【2024年】「美学」のおすすめ 本 107選!人気ランキング
- 美術の物語
- 現代ア-トの哲学 (哲学教科書シリーズ)
- 美学への招待 増補版 (中公新書 1741)
- 西洋美学史
- 西洋美術史(美術出版ライブラリー 歴史編)
- その悩み、哲学者がすでに答えを出しています
- 美学辞典
- 芸術学入門 芸術鑑賞の基本
- 史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち (河出文庫 や 33-2)
- 別れの美学 (幻冬舎文庫 ま 5-1)
プラトン,トマス・アクィナス,ライプニッツ,カント,ハイデガー,ダントー……古代ギリシアから20世紀にいたるまで,西洋の思考のうちに絵画,彫刻,建築,詩,小説といった「芸術」はどのように捉えられてきたのか.感性や美との関わりをふまえつつ,芸術の理念が変化してきた歴史を大胆に描きだす.アートや美について考えるための基本書. 第一章 知識と芸術——プラトン 第二章 芸術と真理——アリストテレス 第三章 内的形相——プロティノス 第四章 期待と記憶——アウグスティヌス 第五章 制作と創造——トマス・アクィナス 第六章 含蓄のある表象——ライプニッツ 第七章 方法と機知——ヴィーコ 第八章 模倣と独創性——ヤング 第九章 趣味の基準——ヒューム 第一〇章 詩画比較論——レッシング 第一一章 自然と芸術I——カント 第一二章 遊戯と芸術——シラー 第一三章 批評と作者——シュレーゲル 第一四章 自然と芸術II——シェリング 第一五章 芸術の終焉I——ヘーゲル 第一六章 形式主義——ハンスリック 第一七章 不気味なもの——ハイデガー 第一八章 芸術の終焉II——ダントー 引用文献/西洋美学に関する事典・概説書/人物生歿/事項索引/人名索引
幾多の思想家や芸術家によって,くり返し問われてきた美と芸術をめぐる主題について,概念史を踏まえつつ,現代美学の研究水準をさし示す.美,自然美,芸術,想像力,創造,かたち,価値,美的体験など,25の主要な概念を通して,美学体系のすべてを一望することができる. Ⅰ 基礎的な諸概念 美学 美 自然美 芸術 Ⅱ 生産に関する諸概念 模倣 表現 即興 図式 想像力 天才 創造/創造性 Ⅲ 対象に関する概念 かたち 修辞的文彩 様式 象徴 作品 美的質/美的範疇 価値 Ⅳ 消費と生産に関する諸概念 美的態度 趣味 美的判断 解釈 批評 美的体験 コミュニケーション
「どうして勉強しなければいけないの?」「どうしていじめはなくならないの?」「生きている意味はあるの?」 学校の… 「どうして勉強しなければいけないの?」 「どうしていじめはなくならないの?」 「生きている意味はあるの?」 学校の先生や親がなかなか答えられない、子どもが抱えるリアルな悩みや疑問を、哲学者の言葉をヒントに解決。 哲学を通して子どもの考える力を育てる、必読の一冊。 古代ギリシャから近代、現代の有名な哲学者の解説も。 ■第1章 自分について考える Q 運動が苦手 Q 勉強ができない Q 自分の言葉で上手く話せない Q 綺麗になりたい Q 自分のいいところがわからない Q 「自分らしさ」って何? ■第2章 友達について考える Q 友達ができない Q 友達が他の子と仲よくしているとムカムカしてしまう Q 友達グループの中で仲間外れにする子がいる Q ケンカをした友達に「ごめんなさい」が言えない Q 人を好きになるってどういうこと? ■第3章 悪について考える Q どうしてルールを守らなくちゃいけないの? Q 人にやさしくしなきゃいけないのはなぜ? Q どうしていじめはなくならないの? Q 悪いことをしている人には注意した方がいい? ■第4章 生き方について考える Q どうして勉強しなければいけないの? Q 苦手なことはあきらめちゃダメ? Q 「本をたくさん読みなさい」って言われたけどなぜ? Q 自分の夢を反対される Q 生きている意味はあるの? Q 幸せって何? ■第5章 命について考える Q 心はどこにあるの? Q 花や木に命はある? Q 死ぬのが怖い Q 人は死んだあとどうなるの? Q 人はどうして人を殺すの? ■岩村先生の哲学講座 人間の祖先「ホモ・サピエンス」が生き残れたわけ 物事の原因はすべて「目に見えない」 「ふたつの時間」を生きる 愛は「心を受ける」こと
美学研究の第一人者である谷川渥による、本格的な美学・芸術論。グリーンバーグのフォーマリズム批評をひとつの軸に「形」と「形ならざるもの」の2000年の変遷を論じ、バロックと反バロックとしての美学を問う。70点以上の豊富な作品を参照し、古今東西の美学・美術史上の数々の理論の位相を読みやすい語り口で論じ尽くした一冊。 一章 絵画のフォルムとアンフォルム プラトンのイデア論/アリストテレスのエイドス論/線と色の二元論/フィレンツェ派とヴェネツィア派/カントからボードレールヘ/ヴェルフリンにおけるクラシックとバロック/グリーンバーグがカントから受け継いだもの/クローチェvs.ヴェルフリン/「イズム」から「アート」へ/グリーンバーグによる六〇年代「アート」論/フォーマリズムの自己批判性/カラヴァッジオの「ルミニズモ」/ステラの歩み/だまし絵のイリュージョン/ポロックとニューマン/「アンフォルム」とは何か/フォーマリズムの逆説 二章 20世紀の抽象をどうとらえるか 抽象衝動/芸術の非人間化/色で音楽を奏でる/共感覚の問題/神智学の影響/純粋化/自己批判性と自己言及性/シュルレアリスムという問題 三章 「美」学講義 美学は存在する、美学者さえも……/「美学」の多義性/「趣味」という概念/美はどこに存在するか/形式主義と無関心性/カントの二つの美/シラーの批判/ショーペンハウアーの芸術論/ディオニュソス的-アポロン的/芸術ジャンル/崇高論/美の他者性 四章 美学問題としてのバロック 様式と古典/美術史の誕生/バロックという言葉/ブルクハルトの「ルネサンス様式とバロック様式」/ヴェルフリンの「視覚形式説としての美術史」/クローチェのヴェルフリン批判/マニエリスムという概念/マニエリスムとバロック/フォシヨン「バロックの状態」/ドールス「アイオーンとしてのバロック」/クルティウスからホッケへ/ブルトンの「魔術的芸術」/ドールス対ホッケ/プラーツとサイファー/バロックと無限性/ドゥルーズの「襞」/視覚性と見世物性/バロック概念の整理/美学問題としてのバロック 五章 芸術終焉論とは何か ポストモダンとは/デュシャンとアート/ローゼンバーグの「気がかりな物体」/ミニマル・アートの問題/自己言及性の帰趨/直線の時間概念/ヘーゲルと芸術の終焉論/起源に遡行できるか/日本美術の根源とは/コジェーヴの「終焉後の社会」/不可能性の現前 付-『美のバロキスム—芸術学講義』書誌目録/人名索引
パートナーたちは画家の生涯と作品にどのような影響を及ぼしたか。そこには様々な葛藤やドラマがあった。印象派を中心とした15人。 画家たちのパートナーに焦点を当てながら、彼らが画家の生涯と作品にどのようにかかわり、影響を及ぼしたかを探ってゆく。そこには実にさまざまな葛藤やドラマがある。印象派を中心とするフランスの著名画家ら15人を取り上げる。 はじめに 1 ヴィジェ=ルブラン──王妃マリー・アントワネットに愛された美貌の女流画家 2 カウフマン──名声と失意の女流〝歴史画家〟 3 グルーズ──悪妻に悩まされ続けた風俗画家 4 ダヴィド──激動の時代に君臨した巨匠 5 アングル──保守・伝統主義を貫いた〝良き夫〟 6 マ ネ──フランス近代絵画の先駆けとなったパリジャン 7 モ ネ──生活の苦しさ、創作の苦しさを支えたふたりの妻 8 ルノワール──多くの女性を愛し描いた「バラ色の人生」の画家 9 モリゾ──男社会での制約に悩みながらも、〝最も純粋な印象派〟を貫いた紅一点 10 ピサロとシスレー ピサロ──長年貧困に苦しんだ、印象派の「農民画家」 シスレー──終始不遇な人生だった〝晴の日〟の画家 11 モローとシャヴァンヌ モロー──ひとり〝象牙の塔〟に生きた世紀末の隠者 シャヴァンヌ──名家出身の貴婦人との遅すぎる結婚 12 セザンヌ──絵画において人もリンゴも同価値と見做した〝不器用な天才〟 13 ゴーガン──都会を捨て、未開の〝楽園〟に創造の源泉をもとめて おわりに 主要参照文献
芸術人類学 芸術人類学とは何か 芸術人類学への道 神話的思考 『神話論理』前夜 補論・神話公式ノート 公共とねじれ 十字架と鯨 イデアの考古学 日本哲学にとって「観念」とは何か 神と幻覚 マトリックスの論理学 山伏の発生 歴史との再会 壺に描かれた蛙 友愛の歴史学のために
音楽鑑賞に必要な知識、音楽と情動の関係など、古くから哲学・美学で議論されてきた問題をとりあげ、音楽を哲学的に考察する。 単なる音と音楽の違い、音楽鑑賞に必要な知識、音楽と情動の関係、音楽経験がもたらすスピリチュアリティなど、古くから哲学・美学で議論されてきた問題をとりあげ、音楽を哲学的に考察する。豊富な例により音楽の本質に迫る。 音楽がなければ人生は過ち? アメリカの気鋭の研究者による、音楽の哲学および芸術の哲学の入門書。 単なる音と音楽の違い、音楽鑑賞に必要な知識、音楽と情動の関係、音楽経験がもたらすスピリチュアリティなど、古くから哲学・美学で議論されてきた問題をとりあげ、音楽を哲学的に考察する。 ベートーヴェン、ハイドン、ビートルズ、レッド・ツェッペリン、キング・クリムゾン、マイルス・デイヴィスやジャコ・パストリアス、ラヴィ・シャンカル――クラシックからポピュラー音楽まで、豊富な例とともに音楽の本質に迫る。 序文 第1章 耳に触れる以上のもの──音楽と芸術 1 鳥の歌 2 音楽であるもの/音楽的なもの 3 「芸術」に関して 4 音楽と文化 5 美的側面 6 文化、コミュニケーション、スタイル 第2章 言葉とともに/言葉なしに──理解して聴く 1 教養なき知覚 2 純粋主義 3 言語と思考の交わり 4 命題知と技能知 5 音楽の四つの側面 6 歴史、スタイル、美的性質 7 芸術としての音楽、再考 第3章 音楽と情動 1 しるしとシンボル 2 表出と表出的性格 3 ウタツグミ 4 喚起説 5 カルリの悲嘆、アメリカのジャズ、ヒンドゥスターニー・ラサ 第4章 超越へといざなうセイレーンの声 1 実在の語りえなさ 2 美から崇高へ 3 ショーペンハウアーの音楽観 4 崇高さは主観的なものか 5 崇高さの経験 6 例示 訳者あとがき 参考文献 索引
「美は、美しいものにあるのか、感じるひとの心にあるのか」現代における美や芸術の”常識”はどう成立したのか、平易な言葉で解説。 「美は、美しいものにあるのか、感じるひとの心にあるのか」現代における美や芸術の”常識”は歴史的にどう成立したのか、平易な言葉で解説する。読書案内付き。 「美しい」とはなにか? 豊富な図版と話し言葉で、初学者にもわかりやすく解説。むずかしいと思っていた美学が、よくわかる! 勉強に役立つ読書案内付き。 第1章 芸術―技術から芸術へ(「建築は芸術か」 アート=技術(古代?中世) アートは技術(学芸)の意味だった アート=芸術(近代以降)何が芸術で、何が芸術でないのか?) 第2章 芸術家―職人から独創的な天才へ(「独創的な芸術家は世界を創造する」 芸術家をとりまく環境と作者の地位の変遷 芸術家にまつわる概念の変遷 作者と作品の関係をどう捉えるか?) 第3章 美―均整のとれたものから各人が感じるものへ(「美は感じる人のなかにある」 美の客観主義(古代?初期近代) 美の主観主義(18世紀以降) 美の概念とどのように付き合うのがよいか?) 第4章 崇高―恐ろしい大自然から心を高揚させる大自然へ(「崇高なものが登山の本質だ」 山に対する美意識の転換 「崇高」概念の転換 芸術は圧倒的なものとどのように関わることができるか?) 第5章 ピクチャレスク―荒れ果てた自然から絵になる風景へ(「絵になる景色を探す旅」 風景画とピクチャレスクの誕生 ピクチャレスクの広がり(観光と庭園)美や芸術は自然とどのように関わることができるか?)
東京大学の講義をベースにした『まなざしのレッスン 1西洋伝統絵画』の続篇.印象派以降,伝統的な絵画の枠組みが崩れていくなか,画家たちは何をめざしたのか.難解な近現代絵画を解きほぐし,まったく新しい視点から実践的に読み解く.美術館に行くのが楽しくなる決定版テキスト第2弾. 第1章 西洋近現代絵画をいかに見るか 第1部 主題とテーマ 第2章 物語表現の変容 第3章 現実の表象I 近代都市の諸相 第4章 現実の表象II 人間と自然の新たな表現 第5章 幻視の世界 第2部 造形と技法 第6章 空間と平面 第7章 色彩と筆触 第8章 抽象と超越性 第9章 引用と遊戯性 第3部 受容と枠組み 第10章 制度と運動 第11章 異文化の受容,逸脱の系譜 第12章 絵画という枠組み 掲載図版一覧 画家名索引
本書では美に関する経験や判断の問題を扱う美学に心の哲学を利用してアプローチする。特に「音楽聴取」に焦点をあわせて論じていく。 本書では、美に関する経験や判断の問題を扱う美学に、心の哲学を利用してアプローチする。とりわけ「音楽聴取」に焦点をあわせ、音とは何か、なぜ人は悲しい音楽を聴くのか、音楽と情動、などさまざまなトピックを論じていく。 悲しい曲で人は悲しくはならない―― 心の哲学を利用した美学の観点から、「音」とは何か、「聴取」とは何なのかを考察する。 美しい音楽を聴いたとき人は感動を覚える。このような美的経験は日常にあふれているが、美しい/美しくないという判断にはどのような基準があるのだろうか。そしてどれほどの客観性があるのだろうか。 本書では、美に関する経験や判断の問題を扱う美学に、心の哲学を利用してアプローチする。とりわけ「音楽聴取」に焦点をあわせ、美的判断の客観主義を擁護する立場をとりつつ、音とは何か、なぜ人は悲しい音楽を聴くのか、音楽と情動はどのように結びついているのか、などさまざまなトピックについて論じていく。 はじめに 第1章 音楽美学と心の哲学 1 聴取経験の分析 問題となる聴取経験/情動とのアナロジー/概念分析と心の分析 2 音楽美学の自然化 哲学的自然主義/反自然主義に関して 第2章 「美しい音楽」は人それぞれ? 1 基本概念の整理 判断と経験/美的判断と美的経験/美的性質と非美的性質 2 実存性と客観性を分ける 客観主義と主観主義/色をめぐる議論 第3章 「美しい音楽」の客観性 1 正しい美的経験の条件 ゼマッハ/ウォルトン 2 なぜ評価が重要なのか ゴールドマン/レヴィンソン/ベンダー/評価と行為 第4章 心が動く鑑賞 1 情動とは何か 身体反応の感じ/感情価/評価 2 情動なしに「鑑賞」できない 感受性の学習 第5章 心が動けば聴こえが変わる 1 知覚と情動は独立か? 認知的侵入可能性/知覚と情動の複合体 2 考えることと感じること 情動以外の評価的状態/美的判断の個別主義 第6章 音を見る、音に触れる 1 音はどこにあるのか 出来事としての音/誰もいない森で木が倒れたら音はするのか 2 現象学と知覚システム 音が定位する場所/環境を聴く/知覚のマルチモダリティ 第7章 環境音から音楽知覚へ 1 音楽とは何か 芸術としての音楽/合目的性の鑑賞 2 音楽を見る、音楽に触れる 音楽パフォーマンス/マルチモーダルな音楽鑑賞 第8章 聴こえる情動、感じる情動 1 音楽の悲しみと聴き手の悲しみ 表出的性質/問題点の整理/問題となる事例 表出的性質に関する四つの理論 2 表出説と喚起説 作者の情動と表出的性質/聴き手の情動と表出的性質 第9章 なぜ悲しい曲を聴くのか 1 二つの問題と音楽情動 負の情動のパラドックス/対象の欠如/キヴィーの音楽情動 2 悲しむべきことがあるのか 情動と気分の違い/自分の情動を間違える 第10章 悲しい曲の何が悲しいのか 1 類似説とペルソナ説 類似性と擬人化傾向/想像と物語的解釈 2 二つは本当に対立しているのか 表面上の対立点/擬人化と想像の違い/高次情動の表出性 結論 美学の自然化 あとがき 文献一覧
美学は18世紀半ばに作られた哲学的学問であり,「感性」「芸術」「美」という主題が収斂するところに成立した.美学の古典といえるカント『判断力批判』(1790年)を題材にし,そこでの重要なテーマをめぐって,古代ギリシアから21世紀までの美学史を概説する.美学を深く学ぶための決定版. 序文 本書の狙い――三重の構成 近代美学とカント 本書の構成について 『判断力批判』第一部の構成について 「美的」ならびに「適意」という訳語について 第I章 美の無関心性 A 美しいものの分析論――質に即して(第一―五節) 1 美的判断の一般的特質(第一節) 2 〈美の無関心性〉説について(第二節) 3 「美しいもの」と「快適なもの」「善いもの」との対比(第三節―五節) B カント『判断力批判』前史 1 バウムガルテンによる「美学」の定義 2 『判断力批判』における「美学」の不在 3 『純粋理性批判』におけるÄsthetik 4 『実践理性批判』におけるÄsthetik 5 メンデルスゾーンによる刷新 C 実践的無関心と美的関与 1 仮象への関心(ハイデガー,シラー) 2 日常生活と無関心(ショーペンハウアー) 3 「視覚的無関心」あるいは「無感覚状態」(デュシャン) 第II章 趣味判断の普遍妥当性 A 美しいものの分析論――量に即して(第六―九節) 1 趣味の公共性(第六―七節) 2 客観性と普遍性との関係(第八節) 3 判定と快の感情の前後関係(第九節) 4 認識諸能力の活動の美的意識と快(第九節) B 趣味の普遍性ならびに快の本性 1 自然主義的趣味論のアポリア(バーク) 2 「生きていることの感覚」と「快」(アリストテレス) C 二〇世紀の趣味論 1 趣味の社会性(ブルデュー) 2 趣味と理想的共同体(ガーダマー) 第III章 目的なき合目的性 A 美しきものの分析論――関係に即して(第一〇―一七節) 1 趣味判断を支える「合目的性の形式」ないし「目的なき合目的性」について(第一〇―一ニ節) 2 魅力の排除と包摂(第一三―一四節) 3 完全性と美との区分(第一五節) 4 自由な美と附属する美(第一六節) 5 美の理想(第一七節) B 美と合目的性 1 有用性からの美の解放(バーク) 2 目的と適合性の峻別(アダム・スミス) C 目的なき合目的性のゆくえ 1 「なぜ」なき「とどまり」(ハイデガー) 2 美的意識の抽象性(ガーダマー,ダントー,ウォールトン) 第IV章 趣味判断の範例性 A 美しいものの分析――様相に即して(第一八―二二節) 1 共通感官による判断の実例としての趣味判断(第一八―二二節) 2 包摂の規則の不在(第三八節) B 範型・実例・模範 1 paradeigmaとその二義性(プラトンおよびアリストテレス) 2 exemplarとexemplum(ラテン中世から近世まで) 3 範型の平準化(バウムガルテンおよびマイアー) 4 規則と模範の峻別(三批判書公刊前のカント) C 範例性のゆくえ 1 事例的歩行器とパレルゴン(デリダ) 2 範例性の言語行為論的展開(ハーバーマース) 第V章 感性の制約と構想力の拡張 A 崇高なものの分析論(第二三―二九節) 1 「崇高なものの分析論」への導入(第二三―二四節) 2 数学的崇高について(第二五―二七節) 3 力学的崇高について(第二八―二九節) B 言語の崇高さから自然の崇高さへ 1 想像力の快と偉大なもの(アディソン) 2 無限性への喜悦に満ちた恐怖(バーク) C 崇高論のその後 1 認識規則に背く自然としての世界史(シラー) 2 最小なものから作動する崇高(リオタール) 第VI章 構想力と共通感官 A 美的判断の演繹論(第三〇―四〇節) 1 把捉と感性化の能力としての構想力(第三五節ならびに『純粋理性批判』「演繹論」) 2 共通感官(第四〇節) B 共通感覚論の系譜 1 〈諸感覚に共通のもの〉〈諸感覚を跨ぐ感覚〉〈感覚の感覚〉(アリストテレス『魂について』) 2 〈他者の存在の感覚〉(アリストテレス『ニコマコス倫理学』) 3 カントにおける共通感官の問題圏 C 二〇世紀の共通感覚論 1 実在性の感覚としての共通感覚(アーレント) 2 共通感官の発生(ドゥル-ズ) 第VII章 美しいものから道徳的なものへ A 美しいものへの関心(第四一―四二節) 1 美しいものへの経験的関心(第四一節,第六〇節) 2 美しいものへの知性的関心(第四二節 B 社交人・未開人・隠遁者 1 イロクォイ人と〈高貴なる未開人〉 2 ロビンソン・クルーソーと〈隠遁者〉 C 自然の暗号文字 1 精神のオデュッセイアとしての自然(シェリング) 2 自然のロマン化(ノヴァーリス) 3 自然の観相学(ゲルノート・ベーメ) 第VIII章 「美しい技術」としての芸術 A 美術論(その一)(第四三―四八節) 1 技術と芸術(第四三―四四節) 2 自然のように見える芸術――制作論的視点から(第四五節) 3 天才の技術としての芸術(第四六―四七節) 4 芸術と進歩(第四七―四八節) B 芸術の誕生 1 技術とハビトゥス(アリストテレス,ダランベール) 2 自然のように見える技術・技術のように見える自然(伝ロンギノス,アディソン) C 範例的独創性 1 最後のホメロス(シェリング) 2 歴史への呼びかけ(メルロ=ポンティ) 第IX章 「美的理念」と芸術ジャンル論 A 芸術論(そのニ)(第四九―五三節) 1 美的理念の表現としての美(第四九節) 2 芸術のジャンル(第五一―五三節) B ライプニッツ的感性論の系譜 1 微小表象(ライプニッツ) 2 含蓄のある表象(バウムガルテン,マイアー) 3 魂の諸力の調和的活動(メンデルスゾーン) C カント的芸術論のゆくえ 1 形式主義から唯名論へ(グリンバーグ,ド・デューヴ) 2 質料的なメタ美学(ドゥルーズ) 第X章 美しいものと超感性的なもの A 美的判断力の弁証法(第五五―五九節) 1 二律背反の提示(第五六節) 2 二律背反の解消(第五七節) 3 自然の合目的性と美(第五七節,序論第五・九節) 4 道徳性の象徴としての美について(第五九節) B 認識・感情・欲求 1 無関心性と快不快(バウムガルテン,マイアー) 2 認識と生命(バウムガルテン,マイアー,メンデルスゾーン) C 美的なものと生 1 美的生と過剰(シラー) 2 芸術の美的体制における生と芸術(ランシエ-ル) あとがき 用語解説 読書案内 Aesthetics Tanehisa OTABE
本書は、ビデオゲームを一つの芸術形式として捉え、その諸特徴を明らかにすることを試みる。 本書は、ビデオゲームを一つの芸術形式として捉え、その諸特徴を明らかにすることを試みる。多くの事例をとりあげながら、ビデオゲームを芸術哲学の観点から考察し、理論的枠組みを提示する画期的な一冊。 ビデオゲームは芸術だ! 産業規模の拡大とともに、文化的重要性が増しつつあるビデオゲーム。 本書は、ビデオゲームを一つの芸術形式として捉え、その諸特徴を明らかにすることを試みる。スペースインベーダー、ドンキーコング、テトリス、パックマン、スーパーマリオブラザーズ、ドラゴンクエスト、電車でGO!――多くの事例をとりあげながら、ビデオゲームを芸術哲学の観点から考察し、理論的枠組みを提示する画期的な一冊。 序章 1 ならではの特徴 2 問いをはっきりさせる 3 方法をはっきりさせる 4 意義をはっきりさせる 第Ⅰ部 芸術としてのビデオゲーム 第一章 ビデオゲームとは何か 1 定義とは何か 2 ビデオゲームとビデオゲーム作品 3 ゲームとして定義する 4 選言的に定義する 5 選言的定義を改訂する 6 ビデオゲームの媒体 7 「ビデオゲーム」の類義語 第二章 ビデオゲームの意味作用 1 意味作用と行為 2 受容とは何か 3 作品と適切なカテゴリー 4 ビデオゲームと芸術の存在論 5 ビデオゲームの受容過程 第三章 芸術としてのビデオゲーム 1 芸術概念の成り立ち 2 ビデオゲームは芸術か 3 アートワールド 4 娯楽と芸術 5 ハイブリッドとしてのビデオゲーム 第Ⅱ部 一つの画面と二つの意味 第四章 ビデオゲームの統語論 1 表象、記号、内容 2 記号システム 3 統語論と意味論 4 ビデオゲームの記号 5 記号の素材 6 インタラクティブ性とは何か 7 「インタラクティブ性」への懐疑 8 インタラクティブな芸術の定義 9 相互作用の対象 第五章 ビデオゲームの意味論 1 二種類の意味論 2 ビデオゲームの二面性 3 量化のドメイン 4 区別の正当化 5 内容の名前 6 重ね合わせ 第六章 虚構世界 1 「フィクション」と「物語」 2 フィクションの語り方 3 虚構世界を表すこと 4 虚構世界を作ること 5 意図主義と慣習主義 6 虚構世界の構成要素 7 ビデオゲームフィクションの記号システム 8 インタラクティブなフィクション 9 行為の結果と行為の動機 10 ミミクリ 11 フィクションをこえて 第七章 ゲームメカニクス 1 ルール 2 ゲームメカニクスの隠蔽と現実化 3 行為のデザイン 4 ゲーム行為を定義する 5 自己目的的行為 6 美的行為 7 ゲームメカニクスの構成要素 8 ビデオゲームメカニクスの特殊性 9 現実か虚構か――ゲームメカニクスの存在論 10 制度としてのゲームメカニクス 11 ビデオゲームの制度 第Ⅲ部 二つの意味のあいだで遊ぶ 第八章 二種類の意味論の相互作用 1 類比的推論 2 謎解き 3 シミュレーション 第九章 ビデオゲームの空間 1 空間表象の分類論 2 統語論的空間 3 意味論的空間 4 遠近法 5 遠近法とゲームメカニクス 6 統語論とゲームメカニクス 第十章 ビデオゲームの時間 1 時間は重なり合う 2 時間の三層モデル 3 層の対応 4 セーブ、スピード、ターンベース 第十一章 プレイヤーの虚構的行為 1 虚構的行為文のパズル 2 経験説 3 バーチャル説 4 フィクション説 5 インタラクティブなフィクション説 6 現実説 7 指示移行説 8 ゲーム行為としての虚構的行為 9 プレイヤーは人を殺しているのか 第十二章 行為のシミュレーション 1 シミュレーションとは何か 2 モデル化 3 虚構的なシミュレーションは可能か 4 ビデオゲームシミュレーションの特徴 5 行為のシミュレーションとしてのビデオゲーム 6 行為のシミュレーションとインタラクティブなフィクション 7 シミュレーションのリアリズム 8 グラフィックとシミュレーション 終章 そして遊びの哲学へ 1 行為の芸術 2 遊びの哲学 註 あとがき 図版出典 ルドグラフィ 文献一覧 索引
なんだか難しそうな哲学。しかし哲学することは特別なことではない。身近なテーマから、哲学するとはどんな行為なのかを解き明かす。 なんだか難しそうな哲学。中身は分からなくても、漠然と難しそうにみえる哲学。しかし、哲学することはなにも特別な行為ではない。哲学が扱うのはどれも実は身近な問題ばかりである。ニュースなどで見かける問題、人と話すときに話題にするようなこと、実はそこに哲学が隠れている。本書は、これを手がかりにさらに読者なりに考えを深めるための道具箱のようなものである。カントいわく、哲学は学べない。読者はこれをヒントに自分で考える。そこに哲学が存在する。 はじめに(戸田剛文) 第一部 身近なテーマから 第1章……いま芸術に何が期待されているのか(阿部将伸) はじめに 1 視線の向けかえ―古代 2 視線の落ち着き先の変容1―古代末から中世へ 3 視線の落ち着き先の変容2―近代 4 コミュニティ感覚 おわりに ❖おすすめ書籍 第2章……犬と暮らす(戸田剛文) はじめに 1 動物への道徳的配慮 2 具体的な問題 3 動物を食べることは正当化できるのか 4 幸福な社会 ❖おすすめ書籍 第3章……宗教原理主義が生じた背景とはどのようなものか(谷川嘉浩) はじめに 1 原理主義とはどのようなものか 2 近代化と、キリスト教原理主義 3 手のなかに収まらないものへ ❖おすすめ書籍 第4章……幸福の背後を語れるか(青山拓央) はじめに 1 幸福をめぐる三説 2 「私」の反事実的可能性 3 私的倫理と自由意志 4 『論考』と言語 5 『論考』と倫理 ❖おすすめ書籍 第二部 哲学の伝統 第5章……原因の探求(豊川祥隆) はじめに―「なぜ」という問いかけ 1 言葉の根―「アイティア」について 2 近代科学という営みと「目的」の瓦解 3 ドミノ倒し 4 現代の「原因」観―概念の多元主義にむけて 5 おわりに―人間の進歩と面白さ ❖おすすめ書籍 第6章……言葉と世界(佐野泰之) はじめに―言葉のない世界 1 言語論的転回 2 論理実証主義への批判 3 解釈学的転回 おわりに―私たちは言語の囚人なのか? ❖おすすめ書籍 第7章……知識と懐疑(松枝啓至) はじめに 1 古代懐疑主義 2 デカルトの「方法的懐疑」 3 「懐疑」について「懐疑」する―ウィトゲンシュタインの思索を手掛かりに ❖おすすめ書籍 第8章……存在を問う(中川萌子) はじめに 1 「存在とは何か」という問いの動機と必要性―ニーチェとハイデガーの時代診断 2 存在とは何か? 「存在とは何か?」と問うことはどのような営みか? 3 「存在とは何か」という問いの形式と歴史 4 「存在とは何か」と問うことの自由と責任―ハイデガーとヨナスの責任論 おわりに ❖おすすめ書籍 あとがき 索引(人名・事項)
高橋由一の「螺旋展画閣」構想とは何か――。制度論によって近代日本の「美術」を捉え直し、美術史研究を一変させた衝撃の書。解説 足立元・佐藤道信 高橋由一の「螺旋展画閣」構想とは何か――。制度論によって近代日本の「美術」を捉え直し、美術史研究を一変させた衝撃の書。解説 足立元・佐藤道信
現代美術の入門書。抽象表現主義、ポップアート、ミニマリズム、フェミニズム・アート等の定番からポスト3.11の美術まで。 現代美術の入門書。ポップアート、抽象表現主義、ミニマリズム、コンセプチュアル・アートから、フェミニズム・アート、メディア・アート、写真、建築、工芸を包括し、ポスト3.11の美術まで、10人の気鋭による論考。 現代アートの入門書。ポップアート、抽象表現主義、ミニマリズム、コンセプチュアル・アートから、フェミニズム・アート、メディア・アート、写真、建築、工芸を包括し、ポスト3.11の美術まで、なぜそれが出現したのかを真剣に考えることによって、私たちの社会が抱える問題の本質がえぐり出される。いつの時代にも「現代アート」は存在する。アートは常に私たちの価値観を攪乱し、制度に揺さぶりをかけ、視座の見直しをせまるのだ。 1 美術作品とそうでないもの――デュシャン、ポップ・アート、クーンズ 田中正之 2 メディウムの探求 ――ミニマリズムとポストミニマリズム 松井勝正 3 抽象表現主義と絵画、あるいは絵画以上のもの――ポロック、ニューマン、ロスコ 沢山 遼 4 コンセプトが前景化するとき――コスースから始める 橋本 梓 5 美術における身体表象とジェンダー――眼差しの権力とフェミニズム・アート 天野知香 6 アート&テクノロジーの様相――メディア・アート、マクルーハン、パイク 畠中 実 7 現代アートと写真 ――アプロプリエーションの時代からティルマンスまで 土屋誠一 8 現代建築を語るために――モダニズムと5つの建築をめぐって 岡山理香 9 現代工芸とデザインの地平――クレイワークとうつわ 木田拓也 10 ポスト3.11の美術――美術と社会はどう関わるべきか 蔵屋美香 参考文献 アーティスト・グループ/人名索引
「考える」ためには何が重要か 多様性の時代の利他と利己 私はプロセスの途中にいる時間的存在 自分が自分であることの意味 民主主義とは何か わかりあえなさをつなぐということ
「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して、哲学的に考える入門書 本書は「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して哲学的に考え、日常で起きている差別的な行為、発言、偏見について、どう考えていいのか手がかりを得る入門書 日常にある差別や偏見。どう考えれば、どうすればいいのかに応える待望の本! 差別的な行為、発言、あるいは偏見について、またハラスメントやいじめと差別との相違、アファーマティブ・アクションと逆差別、配慮しているつもりが差別になるというマイクロアグレッションなど、実際、日常で起きている差別や偏見について、どう考えていいのかわからなくなったら、立ち戻るところがようやく見つかった。 本書は「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して、差別について哲学的に考えていきます。本書の基本的なスタンスは、悪質な差別をあたかも問題のない単なる区別かのように偽装しないこと、それと同時に、何でもかんでも差別と呼ぶような言葉のインフレに陥らないようにすること。 世界では盛んな差別の哲学だが、日本の哲学ではこれまで扱われてこなかった。本書は具体的な事例を使った日本では初めての差別の哲学入門書の決定版!! 序章 なぜ「差別の哲学」なのか 第1章 差別とはどういうものか 単なる区別と不当な差別はどう違うのか/区別か差別かの分類のむずかしさ/アファーマティブ・アクションと逆差別/ヘイトスピーチはどういう意味で差別か/中間考察ーー拾いすぎることと拾えないこと/ハラスメントは差別か/いじめは差別か/差別に歴史は必要か 第2章 差別はなぜ悪いのか 四つの答え/差別者の心や態度に問題があるのか(心理状態説) /害が大きいから悪いのか(害説) /自由を侵害するから悪いのか(自由侵害説) /被差別者を貶めるような社会的意味をもつから悪いのか?(社会的意味説) /結局、差別はなぜ悪いのか 第3章 差別はなぜなくならないのか なぜ嘘はなくならないのか/悪気はなくても差別は起こるーー事実による正当化/事実なのだから仕方がない、とはなぜ言えないのか/配慮しているつもりが差別になるーーマイクロアグレッション/差別されていると言えなくなる/反差別主義者も無自覚に差別している/科学との付き合い方/接触理論の着想/ためらいの好機 終章 差別の問題とこれからの哲学
14歳からの「考える」のための教科書。「自分とは何か」「死」「家族」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」など30のテーマ。 今の学校教育に欠けている14歳からの「考える」の為の教科書。「言葉」「自分とは何か」「死」「家族」「社会」「理想と現実」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」等30のテーマ。 人には14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある。 言葉、自分とは何か、死、心、他人、家族、社会、理想と現実、友情と愛情、恋愛と性、仕事と生活、本物と偽物、メディアと書物、人生、善悪、自由など、30のテーマを取り上げる。 Ⅰ 14歳からの哲学[A] 1 考える[1] 2 考える[2] 3 考える[3] 4 言葉[1] 5 言葉[2] 6 自分とは誰か 7 死をどう考えるか 8 体の見方 9 心はどこにある 10 他人とは何か Ⅱ 14歳からの哲学[B] 11 家族 12 社会 13 規則 14 理想と現実 15 友情と愛情 16 恋愛と性 17 仕事と生活 18 品格と名誉 19 本物と偽物 20 メディアと書物 Ⅲ 17歳からの哲学 21 宇宙と科学 22 歴史と人類 23 善悪[1] 24 善悪[2] 25 自由 26 宗教 27 人生の意味[1] 28 人生の意味[2] 29 存在の謎[1] 30 存在の謎[2]
山積する現代の難問に、哲学・思想を大胆に「使う」本。難解で鳴るヘーゲルを誰にでも理解できるようにわかりやすく解説。超入門書。 戦争、グローバル化といった山積する現代の難問に、ヘーゲルの哲学・思想を大胆に「使う」本。「矛盾」「自己対象化」「家族」「対立物の統一」等、難解で鳴るヘーゲルを誰にでも理解できるようにわかりやすく解説。超入門書。 山積する現代の難問に、哲学・思想を大胆に「使う」本 難解で鳴るヘーゲルを誰にでも理解できるようにわかりやすく解説~超入門書 ◆0 ヘーゲル哲学って使いべりしない ◆1 「日本の直面する課題」を解くヘーゲルの思考法 10のキーワード~1「矛盾」 なぜエネルギー危機を突破できたか? 2「自己対象化」 日米開戦は回避できたか? 4「一者」 天皇の存在理由とは? 5「対立物の統一」「日本的経営」は経済成長の「桎梏」か? ほか ◆2 ヘーゲルの人生に学ぼう 「成功」をもたらす10の人生ポイント~11 引きこもり 12フリーター 家庭教師 17 一派をなす 派閥力と敵対者 18知は権力「御用哲学者」ほか ◆3 ヘーゲルが学んだ人、ヘーゲルに学んだ人~21 ヘーゲル哲学には、その反対も含めた、すべてがある 22 アリストテレス23 デカルト24 スピノザ 25 ルソー 26 カント 27 アダム・スミス 28 キルケゴール 29 マルクス 「欲望社会」 30 ニーチェ ◆4 ヘーゲルに世界問題を占ってもらおう~31 アメリカの一極支配 一極支配と反米感情 32 EUの未来 統合と対立 33 チャイナの躍進 市場経済と共産党・軍支配 34 イスラム世界 国家主権と宗教支配 35 機会と人間
本書は身近な「感情」をテーマにした哲学の入門書です。感情や人間がどういうものか哲学がどういうものかわかる一冊となっています。 本書は身近な「感情」をテーマにした哲学の入門書です。大学でおこなわれた全15回の講義をまとめたものなので、哲学を知らなくても、感情や人間がどういうものか、哲学がどういうものかわかる一冊となっています。 感情と理性は対立する? ロボットは感情をもてる? 「感情」にまつわる疑問に答える、まったくの哲学初心者にむけて書かれた入門書 私たちの生活の中心にある感情。 私たちは日々うれしくなったり悲しくなったりして過ごしています。 誰もがもつこの「感情」とはいったい何なのでしょうか? 本書は身近な「感情」をテーマにした哲学の入門書です。大学でおこなわれた全15回の講義をまとめたものなので、哲学を知らなくても、感情や人間がどういうものか、哲学がどういうものかわかる一冊となっています。 「本書は、感情や哲学に興味をもった人が最初に読む本を目指して書かれたものです。なので、この本を読むために、感情についても、哲学についても、予備知識は一切必要ありません。 タイトルに「感情の哲学」と入っていますが、哲学だけでなく、心理学や脳神経科学、文化人類学、進化生物学など、さまざまな分野での感情研究も紹介します。つまり、できるだけ多くの観点から感情について考えてみたいと思います。そのため本書は、感情に興味をもつすべての人に向けて書かれています」 (「はじめに」より) はじめに 第1講 ガイダンス 1 日常のなかの感情 2 哲学は何をするのか 3 「感情」という言葉について 4 各講義の概要 第2講 感情の本質は何か 1 本質の見つけ方 2 本質の候補 3 思考の重要性 第3講 感情と身体 1 ジェームス=ランゲ説 2 根拠となる思考実験 3 身体説の検討 第4講 感情と思考 1 志向性 2 身体と思考の組み合わせ 3 どんな思考が必要なのか 4 「感情の本質」まとめ 第5講 感情と価値/基本的な感情 1 価値の客観性 2 正しい感情と誤った感情 3 基本感情 4 感情価 第6講 複雑な感情/感情と文化 1 感情の混合 2 高度な思考に基づく感情 3 文化の影響 第7講 無意識の感情/ロボットの感情 1 感覚と無意識 2 感情の役割 3 ロボットは感情をもてるか 4 意識のハード・プロブレム 第8講 他人の感情を見る 1 他我問題 2 「見る」とはどういうことか 3 表情は感情の表象か 4 表情は感情の部分 第9講 感情と気分/感情と痛み 1 感情と気分を分ける基準 2 なぜ憂うつになるのか 3 痛みの感情的側面 第10講 感情と理性は対立するか 1 感情は合理的でないのか 2 VMPFC損傷 3 二重過程理論 第11講 道徳哲学と感情の科学 1 道徳的判断 2 トロリー問題の二つのシナリオ 3 功利主義と義務論 4 道徳と二重過程 第12講 恐怖を求める矛盾した感情 1 負の感情のパラドックス 2 消去説 本当は怖がっていない 3 補償説 恐怖と喜びを同時に抱く 4 フィクションが関わる場合 第13講 感情とフィクション 1 フィクションのパラドックス 2 錯覚説 フィクションを現実と間違える 3 ごっこ説 怖がるフリをしている 4 思考説 思い浮かべて怖くなる 5 二つのパラドックスを合わせる 第14講 感情とユーモア 1 愉快な感情 2 笑いとコミュニケーション 3 ユーモアとは何か 4 不一致と、あと何か 第15講 全体のまとめ 1 感情をコントロールする 2 読書案内 あとがき 文献一覧