【2023最新】「ルッキズム」のおすすめ本!人気ランキング
- あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)
- わたしの体に呪いをかけるな
- その問題、経済学で解決できます。
- よくわかるジェンダー・スタディーズ―人文社会科学から自然科学まで (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)
- 日本軍「慰安婦」制度とは何か (岩波ブックレット 784)
- ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問
- マンガでわかるSDGs
- 科学の女性差別とたたかう: 脳科学から人類の進化史まで
- フェミニズム大図鑑
- お砂糖とスパイスと爆発的な何か—不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門
地球を訪れたエイリアンとのコンタクトを担当した言語学者ルイーズは、まったく異なる言語を理解するにつれ、驚くべき運命にまきこまれていく…ネビュラ賞を受賞した感動の表題作はじめ、天使の降臨とともにもたらされる災厄と奇跡を描くヒューゴー賞受賞作「地獄とは神の不在なり」、天まで届く塔を建設する驚天動地の物語-ネビュラ賞を受賞したデビュー作「バビロンの塔」ほか、本邦初訳を含む八篇を収録する傑作集。
太った女性への世間の"呪い"に悩みつつ生き、ネットの誹謗中傷や女性蔑視体質と戦うことを選んだ「きいきいうるさい女」の半生記。 笑うな。哀れむな。値踏みをするな。わたしの体はわたしのものだ。 体形への偏見、性的消費の視線、インターネットトロールの誹謗中傷、善意のふりしたミソジニー、ジョークの皮をかぶった性暴力……。女性(わたし)たちから人生を自己決定する力を奪おうとする社会のシステムを、全部蹴っ飛ばせ。気鋭の批評家が自らの体験をもとに綴った、不屈のユーモアと怒りのフェミニズム戦記。 [もくじ] レディ・クラック 骨になってゆく女たち わたしの体はわたしのものだ 心を殺さないでよくなるための十八の簡単なステップ 人生からレモンを与えられたとき 鏡を見ても自分が嫌にならないなんて、勇敢だね! 真っ赤なテント 「ハロー、わたしは太ってます」 トロールが現れた! 精霊たちと戦う人々 座席がわたしに小さすぎた日 アメリカの笑いの街:主な住民はジョーク 『狼よさらば』 「これはミソジニーなんかじゃないんだ」 倒れた大木 人生の終わり 新しい始まり トロールをやっつけろ! だからわたしはノーと言う(し、あんたの機嫌は取らない) [岡田育さん(文筆家)推薦] リンディはオタクでフェミニストでコメディアン。冴えない青春時代を生き延びて、下劣なバッシングとクソリプの嵐をかいくぐり、物言うしぶとい大人になった。彼女の人生を読み進めるうち、自分の身に起きた悲しい出来事もみんなジョークに変えてもらえる気がしてきた。きっとこの人となら、何だって一緒に面白おかしく笑い飛ばせるだろう。でも、それで私たちの怒りの炎が消えるわけではない。身体に心に深く刻まれ、人知れず泣きながら癒してきた無数の傷を、私たちは忘れない。尊厳を踏みにじってくる奴らに、「ねえ、マジで笑っちゃうほど痛いんですけど、聞こえてる?」と叫び続け、けっして黙らずにいたい。自分らしく生きるために、俯くのをやめて真顔のまま笑おう。
どんなご褒美で成績は上がる? どうしたら差別をなくせる? 子育てから政策まで、何でも実験して答えを出す最新の行動経済学。 ノーベル経済学賞最右翼! 行動経済学ここに極まる! 「この50年で最大のイノベーションだ!」(『ヤバい経済学』著者レヴィット教授) 対象は教育・ビジネスから途上国支援まで 子どもの成績を上げるには? ワインをたくさん売るには? 保育園のお迎えの遅刻をなくすには? 娘の競争力を高めるには? お得に買い物をするには? 恵まれない子に寄付してもらうには? 社員の生産性を上げるには? 「人はインセンティヴで動く」は当たり前! 大事なのは、誰にいつどのように仕向けるか。 子どもの成績を上げたいとき、あなたならどうするだろうか? 実は、ご褒美をあげるだけでは不十分。ご褒美を渡すタイミングや種類によって、結果は全然違ってくる。 本書では、『フォーブス』誌で「世界で最も影響力のある経済学者」に選ばれた最先端の行動経済学者が、実地実験という最強の武器で、人をやる気にさせるものは何か、人はインセンティヴにどう反応するかを解き明かす。意思決定の奥深くをあぶり出し、ビジネスの現場にも差別や格差という大問題にも解決策を出す画期的な一冊! 【推薦の言葉】 「ジョン・リストとウリ・ニーズィーは世界最先端の行動経済学者だ。この本は彼らの画期的な研究を描いている。読んでてほんとに楽しい。」――ダニエル・ギルバート(『幸せはいつもちょっと先にある』著者) 「経済学のイノベーションの話をしていてウリとジョンに触れずにいるのは、ちょっと難しい。彼らがやってきた、経済学のきわどい裏の側面の追求に関してはとくにそうだ。」――ダン・アリエリー(『予想どおりに不合理』著者) 「本物の世界で本物の人間が本物の意思決定をどうやって下すかを描きだした本物のホームランだ。経済学の理論と実践の両方で新しい境地を切り開いている。」――ダロン・アセモグル(『国家はなぜ衰退するのか』著者) 「ジョン・リストの業績は実地実験に革命を起こした。」――ゲイリー・ベッカー(ノーベル記念経済学賞受賞者) 「ウリ・ニーズィーは道を切り拓く人だ。彼は実験室と現実の世界を隔てる壁を打ち壊した。」――アルヴィン・E・ロス(ノーベル記念経済学賞受賞者) 「ジョン・リストとウリ・ニーズィーは、大きくて難しい問題を経済学で扱う画期的な仕事をやってのけた。つまり、差別や、男女格差は生まれつきなのかそれとも社会から受ける圧力のせいなのか、都市部の生徒と裕福な地域に住む生徒の格差を埋めるには、といった問題だ。こうした問題でも他の深刻な問題でも、解決策を探す人なら誰だってこの本からたくさんのことが学べるだろう。」――タイラー・コーエン(『大停滞』著者) はじめに 思い込みの向こうへ [人がやってることって、どうしてそんなこと人はやってるんだろう?] 第1章 人にやってほしいことをやらせるには? [インセンティヴが働く(働かない)のはどんなときか、そしてそれはなぜか?] 第2章 女が男ほど稼げないのはなぜか? クレイグズリスト、迷路、それにボールとバケツでわかること [キリマンジャロのふもとの平原にて] 第3章 母系社会は女性と競争について何を教えてくれるだろう? [カーシ族を訪ねる] 第4章 惜しくも銀のメダリストと大健闘で銅のメダリストが成績格差を埋めてくれる、とは? [公的教育:6270億ドルの問題] 第5章 貧しい子がお金持ちの子にほんの数ヵ月でどうすれば追いつける? [保育園への旅] 第6章 いまどきの差別を終わらせるカンタンな一言とは? [君が嫌いってわけじゃないんだ、ただお金が愛しいってだけさ] 第7章 なにか選ぶときにはご用心。選んだものがあだになるかも [差別の隠れた動機] 第8章 ぼくたちをぼくたち自身から守るには? [実地実験を使って生きるか死ぬかの状況を学ぶ] 第9章 人に寄付をさせるのは 本当はなんだろう? [心に訴えてもだめ、見栄に訴えろ] 第10章 割れた唇と「これっきり」のチェック欄から、人が寄付をする理由についてわかること [おたがいさまというすばらしい現象] 第11章 管理職は絶滅の危機? [職場に実験の文化を作るには] おわりに 世界を変えるには……まあ、少なくとも得をするには 訳者あとがき 注
元日本軍「慰安婦」だった金学順さんが日本政府に謝罪と賠償を求めて名乗り出てから20年-「強制」ではなく「自由意志」だったとする声がいまだに多く聞かれるのはなぜだろうか。「慰安婦」制度が軍によってつくられたことを、様々な史料を用いながら説明するとともに、被害者の名誉と尊厳の回復の必要性を訴える。 1 日本軍「慰安婦」制度とは何か 2 五つの「事実」の検証(強制はなかったか-第1の「事実」の検証 朝鮮総督府は業者による誘拐を取り締まったか-第2の「事実」の検証 軍による強制は例外的だったか-第3の「事実」の検証 元軍「慰安婦」の証言は信用できないか-第4の「事実」の検証 女性たちの待遇はよかったか-第5の「事実」の検証 補論 女性たちは募集広告をみて自由意志で応募したか) おわりに-問題の解決のために
日常の中の素朴な疑問から性暴力被害者の自己責任論まで――「ジェンダー研究のゼミに所属している」学生たちが、そのことゆえに友人・知人から投げかけられたさまざまな「問い」に悩みつつ、それらに真っ正面から向き合った、真摯で誠実なQ&A集。 はじめに――ジェンダーってなに? 第一章 これってどうなの? 素朴な疑問 1.男女平等をめざす世の中で女子校の意義ってなに? 2.「〇〇男子/〇〇女子」って言い方したらダメ? 3.男女平等は大事だけど、身体の違いもあるし仕事の向き不向きはあるんじゃない? 4.ジェンダーを勉強したら、イクメンにならないといけないんでしょ? 5.専業主婦になりたい人もいるよね? 6.男女平等っていうけど、女性も「女らしさ」を利用しているよね? コラム1 女子力って……? 第二章 セクシュアル・マイノリティについてもっと知りたい! 7.テレビにはゲイや女装家、トランスジェンダーが出ているけれど、違いはなんなの? 8.「ホモ」、「レズ」って呼び方はダメなの? 9.子ども産めないのに、同性婚って必要あるの? 10.人を好きになったりセックスしたくなったりするのは誰でも自然なことだよね? 11.日本はLGBTに寛容な国だよね? 12.友達だと思ってたのに告られた……誰かに相談していい? コラム2 多数派の人たちの幸せは? 第三章 フェミニズムって怖いもの? 13.フェミニズムって危険な思想なんでしょ? 14.どうしてフェミニストはCMみたいな些細なことに噛みつくの? 15.どうしてフェミニストは萌えキャラを目の敵にするの? 16.どうしてフェミニストはミスコンに反対するの? 17.フェミニストはなにかと女性差別というけど、伝統や文化も重んじるべきじゃない? 18.ジェンダー研究に関心をもっている人とフェミニストとは別なんでしょ? コラム3 ジェンダー研究は女性の学問? 第四章 めざしているのは逆差別? 19.男だって大変なのに、女がすぐハラスメントと騒ぐのって逆差別では? 20.管理職の女性を30%にするって、女性だけを優遇する逆差別じゃない? 21.東大が女子学生だけに家賃補助をするのって逆差別じゃない? 22.女性専用車両って男性への差別じゃない? 23.女性はバリキャリか専業主婦か選べるのに、男性は働くしか選択肢がないのっておかしくない? 24.恋愛のハードルって男の方が高い。女ってだけでモテるんだから女はずるくない? コラム4 なんでジェンダーのゼミにいるのに化粧してるの? 第五章性暴力についてもっと考えたい! 25.性欲って本能でしょ、そのせいで男性が女性を襲うのも仕方ないよね? 26.性暴力って被害にあう側にも落ち度があるんじゃない? 27.性暴力の被害者って女性だけだよね? 28.性行為しておいて後から「あれはレイプだった」っておかしくない? 29.性暴力ってある日突然見知らぬ人からレイプされることだよね? コラム5 ジェンダーを勉強するとつらくなる? 読書案内 おわりに
「“女脳”は論理的ではなく感情的」「子育ては母親の仕事」「人類の繁栄は男のおかげ」……。科学の世界においても、女性に対する偏見は歴史的に根強く存在してきた。こうした既成概念に、気鋭の科学ジャーナリストが真っ向から挑む! 神経科学、心理学、医学、人類学、進化生物学などのさまざまな分野を駆け巡り、19世紀から現代までの科学史や最新の研究成果を徹底検証し、まったく新しい女性像を明らかにする。 自由で平等な社会を目指すための、新時代の科学ルポルタージュ。 「自分の脳や体、お互いの関係についての私たちの考え方は、科学者によってまとめあげられたものだ。そしてもちろん、私たちは科学者が客観的な事実を与えてくれるのだと信用している。科学者が提供するのは偏見にとらわれない話なのだと信じている[……]。 だが、こと女性に関しては、この物語のじつに多くが間違っているのだ」 (本書「まえがき」より) 【内容目次】 まえがき 1 男と比べての女の劣等性 「地球上の生命の歴史が、雌の重要性を語る証拠の連鎖を途切れることなく示しているのは、私には明らかに思われた」/「妊娠中の雌馬の尿からの金探し」 2 女性は病気になりやすいが、男性のほうが早く死ぬ 「ほぼどの年齢においても、女性は男性に比べて生存能力が高いと思われる」/「男女いずれかを研究するほうが、はるかに安上がりだ」 3 出生時の違い 「多くの研究結果は決して再現されず、それらはおそらく間違っている」/「データから自分たちの意見を切り離すのは難しい」 4 女性の脳に不足している五オンス 「男のほうが見たり実行したりするのに苦労しない」/「特定の使命を帯びているのだと思う」/「科学は政治的空白で活動するわけではない」/「脳を二つ見れば、それぞれに異なっている」 5 女性の仕事 「人間における協力的養育がますます重要になってくる」/「人間では男性の関与の仕方に大幅な可塑性が見られる」/「人類の半数を締めだす理論は偏っている」/「女で狩人であるということは、本人が選べる問題」 6 選り好みはするが貞淑ではない 「性差別主義に聞こえることが、学説を禁ずる正当な理由にはならない」/「雌が複数の相手と交尾するのは、ごくごく一般的なこと」/「すべてが申し分のないふりをしつづけることはできない」 7 なぜ男が優位なのか 「身持ちのいい娘は夜の九時にほっつき歩きはしない」/「私がまず気づいたことの一つは、雌が雄を攻撃していることだった」 8 不死身の年配女性たち 「エストロゲンの欠乏した女性」/「まさに発電機のような年配のご婦人たち」/「男は、老いも若きも、若い女を好む」 あとがき/謝辞/訳者あとがき/参考文献/索引
ポップでシャープでフレッシュ!フェミニズム批評とは、男女問わず世界の見方を何倍にも豊かにしてくれる超強力なツールであり武器なのだということを、この快著は教えてくれる。 ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ) フェミニストの視点で作品を深く読み解けば、 映画も演劇もこんなにおもしろい。 自由に批評するために、自らの檻をぶち壊そう! 映画と演劇を年に200本観るシェイクスピア研究者による フェミニスト批評絶好の入門書。 ウェブサイト「wezzy」の人気連載、待望の書籍化! <登場する作品> 『ワンダーウーマン』『ゲーム・オブ・スローンズ』『ナチュラルウーマン』『わたしを離さないで』『華麗なるギャツビー』『アナと雪の女王』『ファイト・クラブ』『バベットの晩餐会』『嵐が丘』『すばらしい新世界』『タンジェリン』『フェミニジア』『キングスマン』『ダウントン・アビー』ほか <登場する人物> ヴァージニア・ウルフ、エマ・ワトソン、マーガレット・サッチャー、バズ・ラーマン、マーガレット・アトウッド、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェほか ------------------------------------------------ ただ「面白かったー」がなんとなく物足りなくなってきて、もう一歩、深く楽しんだり、調べたり、理解したいな……と思う時に必要なのが「批評」です。(……)私は不真面目な批評家なので、批評を読んだ人が、読む前よりも対象とする作品や作者をもっと興味深いと思ってくれればそれでいいし、それが一番大事な批評の仕事だと思っています。(まえがきより) ------------------------------------------------ イギリスの有名なミステリ作家G・K・チェスタトンの短編「青い十字架」に、「犯罪者は創造的な芸術家だが、探偵は批評家にすぎない」という有名な言葉があります。たしかに、批評家はテクストを犯罪現場みたいに嗅ぎ回り、犯罪者、つまり芸術家がばらまいた手がかりを見て、ヘマを探し出そうとやっきになる探偵で、あまり独創性がないかもしれません。でも、この本に登場したミス・マープルのような名探偵は、何が何だかわからないカオスから正しいものを救い出してくるヒーローです。私は批評家にすぎませんが、ミス・マープルと同じような仕事だと言われるならばそれは光栄です。(あとがきより) ------------------------------------------------ ゆるめのコラム収録! ・初任給とヴァージニア・ウルフ ・バーレスクを見にいってみよう ・北米のシェイクスピア祭り ・フェミニストの洋服えらび ・『ダウントン・アビー』と女性参政権運動 まえがき 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 Chapter1 自分の欲望を知ろう さよなら、マギー―― 内なるマーガレット・サッチャーと戦うために バーレスクってなんだろう? 腐女子が読む『嵐が丘』―― 関係性のセクシーさを求めて 檻に入っているのは、犬じゃなくて私―― ヴァージニア・ウルフ『フラッシュ』 女はなぜ悪い男にばかり引っかかるのか? ―― 『西の国のプレイボーイ』に見る良い男、悪い男 〈コラム1〉初任給とヴァージニア・ウルフ Chapter2 男らしさについて考えてみよう キモくて金のないおっさんの文学論―― 『二十日鼠と人間』 と『ワーニャ伯父さん』 アメ車、男たちの絆、この惑星最後の美しき自由な魂―― 『バニシング・ポイント』 対等な女を怖がる男たち―― 男の幻想に逆襲する喜劇『負けるが勝ち』 プリンセスは男のロマン! ―― 映画に出てくるお姫様と男たち ロマンティックな映画としての『ファイト・クラブ』 〈コラム2〉バーレスクを見にいってみよう Chapter3 ヒロインたちと出会おう シェイクスピア劇の魅惑のヒロイン、無限に変化する女王クレオパトラ 世紀末の悪女? 自己実現のため戦うヒロイン? ゲイのアイコン? ―― オスカー・ワイルドの『サロメ』 べ、別にあんたのためにツンデレを分析してるわけじゃないんだからね! ―― シェイクスピア『十二夜』を考える ディズニーに乗っ取られたシンデレラ―― 民話の変貌をたどる 理想宮か、公共彫刻か? ―― 『アナと雪の女王 〈コラム3〉北米のシェイクスピア祭 Chapter4 わたしたちの歴史を知ろう 女の子がムラムラしてはいけないの? イギリス文学における女と性欲 「#女性映画が日本に来るとこうなる」の「女性映画」ってなに? ―― 変わりゆく女たちの映画 女性映画としてのトランスジェンダー女子映画―― 『タンジェリン』と『ナチュラルウーマン』 読書会に理屈っぽい男は邪魔? 女性の連帯を強める読書会の歴史を探る ミス・マープルは何でも知っている―― 変わりゆくアガサ・クリスティの世界 〈コラム4〉フェミニストの洋服えらび Chapter5 ユートピアとディストピアについて考えよう 愛の理想世界における、ブス―― 夢見るためのバズ・ラーマン論 隠れたるレズビアンと生殖―― 『わたしを離さないで』 父の世界からの解放―― 「フェミニスト的ユートピア」を描いた『バベットの晩餐会』 「女だけの街」を考える 女は自由な社会の邪魔者なの? ―― ディストピアSFの性差別 〈コラム5〉『ダウントン・アビー』と女性参政権運動 あとがき 批評家は探偵 初出一覧 参考文献
1%の富裕層ではなく、「99%の私たち」のために、性差別・人種主義・環境破壊のない社会を。 1%の富裕層ではなく「99%の私たち」のために、性差別・人種主義・環境破壊のない社会を。世界に拡がる女性運動と共鳴しながら、ジェンダー研究者達が性の抑圧をもたらす資本主義の終焉を呼びかける。 私たちはまだ連帯できる――ほんとうの敵は資本主義だ 1%の富裕層ではなく、「99%の私たち」のために、性差別・人種主義・環境破壊のない社会を。いまや世界中に拡がる女性たちの運動とも共鳴しながら、研究の第一線でも活躍するジェンダー学者たちが、性の抑圧をもたらす現代資本主義の終焉を呼びかける。分断を正確に認識することで、私たちはまだ連帯できる。 「99%のためのフェミニズムは反資本主義をうたう不断のフェミニズムである――平等を勝ち取らないかぎり同等では満足せず、公正を勝ち取らないかぎり空虚な法的権利には満足せず、個人の自由がすべての人々の自由と共にあることが確証されないかぎり、私たちは決して既存の民主主義には満足しない」(本文より)。 ◎目次 1 新たなフェミニズムの波がストライキを再構成する 2 リベラル・フェミニズムは崩壊した──私たちは前に進まなければならない 3 私たちには反資本主義のフェミニズムが必要だ──99%のためのフェミニズム 4 私たちは社会全体の危機のさなかを生きている──そしてその根源は資本主義にある 5 資本主義社会におけるジェンダー的抑圧は、社会的再生産が利益目的の生産に従属していることに根ざしている──私たちはその順番を正しくひっくり返したい 6 ジェンダーに基づく暴力には多くの形があり、そのすべては資本主義と複雑に絡みあっている──私たちはそれらすべてと闘うことを誓う 7 資本主義はセクシュアリティを規制しようとする──私たちはそれを解放したい 8 資本主義は人種主義的・植民地主義的暴力から生まれた──99%のためのフェミニズムは、反人種主義かつ反帝国主義である 9 資本による地球の破壊から脱するために闘う──99%のためのフェミニズムはエコ社会主義である 10 資本主義は本物の民主主義や平和と両立しない──私たちの答えはフェミニスト的な国際主義である 11 99%のためのフェミニズムはすべてのラディカルな運動に反資本主義の反乱を呼びかける マニフェスト――分岐点 1 新たなフェミニズムの波がストライキを再構成する 2 リベラル・フェミニズムは崩壊した ──私たちは前に進まなければならない 3 私たちには反資本主義のフェミニズムが必要だ ──99%のためのフェミニズム 4 私たちは社会全体の危機のさなかを生きている ──そしてその根源は資本主義にある 5 資本主義社会におけるジェンダーの抑圧は、社会的再生産が利益目的の生産に従属していることに根ざしている ──私たちはその順番を正しくひっくり返したい 6 ジェンダー間の暴力には多くのかたちがあり、そのすべては資本主義と複雑に絡みあっている ──私たちはそれらすべてと闘うことを誓う 7 資本主義はセクシュアリティを制限しようとする ──私たちはそれを解放したい 8 資本主義は人種主義と植民地における暴力から生まれた ──99%のためのフェミニズムは反人種主義かつ反帝国主義である 9 資本による地球の破壊から脱するために闘う ──99%のためのフェミニズムはエコ社会主義である 10 資本主義は現実の民主主義や平和と相容れない ──私たちの答えはフェミニストによる国際主義である 11 99%のためのフェミニズムはすべての先鋭的な運動に反資本主義を呼びかける あとがき 解説 訳者あとがき
引きこもっていたのに働かされるアマテラスオオミカミ、妊娠したら男に「俺の子?」と疑われるコノハナノサクヤヒメ、恋人と引き離されて石化する松浦佐用(まつらさよ)姫。見知らぬ男にさらわれる絵姿女房。日本の昔話や神話に登場する、理不尽な目に遭う「女の子」たち。 ──でも、みんな本当に平気だったのでしょうか。怒っていなかったのでしょうか。 著者は、怒りや悲しみをスルーされてきた昔話の女の子たちの素顔と本心に向き合い、彼女たちがどんなふうに「抵抗」してきたのかとことん語り合う。時に痛切で、時に痛快な、命を懸けた多種多様の異議申し立ては、現代の私たちにきっと力を与えてくれる。 優しくて、パワフルで、軽やかなイマジネーションが、千年前の女の子たちとあなたを自由にする新感覚エッセイ「日本のヤバい女の子」第2弾。女の子たちがわいわい語り合う4コマ漫画も収録。 はじめに 降ろされた幕をこじ開けて、物語の続きを Ⅰ どうしても欲しい女の子たち CASE STUDY 1 オタクとヤバい女の子 鬼を拝んだおばあさん CASE STUDY 2 年齢とヤバい女の子 辰子姫(辰子姫伝説) CASE STUDY 3 略奪とヤバい女の子 鬼女 紅葉(紅葉伝説) CASE STUDY 4 罪とヤバい女の子 八百屋お七(好色五人女) BACK STAGE 1 【マンガ】愛の真理 Ⅱ 許さない女の子たち CASE STUDY 5 噓とヤバい女の子 磯良(雨月物語) CASE STUDY 6 後戻りとヤバい女の子 宇治の橋姫(平家物語 剣の巻) CASE STUDY 7 運命とヤバい女の子 累(累ヶ淵) CASE STUDY 8 身体とヤバい女の子 ろくろ首 およつ(列国怪談聞書帖) BACK STAGE 2【マンガ】嵐の後 Ⅲ あれこれ言われる女の子たち CASE STUDY 9 腕力とヤバい女の子 尾張の国の女(今昔物語) CASE STUDY 10 嫉妬とヤバい女の子 山の女神(オコゼと山の神) CASE STUDY 11 矛盾とヤバい女の子 北山の狗の妻(今昔物語) CASE STUDY 12 期待とヤバい女の子 アマテラスオオミカミ(古事記/日本書紀) BACK STAGE 3 【マンガ】性格の不一致 Ⅳ抵抗する女の子たち CASE STUDY 13 意思とヤバい女の子 松浦佐用姫 CASE STUDY 14 新生活とヤバい女の子 絵姿女房 CASE STUDY 15 下ネタとヤバい女の子 尻を出した娘(鬼が笑う) CASE STUDY 16 男とヤバい女の子 姫君(とりかへばや物語) BACK STAGE 4【マンガ】仁義なき戦い Ⅴ 運命を切り開く女の子たち CASE STUDY 17 花とヤバい女の子 コノハナノサクヤヒメ(古事記/日本書紀) CASE STUDY 18 友達とヤバい女の子 ちょうふく山の山姥 CASE STUDY 19 「あげまん」とヤバい女の子 炭焼長者の妻(炭焼長者[再婚型]) CASE STUDY 20 証明とヤバい女の子 山姥と百万山姥(能 山姥) BACK STAGE 5 【マンガ】ばったり あとがきマンガ メイキング・オブ・日本のヤバい女の子 静かなる抵抗 レポマンガ 日本のヤバい女の子・ゴー・大報恩寺 参考資料
はじめに 序章 女ことばという不思議 女性の言葉づかいは千差万別/ルールとマナー/習得することば/翻訳の世界/女らしさ以外の価値/ 「最近の」言説/言語行為/言語イデオロギー/言説が構築する/○○について語る/歴史的言説分析/積み重なる価値 第1部「女らしい話し方」 規範としての女ことば 一章 マナー本は鎌倉時代からあった 況して婦人は静かにして奥ゆかしきこそ/女訓書の流行/女子庶民の手習い/男尊女卑から「つつしみ」へ/維新後も変わらない女訓書/嫁・妻から女性国民へ/ 「女は話すな」と「言うべき時は言え」/現代でも有効な規範 二章 ルールはどのように強化されるのか 起源としての女房詞/女房詞への憧れ/式亭三馬の笑い/男も使う/ 「男は使うな」/女房詞と女訓書/女房たちの創造性 第2部「国語」の登場 知識としての女ことば 三章 男ことばの特別な男らしさ 国語イデオロギー/東京基準の標準語/東京語もいろいろ/言文一致論争の不思議/男女の話し言葉は異ならない?!/ 「男の国語」/国語の隠れた男性性/口語文典と国語読本/書生言葉/ 「たまへ」と「てよ」「だわ」/ 「男ことば」は特殊扱い 四章「女学生ことば」誕生 女学生のセリフ/学問する女への苛立ち/書生言葉の女子学生/ 「てよだわ言葉」/ 「遊ばしやがるんだとさ」/言文一致小説/ハイカラに/ 「てよだわ」の普及/軽薄さ/女学生ことばの定着/めす猫も「てよ・だわ」/性の対象となる/セクシュアリティ/標準語のセクシュアリティ/女学生ことばの力/ジェンダー化し国民化する/ 「よくってよ」小説/内なる他者、女性国民/女の創造性を取り込む/ 「国語」と「国民化」 第3部 女ことば礼賛 価値としての女ことば1 五章「女ことばは日本語の伝統だ」 日本を背負う言葉/起源は女房詞と敬語/天皇制と女房詞/起源の捏造・伝統の創造/日本の誇り「女ことば」/国語の守護者/植民地政策/ひとつではなかった国語/日本語の優秀さの証/女ことばへの賞賛/ナショナリズムの時間的矛盾/変われない女ことば/戦後も続いた伝統化/女性の言葉の乱れが気になる 六章「日本語には女ことばがある」 女性の言葉と兵隊の言葉/言葉の性差/ 「例外」として/女学生ことばも国語/女性用という但し書き/女ことばは標準語だけ/ 『アサヒ読本』の性別/歓迎された女の国民化/銃後の守り/家族国家観/総動員体制と国語の性別/特定の任務 第4部「自然な女らしさ」と男女平等 価値としての女ことば2 七章「女らしさ」と女ことば 占領政策と男女平等/ 「女ことば」批判/ 「女ことば」擁護/社会的な・自然な女ことば/男女平等から「女ことば」を守る 八章 日本語には、なぜ女ことばがあるのか 「国語の性別」を教え続けた教科書/天皇制国家から切り離す/墨塗りされない部分/ 「ぼく」と「わたし」の教科書/国語学者と人権意識/天皇制を破壊する男女平等/家族国家観の危機/生き延びた女ことば おわりに 図版出典一覧
尊厳があるかないかではなく、しんどさの意味の平等を 取るに足らないおしゃべりの中から 誰かを排除しないスポーツ界へ モデルとの関係性から考える「表現者としての被写体」 「ルッキズム」とどうやって生きてきたか 龍とカナリア
序章 日本語と性差 第2章 "女性性・男性性"理論 第3章 日本語文の構造と性差の出現位置 第4章 "女性性・男性性"のステレオタイプの形成 第5章 『社会百面相』における文末表現形式の性差-"女性性・男性性"の表出と言語形式の選択 第6章 「かしら」は「女性語」かしら?-"女性性・男性性"理論のケーススタディー(1) 第7章 雨が降るかしら?/雨が降るかな?-"女性性・男性性"理論のケーススタディー(2) 終章 日本語と性差研究の新展開を求めて