【2024年】「美術館」のおすすめ 本 96選!人気ランキング
- 鑑賞のための 西洋美術史入門 (リトル キュレーター シリーズ)
- 武器になる知的教養 西洋美術鑑賞
- 絵を見る技術 名画の構造を読み解く
- 美術の物語
- ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)
- 楽園のカンヴァス (新潮文庫)
- 東京藝大で教わる西洋美術の見かた (基礎から身につく「大人の教養」)
- 366日の西洋美術 (366日の教養シリーズ)
- たゆたえども沈まず (幻冬舎文庫)
- いちばん親切な 西洋美術史
本書は、美術鑑賞の入門書であり、ギリシャ美術から現代美術までの歴史を簡潔にまとめています。専門用語や美術の概念をQ&A形式でわかりやすく解説し、学芸員の対話や猫の素朴な質問を通じて読者の理解を深めます。美術館での作品鑑賞をより楽しむための知識を提供し、特に海外旅行前に読むことで美術館体験が豊かになることを目的としています。
本書は、絵画をより深く理解するための「ビジュアル・リテラシー」を学ぶためのガイドです。プロと素人の視点の違いや、絵を観察する際のポイント(主役の位置、バランス、色の使い方など)を解説し、名画の魅力を引き出す方法を示しています。著者は、美術史研究家の秋田麻早子で、絵を見る技術を広めることで、読者が自分の言葉で芸術を語れるようになることを目指しています。多くのカラー作品を用いた練習問題を通じて、絵を読み解く楽しさを体験できる内容です。
この書籍は、美術史を洞窟壁画から現代美術までの視点で物語のように描き出しており、絶えず変化しながらも繋がっている美術の流れを紹介しています。目次には、先史時代や古代文明、ギリシャ・ローマ時代、ビザンティン、イスラム、中国など多様な文化の美術が含まれています。著者エルンスト・H・ゴンブリッチは20世紀の著名な美術史家であり、彼の作品は明瞭で説得力があり、美術への深い愛情が表れています。
この短編集は、19世紀から20世紀に活躍した美術の巨匠たち(モネ、マティス、ドガ、セザンヌ)と彼らと共に生きた女性たちの視点を通して、彼らの葛藤や夢を描いています。各物語は、芸術家たちの人生や作品への真摯な姿勢を色鮮やかに蘇らせています。著者は原田マハで、彼女は作家デビュー以来、多くの賞を受賞しています。
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンがスイスの大邸宅でルソーの名作「夢」に似た絵を発見し、真贋を判定するための謎の古書を読み解くことになります。期限は7日間で、ライバルは日本人研究者の早川織絵。ルソーとピカソの想いが描かれたこの作品の真実を探る物語です。著者は原田マハで、山本周五郎賞を受賞しています。
普段それほど小説を読まない人間だが、ひょんなことから友人にオススメされて読んでみた。あまりの面白さにイッキ読みしてしまった1冊。ミステリーでありながらルソーとピカソをめぐる歴史にも触れることができ(フィクションとノンフィクションの境目が分からないが・・・)、どんでん返しもあり、終始楽しめた。
本書は東京藝術大学の講義に基づく西洋美術の入門書で、著者が選んだ個々の作品を通じてそのメッセージをわかりやすく解説します。ビジュアルを多用し、読者が楽しみながら鑑賞眼を鍛えることを目的としています。全15回の講義形式で構成され、作品同士の関連性を示しながら、美術鑑賞の実践的なアプローチを提案。著者は東京藝大の准教授で、美術史の専門家です。
本書は、ミケランジェロやダ・ヴィンチなどの名画を366作品紹介し、1日5分で美術の基礎知識を学べる内容です。1週間で7つのテーマ(美術史、主題、ジャンル、画家の逸話、技法、謎・フェイク、周辺)を通じて西洋美術の見方を深めることができます。著者は美術評論家の瀧澤秀保氏で、長年にわたり美術教育に携わってきました。
19世紀後半のパリ、美術界で活躍する画商・林忠正と助手の重吉が浮世絵を売り込む中、日本に憧れる無名画家ゴッホと彼を支える画商テオとの出会いが「世界を変える一枚」を生み出す。孤高の男たちの矜持と愛を描いたアート・フィクション。著者は原田マハ。
この書籍は、4000年にわたる西洋美術の歴史を時代や特徴ごとに紹介しています。各時代(エジプト、ギリシャ、ローマ、ルネサンス、バロック、印象派など)について、見開き2ページでテーマを解説し、代表的な作品を幅広く紹介。美術館巡りの前に全体像を把握するのに役立つ内容です。著者は美術史の専門家とライターたちです。
「西洋美術史」の決定版が刊行され、古代から現代アートまでの通史を全11章で学べる内容です。700点以上のビジュアルを用い、重要項目を見開きで紹介することで、読みやすさを追求しています。美術系大学でも教科書として採用されており、第一線の研究者11名による最新の視点から解説されています。美術を学ぶ初心者にも、知識を深めたい人にも適した一冊です。
OLの二ノ宮こと葉は、幼なじみの厚志の結婚式で感動的なスピーチを聞き、伝説のスピーチライター久遠久美に弟子入りする。彼女は久美の教えを受け、野党のスピーチライターとして活躍することになる。感動と成長を描いたお仕事小説。著者は原田マハ。
安定の読みやすい文章でした。言葉は人を熱くさせますね!プロのスピーチライターとして成長していく様子を描いたお仕事小説でした。この話を読んで言葉を容易に発信できる今こそ言葉の重さにみんな気付いてほしいと思いました。いい物語に出逢えたことに感謝いたします。
感動が止まらない!!スピーチライターを題材にした小説。作品中のスピーチ部分に感動して、作品全体を読むのにも感動するので、二重に感動する作品になっている。まさに感動の嵐だ。日米の政権交代を舞台にした実話なのかと思わせるような展開がたまらなく良い。著者自身が本物のスピーチライターなのかと思ってしまうほど小説を越えた小説に仕上がっている。原田マハの操る言葉の魅力にまいってしまう。原田マハの作品は多彩でジャンルが幅広い。良い作品ばかりだけど、一番の作品はこの作品かな♪
いじめが原因でひきこもりになった24歳の麻生人生は、母の死後、年賀状の中に見つけた祖母・マーサの名前を頼りに、4年ぶりに外の世界へ出ます。蓼科での予想外の出来事を通じて、人との温もりや米づくりに触れ、彼の人生が大きく変わっていく物語です。著者は原田マハで、彼女は美術館勤務を経て作家として成功しています。
さいはての彼女 旅をあきらめた友と、その母への手紙 冬空のクレーン 風を止めないで
少し疲れた女性が旅に出る。そして、旅先での出逢いに新しい自分を見つける。4話からなる短編集それぞれの旅に、ほろりとする。印象的な場面や言葉がたくさんある。1話目(さいはての彼女)秘書の手違いか故意かで、沖縄に行くはずが真逆の北海道に行くことになる。そこから、おもしろい旅になる。強気な女性経営者とハーレー乗りの女性との出逢いがとても良い。2話目(旅をあきらめた友と、その母への手紙) 1人の旅だけど、1人じゃない。3話目(冬空のクレーン)どんな大それたことでも、誰かがそう考えるところから始まるんじゃないかな。4話目(風を止めないで)ナギ、自分で引いた「線」を超えていけ。この風、止めないでね、これからも、ずっと。全編通して、肩書を外して、ひとりの人間として、いかに良い生き方をしていくかを投げかけている。こんな良い小説を読んだら、旅に出たくなるね!
39歳の独身男性・歩は、会社を辞めた後、父が倒れ多額の借金が発覚する。父が投稿した記事をきっかけに、歩は映画ブログを開始し、家族を救う奇跡の物語が展開される。著者は原田マハで、彼はフリーのキュレーターやカルチャーライターとして活動している。
ニューヨークの国連本部で、イラク攻撃を宣言する米国務長官の背後からピカソの「ゲルニカ」のタペストリーが消失する。MoMAのキュレーター八神瑤子は、この名画を巡る陰謀に巻き込まれ、ピカソの過去と現代の交錯を通じて真実に迫るアートサスペンス。著者は原田マハで、アートミステリやラブストーリーで知られる作家。
この風がやんだら 雨上がりの花 夏の灯 輝く滑走路 コスモス畑を横切って 茜空のリング 小さな花束 真夜中の太陽 贈り物を探しに 十二月のカレンダー ポケットの中の陽だまり サウスショア・ピクニック そのひとひらを ドライブ・アンド・キス 十五分後の春 窓辺の風景 聖夜、電車に乗って ささやかな光 花、ひとつぶ 薬指の蝶々 ながれぼし
沖縄の小さな島を舞台に、絵馬に書いた願い事がきっかけで、神様が本当に花嫁を連れてくるという物語が描かれています。優しくて温かい、少し切ない恋の話で、第1回『日本ラブストーリー大賞』を受賞した作品です。著者は原田マハで、様々な職歴を経て作家として独立しました。
うるうるしっ放しの小説だ!1回だけかと思ったら、2回もうるうるさせられてしまった。「旅屋」という仕事に感動は生まれるのだろうかと疑っていた。だって、頼んだ人の代わりに旅をするのは良いけど、頼んだ人はどうやって感動するのか半信半疑だった。でも、違った。うるうるしてしまった!難病の娘のために代わりに旅に出掛ける。離れ離れになってしまった姪に会いに代わりに旅に出掛ける。この2つの「旅屋」の話から大きな感動が生まれる。人情物語と言って良い程、人の心の機微を描いている。原田マハの魔法にかかってしまった。「いってらっしゃい」と送り出してくれて、「おかえり」と迎えてくれる。こんな良い小説を読むと旅に出掛けたくなるね ♪
新聞記者の青山翔子は、1939年に世界初の世界一周を成し遂げた「ニッポン号」の写真を資料室で見つけ、当時のプロジェクトに参加していたカメラマンを追ってカンザスに向かう。そこで、老人ホームに住む山田が古い写真を見て、米国人女性パイロットについて語り始める。著者は原田マハで、彼女は美術関連の経歴を持つ作家である。
スケールが大きい!史実に基づいたフィクションということだが、1930年代に日本製の飛行機で世界一周する、女性パイロットが活躍するストーリー。原田マハの著書で初めて読んだ作品。飛行機を題材にした本を探していてこの作品を選んだ。この作品をきっかけに『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』などの原田作品を読んでいくことになる印象深い作品。
川向こうの駅まで 月とパンケーキ 雪の気配 真冬の花束 ふたりの時計 転がる石 いろはに、こんぺいとう 誕生日の夜 メッセンジャー バーバーみらい この地面から 魔法使いの涙 名もない星座 お宿かみわら 空っぽの時間 おでき 缶椿 ひなたを歩こう 甘い生活 幸せの青くもない鳥 独立記念日 まぶしい窓 いつか、鐘を鳴らす日 川面を渡る風
「A Short Guide to Writing About Art」(第7版)の日本語版は、美術に関する文章を書くための必携書で、学生や美術ブロガーなど幅広い読者に向けて、美術を言葉で表現するテクニックを解説しています。内容は、作品の見方や具体的な文章技術に至るまで多岐にわたり、レポートや論文、展覧会レビューなどの執筆方法を詳しく説明しています。著者は美術史に詳しいバーネットと竹内順一で、各章には美術を書くための具体的な指針が示されています。
西洋美術、日本美術、現代アートも工芸も。人気のアートブロガーによる「美術を完全に味わう方法」。つまらない鑑賞にさようなら! 「わからない」にさようなら! 1年に300以上の展覧会を見るカリスマブロガーが目からウロコの美術の楽しみ方を教えます。アートファン必読の書。
本書『室内画の世界』は、美しい部屋の情景を描いた366点の「室内画」を紹介し、フェルメールやマティスなどの巨匠から知られざる名作まで幅広く取り上げています。著者の海野弘氏が各作品のテーマや画家について楽しく解説し、絵画の見方や知識を深める内容です。1日1作を楽しむ形式で、画家たちの自邸に招かれたような体験が提供されます。
パートナーたちは画家の生涯と作品にどのような影響を及ぼしたか。そこには様々な葛藤やドラマがあった。印象派を中心とした15人。 画家たちのパートナーに焦点を当てながら、彼らが画家の生涯と作品にどのようにかかわり、影響を及ぼしたかを探ってゆく。そこには実にさまざまな葛藤やドラマがある。印象派を中心とするフランスの著名画家ら15人を取り上げる。 はじめに 1 ヴィジェ=ルブラン──王妃マリー・アントワネットに愛された美貌の女流画家 2 カウフマン──名声と失意の女流〝歴史画家〟 3 グルーズ──悪妻に悩まされ続けた風俗画家 4 ダヴィド──激動の時代に君臨した巨匠 5 アングル──保守・伝統主義を貫いた〝良き夫〟 6 マ ネ──フランス近代絵画の先駆けとなったパリジャン 7 モ ネ──生活の苦しさ、創作の苦しさを支えたふたりの妻 8 ルノワール──多くの女性を愛し描いた「バラ色の人生」の画家 9 モリゾ──男社会での制約に悩みながらも、〝最も純粋な印象派〟を貫いた紅一点 10 ピサロとシスレー ピサロ──長年貧困に苦しんだ、印象派の「農民画家」 シスレー──終始不遇な人生だった〝晴の日〟の画家 11 モローとシャヴァンヌ モロー──ひとり〝象牙の塔〟に生きた世紀末の隠者 シャヴァンヌ──名家出身の貴婦人との遅すぎる結婚 12 セザンヌ──絵画において人もリンゴも同価値と見做した〝不器用な天才〟 13 ゴーガン──都会を捨て、未開の〝楽園〟に創造の源泉をもとめて おわりに 主要参照文献
本書は、「天使と悪魔」「天国と地獄」をテーマにした絵画を集め、魅惑的なビジュアルと共にその背景にある伝説や文学を紹介しています。内容は「最後の審判」の特集を含む三章構成で、天国と地獄、天使と悪魔の系譜を探求。美術作品を通じてキリスト教の神秘的な世界を楽しむことができる一冊です。元は2015年に刊行された書籍の再編集版です。
誰が一番ヘンタイか?ルネサンス、バロック、新古典、ロマン、写実、印象派まで。12人の天才が集まってガチンコ対決! 1 ルネサンス三大巨匠-いちばんのヘンタイは誰!?(三大巨匠、とりあえずいちばんエライのは誰だ!? ダ・ヴィンチは一発屋!? ほか) 2 やりすぎバロック-誰がいちばんToo Much!?(豪華すぎ!派手すぎ!ドラマチックすぎ!バロック文化 エロいか?エロくないか?バロック彫刻の劇的演出 ほか) 3 理想と現実-どっちがヘンタイ?(社会もアートも解体!?激動の時代を生きたヘンタイたち コテン古典のラスボスキャラ!?ドミニク・アングル ほか) 4 2文字ネーム印象派-ヘンタイ王者決定戦(マネは「たけし」で印象派は「たけし軍団」 実は古典リスペクト!物議を醸した『草上の昼食』 ほか)
本書は、フィレンツェを中心としたイタリア初期ルネサンスの巨匠たちの芸術を紹介するもので、マザッチョ、ボッティチェリ、フラ・アンジェリコの絵画や、ブルネッレスキ、アルベルティの建築、ドナテッロの彫刻など460点を収録しています。全28巻からなる人類の美術遺産を集大成したもので、修復された作品を最新の技術で撮影し、鮮明なカラーで再現しています。また、初期ルネサンスの美術と社会についての序論や各章に分かれた詳細な解説も含まれています。
東京大学の講義をベースにした『まなざしのレッスン 1西洋伝統絵画』の続篇.印象派以降,伝統的な絵画の枠組みが崩れていくなか,画家たちは何をめざしたのか.難解な近現代絵画を解きほぐし,まったく新しい視点から実践的に読み解く.美術館に行くのが楽しくなる決定版テキスト第2弾. 第1章 西洋近現代絵画をいかに見るか 第1部 主題とテーマ 第2章 物語表現の変容 第3章 現実の表象I 近代都市の諸相 第4章 現実の表象II 人間と自然の新たな表現 第5章 幻視の世界 第2部 造形と技法 第6章 空間と平面 第7章 色彩と筆触 第8章 抽象と超越性 第9章 引用と遊戯性 第3部 受容と枠組み 第10章 制度と運動 第11章 異文化の受容,逸脱の系譜 第12章 絵画という枠組み 掲載図版一覧 画家名索引
本書は、西洋美術の誕生と発展を歴史的背景とともに解説したもので、名作の誕生に関する時代背景をビジュアル年表を用いて詳述しています。古代から現代までの美術と歴史の関係を300点以上の名作を通じて探り、当時の社会や人々の暮らしについても触れています。美術史に興味がある人に最適な内容です。著者は美術史家の池上英洋とライターの青野尚子です。
本書は、日本美術の個性や魅力を厳選した18点の名画を通じて紹介し、狩野派、琳派、奇想の系譜が世界で評価される理由を探る内容です。日本美術の歴史や鑑賞法についても解説し、知的教養を深める手助けをします。著者の秋元雄史は、美術館の館長やアートプロジェクトの主担当としての豊富な経験を持つ専門家です。
この文章は、松嶋雅人による著書の目次と著者情報を紹介しています。目次は「東西のあやし」と「広がるあやし」の二部構成で、各地域や時代の「やし」について述べています。著者は大阪出身で、金沢美術工芸大学と東京藝術大学で学び、現在は東京国立博物館で研究を行っています。
この書籍は、日本美術史を第一線の研究者が最新の情報でまとめたもので、視覚的にわかりやすく、読みやすい内容になっています。目次には、縄文時代から現代までの各時代が網羅されています。
本書は、近代京都日本画史を最新の知見に基づいて解説する入門書で、54名の巨匠の名作をオールカラーで紹介しています。幕末から戦後までの日本画壇の変遷を、主要な時代ごとに分けて詳述しています。著者はそれぞれ文化施設での経験を持つ専門家たちです。
本書は、高橋由一が構想した未完の「螺旋展画閣」について、制度論を通じて近代日本の美術を再考察する内容です。明治洋画の先駆者である由一の事業背景や美術制度の形成過程を詳細に分析し、「美術」という言葉の生成とその時代的意義を明らかにします。この研究は、美術史に大きな影響を与え、第12回サントリー学芸賞を受賞しています。著者は美術評論家の北澤憲昭です。
名著『ルネサンス 経験の条件』から17年――。 近代芸術はいかに展開したか。その根幹から把握する、美術史的傑作。 【推薦】 批評的視点による大胆かつ刺戟的な近代美術論。 そして何よりも「美術の力」理解のための絶好の案内書。 高階秀爾 我々はモダニズムや抽象――いやそもそもアートのことをまるで知らなかったのだ! 本書は素早く脳内に入り込むと爆弾のように破裂して悦ばしい驚きと混乱で満たし、交換台のように機能して無数の異質な情報から新しい世界像を紡ぎ出す。 読み終えたとき、あなたと世界は完全に更新されているだろう。 浅田彰 20 世紀美術を動かした真の芸術家たちは誰か―― ヒルマ・アフ・クリント、夏目漱石、ヴァネッサ・ベル、トーレス・ガルシア、熊谷守一、ダヴィド・ブルリューク、ジョン・D・グラハム、ゾフィー・トイベル=アルプ、坂田一男、ジョルジョ・モランディ、岸田劉生、恩地孝四郎、村山知義、白井晟一、イサム・ノグチ、長谷川三郎、瑛九、内間安瑆── 「キュビスム以降の芸術の展開の核心にあったのは唯物論である。戦後美術史の不分明を晴らし、現在こそ、その力を発揮するはずの抽象芸術の可能性を明らかにする」(本書より) 第69回芸術選奨文部科学大臣賞(評論部門)受賞 第Ⅰ部 抽象の力 本論 第Ⅱ部 抽象の力 補論 第Ⅲ部 メタボリズム-自然弁証法 第Ⅳ部 批評を招喚する
現代美術の入門書。抽象表現主義、ポップアート、ミニマリズム、フェミニズム・アート等の定番からポスト3.11の美術まで。 現代美術の入門書。ポップアート、抽象表現主義、ミニマリズム、コンセプチュアル・アートから、フェミニズム・アート、メディア・アート、写真、建築、工芸を包括し、ポスト3.11の美術まで、10人の気鋭による論考。 現代アートの入門書。ポップアート、抽象表現主義、ミニマリズム、コンセプチュアル・アートから、フェミニズム・アート、メディア・アート、写真、建築、工芸を包括し、ポスト3.11の美術まで、なぜそれが出現したのかを真剣に考えることによって、私たちの社会が抱える問題の本質がえぐり出される。いつの時代にも「現代アート」は存在する。アートは常に私たちの価値観を攪乱し、制度に揺さぶりをかけ、視座の見直しをせまるのだ。 1 美術作品とそうでないもの――デュシャン、ポップ・アート、クーンズ 田中正之 2 メディウムの探求 ――ミニマリズムとポストミニマリズム 松井勝正 3 抽象表現主義と絵画、あるいは絵画以上のもの――ポロック、ニューマン、ロスコ 沢山 遼 4 コンセプトが前景化するとき――コスースから始める 橋本 梓 5 美術における身体表象とジェンダー――眼差しの権力とフェミニズム・アート 天野知香 6 アート&テクノロジーの様相――メディア・アート、マクルーハン、パイク 畠中 実 7 現代アートと写真 ――アプロプリエーションの時代からティルマンスまで 土屋誠一 8 現代建築を語るために――モダニズムと5つの建築をめぐって 岡山理香 9 現代工芸とデザインの地平――クレイワークとうつわ 木田拓也 10 ポスト3.11の美術――美術と社会はどう関わるべきか 蔵屋美香 参考文献 アーティスト・グループ/人名索引