【2025年】「戦争」のおすすめ 本 208選!人気ランキング
- 失敗の本質: 日本軍の組織論的研究 (中公文庫 と 18-1)
- リラと戦禍の風 (角川文庫)
- 野火(のび) (新潮文庫)
- ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)
- 十七歳の硫黄島 (文春新書 544)
- 増補新版-補給戦-ヴァレンシュタインからパットンまでのロジスティクスの歴史 (単行本)
- たった一人の30年戦争
- ことわざで! にゃんこ大戦争: 一生に一コくらいは使えるにゃ。 (ビッグ・コロタン)
- 新版 ガラスのうさぎ (フォア文庫 C 170)
- 『アメリカ史』時系列×テーマ別だから一冊でわかる (だからわかるシリーズ)
日本軍がなぜ戦争に負けてしまったのかを分析し、それを元に日本の組織における問題点を浮き彫りにしている書籍。責任の所在の曖昧さと、臨機応変に対応できない官僚主義が蔓延した日本組織は危機的状況において力を発揮できない。少々歴史の話は冗長だが一読する価値のある書籍。
第一次世界大戦中、ポーランド人少女リラは不死の魔物「伯爵」と共に生活し、護衛のドイツ人兵士イェルクと共にヨーロッパの悲劇を目撃する。リラは伯爵の力を借りて祖国を救う計画を立て、一方でイェルクも人類を救うための決断を下す。人間の争いや生きる意味を探る重厚な物語。著者は上田早夕里。
フィリピン戦線で結核にかかり、追放された田村一等兵は、飢えに苦しみながら野原を彷徨う。彼は極限状態で自らの血を吸った蛭を食べ、最終的には友軍の屍体に目を向ける。これは、彼が人肉嗜食に至らなかった理由を探る戦争文学の代表作である。著者の大岡昇平は戦場の経験を基に多くの作品を残し、文学界で評価された。
本書は、アメリカのPR戦略がいかにして国際世論を形成し、セルビアの「民族浄化」報道を操作したかを描いています。著者の高木徹は、情報戦の実態を通じて「情報を制する国が勝つ」というテーマを探求し、講談社ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞を受賞した作品です。目次には、国務省の策謀や強制収容所など、歴史的な出来事が含まれています。
著者の秋草鶴次は、硫黄島での戦闘に志願兵として参加し、約三ヵ月間壕の中で生き延びました。彼は仲間の死を思い続けながら、戦争の体験を六十一年後に初めて公開します。書籍では、米軍の上陸や砲撃、負傷、壕内での生活など、戦争の厳しい現実が描かれています。秋草は重傷を負いながらも生還し、戦後は捕虜としてアメリカ各地を移送され、復員後は自営業を営んでいます。
本書は、16世紀以降の戦闘を「補給」の観点から分析し、補給が戦いの勝敗を決定する要因であることを明確に論じた名著の第二版。ナポレオン戦争や二度の世界大戦における補給計画や実施、戦闘への影響を具体的な数値と計算に基づいて解説している。著者はマーチン・ファン・クレフェルトで、石津朋之による翻訳と新たな解説が付されている。
1945年の東京大空襲で12歳の敏子が母と妹を失い、焼け跡に残るガラスのうさぎが戦争の悲惨さを見つめ続ける。著者が少女時代の体験を通じて平和への祈りを綴った感動のノンフィクションで、待望の新版では戦時用語の解説も追加されている。対象は小学校高学年と中学生。著者は高木敏子で、受賞歴もある。
本書は、第二次大戦中の日本で軍犬として利用された犬たちの物語を描いています。約10万頭の犬が戦場で命を落とし、終戦後には多くが置き去りにされました。著者は、犬と人間の心温まる関係を通じて、彼らの悲しい運命や思いを伝えています。著者は構成作家・脚本家の水野宗徳で、初小説『おっぱいバレー』がベストセラーとなった実績があります。
このノンフィクションは、1945年8月6日の広島への原爆投下とソ連軍の満州侵略を背景に、日本政府がポツダム宣言に対して決断を下せない状況を描写しています。著者は、8月15日を中心に展開される24時間の出来事を、詳細な取材と証言に基づいて再現し、当時の軍や政府の内部の葛藤と緊張感を伝えています。著者は半藤一利で、作家としての経歴を持ち、複数の文学賞を受賞しています。
ベトナム研究の第一人者、日越大学(ハノイ)学長古田元夫氏によるベトナム入門書の決定版。一気に読めて「必要最小限」の知識が身… ベトナム研究の第一人者、日越大学(ハノイ)学長古田元夫氏によるベトナム入門書の決定版。一気に読めて「必要最小限」の知識が身につきます。 ❶ベトナムはどんな国か ベトナムの活力 言いたい放題だが「結論」の出る会議 ベトナムの宗教 多民族国家ベトナム 在外ベトナム人 ベトナム語の表記法 ベトナムの文化、日本の文化 【ベトナムの10人】 楊雲娥 ➋地域区分 概観 紅河デルタ地方 東北地方(越北地方) 西北地方 中部北方海岸平野地方 中部南方海岸平野地方 中部高原地方 南部東方地方 メコンデルタ地方 【ベトナムの10人】莫登庸 ❸主要都市 ハノイ ハイフォン ランソン ナムディン ヴィン フエ ダナン ホイアン バンメトート ホーチミン市 カントー 【ベトナムの10人】潘清簡 ❹歴史 先史からベトナム民主共和国独立まで ベトナム歴史像の変遷 三つの古代文化 李朝・陳朝 中華世界の南国へ チャンパ王国とそのベトナムとの関係 胡朝と明の支配 黎朝初期の大越 分裂の時代 西山朝から阮朝へ 越南、大南へ フランス植民地支配の形成 フランス植民地支配の意味 ベトナム民族運動の展開 ベトナム人のインドシナ再解釈 【ベトナムの10人】ファム・クイン ❺独立ベトナムの歩み ①戦争の時代 抗仏戦争(一九四五~五四年) 「ホー・チ・ミンの国」から「中国モデル」の受容へ ジュネーヴ会議 土地改革の展開 ゴ・ディン・ジエム政権と南ベトナム解放民族戦線 ジエム政権の崩壊と戦争のエスカレーション アメリカの戦争 革命勢力の総合戦略 貧しさを分かちあう社会主義 ソ連・中国の支援 テト攻勢 戦争の「ベトナム化」とカンボジア侵攻 七二年春季大攻勢と七三年パリ協定 サイゴン解放 統一ベトナムとカンボジア紛争、中越戦争、難民問題 【ベトナムの10人】 ヴォー・グエン・ザップ ❻独立ベトナムの歩み ②ドイモイの時代 「貧しさを分かちあう社会主義」の機能不全 集団農業における生産請負制 ドイモイ路線の提唱 東南アジアの「地域国家」ベトナム ASEANの中のベトナム 残存社会主義同盟からパートナー外交へ ドイモイ路線の展開 【ベトナムの10人】グエン・ティ・ビン ❼政治 ベトナムと中国 ホー・チ・ミン ベトナムの政治体制 【ベトナムの10人】レ・ズアン ❽経済と社会 経済の持続的高度成長 経済成長の担い手 外資と貿易の大きな役割 貧困削減と格差 中進国の罠 経済のグローバル化への積極的対応 都市と農村 【ベトナムの10人】ダン・ヴァン・グー ❾隣人との関係 北方・西方・南方 ベトナム版小中華帝国の試み フランス領インドシナ 「戦場の友」としての結合 ベトナム戦争後のカンボジア紛争 【ベトナムの10人】ヴー・ディン・ホエ ❿日本とベトナム 歴史の中の日越交流 近代日本とベトナム 一九四五年飢饉 南方特別留学生と新しいベトナム人 ベトナム戦争と日本 ベトナム民主共和国との国交樹立と日越関係の全面的発展の時代 今後の日越関係を展望して 【ベトナムの10人】ファン・フイ・レ あとがき インターネット出典写真一覧 参考文献 文献案内 索引
朝鮮戦争の裏の狙いは日本の共産化だった!韓国侵攻と時を同じくして起こる日本国内の暴動。保守は赤化の危機をどう乗り越えたのか? 日本人の多くは、朝鮮戦争に関してわが国は傍観者だったと思っている。だが、実は当時の日本国内には共産革命の司令塔・極東コミンフォルムによる「武装闘争」指令が下っていた。わが国は戦争と革命の波に巻き込まれていたのだ。GHQ、トルーマン、スターリン、毛沢東らは日本とアジアをどのように改造しようとしたのか。朝鮮戦争はいかにして起こり、日本は紛争に巻き込まれたのか。知られざる日本・台湾の「侵略」工作とともに、敗戦後から朝鮮戦争に至る空白の戦後史が遂に正体を現す。●敗戦後の日本を襲った「敗戦革命」●野坂参三の「平和革命」工作●日本共産党と朝鮮労働党の共謀●革命の司令塔・極東コミンフォルム●中国共産党に操られたトルーマン民主党政権●台湾を守れ――根本博と「白団」の活躍●原爆開発と朝鮮戦争への道●朝鮮戦争をめぐる中ソの思惑と対立●日本共産党の武装闘争●北海道侵略の危機●左右の全体主義と戦った日本社会党
戦争には「前史」と「前夜」がある。日本の戦争指導者たちが踏み越えていった、数々の「point of no return(戦争回避不能な段階)」とは何か-日中戦争研究の第一人者による集大成! 序章 戦争には「前史」と「前夜」がある 1 日本はいつから満州事変・日中戦争への道を歩みはじめたのか(一九一五年の対華二十一カ条要求 戦争「前史」の転換点となった一九二八年) 2 日本軍は「満州」で何をおこなったのか(関東軍の謀略により開始された満州事変 「満州国」の設立 ほか) 3 日中戦争はどのように準備されたか(二・二六事件と軍部強権政治体制の確立 陸軍の華北分離工作の推進 ほか) 4 日中戦争はどのように始まったか(盧溝橋事件から「北支事変」へ 海軍の謀略・大山事件から第二次上海事変へ ほか)
アセアンの主要加盟国として経済発展をけん引するなど確実に国際社会に存在意義を増しているベトナム。日本ともアジアの重要なパートナーという対等な関係にシフトしている注目のベトナムの魅力とその変貌ぶりを余すことなく伝える一冊。 I 「ベトナム」の成り立ち 第1章 「ベトナム」という名称――国号の変遷と「ベトナム(越南)」 第2章 ベトナム人の由来――建国神話と銅鼓、そしてベトナム考古学 第3章 北属南進の歴史――圧倒的な存在としての中国・フロンティアとしての中・南部 第4章 インドシナの時代――現代ベトナムが生まれたとき 第5章 ベトナム民族運動――勤王運動から独立まで 第6章 ベトナム戦争――二つのベトナム 第7章 ベトナムと周辺諸国との国境問題――混迷する中越間の国境問題 第8章 多民族国家――54の民族 第9章 越僑――海外在住ベトナム人との関係 第10章 ベトナム語と「クオックグー」――公用語としてのベトナム語 【コラム1】ベトナム人の名前 【コラム2】少数民族のベトナム語教育 II 大地と水、ムラとマチ 第11章 山と平野、水と土――二大デルタの自然と農業 第12章 北部平野集落の成り立ち――過密な人口を支える輪中地帯の形成 第13章 キムランとバッチャン――隣りあう窯業集落の対照性 第14章 新経済村から新農村へ――生存から生活への転換 第15章 盆地の生活と変化――ターイ族の暮らし、民族雑居 第16章 海とベトナム人――――海が苦手な北部の人、得意な中部の人 第17章 ハノイ――千年の古都と新しき郊外 第18章 サイゴン・ホーチミン市――クメールの街から華僑・華人の街、そしてベトナムの街へ 第19章 フエ、ホイアン、ミーソン――中部の世界遺産 第20章 生態系破壊――森林・マングローブの伐採・開発の現状と再生への試み 【コラム3】紅河デルタ地域の市場の風景 【コラム4】西北地方の町の市場 III 「公平・民主・文明的な社会」を目指して 第21章 階層――格差社会の現実 第22章 カィンハウ――Village in Vietnamが辿ってきた道のり 第23章 社会移動――新天地を目指して道は開けるか? 第24章 都市生活――低所得者には生活苦しい 第25章 家族――親子関係:母は強し 第26章 ジェンダー――規範と現実の狭間で揺れ動く:地殻変動が起きている!? 第27章 ライフスタイルの変化――格差とITがもたらしつつあるもの 第28章 福祉――多様な「生きること」を支える 第29章 教育――教育のドイモイは始まったか 第30章 汚職・腐敗――党・国家を蝕む社会の病 【コラム5】国際結婚――グローバル家族 【コラム6】おしん――農村から海外に輸出される労働力 IV グローバル化する文化と「民族文化」 第31章 「宗教」と「信仰」――公認されている宗教と非公認の宗教 第32章 ベトナムの民間信仰――聖母道 第33章 冠婚葬祭――「宴会〈アンコー〉」のさまざまなかたち 第34章 少数民族――チャム族の暮らし、越境する民族の文化 第35章 音楽・演劇――伝統芸能からV-popまで 第36章 文化遺産と美術品――遺産の保持と新たな創造 第37章 ベトナム美術の歴史――国立美術博物館の収蔵品を中心に 第38章 現代文学――戦争文学からポスト戦争文学 第39章 映像――プロパガンダからエンタメへ 第40章 ベトナムの食生活――熱と涼の調和 【コラム7】健康ブーム 【コラム8】ベトナムのモード・ファッション V ドイモイ下における政治の諸相 第41章 戦時体制からドイモイへ――ポスト冷戦期の社会主義志向路線 第42章 ベトナム共産党――その支配の「正統性」 第43章 国家機関――ベトナム的社会主義的法治国家 第44章 民主化運動と情報統制――インターネットを通じた市民社会の発展 第45章 軍隊と公安――その変容と本来の姿 第46章 大衆団体――現在の祖国戦線とその姿 第47章 行政改革――公務員の行動様式を変えられるか 第48章 地方行政機構――集権と分権のはざまで 第49章 安全保障――アメリカ・中国との関係 第50章 日本・ベトナム関係――過去の残像、未来への投影 【コラム9】ホー・チ・ミン――その光と影 【コラム10】カントー橋建設と日本のODA――日本の援助で始まる橋の建設 VI 「工業化・現代化」への道 第51章 ベトナム経済の現代史――ドイモイの25年 第52章 ベトナムの企業――多様な企業のダイナミックな成長 第53章 対外貿易――国際経済参入を成長のエンジンへ 第54章 工業化――2020年の工業国入りを目指して 第55章 農業――国際化、工業化のなかを生きる農民たち 第56章 ベトナムのインフラ事情――工業化に向けた最重要課題 第57章 労働市場――労働力不足の実態 第58章 証券市場――証券市場は国有企業の株式化を牽引するのか 第59章 海外直接投資――生産拠点のベトナム、消費市場のベトナム 第60章 小売・流通の発展――WTO加盟後の開放政策と実績、市場の特徴と課題 【コラム11】ベトナムで浸透し始めた日本食とビジネスチャンス 【コラム12】工業団地労働者の生活 年表 『現代ベトナムを知るための60章【第2版】』参考文献
中沢啓治は、原爆で家族を失った少年が母と共に再出発し、母の死を契機に戦争と原爆の問題に向き合う姿を描いた漫画家です。彼の実体験から生まれた『はだしのゲン』は、子どもたちや教育関係者に大きな支持を受けました。彼は1961年に上京し、漫画家としてのキャリアを築き、1985年に連載を完結しました。2009年には視力の問題から引退しました。
海で、空で、陸で…。男たちは何をかけて戦い散ったのか。あの戦争から70年余。名将、闘将たちの知られざる素顔と真実に迫る! 国力がはるかに勝る米国との戦争。それは当然ながら、苛烈な戦闘と決死の覚悟を日本の将兵に強いた。昭和から平成、そして令和に時代が変わった今でも、その「記憶」が消し去られることはない。兵を率いる指揮官には、理性派や闘将型、さまざまなタイプがあったが、刻々と変わる状況下で求められるのは、相手の出方を読む冷静な判断力に加え、「肉を切らせて骨を断つ」強烈な気迫であった。リーダーに迷いがあれば、部下はついてこない。そして、そのような将たちにも、守るべき家族がいた──。 海軍からは、山本五十六、山口多聞、角田覚治。陸軍からは、中川州男、栗林忠道、今村均の戦略や戦術、采配を分析。真珠湾攻撃やミッドウェー海戦、南太平洋海戦、ペリリュー島や硫黄島の戦いなど、太平洋戦争の分岐点となった数々の戦闘を取り上げ、その背景や位置づけ、勝敗を分けた要因について詳しく解説。父祖たちが残した激闘の軌跡から、現代の我々が受け取るべきものとは。
本書は、著者である海軍の参謀がシーレーン確保の戦略を綴った貴重な体験記であり、現代日本の防衛においても重要な記録です。日本は資源を海外に依存しているため、海上交通線の問題は非常に重要です。著者は戦争中にさまざまな戦略や困難な状況を経験し、その詳細を各章にわたって述べています。著者、大井篤は海軍大佐として終戦まで海上護衛総司令部で活動し、戦後は戦史研究家や評論家としても知られています。
本書は、1894年の日清戦争を詳細に描写し、開戦の経緯や戦闘の様子、戦争がもたらした影響を考察しています。特に、朝鮮半島や満州での戦闘、兵士と軍夫の動員、虐殺の実態などを通じて、前近代的な戦争の特徴を浮き彫りにしています。また、戦争の結果としての国民意識の形成や、下関講和条約後の台湾での状況にも触れています。著者は日本近代史の専門家、大谷正氏です。
この文章は、ヴェトナムの歴史と文化、特に独立のための戦いと経済成長の背景を探る内容です。ヴェトナムは一億人の国としての発展を目指し、歴史的な人物たち(フンヴォンやホ・チ・ミン)を通じて国民性の強さを考察しています。目次には、中国支配、独立の過程、南進と国際関係、フランス植民地時代についての章が含まれています。
【太平洋戦争開戦80年企画】瀬戸内寂聴から佐野洋子まで、開戦時20歳未満だった女性27名が戦時の日常を描いた随筆を精選。 【太平洋戦争開戦80年企画】 「サヨナラ」も言えぬまま別れた若き兵士との一瞬の邂逅、防空壕で友と感想を語り合った吉屋信子の少女小説、東京大空襲の翌日に食べたヤケッパチの〈最後の昼餐〉……戦時にも疎開や空襲以外の日々の営みがあり、青春があった。 太平洋戦争開戦時20歳未満、妻でも母でもなく〈少女〉だった27人の女性たちが見つめた、戦時下の日常。すぐれた書き手による随筆を精選したオリジナル・アンソロジー。 〈目次〉 若い日の私●瀬戸内寂聴 美しい五月になって●石井好子 私を変えた戦時下の修学旅行/十五日正午、緊迫のNHK放送室●近藤富枝 「サヨナラ」がいえなかった●佐藤愛子 空襲・終戦・いさぎよく死のう●橋田壽賀子 海苔巻きと土佐日記●杉本苑子 続 牛乳●武田百合子 半年だけの恩師●河野多惠子 はたちが敗戦●茨木のり子 人間が懐しい●石牟礼道子 親へ詫びる●森崎和江 戦争/敗戦の夜●馬場あき子 「田辺写真館」焼失 母は強し●田辺聖子 めぐり来る八月●津村節子 葦の中の声●須賀敦子 被爆前後/一個●竹西寛子 にがく、酸い青春●新川和江 ごはん●向田邦子 か細い声●青木 玉 国旗/終戦の日●林 京子 よみがえる歌●澤地久枝 夏の太陽●大庭みな子 子供の愛国心●有吉佐和子 スルメ●黒柳徹子 サハリン時代●吉田知子 戦争の〈おかげ〉●中村メイコ 青い空、白い歯●佐野洋子
広島二中の一年生が原爆によって未来を奪われた悲しみを記録した作品。目次には、爆発の瞬間や避難の様子、救護所での出来事、行方不明の生徒たちなどが描かれている。
この書籍は、中世から第二次世界大戦までのヨーロッパの戦争を、戦術だけでなく社会、経済、技術の発展との関連性を考慮しながら概観したもので、2009年に改訂された日本初訳です。目次には、封建騎士、傭兵、商人、専門家、革命、民族、技術者の戦争に関する章が含まれています。著者は、戦争史の権威であるマイケル・ハワードをはじめ、戦後の日本で歴史を学んだ奥村房夫と奥村大作です。
この作品は、逆境に立ち向かう若者たちの友情と冒険を描いた青春冒険小説です。作家デイヴィッドは、祖父レフの戦時中の体験を取材し、ナチス包囲下のレニングラードで卵の調達を命じられた17歳のレフと、彼の相棒である青年兵コーリャの探索を描いています。困難な状況の中で、彼らの逞しさと絆が試される物語です。著者のデイヴィッド・ベニオフは、ニューヨーク出身の作家であり、映画の脚本家としても知られています。
先住民の世界 植民地時代 アメリカ独立革命 新共和国の建設 市場革命と領土の拡大 南北戦争と「再建の時代」 金ぴか時代から革新主義へ 第一次世界大戦と黄金の1920年代 ニューディールと第二次世界大戦 第二次世界大戦後から1970年代までの内政と社会 冷戦とアメリカ外交 1980年代から21世紀へ アメリカ史を学ぶためのウェブサイト・文献案内
反軍部を貫いた外交評論家が戦時下の政局や生活を記した貴重な記録。二度と戦争に近づかないために、立ち返るべき原点がここにある! 大東亜戦争は非常なる興亡の大戦争である。筆を持つ者が、後世のために、何らかの筆跡を残すことは、その義務である。すなわち書いたことのない日記をここに始める。将来、大東亜外交史の資料とするためである。神よ、日本を救え。 昭和十八年十月一日 清沢 洌 *** 日本人はもう二度と戦争などするはずがない。恐らく日本人のほとんどはそう考えているだろう。しかし、その確信は極めて頼りない、むしろ大きな勘違いであることは、清沢洌の『暗黒日記』を読めばわかるはずだ。 清沢の日記に綴られている戦時下の日本人とその社会の姿は、驚くほど現代と似ている。まるで我々の現在のありさまが清沢に見透かされていたかのようだ。相手変われど主変わらずというが、何かひとつきっかけを得たならば、日本人はたちどころに、戦前のような好戦的な国民になってしまいかねないという危惧さえ覚えずにはいられない。 戦争というのは、どこまで行っても手段のはずだ。それも非常手段だ。目的ではない。にもかかわらず、戦時日本では、いつの間にか手段であるはずの戦争が目的となってしまった。 なぜ我々は、いや権力者は、殺し合いの決断をしてしまったのか。なぜ我々は戦争国、神の国日本への橋を渡ってしまったのか。なぜ300万人を超える犠牲者を出すまで戦争をやめることができなかったのか。そして、今の我々日本人のどこがその後変わったと言うのだろうか。問題の答えも、また『暗黒日記』の中にある。――はじめにより 序 章 暗黒日記の前史 第1章 昭和十七年十二月~昭和十八年十二月 ──日本はなぜ勝ち目のない戦争に突っ込んでいったのか 第2章 昭和十九年一月~九月 ──政治の強権化と情報統制に逆らえないメディア 第3章 昭和十九年十月~昭和二十年五月 ──現実とかけはなれた銃後の国民意識 終 章 暗黒日記の後の日本
戦後12年目に遺族が受け取った6通の遺書は、ソ連に捕らわれた日本人男性のもので、極寒と飢餓の中での彼の死を伝えています。これらの遺書は、仲間たちの巧妙な手段でソ連の監視をかいくぐり、彼の人間性と知性を浮き彫りにしました。この感動的な物語は、大宅賞と講談社ノンフィクション賞を受賞しました。
アウシュヴィッツ強制収容所で、14歳の少女ディタが秘密の図書館を守りながら、本を隠し持ち、命の危険を顧みずに読書を続ける姿を描いた感動的な物語。彼女の奮闘を通じて、本が与える生きる力を再認識させる作品です。著者はアントニオ・G・イトゥルベ、翻訳は小原京子が担当しています。
『にゃんこ大戦争』の学習書が登場し、47都道府県を楽しく学べる内容です。クスっと笑えるにゃんこたちの会話や多彩なクイズを通じて、地域の特色が理解でき、小学生の社会の予習・復習や家族旅行に役立ちます。全ページフルカラーでふりがな付き、筑波大学附属小学校の梅澤真一先生が監修しています。
戦後70年記念出版。たじろがぬ眼で戦争の真実をみつめた戦史小説の金字塔!『零式戦闘機』『大本営が震えた日』他収録。語注付き。 戦後70年記念出版。たじろがぬ眼で真実をみつめた戦史小説の金字塔! 綿密な取材をもとに、明晰な筆致で抉り出す“戦争と人間”、その真実の姿――。1巻には、零戦の開発から、その末路までを描く『零式戦闘機』と開戦前夜の緊迫のドキュメント『大本営が震えた日』他、2巻には、巨艦「武蔵」をめぐる人間ドラマ『戦艦武蔵』と軍艦事故に隠された帝国海軍の暗部を描く『陸奥爆沈』他を収録。語注付き。
小学四年生のみどりは、おばあちゃんの病気をきっかけに原爆について考え始める。彼女はお父さんからおばあちゃんの体験を聞き、現代の視点で原爆を追体験する。書き下ろしストーリーに加え、実際に原爆を経験した人々の詩20編も収録されており、俳優吉永小百合の平和への願いが込められた一冊。対象は小学中級向け。
著者が駐ベトナム全権大使を務めた経験を基に、ベトナムの重要性を論じたリポート。中国の影響力が増す中、ベトナムは日本にとって信頼できる同盟国となり、両国の連携強化が求められている。著者は、ベトナムの対中リテラシーや経済力、歴史的背景についても触れ、ベトナムの繁栄が東アジア全体にとっても重要であると強調している。目次では両国の歴史や経済、ベトナムの改革努力について詳述されている。
本書は、310万人の日本人犠牲者のうち9割が1944年以降に発生したアジア・太平洋戦争の実態を、兵士の視点から描いています。特に敗色が濃厚な時期に焦点を当て、餓死や海没死、戦場での自殺、特攻、劣悪な補充兵の状況など、過酷な現実を詳細に分析しています。また、日本軍の異質な軍事思想や根本的欠陥についても触れ、戦争が兵士に与えた深刻な影響を探求しています。著者は吉田裕で、近現代軍事史を専門としています。
内戦で萌芽し、独ソ戦を勝利に導き、冷戦時、アメリカと伍した、最強のソフト。現代用兵思想の要、「作戦術」とは何か? ソ連の軍事思想研究、独ソ戦研究の第一人者が解説する名著、待望の初訳。 作戦術(Operational Art)とは? ソ連は、第二次世界大戦前に、画期的な用兵概念である「作戦術(Operational Art)」を世界で初めて明確に定義し言語化することに成功。この作戦術は、独ソ戦においてソ連軍の勝利に貢献した。そしてアメリカ陸軍も、ベトナム戦争での敗北を機に、この「作戦術」の概念を自軍の軍事ドクトリンに導入。湾岸戦争で勝利を収める大きな原動力となった。 現在、世界の主要国の軍隊では、この「作戦術」という用兵概念はすでに常識となっている。 前書き(米陸軍参謀総長 カール・E・ヴオノ) 序文(サンドハースト王立陸軍士官学校 クリストファー・ドネリー) 著者による序文 第一章 ソ連の戦争研究 歴史と戦争/軍事ドクトリン/ミリタリー・サイエンス/ミリタリー・アート/軍事戦略/作戦術/戦術 第二章 作戦術の特質 作戦術の起源 作戦術の発展 縦深作戦の出現 戦争によるテスト 軍事における革命と作戦 作戦レベルの再現出と縦深作戦の再生 第三章 作戦の枠組み 任務(使命) 領域 行動 部隊 作戦戦略級大規模部隊-正面軍/作戦級大規模部隊-軍/作戦戦術級大規模部隊-軍団/作戦級中規模部隊/作戦戦術級中規模部隊/戦術級中規模部隊 結論 第四章 ソ連作戦術の形成期〔一九一七~一九四一年〕 導入 内戦とレーニン主義に基づく軍事ドクトリン〔一九一七~一九二一年〕 情況/ドクトリン/戦略/作戦/戦術 社会主義者の軍事ドクトリンの進化〔一九二一~一九二九年〕 情況/ドクトリン/戦力組成/戦略/作戦術/戦術 軍隊の技術的再建と縦深作戦の理論〔一九二九~一九三七年〕 情況/ドクトリン/戦略/作戦術/戦術/戦力組成 ソ連軍幹部の危機〔一九三七~一九四一年〕 情況/戦略/作戦術/戦術/戦争前夜 第五章 大祖国戦争と作戦術の成熟〔一九四一~一九四五年〕 陸軍の悲劇と再生〔一九四一~一九四二年〕 情況/戦力組成/ドクトリン/戦略/作戦術/戦術/結論 転換期の陸軍〔一九四三年〕 情況/戦力組成/戦略/作戦術/戦術/結論 戦勝〔一九四四~一九四五年〕 情況/戦力組成/ドクトリン/戦略/作戦術/戦術/結論 第六章 作戦術と軍事における革命 最後のスターリン時代〔一九四三~一九五三年〕 情況/ドクトリン/戦力組成/戦略/作戦術/戦術/結論 核の時代と軍における革命〔一九五三~一九六八年〕 情況/ドクトリン/戦力組成/戦略〔一九五三~一九六〇年〕/作戦術と戦術〔一九五三~一九六〇年〕/戦略〔一九六〇~一九六八年〕/作戦術〔一九六〇~一九六八年〕/戦術〔一九六〇~一九六八年〕/結論 第七章 軍事における革命の改善 背景 戦力組成 軍事ドクトリン 軍事戦略 作戦術-正面軍と軍による作戦 戦術-軍と師団の作戦 結論 第八章 将来に関する見通し 背景 軍事戦略 作戦術・戦術 戦力組成 結論 本書紹介 長く読まれるべき現代用兵思想の古典 田村尚也(軍事ライター) 解説 「作戦術」の系譜学――半世紀にわたる、軍事研究の成果 三浦一郎 訳者後書き 戦力組成表の出典に関する註 写真の出典に関する註 索引
本書は、アメリカの歴史を一国史を超えた視点から描いたもので、第一巻では先住民の世界から植民地期、独立革命、憲法制定、新共和国の試練までを取り上げている。内容は、近世大西洋世界の形成、英領北米植民地の経済的側面、独立革命の経緯、そして新共和国の政治的課題に焦点を当てており、最新の研究成果を基にした豊かな視座を提供している。著者はアメリカ近世・近代史の専門家である和田光弘氏。
この書籍は、2020~2025年のベトナムビジネスのトレンドを予測し、激動するビジネス環境やノウハウを紹介しています。著者たちは、エースコックベトナムや東急グループなどのインタビューを通じて、経済の多様化や製造業、観光業、不動産業の動向を分析しています。さらに、スタートアップの視点から5年後のビジネス展望も探ります。著者は、ベトナムでの豊富な経験を持つプロフェッショナルたちです。
いつまで知らないでいるつもり!? アメリカ出身の詩人アーサー・ビナード氏(1967年生まれ)が、日本人の太平洋戦争体験者たちを訪ね歩き、戦争の実態と、個人が争いから゛生き延びる知恵゛を探ります。 登場する語り手は、真珠湾攻撃に参加したゼロ戦の元パイロット、「毒ガス島」で働いた元女子学徒、戦後GHQで働いた元事務員など、実にさまざま。日本人以上に日本社会に詳しいビナード氏が、自身の受けたアメリカの教育とも照らし合わせながら戦争に対する考察を深めます。日本民間放送連盟賞・2016年番組部門[ラジオ報道番組]最優秀賞を受賞した、文化放送「アーサー・ビナード『探しています』」を採録して再構成した書籍です。 ーー「『平和』って、無知のままでいること?」 「『戦後』って、いつの戦争のあと?」 【編集担当からのおすすめ情報】 近現代史を充分に勉強しないまま大人になってしまった社会人の方々や、日本の戦争のことをきちんと知りたい学生のみなさんに、ぜひ読んでほしい1冊です。ビナード氏の思索を手かがりに、わたしたちも考えてみませんか。 アメリカ出身の詩人アーサー・ビナード氏が、日本人の太平洋戦争体験者たちを訪ね歩き、戦争の実態と、個人が争いから゛生き延びる知恵゛を探ります。日本民間放送連盟賞入賞のラジオ番組を採録して書籍化!
著者は太平洋戦争中に大本営情報参謀として米軍の作戦を的中させ、戦後は自衛隊情報室長を務めた経験を回顧。日本軍の敗戦は情報収集・解析の軽視に起因するとし、情報に疎い組織の構造的欠陥を指摘している。
終戦直後のベルリンで恩人の不審死を知ったアウグステは彼の甥に訃報を届けに陽気な泥棒と旅立つ。歴史ミステリの傑作が遂に文庫化! 解説 酒寄進一 終戦直後のベルリンで恩人の不審死を知ったアウグステは彼の甥に訃報を届けに陽気な泥棒と旅立つ。歴史ミステリの傑作が遂に文庫化! 解説 酒寄進一 この作家の集中力と咀嚼力には、その若さからは 想像もつかないほどの馬力がある。素直に脱帽! ――逢坂剛 第1位 第9回Twitter文学賞(国内編) 第3位 2019年本屋大賞 第2位 このミステリーがすごい!2019年版(国内編) 第160回直木賞候補 その他各紙誌でも大絶賛!! 第二次大戦直後のドイツを舞台に迫真の臨場感で描かれた歴史ミステリの傑作 待望の文庫化! 【内容紹介】 1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が米国製の歯磨き粉に含まれた毒による不審死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、なぜか陽気な泥棒を道連れに彼の甥に訃報を伝えに旅出つ――。圧倒的密度で書かれた歴史ミステリの傑作、待望の文庫化! 解説 酒寄進一
「ヒロシマ」と「ナガサキ」が二度と起こらないように 勝者も敗者も歴史でウソをつく 悲しみを超えて 加害者でもある日本 「歴史」を学ぶことの意味とは 語られない米国の暗部 世界を変える時間はある 「闘う人fighter」との出会い 全ての国で抵抗運動を 米国に幻想を抱いてはいけない ロシアから見たウクライナ問題
本書は、GDPが倍増したベトナムの政治、経済、社会、文化を理解し、ビジネス進出方法や現地経営ノウハウをマンガと文章で解説しています。特に、成長著しいベトナムのビジネス環境に焦点を当て、親日国としての側面や歴史、経済の未来、現地で働く人々について詳述。著者はベトナムビジネスの専門家たちで、幅広い読者に向けた内容となっています。
日本の満州事変以降の15年にも亘るアジア太平洋侵略を振り返り、戦争過程から無条件降伏に至る迄を「新聞形式」を通して描く。 マレー侵攻から80年!日本の満州事変以降の15年にも亘るアジア太平洋侵略を振り返り、国を挙げて戦争へ突き進む過程と、最後には銃後の民間人を巻き添えにし無条件降伏に至る迄を「新聞形式」を通して時々刻々と描く書。 今年(2021年)9月18日は、日中戦争の発端となった満州事変が起きてから 90周年にあたる日でした。そして12月8日は、太平洋戦争の開始となった 真珠湾奇襲攻撃・マレー侵攻から80周年にあたります。 太平洋戦争は1941年(昭和16年)に突然始まったものではありません。 そこには「暴支膺懲」という尊大なスローガンで臨んだ中国との戦争、 さらには東南アジアを占領して、欧米の植民国家に代わって日本が盟主となる という妄執(大東亜共栄圏)が、その初まりにありました。 本書は、満州事変以降、15年にもわたる一連の戦争を振り返りながら、 日本が国を挙げて戦争へとひたすらに突き進む過程と、最後は銃後の民間人まで 巻き込ながら無条件降伏に至るまでを、「新聞形式」のスタイルを通して 時々刻々と描くものです。 日中戦争・太平洋戦争をテーマにした書籍は、ともすれば前述した満州事変や 真珠湾攻撃を初め、満州国の建設、ミッドウェー海戦、東京大空襲、原爆投下 といった重大な局面がフィーチャーされるのが常ですが、 本書では戦争が長期化する中での「銃後の暮らし」の様子も数多く取り上げました。 1938(昭和13)年4月の「国家総動員法」公布によって、人的・物的資源の全てを 国家が全面的に統制できるようになると、民間人の生活も戦争に密着にしたものと なります。やがてそれは衣料や食糧の配給制度、軍需工場への動員、「建物疎開」 「学童疎開」へと続いていきます。それでも、作家の吉村昭はこう書いています。 「戦争は一部の者がたしかに煽動してひき起したものかも知れないが、 戦争を根強く持続させたのは、やはり無数の人間たちであったにちがいない」 (『戦艦武蔵』)。満州事変から90年、真珠湾奇襲攻撃・マレー侵攻から80年を 迎えた今だからこそ、日本と日本人が選んだ「戦争」をもう一度見つめ直す 学びの機会として、本書は刊行されるのです。
敗戦から50年あまりをへた今、戦争体験を語り伝える意味は失われたのだろうか?『東京大空襲』をまとめあげた著者は、女性一五人との交流・インタビューを通じて、あらためて語りつぐことの大切さを訴える。日本のみならず、中国・台湾の人々を含めたそれぞれの戦争体験の証言から、わたしたちは何を読みとるのか。 「被爆」を語りはじめる-神戸美和子さん 堺の炎の夜のこと-浜野絹子さん 「リンゴの唄」に秘めた思い-並木路子さん 夫と幼な子を失う-高木寿重さん 戦場を逃げまどううちに-安里要江さん 反戦思想の「不忠者」として-松崎浜子さん 生きてあるかぎり-鋤柄敏子さん 毒ガス製造に動員されて-岡田黎子さん 「愛国少女」とされた妹-卓清香さん 日本軍空襲下の悲劇-白素芳さん〔ほか〕
この書籍は、軍事や戦争に関する基本的な概念とその背後にある思想を考察する内容で、古典的な軍事概念から現代の用語、戦略、指揮、そして日本や他国の軍事について詳述しています。著者は戦史・用兵思想史の研究家、片岡徹也氏です。
この書籍は、第二次世界大戦下のポーランドでナチスによるユダヤ人迫害から逃れようとする8歳の少年スルリックの物語です。彼はゲットーを脱出し、農村や森を放浪しながら過酷なサバイバルを経験します。片腕と過去の記憶を失った彼の勇気と希望の姿が描かれています。著者オルレブは自身のホロコースト体験をもとにこの作品を執筆し、翻訳は母袋夏生が担当しています。中学生向けの内容です。
盧溝橋事件から80年! 日中戦争はいかに始まり、「熾烈な泥沼の戦い」を経て、いかに終わったか。そのすべてを、この一冊で知る。 盧溝橋事件から80年! 日中戦争はいかに始まり、「熾烈な泥沼の戦い」を経て、いかに終わったか。そのすべてを、この一冊で知る。
本書は、心理学者ヴィクトール・フランクルが強制収容所での体験を通じて「人間とは何か」を探求した作品です。人間は自己を定義し、悲惨な状況でも毅然とした態度を保つ存在であると述べています。1947年に初版が刊行され、以来600万部以上のロングセラーとなっており、今回新訳・新編集版として再登場しました。フランクルは、存在の意味を重視し、実存分析やロゴテラピーの理論を展開しました。
東京裁判から70年! A級戦犯はなぜ、どのように裁かれたのか。日本の指導者の戦争責任を裁く。極東国際軍事裁判のすべて。 東京裁判から70年! A級戦犯はなぜ、どのように裁かれたのか。日本の指導者の戦争責任を裁く。極東国際軍事裁判のすべてを、この一冊で知る。
この書籍は、明治以降の日本が経験した四つの対外戦争を通じて、指導者や一般市民がどのように国家の未来を考え、参戦を決断したのかを探る内容です。中高生向けの5日間の集中講義を通じて、戦争の背後にある論理や歴史的事実を考察します。著者は加藤陽子で、作品は小林秀雄賞を受賞しています。目次には日清戦争から太平洋戦争までの各章が含まれています。
健太郎は、終戦から60年後に亡き祖父の生涯を調査し、祖父が「娘に会うまでは死ねない」と言いながらも自ら零戦に乗り命を落とした理由を探ります。祖父の天才的だが臆病な人物像に戸惑いながら、記憶の断片が集まることで明らかになる真実と、家族の絆の物語が描かれています。著者は百田尚樹で、彼は放送作家から作家として成功を収めた人物です。
この本は、主人公の祖母が亡くなった時に祖父からある事実を知らせれます。自分は主人公たちの本当の祖父ではないということを・・・。彼は終戦間近の神風特攻隊で戦死したということを・・・。彼は、とても優秀な戦闘機乗りであったが、とても臆病だったという事実が出てくる。だが、なぜそのように臆病な人が神風特攻隊として、戦死したのか。「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために。」そう言い続けた男は、なぜ、自ら零戦に乗り込み、命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが、臆病者。想像と違う人物に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくるーーー。記憶の片方が揃うとき、明らかになる事実とは。涙なしには読めない、永遠の名作。
中国における第二次世界大戦、国共内戦、日中戦争の同時俯瞰的な通史。日中米ソの史料を駆使し、軍事研究から歴史をとらえた意欲作。 東アジアの戦後秩序はどのように形成されたのか、それは必然だったのか。本書は20世紀前半に東アジアで戦われた戦争に焦点を絞り、軍事研究の側からこの問いに答えようしている。なぜならそれは、もっぱら戦争に関わるからである。その際本書は、諸戦争の複雑な相互関係と全体像をとらえるために多重戦争(nested wars)という概念を導入している。それは「内戦」「地域戦争」「世界戦争」が入れ子式に重なった一塊のものとして歴史を見る。 1911年の清朝崩壊に端を発し1949年の中華人民共和国誕生で終息を見た国民党と共産党の長い「内戦」。満洲事変に始まる日中戦争という「地域戦争」。太平洋戦争を含む「世界戦争」。これらの戦争は互いに重なるだけでなく、一方が他方の原因となり結果となることで、密接に絡み合っていた。諸戦を別々に扱う歴史叙述には欠けがちな重要側面である。 著者はアメリカ海軍大学校戦略・政策学科で教鞭を執る。そこでは「大きく考える」ことが求められるという。軍事研究は「軍事」という狭い領域の学問と思われがちだが、本書は逆に、軍事の視点から歴史の新たな全体像を描き出している。歴史学と軍事研究をつなぎ、日英中露語の史料を駆使した意欲作。 謝辞 表記について 第一部 恐怖と野心――日本、中国、ロシア 第一章 序論――第二次世界大戦のアジアにおける起源 第二章 日本 1931-36年――ロシアの封じ込めと「昭和維新」 第三章 中国 1926-36年――混沌、そして天命の探究 第四章 ロシア 1917-36年――迫り来る二正面戦争と世界革命 第二部 多重戦争――世界戦争のなかの地域戦争、地域戦争のなかの内戦 第五章 1911年、中国の長い内戦の始まり 第六章 地域戦争――日中戦争 第七章 世界戦争――第二次世界大戦 第八章 長い内戦の終幕 第九章 結論――地域戦争の序幕、世界戦争の終幕としての内戦 監訳者あとがき 原注 年表 索引
本書は、古代から20世紀までの代表的な戦略思想家50人の生涯や業績を詳述した事典です。内容は、戦略研究の歴史、近代の思想家たち、日本の戦略思想に関する章で構成されています。著者は陸軍航空士官学校卒の前原透と、社会学専攻の片岡徹也です。
CIAの前身が作成した「組織をうまくまわらなくさせる」ためのスパイマニュアル。「トイレットペーパーを補充するな」「鍵穴に木片を詰まらせよ」といった些細な悪戯から,「規則を隅々まで適用せよ」「重要な仕事をするときには会議を開け」まで,数々の戦術を指南。マネジメントの本質を逆説的に学べる,心理学の視点からの解説付き。津田大介氏推薦! ◆推薦のことば 日本の大企業や官僚制度が抱える問題の本質が 驚くほどわかる本書。 「あるある本」として笑いながら読んでいるうちに やがて楽しさは空恐ろしさへと変わる。 (ジャーナリスト/メディア・アクティビスト 津田大介) 解説 サボタージュ・マニュアル―――日本語版の発刊に寄せて 1 サボタージュ・マニュアルとは何か ■OSSとは何か ■OSSとサボタージュ・マニュアル ■サボタージュ・マニュアルとは何か ■なぜ、いまサボタージュ・マニュアルなのか 2 どのようにすれば、組織はうまくいかなくなるのか ■ホワイトカラーむけサボタージュ戦略 ■形式的な手順を過度に重視せよ ■マックス・ウェーバーの「官僚制」概念 ■ロバート・キング・マートンの「官僚制の逆機能」 ■ともかく文書で伝達せよ ■・・・そして文書を間違えよ ■会議を開き、議論して決定させよ ■なぜ集まると集団のパフォーマンスが低下してしまうのか ■集団は個人の能力を封じ込める ■スペースシャトル墜落の原因も「会議」 ■行動するな徹底的に議論せよ ■コミュニケーションを阻害せよ ■組織の危機自体がコミュニケーションの阻害を招く ■組織内にコンフリクトをつくり出せ ■集団維持機能をおろそかにする ■組織の注意を組織の外側に向けるな ■「黒い羊」効果を生じさせよ ■士気をくじけ! ■サボタージュ・マニュアルの現代的な意義 サボタージュ・マニュアル(暫定版) 1章 序文 2章 推定される効果 3章 サボタージュの促進 ▼1 個人的な動機 ▼2 破壊活動の推奨 ▼3 安全な方策 4章 道具、標的、タイミング ▼1 一般的条件 ▼2 武力攻勢前に ▼3 武力攻勢中に 5章 サボタージュに関する具体的提案 ▼1 建造物 ▼2 工業生産(製造) ▼3 生産(金属) ▼4 生産(鉱業と採鉱) ▼5 生産(農業) ▼6 交通(鉄道) ▼7 交通(自動車) ▼8 交通(水上交通) ▼9 コミュニケーション ▼10 電力 ▼11 組織や生産に対する一般的な妨害 ▼12 士気を下げ、混乱を引き起こすための一般的な工夫 あとがき
本書は、ベトナム社会の不平等を「社会階層」という視点から分析し、各人の能力や努力に基づく上昇移動の可能性を考察します。社会階層は経済的、文化的、政治的な資本の分配を通じて不平等の構造を理解する枠組みです。近代化論では経済発展が社会の開放性を高め、不平等が解消されるとされますが、ベトナムでは政治的コネクションや家族背景が影響を及ぼす傾向が強いと指摘されています。著者は、データの制約を考慮しつつ、職業階層の形成過程を歴史や制度、経済的側面から多角的に検討し、ベトナムの社会の開放性と安定性を探求しています。
長野県上田市の郊外に建つ、コンクリート打ち放しの平屋建て、建坪百二十坪の、十字袈形をした小さな私設美術館「無言館」。日中戦争、太平洋戦争で、卒業後、もしくは学業半ばで、戦地に駆り出され戦死した画学生の、遺作や遺品が約三百点、展示してある。建設のきっかけは、著者と画家・野見山暁治氏との出会いだった。「戦死した仲間たちの絵」の話に共感し、全国の戦没画学生の遺族を訪問する旅を、氏といっしょにはじめたのだった。 はじめに 「後ろめたさ」の美術館 第1章 「無言館」縁起 第2章 「無言館」の画家たち 第3章 「無言館」懴悔録 第4章 「無言館」その後 第5章 「無言館」への手紙
1944年6月6日、ノルマンディーで初陣を迎えた19歳のティムは、コック兵として戦場で炊事をしながら、個性豊かな仲間たちと共に小さな「謎」を解くことを心の支えにしている。著者の深緑野分によるこの初長編は、戦場の日常の中でのミステリーを描き、読者から高く評価され、直木賞や本屋大賞の候補にもなった。
太平洋戦争の開戦から終戦まで、海空戦で辿るドキュメント日米決戦の全容!月刊雑誌「丸」が収集した秘蔵写真の中から厳選して贈る愛蔵保存版太平洋戦史。 ハワイ作戦(真珠湾攻撃 単冠湾に機動部隊集結 ほか) 南方攻略作戦(香港攻略 マレー方面作戦 ほか) 中部・南部太平洋方面攻略作戦(ウェーキ島攻略 ウェーキ島攻略作戦における第6水雷戦隊の苦闘 ほか) 蘭印攻略作戦/インド洋作戦("ボルネオ"タラカン攻略 蘭印攻略作戦を目前にして ほか)
小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話 青いオウムと痩せた男の子の話 干からびた象と象使いの話 凧になったお母さん 年老いた雌狼と女の子の話 赤とんぼと、あぶら虫 ソルジャーズ・ファミリー ぼくの防空壕 八月の風船 馬と兵士 捕虜と女の子 焼跡の、お菓子の木
本書は、湾岸戦争やボスニア紛争の経験を持つ元イギリス陸軍大将ルパート・スミスが、戦争、戦略、軍事力について考察した著作です。内容は、国家間戦争の歴史、冷戦時代の対立、人間戦争の現代的な傾向に分かれており、軍事力の新たな目的や未来の方向性を探ります。日本語訳が待望されており、著者は防衛に関する豊富な経験を持つ専門家です。
全国を訪ね歩き、集めた、90歳を越える元戦士たちの「遺言」 終戦時、19歳から33歳だった大正生まれの若者は、「7人に1人」が太平洋戦争で戦死した。九死に一生を得て生還した兵士たちは、あの戦争をどう受け止め、自分の運命をどう捉えていたのか。 終戦時、19歳から33歳だった大正生まれの若者は、「7人に1人」が太平洋戦争で戦死した。九死に一生を得て生還した兵士たちは、あの戦争をどう受け止め、自分の運命をどう捉えていたのか。
歴史は司馬遼太郎では語れない。近代日本が踏み込んだ日清戦争(1894年)からの50年戦争。知ることが認識になる。 歴史は司馬遼太郎では語れない 近代日本が踏み込んだ 日清戦争(1894年)からの50年戦争。 知ることが認識になる 〜 〜 〜 〜 〜 〈日清戦争〉は単なる〈戦争の記憶〉の一つである。しかしそれ以上でもある。近代日本が最初に取り組んだ対外戦争だから。首相伊藤博文や外相陸奥宗光は何を考えて、戦争に踏み切ったのか。日本の軍隊は外国でどのように戦ったのか。本書はそこには焦点をあてず、長いスパンで日本の戦争を捉え直す第Ⅰ部、日清戦争を受けとめた国民を考察した第Ⅱ部、日清戦後の日本を述べた第Ⅲ部の構成とした。その意味では本書はいわゆる〈司馬史観〉への反論である。(「プロローグ」より抜粋) 歴史は司馬遼太郎では語れない近代日本が踏み込んだ日清戦争(1894年)からの50年戦争。知ることが認識になる プロローグ Ⅰ 日本の戦争とは何だったのか 第1章 日本国民にとっての日清戦争 第2章 「明治一五〇年」と日本の戦争 第3章 「明治」期の三つの戦争は何をもたらしたか 第4章 『坂の上の雲』と日本近現代史 Ⅱ 戦争に向きあう日本社会 第5章 国権派の日清戦争─『九州日日新聞』を中心に─ 第6章 日本国民の参戦熱 第7章 戦争を伝えた人びと─日清戦争と錦絵をめぐって─ 第8章 軍隊と日清戦争の風景─文学と歴史学の接点─ 第9章 戦争を受けいれる社会はどのように創られたのか 第10章 軍夫の日清戦争 Ⅲ 日清戦後の日本社会 第11章 「嘗胆臥薪」論と日清戦後社会 第12章 武士道はなぜ生き残ったのか─日本における近代軍隊の成立をめぐって─ 第13章 東アジアの近代と韓国併合 エピローグ─〈明治一五〇年〉と日本の敗戦─ あとがき
太平洋戦争中に秘密の研究をしていたといわれる、陸軍登戸研究所。大発見につながるとびらを開いたのは、高校生たちでした。 太平洋戦争が始まる四年前に神奈川県川崎市につくられ、戦争が終わる直前には長野県の伊那谷に移転したという、陸軍の秘密の研究所。登戸研究所とよばれたそこで、なにがおこなわれていたのかを調べようとしたところ、資料は見つからず、付近をたずねまわっても、「名前だけは聞いたことがある」「なにをしていたのか知らない」と答える人ばかり。戦争の歴史から消されてしまっていたのです。 戦争が終わってから40年ほどが過ぎたころ、秘密の研究所に興味をもった高校生がいました。ほぼ同じ時期に、川崎と伊那谷の高校生たちが、地道に調べ始めたのです。研究所で働いていた人たちも見つかりはしたものの、戦争当時の命令を守り、口をかたく閉ざしつづけます。「研究所でのことは、墓場までもっていく」と。 ところが、「大人には話したくない」と言っていた彼らが、「君たちには話そう。知っておいてほしい。あのようなことを、くりかえさないためにも……」と口を開きはじめ、高校生に向かってぽつりぽつりと語りはじめました。
この書籍は、太平洋戦争末期に特別攻撃隊として9回出撃しながらも生還した特攻兵、佐々木友次氏のインタビューを通じて、命の尊厳を守ることの重要性を探ります。著者の鴻上尚史氏は、佐々木氏がなぜ上官の命令に背いたのかを考察し、戦後の日本社会の変化や特攻の実像についても言及しています。内容は、特攻兵の体験や戦争のリアル、佐々木氏の生き方に焦点を当て、命を消費する日本型組織からの脱却について考えさせるものです。
日露戦争が変えたものから、特攻隊、戦艦大和、原子爆弾などあの戦争を通して見据える、日本人の本質とは。「昭和史」に続く決定版! 歴史とは、一筋の流である。戦争史の決定版 日露戦争が変えたものから、特攻隊、戦艦大和、原子爆弾などあの戦争を通して見据える、日本人の本質とは。「昭和史」に続く決定版!
爆心地で奇跡的に一命を取り留め67年ぶりに再会を果たした幼なじみ、惨状を目の当たりにして呆然とする女性、救えなかった命の重みを思い続ける男性…。広島出身の女優・綾瀬はるかが被爆者や沖縄戦の関係者のもとを訪ねます。今まで語ることのできなかった辛い戦争の記憶。今、語り継いでいきたい大切な記録。 1 広島(「後家村」と呼ばれた村 一〇代で被爆した女性たちの声 救えなかった命 引き裂かれた婚約者) 2 長崎(未来に伝え継いでいきたい女性たちの物語 奇跡の少女、六七年目の再会 明かされる爆心地の惨状) 3 沖縄(学童疎開船、対馬丸の悲劇 ひめゆりの沖縄戦) 4 ハワイ(真珠湾に散った恋) 5 東北(原爆と津波 二つの悲劇 故郷・福島を追われた被爆者)
東亜同文書院生の大調査旅行の記録が『東亜同文書院中国調査手稿叢刊』として復刻。新たな資料から「日中戦争」にアプローチする。 東亜同文書院生の大調査旅行。日本に渡らなかった、調査末期(1938–43年)を含む報告記録が中国国家図書館編『東亜同文書院中国調査手稿叢刊』として復刻された。新たな資料から、激動する大陸に身をおいた彼らの「日中戦争」にアプローチする。 第1部 総論 第1章 日中戦争期の「卒業大旅行」 三好 章 第2章 1930年代の東亜同文書院における 記述の再生産と大調査旅行 野口 武 第3章 『調査報告書』など東亜同文関係資料の所蔵状況 石田卓生 補 論 『中国省別全誌四川巻』の中国語訳 李 彬 第2部 各論 第4章 1920、30年代における書院生の フルンボイル調査について 暁 敏 第5章 書院生が歩いた蒙疆 1937~1942 長谷川 怜 第6章 日本による蒙疆のカトリック工作 ──伊東重美「大旅行報告書 蒙疆に於けるカトリツク宣教師の活動状況」(1939)を手掛かりに 長谷川 怜 第7章 蒙疆地域における教育の展開と目指された成果 ──大旅行調査報告書の分析から 長谷川 怜 第8章 東亜同文書院生が見た山西省新民会 ──大旅行調査の教育的意義 広中一成 補 論 日本軍占領下山西省における大旅行調査 ──東亜同文書院第36期生の旅行日誌を手がかりに 広中一成 第9章 崑山 ──1941年夏 清郷工作開始前後 三好 章 第10章 蘇州・常熟の清郷(1943) ──亀井壯介報告から 三好 章 編者あとがき 東亜同文書院大学卒業大旅行報告書タイトル一覧:日中戦争全面化以後
国家が歴史を書くとき、歴史が生まれるとき 「選択」するとき、そこでなにが起きているのか 軍事同盟とはなにか 日本人が戦争に賭けたのはなぜか 講義の終わりに
日清戦争は不可避だったのか、それとも「非計画的・偶然的な出来事」だったのか? 開戦意図の所在論争に軍事戦略の観点から一石を投じた書。 1.戦争の準備過程(演習方法、動員システム、陸海両軍関係、参謀次長の中国視察……)/2.開戦と派兵(派兵準備、大本営と派兵問題、戦闘開始へ)/3.朝鮮半島での電信線強行架設(経緯、竣工とその後……)/4.兵員輸送の展開(輸送船の購入、第五師団の第三次輸送、第四次輸送と第三師団の輸送、鉄道輸送体制の整備……)/5.遼東半島作戦から山東半島作戦へ(旅順陥落と講和問題、山県第一軍司令官の召還、山東半島作戦の策定と展開)/6.直隷決戦の準備と講和(準備過程、作戦大要と輸送計画、作戦中止の経緯)/7.戦後の軍拡案(策定、内容、「陸軍平時編制」の成立)/8.寺内正毅のヨーロッパ軍事視察
この文章は、日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史とその改革について述べています。日本は日米同盟を深化させるのか、「自主防衛」を選択するのか、中国との協調関係を選ぶのかという選択肢が提示されています。冷戦後、日本の安全保障戦略家たちはインテリジェンス改革に取り組み、特定秘密保護法や国家安全保障会議の設立に至りました。著者は、日本のインテリジェンスの過去と未来を、収集、分析、伝達、保全、秘密工作、監視の6要素に焦点を当てて考察しています。
本書では、習近平の独裁体制が強化される中、中国が戦略的に最悪の選択をしていると述べられています。著者のエドワード・ルトワックは、米中対立の時代における中国の実力を分析し、強硬な対外政策やコロナ対策に自信を深める習近平政権の動向を探ります。目次には、中国の戦略、米中対決、軍事テクノロジーの逆説などが含まれています。著者は米戦略国際問題研究所の上級顧問であり、戦略や歴史、経済に関する専門家です。
この書籍は、ベトナムでの生活や仕事に必要な情報を提供するため、6章55のQ&A形式で構成されています。内容は基本情報、日本での準備、現地生活の基盤、ベトナム社会の理解、仕事を進めるヒント、直前チェック項目に分かれています。著者の古川悠紀は、ホーチミン在住のフリーランスライターで、ベトナムのライフスタイルやビジネスに関する幅広い記事を執筆しています。
本書は、エア・パワー(空軍の航空機やドローンを含む航空戦力)の歴史、理論、現状を包括的に解説する入門書です。エア・パワーは国際関係や軍事戦略において重要な概念であり、過去から未来にかけての変遷や日本のエア・パワーの発展、理論家たちの思想、現代戦争における役割など、さまざまな視点から分析されています。著者は防衛研究の専門家であり、エア・パワーの重要性を強調しています。
太平洋戦争で激戦地となったガダルカナル・硫黄島などでは、数十万の兵士が命を落とした。島々に今も残る戦車・戦闘機の残骸や兵士たちの遺品は、戦争の過酷さを見る者に生々しく伝えてくれる。現地を歩きながら撮影した戦跡を多くの写真で紹介するとともに、どんな作戦のもとに戦闘が展開されていったのかを詳しく解説する。 第1部 硫黄島 第2部 南太平洋の激戦の島々(ガダルカナル島-「餓島」と呼ばれた悲劇の島 ラバウル、ニューギニア東部-もっとも過酷な戦場 ビアク島-ニューギニア西部の激戦地 トラック諸島-日本海軍の太平洋における一大拠点 マリアナ諸島-絶対国防圏の要衝 パラオ諸島‐ペリリュー島-洞窟持久作戦が始まった島 フィリピン-最大の戦死者を出した戦場)
敗戦後75年企画。12万人以上いた戦争孤児たちの声に耳をすます渾身のノンフィクション。 10歳のときに神戸空襲で両親をなくした山田清一郎さんの半生を中心に、共に路上で生きた戦争孤児の仲間たちの、声なき声をすくい上げる、渾身のノンフィクション。 第二次世界大戦後、戦争孤児は日本全国に12万人以上いたといわれている。彼らは誰からも守られず、地を這うように生きた。 山田清一郎さんは、10歳で天涯孤独となり、路上で暮らした過酷な日々の記憶を、長い間胸の奥に閉じこめて暮らしてきた。語り始めたのは60歳を過ぎてからだ。 話したくはない。でも、今話さなければ、誰が仲間たちの声を伝えるのか…。 あなたには、届くだろうか。敗戦後75年目の節目に問う作品。 プロローグ 第一章 かあちゃんの歌 第二章 形のない別れ 第三章 一九四五年六月五日、神戸 第四章 テンキュー、ヨーカン 第五章 野良犬と呼ばれて 第六章 アキラとトマト 第七章 帰命頂礼(きみょうちょうらい) 第八章 アキラのお父さん 第九章 浮浪児仲間の歌 第十章 旅立ち エピローク あとがき
出征から異国での戦闘、その中で立ち現れる「他者」への視線、そして最初の植民地戦争へ。戦地から届いた兵士たちの声は何を語るか 日清戦争の戦場には、兵士だけでなく、補給・輸送を担う民間人軍夫の姿が大量に見られた。彼らはどのような思いで近代日本最初の対外戦争を戦い、そこで何に直面したのか。戦地から日本へ届いた兵士や軍夫の手紙から戦場の風景を再構成し、「戦争を体験すること」の意味を問い直す。兵士たちの肉声が、この戦争の本当の姿を描き出す。 日清戦争の戦場には、兵士だけでなく、補給・輸送を担う民間人軍夫の姿が大量に見られた。彼らはどのような思いで近代日本最初の対外戦争を戦い、そこで何に直面したのか。戦地から日本へ届いた兵士や軍夫の手紙から戦場の風景を再構成し、「戦争を体験すること」の意味を問い直す。兵士たちの肉声が、この戦争の本当の姿を描き出す。 日清戦争という体験—はじめに— 第1章 軍都仙台 第2章 参戦熱・義勇兵・軍夫 第3章 開戦・動員・出征 第4章 戦場からの手紙 第5章 威海衛攻略作戦 第6章 遼東半島の第二師団 第7章 台湾の戦争 第8章 凱旋・慰霊・記憶 転換期としての日清戦争—おわりに— 主要参考文献一覧
『戦争論』の日本語訳が、戦争研究の権威マイケル・ハワードによる解説付きで出版されました。19世紀の軍人カール・フォン・クラウゼヴィッツが著したこの名著は、なぜ今も読み継がれているのか、その本質を探ります。内容はクラウゼヴィッツの生涯、戦争の理論と実践、目的と手段、制限戦争と絶対戦争、彼の遺産について詳述されています。著者と監訳者の背景も紹介されています。
コリン・グレイをはじめ戦略研究の大御所がこぞって絶賛した話題の軍事戦略入門書がさらにグレードアップ! コリン・グレイをはじめ戦略研究の大御所がこぞって絶賛した話題の軍事戦略入門書がさらにグレードアップ! コリン・グレイをはじめ戦略研究の大御所がこぞって絶賛した話題の軍事戦略入門書がさらにグレードアップ! ●古典戦略から現代戦略までを軍事作戦の領域別にまとめた入門書 ●孫子、クラウゼヴィッツ、ジョミニ、マハン、コーベット、リデルハート、ローレンス、毛沢東、ドゥーエ、ミッチェルなどの「古典」的人物から、トフラー夫妻、オーエンス、シャリカシュヴィリ、セブロウスキー、クレピネヴィッチ、スケールズ、クレフェルト、リンド、ランベス、ハメスなどの現代の専門家まで幅広く取り上げ、“戦略”をコンパクトに紹介 ●PKO(平和維持)に関する章が新たに加わったほか、安全保障環境の変化をふまえ、第1版(邦訳2015年刊)の全章にわたって大幅に加筆修正。現代の軍事情勢を反映した充実した内容となっている。 part1 伝統的な戦略の次元 第1章 シーパワー 第2章 ランドパワー 第3章 エアパワー 第4章 核戦力と抑止 part2 戦略と非国家主体 第5章 非正規戦―反乱、対反乱作戦、新しい戦争、そしてハイブリッド戦 第6章 平和維持、安定化、人道的介入 part3 科学技術と戦略 第7章 統合理論と軍事トランスフォーメーション 第8章 サイバー戦争 第9章 スペースパワー
交戦国の外交戦略と経済情勢、技術革新の実態のみならず銃後の世論の変遷も詳説した、イギリスの代表的研究者による定評ある入門書。 交戦国の外交戦略と経済情勢、技術革新の実態のみならず銃後の世論・国民感情の変遷も詳説した、イギリスの代表的研究者による定評ある入門書。 地球上のあらゆる海で戦われ、すべての大陸の国家が参戦した未曾有の世界戦争は、一部の都市生活者の熱狂と、大多数の人びとの黙認のもとで始まった。イギリスの代表的研究者が平易な言葉で「人びとが戦争をする理由」に迫った定評ある入門書。各国の外交戦略と経済情勢、技術革新の実態のみならず銃後の世論・国民感情の変遷も詳説し、欧州の一地域紛争が世界を戦火に巻きこんでいく過程を描く。 第1章 一九一四年のヨーロッパ 第2章 戦争勃発 第3章 一九一四年──緒戦 第4章 一九一五年──戦争継続 第5章 一九一六年──消耗戦 第6章 アメリカ参戦 第7章 一九一七年──危機の年 第8章 一九一八年──決着の年 第9章 講和 訳註 訳者あとがき 地図 付録 I ウィルソン大統領の平和原則14カ条 付録 II 戦争の被害 読書案内 索引
日清戦争は東アジア国際関係の画期だった。しかしなぜそう言えるのか。宣戦布告までの過程で清韓宗属関係の解体を導き、下関条約の内容確定と三国干渉を含む履行プロセスで不平等条約体制の動揺と各国の相互関係の変質を促した日本外交の中核的役割を浮き彫りにし、戦争の位置づけを問い直す意欲作。 序 章 1 本書の課題 2 本書の分析方法 第Ⅰ部 日清開戦前後の清韓宗属関係と日本外交 はじめに 第1章 日清戦争前の東アジアにおける日本外交 1 朝鮮と欧米との条約締結に伴う日本の東アジア政策の変化 2 天津条約締結後の変転 第2章 朝鮮内政改革案による 「宗主国」 の争点化 1 李鴻章に向けた 「第一次絶交書」 の宣言 2 総理衙門に向けた 「第二次絶交書」 の宣言 第3章 2つの争点による2つの軍事的衝突 1 日本の最後通牒とイギリス 2 漢城における朝鮮独立論の浮上と東アジア域内の 「条約」 の消滅 第4章 大韓帝国の成立による東アジアの変化 1 清韓宗属関係の封印作業 2 高宗の皇帝即位に対する日本の姿勢 おわりに 第Ⅱ部 日清戦争終結に至る日本外交 はじめに 第5章 戦争の継続をめぐるイギリスの動揺 1 イギリスによる講和提議とその失敗 2 アメリカの仲介による日清交渉の開始と列強 3 作戦方針の転換に伴う戦争の継続 第6章 「三国干渉」 による 「終戦」 1 日本による講和の意思表示 2 下関講和会議の進行と列強間の対立 3 対日勧告へのイギリスの不参加 4 遼東半島の返還を求める四カ国の協調 5 講和条約の批准交換 第7章 遼東半島の返還 1 列強間の共同歩調の瓦解 2 下関条約の履行を目的とした返還条件の提示 3 伊藤が見た李鴻章の政治的立場の変化と日本の方針転換 4 三国干渉の決着による還附報償金の獲得 おわりに 付 論 『蹇蹇録』 の描いた国際社会 1 陸奥外交研究と 『蹇蹇録』 の関係 2 時間と領域をまたぐ 『蹇蹇録』 3 陸奥外交としての 『蹇蹇録』 4 列強の干渉への対応としての 『蹇蹇録』 5 陸奥の主張と陰の主人公李鴻章 第Ⅲ部 下関条約履行をめぐる日本外交 はじめに 第8章 下関条約による新たな不平等条約関係 1 条約の概要と戦後処理における優先事項 2 日清関係の法的変化 3 各国の対清経済活動の変質 第9章 日清通商航海条約締結交渉における経済利害の複雑性 1 貿易拡張と償金受領を優先させた日本の条約案 2 製造品への課税を主張した清とイギリスの同調 3 日本の譲歩と貿易拡張に向けた姿勢 第10章 償金受領に伴う利権獲得競争の先鋭化 1 国内外における償金の位置づけ 2 下関条約履行を妨げる東アジア情勢 3 1898年5月の償金全額受領を目指す日本 第11章 威海衛からの撤退に伴う利権獲得競争への参入 1 伊藤による撤退の表明とイギリス 2 イギリスによる租借条件の変化と日本 3 イギリスへの明け渡しと福建省不割譲要求 おわりに 終 章
初めて見る貴重なカラー写真を中心に、総数430点で迫る「幻の帝国」の全貌。満鉄の誕生と関東軍の登場から崩壊まで。新装版。 初めて見る貴重なカラー写真を中心に、総数430点で迫る「幻の帝国」の全貌。満鉄の誕生と関東軍の登場から、満州事変の勃発、満州国の誕生、そして各地の日本人街などを描く新装版。
映画をきっかけに見るようになりまさした。最初はありきたりな展開かぁと思っていましたが、映画がすごく良かったのでこちらも追わなくてはと読みました。内容や言葉の使い方など異なる部分もありめすが、やはり原作者様には敵いません。何度も繰り返し読み直すこともしながは、映像を浮かべながら涙活しました。ハッピーエンドなのか否か、それはぜひ読んで感じてほしいです。絶対にこの先にないとは言い切れないご時世、忘れてはならない思いがたくさん浮かびます。
1 ひめゆり平和祈念資料館で 2 沖縄戦前夜 1 一九四一年一二月八日 2 師範学校女子部で 3 緊迫する戦局 4 10・10空襲 5 引きのばされた卒業式 3 南風原陸軍病院で 1 兵舎での卒業式 2 生徒壕で 3 第二外科に配属される 4 一八壕で 5 金井大尉 6 艦砲射撃を受ける 7 負傷者・死者がつぎつぎと 4 喜屋武半島で 1 南風原からの脱出 2 南部撤退 3 山城壕から糸洲壕へ 4 中村少尉の死 5 艦砲射撃で死者が 6 馬乗り攻撃を受ける 7 伊原第一外科壕へ 5 死線をさまよう 1 解散 2 アダンの林で 3 自決か生か 4 国頭へ 5 負傷 6 ゼロからの出発 1 米軍病院で聞いた敗戦 2 母との再会 3 学校再開 4 戦場の夢 5 就職 6 平和憲法とひめゆりの心 あとがき コラム 村上有慶 いまなぜ「ひめゆり」証言か 沖縄戦の経過 なぜひめゆり学徒隊は戦場へ行ったのか 沖縄戦の特徴 ひめゆりの悲劇はなぜ起こったのか 沖縄戦とは何だったのか 住民戦没者はなぜ多いか 沖縄戦から学ぶもの 南部戦跡観光 「ひめゆり平和祈念資料館」建設 「ひめゆり」が語りかけるもの
なぜ昭和の日本は戦争へと向かったのか。複雑きわまる戦前期を正確に理解すべく、俗説を排して信頼できる史料に依拠した研究成果。 なぜ昭和の日本は戦争へと向かったのか。 複雑きわまる戦前期を正確に理解すべく、俗説を排して信頼できる史料に依拠。 第一線の歴史家たちによる最新の研究成果。 1 ワシントン条約体制と幣原外交 渡邉公太 2 普通選挙法成立と大衆デモクラシーの開始 小山俊樹 3 北伐から張作霖爆殺事件へ 家近亮子 4 ロンドン海軍軍縮条約と宮中・政党・海軍 畑野勇 5 満州事変から国際連盟脱退へ 等松春夫 6 天皇機関説事件 柴田紳一 7 二・二六事件と昭和超国家主義運動 筒井清忠 8 盧溝橋事件──塘沽停戦協定からトラウトマン工作失敗まで 岩谷將 9 日中戦争の泥沼化と東亜新秩序声明 戸部良一 10 ノモンハン事件・日ソ中立条約 花田智之 11 日独伊三国同盟への道 武田知己 12 近衛新体制と革新官僚 牧野邦昭 13 日米交渉から開戦へ 森山優 14 「聖断」と「終戦」の政治過程 鈴木多聞 15 日本占領──アメリカの対日政策の国際的背景 井口治夫
法務の最前線に立つ弁護士が経験を踏まえて解説する。企業法・投資法の最新状況や、労働法等の法改正を織り込んだ最新版。 企業の進出段階に応じてわかりやすく解説したベトナム法務解説書の決定版。企業法や投資法に関する近時の動向を織り込むとともに,労働法等に関連する法改正に対応。また,知的財産法や不動産法に関する解説もさらに充実させた最新版。 Ⅰ 総論 1 ベトナムの投資環境及び進出動向 2 法制度の特徴 Ⅱ 進出 1 進出方法比較など 2 外資規制 3 会社の新規設立 4 合弁 5 ベトナム企業とのM&A取引 6 不動産 7 インフラ開発 Ⅲ 現地での事業運営 1 企業法 2 契約法及び為替管理 3 資金調達・担保 4 輸出入規制 5 労働法 6 知的財産権 7 税務 Ⅳ コンプライアンス・危機管理・紛争対応 1 コンプライアンス 2 危機管理対応 3 紛争解決 Ⅴ 撤退 1 撤退に際して考えられる選択肢 2 持分または株式の譲渡 3 ベトナム現地法人の解散 4 外国法人の駐在員事務所又は支店の閉鎖 5 労務に関する留意点 6 倒産法制 7 その他の倒産・再生手続 Ⅵ 終わりに
大艦巨砲主義に隠された戦争の実態は? なぜ国民は飛行機のために人、金、物を提供したのか? 気鋭の研究者が描く総力戦体制への道 なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのか――。貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」……。日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、戦前、戦中の現実を描く。 なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのか――。 貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。 国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。 博覧会や女性誌・少年誌で描かれる「空」への憧れ。 防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。 松根油の採取、工場への学徒動員。 学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」…… 巨大戦艦による戦争が古い〈軍の戦争〉であるとすれば、飛行機は新しい〈国民の戦争〉だった! 日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、膨大な軍事啓蒙書などを手がかりに、戦前、戦中の現実を描き出す一冊。 第一章 飛行機の衝撃――大正~昭和初期の陸海軍航空 1 飛行機の優劣が勝敗を分ける――航空軍備の建設 2 飛行機と戦艦 3 墜落と殉職――人びとの飛行機観 第二章 満洲事変後の航空軍備思想 1 軍用機献納運動 2 海軍と民間の対国民宣伝――「平和維持」と「経済」 3 空襲への恐怖と立身出世 第三章 日中戦争下の航空宣伝戦 1 「南京大空襲」――高揚する国民 2 飛行機に魅せられて――葬儀・教育・観覧飛行 第四章 太平洋戦争下の航空戦と国民 1 太平洋戦争の勃発――対米強硬論と大艦巨砲主義批判 2 航空総力戦と銃後
スケールが大きい!史実に基づいたフィクションということだが、1930年代に日本製の飛行機で世界一周する、女性パイロットが活躍するストーリー。原田マハの著書で初めて読んだ作品。飛行機を題材にした本を探していてこの作品を選んだ。この作品をきっかけに『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』などの原田作品を読んでいくことになる印象深い作品。