生まれる。人情物語と言って良い程、人の心の機微を描いている。原田マハの魔法にかかってしまった。「いってらっしゃい」と送り出してくれて、「おかえり」と迎えてくれる。こんな良い小説を読むと旅に出掛けたくなるね ♪
19世紀後半のパリ、美術界で活躍する画商・林忠正と助手の重吉が浮世絵を売り込む中、日本に憧れる無名画家ゴッホと彼を支える画商テオとの出会いが「世界を変える一枚」を生み出す。孤高の男たちの矜持と愛を描いたアート・フィクション。著者は原田マハ。
女性経営者の鈴木涼香は、仕事と恋に疲れ、旅に出るが、秘書が手配したチケットが行き先違いで女満別に。そこでの予想外の出会いを通じて、彼女は心を癒し、再生を果たす。再生をテーマにした短篇集。著者は原田マハ。
少し疲れた女性が旅に出る。そして、旅先での出逢いに新しい自分を見つける。4話からなる短編集それぞれの旅に、ほろりとする。印象的な場面や言葉がたくさんある。1話目(さいはての彼女)秘書の手違いか故意かで、沖縄に行くはずが真逆の北海道に行くことになる。そこから、おもしろい旅になる。強気な女性経営者とハーレー乗りの女性との出逢いがとても良い。2話目(旅をあきらめた友と、その母への手紙) 1人の旅だけど、1人じゃない。3話目(冬空のクレーン)どんな大それたことでも、誰かがそう考えるところから始まるんじゃないかな。4話目(風を止めないで)ナギ、自分で引いた「線」を超えていけ。この風、止めないでね、これからも、ずっと。全編通して、肩書を外して、ひとりの人間として、いかに良い生き方をしていくかを投げかけている。こんな良い小説を読んだら、旅に出たくなるね!
OLの二ノ宮こと葉は、幼なじみの厚志の結婚式で感動的なスピーチを聞き、伝説のスピーチライター久遠久美に弟子入りする。彼女は久美の教えを受け、野党のスピーチライターとして活躍することになる。感動と成長を描いたお仕事小説。著者は原田マハ。
安定の読みやすい文章でした。言葉は人を熱くさせますね!プロのスピーチライターとして成長していく様子を描いたお仕事小説でした。この話を読んで言葉を容易に発信できる今こそ言葉の重さにみんな気付いてほしいと思いました。いい物語に出逢えたことに感謝いたします。
感動が止まらない!!スピーチライターを題材にした小説。作品中のスピーチ部分に感動して、作品全体を読むのにも感動するので、二重に感動する作品になっている。まさに感動の嵐だ。日米の政権交代を舞台にした実話なのかと思わせるような展開がたまらなく良い。著者自身が本物のスピーチライターなのかと思ってしまうほど小説を越えた小説に仕上がっている。原田マハの操る言葉の魅力にまいってしまう。原田マハの作品は多彩でジャンルが幅広い。良い作品ばかりだけど、一番の作品はこの作品かな♪
この短編集は、19世紀から20世紀に活躍した美術の巨匠たち(モネ、マティス、ドガ、セザンヌ)と彼らと共に生きた女性たちの視点を通して、彼らの葛藤や夢を描いています。各物語は、芸術家たちの人生や作品への真摯な姿勢を色鮮やかに蘇らせています。著者は原田マハで、彼女は作家デビュー以来、多くの賞を受賞しています。
新聞記者の青山翔子は、1939年に世界初の世界一周を成し遂げた「ニッポン号」の写真を資料室で見つけ、当時のプロジェクトに参加していたカメラマンを追ってカンザスに向かう。そこで、老人ホームに住む山田が古い写真を見て、米国人女性パイロットについて語り始める。著者は原田マハで、彼女は美術関連の経歴を持つ作家である。
スケールが大きい!史実に基づいたフィクションということだが、1930年代に日本製の飛行機で世界一周する、女性パイロットが活躍するストーリー。原田マハの著書で初めて読んだ作品。飛行機を題材にした本を探していてこの作品を選んだ。この作品をきっかけに『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』などの原田作品を読んでいくことになる印象深い作品。
この作品は、契約社員から女社長へと成長する実話に基づいたサクセス・ストーリーです。28歳の主人公は、沖縄で純沖縄産ラム酒を造る夢を追い、南大東島のサトウキビを使ってアグリコール・ラムを製造する計画を立てます。彼女は体当たり精神で島に渡り、工場を飛行場の跡地に設立し、伝説の醸造家を説得します。全ての働く女性に勇気を与える奮闘記です。著者は原田マハ。
2021年秋に映画化される本作は、20××年に42歳で第111代総理大臣に選出された相馬凛子と、彼女を支える鳥類学者の夫・日和の物語です。凛子は税制や社会福祉などの課題に取り組みながら支持を得る一方、陰謀に直面します。著者の原田マハは、女性が総理大臣になるというフィクションを通じて、信頼と支え合う夫婦愛を描いています。新たに装幀を変更し、解説も収録された新版です。
川向こうの駅まで 月とパンケーキ 雪の気配 真冬の花束 ふたりの時計 転がる石 いろはに、こんぺいとう 誕生日の夜 メッセンジャー バーバーみらい この地面から 魔法使いの涙 名もない星座 お宿かみわら 空っぽの時間 おでき 缶椿 ひなたを歩こう 甘い生活 幸せの青くもない鳥 独立記念日 まぶしい窓 いつか、鐘を鳴らす日 川面を渡る風
舞台は阪急沿線の小さな洋菓子店「スイート・ホーム」。引っ込み思案な28歳の香田陽皆は、家族と共に暮らしながら、ある男性に恋心を抱いているが、想いを告げられずにいる。日常の中に潜む幸せを描いた温かい連作短編集で、誰かを大切に想う気持ちが隠し味となっている。著者は原田マハ。
この書籍は、独身女性が歳を重ねる中で感じる寂しさや不安、そしてかけがえのない人の存在に気づく温かい気持ちを描いた六つの短編から成っています。特に「無用の人」では、亡くなった父からの最後のメッセージが描かれ、彼が娘の進路を理解していたことが明らかになります。著者の原田マハは、日常の中で誰かに大切に思われていることの重要性を伝えています。
この風がやんだら 雨上がりの花 夏の灯 輝く滑走路 コスモス畑を横切って 茜空のリング 小さな花束 真夜中の太陽 贈り物を探しに 十二月のカレンダー ポケットの中の陽だまり サウスショア・ピクニック そのひとひらを ドライブ・アンド・キス 十五分後の春 窓辺の風景 聖夜、電車に乗って ささやかな光 花、ひとつぶ 薬指の蝶々 ながれぼし
本書は、運命に悩む人々が美術館で出会う6枚の絵画を通じて、恋や人生の選択について考えるアート短編集です。ピカソやフェルメールなどの実在する作品が物語を彩り、常設展が訪問者を待ち受けています。著者は原田マハで、彼女は美術史に精通した作家です。
篁一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控え京都に滞在中、老舗画廊で無名の若い女性画家の絵に魅了される。彼女の才能と「美」が人々に影響を与える様子を描いた、著者の新たな衝撃作。著者の原田マハは美術に精通し、多くの文学賞を受賞している。
現代のロンドンで、日本から派遣された客員学芸員の甲斐祐也は、オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」に関する相談を受ける。未発表版の挿絵を描いた若き画家オーブリー・ビアズリーは、ワイルドに見出されて一躍有名になるが、病弱で25歳で早逝する。彼の姉やワイルドの恋人との複雑な愛憎関係が絡み合い、19世紀末の退廃的なロンドンを背景に美術史の謎が描かれるミステリー作品。著者は原田マハ。
はじまり いのくまさん 曲がった木 雨上がりの空を映して ちょうどいいとこ 擬態 楽園 背中 冥土の土産 パリ祭 大きな手 育ち盛り 柿の花 歓喜の歌 サファイア ピカレスク 発熱 秋日和 緑響く 汽笛 希望 おわり、つまり、はじまり
明治20年、盲目・聴覚障害・言語障害を持つ少女、介良れんが弘前の旧家にいる。教育係の去場安は彼女の才能を開花させるため、彼女との長い闘いを始める。著者は原田マハで、感動的な物語が描かれている。
危篤の夫の口座に毎月振り込まれていた謎のお金。振込み人を探して妻は高知へ。静かな町並みに響く路面電車の音。女が覚悟する瞬間… 範子―偶然目にした詩が、自分たちを捨てた父親の記憶を呼び起こす。陽菜子―意識不明の夫の口座に毎月お金を振りこみ続けていた人物と対面。咲子―不倫と新たな恋。病気を告知され自分の願いがわかる。麻理子―行方不明の親友と暮らしていたNYのアパートを、7年ぶりに訪れて。―その瞬間、4人の女性は何を決意したのか? 『楽園のカンヴァス』で2012年文芸界の話題をさらった新星が揺れ動く女性たちの心情を描いた傑作。 範子―偶然目にした詩が、自分たちを捨てた父親の記憶を呼び起こした。陽菜子―意識不明の夫の口座に毎月お金を振りこみ続けていた人物と、ついに対面を。咲子―不倫と新たな恋。病気を告知され、自分の願いがはっきりわかる。麻理子―行方不明の親友と暮らしていたNYのアパートを、7年ぶりに訪れて。―その瞬間、4人の女性は何を決意したのか? 『楽園のカンヴァス』で今年文芸界の話題をさらった女流作家の新星による、揺れ動く女性たちを描いた感動小説集。 天国の蠅 ごめん 夏を喪くす 最後の晩餐
著者原田マハが、ピカソやゴッホを訪れた際の思い出の料理を通じて、世界各地の「おいしい!」を探求するエッセイ。パリ、ニューヨーク、ロンドン、スペイン、ロシア、京都などの旅を描き、アートとグルメの融合を楽しむ内容。目次には朝食、麺、シーフード、デザート、アートとグルメ、通いたい店、欠かせない一品が含まれている。
この書籍は、美術史を洞窟壁画から現代美術までの視点で物語のように描き出しており、絶えず変化しながらも繋がっている美術の流れを紹介しています。目次には、先史時代や古代文明、ギリシャ・ローマ時代、ビザンティン、イスラム、中国など多様な文化の美術が含まれています。著者エルンスト・H・ゴンブリッチは20世紀の著名な美術史家であり、彼の作品は明瞭で説得力があり、美術への深い愛情が表れています。
福原義春 小池一子 石内都 馬渕明子 エマニュエル・プラット ピエール・チェン 大原謙一郎 竹宮惠子 美輪明宏 鹿島茂 槇文彦 ドナルド・キーン 蓑豊 池田理代子 冷泉貴実子 伊勢彦信 リシャール・コラス 佐々木丞平 鈴木郷史 藤森照信 福武總一郎 山田洋次 小田豊 フジコ・ヘミング 高階秀爾 大野和士 伊勢英子/いせひでこ 谷川俊太郎 青木淳 森佳子 安藤忠雄 原俊夫 圀府寺司
作家志望の亜衣は、亡き祖母からのメッセージを美術館で受け取り、後悔と孤独に苦しむ。忙しさを理由に祖母との関係を疎かにしていた彼女は、年上の隣人の助けを得て再び立ち上がる。これは、傷ついても前に進む勇気を描いた美術小説集である。著者は原田マハ。
織田信長、狩野永徳にその才能を見出され、天正遣欧少年使節とともに欧州に渡った俵屋宗達が出会ったもう一人の天才画家とは……。 「芸術に対する造詣の深さ、絵に対する慈しみと、限りない愛情が言葉の端々に感じられる」 佐々木丞平さん(京都国立博物館名誉館長)推薦! 雷神(ユピテル)と風神(アイオロス)が結んだ数奇な縁(えにし)とは――。 織田信長の命を受け、天正遣欧少年使節と出立した宗達。苦難の航海を経て、一行はついにヨーロッパの地を踏んだ。そこで彼らを待ち受けていたのは、絢爛華麗な絵画の数々と高貴な人々、ローマ教皇との謁見、そして一人の天才絵師との出会いだった。 謎多き琳派の祖・俵屋宗達とバロックの巨匠・カラヴァッジョ。芸術を愛する者たちの、時空を超えた魂の邂逅の物語、ここに完結。
日本中が感動した大ヒットコミックが小説になって蘇る! 今、この時代だからこそ「人に優しくなれる」物語 道ばたでないていた子犬の「ぼく」を、みくちゃんって女の子が拾ってくれた。みんな一緒の楽しいくらしは、ずっと続くと思っていた。でも、家族はだんだん離ればなれになって、ぼくは一人取りのこされたおとうさんと「旅」に出ることになったんだ――日本中が涙した大ヒットコミック、その感動が小説になって蘇る!
この物語は、京都国立博物館の研究員・望月彩が、マカオ博物館の学芸員レイモンド・ウォンに導かれ、名画『風神雷神図屏風』に関連する西洋絵画や古文書を発見する冒険を描いています。古文書には天正遣欧使節団の一員・原マルティノの署名と「俵…屋…宗…達」の文字があり、天才絵師・俵屋宗達がイタリア・ルネサンスを体験する様子が描かれています。アートに満ちた壮大な冒険物語です。著者は原田マハ。
深海魚 楽園の破片 指 キアーラ オフィーリア 向日葵奇譚
今までにないダークな部分を見せたい!という原田マハの意欲作。ノワール小説で短編集。ノワールはフランス語で黒の意味。帯には、禁じられた遊び、爛れたエロス、閃く殺意の文字が書かれている。まさに黒い側ということなのだろうか!?”禁断の書”と銘打たれた原田マハの短編集。「深海魚」高校生のいじめや性愛、そして殺意まで描いている。ーー暗闇の中、奥深く、生き抜けるのだろうか?「楽園の破片」かつての不倫相手との講演会に向かう美術の専門家の女性の性と愛の葛藤を描く。ーータイトルが良い!「指 touch」私大の日本美術史博士課程2年生の女性の思惑に震える。ーー女性目線の愛欲にゾクッとさせられる!「キアーラ」イタリアの文化遺産修復の現場を舞台に、過去と現在が幻想的に交錯する。ーー女性の欲望はアートを超えるの?「オフィーリア」芥川龍之介『地獄変』へのオマージュである。ーー原田マハ風『地獄変』は良いね! 芥川も読んでみたくなった。「向日葵奇譚」1枚の写真から、ゴッホの人生が現在に入り込み、人を幻惑する。ーー究極のゴッホ愛︎ !?読む前は、もっとドロドロとしたゲスな嫌なモノを見せられるのかと思っていた。読み終えてみると、愛欲、性欲、不倫、いじめ、殺意など、いつもの原田マハにはない世界が描かれていて違う作家なのかとも思ってしまうが、短編集ということもあり想像以上に黒い感じはしなかった。黒いというより、アナザーサイドの原田マハと言う方が良いかもしれない。今度はぜひ長編でのダークな世界を読んでみたいと思う。原田マハは、インタビュー記事で「作家として、絶対に一度はダークな部分を書かなければ、コンプリートしないと思っていました。」と語っている。原田マハの作家としての矜持、姿勢、生き方を好きにならずにいられない。これからもずっと原田マハの作品は読み続けたい。
勝利の女神・ニケと同じ名の少女が起こした、やさしい奇跡――絶望の先にある希望を温かく謳いあげる感動作!【解説/最相葉月】 「とんでもない子やな、君は。 ほんまもんの『ニケ』みたいや」 “勝利の女神”と同じ名を持つ少女が起こした、 あまりにもやさしい奇跡―― 1995年、神戸市長田区。震災で両親を失った小学一年生の丹華(ニケ)は、兄の逸騎(イッキ)、妹の燦空(サンク)とともに、医師のゼロ先生こと佐元良是朗に助けられた。復興へと歩む町で、少しずつ絆を育んでいく四人を待ち受けていたのは、思いがけない出来事だった――。『楽園のカンヴァス』の著者が、絶望の先にある希望を温かく謳いあげる感動作。【解説/最相葉月】
タピスリーの貴婦人は、ジョルジュ・サンドに助けを求めた。中世美術の最高傑作「貴婦人と一角獣」に秘められた物語が、幕を開ける。ジョルジュ・サンドの短編も収載。
ごはん大好き小説家と漫画家が楽しくも過酷な稲作初体験! 日本人が何より好きな白いご飯。今、目指すは自給自足生活――!? とにかく一度作ってみようと、楽しくも過酷な米作り体験ををつづる。ごはん愛にあふれたエッセイ(原田マハ)+コミック(みづき水脈)。