【2023最新】「100分de名著」のおすすめ本16選!人気ランキング
- 名著の話 僕とカフカのひきこもり
- NHK 100分 de 名著 レイ・ブラッドベリ『華氏451度』 2021年6月 (NHK100分de名著)
- スタニスワフ・レム『ソラリス』 2017年12月 (100分 de 名著)
- 「アーサー・C・クラーク」スペシャル 2020年3月 (NHK100分de名著)
- 別冊100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した (教養・文化シリーズ)
- カール・マルクス『資本論』 2021年12月 (NHK100分de名著)
- アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』 2021年8月 (NHK100分de名著)
- デフォー『ペストの記憶』 2020年9月 (NHK100分de名著)
- ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』 2018年9月 (100分 de 名著)
- 『旧約聖書』 2014年5月 (100分 de 名著)
「この孤独わかるよね」 ──本の話をすると、もう孤独じゃなくなってる。 NHK「100分de名著」で出会った約100冊より、伊集院光が、心に刺さった3冊を厳選。名著をよく知る3人と再会し、時間無制限で新たに徹底トークを繰り広げる、100分de語りきれない名著対談! ■川島隆(京都大学准教授)と語る、カフカ『変身』 ──“虫体質な僕ら”の観察日記 ■石井正己(東京学芸大学教授)と語る、柳田国男『遠野物語』 ──おもしろかなしい、くさしょっぱい話たち ■若松英輔(批評家、随筆家)と語る、神谷美恵子『生きがいについて』 ──人生の締め切りを感じたとき出会う本 NHK「100分de名著」で出会った約100冊より、伊集院光が、心に刺さった3冊を厳選。名著をよく知る3人と再会し、時間無制限で新たに徹底トークを繰り広げる、100分de語りきれない名著対談! ■川島隆(京都大学准教授)と語る、カフカ『変身』 ──“虫体質な僕ら”の観察日記 ・『変身』は「俺の話」だ! ・境界線の上のカフカ ・窓のある部屋に閉じこもりたい ・翻訳のむずかしさ ・キレる妹 ・コロナ禍でみんなが虫になった ・リンゴは何を意味している? ・安定恐怖症のカフカ? ・どこかにある“虫の世界” ・文学に謎解きは大事じゃない ・生きていることが苦しいときに ■石井正己(東京学芸大学教授)と語る、柳田国男『遠野物語』 ──おもしろかなしい、くさしょっぱい話たち ・柳田国男は何を切り、何を盛ったか ・孤高のテキスト ・河童の子殺しと伏せ字 ・河童が本当にいると信じさせる仕掛け ・寒戸の婆の曖昧さ ・ザシキワラシが家の盛衰を決める! ・『遠野物語』への評価 ・現代版『遠野物語』は何を描くか ・死者との出会いで立ち直っていく ・魂の感覚 ・「平地人をして戦慄せしめよ」 ■若松英輔(批評家、随筆家)と語る、神谷美恵子『生きがいについて』 ──人生の締め切りを感じたとき出会う本 ・悲しみや苦しみに共鳴する弦 ・観察した途端に見えなくなること ・パラアスリートに抱く感謝 ・生血がほとばしり出すような文字 ・名著に出会うタイミング ・自分がしたいと思うことと義務との一致 ・生きがいの誤用 ・コロナ禍の話 ・待つことではじめて見えることがある ・亡くなった人の尊厳 ・自分の言ったことを本当にしていく ・自分が好きなものに社会性をもたせる ・生きがいって何ですか? ・人生の締め切り
反知性主義、全体主義が社会を覆い、人々が思考や記憶を放棄した社会。冷戦下に書かれたSF小説が予言的に示唆したメッセージとは。 本が燃やされる「ディストピア」は、SFか、現実か。 読書が有害とされ、本を所持しているのが見つかるとファイアマンに家ごと焼き払われてしまう全体主義的な近未来社会。人びとは甘い仮想現実世界に浸り、考えること、記憶することを放棄している。職務に忠実なファイアマンである主人公モンターグは、ある少女との出会いをきっかけにその職務や、社会のあり方、自らの実存に疑問を感じ始める……。「近未来SF」の姿をとりながら、反知性主義が広がる「現実」を鋭く風刺するこの予言的作品に込められたメッセージを、「思考」「知識」「論理」についての著作も多い科学哲学者の戸田山和久氏が読み解く。
人類にとって進化とは?科学はユートピアを作れるのか?『太陽系最後の日』『幼年期の終わり』『都市と星』『楽園の泉』の四作から。 SF界の巨星が予言した、人類の未来 通信衛星の発明者にして、SF黄金時代を創り出した作家クラーク。 豊富な科学知識に基づきつつも、想像力の翼を羽ばたかせたその作品群は、来たるべき未来を大胆に予言する。 人類にとって進化とは何か? 科学はユートピアを作れるのか? 宇宙に知的生命体は存在するのか? 『太陽系最後の日』『幼年期の終わり』『都市と星』『楽園の泉』の四作を中心に、卓越した文明論としてクラークの思考実験を読みとく。 彼が言うように、十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかないのか――?
持続的で平等な社会を実現する「コミュニズム」とは?『資本論』を社会変革に向けた実践の書として捉え直す21世紀のマルクス論。 気鋭の経済思想家が、エコロジー・脱成長の視点からマルクスを読み直す 長時間労働、格差、不安定雇用、低賃金――。資本主義の暴力性がむき出しになるなか、世界的にマルクス再評価の機運が高まっている。生産力が上がるほど人が貧しくなるのはなぜなのか。なぜ過労死するまで働き続けなければならないのか。『資本論』で構想された持続的で平等な未来社会像とは?ソ連型の社会主義とマルクスの目指した「コミュニズム」は何が違うのか。 150年前に書かれた『資本論』には、現代社会が抱える問題を考えるヒントが数多く記されている。とくに、自然との関係のなかで人間の労働のありかたを分析する「物質代謝論」は、これまでエコロジーの視点でほとんど読まれてこなかった。 マルクス研究の権威ある国際学術賞を最年少で受賞した斎藤氏はこの点に注目。難解かつ長大な『資本論』で展開される資本主義の構造的矛盾について平明に解説するいっぽう、マルクスが晩年に遺した自然科学研究、共同体研究の草稿類も参照し、『資本論』の完成を見ずに世を去った希代の社会思想家の真意を読み解いてみせる。パンデミックや気候変動といった地球規模の環境危機をふまえ、いまこそ必要な社会変革に向けた実践の書として『資本論』をとらえ直す、まったく新しいマルクス論。 ※2021年1月のアンコール放送です。
ソ連従軍女性たちの証言からリアルな感情と身体性を掬いだし「生きている文学」として昇華させたノーベル文学賞受賞作家の真価とは。 何百人もの「声」がきこえる。戦争を「事実」ではなく「感情」で描く証言文学の金字塔 プロパガンダに煽られ、前線で銃を抱えながら、震え、恋をし、歌う乙女たち。戦後もなおトラウマや差別に苦しめられつつ、自らの体験を語るソ連従軍女性たちの証言は、凄惨でありながら、圧倒的な身体性をともなって生を希求する。そうした声に寄り添い「生きている文学」として昇華させた本作をはじめ、アレクシエーヴィチの一連の作品は「現代の苦しみと勇気に捧げられた記念碑」と高く評価され、ノンフィクション作家として初のノーベル文学賞を受賞した。原発事故、差別や自由、民主主義等、現代世界に投げかけられた問いを提起し続けるアレクシエーヴィチの文学的価値について、彼女とも親交の深いロシア文学研究者の沼野恭子氏が解説する。 ★スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチとその作品について 1948年、ソ連ウクライナ共和国スタニスラフという町で生まれる。父はベラルーシ人、母はウクライナ人、執筆言語はロシア語。父の除隊後、一家はベラルーシのミンスクに移住。 1972年、ベラルーシ国立大学ジャーナリスト学部を卒業後、新聞記者、雑誌記者として活動。アレシ・アダモヴィチによるパルチザンの証言集『燃える村から来た私』(ウラジーミル・コレスニクとの共著、未訳)を読んだことがきっかけで1978年より第二次世界大戦ソ連従軍女性への取材を開始。その証言集は、ゴルバチョフによるペレストロイカが始まった1985年に『戦争は女の顔をしていない』として刊行される。その後も一貫して時代の証言者の「感情を聞く」というスタイルで、第二次世界大戦時に子供だった人たちの証言集『ボタン穴から見た戦争』(1985)、アフガン戦争の実態を伝えた『アフガン帰還兵の証言』(1991)、史上最悪の原発事故の証言を集めた『チェルノブイリの祈り』(1997)、ソ連共産主義時代およびソ連崩壊後の混乱した社会を描いた『セカンドハンドの時代』(2013)を刊行。この5作は、共産主義という「赤いユートピア」を目指した人類の実験がどのような経緯をたどり、それを人々がどのように受け止めたかを克明に記そうとしたアレクシエーヴィチのライフワークであり、「ユートピアの声」五部作と総称される。(※いずれも刊行年はロシア語版の刊行年。タイトルは邦題) ベラルーシでは著作が反体制的とみなされ出版が許されず、2000年~2011年にかけてヨーロッパ各国で暮らしたのちに帰国。 2015年、ノンフィクション作家として初めてノーベル文学賞を受賞。 2020年8月の大統領選挙に端を発した民主化運動で「政権移譲調整評議会」の幹部に名を連ねたことから再び亡命せざるを得なくなる。
救うべきは生命か、経済か? 『ロビンソン・クルーソー』で知られるデフォーが遺した記録文学を、新型コロナ禍の現代に読む。 見えざる恐怖にどう立ち向かうべきか 17世紀ロンドンに起きたペストの大流行は、市民の暮らしと社会を一変させた。家屋閉鎖で機能停止する経済、人々の間に飛び交うデマ情報、富める者と貧しい者に生まれた格差、迫りくる第二派の感染拡大……。当時のロンドン市民が見えざる恐怖の中でとった行動は、新型コロナ禍を生きる私たちのそれと驚くほど変わらなかった! 『ロビンソン・クルーソー』で知られるデフォーが膨大な資料をもとに遺した記録文学を、わかりやすく現代にひも解く。
人間の心理や言動に内面化された差別の構造に迫ろうとした「黒人」ファノン。その思想と行動をひもとき、今日的意味を考える。 「黒い皮膚」の精神科医が肉迫した差別の構造、その葛藤の軌跡とは。今こそ必読の書。 フランス領カリブ海マルティニークで生まれたフランツ・ファノン(1925-1961)は、アフリカから連れてこられた奴隷の子孫である「黒人」として、さまざまな差別を経験する。人間の自由と平等を信じ、戦時中は自由フランス軍へ志願し、戦後は本国フランスで学んで精神科医となった彼は、「白人」によって「黒人」がつねに劣った存在としてまなざされ続ける現実に激しい怒りと疎外感を覚える……。 精神科医としての医学的知見を動員して人間を観察し、文学作品に描かれた「白人コンプレックス」にも考察を伸ばし、人間の心理に深く内面化された差別の構造に迫ろうとしたファノン。彼の葛藤と思想的足跡が綴られた本書は、いま私たちに何を気づかせてくれるのか。植民地主義がいまだ影を落とし、同胞が差別しあう現代において、人間が抑圧から「解放」されるには、いかなる思索や視点が必要なのか。 現代の文学作品に投影された差別の実状や、ファノンが生きた時代の歴史的背景もふまえつつ、フランスのカリブ海文学に造詣の深い作家・小野正嗣氏が、「ブラック・ライヴズ・マター」を考えるうえでも必読の本書に込められたメッセージを読み解く。
なぜ音楽の好みは人によって異なるのか? 話し方の「くせ」はどこから生まれるのか? 精緻な理論に基づく社会学史の金字塔を解説。 趣味と階層はなぜ結びつくのか? 「文化資本」や「ハビトゥス」といった概念を用いて、社会の仕組みを徹底的に解剖してみせたブルデューの主著。なぜ音楽の好みは人によって異なるのか? 話し方や立ち振る舞いの「くせ」はどこから生まれるのか? 精緻な理論と調査に基づく知の金字塔を、気鋭の社会学者が平易に解説する。