【2024年】「戦争」のおすすめ 本 181選!人気ランキング
- 失敗の本質: 日本軍の組織論的研究 (中公文庫 と 18-1)
- リラと戦禍の風 (角川文庫)
- ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)
- 十七歳の硫黄島 (文春新書 544)
- 増補新版-補給戦-ヴァレンシュタインからパットンまでのロジスティクスの歴史 (単行本)
- 永遠の0 (講談社文庫 ひ 43-1)
- たった一人の30年戦争
- ガラスのうさぎ (フォア文庫 C 170)
- さよなら、アルマ
- 日清・日露戦争: シリーズ 日本近現代史 3 (岩波新書 新赤版 1044 シリーズ日本近現代史 3)
朝鮮戦争の裏の狙いは日本の共産化だった!韓国侵攻と時を同じくして起こる日本国内の暴動。保守は赤化の危機をどう乗り越えたのか? 日本人の多くは、朝鮮戦争に関してわが国は傍観者だったと思っている。だが、実は当時の日本国内には共産革命の司令塔・極東コミンフォルムによる「武装闘争」指令が下っていた。わが国は戦争と革命の波に巻き込まれていたのだ。GHQ、トルーマン、スターリン、毛沢東らは日本とアジアをどのように改造しようとしたのか。朝鮮戦争はいかにして起こり、日本は紛争に巻き込まれたのか。知られざる日本・台湾の「侵略」工作とともに、敗戦後から朝鮮戦争に至る空白の戦後史が遂に正体を現す。●敗戦後の日本を襲った「敗戦革命」●野坂参三の「平和革命」工作●日本共産党と朝鮮労働党の共謀●革命の司令塔・極東コミンフォルム●中国共産党に操られたトルーマン民主党政権●台湾を守れ――根本博と「白団」の活躍●原爆開発と朝鮮戦争への道●朝鮮戦争をめぐる中ソの思惑と対立●日本共産党の武装闘争●北海道侵略の危機●左右の全体主義と戦った日本社会党
戦争には「前史」と「前夜」がある。日本の戦争指導者たちが踏み越えていった、数々の「point of no return(戦争回避不能な段階)」とは何か-日中戦争研究の第一人者による集大成! 序章 戦争には「前史」と「前夜」がある 1 日本はいつから満州事変・日中戦争への道を歩みはじめたのか(一九一五年の対華二十一カ条要求 戦争「前史」の転換点となった一九二八年) 2 日本軍は「満州」で何をおこなったのか(関東軍の謀略により開始された満州事変 「満州国」の設立 ほか) 3 日中戦争はどのように準備されたか(二・二六事件と軍部強権政治体制の確立 陸軍の華北分離工作の推進 ほか) 4 日中戦争はどのように始まったか(盧溝橋事件から「北支事変」へ 海軍の謀略・大山事件から第二次上海事変へ ほか)
海で、空で、陸で…。男たちは何をかけて戦い散ったのか。あの戦争から70年余。名将、闘将たちの知られざる素顔と真実に迫る! 国力がはるかに勝る米国との戦争。それは当然ながら、苛烈な戦闘と決死の覚悟を日本の将兵に強いた。昭和から平成、そして令和に時代が変わった今でも、その「記憶」が消し去られることはない。兵を率いる指揮官には、理性派や闘将型、さまざまなタイプがあったが、刻々と変わる状況下で求められるのは、相手の出方を読む冷静な判断力に加え、「肉を切らせて骨を断つ」強烈な気迫であった。リーダーに迷いがあれば、部下はついてこない。そして、そのような将たちにも、守るべき家族がいた──。 海軍からは、山本五十六、山口多聞、角田覚治。陸軍からは、中川州男、栗林忠道、今村均の戦略や戦術、采配を分析。真珠湾攻撃やミッドウェー海戦、南太平洋海戦、ペリリュー島や硫黄島の戦いなど、太平洋戦争の分岐点となった数々の戦闘を取り上げ、その背景や位置づけ、勝敗を分けた要因について詳しく解説。父祖たちが残した激闘の軌跡から、現代の我々が受け取るべきものとは。
【太平洋戦争開戦80年企画】瀬戸内寂聴から佐野洋子まで、開戦時20歳未満だった女性27名が戦時の日常を描いた随筆を精選。 【太平洋戦争開戦80年企画】 「サヨナラ」も言えぬまま別れた若き兵士との一瞬の邂逅、防空壕で友と感想を語り合った吉屋信子の少女小説、東京大空襲の翌日に食べたヤケッパチの〈最後の昼餐〉……戦時にも疎開や空襲以外の日々の営みがあり、青春があった。 太平洋戦争開戦時20歳未満、妻でも母でもなく〈少女〉だった27人の女性たちが見つめた、戦時下の日常。すぐれた書き手による随筆を精選したオリジナル・アンソロジー。 〈目次〉 若い日の私●瀬戸内寂聴 美しい五月になって●石井好子 私を変えた戦時下の修学旅行/十五日正午、緊迫のNHK放送室●近藤富枝 「サヨナラ」がいえなかった●佐藤愛子 空襲・終戦・いさぎよく死のう●橋田壽賀子 海苔巻きと土佐日記●杉本苑子 続 牛乳●武田百合子 半年だけの恩師●河野多惠子 はたちが敗戦●茨木のり子 人間が懐しい●石牟礼道子 親へ詫びる●森崎和江 戦争/敗戦の夜●馬場あき子 「田辺写真館」焼失 母は強し●田辺聖子 めぐり来る八月●津村節子 葦の中の声●須賀敦子 被爆前後/一個●竹西寛子 にがく、酸い青春●新川和江 ごはん●向田邦子 か細い声●青木 玉 国旗/終戦の日●林 京子 よみがえる歌●澤地久枝 夏の太陽●大庭みな子 子供の愛国心●有吉佐和子 スルメ●黒柳徹子 サハリン時代●吉田知子 戦争の〈おかげ〉●中村メイコ 青い空、白い歯●佐野洋子
内戦で萌芽し、独ソ戦を勝利に導き、冷戦時、アメリカと伍した、最強のソフト。現代用兵思想の要、「作戦術」とは何か? ソ連の軍事思想研究、独ソ戦研究の第一人者が解説する名著、待望の初訳。 作戦術(Operational Art)とは? ソ連は、第二次世界大戦前に、画期的な用兵概念である「作戦術(Operational Art)」を世界で初めて明確に定義し言語化することに成功。この作戦術は、独ソ戦においてソ連軍の勝利に貢献した。そしてアメリカ陸軍も、ベトナム戦争での敗北を機に、この「作戦術」の概念を自軍の軍事ドクトリンに導入。湾岸戦争で勝利を収める大きな原動力となった。 現在、世界の主要国の軍隊では、この「作戦術」という用兵概念はすでに常識となっている。 前書き(米陸軍参謀総長 カール・E・ヴオノ) 序文(サンドハースト王立陸軍士官学校 クリストファー・ドネリー) 著者による序文 第一章 ソ連の戦争研究 歴史と戦争/軍事ドクトリン/ミリタリー・サイエンス/ミリタリー・アート/軍事戦略/作戦術/戦術 第二章 作戦術の特質 作戦術の起源 作戦術の発展 縦深作戦の出現 戦争によるテスト 軍事における革命と作戦 作戦レベルの再現出と縦深作戦の再生 第三章 作戦の枠組み 任務(使命) 領域 行動 部隊 作戦戦略級大規模部隊-正面軍/作戦級大規模部隊-軍/作戦戦術級大規模部隊-軍団/作戦級中規模部隊/作戦戦術級中規模部隊/戦術級中規模部隊 結論 第四章 ソ連作戦術の形成期〔一九一七~一九四一年〕 導入 内戦とレーニン主義に基づく軍事ドクトリン〔一九一七~一九二一年〕 情況/ドクトリン/戦略/作戦/戦術 社会主義者の軍事ドクトリンの進化〔一九二一~一九二九年〕 情況/ドクトリン/戦力組成/戦略/作戦術/戦術 軍隊の技術的再建と縦深作戦の理論〔一九二九~一九三七年〕 情況/ドクトリン/戦略/作戦術/戦術/戦力組成 ソ連軍幹部の危機〔一九三七~一九四一年〕 情況/戦略/作戦術/戦術/戦争前夜 第五章 大祖国戦争と作戦術の成熟〔一九四一~一九四五年〕 陸軍の悲劇と再生〔一九四一~一九四二年〕 情況/戦力組成/ドクトリン/戦略/作戦術/戦術/結論 転換期の陸軍〔一九四三年〕 情況/戦力組成/戦略/作戦術/戦術/結論 戦勝〔一九四四~一九四五年〕 情況/戦力組成/ドクトリン/戦略/作戦術/戦術/結論 第六章 作戦術と軍事における革命 最後のスターリン時代〔一九四三~一九五三年〕 情況/ドクトリン/戦力組成/戦略/作戦術/戦術/結論 核の時代と軍における革命〔一九五三~一九六八年〕 情況/ドクトリン/戦力組成/戦略〔一九五三~一九六〇年〕/作戦術と戦術〔一九五三~一九六〇年〕/戦略〔一九六〇~一九六八年〕/作戦術〔一九六〇~一九六八年〕/戦術〔一九六〇~一九六八年〕/結論 第七章 軍事における革命の改善 背景 戦力組成 軍事ドクトリン 軍事戦略 作戦術-正面軍と軍による作戦 戦術-軍と師団の作戦 結論 第八章 将来に関する見通し 背景 軍事戦略 作戦術・戦術 戦力組成 結論 本書紹介 長く読まれるべき現代用兵思想の古典 田村尚也(軍事ライター) 解説 「作戦術」の系譜学――半世紀にわたる、軍事研究の成果 三浦一郎 訳者後書き 戦力組成表の出典に関する註 写真の出典に関する註 索引
反軍部を貫いた外交評論家が戦時下の政局や生活を記した貴重な記録。二度と戦争に近づかないために、立ち返るべき原点がここにある! 大東亜戦争は非常なる興亡の大戦争である。筆を持つ者が、後世のために、何らかの筆跡を残すことは、その義務である。すなわち書いたことのない日記をここに始める。将来、大東亜外交史の資料とするためである。神よ、日本を救え。 昭和十八年十月一日 清沢 洌 *** 日本人はもう二度と戦争などするはずがない。恐らく日本人のほとんどはそう考えているだろう。しかし、その確信は極めて頼りない、むしろ大きな勘違いであることは、清沢洌の『暗黒日記』を読めばわかるはずだ。 清沢の日記に綴られている戦時下の日本人とその社会の姿は、驚くほど現代と似ている。まるで我々の現在のありさまが清沢に見透かされていたかのようだ。相手変われど主変わらずというが、何かひとつきっかけを得たならば、日本人はたちどころに、戦前のような好戦的な国民になってしまいかねないという危惧さえ覚えずにはいられない。 戦争というのは、どこまで行っても手段のはずだ。それも非常手段だ。目的ではない。にもかかわらず、戦時日本では、いつの間にか手段であるはずの戦争が目的となってしまった。 なぜ我々は、いや権力者は、殺し合いの決断をしてしまったのか。なぜ我々は戦争国、神の国日本への橋を渡ってしまったのか。なぜ300万人を超える犠牲者を出すまで戦争をやめることができなかったのか。そして、今の我々日本人のどこがその後変わったと言うのだろうか。問題の答えも、また『暗黒日記』の中にある。――はじめにより 序 章 暗黒日記の前史 第1章 昭和十七年十二月~昭和十八年十二月 ──日本はなぜ勝ち目のない戦争に突っ込んでいったのか 第2章 昭和十九年一月~九月 ──政治の強権化と情報統制に逆らえないメディア 第3章 昭和十九年十月~昭和二十年五月 ──現実とかけはなれた銃後の国民意識 終 章 暗黒日記の後の日本
「ヒロシマ」と「ナガサキ」が二度と起こらないように 勝者も敗者も歴史でウソをつく 悲しみを超えて 加害者でもある日本 「歴史」を学ぶことの意味とは 語られない米国の暗部 世界を変える時間はある 「闘う人fighter」との出会い 全ての国で抵抗運動を 米国に幻想を抱いてはいけない ロシアから見たウクライナ問題
戦後70年記念出版。たじろがぬ眼で戦争の真実をみつめた戦史小説の金字塔!『零式戦闘機』『大本営が震えた日』他収録。語注付き。 戦後70年記念出版。たじろがぬ眼で真実をみつめた戦史小説の金字塔! 綿密な取材をもとに、明晰な筆致で抉り出す“戦争と人間”、その真実の姿――。1巻には、零戦の開発から、その末路までを描く『零式戦闘機』と開戦前夜の緊迫のドキュメント『大本営が震えた日』他、2巻には、巨艦「武蔵」をめぐる人間ドラマ『戦艦武蔵』と軍艦事故に隠された帝国海軍の暗部を描く『陸奥爆沈』他を収録。語注付き。
沖縄戦に倒れた乙女たちによる、真実の記録! 太平洋戦争末期、国内で唯一戦場となった沖縄では、多くの県民を含む二十数万人が犠牲となった。特に悲惨だったひめゆり学徒の最後を、引率教師だった著者が彼女たちの手記と自らの体験で綴る戦争の実録。 太平洋戦争末期、国内で唯一戦場となった沖縄では、多くの県民を含む二十数万人が犠牲となった。特に悲惨だったひめゆり学徒の最後を、引率教師だった著者が彼女たちの手記と自らの体験で綴る戦争の実録。
いつまで知らないでいるつもり!? アメリカ出身の詩人アーサー・ビナード氏(1967年生まれ)が、日本人の太平洋戦争体験者たちを訪ね歩き、戦争の実態と、個人が争いから゛生き延びる知恵゛を探ります。 登場する語り手は、真珠湾攻撃に参加したゼロ戦の元パイロット、「毒ガス島」で働いた元女子学徒、戦後GHQで働いた元事務員など、実にさまざま。日本人以上に日本社会に詳しいビナード氏が、自身の受けたアメリカの教育とも照らし合わせながら戦争に対する考察を深めます。日本民間放送連盟賞・2016年番組部門[ラジオ報道番組]最優秀賞を受賞した、文化放送「アーサー・ビナード『探しています』」を採録して再構成した書籍です。 ーー「『平和』って、無知のままでいること?」 「『戦後』って、いつの戦争のあと?」 【編集担当からのおすすめ情報】 近現代史を充分に勉強しないまま大人になってしまった社会人の方々や、日本の戦争のことをきちんと知りたい学生のみなさんに、ぜひ読んでほしい1冊です。ビナード氏の思索を手かがりに、わたしたちも考えてみませんか。 アメリカ出身の詩人アーサー・ビナード氏が、日本人の太平洋戦争体験者たちを訪ね歩き、戦争の実態と、個人が争いから゛生き延びる知恵゛を探ります。日本民間放送連盟賞入賞のラジオ番組を採録して書籍化!
終戦直後のベルリンで恩人の不審死を知ったアウグステは彼の甥に訃報を届けに陽気な泥棒と旅立つ。歴史ミステリの傑作が遂に文庫化! 解説 酒寄進一 終戦直後のベルリンで恩人の不審死を知ったアウグステは彼の甥に訃報を届けに陽気な泥棒と旅立つ。歴史ミステリの傑作が遂に文庫化! 解説 酒寄進一 この作家の集中力と咀嚼力には、その若さからは 想像もつかないほどの馬力がある。素直に脱帽! ――逢坂剛 第1位 第9回Twitter文学賞(国内編) 第3位 2019年本屋大賞 第2位 このミステリーがすごい!2019年版(国内編) 第160回直木賞候補 その他各紙誌でも大絶賛!! 第二次大戦直後のドイツを舞台に迫真の臨場感で描かれた歴史ミステリの傑作 待望の文庫化! 【内容紹介】 1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が米国製の歯磨き粉に含まれた毒による不審死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、なぜか陽気な泥棒を道連れに彼の甥に訃報を伝えに旅出つ――。圧倒的密度で書かれた歴史ミステリの傑作、待望の文庫化! 解説 酒寄進一
日清戦争は不可避だったのか、それとも「非計画的・偶然的な出来事」だったのか? 開戦意図の所在論争に軍事戦略の観点から一石を投じた書。 1.戦争の準備過程(演習方法、動員システム、陸海両軍関係、参謀次長の中国視察……)/2.開戦と派兵(派兵準備、大本営と派兵問題、戦闘開始へ)/3.朝鮮半島での電信線強行架設(経緯、竣工とその後……)/4.兵員輸送の展開(輸送船の購入、第五師団の第三次輸送、第四次輸送と第三師団の輸送、鉄道輸送体制の整備……)/5.遼東半島作戦から山東半島作戦へ(旅順陥落と講和問題、山県第一軍司令官の召還、山東半島作戦の策定と展開)/6.直隷決戦の準備と講和(準備過程、作戦大要と輸送計画、作戦中止の経緯)/7.戦後の軍拡案(策定、内容、「陸軍平時編制」の成立)/8.寺内正毅のヨーロッパ軍事視察
日本の満州事変以降の15年にも亘るアジア太平洋侵略を振り返り、戦争過程から無条件降伏に至る迄を「新聞形式」を通して描く。 マレー侵攻から80年!日本の満州事変以降の15年にも亘るアジア太平洋侵略を振り返り、国を挙げて戦争へ突き進む過程と、最後には銃後の民間人を巻き添えにし無条件降伏に至る迄を「新聞形式」を通して時々刻々と描く書。 今年(2021年)9月18日は、日中戦争の発端となった満州事変が起きてから 90周年にあたる日でした。そして12月8日は、太平洋戦争の開始となった 真珠湾奇襲攻撃・マレー侵攻から80周年にあたります。 太平洋戦争は1941年(昭和16年)に突然始まったものではありません。 そこには「暴支膺懲」という尊大なスローガンで臨んだ中国との戦争、 さらには東南アジアを占領して、欧米の植民国家に代わって日本が盟主となる という妄執(大東亜共栄圏)が、その初まりにありました。 本書は、満州事変以降、15年にもわたる一連の戦争を振り返りながら、 日本が国を挙げて戦争へとひたすらに突き進む過程と、最後は銃後の民間人まで 巻き込ながら無条件降伏に至るまでを、「新聞形式」のスタイルを通して 時々刻々と描くものです。 日中戦争・太平洋戦争をテーマにした書籍は、ともすれば前述した満州事変や 真珠湾攻撃を初め、満州国の建設、ミッドウェー海戦、東京大空襲、原爆投下 といった重大な局面がフィーチャーされるのが常ですが、 本書では戦争が長期化する中での「銃後の暮らし」の様子も数多く取り上げました。 1938(昭和13)年4月の「国家総動員法」公布によって、人的・物的資源の全てを 国家が全面的に統制できるようになると、民間人の生活も戦争に密着にしたものと なります。やがてそれは衣料や食糧の配給制度、軍需工場への動員、「建物疎開」 「学童疎開」へと続いていきます。それでも、作家の吉村昭はこう書いています。 「戦争は一部の者がたしかに煽動してひき起したものかも知れないが、 戦争を根強く持続させたのは、やはり無数の人間たちであったにちがいない」 (『戦艦武蔵』)。満州事変から90年、真珠湾奇襲攻撃・マレー侵攻から80年を 迎えた今だからこそ、日本と日本人が選んだ「戦争」をもう一度見つめ直す 学びの機会として、本書は刊行されるのです。
敗戦から50年あまりをへた今、戦争体験を語り伝える意味は失われたのだろうか?『東京大空襲』をまとめあげた著者は、女性一五人との交流・インタビューを通じて、あらためて語りつぐことの大切さを訴える。日本のみならず、中国・台湾の人々を含めたそれぞれの戦争体験の証言から、わたしたちは何を読みとるのか。 「被爆」を語りはじめる-神戸美和子さん 堺の炎の夜のこと-浜野絹子さん 「リンゴの唄」に秘めた思い-並木路子さん 夫と幼な子を失う-高木寿重さん 戦場を逃げまどううちに-安里要江さん 反戦思想の「不忠者」として-松崎浜子さん 生きてあるかぎり-鋤柄敏子さん 毒ガス製造に動員されて-岡田黎子さん 「愛国少女」とされた妹-卓清香さん 日本軍空襲下の悲劇-白素芳さん〔ほか〕
昭和二十年八月九日、ソ連参戦の夜、満州新京の観象台官舎-。夫と引き裂かれた妻と愛児三人の、言語に絶する脱出行がここから始まった。敗戦下の悲運に耐えて生き抜いた一人の女性の、苦難と愛情の厳粛な記録。 第1部 涙の丘(駅までの四キロ 別離 無蓋貨車 ほか) 第2部 教会のある町(丘の下へ 墓場から来た男 歯型のついたお芋 ほか) 第3部 魔王の声(親書の秘密 赤土の泥の中をもがく 凍死の前 ほか)
盧溝橋事件から80年! 日中戦争はいかに始まり、「熾烈な泥沼の戦い」を経て、いかに終わったか。そのすべてを、この一冊で知る。 盧溝橋事件から80年! 日中戦争はいかに始まり、「熾烈な泥沼の戦い」を経て、いかに終わったか。そのすべてを、この一冊で知る。
東京裁判から70年! A級戦犯はなぜ、どのように裁かれたのか。日本の指導者の戦争責任を裁く。極東国際軍事裁判のすべて。 東京裁判から70年! A級戦犯はなぜ、どのように裁かれたのか。日本の指導者の戦争責任を裁く。極東国際軍事裁判のすべてを、この一冊で知る。
中国における第二次世界大戦、国共内戦、日中戦争の同時俯瞰的な通史。日中米ソの史料を駆使し、軍事研究から歴史をとらえた意欲作。 東アジアの戦後秩序はどのように形成されたのか、それは必然だったのか。本書は20世紀前半に東アジアで戦われた戦争に焦点を絞り、軍事研究の側からこの問いに答えようしている。なぜならそれは、もっぱら戦争に関わるからである。その際本書は、諸戦争の複雑な相互関係と全体像をとらえるために多重戦争(nested wars)という概念を導入している。それは「内戦」「地域戦争」「世界戦争」が入れ子式に重なった一塊のものとして歴史を見る。 1911年の清朝崩壊に端を発し1949年の中華人民共和国誕生で終息を見た国民党と共産党の長い「内戦」。満洲事変に始まる日中戦争という「地域戦争」。太平洋戦争を含む「世界戦争」。これらの戦争は互いに重なるだけでなく、一方が他方の原因となり結果となることで、密接に絡み合っていた。諸戦を別々に扱う歴史叙述には欠けがちな重要側面である。 著者はアメリカ海軍大学校戦略・政策学科で教鞭を執る。そこでは「大きく考える」ことが求められるという。軍事研究は「軍事」という狭い領域の学問と思われがちだが、本書は逆に、軍事の視点から歴史の新たな全体像を描き出している。歴史学と軍事研究をつなぎ、日英中露語の史料を駆使した意欲作。 謝辞 表記について 第一部 恐怖と野心――日本、中国、ロシア 第一章 序論――第二次世界大戦のアジアにおける起源 第二章 日本 1931-36年――ロシアの封じ込めと「昭和維新」 第三章 中国 1926-36年――混沌、そして天命の探究 第四章 ロシア 1917-36年――迫り来る二正面戦争と世界革命 第二部 多重戦争――世界戦争のなかの地域戦争、地域戦争のなかの内戦 第五章 1911年、中国の長い内戦の始まり 第六章 地域戦争――日中戦争 第七章 世界戦争――第二次世界大戦 第八章 長い内戦の終幕 第九章 結論――地域戦争の序幕、世界戦争の終幕としての内戦 監訳者あとがき 原注 年表 索引
CIAの前身が作成した「組織をうまくまわらなくさせる」ためのスパイマニュアル。「トイレットペーパーを補充するな」「鍵穴に木片を詰まらせよ」といった些細な悪戯から,「規則を隅々まで適用せよ」「重要な仕事をするときには会議を開け」まで,数々の戦術を指南。マネジメントの本質を逆説的に学べる,心理学の視点からの解説付き。津田大介氏推薦! ◆推薦のことば 日本の大企業や官僚制度が抱える問題の本質が 驚くほどわかる本書。 「あるある本」として笑いながら読んでいるうちに やがて楽しさは空恐ろしさへと変わる。 (ジャーナリスト/メディア・アクティビスト 津田大介) 解説 サボタージュ・マニュアル―――日本語版の発刊に寄せて 1 サボタージュ・マニュアルとは何か ■OSSとは何か ■OSSとサボタージュ・マニュアル ■サボタージュ・マニュアルとは何か ■なぜ、いまサボタージュ・マニュアルなのか 2 どのようにすれば、組織はうまくいかなくなるのか ■ホワイトカラーむけサボタージュ戦略 ■形式的な手順を過度に重視せよ ■マックス・ウェーバーの「官僚制」概念 ■ロバート・キング・マートンの「官僚制の逆機能」 ■ともかく文書で伝達せよ ■・・・そして文書を間違えよ ■会議を開き、議論して決定させよ ■なぜ集まると集団のパフォーマンスが低下してしまうのか ■集団は個人の能力を封じ込める ■スペースシャトル墜落の原因も「会議」 ■行動するな徹底的に議論せよ ■コミュニケーションを阻害せよ ■組織の危機自体がコミュニケーションの阻害を招く ■組織内にコンフリクトをつくり出せ ■集団維持機能をおろそかにする ■組織の注意を組織の外側に向けるな ■「黒い羊」効果を生じさせよ ■士気をくじけ! ■サボタージュ・マニュアルの現代的な意義 サボタージュ・マニュアル(暫定版) 1章 序文 2章 推定される効果 3章 サボタージュの促進 ▼1 個人的な動機 ▼2 破壊活動の推奨 ▼3 安全な方策 4章 道具、標的、タイミング ▼1 一般的条件 ▼2 武力攻勢前に ▼3 武力攻勢中に 5章 サボタージュに関する具体的提案 ▼1 建造物 ▼2 工業生産(製造) ▼3 生産(金属) ▼4 生産(鉱業と採鉱) ▼5 生産(農業) ▼6 交通(鉄道) ▼7 交通(自動車) ▼8 交通(水上交通) ▼9 コミュニケーション ▼10 電力 ▼11 組織や生産に対する一般的な妨害 ▼12 士気を下げ、混乱を引き起こすための一般的な工夫 あとがき
長野県上田市の郊外に建つ、コンクリート打ち放しの平屋建て、建坪百二十坪の、十字袈形をした小さな私設美術館「無言館」。日中戦争、太平洋戦争で、卒業後、もしくは学業半ばで、戦地に駆り出され戦死した画学生の、遺作や遺品が約三百点、展示してある。建設のきっかけは、著者と画家・野見山暁治氏との出会いだった。「戦死した仲間たちの絵」の話に共感し、全国の戦没画学生の遺族を訪問する旅を、氏といっしょにはじめたのだった。 はじめに 「後ろめたさ」の美術館 第1章 「無言館」縁起 第2章 「無言館」の画家たち 第3章 「無言館」懴悔録 第4章 「無言館」その後 第5章 「無言館」への手紙
太平洋戦争の開戦から終戦まで、海空戦で辿るドキュメント日米決戦の全容!月刊雑誌「丸」が収集した秘蔵写真の中から厳選して贈る愛蔵保存版太平洋戦史。 ハワイ作戦(真珠湾攻撃 単冠湾に機動部隊集結 ほか) 南方攻略作戦(香港攻略 マレー方面作戦 ほか) 中部・南部太平洋方面攻略作戦(ウェーキ島攻略 ウェーキ島攻略作戦における第6水雷戦隊の苦闘 ほか) 蘭印攻略作戦/インド洋作戦("ボルネオ"タラカン攻略 蘭印攻略作戦を目前にして ほか)
小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話 青いオウムと痩せた男の子の話 干からびた象と象使いの話 凧になったお母さん 年老いた雌狼と女の子の話 赤とんぼと、あぶら虫 ソルジャーズ・ファミリー ぼくの防空壕 八月の風船 馬と兵士 捕虜と女の子 焼跡の、お菓子の木
全国を訪ね歩き、集めた、90歳を越える元戦士たちの「遺言」 終戦時、19歳から33歳だった大正生まれの若者は、「7人に1人」が太平洋戦争で戦死した。九死に一生を得て生還した兵士たちは、あの戦争をどう受け止め、自分の運命をどう捉えていたのか。 終戦時、19歳から33歳だった大正生まれの若者は、「7人に1人」が太平洋戦争で戦死した。九死に一生を得て生還した兵士たちは、あの戦争をどう受け止め、自分の運命をどう捉えていたのか。
歴史は司馬遼太郎では語れない。近代日本が踏み込んだ日清戦争(1894年)からの50年戦争。知ることが認識になる。 歴史は司馬遼太郎では語れない 近代日本が踏み込んだ 日清戦争(1894年)からの50年戦争。 知ることが認識になる 〜 〜 〜 〜 〜 〈日清戦争〉は単なる〈戦争の記憶〉の一つである。しかしそれ以上でもある。近代日本が最初に取り組んだ対外戦争だから。首相伊藤博文や外相陸奥宗光は何を考えて、戦争に踏み切ったのか。日本の軍隊は外国でどのように戦ったのか。本書はそこには焦点をあてず、長いスパンで日本の戦争を捉え直す第Ⅰ部、日清戦争を受けとめた国民を考察した第Ⅱ部、日清戦後の日本を述べた第Ⅲ部の構成とした。その意味では本書はいわゆる〈司馬史観〉への反論である。(「プロローグ」より抜粋) 歴史は司馬遼太郎では語れない近代日本が踏み込んだ日清戦争(1894年)からの50年戦争。知ることが認識になる プロローグ Ⅰ 日本の戦争とは何だったのか 第1章 日本国民にとっての日清戦争 第2章 「明治一五〇年」と日本の戦争 第3章 「明治」期の三つの戦争は何をもたらしたか 第4章 『坂の上の雲』と日本近現代史 Ⅱ 戦争に向きあう日本社会 第5章 国権派の日清戦争─『九州日日新聞』を中心に─ 第6章 日本国民の参戦熱 第7章 戦争を伝えた人びと─日清戦争と錦絵をめぐって─ 第8章 軍隊と日清戦争の風景─文学と歴史学の接点─ 第9章 戦争を受けいれる社会はどのように創られたのか 第10章 軍夫の日清戦争 Ⅲ 日清戦後の日本社会 第11章 「嘗胆臥薪」論と日清戦後社会 第12章 武士道はなぜ生き残ったのか─日本における近代軍隊の成立をめぐって─ 第13章 東アジアの近代と韓国併合 エピローグ─〈明治一五〇年〉と日本の敗戦─ あとがき
太平洋戦争中に秘密の研究をしていたといわれる、陸軍登戸研究所。大発見につながるとびらを開いたのは、高校生たちでした。 太平洋戦争が始まる四年前に神奈川県川崎市につくられ、戦争が終わる直前には長野県の伊那谷に移転したという、陸軍の秘密の研究所。登戸研究所とよばれたそこで、なにがおこなわれていたのかを調べようとしたところ、資料は見つからず、付近をたずねまわっても、「名前だけは聞いたことがある」「なにをしていたのか知らない」と答える人ばかり。戦争の歴史から消されてしまっていたのです。 戦争が終わってから40年ほどが過ぎたころ、秘密の研究所に興味をもった高校生がいました。ほぼ同じ時期に、川崎と伊那谷の高校生たちが、地道に調べ始めたのです。研究所で働いていた人たちも見つかりはしたものの、戦争当時の命令を守り、口をかたく閉ざしつづけます。「研究所でのことは、墓場までもっていく」と。 ところが、「大人には話したくない」と言っていた彼らが、「君たちには話そう。知っておいてほしい。あのようなことを、くりかえさないためにも……」と口を開きはじめ、高校生に向かってぽつりぽつりと語りはじめました。
日露戦争が変えたものから、特攻隊、戦艦大和、原子爆弾などあの戦争を通して見据える、日本人の本質とは。「昭和史」に続く決定版! 歴史とは、一筋の流である。戦争史の決定版 日露戦争が変えたものから、特攻隊、戦艦大和、原子爆弾などあの戦争を通して見据える、日本人の本質とは。「昭和史」に続く決定版!
爆心地で奇跡的に一命を取り留め67年ぶりに再会を果たした幼なじみ、惨状を目の当たりにして呆然とする女性、救えなかった命の重みを思い続ける男性…。広島出身の女優・綾瀬はるかが被爆者や沖縄戦の関係者のもとを訪ねます。今まで語ることのできなかった辛い戦争の記憶。今、語り継いでいきたい大切な記録。 1 広島(「後家村」と呼ばれた村 一〇代で被爆した女性たちの声 救えなかった命 引き裂かれた婚約者) 2 長崎(未来に伝え継いでいきたい女性たちの物語 奇跡の少女、六七年目の再会 明かされる爆心地の惨状) 3 沖縄(学童疎開船、対馬丸の悲劇 ひめゆりの沖縄戦) 4 ハワイ(真珠湾に散った恋) 5 東北(原爆と津波 二つの悲劇 故郷・福島を追われた被爆者)
東亜同文書院生の大調査旅行の記録が『東亜同文書院中国調査手稿叢刊』として復刻。新たな資料から「日中戦争」にアプローチする。 東亜同文書院生の大調査旅行。日本に渡らなかった、調査末期(1938–43年)を含む報告記録が中国国家図書館編『東亜同文書院中国調査手稿叢刊』として復刻された。新たな資料から、激動する大陸に身をおいた彼らの「日中戦争」にアプローチする。 第1部 総論 第1章 日中戦争期の「卒業大旅行」 三好 章 第2章 1930年代の東亜同文書院における 記述の再生産と大調査旅行 野口 武 第3章 『調査報告書』など東亜同文関係資料の所蔵状況 石田卓生 補 論 『中国省別全誌四川巻』の中国語訳 李 彬 第2部 各論 第4章 1920、30年代における書院生の フルンボイル調査について 暁 敏 第5章 書院生が歩いた蒙疆 1937~1942 長谷川 怜 第6章 日本による蒙疆のカトリック工作 ──伊東重美「大旅行報告書 蒙疆に於けるカトリツク宣教師の活動状況」(1939)を手掛かりに 長谷川 怜 第7章 蒙疆地域における教育の展開と目指された成果 ──大旅行調査報告書の分析から 長谷川 怜 第8章 東亜同文書院生が見た山西省新民会 ──大旅行調査の教育的意義 広中一成 補 論 日本軍占領下山西省における大旅行調査 ──東亜同文書院第36期生の旅行日誌を手がかりに 広中一成 第9章 崑山 ──1941年夏 清郷工作開始前後 三好 章 第10章 蘇州・常熟の清郷(1943) ──亀井壯介報告から 三好 章 編者あとがき 東亜同文書院大学卒業大旅行報告書タイトル一覧:日中戦争全面化以後
国家が歴史を書くとき、歴史が生まれるとき 「選択」するとき、そこでなにが起きているのか 軍事同盟とはなにか 日本人が戦争に賭けたのはなぜか 講義の終わりに
太平洋戦争で激戦地となったガダルカナル・硫黄島などでは、数十万の兵士が命を落とした。島々に今も残る戦車・戦闘機の残骸や兵士たちの遺品は、戦争の過酷さを見る者に生々しく伝えてくれる。現地を歩きながら撮影した戦跡を多くの写真で紹介するとともに、どんな作戦のもとに戦闘が展開されていったのかを詳しく解説する。 第1部 硫黄島 第2部 南太平洋の激戦の島々(ガダルカナル島-「餓島」と呼ばれた悲劇の島 ラバウル、ニューギニア東部-もっとも過酷な戦場 ビアク島-ニューギニア西部の激戦地 トラック諸島-日本海軍の太平洋における一大拠点 マリアナ諸島-絶対国防圏の要衝 パラオ諸島‐ペリリュー島-洞窟持久作戦が始まった島 フィリピン-最大の戦死者を出した戦場)
敗戦後75年企画。12万人以上いた戦争孤児たちの声に耳をすます渾身のノンフィクション。 10歳のときに神戸空襲で両親をなくした山田清一郎さんの半生を中心に、共に路上で生きた戦争孤児の仲間たちの、声なき声をすくい上げる、渾身のノンフィクション。 第二次世界大戦後、戦争孤児は日本全国に12万人以上いたといわれている。彼らは誰からも守られず、地を這うように生きた。 山田清一郎さんは、10歳で天涯孤独となり、路上で暮らした過酷な日々の記憶を、長い間胸の奥に閉じこめて暮らしてきた。語り始めたのは60歳を過ぎてからだ。 話したくはない。でも、今話さなければ、誰が仲間たちの声を伝えるのか…。 あなたには、届くだろうか。敗戦後75年目の節目に問う作品。 プロローグ 第一章 かあちゃんの歌 第二章 形のない別れ 第三章 一九四五年六月五日、神戸 第四章 テンキュー、ヨーカン 第五章 野良犬と呼ばれて 第六章 アキラとトマト 第七章 帰命頂礼(きみょうちょうらい) 第八章 アキラのお父さん 第九章 浮浪児仲間の歌 第十章 旅立ち エピローク あとがき
出征から異国での戦闘、その中で立ち現れる「他者」への視線、そして最初の植民地戦争へ。戦地から届いた兵士たちの声は何を語るか 日清戦争の戦場には、兵士だけでなく、補給・輸送を担う民間人軍夫の姿が大量に見られた。彼らはどのような思いで近代日本最初の対外戦争を戦い、そこで何に直面したのか。戦地から日本へ届いた兵士や軍夫の手紙から戦場の風景を再構成し、「戦争を体験すること」の意味を問い直す。兵士たちの肉声が、この戦争の本当の姿を描き出す。 日清戦争の戦場には、兵士だけでなく、補給・輸送を担う民間人軍夫の姿が大量に見られた。彼らはどのような思いで近代日本最初の対外戦争を戦い、そこで何に直面したのか。戦地から日本へ届いた兵士や軍夫の手紙から戦場の風景を再構成し、「戦争を体験すること」の意味を問い直す。兵士たちの肉声が、この戦争の本当の姿を描き出す。 日清戦争という体験—はじめに— 第1章 軍都仙台 第2章 参戦熱・義勇兵・軍夫 第3章 開戦・動員・出征 第4章 戦場からの手紙 第5章 威海衛攻略作戦 第6章 遼東半島の第二師団 第7章 台湾の戦争 第8章 凱旋・慰霊・記憶 転換期としての日清戦争—おわりに— 主要参考文献一覧
コリン・グレイをはじめ戦略研究の大御所がこぞって絶賛した話題の軍事戦略入門書がさらにグレードアップ! コリン・グレイをはじめ戦略研究の大御所がこぞって絶賛した話題の軍事戦略入門書がさらにグレードアップ! コリン・グレイをはじめ戦略研究の大御所がこぞって絶賛した話題の軍事戦略入門書がさらにグレードアップ! ●古典戦略から現代戦略までを軍事作戦の領域別にまとめた入門書 ●孫子、クラウゼヴィッツ、ジョミニ、マハン、コーベット、リデルハート、ローレンス、毛沢東、ドゥーエ、ミッチェルなどの「古典」的人物から、トフラー夫妻、オーエンス、シャリカシュヴィリ、セブロウスキー、クレピネヴィッチ、スケールズ、クレフェルト、リンド、ランベス、ハメスなどの現代の専門家まで幅広く取り上げ、“戦略”をコンパクトに紹介 ●PKO(平和維持)に関する章が新たに加わったほか、安全保障環境の変化をふまえ、第1版(邦訳2015年刊)の全章にわたって大幅に加筆修正。現代の軍事情勢を反映した充実した内容となっている。 part1 伝統的な戦略の次元 第1章 シーパワー 第2章 ランドパワー 第3章 エアパワー 第4章 核戦力と抑止 part2 戦略と非国家主体 第5章 非正規戦―反乱、対反乱作戦、新しい戦争、そしてハイブリッド戦 第6章 平和維持、安定化、人道的介入 part3 科学技術と戦略 第7章 統合理論と軍事トランスフォーメーション 第8章 サイバー戦争 第9章 スペースパワー
交戦国の外交戦略と経済情勢、技術革新の実態のみならず銃後の世論の変遷も詳説した、イギリスの代表的研究者による定評ある入門書。 交戦国の外交戦略と経済情勢、技術革新の実態のみならず銃後の世論・国民感情の変遷も詳説した、イギリスの代表的研究者による定評ある入門書。 地球上のあらゆる海で戦われ、すべての大陸の国家が参戦した未曾有の世界戦争は、一部の都市生活者の熱狂と、大多数の人びとの黙認のもとで始まった。イギリスの代表的研究者が平易な言葉で「人びとが戦争をする理由」に迫った定評ある入門書。各国の外交戦略と経済情勢、技術革新の実態のみならず銃後の世論・国民感情の変遷も詳説し、欧州の一地域紛争が世界を戦火に巻きこんでいく過程を描く。 第1章 一九一四年のヨーロッパ 第2章 戦争勃発 第3章 一九一四年──緒戦 第4章 一九一五年──戦争継続 第5章 一九一六年──消耗戦 第6章 アメリカ参戦 第7章 一九一七年──危機の年 第8章 一九一八年──決着の年 第9章 講和 訳註 訳者あとがき 地図 付録 I ウィルソン大統領の平和原則14カ条 付録 II 戦争の被害 読書案内 索引
日清戦争は東アジア国際関係の画期だった。しかしなぜそう言えるのか。宣戦布告までの過程で清韓宗属関係の解体を導き、下関条約の内容確定と三国干渉を含む履行プロセスで不平等条約体制の動揺と各国の相互関係の変質を促した日本外交の中核的役割を浮き彫りにし、戦争の位置づけを問い直す意欲作。 序 章 1 本書の課題 2 本書の分析方法 第Ⅰ部 日清開戦前後の清韓宗属関係と日本外交 はじめに 第1章 日清戦争前の東アジアにおける日本外交 1 朝鮮と欧米との条約締結に伴う日本の東アジア政策の変化 2 天津条約締結後の変転 第2章 朝鮮内政改革案による 「宗主国」 の争点化 1 李鴻章に向けた 「第一次絶交書」 の宣言 2 総理衙門に向けた 「第二次絶交書」 の宣言 第3章 2つの争点による2つの軍事的衝突 1 日本の最後通牒とイギリス 2 漢城における朝鮮独立論の浮上と東アジア域内の 「条約」 の消滅 第4章 大韓帝国の成立による東アジアの変化 1 清韓宗属関係の封印作業 2 高宗の皇帝即位に対する日本の姿勢 おわりに 第Ⅱ部 日清戦争終結に至る日本外交 はじめに 第5章 戦争の継続をめぐるイギリスの動揺 1 イギリスによる講和提議とその失敗 2 アメリカの仲介による日清交渉の開始と列強 3 作戦方針の転換に伴う戦争の継続 第6章 「三国干渉」 による 「終戦」 1 日本による講和の意思表示 2 下関講和会議の進行と列強間の対立 3 対日勧告へのイギリスの不参加 4 遼東半島の返還を求める四カ国の協調 5 講和条約の批准交換 第7章 遼東半島の返還 1 列強間の共同歩調の瓦解 2 下関条約の履行を目的とした返還条件の提示 3 伊藤が見た李鴻章の政治的立場の変化と日本の方針転換 4 三国干渉の決着による還附報償金の獲得 おわりに 付 論 『蹇蹇録』 の描いた国際社会 1 陸奥外交研究と 『蹇蹇録』 の関係 2 時間と領域をまたぐ 『蹇蹇録』 3 陸奥外交としての 『蹇蹇録』 4 列強の干渉への対応としての 『蹇蹇録』 5 陸奥の主張と陰の主人公李鴻章 第Ⅲ部 下関条約履行をめぐる日本外交 はじめに 第8章 下関条約による新たな不平等条約関係 1 条約の概要と戦後処理における優先事項 2 日清関係の法的変化 3 各国の対清経済活動の変質 第9章 日清通商航海条約締結交渉における経済利害の複雑性 1 貿易拡張と償金受領を優先させた日本の条約案 2 製造品への課税を主張した清とイギリスの同調 3 日本の譲歩と貿易拡張に向けた姿勢 第10章 償金受領に伴う利権獲得競争の先鋭化 1 国内外における償金の位置づけ 2 下関条約履行を妨げる東アジア情勢 3 1898年5月の償金全額受領を目指す日本 第11章 威海衛からの撤退に伴う利権獲得競争への参入 1 伊藤による撤退の表明とイギリス 2 イギリスによる租借条件の変化と日本 3 イギリスへの明け渡しと福建省不割譲要求 おわりに 終 章
初めて見る貴重なカラー写真を中心に、総数430点で迫る「幻の帝国」の全貌。満鉄の誕生と関東軍の登場から崩壊まで。新装版。 初めて見る貴重なカラー写真を中心に、総数430点で迫る「幻の帝国」の全貌。満鉄の誕生と関東軍の登場から、満州事変の勃発、満州国の誕生、そして各地の日本人街などを描く新装版。
1 ひめゆり平和祈念資料館で 2 沖縄戦前夜 1 一九四一年一二月八日 2 師範学校女子部で 3 緊迫する戦局 4 10・10空襲 5 引きのばされた卒業式 3 南風原陸軍病院で 1 兵舎での卒業式 2 生徒壕で 3 第二外科に配属される 4 一八壕で 5 金井大尉 6 艦砲射撃を受ける 7 負傷者・死者がつぎつぎと 4 喜屋武半島で 1 南風原からの脱出 2 南部撤退 3 山城壕から糸洲壕へ 4 中村少尉の死 5 艦砲射撃で死者が 6 馬乗り攻撃を受ける 7 伊原第一外科壕へ 5 死線をさまよう 1 解散 2 アダンの林で 3 自決か生か 4 国頭へ 5 負傷 6 ゼロからの出発 1 米軍病院で聞いた敗戦 2 母との再会 3 学校再開 4 戦場の夢 5 就職 6 平和憲法とひめゆりの心 あとがき コラム 村上有慶 いまなぜ「ひめゆり」証言か 沖縄戦の経過 なぜひめゆり学徒隊は戦場へ行ったのか 沖縄戦の特徴 ひめゆりの悲劇はなぜ起こったのか 沖縄戦とは何だったのか 住民戦没者はなぜ多いか 沖縄戦から学ぶもの 南部戦跡観光 「ひめゆり平和祈念資料館」建設 「ひめゆり」が語りかけるもの
なぜ昭和の日本は戦争へと向かったのか。複雑きわまる戦前期を正確に理解すべく、俗説を排して信頼できる史料に依拠した研究成果。 なぜ昭和の日本は戦争へと向かったのか。 複雑きわまる戦前期を正確に理解すべく、俗説を排して信頼できる史料に依拠。 第一線の歴史家たちによる最新の研究成果。 1 ワシントン条約体制と幣原外交 渡邉公太 2 普通選挙法成立と大衆デモクラシーの開始 小山俊樹 3 北伐から張作霖爆殺事件へ 家近亮子 4 ロンドン海軍軍縮条約と宮中・政党・海軍 畑野勇 5 満州事変から国際連盟脱退へ 等松春夫 6 天皇機関説事件 柴田紳一 7 二・二六事件と昭和超国家主義運動 筒井清忠 8 盧溝橋事件──塘沽停戦協定からトラウトマン工作失敗まで 岩谷將 9 日中戦争の泥沼化と東亜新秩序声明 戸部良一 10 ノモンハン事件・日ソ中立条約 花田智之 11 日独伊三国同盟への道 武田知己 12 近衛新体制と革新官僚 牧野邦昭 13 日米交渉から開戦へ 森山優 14 「聖断」と「終戦」の政治過程 鈴木多聞 15 日本占領──アメリカの対日政策の国際的背景 井口治夫
大艦巨砲主義に隠された戦争の実態は? なぜ国民は飛行機のために人、金、物を提供したのか? 気鋭の研究者が描く総力戦体制への道 なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのか――。貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」……。日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、戦前、戦中の現実を描く。 なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのか――。 貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。 国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。 博覧会や女性誌・少年誌で描かれる「空」への憧れ。 防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。 松根油の採取、工場への学徒動員。 学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」…… 巨大戦艦による戦争が古い〈軍の戦争〉であるとすれば、飛行機は新しい〈国民の戦争〉だった! 日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、膨大な軍事啓蒙書などを手がかりに、戦前、戦中の現実を描き出す一冊。 第一章 飛行機の衝撃――大正~昭和初期の陸海軍航空 1 飛行機の優劣が勝敗を分ける――航空軍備の建設 2 飛行機と戦艦 3 墜落と殉職――人びとの飛行機観 第二章 満洲事変後の航空軍備思想 1 軍用機献納運動 2 海軍と民間の対国民宣伝――「平和維持」と「経済」 3 空襲への恐怖と立身出世 第三章 日中戦争下の航空宣伝戦 1 「南京大空襲」――高揚する国民 2 飛行機に魅せられて――葬儀・教育・観覧飛行 第四章 太平洋戦争下の航空戦と国民 1 太平洋戦争の勃発――対米強硬論と大艦巨砲主義批判 2 航空総力戦と銃後