【2025年】「ニーチェ」のおすすめ 本 121選!人気ランキング
- 「最強! 」のニーチェ入門: 幸福になる哲学 (河出文庫)
- 飲茶の「最強! 」のニーチェ
- 読まずに死ねない哲学名著50冊 (Forest2545Shinsyo 116)
- わかる! ニーチェ
- 悲劇の誕生 (岩波文庫 青 639-1)
- これがニーチェだ (講談社現代新書)
- ニ-チェ全集 (12) (ちくま学芸文庫 ニ 1-12)
- ニ-チェ入門 (ちくま新書 8)
- ニーチェ―〈永劫回帰〉という迷宮 (講談社選書メチエ (165))
- その悩み、哲学者がすでに答えを出しています
「どうして勉強しなければいけないの?」「どうしていじめはなくならないの?」「生きている意味はあるの?」 学校の… 「どうして勉強しなければいけないの?」 「どうしていじめはなくならないの?」 「生きている意味はあるの?」 学校の先生や親がなかなか答えられない、子どもが抱えるリアルな悩みや疑問を、哲学者の言葉をヒントに解決。 哲学を通して子どもの考える力を育てる、必読の一冊。 古代ギリシャから近代、現代の有名な哲学者の解説も。 ■第1章 自分について考える Q 運動が苦手 Q 勉強ができない Q 自分の言葉で上手く話せない Q 綺麗になりたい Q 自分のいいところがわからない Q 「自分らしさ」って何? ■第2章 友達について考える Q 友達ができない Q 友達が他の子と仲よくしているとムカムカしてしまう Q 友達グループの中で仲間外れにする子がいる Q ケンカをした友達に「ごめんなさい」が言えない Q 人を好きになるってどういうこと? ■第3章 悪について考える Q どうしてルールを守らなくちゃいけないの? Q 人にやさしくしなきゃいけないのはなぜ? Q どうしていじめはなくならないの? Q 悪いことをしている人には注意した方がいい? ■第4章 生き方について考える Q どうして勉強しなければいけないの? Q 苦手なことはあきらめちゃダメ? Q 「本をたくさん読みなさい」って言われたけどなぜ? Q 自分の夢を反対される Q 生きている意味はあるの? Q 幸せって何? ■第5章 命について考える Q 心はどこにあるの? Q 花や木に命はある? Q 死ぬのが怖い Q 人は死んだあとどうなるの? Q 人はどうして人を殺すの? ■岩村先生の哲学講座 人間の祖先「ホモ・サピエンス」が生き残れたわけ 物事の原因はすべて「目に見えない」 「ふたつの時間」を生きる 愛は「心を受ける」こと
ニーチェ すべてを思い切るために:力への意志 「ひとは見たい現実しか見ないものだ」というのがジュリアス・シーザーの口癖だったという。 ニーチェの魅力は、「ひとが見たくない現実」をこれでもかと突きつけてくる点にある。 しかもかれは、美しい理想や価値を否定して終わるなどという無責任なことはしない。 通常の見方をどのように改めればいいのか、その結果、世界がどう見えてくるのかを、 ニーチェは示している。 本書は、哲学についてほとんど、あるいは、まったくご存じない読者にもニーチェの考えを理解していただくため、背景となる哲学史的な事情をふくめ、かれの考えを、できるかぎり噛みくだいて描いた。 ニーチェはなぜ道徳を否定するのか。「わたし」や「自我」も無用の長物だ、という。 「力への意志」など、ニーチェの過激なヴィジョンは何をもたらすのか。
神は死んだ-。既存の権威と価値観を痛烈に批判した十九世紀の哲学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェは、神による価値づけを失った人間がどう自分の生を肯定すべきかを考え続けた。己の境遇をどのように受けとめ、いかに力強く創造的に生きるかという彼の生涯の問いは、時代を越えて、いま私たちの深い共感を呼ぶ。二大思想「超人」「永遠回帰」を軸に、『ツァラトゥストラ』の書に込められた「悦びと創造性の精神」を紐解く。 はじめに 人間は"創造的"に生きよ 第1章 ルサンチマンを克服せよ 第2章 「神の死」から「超人」へ 第3章 永遠回帰とは何か 第4章 現代に「超人」は可能か? 対談 西研×斎藤環-「しなやかな超人」か「完璧なひきこもり」か 読書案内 ニーチェ略年譜
エマソンの愛読者ニーチェの哲学が、20世紀米国の文化や宗教、リベラリズムやプラグマティズムにもたらした影響とは? 思想史の… エマソンの愛読者であったニーチェの哲学が、20世紀米国の文化や宗教、リベラリズムやプラグマティズム全般にもたらした大きな影響を跡づける、思想史研究の労作。 神の死を宣告し、超人の到来を説いて狂気に倒れたドイツの哲学者は、じつは最もアメリカ的な思想家エマソンの熱心な愛読者だった。ニーチェの反基礎づけ主義の哲学が、ナチズムへの影響という問題を超えて、20世紀米国の文化やキリスト教、リベラリズムやプラグマティズム哲学全般に及ぼした大きなインパクトを跡づけた労作。ニーチェ翻訳・受容の歴史から、アメリカという国の姿が見えてくる。 プロローグ 大西洋の横断──自生の知性、海外へ 序 第一章 「アメリカのニーチェ」の形成 ニーチェとアメリカ・コスモポリタニズムのヨーロッパ式枢軸 ニーチェの流行 ニーチェの人物像 「ニーチェ的」と「ニーチェ主義」アメリカ英語に 第二章 近代における人間の魂 ニーチェと近代思想の諸問題 弁明しないカトリックの弁明 「社会的福音」とキリスト教の実践可能性 ニーチェのキリスト教への貢献 ナザレのイエス、ナウムブルクのニーチェ 第三章 超人のアメリカ式馴化 大衆の想像力の中の超人 自己の超克と社会的向上 近代の目まぐるしさとロマン主義的自己放棄 超人とドイツ民族精神 戦場の超人と「ドイツ製」世代 おのおのにそれぞれの超人を 第四章 教育者としてのニーチェ 知識人を経験する、言葉が世界を形成する ニーチェのまがいもの 文化批評という「悦ばしき知識」 近代の知識人と預言者の切望 幕間 ニーチェを奉る人々 ニーチェに取りつかれる、ニーチェを所有する ニーチェを範とする ニーチェ巡礼 民主主義文化に対する「距離のパトス」 第五章 ディオニュソス的啓蒙思想 ウォルター・カウフマン、ドイツ人亡命者、ヒトラーに追放されたニーチェ 厄介な思想家ニーチェ ニーチェとナチス ニーチェの実験主義とジェイムズのプラグマティズム ディオニュソス的啓蒙思想への対抗 万人のためのそして何人のためのものでもないカウフマンのニーチェ 第六章 アメリカの土壌で生まれた反基礎づけ主義 ハロルド・ブルーム──エマソンの先行性の探究 リチャード・ローティ──ニーチェとプラグマティストの地平の融合 スタンリー・カヴェル──ニーチェ、エマソン、そして故郷への道を見出すアメリカ哲学 アメリカ的思考についての思考 エピローグ ニーチェとは我々のこと 謝 辞 訳者あとがき
なんだか難しそうな哲学。しかし哲学することは特別なことではない。身近なテーマから、哲学するとはどんな行為なのかを解き明かす。 なんだか難しそうな哲学。中身は分からなくても、漠然と難しそうにみえる哲学。しかし、哲学することはなにも特別な行為ではない。哲学が扱うのはどれも実は身近な問題ばかりである。ニュースなどで見かける問題、人と話すときに話題にするようなこと、実はそこに哲学が隠れている。本書は、これを手がかりにさらに読者なりに考えを深めるための道具箱のようなものである。カントいわく、哲学は学べない。読者はこれをヒントに自分で考える。そこに哲学が存在する。 はじめに(戸田剛文) 第一部 身近なテーマから 第1章……いま芸術に何が期待されているのか(阿部将伸) はじめに 1 視線の向けかえ―古代 2 視線の落ち着き先の変容1―古代末から中世へ 3 視線の落ち着き先の変容2―近代 4 コミュニティ感覚 おわりに ❖おすすめ書籍 第2章……犬と暮らす(戸田剛文) はじめに 1 動物への道徳的配慮 2 具体的な問題 3 動物を食べることは正当化できるのか 4 幸福な社会 ❖おすすめ書籍 第3章……宗教原理主義が生じた背景とはどのようなものか(谷川嘉浩) はじめに 1 原理主義とはどのようなものか 2 近代化と、キリスト教原理主義 3 手のなかに収まらないものへ ❖おすすめ書籍 第4章……幸福の背後を語れるか(青山拓央) はじめに 1 幸福をめぐる三説 2 「私」の反事実的可能性 3 私的倫理と自由意志 4 『論考』と言語 5 『論考』と倫理 ❖おすすめ書籍 第二部 哲学の伝統 第5章……原因の探求(豊川祥隆) はじめに―「なぜ」という問いかけ 1 言葉の根―「アイティア」について 2 近代科学という営みと「目的」の瓦解 3 ドミノ倒し 4 現代の「原因」観―概念の多元主義にむけて 5 おわりに―人間の進歩と面白さ ❖おすすめ書籍 第6章……言葉と世界(佐野泰之) はじめに―言葉のない世界 1 言語論的転回 2 論理実証主義への批判 3 解釈学的転回 おわりに―私たちは言語の囚人なのか? ❖おすすめ書籍 第7章……知識と懐疑(松枝啓至) はじめに 1 古代懐疑主義 2 デカルトの「方法的懐疑」 3 「懐疑」について「懐疑」する―ウィトゲンシュタインの思索を手掛かりに ❖おすすめ書籍 第8章……存在を問う(中川萌子) はじめに 1 「存在とは何か」という問いの動機と必要性―ニーチェとハイデガーの時代診断 2 存在とは何か? 「存在とは何か?」と問うことはどのような営みか? 3 「存在とは何か」という問いの形式と歴史 4 「存在とは何か」と問うことの自由と責任―ハイデガーとヨナスの責任論 おわりに ❖おすすめ書籍 あとがき 索引(人名・事項)
「考える」ためには何が重要か 多様性の時代の利他と利己 私はプロセスの途中にいる時間的存在 自分が自分であることの意味 民主主義とは何か わかりあえなさをつなぐということ
最晩年のニーチェ 光と断崖 幻としての『権力への意志』 ニーチェ『この人を見よ』 著作を「作る」ことを排した決定版ニーチェ全集の出現 Zweifel uber die Authentizitat des neu ersetzten Abschnittes im `Ecce homo' der kritischen Gesamtausgabe ドイツにおける同時代人のニーチェ像 日本におけるこの九十年の研究の展開 掌編
世界遺産、人類の遺産、文化財に含まれる「遺産」とは何か。ノートル=ダムなど具体的な事例とともに紹介。文化に関わる必読文献。 世界遺産、人類の遺産、文化遺産/文化財に含む「遺産」とは何か。歴史的資料とともにノートル=ダムなど具体的な事例を紹介して論じる。文化に関わる必読文献。 世界遺産、人類の遺産、文化遺産/文化財に含まれる「遺産(patrimoine)」とは何か。老朽化や破壊という運命から免れ、特別な威光を与えられ、熱狂的な執着や、真の信仰を喚起してきた日用品、武具、宝飾品、建築物、さらに、これから新しい時代に生まれる遺産=文化財を守る、保存や修復には何が重要か。歴史的資料とともに、ノートル=ダムといった具体的な事例も紹介し、簡潔にして決定的に論じる。文化に関わるすべての人々の必読書。図版多数。 第一章 宗教的事象 聖遺物 聖像破壊 第二章 王政的事象 レガリア〔王の事物〕 図書館と公文書館 古代遺跡 王城 世論の目覚め 第三章 一族的事象 第四章 国家的事象 遺産の宮 第五章 行政的事象 第六章 科学的事象 参考資料 図版資料 訳者あとがき
西洋近代哲学の二大巨人・ショーペンハウアーとニーチェの「無」と「ニヒリズム」の思想は,キリスト教との激烈な相剋によって形成されたものと一面的に捉えられてきたが,実は東洋のインド思想との出会いによってさらに促されたことを実証的に論証したものである.特に,ニーチェとインド思想との邂逅はこれまで見過ごされてきただけに刺激的である. 凡 例 はじめに 第1部 「無」の思想史――古代から近世、西洋と東洋 1.「無」の思想史――西洋 2.「無」の思想史――東洋 3.ニーチェ以前のニヒリズム思想の歴史 4.ショーペンハウアー/ニーチェと東洋思想との比較研究史 第2部 ニヒリズム思想の先駆者とインド思想との関わり ――ショーペンハウアー 第1章 価値転換の契機としての無の思想 序 1. インド思想における無性 1.1. ウパニシャッドのマーヤ――無価値であること 1.2. 仏教的世界観――無常であること 2. ショーペンハウアーにおける無性――無常と無価値 3. 存在自体の無性からショーペンハウアーの理解における仏教的無(空性)へ 4. 結 第2章 救済(解脱)としての無の思想 序 1.『意志と表象としての世界』正編第一版までにおける救済(解脱)の思想 1.1. ウパニシャッドとの関連において 1.2. 主著正編第71節における「無」の思想 2.『意志と表象としての世界』続編における無の思想 2.1. 死と無 2.2. 無と涅槃 第3部 ニヒリズム思想形成における仏教思想の関わり ――ニーチェ 第1章 「無性」の思想の流れ ――ショーペンハウアーから初期ニーチェへ(1) 序 1.「ディオニュソス的世界観」と無性 2. 根源的一者と無性 3. 仮象と無性 4. 芸術論の前提としての「ディオニュソス的世界観」 5. 結 第2章 「無」の思想の流れ ――ショーペンハウアーから初期ニーチェへ(2) 序 1.ニーチェによるショーペンハウアー的「無」の解釈 2.仏教文献における「無」 2.1.ケッペン『仏陀の宗教』 2.2.ミュラー『小論集』 3.ニーチェによる「無」の提示 4.結 第3章 ニーチェにおける仏教理解とニヒリズム 序 1.ニーチェのニヒリズム思想の多様性 1.1.ニーチェによるニヒリズム思想の多様性 1.2.クーンによる多様なニヒリズム概念の区分 1.3.ニヒリズムの分類の再構成 2.ニヒリズムにおけるショーペンハウアー思想の位置づけ 3.ニーチェの理解における仏教思想――オルデンベルグ『仏陀』をもとにして 3.1.文献の価値 3.2.生の実相と無の思想 3.3.涅槃と無の思想 4.結 おわりに 東西思想の接点としての無の思想 附論 ショーペンハウアーと『ウプネカット』 ――自己認識の問題を中心にした文献学的解明 序 1.マーヤーと表象及び意欲との関係 2.一元的原理とその認識 3.結 あとがき 参考資料 資料I 『ウプネカット』各ウプネカットの名称 資料II コールブルック『様々な小論集』第1巻 目次 資料III ケッペン『仏陀の宗教とその成立』 目次 資料IV ミュラー『小論集』第1巻 目次 資料V オルデンベルク『仏陀――その生涯、教え、教団』 目次 文献リスト 初出一覧 索 引
14歳からの「考える」のための教科書。「自分とは何か」「死」「家族」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」など30のテーマ。 今の学校教育に欠けている14歳からの「考える」の為の教科書。「言葉」「自分とは何か」「死」「家族」「社会」「理想と現実」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」等30のテーマ。 人には14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある。 言葉、自分とは何か、死、心、他人、家族、社会、理想と現実、友情と愛情、恋愛と性、仕事と生活、本物と偽物、メディアと書物、人生、善悪、自由など、30のテーマを取り上げる。 Ⅰ 14歳からの哲学[A] 1 考える[1] 2 考える[2] 3 考える[3] 4 言葉[1] 5 言葉[2] 6 自分とは誰か 7 死をどう考えるか 8 体の見方 9 心はどこにある 10 他人とは何か Ⅱ 14歳からの哲学[B] 11 家族 12 社会 13 規則 14 理想と現実 15 友情と愛情 16 恋愛と性 17 仕事と生活 18 品格と名誉 19 本物と偽物 20 メディアと書物 Ⅲ 17歳からの哲学 21 宇宙と科学 22 歴史と人類 23 善悪[1] 24 善悪[2] 25 自由 26 宗教 27 人生の意味[1] 28 人生の意味[2] 29 存在の謎[1] 30 存在の謎[2]
山積する現代の難問に、哲学・思想を大胆に「使う」本。難解で鳴るヘーゲルを誰にでも理解できるようにわかりやすく解説。超入門書。 戦争、グローバル化といった山積する現代の難問に、ヘーゲルの哲学・思想を大胆に「使う」本。「矛盾」「自己対象化」「家族」「対立物の統一」等、難解で鳴るヘーゲルを誰にでも理解できるようにわかりやすく解説。超入門書。 山積する現代の難問に、哲学・思想を大胆に「使う」本 難解で鳴るヘーゲルを誰にでも理解できるようにわかりやすく解説~超入門書 ◆0 ヘーゲル哲学って使いべりしない ◆1 「日本の直面する課題」を解くヘーゲルの思考法 10のキーワード~1「矛盾」 なぜエネルギー危機を突破できたか? 2「自己対象化」 日米開戦は回避できたか? 4「一者」 天皇の存在理由とは? 5「対立物の統一」「日本的経営」は経済成長の「桎梏」か? ほか ◆2 ヘーゲルの人生に学ぼう 「成功」をもたらす10の人生ポイント~11 引きこもり 12フリーター 家庭教師 17 一派をなす 派閥力と敵対者 18知は権力「御用哲学者」ほか ◆3 ヘーゲルが学んだ人、ヘーゲルに学んだ人~21 ヘーゲル哲学には、その反対も含めた、すべてがある 22 アリストテレス23 デカルト24 スピノザ 25 ルソー 26 カント 27 アダム・スミス 28 キルケゴール 29 マルクス 「欲望社会」 30 ニーチェ ◆4 ヘーゲルに世界問題を占ってもらおう~31 アメリカの一極支配 一極支配と反米感情 32 EUの未来 統合と対立 33 チャイナの躍進 市場経済と共産党・軍支配 34 イスラム世界 国家主権と宗教支配 35 機会と人間
本書は身近な「感情」をテーマにした哲学の入門書です。感情や人間がどういうものか哲学がどういうものかわかる一冊となっています。 本書は身近な「感情」をテーマにした哲学の入門書です。大学でおこなわれた全15回の講義をまとめたものなので、哲学を知らなくても、感情や人間がどういうものか、哲学がどういうものかわかる一冊となっています。 感情と理性は対立する? ロボットは感情をもてる? 「感情」にまつわる疑問に答える、まったくの哲学初心者にむけて書かれた入門書 私たちの生活の中心にある感情。 私たちは日々うれしくなったり悲しくなったりして過ごしています。 誰もがもつこの「感情」とはいったい何なのでしょうか? 本書は身近な「感情」をテーマにした哲学の入門書です。大学でおこなわれた全15回の講義をまとめたものなので、哲学を知らなくても、感情や人間がどういうものか、哲学がどういうものかわかる一冊となっています。 「本書は、感情や哲学に興味をもった人が最初に読む本を目指して書かれたものです。なので、この本を読むために、感情についても、哲学についても、予備知識は一切必要ありません。 タイトルに「感情の哲学」と入っていますが、哲学だけでなく、心理学や脳神経科学、文化人類学、進化生物学など、さまざまな分野での感情研究も紹介します。つまり、できるだけ多くの観点から感情について考えてみたいと思います。そのため本書は、感情に興味をもつすべての人に向けて書かれています」 (「はじめに」より) はじめに 第1講 ガイダンス 1 日常のなかの感情 2 哲学は何をするのか 3 「感情」という言葉について 4 各講義の概要 第2講 感情の本質は何か 1 本質の見つけ方 2 本質の候補 3 思考の重要性 第3講 感情と身体 1 ジェームス=ランゲ説 2 根拠となる思考実験 3 身体説の検討 第4講 感情と思考 1 志向性 2 身体と思考の組み合わせ 3 どんな思考が必要なのか 4 「感情の本質」まとめ 第5講 感情と価値/基本的な感情 1 価値の客観性 2 正しい感情と誤った感情 3 基本感情 4 感情価 第6講 複雑な感情/感情と文化 1 感情の混合 2 高度な思考に基づく感情 3 文化の影響 第7講 無意識の感情/ロボットの感情 1 感覚と無意識 2 感情の役割 3 ロボットは感情をもてるか 4 意識のハード・プロブレム 第8講 他人の感情を見る 1 他我問題 2 「見る」とはどういうことか 3 表情は感情の表象か 4 表情は感情の部分 第9講 感情と気分/感情と痛み 1 感情と気分を分ける基準 2 なぜ憂うつになるのか 3 痛みの感情的側面 第10講 感情と理性は対立するか 1 感情は合理的でないのか 2 VMPFC損傷 3 二重過程理論 第11講 道徳哲学と感情の科学 1 道徳的判断 2 トロリー問題の二つのシナリオ 3 功利主義と義務論 4 道徳と二重過程 第12講 恐怖を求める矛盾した感情 1 負の感情のパラドックス 2 消去説 本当は怖がっていない 3 補償説 恐怖と喜びを同時に抱く 4 フィクションが関わる場合 第13講 感情とフィクション 1 フィクションのパラドックス 2 錯覚説 フィクションを現実と間違える 3 ごっこ説 怖がるフリをしている 4 思考説 思い浮かべて怖くなる 5 二つのパラドックスを合わせる 第14講 感情とユーモア 1 愉快な感情 2 笑いとコミュニケーション 3 ユーモアとは何か 4 不一致と、あと何か 第15講 全体のまとめ 1 感情をコントロールする 2 読書案内 あとがき 文献一覧
「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して、哲学的に考える入門書 本書は「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して哲学的に考え、日常で起きている差別的な行為、発言、偏見について、どう考えていいのか手がかりを得る入門書 日常にある差別や偏見。どう考えれば、どうすればいいのかに応える待望の本! 差別的な行為、発言、あるいは偏見について、またハラスメントやいじめと差別との相違、アファーマティブ・アクションと逆差別、配慮しているつもりが差別になるというマイクロアグレッションなど、実際、日常で起きている差別や偏見について、どう考えていいのかわからなくなったら、立ち戻るところがようやく見つかった。 本書は「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して、差別について哲学的に考えていきます。本書の基本的なスタンスは、悪質な差別をあたかも問題のない単なる区別かのように偽装しないこと、それと同時に、何でもかんでも差別と呼ぶような言葉のインフレに陥らないようにすること。 世界では盛んな差別の哲学だが、日本の哲学ではこれまで扱われてこなかった。本書は具体的な事例を使った日本では初めての差別の哲学入門書の決定版!! 序章 なぜ「差別の哲学」なのか 第1章 差別とはどういうものか 単なる区別と不当な差別はどう違うのか/区別か差別かの分類のむずかしさ/アファーマティブ・アクションと逆差別/ヘイトスピーチはどういう意味で差別か/中間考察ーー拾いすぎることと拾えないこと/ハラスメントは差別か/いじめは差別か/差別に歴史は必要か 第2章 差別はなぜ悪いのか 四つの答え/差別者の心や態度に問題があるのか(心理状態説) /害が大きいから悪いのか(害説) /自由を侵害するから悪いのか(自由侵害説) /被差別者を貶めるような社会的意味をもつから悪いのか?(社会的意味説) /結局、差別はなぜ悪いのか 第3章 差別はなぜなくならないのか なぜ嘘はなくならないのか/悪気はなくても差別は起こるーー事実による正当化/事実なのだから仕方がない、とはなぜ言えないのか/配慮しているつもりが差別になるーーマイクロアグレッション/差別されていると言えなくなる/反差別主義者も無自覚に差別している/科学との付き合い方/接触理論の着想/ためらいの好機 終章 差別の問題とこれからの哲学