【2024年】「死生観」のおすすめ 本 104選!人気ランキング
- わが息子・脳死の11日 犠牲 (文春文庫)
- 街とその不確かな壁
- 14歳の水平線
- ひとを<嫌う>ということ (角川文庫 な 35-2)
- この夏の星を見る
- マイ遺品セレクション
- 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
- 死神の精度 (文春文庫 い 70-1)
- コメンテーター
- 死にゆく患者(ひと)と、どう話すか
村上春樹の6年ぶりの最新長編が刊行され、物語が封印から解かれ、深く静かに動き出す。舞台は高い壁と望楼、図書館の暗闇などで、古い夢や面影が描かれ、純度100%の村上ワールドが展開される。
コロナ禍での制限の中、高校生の亜紗、渋谷の中学生真宙、五島列島の旅館の娘円華がそれぞれの天文活動を通じてつながる物語。彼らはオンラインで交流しながら、星を捉える「スターキャッチコンテスト」を目指す。人間の感情や出会いの温かさが描かれている。
貧しく孤独な少年ジョバンニが親友カムパネルラと共に銀河鉄道で美しい夜空を旅する「銀河鉄道の夜」をはじめ、イーハトーヴォの多彩で切ない物語を収めた14編の童話集。作品には「よだかの星」「オツベルと象」「セロ弾きのゴーシュ」などが含まれ、賢治の豊かな世界観を楽しめる。
砂漠に不時着した「僕」が出会ったのは、地球にたどり着いた王子さま。『星の王子さま』は、60年以上経った今も心をつかむ宝石のような物語で、新訳が優しい日本語で再現されている。著者サン=テグジュペリはフランスの作家で、航空パイロットとしての経験を生かし、数々の作品を残した。河野万里子はフランス語学科卒業の翻訳者。
読みやすくておもしろいなとおもいました。
子供向けの物語かと思いきや、大人が読んでも深く人生について考えさせられる本。大切なものは目に見えないんだというセリフが好き。
博士は記憶力を失い、家政婦である私を常に“新しい”存在として扱います。博士との日々は、私の息子が加わることで驚きと喜びに満ちたものとなり、悲しみと温かさが交錯する愛の物語が展開されます。この作品は第1回本屋大賞を受賞しました。著者は小川洋子で、数々の文学賞を受賞しています。
中学に進んだ少女まいは、学校に行けなくなり、初夏の一ヶ月を魔女のおばあちゃん・ママのもとで過ごす。彼女は魔女修行を通じて、自分で決めることの大切さを学び、喜びや希望、幸せを見つけていく。物語には「渡りの一日」も併録されている。著者は梨木香歩で、受賞歴もある児童文学作家。
村田沙耶香の「コンビニ人間」は、36歳未婚の古倉恵子が18年間コンビニで働く中で、日常生活や自身の存在意義を問い直す物語です。彼女はコンビニの仕事を通じて社会の一部としての役割を感じているが、婚活目的の新入り男性・白羽からその生き方を否定される。現代の実存を軽やかに描いた作品で、第155回芥川賞を受賞し、170万部以上が売れ、40カ国語に翻訳されている。
魂が輪廻のサイクルから外された主人公が、天使業界の抽選に当たり、自殺未遂をした中学生・小林真の体に宿ることになる。彼は自分の罪を思い出しながら、真としての生活を通じて家族やクラスメイトとの関係が変化し、周囲の世界が色づいていく。これは、成長と再生を描いた感動的な青春小説で、実写映画やアニメ化もされた。著者は森絵都。
小6の時、友達の好きな本だったので読んで見た思い出の一冊です‼︎ちょっとだけ読むはずが一気に読んでしまいた。映自分の生き方にすごく悩まされました
怒涛の展開が…という小説ではないですが、生きる意味について考えさせられます。すこし思想が強い気もしますが、私にはそのくらいがちょうどいいです。初見で読みましたがとても印象に残りました。
曹洞宗大教師が語る人生の意味。長らく復刻を望まれていた名著がオリジナルのままに復刊。 曹洞宗大教師が語る人生の意味。 長らく復刻を望まれていた名著がオリジナルのままに復刊。 書店「読書のすすめ」店長・清水克衛氏、実業家で歌人として著作多数の執行草舟氏が推薦。 執行草舟氏の愛読書であり座右の書、本人曰く「俺は、この本が死ぬほど好きなんだ!」
放課後の理科実験室で、壊れた試験管から甘い香りが漂う中、少女・芳山和子は意識を失い、奇妙な時間と記憶の事件に巻き込まれる。思春期の不思議な体験と切ない想いを描いた、時を超える永遠の物語。著者は筒井康隆。
高校2年生の朔太郎と恋人アキの物語が描かれ、アキの死をきっかけに彼らの出会いや思い出が振り返られる。朔太郎はアキの病気を見守りながら、彼女の17歳の誕生日にオーストラリア旅行を計画するが、愛する人を失うことの辛さを実感する。321万部のベストセラーが文庫化された作品。著者は片山恭一。
平野啓一郎の恋愛小説『マチネの終わりに』が文庫化されました。天才ギタリスト・蒔野聡史と国際ジャーナリスト・小峰洋子の出会いを通じて、四十代という人生の試練を描きつつ、芸術、家族、グローバリズム、生死などの現代的テーマが重層的に表現されています。読者は作品に深く浸りたくなる、感動的な物語です。この作品は第2回渡辺淳一文学賞を受賞しています。
高校生の僕が病院で拾った文庫本「共病文庫」は、クラスメイトの山内桜良が書いた日記で、彼女の余命が膵臓の病気で短いことが記されている。感動的な内容で、青春小説として大ヒットした作品。著者は住野よるで、デビュー作「君の膵臓をたべたい」が本屋大賞第2位を受賞した。
この本は感動シリーズだとわかりました最後主人公たちが描く物語がすごく感動です
好きだとか嫌いだとか、何か伝えたいなら、そういう全てを、伝えるようにしてほしい。じゃないと、私みたいにいつの間にか死んじゃうかもしれないよ。いずれ失うって分かってる私を「友達」や「恋人」にするのは怖かった。17年、私は君に必要とされるのを待っていたのかもしれない。私と君の関係は、そんなどこにでもある言葉で表すのはもったいない。「君の膵臓を食べたい。」住野よる『君の膵臓をたべたい』ーー本文より。どれだけ涙を流せばいいのだろう。すべてを読み終えて真っ白な状態になった。純粋な恋愛、永遠の青春、簡単な言葉では説明できない尊い世界がある。
高校の恩師と再会したツキコさんは、憎まれ口を叩きながら共に時間を過ごし、キノコ狩や花見などを楽しむ。歳の差を超えた二人のせつない関係が描かれた作品で、谷崎潤一郎賞を受賞した。著者は川上弘美。
2019年、日本では公序良俗を乱す表現を取り締まる『メディア良化法』が成立して30年を迎え、メディア良化委員会と図書隊が抗争を繰り広げていた。主人公の笠原郁は、図書隊に入隊し、行き過ぎた検閲から本を守るために奮闘する。彼女の情熱が認められ、エリート部隊・図書特殊部隊に配属されるが、物語は彼女の成長と恋愛を描くエンターテインメントである。著者は有川浩。
懐かしいー!小学生の時に、何回も読んでいました。本に関する規制が厳しくなった日本で、本を守るために戦う人たちの話です。臨場感あふれる描写のバトルファンタジーですが、恋愛風味もあり、2人の絶妙な距離感を味わいながら、楽しく読めます!
イケメンの家政夫・樹と奇妙な同居生活を始めた主人公が、週末に植物を「狩り」ながら展開する恋愛物語。美味しいレシピも添えられた、ほろ苦い恋愛小説。著者は有川浩。
隣に座った女性は図書館で見かける気になる人。片道15分のローカル線で、乗客の人生が交差し、小さな奇跡が起こる。恋や別れ、途中下車など、様々なドラマが展開され、希望の物語が紡がれるほっこりした長篇小説。著者は有川浩。
たまらなく良い小説だ!阪急電車今津線だけで繰り広げられる人間模様。登場人物それぞれにドラマがあり、それが交差して、そして昇華される。ひとの基本的なことに立ち返させられる、ほのぼのと感動する作品になっている。
この小説は、水無月が他人を愛しすぎないように願う心情を描いています。堅く閉ざされた彼女の心に、小説家の創路が強引に入り込み、恋愛の苦しみとその影響を探求します。恋愛が彼女の全てを束縛する理由を問いかける、恋愛感情の極限を描いた作品です。著者は山本文緒で、彼女は人間関係の繊細な側面をテーマにした作家です。
女子高校生・三葉と男子高校生・瀧は、それぞれ夢の中でお互いに入れ替わる体験をする。三葉は東京の男子として、瀧は田舎の女子としての生活を夢見ている。二人は夢を通じて運命的な出会いを果たし、物語が展開する。これは新海誠監督による長編アニメ『君の名は。』の原作小説である。
黒髪の乙女に恋する先輩が、京都の様々な場所で彼女を追い求める物語。彼女は先輩の想いに気づかず、偶然の出会いを楽しむ中で、個性的な人々や珍事件に巻き込まれる。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位に輝いた、キュートな恋愛ファンタジーの傑作。著者は森見登美彦。
地方の小さな町を舞台に、閉鎖的な環境や青春の日々を描いた作品。大人たちの心に隠された痛みをテーマにしたピュアロマンで、恋愛は「堕ちる」ものと表現されている。著者は姫野カオルコ。
結婚を控えた好青年・豊は、謎の美女・沓子と出会い、激しい性愛の日々を過ごす。二人は別れを選ぶが、25年後に再会する。愛に生きる人々への捧げ物として描かれた長編小説。著者は辻仁成。
高校3年生の勝利は、父の転勤で年上のいとこかれんと同居することになる。彼女は新任美術教師で、美しい変貌を遂げていた。共に暮らす中で、勝利はかれんの秘密を知り、彼女を守りたいという想いが芽生える。切なくもピュアな恋の物語。
「人間レベル2」の主人公が、美少女・百瀬陽との恋愛を通じて苦しみを経験する物語。恋愛の切なさを描いた短編集で、著者はユーモアと叙情性を持つ恋愛小説家、中田永一。代表作には「百瀬、こっちを向いて」がある。
高校教師の石神は、隣人の靖子に恋心を抱き、彼女とその娘が前夫を殺害したことを知り、二人を救うために完全犯罪を計画する。しかし、その謎を解くのは彼の親友である物理学者の湯川学となる。これはガリレオシリーズの初の長篇で、直木賞を受賞した作品である。著者は東野圭吾。
大学ミステリ研究会の7人が、孤島・角島にある十角形の館を訪れる。館の建築家は半年前に焼死しており、彼らは次々と連続殺人の犠牲となる。1987年に刊行されたこの作品は、新装改訂版として再登場し、ミステリ史上の衝撃的な結末が待ち受けている。著者は綾辻行人で、彼の作品は現代本格ミステリを代表する人気シリーズとなっている。
孤島に招かれた十人の男女が、招待主不在の中で夕食時に過去の犯罪を暴露され、その後、童謡の歌詞に従って一人ずつ殺されていくサスペンス小説。著者はアガサ・クリスティーで、彼女は多くの作品を残し、世界的に愛されている。翻訳者は青木久惠。
『告白』は、中学校の女性教師が自らの子供・愛美をクラスメートに殺されたことを告白する物語です。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と変わる中で、事件の全貌が明らかになり、衝撃的なラストが話題を呼びました。この作品はデビュー作であり、第6回本屋大賞を受賞した国民的ベストセラーです。
映画化もされた「湊 かなえ」の代表作。あまり小説を読む方ではないが、この小説には惹き込まれた。
映画版を見てから気になりこちらも読みました。映画版も良かったのですが小説の方はやはり細かい心情の描写まで描かれていて読み応えありました。人間の愚かさや誰しもが抱える心の弱さだったりが読んでいて自分の心にもグサッと刺さりたまに休憩挟みました。下村本人も下村の母親も愛情があるのに愛情の表現の仕方が一方的過ぎて、その結果が母親刺殺になる所が1番深く刺さりました…。
霊媒・城塚翡翠と推理作家・香月史郎は、連続死体遺棄事件に挑む。翡翠の超常の力が鍵となるが、彼女自身が危険にさらされる。作品はミステリランキングで5冠を獲得し、評価が高い。著者は相沢沙呼で、幅広いジャンルで活躍している。
ロンドンでの奇怪な事件を追う名探偵シャーロック・ホームズの短編集。全10編から成り、推理とユーモアに満ちた物語が展開される。代表作には『赤髪組合』や『唇の捩れた男』などが含まれ、近代探偵小説の基礎を築いた作品である。
青春小説として始まる物語は、合コンで出会った主人公とマユの恋愛を描くが、最後から二行目で全く異なるミステリーへと変わる。著者は乾くるみで、1998年に作家デビューした。
まいった、何なんだこの小説は!!最初はウブな男子大学生の純愛ストーリーかと思ってたら・・・。それが、だんだんとワルい男に変貌していき、最後(問題の最後から二行目)には肘鉄を食らわされた、そんな単純なストーリーなのかと思ってた。でも、これでは前評判とは違い物足りないと思って、インスタやネットで確認してみると・・・。side-Aとside-Bには意味があったのだと納得いった。(詳しい内容は本を読んでね!)「夕樹」という名前の人が「たっくん」と呼ばれていたら気をつけなきゃいけないね・・・。それに、作者が男性だったとは、「乾くるみ」ーー恐ろしい、何度騙されるのか!!
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて婚約者の関根彰子の行方を捜す。彰子は自ら失踪し、足取りを消している理由や彼女の正体を探る中で、カード会社の自己破産者の悲惨な人生が謎解きの鍵となる。これは山本周五郎賞を受賞したミステリー作品。
密室で殺された画家の手記には、六人の処女の肉体から「アゾート」という完璧な女性を作る計画が記されていた。彼の死後、六人の女性が行方不明になり、切断された遺体が発見される。事件から四十年以上が経ち、未解決の猟奇殺人のトリックが明らかにされる。名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃的なデビュー作の完全版。
引っ越したアパートで出会った長身の青年が、「本屋を襲わないか」と提案。彼の狙いは一冊の広辞苑で、最初は乗る気がなかった主人公も、気づけば襲撃の夜にモデルガンを手にしていた。伊坂幸太郎の第25回吉川英治文学新人賞受賞作で、映画『アヒルと鴨のコインロッカー』の原作。
殺人現場では靴をお脱ぎください 殺しのワインはいかがでしょう 綺麗な薔薇には殺意がございます 花嫁は密室の中でございます 二股にはお気をつけください 死者からの伝言をどうぞ 宝生家の異常な愛情
「ミステリー=堅苦しい」っていうイメージをひっくり返した作品。お嬢様があの職業なのも、面白いし、(てか、普通働くのか?)執事に見下されてる感じも、最高!!(※Sではありません)読んだらわかるので、ぜひ読んでください。
元私立探偵の成瀬将虎は、フィットネスクラブの愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼される。自殺を試みていた麻宮さくらを救ったことで運命的な出会いを果たす。著者の歌野晶午は数々のミステリー賞を受賞した作家で、本作は再読必至のミステリー小説である。
デビュー作『屍人荘の殺人』が文庫化され、5冠を達成した。物語は神紅大学のミステリ愛好会のメンバーが、映研の夏合宿で訪れたペンション紫湛荘で連続殺人に巻き込まれるというもの。著者の今村昌弘は、2017年にこの作品で鮎川哲也賞を受賞し、数々のミステリランキングで1位を獲得した。映画化もされ、豪華キャストが出演する。
保険会社の社員・若槻は、顧客の家で子供の首吊り死体を発見し、その後の保険金請求に不審を抱く。彼は独自に調査を始めるが、予想外の恐怖とサスペンスが待ち受けている。第4回日本ホラー小説大賞受賞作。
四人の少年少女が同日同時刻に死亡し、その原因が一本のビデオテープにあることが判明する。雑誌記者の浅川は姪の死に疑念を抱き、ビデオを調査することに。彼は恐怖と期待を抱えながら、そのビデオを再生する。これは未知の恐怖を描いたホラー小説の金字塔である。
不思議な市場「夜市」で、幼い裕司は弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れる。成長して野球部のヒーローとなった裕司は、弟を売った罪悪感に悩まされ続け、再び夜市を訪れ弟を買い戻そうとする。感動的なエンディングを迎えるホラー大賞受賞作。
榊原恒一は夜見山北中学に転校し、クラスの異様な雰囲気に戸惑う。特に美少女ミサキ・メイに惹かれるが、謎は深まるばかり。クラス委員長の桜木が惨殺される事件が発生し、恐怖と謎に満ちた世界が展開される。著者は綾辻行人で、ホラー小説に新たな挑戦をしている。
この作品は、転居したばかりのマンションで奇妙な現象が起きる様子を描いたドキュメンタリー・ホラー長編です。畳を擦る音や背後の気配に悩まされながら、過去の因縁や怨みを伴う死の「穢れ」が感染する様子が明らかになっていきます。著者は小野不由美で、山本周五郎賞を受賞した作品です。
アマゾン探検から帰った調査隊メンバーが次々と異常な自殺を遂げる中、精神科医の北島早苗は恋人の高梨が死恐怖症から死に魅了されて自殺したことに困惑する。調査隊で何が起きたのか、高梨の「天使の囀りが聞こえる」という言葉の意味は何か、恐怖の真相が迫る。
中島哲也監督による映画「来る」が2018年12月に公開される。原作は澤村伊智のホラー小説で、幸せな新婚生活を送る田原秀樹が、亡き祖父が恐れていた化け物「ぼぎわん」の影響で不気味な現象に直面する。愛する家族を守るため、霊媒師比嘉真琴に助けを求めるが、凶暴な存在から逃れることができるのかが描かれる。作品は第22回日本ホラー小説大賞を受賞している。
生化学者・利明は、事故で亡くなった妻の肝細胞を密かに培養し、「Eve 1」と名付ける。しかし、その細胞は未知の生命体へと変貌し、利明を求めて暴走する。これは、圧倒的な描写と独創的な発想を持つバイオ・ホラー小説の傑作で、新装版には著者からの熱いメッセージも収録されている。著者の瀬名秀明は、薬学博士であり、数々の賞を受賞した作家である。
九歳の少女が無邪気な殺人者に殺され、その死体を巡る兄妹の冒険が描かれるホラー小説。彼らは大人たちから逃れつつ、死体を隠す方法を模索する。著者は乙一で、デビュー作として高く評価されている。
小学生の武たち5人は、「親指さがし」という噂話から遊び半分で死のゲームを始めるが、その後、仲間の由美が行方不明になる。7年後、事件の真相を求めて再びゲームを行うが、女性のバラバラ殺人事件に関連する呪いに巻き込まれる。著者は山田悠介で、彼のデビュー作は『リアル鬼ごっこ』。
三方を尾根に囲まれた外場村で、猛暑の夏に三体の腐乱死体が発見され、周囲には肉片が散乱していた。謎の家族の出現と連続する不審死の関連が疑われ、殺人や未知の疫病の可能性が浮上する中、恐怖が村を侵食していく。著者は小野不由美で、彼女は大分県中津出身の作家。
『黄泉比良坂』は、死者と語り合う不気味な坂を舞台にしたホラー短編集で、全12篇が収められています。古事記に基づくこの坂には、現世と冥界を繋ぐ伝説があり、登場人物は死者に出会うことがあるとされています。著者は今邑彩で、彼女の作品は戦慄と恐怖を繊細に描き出しています。
島本笑美は就職浪人生で、生きている人間とそうでないものの区別ができない。ある日、彼女は大手食品会社「モリヤ食品」の社長ヤンに気に入られ内定を得るが、研修で奇妙な人々を目にする。一方、彼女の様子を心配した兄は心霊専門の事務所を訪れる。これは民俗学をテーマにしたカルトホラー作品。著者は芦花公園。
チャーリイ・ゴードンは32歳で幼児並みの知能を持つが、大学の教授から知能を向上させる手術を受けるチャンスを得る。手術後、彼は天才に変貌し、愛や孤独を通じて人間の心の真実を学ぶ。これは感動的なストーリーで、著者ダニエル・キイスの代表作として知られ、世界的なベストセラーとなった。
ドラマ版を見てから原作も気になり購入。もう涙が止まらなすぎて途中で手を止めないと読み進められないです。知的障害者のチャーリーにとって、知恵を得ることや真実を知る事は必ずしも幸せなのだろうかと考えさせられました。チャーリーが手術後に賢くなってから周りの人達は自分をただバカにしていた事や母親から虐待を受けていた事を気付いた時の心情が、、、言葉に表せないぐらい辛いのです。最終章の方でのチャーリーは自分もアルジャーノンと同じように知能が落ちてしまっていくと気付いた時の絶望感。それでも心から友達と言える、友達に出会えたことは彼の救いになったと思えました。
号泣するしかないです。
全体主義的な近未来を舞台に、真理省で歴史の改竄を行う党員ウィンストン・スミスが、恋人ジュリアとの出会いを通じて反政府活動に惹かれていく物語。ジョージ・オーウェルの名作が新訳で登場。
ロンドン郊外で、額に稲妻形の傷を持つ赤ん坊ハリー・ポッターが家の前に置かれ、俗物の家族に育てられる。11歳の誕生日にホグワーツ魔法魔術学校への入学許可証が届き、キングズ・クロス駅から未知の魔法の世界へ旅立つ。著者はJ.K.ローリングで、翻訳は松岡佑子が担当している。
1970年、主人公は裏切りに遭い失ったものを取り戻すため、飼い猫のピートと共に「夏への扉」を探しに出かける。彼は冷凍睡眠を経て30年後の2000年に目覚め、名作として再登場したこの物語で、失ったものを取り戻すことができるのかを描いている。著者はロバート・A・ハインライン。
この作品は、ロボット工学三原則に基づく物語で、ロボット心理学者キャルヴィンが第一条の改変に挑む「迷子のロボット」などのエピソードを通じて、ロボット開発の歴史を描いています。主要な登場キャラクターには、少女グローリアの友達の子守りロボットロビイや、人の心を読むロボットハービイが含まれています。著者は英米文学翻訳家の小尾芙佐です。
SF小説として話題になっていたので期待大で読んだが、それほどハマらなかった。話の展開が遅くドキドキハラハラ感などはあまりない。次巻から面白くなるかもしれないが1巻は思ったよりも期待外れだった。
星新一の大好きなショートショートシリーズ。小さい頃に読み漁ったなぁ・・・
学生の頃この本を少し読んでから寝る。という習慣がありました。それをするとボッコちゃんの夢を見ることが高確率であったからです。毎日ワクワクしながら読んで今日の夢はどんなだろろうと眠りについていたのを覚えています。星新一さんの本はSSが多くどれも読みやすいですが中でもボッコちゃんが一番大好きです。
SF小説の金字塔。激しい戦いなどが繰り広げられるわけではなく謎の生命体の発見からはじまる人類の謎の解明。こういうSFを読むと自分の固定観念をぶち壊されるので定期的にSFを読むのは良い。ただ個人的にはもっとミステリアスで伏線がガンガン回収されてく感がある方が好き。ワクワク感ドキドキ感はなかった。
この本は学校にあったので、借りて読んでみると、とっても面白かったです。確か、去年金曜ロードショーで、アニメ版も放送されたのですが、お母さんからの許可が降りず、見られませんでした(関係ない話ですが、私は小六です。)でも、面白くて最後までページをめくる手が止まりませんでした。最後の真実には驚きました。 〜あらすじ〜 この本の主人公は、こころという子で、あることをきっかけに、学校へいけなくなります。そしてある日突然自分の部屋にあった鏡が光りだし、鏡の中へ入ってしまいます。その時は、逃げ出しましたが、また鏡の中へ入ってしまいます。そして、そこにはこころの他にも、6人の子どもたちがいました。そして、狼の格好をした。女の子もいました。そして、鍵を探せば願いが叶う。といいます。果たして、こころたちは、鍵を見つけられるのか?そして、その鍵は誰が使うのか?その人の望みとは何か?狼の少女の正体は?なぜ、このメンバーが集められたのか?などなど、いろいろな疑問が出てきます。 長文失礼しました。
深みがあってハマる!感動と鍵をみつけるミステリーが面白い!!
1000年後の日本、神栖66町という集落では、念動力を持つ子どもたちが純粋な歓声を上げている。しかし、彼らは思考の自由を奪われ、管理されている。外部からの穢れが侵入しないこの町は、隠された先史文明の真実を知るまでは平和に見えるが、実際にはその力が社会を支配する枷となっている。
2022年、ファンタジー文学の名作『指輪物語』の日本語訳が全面的に見直され、50周年記念版として刊行されました。この物語は、魔王サウロンが作り出した指輪を巡る冒険を描いており、全世界で一億人以上のファンを持つ不朽の作品です。著者J.R.R.トールキンは20世紀最高のファンタジー作家とされ、翻訳者の瀬田貞二と田中明子も著名な文学者です。