【2025年】「事件」のおすすめ 本 187選!人気ランキング
- 桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)
- 告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
- 十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫 あ 52-14)
- 容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
- 六人の嘘つきな大学生
- 向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
- 三毛猫ホームズの推理 (角川文庫)
- イニシエーション・ラブ (文春文庫)
- 同志少女よ、敵を撃て
- 父と母 悔恨の手記 「少年A」 この子を生んで…… (文春文庫 し 37-1)
埼玉県桶川駅前で起きた女子大生猪野詩織さんの殺害事件を追った週刊誌記者が、警察の腐敗を暴き、事件の真相に迫るノンフィクション。記者は彼女の遺言を信じて執念の取材を続け、迷宮入りが危惧される中で意外な真実を明らかにした。この作品は「記者の教科書」と称され、日本ジャーナリスト会議大賞を受賞している。著者は清水潔。
『告白』は、愛美という生徒が同級生に殺された事件を描いた物語で、物語は中学校の女性教師のホームルームでの告白から始まります。語り手が次々と変わりながら事件の全貌が明らかになり、衝撃的なラストが話題を呼びました。この作品はデビュー作であり、第6回本屋大賞を受賞したベストセラーです。著者は湊かなえで、広島県出身の作家です。
映画化もされた「湊 かなえ」の代表作。あまり小説を読む方ではないが、この小説には惹き込まれた。
映画版を見てから気になりこちらも読みました。映画版も良かったのですが小説の方はやはり細かい心情の描写まで描かれていて読み応えありました。人間の愚かさや誰しもが抱える心の弱さだったりが読んでいて自分の心にもグサッと刺さりたまに休憩挟みました。下村本人も下村の母親も愛情があるのに愛情の表現の仕方が一方的過ぎて、その結果が母親刺殺になる所が1番深く刺さりました…。
大学ミステリ研究会の7人が、十角形の館がある孤島・角島を訪れ、建築家中村青司の死を背景に連続殺人事件に巻き込まれる。1987年に刊行された名作『十角館の殺人』が新装改訂版として再登場し、驚愕の結末が待ち受ける。著者は綾辻行人で、新本格ミステリの先駆者として知られる。
高校教師の石神は、隣人の靖子に恋心を抱き、彼女とその娘が前夫を殺害したことを知り、二人を救うために完全犯罪を計画する。しかし、その謎を解くのは彼の親友である物理学者の湯川学となる。これはガリレオシリーズの初の長篇で、直木賞を受賞した作品である。著者は東野圭吾。
夏休みの終業式の日、主人公は欠席した級友の家を訪れ、そこで首を吊ったS君の死体を発見する。しかし、その死体はすぐに消えてしまう。一週間後、S君は「僕は殺されたんだ」と告げる存在として現れ、主人公は妹のミカと共に彼の無念を晴らすため事件を追い始める。著者は道尾秀介で、独特の世界観を持つ作家として知られている。
青春小説として始まる物語は、合コンで出会った主人公とマユの恋愛を描くが、最後から二行目で全く異なるミステリーへと変わる。著者は乾くるみで、1998年に作家デビューした。
まいった、何なんだこの小説は!!最初はウブな男子大学生の純愛ストーリーかと思ってたら・・・。それが、だんだんとワルい男に変貌していき、最後(問題の最後から二行目)には肘鉄を食らわされた、そんな単純なストーリーなのかと思ってた。でも、これでは前評判とは違い物足りないと思って、インスタやネットで確認してみると・・・。side-Aとside-Bには意味があったのだと納得いった。(詳しい内容は本を読んでね!)「夕樹」という名前の人が「たっくん」と呼ばれていたら気をつけなきゃいけないね・・・。それに、作者が男性だったとは、「乾くるみ」ーー恐ろしい、何度騙されるのか!!
引っ越したアパートで出会った長身の青年が、「本屋を襲わないか」と提案。彼の狙いは一冊の広辞苑で、最初は乗る気がなかった主人公も、気づけば襲撃の夜にモデルガンを手にしていた。伊坂幸太郎の第25回吉川英治文学新人賞受賞作で、映画『アヒルと鴨のコインロッカー』の原作。
米澤穂信の短篇集『満願』は、全六篇のミステリー作品を収録しており、山本周五郎賞を受賞した。表題作では人を殺めた女性の真の動機が明らかになり、他に恋人との復縁を望む「死人宿」、中学生姉妹の物語「柘榴」、ビジネスマンの苦境を描く「万灯」などが含まれている。この作品は、国内のミステリーランキングで三冠を達成した。
本書『自閉症の僕が跳びはねる理由』は、著者が13歳の時に書いたもので、自閉症者の心の声を表現しています。著者は人との会話が困難ですが、跳びはねることで空に向かう気持ちを伝えています。障害を個性として生きる彼の言葉は、多くの人々に希望と感動をもたらし、世界的にベストセラーとなりました。文庫化された本書には、著者の内面を理解するためのエッセイや寄稿も収められています。
この村では誰もが、誰かの秘密を知っている。2013年に山口県の限界集落で起こった連続放火殺人事件。深まる謎の真相と闇とは。 この村では誰もが、誰かの秘密を知っている。 2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。 犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが…… それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。 気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話〉を一歩ずつ、 ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。 〈山口連続殺人放火事件〉の真相解明に挑んだ新世代〈調査ノンフィクション〉に、震えが止まらない! つけびして 煙り喜ぶ 田舎者 1:発生 2:夜這い 3:郷 4:ワタル 5:その父、保見友一 6:疑惑は静かに潜む 7:コープの寄り合い 8:保見家 9:うわさ 10:ワタルの現在 11:くねくね 12:書籍化の経緯 13:古老の巻 14:ふたたび郷へ 15:ことの真相 16:山の神様 17:春祭り 18:判決
登場人物全員が誰かのために、誰かを想い誰かを守って行動するからこそ引き込まれるミステリー感が読み応えあり、一気に読めました。章ごとにそれぞれの視点や生い立ちや真実を書いてくれるからこんがらがずにスラスラと頭に入ってきました、とくに第5章の西崎の視点は幼少期の虐待のせいで愛に飢えてたがゆえに奈央子を一方的に助けようと躍起になった理由も分かりとてもスッキリしました。全体的に薄暗いのですが、薄暗さの中にも誰かを愛する心が見え隠れし、大変良かったです。
群馬と栃木の県境で5人の少女が失踪し、同一犯による連続事件の可能性が疑われる中、1件の「足利事件」は“解決済み”とされている。この事件の背後には冤罪や司法の闇が潜んでおり、著者の執念の取材が真犯人の存在を明らかにする。著書は日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と称される傑作として文庫化された。著者はジャーナリストの清水潔。
殺人現場では靴をお脱ぎください 殺しのワインはいかがでしょう 綺麗な薔薇には殺意がございます 花嫁は密室の中でございます 二股にはお気をつけください 死者からの伝言をどうぞ 宝生家の異常な愛情
「ミステリー=堅苦しい」っていうイメージをひっくり返した作品。お嬢様があの職業なのも、面白いし、(てか、普通働くのか?)執事に見下されてる感じも、最高!!(※Sではありません)読んだらわかるので、ぜひ読んでください。
孤島に招かれた十人の男女が、招待主不在の中、夕食の席で過去の犯罪を暴かれ、謎の声により次々と殺されていくサスペンス小説。著者はアガサ・クリスティーで、彼女の作品は世界中で愛されている。新訳決定版として発表された。
深瀬和久は平凡なサラリーマンで、唯一の趣味はコーヒーを淹れること。自宅近くのカフェで越智美穂子と出会い、付き合うようになるが、彼女に「深瀬和久は人殺しだ」との告発文が届く。深瀬は自身の隠された過去を明かすべきか悩む。著者は湊かなえで、作品は2017年にドラマ化された。
深みがあってハマる!感動と鍵をみつけるミステリーが面白い!!
この本は学校にあったので、借りて読んでみると、とっても面白かったです。確か、去年金曜ロードショーで、アニメ版も放送されたのですが、お母さんからの許可が降りず、見られませんでした(関係ない話ですが、私は小六です。)でも、面白くて最後までページをめくる手が止まりませんでした。最後の真実には驚きました。〜あらすじ〜この本の主人公は、こころという子で、あることをきっかけに、学校へいけなくなります。そしてある日突然自分の部屋にあった鏡が光りだし、鏡の中へ入ってしまいます。その時は、逃げ出しましたが、また鏡の中へ入ってしまいます。そして、そこにはこころの他にも、6人の子どもたちがいました。そして、狼の格好をした。女の子もいました。そして、鍵を探せば願いが叶う。といいます。果たして、こころたちは、鍵を見つけられるのか?そして、その鍵は誰が使うのか?その人の望みとは何か?狼の少女の正体は?なぜ、このメンバーが集められたのか?などなど、いろいろな疑問が出てきます。長文失礼しました。
このルポルタージュは、障害者による犯罪の背後にある社会的問題を探求しています。老年の放火犯や通り魔殺人犯、売春を繰り返す知的障害女性、犯罪組織を作るろうあ者たちなど、様々な事例を通じて、彼らがなぜ罪を重ねるのかを考察し、刑務所や裁判所、福祉制度の課題を明らかにしています。著者は山本譲司で、彼自身も実刑判決を受けた経験を持ち、その視点から問題を掘り下げています。
密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女性「アゾート」を創る計画が記されていた。彼の死後、六人の女性が行方不明となり、肉体の一部が切り取られた状態で発見される。事件から四十年以上経っても解決されていない猟奇殺人のトリックが描かれた、名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作の完全版。
19年前の大阪で発生した質屋殺人事件を背景に、被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂がそれぞれ異なる人生を歩む様子を描いたミステリー小説。事件は迷宮入りし、二人の周囲には恐ろしい犯罪が潜むが、証拠は見つからない。著者は東野圭吾。
元私立探偵の成瀬将虎は、フィットネスクラブの愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼される。自殺を試みていた麻宮さくらを救ったことで運命的な出会いを果たす。著者の歌野晶午は数々のミステリー賞を受賞した作家で、本作は再読必至のミステリー小説である。
急性白血病の宣告を受けた人気ミステリ作家が、入院や抗癌剤治療を経て、家族や友人の支えを受けながら闘病生活を綴った記録です。愛と勇気に満ちたこの闘病記は、辛さの中にもユーモアを忘れず、温かい涙と笑いを提供します。
この書籍は、17世紀の数学者フェルマーが残した「フェルマーの最終定理」に関する謎を中心に、3世紀にわたる数学者たちの挑戦と、天才数学者ワイルズによる完全証明のドラマを描いた感動的なノンフィクションです。著者は科学書で高評価を得ているサイモン・シンで、翻訳は青木薫によるものです。
美少女を狙う猟奇殺人犯「ハサミ男」が、3番目の犠牲者を選んで調査を進めるが、彼の手口を真似た殺人が発生し、彼女の死体を発見する。自分以外の誰が彼女を殺したのかを探るハサミ男の姿を描いた長編ミステリ。著者は殊能将之。
山野井泰史という著名なクライマーが、妻と共にヒマラヤの難峰ギャチュンカンに挑む様子を描いたノンフィクション作品。厳しい登山の中で直面する絶望的な状況と究極の選択が、奇跡的な人間の絆を浮き彫りにする。著者は沢木耕太郎で、講談社ノンフィクション賞を受賞している。
アガサ・クリスティーの代表作『ABC殺人事件』では、ポアロが挑戦状を受け取り、Aから始まる地名でAの頭文字の老婆が殺される事件が発生します。続いて、BとCの地でも同様の殺人が起き、現場には不気味なABC鉄道案内が残されます。著者のクリスティーは、ミステリー作家として多くの作品を残し、現在も広く読まれています。
本書は、2008年に太平洋で碇泊中の中型漁船「第58寿和丸」が突然沈没し、17名が犠牲となった実際の事件を描いています。事故の原因は不明で、調査報告書は生存者の証言を無視し、船員の管理不備と偶然の「大波」によるものと結論づけました。ジャーナリストが事件の真相を追求する中で、未解決の謎が少しずつ明らかになっていく様子が描かれています。
6年生のリナは夏休みに一人旅に出かけ、霧の谷の森を越えた先に、赤やクリーム色の洋館が並ぶ風変わりな町に辿り着く。そこで出会った個性的な人々との交流が描かれたファンタジー作品で、『千と千尋の神隠し』に影響を与えた名作。著者は柏葉幸子と杉田比呂美。
「霧のむこうのふしぎな町」題名を見るだけで興味引いちゃう!(霧の向こうは…)と考えてしまう子もいるのかも…
この本は、宮崎駿が千と千尋の神隠しを制作する際に参考にした物語だと言われています。別世界に行く所、仕事をしたり、取り仕切るお婆さんがいたり…リンクする箇所は多いです。
首相が衆人環視の中で爆殺され、青年・青柳雅春は犯人とされるが、彼は無実を主張する。彼は巨大な陰謀に巻き込まれ、暴力的な追手から必死に逃げる中で、謎の人物や古い記憶、ビートルズのメロディが鍵となる。著者は伊坂幸太郎で、彼の作品は緻密な構成とユーモアで評価されている。
本書『ファクトフルネス』は、データに基づいた世界の見方を提案し、誤った思い込みから解放されることの重要性を説いています。著者ハンス・ロスリングは、教育、貧困、環境、エネルギー、人口問題などのテーマを通じて、正しい世界の理解を促進します。2020年には多くのビジネス書ランキングで1位を獲得し、100万部以上の売上を記録。ビル・ゲイツやオバマ元大統領も絶賛し、特に教育機関での普及が進んでいます。クイズ形式で誤解を解消し、ファクトフルネスを実践する方法も紹介されています。
自分の世界に対する認識が大きくずれていることを知れる。ただ内容としては冗長なので最初の数ページ読めば良い気がする。メディアが切り取った偏ったイメージに翻弄されないようになろう。
近年の犯罪心理学は、精神分析などの実証性に欠ける方法を排除し、科学的手法やビッグデータを用いたメタ分析を進めてきた。本書では、日本であまり紹介されてこなかった新しい犯罪心理学の成果をまとめ、著者の経験をもとに殺人や薬物犯罪などのメカニズムを解説する。目次には、犯罪の現状や犯罪者の評価・治療、エビデンスに基づく対策が含まれている。著者は犯罪心理学や認知行動療法の専門家である。
法廷でスズキタゴサクの裁判中、銃を持ったテロリストが法廷を占拠し、「死刑囚の処刑と人質の解放」を条件に籠城事件が発生。警察とテロリスト、スズキタゴサクが絡む緊迫した三つ巴の戦いが繰り広げられる。著者の呉勝浩が描くこのノンストップ・ミステリーは、前作を超える面白さと高評価を得ている。
本書は、心理学者ヴィクトール・フランクルが強制収容所での体験を通じて「人間とは何か」を探求した作品です。人間は自己を定義し、悲惨な状況でも毅然とした態度を保つ存在であると述べています。1947年に初版が刊行され、以来600万部以上のロングセラーとなっており、今回新訳・新編集版として再登場しました。フランクルは、存在の意味を重視し、実存分析やロゴテラピーの理論を展開しました。
『マスカレード・ホテル』は、ホテルを舞台にしたミステリーで、警察官とホテルマンがタッグを組んで連続殺人事件に挑む話です。最初はお互いに反発し合う二人が、次第に信頼関係を築いていくところが面白いし、犯人が誰か最後まで予想がつかない展開に引き込まれました。登場人物の裏側に隠された思いや、ホテルという特別な場所でのドラマが印象的で、最後まで目が離せない一冊でした。
小学五年生の少年たちの微妙な心情を描いた十七篇のショートストーリー集。転校、死別、友情、恋心など、成長過程の様々な出来事が美しい四季を背景に展開される。著者は重松清で、彼は多様なジャンルで高く評価される作家。
このミステリ小説は、日本の昔ばなしを新たな視点で解釈し、密室やアリバイなどのミステリ要素を取り入れた作品です。「浦島太郎」や「鶴の恩返し」などの物語を基にした驚きの展開が特徴で、5つの短編が収められています。著者は青柳碧人で、話題作として評価されています。
バラエティプロデューサー・幸良涙花は、進退をかけて「ゴシップ人狼」という新番組に挑むが、放送直前に大御所俳優・勇崎恭吾の死体を発見する。生放送まで20分の中で、彼女はこの危機を乗り越えられるのか、そして犯人は誰なのかが描かれる軽ミステリ作品。著者は森バジルで、エンタメファンに向けた一気読みできる内容となっている。
殺人,テロ,性犯罪,DV,放火等,事例毎に犯罪心理学の知見を紹介。実際の事件70余りで臨場感そのままに学ぶことができる。 越智啓太 著 殺人,テロ,性犯罪,DV,放火等,事例毎に犯罪心理学の知見を紹介。実際の事件70余りで臨場感そのままに学ぶことができる。1995円 殺人,テロ,性犯罪,ストーキング,DV,放火など,事例(罪種)ごとに犯罪心理学の知見を紹介。捜査心理学や犯罪者行動分析を中心としたコンパクトな入門書である。実際の事件(例:「切り裂きジャック事件」「地下鉄サリン事件」等)の解説が70余り盛り込まれており,臨場感そのままに犯罪心理学を学ぶことができる。 はじめに 第1章 連続殺人 1.連続殺人の定義 2.FBIによるプロファイリング研究のはじまり 3.秩序型連続殺人者と無秩序型連続殺人者 4.連続殺人犯人の動機によるタイポロジー(類型論) (1)幻覚型(Visionary) リチャード・チェイス事件/青物横丁医師殺害事件 (2)使命型(mission) マニュエル・パラド事件 (3)快楽型(hedonistic) ジョン・ウェイン・ゲイシー事件/小野悦男事件 (4)パワーコントロール型(power/control) テッド・バンディ事件/自殺サイト連続殺人事件 5.連続殺人におけるイマジネーションの役割 ★連続殺人のまとめと設問 第2章 女性による連続殺人 1.女性による連続殺人 2.女性の連続殺人犯にみられる類型 (1)黒い未亡人型連続殺人 福岡スナックママ連続保険金殺人事件/ 木嶋佳苗事件/佐賀・長崎連続保険金殺 人事件 (2)死の天使型連続殺人 ジニーン・ジョーンズ事件/ビバリー・アリット事件 (3)代理によるミュンヒハウゼン症候群 ジョージ・グレゴリーのケース/京都のミュンヒ ハウゼン症候群事件 ★女性の連続殺人のまとめと設問 第3章 大量殺人 1.大量殺人(mass murder)の定義 2.大量殺人犯人の分類 (1)無差別大量殺傷 バージニア工科大学銃乱射事件/パトリック・パー ディー事件/下関大量殺傷事件/都井睦雄による 津山30人殺し (2)犯罪型大量殺傷 練馬一家5人殺害事件/宇都宮宝石店強盗放火殺人 事件 (3)家族対象大量殺傷 つくば母子殺害事件 (4)精神疾患・薬物中毒による大量殺傷 深川通り魔事件/デイル・ネルソン事件 ★大量殺人のまとめと設問 第4章 テロリズム 1.テロリズムの定義 2.テロリズムの分類 (1)左翼テロリズム 連合赤軍リンチ殺人事件/日本赤軍テルアビブ空港銃 乱射事件 (2)右翼テロリズム 山口二矢による浅沼委員長殺害事件 (3)宗教テロリズム ハトシェプスト女王葬祭殿における外国人殺傷事件 (4)新興宗教におけるテロ類似行為 オウム真理教地下鉄サリン事件/新興宗教による サラダバー毒素まき散らし事件/ ブランチ・ダビディアン事件(ウェイコ事件) (5)個人的思想に基づくテロ行為 ティモシー・マクベイによるテロ事件 (6)エコテロリズム シーシェパード 3.テロの動向 ★テロリズムのまとめと設問 第5章 子どもに対する性犯罪 1.子どもに対する性犯罪の定義と現状 新潟県村上市の女子中学生連れ回し事件/ 多摩地区ほか少女対象広域レイプ事件 2.子どもに対する性犯罪者の特徴 仙台女児連続レイプ事件/大阪連続女児レイプ事件 3.子どもに対する性犯罪者の分類 (1)固執型ペドフィリア (2)退行型ペドフィリア (3)搾取型ペドフィリア (4)サディスティック型ペドフィリア 奈良小1女児殺害事件 4.子どもに対する性犯罪の原因 5.子どもに対する性犯罪者の矯正手法 6.子どもに対する性犯罪者からの防犯 (1)子どもの側に介入する方法 (2)環境に対する介入 唾くれおじさんの検挙/格闘技教室を偽装した子ど もに対する性犯罪 (3)社会的な防犯手法 メーガン事件とメーガン法の成立/住民基本台帳を 用いた連続レイプ事件 ★子どもに対する性犯罪のまとめと設問 第6章 レイプ 1.レイプの定義 2.レイプ犯人の行動パターン (1)ストレス対処の失敗とレイプ (2)レイプ犯の地理的行動パターン 3.レイプ犯人の分類 (1)怒り報復型レイプ犯 (2)搾取型レイプ犯 (3)補償型レイプ犯 (4)サディスティック型レイプ犯 大久保清事件 4.テーマ分析によるレイプ犯の分類 (1)親密性(intimacy) (2)暴力性(aggression) (3)性愛性(sexuality) (4)犯罪性(criminality) (5)非人間性(impersonal) 北海道・東京連続少女監禁(監禁王子)事件/ 電車内におけるレイプ犯罪と沈黙する傍観者 5.大江らによる少年の性犯罪者の分類 (1)反社会的衝動的群 (2)非社会的性固執群 (3)一過的潜伏群 6.レイプ神話とレイプに関する偏見 ★レイプのまとめと設問 第7章 ストーキング 1.ストーキングとは何か レベッカ・シェイファー殺害事件/ リチャード・ファーレイ事件 2.ストーカー規制法 逗子ストーカー殺人事件 3.ストーカーの特徴 4.ストーカーの分類 (1)拒絶型 桶川女子大生ストーカー殺人事件 (2)憎悪型 秘書を追い回した憎悪型ストーカー事件/ 栃木隣人トラブル殺人事件 (3)親密希求型 デビッド・レターマン ストーカー事件/ 藤田博さん宅ストーカー殺人事件 (4)無資格型 耳かきショップ店員ストーカー殺人事件 (5)捕食型 (6)その他のタイプ モニカ・セレシュのストーキング傷害事件 5.ストーカーの危険性の推定 ★ストーカーのまとめと設問 第8章 ドメスティックバイオレンス 1.ドメスティックバイオレンス,デートバイオレンスの 定義 サーマン事件とDV取り締まりの積極化 2.ドメスティックバイオレンスの分類 (1)男性優位思想型 (2)補償的暴力型 (3)心理的支配型 (4)不安定型 3.ドメスティックバイオレンスのメカニズム (1)ドメスティックバイオレンスのサイクル (2)合理化 ★ドメスティックバイオレンスのまとめと設問 第9章 放火 1.放火の定義と特徴 2.放火犯の分類 (1)性的興奮を得るための放火 (2)英雄志向による放火 英雄志向による放火事件 (3)復讐のための放火 新宿西口バス放火事件 (4)うっぷん晴らしのための放火 復讐およびうっぷん晴らしのための放火事件/ 性的目的の不達成のための放火 (5)他の犯罪の隠蔽のための放火 柴又上智大学生殺人放火事件 (6)利得のための放火 夕張保険金対象放火大量殺人事件 (7)テロ行為による放火 自民党本部放火事件 (8)組織犯罪と関連した放火 3.子どもによる放火 (1)好奇心タイプ (2)クライシスタイプ(クライ・フォー・ヘルプタイ プ) 宝塚市放火殺人事件 (3)バンダリズム・非行タイプ (4)逃避タイプ 中学校・高校に対する放火事件 (5)病理タイプ ★放火のまとめと設問 第10章 プロファイリング 1.プロファイリングの誕生 切り裂きジャック事件/マッド・ボンバー事件/ ボストン絞殺魔事件 2.FBI方式のプロファイリング 3.FBI方式のプロファイリングの展開と限界 4.リバプール方式のプロファイリング (1)リバプール方式のプロファイリングとは (2)リバプール式プロファイリングの例 ロンドンの鉄道レイプ犯とデビット・カンターに よるプロファイリング 5.地理的プロファイリング (1)犯人の居住範囲の推定 (2)犯人の居住地点の推定 ワシントン・ベルトウェイ連続狙撃事件と犯人の 居住地/ヨークシャーリッパー連続殺人事件と犯 人の居住地 (3)バッファーゾーン (4)次の犯行地点の予測 6.日本警察へのプロファイリングの導入 神戸連続児童殺傷事件 ★プロファイリングのまとめと設問 第11章 虚偽検出 1.トリックを使った虚偽検出 犯人を見つけるための古典的な方法:真実の山羊 2.ノンバーバル行動からの虚偽検出 3.表情の偽装の見破り 4.連想検査を使用した虚偽検出 5.末梢神経系反応を利用した虚偽検出 (1)生理学的虚偽検出の歴史 (2)コントロール質問法 (3)隠蔽情報検査(CIT) (4)ポリグラフ検査における「反応」とは (5)CQTによるポリグラフ検査の正確性 (6)CITによるポリグラフ検査の正確性 6.日本の警察におけるポリグラフ検査の実務 (1)ポリグラフ検査の実務の実際 (2)誤ったポリグラフ検査の実施法 7.中枢神経系反応を利用した虚偽検出 (1)事象関連電位とは (2)事象関連電位を用いた虚偽検出 (3)fMRIを使用した虚偽検出 ★虚偽検出のまとめと設問 第12章 目撃証言 1.事後情報効果 (1)イノセンスプロジェクトと目撃証言の誤り (2)事後情報効果 (3)フォールスメモリー 2.子ども・高齢者の目撃証言 (1)子どもの目撃証言 甲山事件裁判と子どもの証言 (2)高齢者の目撃証言 3.面割りと面通し (1)似顔絵とモンタージュ写真 (2)手配写真 時効直前に検挙された福田和子/ 市橋達也 リンゼイさん殺害事件 (3)面割りと面通し 4.目撃証言の鑑定 自民党本部放火事件におけるフィールド実験鑑定 ★目撃証言のまとめと設問 付 章 映画で学ぶ犯罪心理学 1.連続殺人 2.大量殺人 3.テロリスト 4.ストーカー 5.性犯罪 6.日本の警察の組織と捜査活動 ★まとめ ■コラム 日本における殺人事件のタイプ なぜテロに屈してはいけないのか ポルノグラフィと性犯罪の関係 ドメスティックバイオレンスと男性の嫉妬 ドメスティックバイオレンスにおける反復思考 ユングによる連想検査を用いた窃盗犯人の発見事例 心理試験 面割りと裁判所の立場 引用文献・参考文献 人名索引 事項索引 閉じる
ノンフィクション書評サイト「HONZ」が10周年を迎え、サイエンスや医学、歴史など多様なジャンルから厳選した100冊の書籍をレビューと共に紹介しています。著者は成毛眞氏で、元日本マイクロソフト社長です。
1972年11月、早稲田大学で革マル派による学生虐殺事件(川口大三郎君事件)が発生し、一般学生が自由を求めて蜂起。しかし、事態は予想外の暴力に発展した。この事件を通じて著者は「理不尽な暴力」と向き合い、悔恨の思いを込めたルポを執筆。作品は第53回大宅賞を受賞し、映画化も決定している。著者は元朝日新聞記者の樋田毅。
日本の犯罪心理学における空白部分を埋める/日本の犯罪心理学の空白を埋め、新しい知見を示す米国決定版テキスト。 日本の中核である犯罪者の心理鑑定・査定,処遇,矯正研究に加え,医学・生理学,社会学,法学,行政学に関する内容を包括的かつ正確に記述。日本の犯罪心理学における空白部分を埋め新しい知見を示す,米国の決定版テキスト。 本書は,行動科学としての心理学の視点から,犯罪者の知覚・推論・信念・意思決定・態度を規定している様々な要因を包括的に追求。また,今まで日本で犯罪心理学の中心をなしてきた犯罪者の心理鑑定・査定,処遇,矯正研究に加え,医学・生理学,社会学,法学,行政学に関する内容をバランスよくかつ詳細に記述。日本の犯罪心理学における空白部分を埋め新しい知見を示す,米国の決定版テキスト。 第1章 犯罪行動学への招待 犯罪理論における人間性の観点 犯罪学の観点 犯罪行動の定義 FBIの報告システム 自己報告研究 被害調査 ◆本書の焦点 第2章 少年犯罪-発達的要因- 少年司法小史 少年非行の定義 少年犯罪の性質と範囲 校内犯罪 凶悪非行少年 社会的危険性(リスク)因子 心理学的危険性(リスク)因子 知能と非行 性別と少年犯罪 少年犯罪の予防と処遇 ◆要約と結論 第3章 犯罪行動の原因-生物学的要因- 生来性犯罪者 体型と犯罪 双生児研究 養子研究 パーソナリティと犯罪に関するアイゼンクの理論 ◆要約と結論 第4章 サイコパス-生物心理学的要因に焦点を当てて- 歴史的背景 行動上の特徴 犯罪的サイコパス サイコパスを識別する心理学的測度 累犯性 治療と更正の方法 女性サイコパス 人種・民族的な違い 少年サイコパス 精神病質学上の差異 サイコパスの少年時代 ◆要約と結論 第5章 犯罪行動の原因-学習と状況要因- 行動主義 社会的学習 欲求不満からもたらされた犯罪行為 犯罪行動の状況的誘発と規定要因 ◆要約と結論 第6章 犯罪と精神障害 精神病の定義 精神障害と暴力 精神障害のある被告と犯罪者 特異な抗弁としての精神障害 危険と危険性(リスク)査定 ◆要約および結論 第7章 人間の攻撃性と暴力 攻撃の定義 攻撃における理論的展望 攻撃の認知モデル 顕在攻撃行動と潜在攻撃行動 環境要因 マスメディアの影響 攻撃性の被害者要因 攻撃性の生理学 ◆要約と結論 第8章 殺人,暴行,および家族内暴力 定義 殺人に関する社会学的関連変数 暴行の社会学的関連変数 家族内暴力 家族内暴力の理論的解釈 家族内暴力の撲滅 ◆要約と結論 第9章 殺人に関するより詳細な検討 捜査手法 プロファイリング 複数殺人犯 連続殺人犯 連続殺人犯のタイプ 大量殺人犯 テロリズム 暴力犯罪に一般的な心理学的要因 認知的自己調整と暴力 没個性化と群衆暴力 ◆要約と結論 第10章 性犯罪 性犯罪者に関する法律 レイプ ペドフィリア(小児性愛) 露出症(露出狂) のぞきとフェティシズム(拝物性愛) 性犯罪者の治療 ◆要約と結論 第11章 経済犯罪,風紀紊乱罪,その他各種犯罪 侵入窃盗 非侵入窃盗と自動車・オートバイ盗 詐欺と個人情報窃盗 万引き 売春 強盗 ホワイトカラー犯罪と職業犯罪 サイバー犯罪 人質事件 放火 爆破事件 ◆要約と結論 第12章 ドラッグと犯罪 主要ドラッグの分類区分 幻覚性大麻 興奮剤 麻薬 抑制剤 ◆要約と結論 第13章 矯正の心理学 矯正心理学の仕事 矯正システム 犯罪者を罰する社会的根拠 分類(鑑別)と予測 拘禁の心理的影響 処遇と更正 ◆要約と結論
特に印象に残った箇所が2つあり、恋愛の目的は相手に最大のトラウマを植え付けることである、とあくまで自分は自分のために生きるべきだということ。 前者に関してはそれくらいの気持ちのほうが健全な付き合いができるのではと思った。後者に関しては、自分を偽りすぎないというのが、人との関係を長く続けるためには必須であり、飾った自分を好いてもらうというのはある種危険なことではないかと思った。
化粧品会社の美人社員が殺害され、同僚が容疑者として浮上する中、週刊誌のフリー記者・赤星が独自に調査を開始する。ネット上では憶測が飛び交い、報道は過熱。噂話の矛先が誰に向かうのかを描いた傑作ミステリー。著者は湊かなえ。
絵を描くことが好きな少女、さくらももこは17歳の冬にエロール・ル・カインの絵本に恋し、彼の弟子になりたいと願う。憧れの人を訪ねるも、予想外の珍道中が待っている。イラスト満載のエッセイで、巻末にはエピソードが収められた。さくらももこは静岡県出身で、『ちびまる子ちゃん』の作者として知られ、多くの作品で活躍している。
結城真一郎の新作ミステリ小説では、大学生のビーバーイーツ配達員が怪しいレストランのオーナーシェフから1万円の報酬を提案され、探偵業に巻き込まれる。彼は不自然な事件を解決する手法に気づき、命の危険を感じながら情報を運ぶことになる。著者は東京大学卒の作家で、数々の賞を受賞している。
ベストセラー作家・森林麻美がブログで自死をほのめかし、消息を絶つ。担当編集者の池上は新作原稿を得るために麻美を探すが、彼女のブログは更新され続け、様々な秘密が明らかになる。麻美の目的や生死が問われる中、人間の欲望が渦巻くノンストップスリラー。2023年にnote創作大賞でW受賞し、ドラマ化も決定している。著者は星月渉。
このノンフィクションは、異常殺人者たちの心理を探る内容で、著者はFBIの特別捜査官として多くの凶悪事件を解決した経験を持つ。彼は「プロファイリング」という捜査技術を広め、『羊たちの沈黙』や「X-ファイル」のモデルにもなった。目次には、吸血殺人鬼や殺人犯との面接、プロファイリングの概念などが含まれている。
著者クリスティー・ワトスンは、ロンドンの国営病院で20年間看護師として勤務し、その経験をもとに『わたしが看護師だったころ──命の声に耳を傾けた20年』を執筆しました。このメモワールでは、看護の本質や命に向き合った瞬間を冷静かつ優しい視点で描写し、看護師としての仕事がもたらした多くの教訓や感情を綴っています。彼女は現在、小説家として活動しており、看護と人文科学に対する貢献が評価されています。
この書籍は、プルースト、セザンヌ、ストラヴィンスキー、ヴァージニア・ウルフなどの孤高の芸術家の作品を脳科学の観点から分析しています。各章では、感情、自由、味、記憶、視覚、音楽、言語、自己の構造について探求しています。著者はジョナ・レーラーで、神経科学の研究所での経験を持つサイエンス・ライターです。翻訳者の鈴木晶は法政大学の教授で、精神分析学と身体表現論を専門としています。
転校生の由紀と自殺を考えた敦子は、それぞれの理由から死に直面する経験を求め、老人ホームと小児科病棟でボランティアを始める。彼女たちの衝撃的な夏休みを描いた長編ミステリー。著者は湊かなえ。
この書籍は、極端な親の愛情の下で命を奪われた子供たちの悲劇を描いています。5歳の男児が過酷な環境で亡くなった事件を中心に、親たちが「愛していたが、私なりに殺した」と語る背景を探り、家庭内での虐待や殺害の実態を明らかにします。著者の石井光太は、親の生育歴を遡りながら、子供たちが家庭という密室で直面する恐怖を追求する衝撃的なルポを展開しています。
「北栃木愛犬救命訓練所」の所長、中村信哉氏は、人を咬む危険な犬を専門に訓練する犬の訓練士です。中村氏の訓練方法は時に体罰を伴い、賛否が分かれていますが、彼は殺処分の運命にある犬たちを救うために立ち向かっています。このノンフィクションは、彼の訓練士としての活動や、犬と飼い主の苦悩を描いています。著者はノンフィクション作家の佐藤真澄氏です。
女子高生が自宅の庭で倒れているのが発見され、母親はショックを受ける。世間は事故か自殺かを騒ぐ中、11年前の台風の日に奪われた幸福が影響していることが示唆される。母の手記と娘の回想が交錯し、真相が浮かび上がる新しい「母と娘」の物語。著者は湊かなえ。
母と娘の視点から見た自分たちの子供への愛、母への愛についての話です。一度読んだ時はショックな気持ちになりしばらく読み返す気持ちになりませんでしたが、今は何度も読みたくなる本の一冊です。映画化もされていますが内容の濃さや結末はやはり原作にの方が素晴らしいと思います。自身の幼少期と照らし合わせ辛くなる方もいるかもしれないのでそこだけ要注意です。
誰もが罪を犯しうる中で、犯罪は防げるのか。人間を信じ続けたベルギーの精神科医・犯罪学者・作家の人生とその思想。 誰もが罪を犯しうる中で、犯罪は防げるのか。人間を信じ続けたベルギーの精神科医・犯罪学者・作家の人生とその思想。 令和4年の犯罪件数(刑法犯)は約60万件。その数は減っているが、なくなることはない。なぜ人は罪を犯してしまうのか。ある犯罪学者は3つの段階を経て人は犯罪へと至ると言った。その人物こそが20世紀ベルギーの精神科医・犯罪学者・作家であったエティエンヌ・ド・グレーフ。国際的にも認められた彼は、誰もが罪を犯しうるとしながら、それでも犯罪を防ぐ方法を模索し続けた。本書ではそんな彼の思想と人生を丁寧に辿っていく。
この文章は、児童精神科医が乳幼児期の育児の重要性について語った内容を紹介しています。乳幼児期が人格形成の基盤を作る時期であり、育児における社会の変化や人との関わり、信頼関係の構築、自立へのステップ、しつけや思いやりの育成、友達との学び合いなど、さまざまな側面が取り上げられています。また、保育士や親へのメッセージも含まれています。
この文章は、アーレントの「アイヒマン・エルサレム」に関する内容紹介で、アイヒマンが思考を欠いた結果、歴史的な犯罪者となったことを論じています。著者は、ホロコーストと法、正義、人類の罪についての考察を展開し、最新の研究を反映した新版を発表しました。目次には法廷、被告、ユダヤ人問題、移送などの章が含まれ、著者の経歴も紹介されています。
このノンフィクションは、松永太という天才殺人鬼が、明るい人柄を装いながら一家を監禁し、恐怖で家族同士を殺し合わせる様子を描いています。事件は七人の殺人が発生するまで闇に隠れていましたが、一人の少女が警察に保護されることで明らかになります。著者の豊田正義が徹底取材したこの作品は、松永の半生とその凶行を詳細に記録しています。
ずっと、息子のことが心配だった 素晴らしきバカとの出会い 言葉にならない思い あなたが日本を支えてる 「押忍!」「ホス!」 未来のナイチンゲールへ 応援から消えた『がんばれ』 もう、自分から逃げたくない
高級住宅地のエリート一家で起きた事件を背景に、遺された子どもたちの生き方を描く小説。家族と隣家の視点から事件の動機と真相が明らかになり、著者は『告白』の湊かなえ。
プロローグ 泣き女の殺人 インタールード. 1 水鏡荘の殺人 インタールード. 2 女子高生連続絞殺事件 インタールード. 3 VSエリミネーター エピローグ
平凡な会社員・本間は、出会い系サイトでリカという女性と出会うが、彼女は恐ろしいストーカーだった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した行動で本間を追い詰めるリカに対し、本間は決意を固めて対決する。第2回ホラーサスペンス大賞受賞作で、単行本未発表のエピローグを含む完全版。著者は五十嵐貴久。
この書籍は、児童精神科医の著者が「反省以前の子ども」と呼ばれる、認知力が弱い子どもたちに焦点を当てています。特に「境界知能」の人々に注目し、彼らを社会生活に適応させるための実践的なメソッドを提供します。著者は非行少年との経験を通じて、教育システムや社会での支援の必要性を訴えています。目次には、子どもたちの特徴や教育方法についての章が含まれています。著者は立命館大学の教授であり、子どもたちの支援活動を行っています。
行動科学と捜査学に基づく、この技法の真の姿に迫る。 凶悪犯罪と戦うために生み出された捜査の有力な「道具」,それが犯罪者プロファイリング。実際の犯罪捜査現場と学術的な研究とが密接に結びついて進展しているその真の姿を,さまざまな視点から紹介する。 社会を震撼させ多くの人々に強い不安感を抱かせる凶悪犯罪や連続犯罪に対応するため,新たな捜査手法として登場した「犯罪者プロファイリング」。高い志と冷静な判断力を兼ね備える現役プロファイラーたちが,わが国で実際に起こった殺人,連続強盗,性犯罪などの分析例を平易に紹介することで,その全貌が明らかになる。
堀田健一さんは、40年間で2600台以上の体の不自由な人々のための自転車を手作りしてきた。彼の少年時代からの物作りへの情熱や、逆境を乗り越えながら人々の願いを叶えてきた軌跡を描いた感動的なノンフィクションである。著者は高橋うららで、命の大切さをテーマにした児童書を中心に執筆している。
本書『THE BOY, THE MOLE, THE FOX AND THE HORSE』は、少年とモグラ、キツネ、馬の冒険を描いたアート絵本で、心に寄り添うメッセージと美しいイラストが特徴です。2020年にイギリスで最も売れた本となり、累計550万部を突破。日本語版も好評で、22万部を超えています。幅広い年齢層に愛されるこの作品は、人生の寓話として多くの人々に力を与えています。著者はイギリスのイラストレーター、チャーリー・マッケジーです。
若き女医・識名愛衣が、特発性嗜眠症候群に苦しむ患者たちを救うため、沖縄の霊能力者である祖母の助言を受け、魂の救済「マブイグミ」に挑むミステリー小説。彼女は夢の世界に飛び込み、患者を目覚めさせるために奮闘する。2020年に本屋大賞ノミネートされた作品が文庫化された。著者は内科医で、医療ミステリーを中心に活躍する知念実希人。
透明感あふれる文章が心に染みわたり、登場人物の繊細な感情が美しく描かれている。日常の中に潜む深い絆と優しさが静かに胸を打つ、余韻の残る物語だった。
ガチおもろい ばあちゃんに買ってもらったけどおもろい!!!!!
四国から千葉へやってきた行商人達が朝鮮人と疑いをかけられ、正義を掲げる自警団によって幼児、妊婦を含む9名が殺害された。 映画『福田村事件』(森達也監修)が依拠した史科書籍。長きに渡るタブー事件を掘り起こした名著。【森達也監督の特別寄稿付き】 「辻野さん、ぜひ調べてください。......地元の人間には書けないから」 その時から、歴史好きの平凡な主婦の挑戦が始まった。 「アンタ、何を言い出すんだ!」と怒鳴られつつ取材と調査を進め、2013年に旧著『福田村事件』を地方出版社から上梓したものの、版元の廃業で本は絶版に。 しかし数年後、ひとりの編集者が「復刊しませんか?」と声をかけてきた。 さらに数年後、とある監督が「映画にしたいのです」と申し入れてきた──。 福田村・田中村事件についてのまとまった唯一の書籍が関東大震災100年の今年2023年、増補改訂版として満を持して刊行! 【福田村・田中村事件】 関東大震災が発生した1923年( 大正12年)9月1日以後、各地で「 不逞鮮人」 狩りが横行するなか、 9月6日、 四国の香川県からやって来て千葉県の福田村に投宿していた15名の売薬行商人の一行が朝鮮人との疑いをかけられ、地元の福田村・田中村の自警団によって、ある者は鳶口で頭を割られ、ある者は手を縛られたまま利根川に放り投げられた。虐殺された者9 名のうちには、 6歳 ・ 4歳 ・ 2 歳の幼児と妊婦も含まれていた。犯行に及んだ者たちは法廷で自分たちの正義を滔々と語り、なかには出所後に自治体の長になった者まで出て、事件は地元のタブーと化した。そしてさらに、行商人一行が香川の被差別部落出身者たちだったことが、事件の真相解明をさらに難しくした。
アラスカの荒野で若者が孤独に死んだ事件が全米を震撼させた。恵まれた家庭に育った彼はなぜ家を捨て、過酷な環境に魅了されたのか。著者ジョン・クラカワーは、徹底的な取材を基に彼の心の旅を描いたノンフィクション作品で、全米ベストセラーとなっている。
5歳の時に兄とはぐれて迷子になったサルーは、オーストラリア人夫妻に養子として迎えられ幸せに暮らしていたが、インドの家族を忘れられずにいた。成長した彼は、わずかな記憶を頼りに故郷を探すためにグーグル・アースを使って「地図の旅」を始める。著者はインド出身のサルー・ブライアリーで、彼の再会の物語は大きな話題となった。
町外れに住む老人を観察していた少年たちが、彼の死を見届けることを目的としていたが、次第に老人との深い交流が生まれていく。物語は、失われるものと失われないものに触れる少年たちの成長を描いている。
島育ちの小学生四人組が「ゆーちゅーばー」を夢見たものの、様々な社会問題や人間関係の中で成長していく姿を描いた短編集。内容はマッチングアプリ、三角関係、中学受験、精子提供、殺人事件など多岐にわたり、日常の違和感に焦点を当てたミステリー作品。著者は日本推理作家協会賞を受賞した結城真一郎。
15年前、田舎町で女児が殺害され、彼女と遊んでいた4人の女の子は犯人と思われる男と言葉を交わしたが、顔を思い出せず事件は迷宮入り。娘を失った母親は、彼女たちに犯人を見つけるか、納得できる償いを求める。4人はその後、悲劇の連鎖に巻き込まれながら成長する。著者は湊かなえ。
この書籍は、犯罪者に対する「反省」を求めるアプローチが逆効果であることを主張しています。著者は、犯罪者が表面的な反省にとどまるのではなく、加害者の視点から考えさせることが本当に効果的な更生方法であると述べています。具体的には、被害者の心情を考えさせず、反省を強要しないことが重要だとしています。著者は、豊富な実例を通じて、厳罰主義では見落とされがちな真実を探求し、犯罪者の更生に向けた新しい視点を提供しています。
ワードマップ 犯罪捜査の心理学 目次 はじめに 第Ⅰ部 犯罪捜査の心理学 犯罪心理学犯罪者の心理はどのように研究されているか 捜査心理学心理学を使って犯罪捜査を支援する プロファイリングの誕生どのようにして誕生したのか FBI方式のプロファイリング連続殺人犯の犯人像を推定する リヴァプール方式のプロファイリング最先端の統計学で犯罪捜査を支援する 犯行テーマ分析なぜ犯人はその手口を使用するのか プロファイリングのための統計解析統計学を駆使して犯人像を推定する手法 リンク分析どの犯罪が同一犯によって行われたのかを推定する 地理的プロファイリング犯人の居住地と次の犯行地点を推測する 動作・行動からのウソの見破りノンバーバルコミュニケーションでウソは見破れるか ポリグラフ検査生理反応で犯人を選別するテクノロジー 中枢神経系の指標を用いた虚偽検出脳から犯人を識別するテクノロジー 目撃者の証言目撃者の記憶はじつは脆弱である 子ども・高齢者の目撃証言子どもと高齢者から正確な目撃証言を聴取するために 似顔絵/モンタージュ写真/面割り目撃者の見た犯人の顔を再現するための技術 取調べ犯人を自供させるためのコミュニケーション技術 人質交渉人質を安全に解放し犯人を殺さずに確保する技術 第Ⅱ部 凶悪犯の人格と行動パターン 連続殺人連続殺人犯の動機と行動、プロファイリング 幻覚型連続殺人妄想が引き起こす連続殺人 使命型連続殺人信念が引き起こす連続殺人 快楽型連続殺人なぜ性欲が連続殺人を引き起こすのか 黒い未亡人型連続殺人伝統的で代表的な女性の連続殺人 死の天使型連続殺人なぜナースが患者を殺すのか 大量殺人なぜ、全員殺してやると考えるのか テロリズムその殺人に大義はあるか 放 火住宅街を恐怖に陥れる凶悪犯罪 レイプレイプ犯の動機は本当に性欲なのか 子どもに対する性犯罪なぜ彼らは子どもを狙うのか ストーキング被害者を守るためにストーカーの行動を分析する ドメスティックバイオレンス/デートバイオレンス なぜ暴力から逃れることができないのか 強 盗犯人はなぜその店に押し入るのか 人名索引 事項索引 ■装幀=加藤光太郎
平山夢明氏(ホラー小説家)推薦!! 1960年代末に全米を震え上がらせた正体不明の猟奇殺人犯「ゾディアック」。大胆にもマスコミに送りつけられた犯行声明、自身の本名が書かれたという解読不能の暗号文の数々……。警察と暗号解読のプロが長らく解くことができず、迷宮入りした連続殺人事件の隠された真相がついに明らかに!? 全米騒然の話題のノンフィクションがついに翻訳! (本文より) 「私は書斎に戻り、父の写真と指名手配のポスターにあるゾディアックの二枚の似顔絵を、細部に至るまでじっくり比べていった。驚異的に似ていた」 「私は三つの暗号文があたかも「スィーク・ア・ワード」誌のパズルでもあるかのように、ある一つの文字から出発して縦、横、斜めに父の名前を探していった。一目瞭然、すぐに見つかった。EV BEST Jr。私の父はほんとうにゾディアックだったのだ」
伊坂幸太郎さんのお話で一番好きです。何度も読みました。伊坂幸太郎さんの語彙力が素敵ですぐその世界に入り込んでしまいます。話の内容はかなり残酷で悲しい話が根本にあってそれを家族で乗り越えていく話になります。お父さんがとってもかっこよくてこんなお父さんいたら宝物だなと思います。みんながお互いに家族のことを思っていて家族愛に泣いてしまいます。
伊坂幸太郎さんのお話で一番好きです。何度も読みました。伊坂幸太郎さんの語彙力が素敵ですぐその世界に入り込んでしまいます。話の内容はかなり残酷で悲しい話が根本にあってそれを家族で乗り越えていく話になります。お父さんがとってもかっこよくてこんなお父さんいたら宝物だなと思います。みんながお互いに家族のことを思っていて家族愛に泣いてしまいます。