【2025年】「現代思想」のおすすめ 本 174選!人気ランキング
- 現代思想入門 (講談社現代新書 2653)
- 構造と力―記号論を超えて
- ギリシア哲学30講 人類の原初の思索から(上)――「存在の故郷」を求めて
- その悩み、哲学者がすでに答えを出しています
- ヨーロッパ思想入門 (岩波ジュニア新書 441)
- 哲学用語図鑑
- あなたを陰謀論者にする言葉 (フォレスト2545新書)
- 史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち (河出文庫 や 33-2)
- 現代哲学 (哲学教科書シリーズ)
- 10歳の君に贈る、心を強くする26の言葉: 哲学者から学ぶ生きるヒント (10歳に贈るシリーズ)
本書は「新書大賞2023」で大賞を受賞した現代思想の入門書であり、デリダ、ドゥルーズ、フーコー、ラカンなどの哲学者の考えをわかりやすく解説しています。物事を二項対立で捉えず、ライフハックと哲学を結びつけ、管理社会からの逸脱を肯定する内容が特徴です。著者は、現代思想を通じて孤独を感じる人々を励まし、人生の深さを生きることを提唱しています。目次には、哲学の脱構築や現代思想の源流、精神分析との関連などが含まれています。
『知への漸進的横滑り』を開始するための準備運動の試み : 千の否のあとの大学の可能性を追う 構造とその外部 あるいはExcèsの力 : 構造主義の復習とポスト構造主義の予習のためのノート ダイアグラム : ヘーゲル/バタイユの呪縛から逃れ出るために ラカン : 構造主義のリミットとしての コードなき時代の国家 : ドゥルーズ=ガタリのテーマによるラフ・スケッチの試み クラインの壺 あるいはフロンティアの消滅 クラインの壺からリゾームへ : 不幸な道化としての近代人の肖像・断章
ハイデガーの「存在の思索」に寄り添いつつ、人類にとって原初の思索・哲学を「みずみずしい姿」で復活させ、従来のギリシア哲学観に変更を求めるとともに、そこから西洋哲学一般、近代科学、人間の思考のあり方そのものに疑問を呈する、過激にして痛烈な現代文明批判の書(上下巻)。 まえがき 本書(上巻)に登場する主な哲学者 生没年早見表 紀元前5世紀ごろのギリシアと周辺諸国地図 第1講 ギリシア哲学俯瞰 言語について 本講義の記述方針 第2講 ミレトスの哲学者(Ⅰ) タレス 哲学者、タレス。 タレスの哲学 コラム:逸話 第3講 ミレトスの哲学者(Ⅱ) アナクシマンドロス アナクシマンドロス哲学の原理 ヒューマニズムを徹底的に超える哲学 アナクシマンドロス、自然の境内に住まう。 第4講 ミレトスの哲学者(Ⅲ) アナクシメネス 哲学者、アナクシメネス。 アナクシメネスの自然哲学 コラム:太古的概念「ピュシス」 第5講 ピュタゴラス 哲学者、ピュタゴラス。 ピュタゴラスとテラトポイイア 第6講 アルキュタス ギリシア世界に確信を持つ哲学者、アルキュタス。 アルキュタスの哲学 コラム一:ピュタゴラス教団 コラム二:ピュタゴラス派の数形而上学 第7講 ヘラクレイトス ロゴスvs主観性 ヘラクレイトスの自然哲学 コラム一:世界大火 コラム二:ヘラクレイトスの出自と著作 第8講 エレア派(Ⅰ) 故郷喪失の哲学者クセノパネス クセノパネスの神観 クセノパネスの哲学 コラム:漂白の哲学者クセノパネス 第9講 エレア派(Ⅱ) パルメニデス(其の一) 天才も存在の構造を脱しえず、パルメニデス。 古代のパルメニデス評価 第10講 エレア派(Ⅲ) パルメニデス(其の二) 近代のパルメニデス解釈史、ないしは誤解史 再び歴史的存在としてのパルメニデスに コラム:哲学者パルメニデス 第11講 エレア派(Ⅳ) ゼノンとメリッソス (1)ゼノン 哲学者、ゼノン。 ゼノンの哲学 (2)メリッソス 第12講 エンペドクレス 哲学者エンペドクレス エンペドクレスの自然哲学 コラム:アクラガスの哲学者エンペドクレス 第13講 アナクサゴラス 伝統の哲学者、アナクサゴラス。 アナクサゴラスの自然哲学 コラム:クラゾメナイの哲学者アナクサゴラス 第14講 デモクリトス 哲学者、デモクリトス。 原子論哲学概観 第15講 ハイデガーと原初の哲学者たち――アナクシマンドロス、ヘラクレイトス、パルメニデス―― 初期ギリシアに対するハイデガーの基本スタンス アナクシマンドロス ヘラクレイトス パルメニデス 回顧と展望 人名索引
「どうして勉強しなければいけないの?」「どうしていじめはなくならないの?」「生きている意味はあるの?」 学校の… 「どうして勉強しなければいけないの?」 「どうしていじめはなくならないの?」 「生きている意味はあるの?」 学校の先生や親がなかなか答えられない、子どもが抱えるリアルな悩みや疑問を、哲学者の言葉をヒントに解決。 哲学を通して子どもの考える力を育てる、必読の一冊。 古代ギリシャから近代、現代の有名な哲学者の解説も。 ■第1章 自分について考える Q 運動が苦手 Q 勉強ができない Q 自分の言葉で上手く話せない Q 綺麗になりたい Q 自分のいいところがわからない Q 「自分らしさ」って何? ■第2章 友達について考える Q 友達ができない Q 友達が他の子と仲よくしているとムカムカしてしまう Q 友達グループの中で仲間外れにする子がいる Q ケンカをした友達に「ごめんなさい」が言えない Q 人を好きになるってどういうこと? ■第3章 悪について考える Q どうしてルールを守らなくちゃいけないの? Q 人にやさしくしなきゃいけないのはなぜ? Q どうしていじめはなくならないの? Q 悪いことをしている人には注意した方がいい? ■第4章 生き方について考える Q どうして勉強しなければいけないの? Q 苦手なことはあきらめちゃダメ? Q 「本をたくさん読みなさい」って言われたけどなぜ? Q 自分の夢を反対される Q 生きている意味はあるの? Q 幸せって何? ■第5章 命について考える Q 心はどこにあるの? Q 花や木に命はある? Q 死ぬのが怖い Q 人は死んだあとどうなるの? Q 人はどうして人を殺すの? ■岩村先生の哲学講座 人間の祖先「ホモ・サピエンス」が生き残れたわけ 物事の原因はすべて「目に見えない」 「ふたつの時間」を生きる 愛は「心を受ける」こと
著者はコペル君を通じて、人生の生き方を考える際に社会科学的認識を重要視するメッセージを伝えようとしています。文章には、著者の追悼文とともに、さまざまな経験や思い出が綴られています。目次には、特異な経験や友情、歴史的人物との関連などがテーマとして挙げられています。
本書は、西洋哲学の流れをプラトンからニーチェ以降の反哲学に分けて解説し、難解な哲学用語を平易に理解できるようにすることを目指しています。目次には、哲学の起源、キリスト教との関係、近代哲学の発展、反哲学の誕生、ハイデガーの影響などが含まれ、現代の思想状況も俯瞰しています。著者は哲学者の木田元で、現代西洋哲学の主要著作を日本語に翻訳したことで知られています。
哲学の入門として最適なのだろうが、これを読んでも残念ながら哲学の面白さというのは分からなかった。。。もっと入門としては山口周さんの武器になる哲学がおすすめ。もはや哲学書と言っていいのかは分からないが・・・
意味がない無意味 思考停止についての試論 ズレと元々 パラマウンド 不気味でない建築のために 世界の非理由、あるいは儀礼性 あなたにギャル男を愛していないとは言わせない さしあたり採用された洋食器によって 四分三十三秒のパラダイス 美術史にブラックライトを当てること 思弁的実在論と無解釈的なもの アンチ・エビデンス 動きすぎてはいけない 言語、形骸、倒錯 批判から遠く離れて 緊張したゆるみを持つ言説のために 此性を持つ無 独身者のソォダ水 タナトスのラーメン 別名で保存する マラブーによるヘーゲルの整形手術 エチカですらなく 単純素朴な暴力について 力の放課後
短歌で哲学を詠む?その破天荒な試みがもたらした絶大な効果!…本書は高校生から読める「哲学史」を目指して書き下ろされた。古代ギリシアのタレスからアリストテレスまで、また中世神学、カント、ヘーゲルからドゥルーズ=ガタリまで、一気に読ませると同時に、学説の丁寧な解説により哲学の醍醐味を十分に味わうことができる。そして本書の最大の魅力は、短歌の抒情性と簡潔性が複雑な西欧哲学の本質に見事に迫り、そのエッセンスを掴んでいること。本書に触れた読者はおそらく、まるで哲学の大海原に漕ぎ出す船に乗ったかのような知的興奮と醍醐味を堪能するにちがいない。 1 ギリシア哲学 2 イエス・キリストと教父哲学 3 中世神学 4 ルネッサンスの哲学 5 近世哲学 6 近現代哲学 7 構造主義以降
本書は、出口治明氏が古代ギリシャから現代までの哲学と宗教の全史を体系的に解説した教養書で、特に日本人の苦手とするこのテーマに焦点を当てています。3000年の歴史を俯瞰し、100以上の哲学者・宗教家の肖像を用いて、知識の深まりを促します。著者はライフネット生命の創業者であり、立命館アジア太平洋大学の学長。多くの著名人から高く評価されており、教育や思索の重要性を強調しています。
この書籍は、独学での勉強法を探求する哲学者によるもので、勉強は自己破壊を伴う変身であり、新しい生き方を求める際の最良の機会であると説いています。著者は、深い勉強をするための方法論を解説し、言語重視の思考やユーモアを活用すること、勉強を有限化する技術などを提案しています。補章が加わった完全版で、独学を志す人々に向けた内容です。
なんだか難しそうな哲学。しかし哲学することは特別なことではない。身近なテーマから、哲学するとはどんな行為なのかを解き明かす。 なんだか難しそうな哲学。中身は分からなくても、漠然と難しそうにみえる哲学。しかし、哲学することはなにも特別な行為ではない。哲学が扱うのはどれも実は身近な問題ばかりである。ニュースなどで見かける問題、人と話すときに話題にするようなこと、実はそこに哲学が隠れている。本書は、これを手がかりにさらに読者なりに考えを深めるための道具箱のようなものである。カントいわく、哲学は学べない。読者はこれをヒントに自分で考える。そこに哲学が存在する。 はじめに(戸田剛文) 第一部 身近なテーマから 第1章……いま芸術に何が期待されているのか(阿部将伸) はじめに 1 視線の向けかえ―古代 2 視線の落ち着き先の変容1―古代末から中世へ 3 視線の落ち着き先の変容2―近代 4 コミュニティ感覚 おわりに ❖おすすめ書籍 第2章……犬と暮らす(戸田剛文) はじめに 1 動物への道徳的配慮 2 具体的な問題 3 動物を食べることは正当化できるのか 4 幸福な社会 ❖おすすめ書籍 第3章……宗教原理主義が生じた背景とはどのようなものか(谷川嘉浩) はじめに 1 原理主義とはどのようなものか 2 近代化と、キリスト教原理主義 3 手のなかに収まらないものへ ❖おすすめ書籍 第4章……幸福の背後を語れるか(青山拓央) はじめに 1 幸福をめぐる三説 2 「私」の反事実的可能性 3 私的倫理と自由意志 4 『論考』と言語 5 『論考』と倫理 ❖おすすめ書籍 第二部 哲学の伝統 第5章……原因の探求(豊川祥隆) はじめに―「なぜ」という問いかけ 1 言葉の根―「アイティア」について 2 近代科学という営みと「目的」の瓦解 3 ドミノ倒し 4 現代の「原因」観―概念の多元主義にむけて 5 おわりに―人間の進歩と面白さ ❖おすすめ書籍 第6章……言葉と世界(佐野泰之) はじめに―言葉のない世界 1 言語論的転回 2 論理実証主義への批判 3 解釈学的転回 おわりに―私たちは言語の囚人なのか? ❖おすすめ書籍 第7章……知識と懐疑(松枝啓至) はじめに 1 古代懐疑主義 2 デカルトの「方法的懐疑」 3 「懐疑」について「懐疑」する―ウィトゲンシュタインの思索を手掛かりに ❖おすすめ書籍 第8章……存在を問う(中川萌子) はじめに 1 「存在とは何か」という問いの動機と必要性―ニーチェとハイデガーの時代診断 2 存在とは何か? 「存在とは何か?」と問うことはどのような営みか? 3 「存在とは何か」という問いの形式と歴史 4 「存在とは何か」と問うことの自由と責任―ハイデガーとヨナスの責任論 おわりに ❖おすすめ書籍 あとがき 索引(人名・事項)
いまここにある死後の生 差延、あるいは差異の亡霊 国家創設と署名の力 自己免疫的民主主義 プロフェッションとしての言語行為 動物と生政治への問い 人間/動物のリミトロフィー ひとつの生、ひとつの生き延び 他者への応答責任 呼びかけとしての友愛、哀悼としての友愛 家族への信
「考える」ためには何が重要か 多様性の時代の利他と利己 私はプロセスの途中にいる時間的存在 自分が自分であることの意味 民主主義とは何か わかりあえなさをつなぐということ
「人の資本主義」という、新しい複合語が開く世界を追究し、人間がともに人間的になっていくための希望の生の様式を問う、新時代の資本主義論! 立命館大学・稲盛経営哲学研究センター「人の資本主義」研究プロジェクトの成果。 はじめに――人の資本主義(中島隆博) 第I部 資本主義の問い直し方 1章 人の資本主義の意味と可能性についての覚え書き(小野塚知二) 討議 資本主義の性格 2章 人の資本主義への視点(広井良典) 討議 新たな再分配の可能性 3章 歴史性・普遍性・異質性から見た経済(安田洋祐) 討議 経済成長と信用 第II部 ディスコースの変容と資本主義 4章 歴史的ディスコースにおける資本主義(山下範久) 討議 資本主義の言説空間 5章 なぜ利己的個人か(野原慎司) 討議 想像力という問題 6章 国家と資本主義(國分功一郎) 討議 国家という存在と資本主義 7章 共生社会と資本主義(堂目卓生) 討議 「命」への共感 8章 欲望と社会をめぐるパラドックスへの一考察(丸山俊一) 討議 人間の主体性をどう解き直すか 第III部 持続可能な社会の構築と資本主義 9章 脱成長そして地球の有限性の中の資本主義(広井良典) 討議 定常経済の豊かな可能性 10章 ポスト資本主義コミュニティ経済はいかにして可能か? ――脱成長論の背景・現状・課題(中野佳裕) 討議 地域主義の限界と可能性 11章 人口減少社会で気づく持続可能性の経済学 ――フロー管理から「手入れ」によるストック管理へ(倉阪秀史) 討議 資本基盤と手入れ あとがき(中島隆博)
「自由をとるか、安全をとるか」という究極の選択を迫られている私たちへ、哲学者・社会学者からの緊急提言。フーコー、アーレント… 死者の権利の剥奪、自由の制限、緊急事態下の国家権力--- 國分功一郎・大澤真幸の緊急対談が実現。 現代最も注目される哲学者アガンベンは、国民の自由を制限するイタリア政府のコロナ対策を批判し、各国の哲学者たちから強く非難される。 しかし、この発言は「自由をとるか、安全をとるか」という究極の選択を迫られている私たちへの警鐘である。 アガンベンの発言を出発点に、フーコー、アーレント、ベンヤミンなどの思想を横断しながら、コロナ禍に顕在化した、民主主義社会への根本的な問いを考える。
指針なき現代にこそ響く最強の古典!資本主義の本質を見抜き、日本実業界の礎となった渋沢栄一が、生涯を通じて貫いた経営哲学とは。 1番読みやすい現代語訳! 60万部突破!! いまこそ全ての日本人必読! 最強の古典 2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」主人公! 新1万円札の顔に決定! 指針なき現代においてわたしたちは「どう働き」「どう生きる」べきか? 迷ったとき、いつでも立ち返りたい原点がここにある!! 各界のトップ経営者も推薦! 岩瀬大輔氏 「あなたの仕事観を変える本。東洋の叡智がここにある! 」 佐々木常夫氏 「資本主義に対する彼の思想は、時代や国境を越えている」 新浪剛史氏 「“道徳に基づいた経営"という発想には学ぶべきことが多い」 資本主義の本質を見抜き、日本実業界の礎となった渋沢栄一。 「論語」とは道徳、「算盤」とは利益を追求する経済活動のことを指します。 『論語と算盤』は渋沢栄一の「利潤と道徳を調和させる」という経営哲学のエッセンスが詰まった一冊です。 明治期に資本主義の本質を見抜き、約480社もの会社設立・運営に関わった彼の言葉は、ビジネスに限らず、未来を生きる知恵に満ちています。 第1章:処世と信条 第2章:立志と学問 第3章:常識と習慣 第4章:仁義と富貴 第5章:理想と迷信 第6章:人格と修養 第7章:算盤と権利 第8章:実業と士道 第9章:教育と情誼 第10章:成敗と運命 なぜいま『論語と算盤』か(本書「はじめに」より抜粋) ここで現代に視点を移して、昨今の日本を考えてみると、その「働き方」や「経営に対する考え方」は、グローバル化の影響もあって実に多様化している。「金で買えないモノはない」「利益至上主義」から「企業の社会的責任を重視せよ」「持続可能性」までさまざまな価値観が錯綜し、マスコミから経営者、一般社員からアルバイトまでその軋轢の中で右往左往せざるを得ない状況がある。そんななかで、われわれ日本人が、「渋沢栄一」という原点に帰ることは、今、大きな意味があると筆者は信じている。この百年間、日本は少なくとも実業という面において世界に恥じない実績を上げ続けてきた。その基盤となった思想を知ることが、先の見えない時代に確かな指針を与えてくれるはずだからだ。 第1章:処世と信条 第2章:立志と学問 第3章:常識と習慣 第4章:仁義と富貴 第5章:理想と迷信 第6章:人格と修養 第7章:算盤と権利 第8章:実業と士道 第9章:教育と情誼 第10章:成敗と運命 十の格言 渋沢栄一小伝 『論語と算盤』注 参考図書
多くの経営者がバイブルとして挙げることの多い「論語と算盤」。明治維新後多くの企業を立ち上げて日本国を強くしてきた渋沢栄一の経営哲学が学べる。論語と算盤、すなわち今で言うとアートとサイエンス。この2つの両輪なくして経営は成り立たないしインパクトのある仕事はできない。常に渋沢栄一の経営哲学を頭に入れて日々過ごしていきたい。
本書は、哲学の歴史を「魂の哲学」から「意識の哲学」、「言語の哲学」を経て「生命の哲学」へと展開するストーリーとして描いています。古代から21世紀までの人間の思考と精神の営みを探求し、ヘーゲルやシュペングラー、ローティを超えた新たな哲学史を提示します。著者は伊藤邦武で、京都大学で学び、教授を務めた経験があります。
有機農業者金子美登が取り組む「お礼制」に着目。新自由主義が跋扈する世界で、人々がつながり自由と尊厳を取り戻す営みを深く洞察。 有機農業者・金子美登が取り組む「お礼制」に着目。新自由主義が跋扈する世界で、貨幣の呪縛から解き放たれ、人々がつながり、自由と尊厳を取り戻す営みを、詳細なライフストーリーとポランニー等の議論をもと深く洞察した力… 有機農業の里として知られる埼玉県小川町の有機農業者、金子美登氏が始めた「お礼制」。消費者に農作物を贈与し、消費者は各々の「こころざし」に基づいてお礼をするこの仕組みは金子や地域にどのような影響を及ぼし、どんな意義があるのかを調査対象者の詳細なライフストーリーをもとに分析。さらにこの仕組みが秘めた可能性をカール・ポランニー、玉野井芳郎、イリイチ等の議論を参照しながら解明する。経済効率だけが追い求められる新自由主義社会において、信頼とは、責任とは、自由とは、共に生きるとは何かを問う意欲作。 哲学者・内山節氏はこう評する。「有機農業によって自然と和解し、価格をつけない流通を成立させることによって貨幣の呪縛から自由になる。それを実現させた一人の農民の営みを見ながら、本書は人間が自由に生きるための根源的な課題を提示している」。 はじめに 序章 「お礼制」と人間的解放 第1部 一人の決意が地域を変えた 第1章 挫折から復活へ―金子美登の物語 1 「有機の里」霜里農場の特色 2 霜里農場前史 3 金子美登の原点 4 生態系農業の確立を目指して 5 自給区構想と会費制 6 会費制のスタートと失敗 7 「お礼制」のはじまり――農夫の再スタート 第2章 消費者はなぜお礼制を求めたか―尾崎史苗の物語 第3章 開かれた「地域主義」―霜里農場を取り巻く人びと 1 地域とは何か 2 遊びと仕事と生きがい―酒蔵の旦那、中山雅義 3 関係性の見える仕組みづくり――豆腐屋の後継ぎ、渡邉一美 4 地域を変えた村の長老――集落の慣行農家、安藤郁夫 5 法人格という人格をもつ企業―― OKUTA社長、山本拓己 第2部 「お礼制」の可能性 第4章 生業からみる「お礼制」 1 農家生計の歴史的連続性からの視座と禁忌作物 2 市場《交換》/非市場《贈与》の関係性 第5章 「お礼制」が農民にもたらした二重の自由 1 自然との関係性における自由 2 人との関係性における自由――農産物の価格と値づけ 第6章 「お礼制」の仕組みと意義―生産[者]と消費[者]の関係 第7章 人間の動機と経済合理性―ヴァルネラビリティというつながりの起点 1 弱者の生存戦略としてのモラル・エコノミー 2 変容する人間の動機――生存から生きがいへ 3 合理的経済人を問い直す 4 ヴァルネラビリティ――不確実性を抱えて生きる 5 地域に根差すこと、ふたたび埋め込まれること 第3部 「お礼制」に埋め込まれた「もろとも」の関係性 第8章 ポランニーの「埋め込み命題」と「もろとも」 1 環境と経済の相互作用をめぐる経済学的アプローチ 2 宇沢弘文とポランニーの共通点 3 「もろとも」が意味するもの 4 経済を社会関係に埋め戻す――ポランニーの思想 第9章 責任・自由・信頼 1 非対称的関係性を乗り越えるための「もろとも」 2 技術と時間 3 「もろとも」の関係性における責任をめぐって 4 「覚悟して受け入れること」と自由 5 「埋め込み」から「もろとも」へ おわりに 注 謝辞 文献
本書『最高の結果を出すKPIマネジメント』は、リクルートグループでのKPIマネジメントの実践ノウハウを紹介する一冊です。著者は11年間にわたりKPI講師を務めたプロフェッショナルで、ビジネスの数字を最大化するための具体的な手法や事例を提供しています。内容はKPIの基礎知識、実践のコツ、事例集、KPI作成のステップなど多岐にわたり、入門から実践レベルまで対応。特典として、著者による質疑応答集も付いています。
ブラックカルチャーのミッシング・ピース!! サン・ラー、オクテイヴィア・E・バトラー、ジョージ・クリントン、マイルス・デイヴィス、ジャネール・モネイ、サミュエル・R・ディレイニー、ニヨータ・ウフーラ(「スター・トレック」)、ブラックパンサー(マーベル)…… 彼/彼女たちが夢見た宇宙、切り開いた未来とはなにか? 文学、音楽、映画、美術、コミックス、あらゆる表現を横断し、フェミニズム、社会運動を駆り立てたSF的想像力とテクノロジーの精神史 テクノロジー、未来、宇宙と黒人文化が結びついたムーヴメント「アフロフューチャリズム」。1992年に批評家、マーク・デリーによって名づけられたこの概念は、現在もなお映画・小説・音楽などのポピュラー・カルチャーのなかに見出すことができます。 たとえば『マトリックス』、『スタートレック』、『スペース・イズ・ザ・プレイス』といった映像作品、サン・ラー、ジョージ・クリントン、リー・スクラッチ・ペリー、マイルス・デイヴィス、ジャネール・モネイ、フライング・ロータスなどが実践している音楽、オクテイヴィア・E・バトラー、サミュエル・R・ディレイニー、ンネディ・オコラフォー、N・K・ジェミシンらが記した小説など、さまざまなジャンルにおいて黒人文化と未来的表象が結びついたアフロフューチャリズム的表現はおこなわれており、あらゆる表現を横断する大きな思想・ムーヴメントといえます。 著者のイターシャ・L・ウォマックは映画・音楽・小説・美術・コミックスなどの実例と、当事者たちへのインタビューから、アフロフューチャリズムは「想像力、テクノロジー、未来、解放の交差点」であり、「SF、歴史小説、思弁小説〈スペキュレイティブ・フィクション〉、ファンタジー、アフリカ中心主義〈アフロセントリシティ〉、マジックリアリズムといった要素を非西洋的な思想と結びつける」思想だと定義づけます。 また、本書ではアフロフューチャリズムは表現の分野に限られたものではなく、フェミニズムや社会運動、あるいは個人の生き方にも影響を及ぼす、現実を変革する思想であることにも触れています。単なる文化的な潮流としてだけではなく、そこに通底する想像力の萌芽が、彼/彼女たちを突き動かし、過去を乗り越え、未来を書き換える思想としての広がりを見せているのです。 人種、民族、社会による制限を打破し、個人が自分らしくあるために力を与え、自由を得るための思想「アフロフューチャリズム」。日本ではじめて網羅的にこの思想を解説した、今後参照されるべき古典です。 2014年ローカス賞ノンフィクション部門ファイナリスト ブックデザイン:加藤賢策(LABORATORIES) 1992年に私がアフロフューチャリズムという言葉を作った時、イターシャ・ウォマックのような若き文化批評家が、この言葉を独自のものにするなど、まったく予想もしていなかった。現在の政治に重点を置き、読みやすく書かれたこの本に誘われ、私たちは知的ワームホールを通り、暗黒物質がとうとう可視化された宇宙へと突入するのだ。 ――マーク・デリー(文化評論家、「アフロフューチャリズム」提唱者) イントロダクション 01|進化するスペース・カデット 02|「ブラック」という名の人間のおとぎ話 03|プロジェクト・イマジネーション 04|火星調のマザーシップ─アフロフューチャリズムと音楽 05|現代のマーメイド/マーマンをめぐるアフリカ的宇宙─アフロフューチャリズムと宇宙神話 06|宇宙の中の聖なる女性(ディヴァイン・フェミニン)─アフロフューチャリズムとフェミニズム 07|未来を記して─アフロフューチャリズムと文学 08|絵具とピクセルで描かれたムーン・ウォーカー─アフロフューチャリズムとヴィジュアル・アート 09|タイムトラヴェラーのための時計─アフロフューチャリズムとタイムトラヴェル 10|超現実的な日常─アフロシュルレアリスム 11|変革の担い手─アフロフューチャリズムとアクテヴィズム 12|未来の世界 訳者あとがき 解説
ベナンの妖術師 ヒマラヤの雪男イエティ どうして「呪われた」と思ってしまうの? かもしれない、かもしれない…… ヴァヌアツで魔女に取り憑かれる 中央オーストラリアの人喰いマムー 幼児の死、呪詛と猫殺しと夢見 鬼のいる世界 映像によって怪異な他者と世界を共有する方法
ソクラテスからデリダまで古典・名著の精粋を抄訳,直接に原典を読むことを通して哲学することの魅惑と苛烈さに誘なう.簡潔な概説とともに,西洋哲学史を一望することができるアンソロジー.巻末に邦訳文献を紹介,教養課程のテキストに最適. 【執筆者】山本巍,今井知正,宮本久雄,藤本隆志,門脇俊介,野矢茂樹,高橋哲哉 第一章 古代哲学 序 哲学の始めと「始め」の哲学 1 ソクラテス以前の哲学 a ミレトス学派 b ヘラクレイトス c パルメニデス d エンペドクレス e デモクリトス 2 アテナイ盛期の哲学 a ソクラテス b プラトン c アリストテレス 3 ヘレニズム期の哲学 第二章 中世哲学 序 旅人の帰郷の哲学 1 キリストと教父たち a 教父哲学の胎動 b 初期教父時代 c 盛期教父時代 d 晩期教父時代 2 学僧たち a 初期スコラ哲学 b 中期スコラ哲学 c 盛期スコラ哲学 d 晩期スコラ哲学 結び 中世哲学の遺産と今日的問い 第三章 近代哲学 序 ヒューマニズムの哲学 1 近代理性の哲学 a デカルト b スピノザとライプニッツ 2 イギリス経験論 a ロック b バークリー c ヒューム 3 ドイツ観念論 a カント b ヘーゲル 第四章 現代哲学 序 実体主義から機能主義へ 1 ニーチェ 2 プラグマティズム 3 論理的言語分析の哲学 a フレーゲ b ラッセル c 前期ウィトゲンシュタイン d 論理実証主義 4 現象学とその周辺 a フッサール b ハイデッガー c ベルクソンからフランス現象学へ 5 分析哲学 a 後期ウィトゲンシュタイン b オースティン c クワイン 6 ヨーロッパ哲学の現在 a ドイツ哲学 b フランス哲学 あとがき/邦訳文献一覧/人名索引
西洋文化・伝統の根幹をなす営み、ここに始まる-西洋哲学の全体像を描き出す日本初のシリーズ、第10弾。 総論 始まりとしてのギリシア 1 最初の哲学者たち 2 エレア学派と多元論者たち 3 ソフィスト思潮 4 ソクラテス 5 小ソクラテス学派 6 プラトン 7 アリストテレス 8 テオプラストスと初期ペリパトス学派
14歳からの「考える」のための教科書。「自分とは何か」「死」「家族」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」など30のテーマ。 今の学校教育に欠けている14歳からの「考える」の為の教科書。「言葉」「自分とは何か」「死」「家族」「社会」「理想と現実」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」等30のテーマ。 人には14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある。 言葉、自分とは何か、死、心、他人、家族、社会、理想と現実、友情と愛情、恋愛と性、仕事と生活、本物と偽物、メディアと書物、人生、善悪、自由など、30のテーマを取り上げる。 Ⅰ 14歳からの哲学[A] 1 考える[1] 2 考える[2] 3 考える[3] 4 言葉[1] 5 言葉[2] 6 自分とは誰か 7 死をどう考えるか 8 体の見方 9 心はどこにある 10 他人とは何か Ⅱ 14歳からの哲学[B] 11 家族 12 社会 13 規則 14 理想と現実 15 友情と愛情 16 恋愛と性 17 仕事と生活 18 品格と名誉 19 本物と偽物 20 メディアと書物 Ⅲ 17歳からの哲学 21 宇宙と科学 22 歴史と人類 23 善悪[1] 24 善悪[2] 25 自由 26 宗教 27 人生の意味[1] 28 人生の意味[2] 29 存在の謎[1] 30 存在の謎[2]
ハイデッガーの著作『存在と時間』は、1927年に刊行され、ドイツ哲学界に大きな影響を与えました。本書は「現存在」の意味を「時間」性から解釈し、存在の統一的意味を探求します。上巻では、現存在の基本的構成を「世界=内=存在」として提示し、現存在における存在理解を深めるための問いを提起しています。目次は序論と現存在の基礎分析に関する内容で構成されています。
人類知の全貌を綴った哲学史上最大の快著。四つの原典との頁対応を付し、著名な格言を採録した索引を巻末に収録。従来の解釈の遥か先へ読者を導く。 人類知の全貌を綴った哲学史上最大の快著。四つの原典との頁対応を付し、著名な格言を採録した索引を巻末に収録。従来の解釈の遥か先へ読者を導く。
山積する現代の難問に、哲学・思想を大胆に「使う」本。難解で鳴るヘーゲルを誰にでも理解できるようにわかりやすく解説。超入門書。 戦争、グローバル化といった山積する現代の難問に、ヘーゲルの哲学・思想を大胆に「使う」本。「矛盾」「自己対象化」「家族」「対立物の統一」等、難解で鳴るヘーゲルを誰にでも理解できるようにわかりやすく解説。超入門書。 山積する現代の難問に、哲学・思想を大胆に「使う」本 難解で鳴るヘーゲルを誰にでも理解できるようにわかりやすく解説~超入門書 ◆0 ヘーゲル哲学って使いべりしない ◆1 「日本の直面する課題」を解くヘーゲルの思考法 10のキーワード~1「矛盾」 なぜエネルギー危機を突破できたか? 2「自己対象化」 日米開戦は回避できたか? 4「一者」 天皇の存在理由とは? 5「対立物の統一」「日本的経営」は経済成長の「桎梏」か? ほか ◆2 ヘーゲルの人生に学ぼう 「成功」をもたらす10の人生ポイント~11 引きこもり 12フリーター 家庭教師 17 一派をなす 派閥力と敵対者 18知は権力「御用哲学者」ほか ◆3 ヘーゲルが学んだ人、ヘーゲルに学んだ人~21 ヘーゲル哲学には、その反対も含めた、すべてがある 22 アリストテレス23 デカルト24 スピノザ 25 ルソー 26 カント 27 アダム・スミス 28 キルケゴール 29 マルクス 「欲望社会」 30 ニーチェ ◆4 ヘーゲルに世界問題を占ってもらおう~31 アメリカの一極支配 一極支配と反米感情 32 EUの未来 統合と対立 33 チャイナの躍進 市場経済と共産党・軍支配 34 イスラム世界 国家主権と宗教支配 35 機会と人間
経験と観察に基づく〈人間の学〉を目指し、観念・記憶・想像・感覚・印象・信念・習慣・人格の同一性等々広範な精神領域を考察する。イギリス経験論哲学の最高峰。待たれていた普及版、ついに刊行はじまる。
広大な人類史のあらゆるジャンルを渉猟し〈歩くこと〉が思考と文化に深く結びつき、創造力の源泉であることを解き明かす歴史的傑作 広大な人類史のあらゆるジャンルを渉猟し〈歩くこと〉が思考と文化に深く結びつき、創造力の源泉であることを解き明かす、現代アメリカのもっとも魅力的な書き手のひとりレベッカ・ソルニットの歴史的傑作 現代アメリカでもっとも魅力的な書き手のひとり、レベッカ・ソルニットの代表作、ついに邦訳! 広大な人類史のあらゆるジャンルをフィールドに、〈歩くこと〉が思考と文化に深く結びつき、 創造力の源泉であることを解き明かす。 アリストテレスは歩きながら哲学し、彼の弟子たちは逍遥学派と呼ばれた。 活動家たちはワシントンを行進し、不正と抑圧を告発した。 彼岸への祈りを込めて、聖地を目指した歩みが、世界各地で連綿と続く巡礼となった。 歴史上の出来事に、科学や文学などの文化に、なによりもわたしたち自身の自己認識に、歩くことがどのように影を落しているのか、自在な語り口でソルニットは語る。人類学、宗教、哲学、文学、芸術、政治、社会、レジャー、エコロジー、フェミニズム、アメリカ、都市へ。歩くことがもたらしたものを語った歴史的傑作。 第1部 思索の足取り The Pace of the Thoughts 第一章 岬をたどりながら 第二章 時速三マイルの精神 第三章 楽園を歩き出て――二足歩行の論者たち 第四章 恩寵への上り坂――巡礼について 第五章 迷宮とキャデラック――象徴への旅 第2部 庭園から原野へ From the Garden to the Wild 第六章 庭園を歩み出て 第七章 ウィリアム・ワーズワースの脚 第八章 普段着の一〇〇〇マイル――歩行の文学について 第九章 未踏の山とめぐりゆく峰 第十章 ウォーキング・クラブと大地をめぐる闘争 第3部 街角の人生 Lives of the Streets 第十一章 都市――孤独な散歩者たち 第十二章 パリ――舗道の植物採集家たち 第十三章 市民たちの街角――さわぎ、行進、革命 第十四章 夜歩く――女、性、公共空間 第4部 道の果てる先に Past the End of the Road 第十五章 シーシュポスの有酸素運動――精神の郊外化について 第十六章 歩行の造形 第十七章 ラスベガス――巡りあう道 訳者あとがき 注釈と出典
近代と向き合い、格闘し、支えた思想家たちの思考のエッセンスを平易に解説、自由と公共をめぐる思想的遺産を縦横に論じて、現代社会をよりよく考える基盤を指し示す。政治・経済・哲学の枠を超え、近代社会の通奏低音をなす思想の姿を浮かび上がらせた、刺激に満ちた最良の道案内。 序 章 社会思想とは何か 1 社会思想の歴史とは何か 2 社会思想史の方法 3 「時代」 と 「思想」 の文脈 4 社会思想の基本問題 —— 「自由」 と 「公共」 の相関 第1章 マキアヴェリの社会思想 1 「時代」 の文脈 —— 市場経済の復活と近代国家の胎動 2 「思想」 の文脈 —— イタリア・ルネサンスの人文主義 3 マキアヴェリの 「問題」 4 『君主論』 の人間観 5 『ディスコルシ』 の共和制論 6 マキアヴェリにおける 「自由」 と 「公共」 第2章 宗教改革の社会思想 1 「時代」 の文脈 —— 近代国家の出現と市場経済の発展 2 「思想」 の文脈 —— ルネサンスから宗教改革へ 3 宗教改革思想の 「問題」 4 ルターの信仰義認論と万人司祭主義 5 カルヴァンの予定説と資本主義の精神 6 宗教改革思想における 「自由」 と 「公共」 第3章 古典的 「社会契約」 思想の展開 1 「時代」 の文脈 —— 国際商業戦争の幕開け 2 「思想」 の文脈 —— 科学革命から自然法学へ 3 社会契約思想の 「問題」 4 ホッブズの機械論的人間観と絶対主権の理論 5 ロックの理性的人間観と政治社会論 6 社会契約思想における 「自由」 と 「公共」 第4章 啓蒙思想と文明社会論の展開 1 「時代」 の文脈 —— 文明社会の発展 2 「思想」 の文脈 —— フランスとスコットランド 3 啓蒙思想の 「問題」 4 フランス啓蒙の文明社会像 —— ヴォルテールから重農主義まで 5 スコットランド啓蒙の文明社会像 —— ハチソンとヒューム 6 啓蒙思想における 「自由」 と 「公共」 第5章 ルソーの文明批判と人民主権論 1 「時代」 の文脈 —— 文明社会の危機 2 「思想」 の文脈 —— 啓蒙から文明批判へ 3 ルソーの 「問題」 4 『社会契約論』 における一般意志と人民主権 5 ルソーにおける 「自由」 と 「公共」 第6章 スミスにおける経済学の成立 1 「時代」 の文脈 —— 文明社会の危機を超えて 2 「思想」 の文脈 —— 啓蒙から社会科学へ 3 スミスの 「問題」 4 『道徳感情論』 における共感と道徳秩序 5 『国富論』 における分業・市場・富裕 6 スミスにおける 「自由」 と 「公共」 第7章 「哲学的急進主義」 の社会思想 —— 保守から改革へ 1 「時代」 の文脈 —— 二重革命のはじまり 2 「思想」 の文脈 —— バークとマルサス 3 哲学的急進主義の 「問題」 4 功利主義の思想 —— ベンサムとジェームズ・ミル 5 古典派経済学の思想 —— リカードウの 『経済学原理』 6 哲学的急進主義における 「自由」 と 「公共」 第8章 近代自由主義の批判と継承 —— 後進国における 「自由」 1 「時代」 の文脈 —— 二重革命の光と影 2 「思想」 の文脈 —— カント、フィヒテ、ロマン主義における自我の発見 3 ヘーゲルの 「問題」 4 ヘーゲルの学問論と市民社会論 5 ヘーゲルにおける 「自由」 と 「公共」 第9章 マルクスの資本主義批判 1 「時代」 の文脈 —— 資本主義の危機 2 「思想」 の文脈 —— マルクス以前の社会主義 3 マルクスの 「問題」 4 哲学批判 —— 『経済学・哲学草稿』 から 『ドイツ・イデオロギー』 へ 5 『資本論』 の資本主義批判 6 マルクスにおける 「自由」 と 「公共」 第10章 J・S・ミルにおける文明社会論の再建 1 「時代」 の文脈 —— 資本主義の変化と民主主義の進展 2 「思想」 の文脈 —— 哲学的急進主義の再検討 3 ミルの 「問題」 4 哲学と道徳の革新 5 社会主義の可能性 6 ミルにおける 「自由」 と 「公共」 第11章 西欧文明の危機とヴェーバー 1 「時代」 の文脈 —— 帝国主義と大衆社会 2 「思想」 の文脈 —— 実証主義の諸潮流 3 ヴェーバーの 「問題」 4 『職業としての学問』 と近代合理主義の起源 5 『職業としての政治』 と民主主義の運命 6 ヴェーバーにおける 「自由」 と 「公共」 第12章 「全体主義」 批判の社会思想 —— フランクフルト学派とケインズ、ハイエク 1 「時代」 の文脈 —— 世界大戦、ロシア革命、大恐慌 2 「思想」 の文脈 —— 全体主義批判の諸相 3 全体主義批判の 「問題」 4 『啓蒙の弁証法』 の資本主義文明批判 5 ケインズとハイエクにおける2つの自由主義 6 全体主義批判における 「自由」 と 「公共」 第13章 現代 「リベラリズム」 の諸潮流 1 「時代」 の文脈 —— 社会主義体制の成立と崩壊 2 「思想」 の文脈 —— 「歴史の終わり」 か 「文明の衝突」 か 3 現代リベラリズムの 「問題」 4 ハーバーマスとロールズ 5 ロールズにおける公正としての正義 6 現代リベラリズムにおける 「自由」 と 「公共」 終 章 社会思想の歴史から何を学ぶか 1 方法からの問い 2 現代における 「自由」 と 「公共」 の可能性
哲学はどのように始まったのか? ギリシア哲学史の枠組みを根底から見直し、新たな視点で哲学者たちの思索を一望する記念碑的通史。 古代ギリシアで哲学はどのように始まったのか。近年の研究成果を踏まえギリシア哲学史の枠組みを見直し、哲学者たちの思索を新たな視座から一望する記念碑的通史 全てはここから始まる―― 古代ギリシアで哲学はどのように始まったのか。 人間と社会と自然を根源から問い、わたしたちの生き方・考え方を形作った知の原点。 近年の研究成果を踏まえギリシア哲学史の枠組みを見直し、哲学者たちの思索を新たな視座から一望する記念碑的通史! はじめに 第Ⅰ部 ギリシア哲学史序論 序章1 ギリシア哲学とは何か 1 ギリシア哲学史の哲学的意義/2 ギリシア哲学史の規定/3 ギリシア哲学史の四期区分 序章2 ギリシア哲学資料論 1 古代ギリシア哲学資料の概要/2 中世写本の伝承とテクスト校訂/3 パピュロス断片、金石文/4 断片集の編集 第Ⅱ部 初期ギリシア哲学 A ギリシア哲学の他者 1 エジプト/2 メソポタミア/3 叙事詩の伝統 B 総論 初期ギリシア哲学の枠組み C イオニアでの探究 序 探究(ヒストリアー)の成立 第1章 タレス ――最初の哲学者 1 人物と著作/2 知者/3 自然の探究/4 受容 第2章 アナクシマンドロス ――始源の探究 1 人物と著作/2 無限という始源/3 宇宙論/4 受容 第3章 アナクシメネス ――空気の変容 1 人物と著作/2 空気という始源/3 受容 第4章 クセノファネス ――神を語る詩人哲学者 1 人物と著作/2 酒詩と自然探究/3 神への視点/4 人間の認識/5 受容 第5章 ヘラクレイトス ――謎かけるロゴス 1 人物と著作/2 知への挑発/3 一なる万物/4 人間の生き方/5 受容 D イタリアでの探究 序 イタリアへの伝播 第6章 ピュタゴラス ――魂の教導者 1 人物と資料/2 生の教導/3 哲学の創始/4 受容 第7章 パルメニデス ――「ある」の衝撃 1 人物と著作/2 詩の序歌/3 真理の道/4 思い込みの道/5 受容 第8章 エレアのゼノン ――パラドクスの創出 1 人物と著作/2 逆説/3 受容 第9章 エンペドクレス ――浄化の宇宙詩 1 人物/2 著作/3 浄め/4 自然について/5 詩による真理の体験/6 受容 第10章 フィロラオス ――無限と限定の調和 1 人物と著作/2 ピュタゴラス派哲学の理論化/3 受容 第11章 アルキュタス ――数学者にして政治家 1 人物と著作/2 数学と哲学/3 受容 E イオニアでの自然哲学 序 イオニアの伝統 第12章 メリッソス ――一元論の展開 1 人物と著作/2 「ある」の一元論/3 受容 第13章 アナクサゴラス ――万物の秩序と知性 1 人物と著作/2 万物の混合/3 知性による宇宙生成/4 天体から生物まで/5 受容 第14章 レウキッポスとデモクリトス ――原子論の成立> 1 人物と著作/2 原子論/3 認識論/4 倫理的箴言/5 受容 第15章 アポロニアのディオゲネス ――自然一元論の復活 1 人物と著作/2 空気の一元論/3 受容 第Ⅲ部 古典期ギリシア哲学 A 総論 古典期ギリシア哲学の枠組み B ソフィスト思潮とソクラテス 序 ソフィストをめぐる知的活況 第16章 プロタゴラス ――最初のソフィスト 1 人物と著作/2 徳の教育/3 人間尺度説と神不可知論/4 受容 第17章 ゴルギアス ――言論の力 1 人物と著作/2 言論の技術/3 無の論証/4 受容 第18章 アンティフォン ――弁論の挑発 1 人物と著作/2 弁論術の教育/3 ノモスとフュシス/4 受容 第19章 ソクラテス ――対話による生の吟味 1 人物/2 資料/3 対話と不知/4 徳と知/5 受容 第20章 プロディコス ――言葉の正しさ 1 人物と著作/2 言葉の探究/3 神々について/4 受容 第21章 ヒッピアス ――記憶の博捜 1 人物と著作/2 オリンピック競技会と博識/3 受容 C ソクラテス文学とプラトン 序 ソクラテス文学とソクラテス派 第22章 アンティステネス ――ソフィストとソクラテスのハイブリッド 1 人物と著作/2 弁論術と哲学/3 倫理説/4 言語論/5 受容 第23章 アリスティッポス ――快楽主義の創始者 1 人物と著作/2 快楽の現実主義/3 受容 第24章 プラトン ――対話篇と学園の哲学 1 人物/2 著作/3 解釈の枠組み/4 魂とイデア/5 ディアレクティケー/6 受容 第25章 クセノフォン ――有為な人間の教育 1 人物と著作/2 立派な生と教育/3 受容 第26章 イソクラテス ――弁論と哲学の一致 1 人物と著作/2 弁論術の教育/3 スタイルの実験/4 受容 D アカデメイアとアリストテレス 序 アテナイの哲学学校 第27章 スペウシッポス ――イデアなき多元と分割 1 人物と著作/2 イデア論否定と数学/3 類似性の分類論/4 受容 第28章 クセノクラテス ――イデアと数の一致 1 人物と著作/2 宇宙論的存在論/3 受容 第29章 ヘラクレイデス ――バロックの学問と文学 1 人物と著作/2 文学と対話篇/3 哲学議論の応酬/4 受容 第30章 アリストテレス ――あらゆる学問知識の探究 1 人物/2 著作/3 学問と方法/4 言葉から実在へ/5 自然から形而上学へ/6 人間の幸福/7 受容 第31章 テオフラストス ――自然と人間の観察者 1 人物/2 著作/3 自然学と植物論/4 形而上学/5 性格論/6 受容 第32章 シノペのディオゲネス ――犬と呼ばれた哲学者 1 人物と資料/2 逸話による哲学/3 価値の転倒/4 受容 注 あとがき 参考文献 ギリシア哲学史関連年表 人名索引 事項索引
本書は、京都大学での「交渉の授業」を基にしたもので、若者が世の中を動かすために必要な交渉スキルを紹介しています。自己の力だけではなく、仲間と連携し、利害を分析・調整することで合意を目指すことが重要です。交渉は単なるビジネススキルではなく、共通の目的のために行動するための思考法です。著者は、交渉を通じて日本の閉塞感を変えることを提案しています。
本書は身近な「感情」をテーマにした哲学の入門書です。感情や人間がどういうものか哲学がどういうものかわかる一冊となっています。 本書は身近な「感情」をテーマにした哲学の入門書です。大学でおこなわれた全15回の講義をまとめたものなので、哲学を知らなくても、感情や人間がどういうものか、哲学がどういうものかわかる一冊となっています。 感情と理性は対立する? ロボットは感情をもてる? 「感情」にまつわる疑問に答える、まったくの哲学初心者にむけて書かれた入門書 私たちの生活の中心にある感情。 私たちは日々うれしくなったり悲しくなったりして過ごしています。 誰もがもつこの「感情」とはいったい何なのでしょうか? 本書は身近な「感情」をテーマにした哲学の入門書です。大学でおこなわれた全15回の講義をまとめたものなので、哲学を知らなくても、感情や人間がどういうものか、哲学がどういうものかわかる一冊となっています。 「本書は、感情や哲学に興味をもった人が最初に読む本を目指して書かれたものです。なので、この本を読むために、感情についても、哲学についても、予備知識は一切必要ありません。 タイトルに「感情の哲学」と入っていますが、哲学だけでなく、心理学や脳神経科学、文化人類学、進化生物学など、さまざまな分野での感情研究も紹介します。つまり、できるだけ多くの観点から感情について考えてみたいと思います。そのため本書は、感情に興味をもつすべての人に向けて書かれています」 (「はじめに」より) はじめに 第1講 ガイダンス 1 日常のなかの感情 2 哲学は何をするのか 3 「感情」という言葉について 4 各講義の概要 第2講 感情の本質は何か 1 本質の見つけ方 2 本質の候補 3 思考の重要性 第3講 感情と身体 1 ジェームス=ランゲ説 2 根拠となる思考実験 3 身体説の検討 第4講 感情と思考 1 志向性 2 身体と思考の組み合わせ 3 どんな思考が必要なのか 4 「感情の本質」まとめ 第5講 感情と価値/基本的な感情 1 価値の客観性 2 正しい感情と誤った感情 3 基本感情 4 感情価 第6講 複雑な感情/感情と文化 1 感情の混合 2 高度な思考に基づく感情 3 文化の影響 第7講 無意識の感情/ロボットの感情 1 感覚と無意識 2 感情の役割 3 ロボットは感情をもてるか 4 意識のハード・プロブレム 第8講 他人の感情を見る 1 他我問題 2 「見る」とはどういうことか 3 表情は感情の表象か 4 表情は感情の部分 第9講 感情と気分/感情と痛み 1 感情と気分を分ける基準 2 なぜ憂うつになるのか 3 痛みの感情的側面 第10講 感情と理性は対立するか 1 感情は合理的でないのか 2 VMPFC損傷 3 二重過程理論 第11講 道徳哲学と感情の科学 1 道徳的判断 2 トロリー問題の二つのシナリオ 3 功利主義と義務論 4 道徳と二重過程 第12講 恐怖を求める矛盾した感情 1 負の感情のパラドックス 2 消去説 本当は怖がっていない 3 補償説 恐怖と喜びを同時に抱く 4 フィクションが関わる場合 第13講 感情とフィクション 1 フィクションのパラドックス 2 錯覚説 フィクションを現実と間違える 3 ごっこ説 怖がるフリをしている 4 思考説 思い浮かべて怖くなる 5 二つのパラドックスを合わせる 第14講 感情とユーモア 1 愉快な感情 2 笑いとコミュニケーション 3 ユーモアとは何か 4 不一致と、あと何か 第15講 全体のまとめ 1 感情をコントロールする 2 読書案内 あとがき 文献一覧
社会学理論の歴史を,1848年二月革命にはじまる〈社会的なもの〉の苦難の歴史とコインの表裏としてとらえ,二度の総力戦,冷戦,そしてグローバリゼーションなどリスクに満ちた20世紀を駆け抜けた学として,社会学のアイデンティティを生き生きと描き出す. I 社会問題と社会学 一八四〇―一八九〇年 1章 問題としての〈社会的なもの〉 1 思考の習慣としての社会 2 起点としての一八四八年革命 3 〈ポスト-フランス革命〉事象としての〈社会的なもの〉 4 科学による社会問題の解決 5 〈社会的なもの〉の学としての社会学 2章 階級のありかとしての社会 1 社会問題の構成 2 エンゲルスと〈社会的なもの〉 3 〈社会の階級モデル〉 4 シュタインにおける国家と社会 5 社会政策学と経済学の間 II 在野からアカデミーへ 一八九〇―一九二〇年 3章 ジンメルと「個人と社会」問題 1 社会主義の制度化と社会学の制度化と 2 集団の拡大と個性の発達 3 形式社会学の問題 4 完全な社会 5 ジンメルにおける〈社会的なもの〉 4章 デュルケムと「道徳の実証科学」 1 社会問題から道徳問題へ 2 分業と連帯 3 社会的事実と拘束性 4 自殺と統計的データ 5 宗教と道徳 5章 シカゴ大学の創設とC.H.クーリー 1 アメリカ社会学の制度化 2 シカゴ学派の構築 3 クーリーと〈オーガニックなもの〉 4 オーガニック社会論 5 タウンシップの想像力 中間展望 二つの世紀末 III 社会学の試練 一九二〇―一九四〇年 6章 一九二〇年代社会学の光と陰 1 挟撃する社会学批判 2 シカゴ学派の隆盛 3 マンハイムと社会学的知の擁護 7章 ヴェーバーと合理主義の社会学 はじめに――〈社会学者=マックス・ヴェーバーの発見〉 1 社会主義と世代的反逆 2 価値自由と理解社会学 3 資本主義の精神と職業人 4 合理主義と合理化 5 社会的から合理的へ 6 非合理的なものの合理的把握 IV 〈大西洋憲章の社会学〉――社会と社会学の再建 一九四〇―一九七〇年 「大西洋憲章」と社会学 8章 〈社会的なもの〉と「大衆」の問題 1 社会研究所と試金石してのナチズム 2 社会的性格と「人間」の問題 3 大衆の国家とマスコミュニケーション 4 他人志向性と〈社会的なもの〉 5 日本占領とルース・ベネディクト 9章 ベヴァリジ・プランと市民権の社会的要素 1 socialとsociologicalの間――イギリスのケース 2 ベヴァリジと〈社会的なもの〉の意味変容 3 ベヴァリジ・プランとソーシャル・サービス 4 イギリスにおけるアカデミック社会学の生誕 5 T.H.マーシャルと市民権の社会的要素 6 「社会サービス」のゆくえ 10章 パーソンズと社会システムの理論 1 大恐慌と参戦と 2 「社会問題」から「秩序問題」へ 3 社会関係学部の開設とAGIL図式の形成 4 社会のシステム理論をめざして 5 マクロ社会学とミクロ社会学の棲み分け V 社会から文化へ 一九七〇―二〇〇〇年 11章 ダニエル・ベルと科学的知の社会学 1 二つの世紀末(続き) 2 大西洋憲章から「イデオロギーの終焉」へ 3 科学的知の制覇と自壊 12章 社会学の〈記号論的転換〉 1 「フレンチセオリー」とアメリカ社会学の首座転落 2 リオタールとポストモダン 3 ボードリヤールと消費社会 4 フーコーと言説の秩序 13章 文化と〈社会の階級モデル〉 1 カルチュラル・ターンとカルチュラル・スタディーズ 2 サブカルチュアと階級文化 3 文化資本と〈社会の階級モデル〉のバージョンアップ VI 二一世紀の社会学にむけて 二〇〇〇年― 14章 新しい〈社会的なもの〉の胎動 あとがき
「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して、哲学的に考える入門書 本書は「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して哲学的に考え、日常で起きている差別的な行為、発言、偏見について、どう考えていいのか手がかりを得る入門書 日常にある差別や偏見。どう考えれば、どうすればいいのかに応える待望の本! 差別的な行為、発言、あるいは偏見について、またハラスメントやいじめと差別との相違、アファーマティブ・アクションと逆差別、配慮しているつもりが差別になるというマイクロアグレッションなど、実際、日常で起きている差別や偏見について、どう考えていいのかわからなくなったら、立ち戻るところがようやく見つかった。 本書は「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して、差別について哲学的に考えていきます。本書の基本的なスタンスは、悪質な差別をあたかも問題のない単なる区別かのように偽装しないこと、それと同時に、何でもかんでも差別と呼ぶような言葉のインフレに陥らないようにすること。 世界では盛んな差別の哲学だが、日本の哲学ではこれまで扱われてこなかった。本書は具体的な事例を使った日本では初めての差別の哲学入門書の決定版!! 序章 なぜ「差別の哲学」なのか 第1章 差別とはどういうものか 単なる区別と不当な差別はどう違うのか/区別か差別かの分類のむずかしさ/アファーマティブ・アクションと逆差別/ヘイトスピーチはどういう意味で差別か/中間考察ーー拾いすぎることと拾えないこと/ハラスメントは差別か/いじめは差別か/差別に歴史は必要か 第2章 差別はなぜ悪いのか 四つの答え/差別者の心や態度に問題があるのか(心理状態説) /害が大きいから悪いのか(害説) /自由を侵害するから悪いのか(自由侵害説) /被差別者を貶めるような社会的意味をもつから悪いのか?(社会的意味説) /結局、差別はなぜ悪いのか 第3章 差別はなぜなくならないのか なぜ嘘はなくならないのか/悪気はなくても差別は起こるーー事実による正当化/事実なのだから仕方がない、とはなぜ言えないのか/配慮しているつもりが差別になるーーマイクロアグレッション/差別されていると言えなくなる/反差別主義者も無自覚に差別している/科学との付き合い方/接触理論の着想/ためらいの好機 終章 差別の問題とこれからの哲学
戦後日本を代表する哲学者、野田又夫によるロングセラー入門書で、ルネサンスから現代までの約80人の哲学者の理論とその背景を解説し、500年の哲学史を概観しています。中世から近世への移行、啓蒙主義とロマン主義の対立、20世紀の実存哲学への発展など、哲学の流れを明らかにしています。目次は近世と現代の哲学の概観に分かれており、詳細な分析が行われています。
古代ギリシアにおけるデモクラシーの誕生から19世紀までの政治思想の流れを平易に説明したテキスト。 古代ギリシアにおけるデモクラシーの誕生以来の政治思想の流れを平易に説明したテキスト。政治的人文主義や共和主義といった,近年活発に議論されている考え方を盛り込み,グローバル・ヒストリーの時代にふさわしい新しい政治思想史を構想する。 はじめに 政治思想史とは何か 第1章 古代ギリシアの政治思想 第2章 ローマの政治思想 第3章 中世ヨーロッパの政治思想 第4章 ルネサンスと宗教改革 第5章 17世紀イングランドの政治思想 第6章 18世紀の政治思想 第7章 米仏二つの革命 第8章 19世紀の政治思想 結 章 20世紀の政治思想
「御威光」の支配から文明開化へ——激動の時代に生み出された政治をめぐる思想を,まったく新しい視点でとらえなおす通史.徂徠,宣長,そして武士や女性など,いかに生きるべきかを問い,苦闘する人々の,真摯な思索の軌跡をたどる. 序 章 本書への招待 第一章 「中華」の政治思想——儒学 第二章 武士たちの悩み 第三章 「御威光」の構造——徳川政治体制 第四章 「家職国家」と「立身出世」 第五章 魅力的な危険思想——儒学の摂取と軋轢 第六章 隣国の正統——朱子学の体系 第七章 「愛」の逆説——伊藤仁斎(東涯)の思想 第八章 「日本国王」のために——新井白石の思想と政策 第九章 反「近代」の構想——荻生徂徠の思想 第十章 無頼と放伐——徂徠学の崩壊 第十一章 反都市のユートピア——安藤昌益の思想 第十二章 「御百姓」たちと強訴 第十三章 奇妙な「真心」——本居宣長の思想 第十四章 民ヲウカス——海保青陵の思想 第十五章 「日本」とは何か——構造と変化 第十六章 「性」の不思議 第十七章 「西洋」とは何か——構造と変化 第十八章 思想問題としての「開国」 第十九章 「瓦解」と「一新」 第二十章 「文明開化」 第二十一章 福沢諭吉の「誓願」 第二十二章 ルソーと理義——中江兆民の思想 あとがき
平等とは何か アリストテレスの平等論 ルソーの平等論 スミスの平等論 カントの平等論 J.S.ミルの平等論 マルクスの平等論 ピグーの平等論 ケインズの「ニュー・リベラリズム」 ロールズの平等論 センの平等論 ジェンダーと平等 健康と平等 障害と平等 動物と平等 情報と平等 責任と平等 教育と平等 グローバリゼーションと平等 賃金と平等 福祉国家と平等 税と平等
現代社会を理解するための必読文献を厳選した書籍で、古典から現代の名著までを網羅。456人の著者や訳者が各文献を解説する画期的な試みが特徴。目次は三部構成で、哲学、社会学、文化研究など多様な分野を含んでいる。