傲慢と善良 (朝日文庫)

辻村 深月
朝日新聞出版
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みんなのレビュー

心につき刺さる!! この作品は、恋愛小説なのか、ミステリー小説なのか、読んでる途中に考えていた。 しかし、読み終えてみると、もっと大きなくくりの小説なんだと思った。 何気なく生活している中で、人それぞれの考えがあり、悩みがある。そんなことを明らかにして、読み手に突きつけてくる。特に恋愛や結婚ということになれば尚更かもしれない。自分の本当の気持ちを明らかにせざるを得ないよと、問いかけられた気がした。 坂庭真実が逃避先で「私も行けるかな、次の場所」とつぶやいた。 つい「行けるよ」と言いたくなった。 解説が朝井リョウというのもおもしろい。 辻村深月を読むのは、『ツナグ』に続いて2作目になる。まだまだ読み足りない気がしている。

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