【2024年】「プラトン」のおすすめ 本 146選!人気ランキング
- ソクラテスの弁明 クリトン (岩波文庫 青601-1)
- 自省録 (岩波文庫 青 610-1)
- 史上最強の哲学入門 (河出文庫)
- ゴルギアス (岩波文庫 青 601-2)
- 幸福論(ラッセル) (岩波文庫 青 649-3)
- パイドン――魂について (光文社古典新訳文庫 Bフ 2-6)
- 法律 上 (岩波文庫 青 602-0)
- シリーズ世界の思想 プラトン ソクラテスの弁明 (角川選書 1002 シリーズ世界の思想)
- 生の短さについて 他2篇 (岩波文庫) (岩波文庫 青 607-1)
- 14歳からの哲学 考えるための教科書
14歳からの「考える」のための教科書。「自分とは何か」「死」「家族」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」など30のテーマ。 今の学校教育に欠けている14歳からの「考える」の為の教科書。「言葉」「自分とは何か」「死」「家族」「社会」「理想と現実」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」等30のテーマ。 人には14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある。 言葉、自分とは何か、死、心、他人、家族、社会、理想と現実、友情と愛情、恋愛と性、仕事と生活、本物と偽物、メディアと書物、人生、善悪、自由など、30のテーマを取り上げる。 Ⅰ 14歳からの哲学[A] 1 考える[1] 2 考える[2] 3 考える[3] 4 言葉[1] 5 言葉[2] 6 自分とは誰か 7 死をどう考えるか 8 体の見方 9 心はどこにある 10 他人とは何か Ⅱ 14歳からの哲学[B] 11 家族 12 社会 13 規則 14 理想と現実 15 友情と愛情 16 恋愛と性 17 仕事と生活 18 品格と名誉 19 本物と偽物 20 メディアと書物 Ⅲ 17歳からの哲学 21 宇宙と科学 22 歴史と人類 23 善悪[1] 24 善悪[2] 25 自由 26 宗教 27 人生の意味[1] 28 人生の意味[2] 29 存在の謎[1] 30 存在の謎[2]
経験と観察に基づく〈人間の学〉を目指し、観念・記憶・想像・感覚・印象・信念・習慣・人格の同一性等々広範な精神領域を考察する。イギリス経験論哲学の最高峰。待たれていた普及版、ついに刊行はじまる。
敬虔とは何かをめぐり、その道の知者を自負する人物と交わされる対話『エウテュプロン』。不敬神と若者を堕落させる罪で告発された老哲学者の裁判記録『ソクラテスの弁明』。有罪と死刑の判決を受けて拘禁中の彼が、脱獄を勧める竹馬の友を相手にその行為の是非について意見を戦わす『クリトン』。ソクラテス裁判を中心に、その前後の師の姿を描いたプラトンの3作品が鮮明な新訳で登場。 本文の内容目次 『エウテュプロン』 西尾浩二 訳 一 裁判前のソクラテス 二 神々の創作者 三 ソクラテスの懸念 四 殺人罪で父親を訴える 五 弟子入りを申し出るソクラテス 六 敬虔とは不正な人を告訴すること 七 敬虔とは神々に愛されるもの 八 神々の争い 九 不正をめぐる争点 十 すべての神々が同じ考えか 十一 敬虔とはすべての神々が愛するもの 十二 敬虔なものと愛されるもの 十三 敬虔なものと正しいもの 十四 敬虔とは神々の世話に関わる正しさの部分 十五 敬虔とは神々への一種の奉仕術 十六 美しい仕事 十七 敬虔とは捧げることと祈ることについての一種の知識 十八 神々が受け取る利益 十九 動き回る言葉 二十 別れ 『ソクラテスの弁明』 朴 一 功 訳 一 弁明にあたって 二 二種類の告発者たち 三 古くからの告発者たちへの弁明 四 人間教育について 五 デルポイの神託 六 ある政治家との対話 七 苦闘する者の遍歴―作家をたずねて 八 技術者をたずねて 九 神への奉仕 十 中傷の原因―古くからの告発者たちへの弁明の終了 十一 後の告発者たちへの弁明 十二 若者の教育への関心(第二訴因について) 十三 若者を堕落させているか 十四 神々を認めていないか(第一訴因について) 十五 メレトスの自己矛盾 十六 死の危険よりも正しい行為を 十七 ソクラテスと哲学 十八 虻としてのソクラテス 十九 ダイモーンからの声と政治 二十 評議員ソクラテスの行動 二十一 正しいことで譲歩したことがなく、だれの教師にもなったことがない 二十二 ソクラテスを助けようとする人たち 二十三 哀れな芝居をすべきでない 二十四 私は神々を認めている 二十五 投票結果について 二十六 刑の対案(一)―迎賓館における食事 二十七 刑の対案(二)―国外追放 二十八 刑の最終対案―罰金 二十九 死刑の投票をした人たちに 三十 有罪の投票をした人たちへの予言 三十一 無罪の投票をした人たちに 三十二 死について 三十三 別れの言葉―善い希望 『クリトン』 朴 一 功 訳 一 つらい知らせ 二 ソクラテスの夢 三 世間の思わく 四 脱獄の提案 五 自分を見捨て、子どもを見捨てている 六 行動の原則 七 多数者の思わくと精通している人の思わく 八 最も大切にすべきは、よく生きること 九 脱獄は正しいか 十 いかなる場合も不正を行なってはならない 十一 国家と国法を説得すること 十二 祖国は聖なるもの 十三 国法の主張―脱獄の企ては三重の不正 十四 脱獄は国法との契約と同意を踏みにじること 十五 国法の破壊者の人生 十六 弁明の証し 十七 とるべき行動 解 説 地図/索引
「どうして勉強しなければいけないの?」「どうしていじめはなくならないの?」「生きている意味はあるの?」 学校の… 「どうして勉強しなければいけないの?」 「どうしていじめはなくならないの?」 「生きている意味はあるの?」 学校の先生や親がなかなか答えられない、子どもが抱えるリアルな悩みや疑問を、哲学者の言葉をヒントに解決。 哲学を通して子どもの考える力を育てる、必読の一冊。 古代ギリシャから近代、現代の有名な哲学者の解説も。 ■第1章 自分について考える Q 運動が苦手 Q 勉強ができない Q 自分の言葉で上手く話せない Q 綺麗になりたい Q 自分のいいところがわからない Q 「自分らしさ」って何? ■第2章 友達について考える Q 友達ができない Q 友達が他の子と仲よくしているとムカムカしてしまう Q 友達グループの中で仲間外れにする子がいる Q ケンカをした友達に「ごめんなさい」が言えない Q 人を好きになるってどういうこと? ■第3章 悪について考える Q どうしてルールを守らなくちゃいけないの? Q 人にやさしくしなきゃいけないのはなぜ? Q どうしていじめはなくならないの? Q 悪いことをしている人には注意した方がいい? ■第4章 生き方について考える Q どうして勉強しなければいけないの? Q 苦手なことはあきらめちゃダメ? Q 「本をたくさん読みなさい」って言われたけどなぜ? Q 自分の夢を反対される Q 生きている意味はあるの? Q 幸せって何? ■第5章 命について考える Q 心はどこにあるの? Q 花や木に命はある? Q 死ぬのが怖い Q 人は死んだあとどうなるの? Q 人はどうして人を殺すの? ■岩村先生の哲学講座 人間の祖先「ホモ・サピエンス」が生き残れたわけ 物事の原因はすべて「目に見えない」 「ふたつの時間」を生きる 愛は「心を受ける」こと
この世界は、まったくの偶然で、別様の世界に変化しうる。人文学を揺るがす思弁的実在論、その最重要作、待望の邦訳。 この世界は、まったくの偶然で、別様の世界に変化しうる。 人文学を揺るがす思弁的実在論、その最重要作、待望の邦訳。 序文:アラン・バディウ 「カンタン・メイヤスーの最初の一冊にして代表作である本書は、さほど長いものではないが、濃密に書かれた書物だ。アラン・バディウが序文で述べるように、これは一種の「証明」の試みに他ならない。何を証明するのか。ひとことで言えば、事物それ自体を思考する可能性があるということの証明である。カントの用語を使うならば、本書は、私たちを「物自体」へ向けて改めて旅立たせるものである、と紹介することもできるだろう。」(訳者解説より) 序文(アラン・バディウ) 第一章 祖先以前性 第二章 形而上学、信仰主義、思弁 第三章 事実論性の原理 第四章 ヒュームの問題 第五章 プトレマイオスの逆襲 訳者解説 人名索引
初期自然学から,問う人ソクラテスを描いて新しい知の探求の道を開いたプラトン,諸学の礎を築いたアリストテレスへ.人間の「知」のあらゆる萌芽を秘めつつ,哲学そのものの成立の機微をうかがう待望の通史.
プラトン案内 書かれたものと書かれざるもの アイロニーとパラドクス ロゴスとミュートス 論理と説得 ソクラテス 言語 知識 イデア 魂 国家 自然 「ソクラテス以前」と「プラトン以前」 ハイデガーとプラトン プラトンと分析哲学 プラトニズムの前夜に 現代政治とプラトン プラトンと現代科学
「愛すること」とは何か? 二人の少年を相手にして「友」と「哲学」という根本的な問題を追求する二つの対話篇。待望の文庫版新訳! 美少年リュシスとその友人メネクセノスの二人を相手にして「友」とは何か、「友愛」とは何かを論じていく『リュシス』は、後世に幅広い影響を与えた名作として知られる。同じく二人の少年を相手にして「知を愛すること」としての「哲学(ピロソピア)」という主題を追求していく『恋がたき』をも併録した。「愛すること」という根本的な主題で貫かれた二つの対話篇、待望の新訳が登場! 「友愛について」という副題をもつ『リュシス』は、初期から中期への移行期の作品と推定される。ここでは、老年期にさしかかったソクラテスが、美少年リュシスとその友人メネクセノスを相手に「友」とは何か、「友愛」とは何かを論じていく。この主題は「誰かが誰かを愛するとき、どちらがどちらの友になるのか」という問いを追求していく形で展開され、対話がアポリアーに陥ったことを宣言したところで閉じられる。本作は、のちにアリストテレスの友愛論の土台となったように、今日まで広く読み継がれている。 この主題は、もう一篇の『恋がたき』に連なる。偽作との説も根強くある本作であるが、「哲学について」という副題を冠されているように、「知を愛すること」としての「哲学(ピロソピア)」という主題は、「愛すること」という根本的な問題を介して『リュシス』につながっている。同じように二人の少年にスポットライトがあてられる本作は、真作か偽作か、という問題とは別に、味読する価値を十分にそなえたものである。 「愛すること」で貫かれた二つの対話篇、待望の文庫版新訳! リュシス(田中伸司 訳) 訳 註 恋がたき(三嶋輝夫 訳) 訳 註 解 説 文献表 訳者あとがき 関連地図 関連年表
指針なき現代にこそ響く最強の古典!資本主義の本質を見抜き、日本実業界の礎となった渋沢栄一が、生涯を通じて貫いた経営哲学とは。 1番読みやすい現代語訳! 60万部突破!! いまこそ全ての日本人必読! 最強の古典 2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」主人公! 新1万円札の顔に決定! 指針なき現代においてわたしたちは「どう働き」「どう生きる」べきか? 迷ったとき、いつでも立ち返りたい原点がここにある!! 各界のトップ経営者も推薦! 岩瀬大輔氏 「あなたの仕事観を変える本。東洋の叡智がここにある! 」 佐々木常夫氏 「資本主義に対する彼の思想は、時代や国境を越えている」 新浪剛史氏 「“道徳に基づいた経営"という発想には学ぶべきことが多い」 資本主義の本質を見抜き、日本実業界の礎となった渋沢栄一。 「論語」とは道徳、「算盤」とは利益を追求する経済活動のことを指します。 『論語と算盤』は渋沢栄一の「利潤と道徳を調和させる」という経営哲学のエッセンスが詰まった一冊です。 明治期に資本主義の本質を見抜き、約480社もの会社設立・運営に関わった彼の言葉は、ビジネスに限らず、未来を生きる知恵に満ちています。 第1章:処世と信条 第2章:立志と学問 第3章:常識と習慣 第4章:仁義と富貴 第5章:理想と迷信 第6章:人格と修養 第7章:算盤と権利 第8章:実業と士道 第9章:教育と情誼 第10章:成敗と運命 なぜいま『論語と算盤』か(本書「はじめに」より抜粋) ここで現代に視点を移して、昨今の日本を考えてみると、その「働き方」や「経営に対する考え方」は、グローバル化の影響もあって実に多様化している。「金で買えないモノはない」「利益至上主義」から「企業の社会的責任を重視せよ」「持続可能性」までさまざまな価値観が錯綜し、マスコミから経営者、一般社員からアルバイトまでその軋轢の中で右往左往せざるを得ない状況がある。そんななかで、われわれ日本人が、「渋沢栄一」という原点に帰ることは、今、大きな意味があると筆者は信じている。この百年間、日本は少なくとも実業という面において世界に恥じない実績を上げ続けてきた。その基盤となった思想を知ることが、先の見えない時代に確かな指針を与えてくれるはずだからだ。 第1章:処世と信条 第2章:立志と学問 第3章:常識と習慣 第4章:仁義と富貴 第5章:理想と迷信 第6章:人格と修養 第7章:算盤と権利 第8章:実業と士道 第9章:教育と情誼 第10章:成敗と運命 十の格言 渋沢栄一小伝 『論語と算盤』注 参考図書
理想の国家とはいかなるものか-アイロニーとパラドックスをたっぷり含ませながら、友人との対話を進めるソクラテス。当時のアテナイ社会の現実からすれば「荒唐無稽」とも、また現代の眼からすれば「独裁」の極みとも見られかねないきわどい議論を通じて、著者プラトンが目指したのは、"正義"と"幸福"そのものを問い直し、その実現に"哲学"がいかに関わるかを示すことであった。国家論、教育論、イデア論、男女論、魂の不死など、ありとあらゆる議論で思想史を切り拓いてきたこの"挑発の書"を、俯瞰する。 第1部 書物の旅路-政治と哲学、著述と対話(「哲学者」の誕生 著述と対話-「対話篇」ということ プラトン著作の伝承 『国家』の読まれ方) 第2部 作品世界を読む-「一つの国家」を目指す対話(ベンディス祭の夜(第一巻327A‐331D) 挑発するソクラテス(第一巻331D‐第二巻367E) モデルとしての国家建設 「一つの国家」という困難へ(第三巻412B‐第四巻427C) 逆説の大浪(第五巻449A‐471C) 第三の大浪-哲人統治者、そして哲学者とは(第五巻471C‐第七巻541B))
哲学と哲学史をめぐって パルメニデス エンペドクレスとアナクサゴラス 古代ギリシアの数学 ソクラテスそしてプラトン アリストテレス ニーチェとギリシア ハイデガーと前ソクラテス期の哲学者たち 「哲学史」の作り方
世界遺産、人類の遺産、文化財に含まれる「遺産」とは何か。ノートル=ダムなど具体的な事例とともに紹介。文化に関わる必読文献。 世界遺産、人類の遺産、文化遺産/文化財に含む「遺産」とは何か。歴史的資料とともにノートル=ダムなど具体的な事例を紹介して論じる。文化に関わる必読文献。 世界遺産、人類の遺産、文化遺産/文化財に含まれる「遺産(patrimoine)」とは何か。老朽化や破壊という運命から免れ、特別な威光を与えられ、熱狂的な執着や、真の信仰を喚起してきた日用品、武具、宝飾品、建築物、さらに、これから新しい時代に生まれる遺産=文化財を守る、保存や修復には何が重要か。歴史的資料とともに、ノートル=ダムといった具体的な事例も紹介し、簡潔にして決定的に論じる。文化に関わるすべての人々の必読書。図版多数。 第一章 宗教的事象 聖遺物 聖像破壊 第二章 王政的事象 レガリア〔王の事物〕 図書館と公文書館 古代遺跡 王城 世論の目覚め 第三章 一族的事象 第四章 国家的事象 遺産の宮 第五章 行政的事象 第六章 科学的事象 参考資料 図版資料 訳者あとがき
西洋文化・伝統の根幹をなす営み、ここに始まる-西洋哲学の全体像を描き出す日本初のシリーズ、第10弾。 総論 始まりとしてのギリシア 1 最初の哲学者たち 2 エレア学派と多元論者たち 3 ソフィスト思潮 4 ソクラテス 5 小ソクラテス学派 6 プラトン 7 アリストテレス 8 テオプラストスと初期ペリパトス学派
痕跡、差延、脱構築などの概念によって構造主義以後の哲学思想界を決定づけた名著。全面的に訳文を改訂、更に読みやすくなった新版。 痕跡、差延、脱構築の概念によって西洋哲学の体系的知を根底から揺さぶり、構造主義以後の思想界を決定づけた名著。全面的に訳文を改訂、読みやすくなった新版。 1960年代フランスの知的沸騰のなかで生まれ、痕跡、差延、脱構築などのデリダ的概念を展開した本書は、構造主義以後の思想界を決定づける著作となった。ルーセ、フーコー、ジャベス、レヴィナス、アルトー、フロイト、バタイユ、レヴィ=ストロースらの読解を通じて、主体と他者、言語と表象、存在と歴史をめぐる哲学的思考を根底から書き換えた名著。全面的に訳文を改訂、さらに読みやすくなった新版。 I 力と意味作用 II コギトと狂気の歴史 III エドモン・ジャベスと書物の問い IV 暴力と形而上学──エマニュエル・レヴィナスの思想についての試論 V 「発生と構造」と現象学 VI 吹きこまれ掠め取られる言葉 VII フロイトとエクリチュールの舞台 VIII 残酷演劇と再現前化の閉鎖 IX 限定経済から一般経済へ──留保なきヘーゲル主義 X 人間科学の言説における構造、記号、遊び XI 省略 初出一覧 訳者あとがき 人名索引
徳の伝授を標榜する兄弟ソフィストと哲学者ソクラテスとの対決を描く,著者の初期から中期への移行期に当たる対話篇『エウテュデモス』に加え,ルネサンス期以来,擬作や未完とも見なされてきた小篇『クレイトポン』を収録.「哲学のすすめ(プロトレプティコス・ロゴス)」を共通テーマに持つ両作品を,正確で読みやすい新訳にて提供. 本文の内容目次 エウテュデモス クレイトポン 解 説 索 引
なんだか難しそうな哲学。しかし哲学することは特別なことではない。身近なテーマから、哲学するとはどんな行為なのかを解き明かす。 なんだか難しそうな哲学。中身は分からなくても、漠然と難しそうにみえる哲学。しかし、哲学することはなにも特別な行為ではない。哲学が扱うのはどれも実は身近な問題ばかりである。ニュースなどで見かける問題、人と話すときに話題にするようなこと、実はそこに哲学が隠れている。本書は、これを手がかりにさらに読者なりに考えを深めるための道具箱のようなものである。カントいわく、哲学は学べない。読者はこれをヒントに自分で考える。そこに哲学が存在する。 はじめに(戸田剛文) 第一部 身近なテーマから 第1章……いま芸術に何が期待されているのか(阿部将伸) はじめに 1 視線の向けかえ―古代 2 視線の落ち着き先の変容1―古代末から中世へ 3 視線の落ち着き先の変容2―近代 4 コミュニティ感覚 おわりに ❖おすすめ書籍 第2章……犬と暮らす(戸田剛文) はじめに 1 動物への道徳的配慮 2 具体的な問題 3 動物を食べることは正当化できるのか 4 幸福な社会 ❖おすすめ書籍 第3章……宗教原理主義が生じた背景とはどのようなものか(谷川嘉浩) はじめに 1 原理主義とはどのようなものか 2 近代化と、キリスト教原理主義 3 手のなかに収まらないものへ ❖おすすめ書籍 第4章……幸福の背後を語れるか(青山拓央) はじめに 1 幸福をめぐる三説 2 「私」の反事実的可能性 3 私的倫理と自由意志 4 『論考』と言語 5 『論考』と倫理 ❖おすすめ書籍 第二部 哲学の伝統 第5章……原因の探求(豊川祥隆) はじめに―「なぜ」という問いかけ 1 言葉の根―「アイティア」について 2 近代科学という営みと「目的」の瓦解 3 ドミノ倒し 4 現代の「原因」観―概念の多元主義にむけて 5 おわりに―人間の進歩と面白さ ❖おすすめ書籍 第6章……言葉と世界(佐野泰之) はじめに―言葉のない世界 1 言語論的転回 2 論理実証主義への批判 3 解釈学的転回 おわりに―私たちは言語の囚人なのか? ❖おすすめ書籍 第7章……知識と懐疑(松枝啓至) はじめに 1 古代懐疑主義 2 デカルトの「方法的懐疑」 3 「懐疑」について「懐疑」する―ウィトゲンシュタインの思索を手掛かりに ❖おすすめ書籍 第8章……存在を問う(中川萌子) はじめに 1 「存在とは何か」という問いの動機と必要性―ニーチェとハイデガーの時代診断 2 存在とは何か? 「存在とは何か?」と問うことはどのような営みか? 3 「存在とは何か」という問いの形式と歴史 4 「存在とは何か」と問うことの自由と責任―ハイデガーとヨナスの責任論 おわりに ❖おすすめ書籍 あとがき 索引(人名・事項)
古代の賢人に学べば、尽きない悩みも、みるみる氷解。不安をなくし、自分でできることを拡張するためのヒントに満ちた人生哲学の書! 仕事、進路、人間関係……尽きない悩みも、みるみる氷解。 古代の賢人エピクテトスの教えをアップデートした、 現代人のための、人生哲学の書! 1900年ほど昔に奴隷の子として生まれ、やがて解放され、哲学の教師になるという、 数奇な人生を送ったエピクテトス。 その言行録『人生談義』でエピクテトスは、弟子や来訪者から寄せられた 数々の人生相談に、的確な答えを繰り出していく。 悩める現代人にも十分通用するその教えを、とことん分かりやすく解説。 不安なく前向きに生きるための知の技法がするする頭に入る、類例のない一冊! 《エピクテトスの考え方を試してみると、煩わされなくてもよい悩みを結構解消できるのです。 いま抱えている悩みの全体が10だとしたら、そのうち何割かは軽くなるかもしれません。 特に処世を得意とするわけではない(むしろとっても不得意な)著者たちが、 なんとかかんとか正気を保ってやってこれたのは、大袈裟でなしにエピクテトス先生のおかげだったりします。》 ――「はじめに」より ◎エピクテトスとは? 紀元1~2世紀、ローマ帝政時代のローマやギリシアで活動した哲学者。 皇帝ネロの重臣の奴隷だったが、やがて解放されて哲学の教師に。 エピクテトスの発言を弟子たちが書きとめて出来上がったのが、『人生談義』。 ローマ皇帝マルクス・アウレリウスをはじめ、パスカル、夏目漱石らも愛読したという。 【目 次】 はじめに プロローグ 人生の教師エピクテトス――元祖・自己啓発哲学者 パスカル、漱石をとりこにした古代の賢人/どんな自己啓発書にも負けない賢人の知恵 第1章 悩みのカタログ『人生談義』の世界――「なんで私が打ち首に? 」 書かなかった人/スティーヴン・セガールばりの切れ味/理不尽で物騒な時代/エピクテトス先生の真意は? 第2章 エピクテトス哲学の根本原理――権内と権外の区別 もっとも根本的で忘れてはならないこと/白旗を掲げるその前に/ 「権内にあるもの」と「権外にあるもの」を見極めよ/人間にとって一番、幸福な状態とは/ 「打てないボールは、打たなくていい」 コラム1 古代ギリシア・ローマの哲学者たち 第3章 降臨! エピクテトス先生。上司にムカつく30代男性の相談に答える! 「それはそうと、相談があるとか……」/上司の役割と部下の役割/ 「上司が年上の男ならよかったのか? 」/ 権内の範囲でベストを尽くせ!/「理性」という能力 第4章 理性を働かせよ! ――理性的能力のユーザーズガイド 「自分自身を考察するもの」とは?/ 「理性的能力」の登場/デュナミス・ロギケー=理性/ 「理性はできる子」/ 「心像」とは?/もし自分の体が自由自在なら……/ポスト・トゥルース時代の心像/心像と戦え!? コラム2 古代ギリシアの幸福論 第5章 哲学の訓練――幸福を呼ぶトレーニング 心像との戦い=哲学の訓練/エピクテトス流ブートキャンプ?/捨てるのではなく、コントロールせよ/ 「操欲主義」のススメ/練習、練習、練習あるのみ/激情をクールダウン/ひとつの基準、たくさんの練習/ ニーバー先生とフランクル先生 第6章 再降臨! エピクテトス先生。見えない未来をどう選んだらいいですか? 進路をいかに決めるか/やりたいことが分からない/何事も突如生じたりしない/権内にあるもの/ 自分の性分も忘れずに コラム3 エピクテトスに私淑した先輩たち 第7章 ストア哲学の世界――論理学、自然学、倫理学 ストア学徒エピクテトス/柱廊の哲学/ゼノンの最期/ 「自然と一致して生きる」とは?/ 理性と徳/ストア入店!?/ストア哲学の体系/バンドやろうぜ!?/論理学=理性×言葉/ 自然と一致する論理学/自然学=神学/自然の原理/神は万物に宿る/倫理学=果実/衝動から出発する/ 徳は学べる!/ストア哲学のアップデート? 第8章 エピクテトス先生をアップデートする これまでのおさらい/古代ローマから現代日本へ/アップデートの要点/帝政ローマと現代日本/ 巨人の肩の上に乗る/なにをなすべきか/あらためて相談を考える/自分はどこにいるのか/権内を拡張するために コラム4 より深く学ぶためのブックガイド エピローグ 真実も幸福も――エピクテトスの徒として生きる
実体と属性 実体と付帯性 実体と本質 生成と質料 定義と質料 存在と形相 結合体の一性 普遍と形相 定義と形相 第一義的なデュナミス 能力と可能性 質料と可能態 エネルゲイアとエンテレケイア 現実態としての魂 本質・形相・現実態
◆哲学の究極の問いに挑む 世界にはいったい何が存在するのか。この哲学を代表する問いを扱う存在論は、いまや躍進を遂げています。古代・中世にあっては思弁と自然言葉を頼りに進められていた存在論ですが、現代では論理学を武器とすることで、高度に抽象的な概念を明晰に扱うことに成功し、工学などの分野にも影響を与えるような熱気のある学問へと新生しているのです。学生と教員との対話を織り交ぜ、存在論初心者から哲学愛好家まで、存在論の最先端へと招待する待望の本格教科書の登場です。著者は九州大学文学部准教授。 現代存在論講義 I 目次 序 文 本書の成立とスタイル 本書の主題 本書を世に問う理由─なぜ『現在論在論講義』なのか 著者の立場─暗黙の前提 第一講義 イントロダクション─存在論とは何か 1 何が存在するのか 1.1 「何が存在するのか」から「どのような種類のものが存在するのか」へ 1.2 性質と関係 1.3 物とプロセス 1.4 部分と集まり 1.5 種という普遍者 1.6 可能的対象および虚構的対象 2 存在論の諸区分 2.1 領域的存在論と形式的存在論 2.2 応用存在論と哲学的存在論 Box 1 表象的人工物としての存在論─存在論の可能な定義 2.3 形式的存在論と形式化された存在論 2.4 存在論の道具としての論理学 Box 2 同値、分析あるいは存在論的説明について 2.5 存在論とメタ存在論 まとめ 第二講義 方法論あるいはメタ存在論について 1 存在論的コミットメントとその周辺 1.1 世界についての語りと思考 1.2 存在論的コミットメントの基準 Box 3 すべてのものが存在する?!─存在の一義性について 1.3 パラフレーズ Box 4 “No entity without identity”─クワイン的メタ存在論の否定的テーゼ 2 理論的美徳─「適切な存在論」の基準について 2.1 単純性 2.2 説明力 2.3 直観および他の諸理論との整合性 3 非クワイン的なメタ存在論 3.1 虚構主義 3.2 マイノング主義 3.3 新カルナップ主義 Box 5 カルナップと存在論 まとめ 第三講義 カテゴリーの体系─形式的因子と形式的関係 1 カテゴリーと形式的因子 1.1 カテゴリーの個別化─形式的因子 1.2 存在論的スクエア 2 形式的関係 2.1 4カテゴリー存在論における形式的関係 2.2 存在論的セクステットと形式的関係 Table 1 主要な形式的関係のまとめ まとめ 第四講義 性質に関する実在論 1 ものが性質をもつということ 1.1 何が問われているのか 1.2 存在論的説明あるいは分析について 1.3 実在論による説明 2 実在論の擁護 2.1 分類の基礎 2.2 日常的な言語使用 2.3 自然法則と性質 3 ミニマルな実在論 3.1 述語と性質 3.2 否定的性質 3.3 選言的性質 3.4 連言的性質と構造的性質 3.5 付録:高階の普遍者について Box 6 アームストロングへの疑問 まとめ 第五講義 唯名論への応答 1 クラス唯名論 1.1 クラスによる説明 1.2 例化されていない性質および共外延的性質の問題 1.3 クラスの同一性基準と性質 1.4 すべてのクラスは性質に対応するのか 2 類似性唯名論 2.1 類似性の哲学 2.2 類似性唯名論への反論 3 述語唯名論 3.1 正統派の唯名論 3.2 述語唯名論への反論 4 トロープ唯名論 4.1 実在論の代替理論としてのトロープ理論 4.2 トロープの主要な特性とそれにもとづく「構築」 4.3 トロープ唯名論のテーゼとそれへの反論 Box 7 トロープへのコミットメントを動機づける理由 4.4 実在論との共存 まとめ 結語にかえて─存在の問いはトリヴァルに解決されるのか? 読書案内 あとがき 索引 装幀─荒川伸生
「考える」ためには何が重要か 多様性の時代の利他と利己 私はプロセスの途中にいる時間的存在 自分が自分であることの意味 民主主義とは何か わかりあえなさをつなぐということ
◆存在論の豊饒な沃野への招待 論理学を武器として“存在”の謎を解明する、現代存在論の本格入門書、待望の第2弾です。学生と教員との対話のかたちで存在論の基礎を明晰に論じて好評を博した1巻に続き、2巻は4つの主題を論じる各論編。目の前にある机のような「中間サイズの物質的対象」、生物・物質・人工物の「種」、現実世界と事物のあり方が異なる「可能世界」、そして小説のキャラクターといった「虚構的対象」について、現代哲学はどのように把握するのでしょうか。より身近な対象へと問いを広げた本書は、さらに読者の哲学的探究心を揺する1冊です。著者は九州大学文学部准教授。 現代存在論講義 Ⅱ 目次 序 文 I巻のおさらい II巻の内容について 第一講義 中間サイズの物質的対象 1 物質的構成の問題 1.1 二つの相反する直観 1.2 粘土の塊と像 1.3 ニヒリズムあるいは消去主義について 1.4 像と粘土の塊との非同一性を擁護する 1.5 構成関係の定義 2 通時的同一性の問題─変化と同一性 2.1 同一性とライプニッツの法則 2.2 四次元主義 Box 1 四次元主義と物質的構成の問題 2.3 三次元主義 2.4 通時的同一性の条件あるいは存続条件について まとめ 第二講義 種に関する実在論 1 種に関する実在論 1.1 種についての直観 1.2 普遍者としての種 Box 2 種の個体説について 1.3 性質と種(その一)─偶然的述定と本質的述定 1.4 性質と種(その二)─述語の共有 1.5 性質と種(その三)─タイプ的対象としての種 Box 3 種の例化を表現する“is”は冗長ではない 2 種と同一性 2.1 数え上げ可能性 2.2 種と同一性基準 3 種と法則的一般化 3.1 法則的言明 3.2 種と規範性 Box 4 HPC説と「自然種の一般理論」 4 付録─種的論理について まとめ 第三講義 可能世界と虚構主義 1 様相概念と可能世界 1.1 様相概念─可能性と必然性 1.2 可能世界─様相文が真であるとはいかなることか 1.3 付録─可能世界意味論の基本的アイディア 2 様相の形而上学 2.1 可能世界への量化と現実主義的実在論 2.2 ルイス型実在論 3 虚構主義 3.1 反実在論としての様相虚構主義 3.2 フィクションにおける「真理」とのアナロジー 3.3 背景とメタ理論的考察 3.4 虚構主義への反論1 3.5 虚構主義への反論2 まとめ 第四講義 虚構的対象 1 基本的構図 1.1 実在論か非実在論か 1.2 虚構と真理 1.3 記述の理論 2 現代の実在論的理論 2.1 マイノング主義(その1)─〈ある〉と〈存在する〉との区分 2.2 マイノング主義(その2)─述定の区分および不完全性 Box 5 非コミットメント型マイノング主義 2.3 理論的対象説 Box 6 虚構的対象についての虚構主義 2.4 人工物説 まとめ 結語にかえて──イージー・アプローチと実践的制約 読書案内 あとがき 索引 装幀─荒川伸生
形而上学とは何か アリストテレス的形而上学を擁護する 存在と量化について考え直す 同一性・量化・数 存在論的カテゴリー 種は存在論的に基礎的か 四つのカテゴリーのうちふたつは余分か 四つのカテゴリー 新アリストテレス主義と実体 発生ポテンシャル 生命の起源と生命の定義 本質・必然性・説明 現実性なくして潜在性なし 新アリストテレス主義的実体存在論のひとつの形
現代道徳哲学における徳倫理学 徳倫理学・幸福・善き生 古代の徳倫理学 徳倫理学と中国の儒教の伝統 中世の徳倫理学 ヒュームによる徳の解剖 徳倫理学の衰退の歴史 二十世紀の徳倫理学 徳倫理学と正しい行為 徳倫理学と生命倫理学 環境徳倫理学 ビジネス倫理に対する徳倫理学的アプローチ 徳と政治 徳倫理学に対する状況主義者からの批判 徳倫理学の定義
心理学・精神分析学の諸成果をもとに主知主義・経験主義を内在的に批判し、身体=知覚野において具体的・人間的主体の回復をめざす。 心理学・精神分析学の諸成果をもとに主知主義・経験主義を内在的に批判しつつ、身体=知覚野において具体的・人間的主体の回復をめざす。戦後思想の記念碑的大著。 サルトルとならび戦後思想の根底に計り知れぬ影響をもたらした著者の記念碑的大著の全訳。近代哲学の二つの代表的な立場、主知主義=観念論と経験主義=実在論の両者を、心理学・精神分析学の提供する資料の解釈を通じて内在的に批判するとともに、両義的存在としての「生きられる身体」の概念を回復し、身体=知覚野において具体的・人間的主体の再構築をめざす。 凡例 序文 緒論 古典的偏見と現象への復帰 I 「感覚」 II 「連合」と「追憶の投射」 III 「注意」と「判断」 IV 現象の領野 第一部 身体 I 客体としての身体と機械論的生理学 II 身体の経験と古典的心理学 III 自己の身体の空間性と運動機能 IV 自己の身体の総合 V 性的存在としての身体 VI 表現としての身体と言葉 第二部 知覚された世界 I 感覚すること II 空間 III 物と自然的世界 IV 他人と人間的世界 第三部 対自存在と世界における(への)存在 I コギト II 時間性 III 自由 原註 訳註 訳者あとがき 人名索引 事項索引 参照文献