【2023最新】「犯罪者」のおすすめ本!人気ランキング
- 入門 犯罪心理学 (ちくま新書)
- 面白いほどよくわかる! 犯罪心理学
- ケースで学ぶ犯罪心理学
- 知っておきたい最新犯罪心理学
- 犯罪捜査の心理学―プロファイリングで犯人に迫る (DOJIN選書 17)
- ポケット図解 犯罪心理学がよ~くわかる本
- 非行・犯罪の心理臨床 (こころの科学叢書)
- FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)
- Progress & Application 犯罪心理学
- オイディプスの檻 犯罪心理分析班 (富士見L文庫)
殺人,テロ,性犯罪,DV,放火等,事例毎に犯罪心理学の知見を紹介。実際の事件70余りで臨場感そのままに学ぶことができる。 越智啓太 著 殺人,テロ,性犯罪,DV,放火等,事例毎に犯罪心理学の知見を紹介。実際の事件70余りで臨場感そのままに学ぶことができる。1995円 殺人,テロ,性犯罪,ストーキング,DV,放火など,事例(罪種)ごとに犯罪心理学の知見を紹介。捜査心理学や犯罪者行動分析を中心としたコンパクトな入門書である。実際の事件(例:「切り裂きジャック事件」「地下鉄サリン事件」等)の解説が70余り盛り込まれており,臨場感そのままに犯罪心理学を学ぶことができる。 はじめに 第1章 連続殺人 1.連続殺人の定義 2.FBIによるプロファイリング研究のはじまり 3.秩序型連続殺人者と無秩序型連続殺人者 4.連続殺人犯人の動機によるタイポロジー(類型論) (1)幻覚型(Visionary) リチャード・チェイス事件/青物横丁医師殺害事件 (2)使命型(mission) マニュエル・パラド事件 (3)快楽型(hedonistic) ジョン・ウェイン・ゲイシー事件/小野悦男事件 (4)パワーコントロール型(power/control) テッド・バンディ事件/自殺サイト連続殺人事件 5.連続殺人におけるイマジネーションの役割 ★連続殺人のまとめと設問 第2章 女性による連続殺人 1.女性による連続殺人 2.女性の連続殺人犯にみられる類型 (1)黒い未亡人型連続殺人 福岡スナックママ連続保険金殺人事件/ 木嶋佳苗事件/佐賀・長崎連続保険金殺 人事件 (2)死の天使型連続殺人 ジニーン・ジョーンズ事件/ビバリー・アリット事件 (3)代理によるミュンヒハウゼン症候群 ジョージ・グレゴリーのケース/京都のミュンヒ ハウゼン症候群事件 ★女性の連続殺人のまとめと設問 第3章 大量殺人 1.大量殺人(mass murder)の定義 2.大量殺人犯人の分類 (1)無差別大量殺傷 バージニア工科大学銃乱射事件/パトリック・パー ディー事件/下関大量殺傷事件/都井睦雄による 津山30人殺し (2)犯罪型大量殺傷 練馬一家5人殺害事件/宇都宮宝石店強盗放火殺人 事件 (3)家族対象大量殺傷 つくば母子殺害事件 (4)精神疾患・薬物中毒による大量殺傷 深川通り魔事件/デイル・ネルソン事件 ★大量殺人のまとめと設問 第4章 テロリズム 1.テロリズムの定義 2.テロリズムの分類 (1)左翼テロリズム 連合赤軍リンチ殺人事件/日本赤軍テルアビブ空港銃 乱射事件 (2)右翼テロリズム 山口二矢による浅沼委員長殺害事件 (3)宗教テロリズム ハトシェプスト女王葬祭殿における外国人殺傷事件 (4)新興宗教におけるテロ類似行為 オウム真理教地下鉄サリン事件/新興宗教による サラダバー毒素まき散らし事件/ ブランチ・ダビディアン事件(ウェイコ事件) (5)個人的思想に基づくテロ行為 ティモシー・マクベイによるテロ事件 (6)エコテロリズム シーシェパード 3.テロの動向 ★テロリズムのまとめと設問 第5章 子どもに対する性犯罪 1.子どもに対する性犯罪の定義と現状 新潟県村上市の女子中学生連れ回し事件/ 多摩地区ほか少女対象広域レイプ事件 2.子どもに対する性犯罪者の特徴 仙台女児連続レイプ事件/大阪連続女児レイプ事件 3.子どもに対する性犯罪者の分類 (1)固執型ペドフィリア (2)退行型ペドフィリア (3)搾取型ペドフィリア (4)サディスティック型ペドフィリア 奈良小1女児殺害事件 4.子どもに対する性犯罪の原因 5.子どもに対する性犯罪者の矯正手法 6.子どもに対する性犯罪者からの防犯 (1)子どもの側に介入する方法 (2)環境に対する介入 唾くれおじさんの検挙/格闘技教室を偽装した子ど もに対する性犯罪 (3)社会的な防犯手法 メーガン事件とメーガン法の成立/住民基本台帳を 用いた連続レイプ事件 ★子どもに対する性犯罪のまとめと設問 第6章 レイプ 1.レイプの定義 2.レイプ犯人の行動パターン (1)ストレス対処の失敗とレイプ (2)レイプ犯の地理的行動パターン 3.レイプ犯人の分類 (1)怒り報復型レイプ犯 (2)搾取型レイプ犯 (3)補償型レイプ犯 (4)サディスティック型レイプ犯 大久保清事件 4.テーマ分析によるレイプ犯の分類 (1)親密性(intimacy) (2)暴力性(aggression) (3)性愛性(sexuality) (4)犯罪性(criminality) (5)非人間性(impersonal) 北海道・東京連続少女監禁(監禁王子)事件/ 電車内におけるレイプ犯罪と沈黙する傍観者 5.大江らによる少年の性犯罪者の分類 (1)反社会的衝動的群 (2)非社会的性固執群 (3)一過的潜伏群 6.レイプ神話とレイプに関する偏見 ★レイプのまとめと設問 第7章 ストーキング 1.ストーキングとは何か レベッカ・シェイファー殺害事件/ リチャード・ファーレイ事件 2.ストーカー規制法 逗子ストーカー殺人事件 3.ストーカーの特徴 4.ストーカーの分類 (1)拒絶型 桶川女子大生ストーカー殺人事件 (2)憎悪型 秘書を追い回した憎悪型ストーカー事件/ 栃木隣人トラブル殺人事件 (3)親密希求型 デビッド・レターマン ストーカー事件/ 藤田博さん宅ストーカー殺人事件 (4)無資格型 耳かきショップ店員ストーカー殺人事件 (5)捕食型 (6)その他のタイプ モニカ・セレシュのストーキング傷害事件 5.ストーカーの危険性の推定 ★ストーカーのまとめと設問 第8章 ドメスティックバイオレンス 1.ドメスティックバイオレンス,デートバイオレンスの 定義 サーマン事件とDV取り締まりの積極化 2.ドメスティックバイオレンスの分類 (1)男性優位思想型 (2)補償的暴力型 (3)心理的支配型 (4)不安定型 3.ドメスティックバイオレンスのメカニズム (1)ドメスティックバイオレンスのサイクル (2)合理化 ★ドメスティックバイオレンスのまとめと設問 第9章 放火 1.放火の定義と特徴 2.放火犯の分類 (1)性的興奮を得るための放火 (2)英雄志向による放火 英雄志向による放火事件 (3)復讐のための放火 新宿西口バス放火事件 (4)うっぷん晴らしのための放火 復讐およびうっぷん晴らしのための放火事件/ 性的目的の不達成のための放火 (5)他の犯罪の隠蔽のための放火 柴又上智大学生殺人放火事件 (6)利得のための放火 夕張保険金対象放火大量殺人事件 (7)テロ行為による放火 自民党本部放火事件 (8)組織犯罪と関連した放火 3.子どもによる放火 (1)好奇心タイプ (2)クライシスタイプ(クライ・フォー・ヘルプタイ プ) 宝塚市放火殺人事件 (3)バンダリズム・非行タイプ (4)逃避タイプ 中学校・高校に対する放火事件 (5)病理タイプ ★放火のまとめと設問 第10章 プロファイリング 1.プロファイリングの誕生 切り裂きジャック事件/マッド・ボンバー事件/ ボストン絞殺魔事件 2.FBI方式のプロファイリング 3.FBI方式のプロファイリングの展開と限界 4.リバプール方式のプロファイリング (1)リバプール方式のプロファイリングとは (2)リバプール式プロファイリングの例 ロンドンの鉄道レイプ犯とデビット・カンターに よるプロファイリング 5.地理的プロファイリング (1)犯人の居住範囲の推定 (2)犯人の居住地点の推定 ワシントン・ベルトウェイ連続狙撃事件と犯人の 居住地/ヨークシャーリッパー連続殺人事件と犯 人の居住地 (3)バッファーゾーン (4)次の犯行地点の予測 6.日本警察へのプロファイリングの導入 神戸連続児童殺傷事件 ★プロファイリングのまとめと設問 第11章 虚偽検出 1.トリックを使った虚偽検出 犯人を見つけるための古典的な方法:真実の山羊 2.ノンバーバル行動からの虚偽検出 3.表情の偽装の見破り 4.連想検査を使用した虚偽検出 5.末梢神経系反応を利用した虚偽検出 (1)生理学的虚偽検出の歴史 (2)コントロール質問法 (3)隠蔽情報検査(CIT) (4)ポリグラフ検査における「反応」とは (5)CQTによるポリグラフ検査の正確性 (6)CITによるポリグラフ検査の正確性 6.日本の警察におけるポリグラフ検査の実務 (1)ポリグラフ検査の実務の実際 (2)誤ったポリグラフ検査の実施法 7.中枢神経系反応を利用した虚偽検出 (1)事象関連電位とは (2)事象関連電位を用いた虚偽検出 (3)fMRIを使用した虚偽検出 ★虚偽検出のまとめと設問 第12章 目撃証言 1.事後情報効果 (1)イノセンスプロジェクトと目撃証言の誤り (2)事後情報効果 (3)フォールスメモリー 2.子ども・高齢者の目撃証言 (1)子どもの目撃証言 甲山事件裁判と子どもの証言 (2)高齢者の目撃証言 3.面割りと面通し (1)似顔絵とモンタージュ写真 (2)手配写真 時効直前に検挙された福田和子/ 市橋達也 リンゼイさん殺害事件 (3)面割りと面通し 4.目撃証言の鑑定 自民党本部放火事件におけるフィールド実験鑑定 ★目撃証言のまとめと設問 付 章 映画で学ぶ犯罪心理学 1.連続殺人 2.大量殺人 3.テロリスト 4.ストーカー 5.性犯罪 6.日本の警察の組織と捜査活動 ★まとめ ■コラム 日本における殺人事件のタイプ なぜテロに屈してはいけないのか ポルノグラフィと性犯罪の関係 ドメスティックバイオレンスと男性の嫉妬 ドメスティックバイオレンスにおける反復思考 ユングによる連想検査を用いた窃盗犯人の発見事例 心理試験 面割りと裁判所の立場 引用文献・参考文献 人名索引 事項索引 閉じる
犯罪者の心の闇を想像するのではなく、科学的に犯人の行動を分析する「犯罪心理学」。本書では、犯罪捜査における心理学の応用のうち、プロファイリングの嚆矢となったFBI方式をはじめ、客観的な犯人像の分析を可能とするリヴァプール方式のプロファイリングや、犯人の居住地を推定する地理的プロファイリング、ストーカーの危険性を推定する技術、さらには大量殺人事件の動機の推定や効果的な防犯対策なども紹介する。犯人に立ち向かう、犯罪心理学の最前線へ。 第1章 FBIによるプロファイリングプロジェクト(被害者-加害者関係のない事件 FBIのプロファイリング研究 ほか) 第2章 プロファイリングの新たな展開-リヴァプール方式(犯罪行動の客観的な分析 連続殺人犯人の行動パターンをとらえる ほか) 第3章 犯人の居住地を推定する(犯人の居住地の推定 地理的ターゲッティング ほか) 第4章 犯人の危険性を推定する(ストーカーの四類型 ストーカーの危険性を推定する-ロジスティック回帰分析 ほか) 第5章 犯人の動機を推定する(大量殺人事件に見られる共通点 大量殺人事件への対策 ほか)
人が犯罪に走る理由を解明する。科学的・多角的に犯人に迫る。 第1章 犯罪心理学とは何か? 第2章 犯罪の原因を生物学的に探る 第3章 犯罪の原因を心理・社会学的に探る 第4章 ここまでわかった!さまざまな犯罪の特性 第5章 犯罪捜査に活かされる心理学 第6章 犯罪者、非行少年の立ち直りを支援する 第7章 犯罪を防ぎ、被害者を救うために 付録
長年、少年鑑別所、少年院、刑務所で非行少年・受刑者の査定と教育に携わってきた第一人者が、非行犯罪臨床の実際を平易に綴る。 第1部 性非行の理解と治療教育 1 「触りたい、のぞきたい」と思ってしまうあなたへ 2 「性非行」に対応する大人たちに知っておいてほしいこと 3 性問題行動および性非行への対応の基本 第2部 非行少年の回復の現場から見えてきたこと 4 子どもを犯罪の被害者にも加害者にもしないために 5 少年犯罪、その鏡に映るいくつものこと 6 愛着・暴力・セクシュアリティ 7 児童自立支援施設について思うこと──心理教育プログラムの導入を通して 第3部 性犯罪・性暴力の理解と介入 8 性犯罪と嘘 9 性暴力行動の評価と介入 第4部 犯罪行動を変えるために 10 アセスメントからケースフォーミュレーション 11 犯罪者はどんな人たちか? 12 加害行動変化のための治療教育 13 治療共同体による薬物依存離脱プログラム──ある官民協働刑務所の試み 14 トラウマティック・ストレスからみた犯罪行動──その理解と治療教育 おわりに 初出一覧
被害者の血を飲む殺人鬼、バラバラにした死体で性行為にふける倒錯者、30人以上を殺害したシリアル・キラー…異常殺人者たちを凄惨な犯罪に駆り立てたものはなにか?FBI行動科学課の特別捜査官として数々の奇怪な事件を解決に導き、「プロファイリング」という捜査技術を世界中に知らしめて『羊たちの沈黙』や「X‐ファイル」のモデルにもなった著者が、凶悪犯たちの驚くべき心理に迫る戦慄のノンフィクション。 吸血殺人鬼 怪物と闘う者 殺人犯との面接 暴力に彩られた子供時代 新聞配達少年の死 秩序型と無秩序型の犯罪 プロファイリングとは何か 偽装-ごまかしのパターン 殺人はくり返されるか? 二人のショー プロファイリングの未来
新カバーで再登場!新米刑事と天才プロファイラーが迫る女子高生失踪事件! 高級住宅街で女子高生が失踪した。 新米刑事・八木小春は、モデルケースとして捜査に参加したプロファイラーの土岐田と捜査するうちに、これが営利誘拐ではなく連続殺人事件の可能性に気づく。 土岐田のプロファイリングで浮上した多数の容疑者と被害者候補。 彼女たちはなぜ失踪したのか。 捜査本部の応援もない小春らが、孤軍奮闘の末にたどり着いたあまりにも衝撃的な結末、そして土岐田が捜査協力した意外な目的とは? 犯罪心理分析班、始動! 手に汗握る、一気読み必至のどんでん返しミステリー!! 全く新しい警察小説が、新カバーになって再登場! 高級住宅地で発生した女子高生失踪事件。新人刑事の小春に与えられた仕事は、話は聞かず、口を開けば人を怒らせる天才プロファイラー・土岐田の補佐だった。土岐田は「これは連続殺人だ」と、独自捜査を始めるが……
衝撃のラストにあなたの見る世界は『透きとおる』。大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。それが僕だ。「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが――。予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。
「津久井やまゆり園事件」を歴史・犯罪論的にみたとき、「戦争と福祉と優生思想」という主題が現れる。 第1部として、事件の起きた「重度知的障害者入所施設」が戦後福祉の宿痾であることを歴史的に論じる。 第2部では、裁判がなぜ「植松独演会」と称されたのかを、刑事事件の形骸化の問題として描き出す。刑事事件を長年取材してきた著書による、供述調書や傍聴記録の分析は秀逸。 第3部は、「植松聖」を時代のシンボリックな存在と見立て、津久井やまゆり園事件が私たちの生きているこの社会からどうして現れてきたのかを記した「犯罪論」。永山則夫事件から50年。犯罪の質が経済的な動向、新自由主義や合理化の流れのなかでいかに変容してきたかを記す。 プロローグ 植松被告人の短い手紙から読み解く三つのこと 第Ⅰ部 戦後福祉の「宿痾」 第一章 被害者と遺族を「記録」する 第二章 「施設」はなぜ福祉の「宿痾」なのか――「匿名」問題の深層にあるもの(1) 第三章 六〇年代福祉と青い芝の会神奈川連合会――「匿名」問題の深層にあるもの(2) 第Ⅱ部 裁判がなぜ「植松独演会」になったのか 第四章 二〇一六年七月二六日未明、この惨劇をどう「記録」すればよいのか 第五章 法廷論議はどう組み立てられていたか 第六章 刑事裁判はなぜ形骸化するのか 第Ⅲ部 「植松聖」という深層へ――彼はなぜ「孤独」だったのか 第七章 「戦争と経済」から読む戦後犯罪私史 第八章 「植松聖」が語らなかったこと 第九章 永山則夫と植松聖、それぞれの「母よ!殺すな」問題 第Ⅳ部 その後――戦争とテロルと「植松聖」たち 第一〇章 テロ・ウィルスと「植松聖」たち 第一一章 植松死刑囚の手紙への遠くからの返信――戦争と福祉と優生思想 第一二章 二〇二二年八月、緊急の追記――二人のテロリストと安倍元総理 ながいあとがき――植松死刑囚に送った父親の「手記」
ピンヒールを履いたいくらか鈍感な足のまま、 半ばディストピアと化した歪な社会をしばし呆然と眺めていた(本書より) エッセイ、書評、小説の執筆業からコメンテーターまで多岐にわたり活躍し、初の小説作品『ギフテッド』に続き、第二作『グレイスレス』が芥川賞候補になるなど、いま最も注目される作家・鈴木涼美による初の時事批評集が刊行! 安倍晋三レジームの終焉、輝けない女たちの聖戦、コロナ狂騒曲、止まらぬ分断――。 令和最初の三年間に起きたさまざまなニュースを、「8㎝ヒール」の視座から批評した渾身のコラム62本を収録。 【本書に登場するおもなニュース】 ハラスメント規制法案成立/対韓輸出規制/吉本闇営業騒動/れいわ新選組旋風/消費増 税/「ミス慶應」中止/フィンランド女性首相誕生/カルロス・ゴーン大脱走/トイレッ トペーパ売り切れ/突然の休校措置/緊急事態宣言発出/検事長賭け麻雀事件/女川原発 再稼働へ/セシルマクビー閉店/『JJ』休刊/『エヴァ』完結/入管難民法「改正」見送 り/終電繰り上げ/東京五輪の延期と開催/石原慎太郎逝去/ウクライナ軍事侵攻/映画 界の性暴力/安倍晋三元首相殺害etc.
5つの顔を駆使し、12の過激主義組織に潜入した女性研究者。白人至上主義、ミソジニー、移民排斥……差別的で攻撃的なイデオロギ… 5つの顔を駆使し、12の過激主義組織に潜入した女性研究者 カリスマ白人至上主義インフルエンサー 愛国主義者専用の出会い系アプリ ハマったら最後、Qアノンの陰謀論 ISISのハッカー集団による初心者講座 反フェミニスト女性のチャットルーム ネオナチのロックフェスティバル 過激主義者はどうやって「普通の人びと」を取り込むのか? 白人至上主義、ミソジニー、移民排斥……差別的で攻撃的なイデオロギーを掲げる組織は、オンラインプラットフォームを駆使して、周縁のムーブメントをメインストリームへと押し上げる。 オンラインで始まった憎悪が、次第に現実世界へと移行していく様子をとらえた、緊迫のノンフィクション。 ❖目次❖ はじめに パート1 新人勧誘 第1章 白人以外お断り --ネオナチに採用される 第2章 初心者のためのレッドピル --ヒップな極右組織ジェネレーション・アイデンティティ パート2 社会化 第3章 トラッドワイフ --反フェミニスト女性たちの罠 第4章 シスター限定 --聖戦士の花嫁のシスターフッド パート3 コミュニケーション 第5章 情報戦争 --トミー・ロビンソンの新たなメディア帝国 第6章 ミーム戦争 --ヨーロッパ最大のトロール軍団 パート4 ネットワーキング 第7章 オルトテック --世界中の急進派をつなぐプラットフォーム 第8章 Qを追いかけて --陰謀論者の奇妙な世界へようこそ パート5 動員 第9章 ユナイト・ザ・ライト --過激主義者が集うシャーロッツヴィルの集会 第10章 シルト・ウント・シュヴェルト --ネオナチの音楽フェスティバル パート6 攻撃 第11章 ブラックハット --ISISとネオナチのハッカーに弟子入り 第12章 ゲーミフィケーションされたテロリズム --ニュージーランド銃乱射事件の背後にあるサブカルチャー パート7 未来は暗いか? 第13章 最初はすべてうまくいっていた 第14章 2025年の10の予測 第15章 2020年のためのソリューション あとがき 用語集 謝辞 解説 木澤佐登志 原註 索引 ;0000;01;;
天国屋敷へようこそ――え⁉ 俺イケメンなの? 俺は、間違いなく殺された。なのに、ここはどこだ? 気がついたら目の前にはリゾートビーチと西洋館。姿の見えない配達人から毎朝届く不思議な新聞によると、現世で惨殺された6人が、記憶を無くした状態で、この天国屋敷に返り咲いたらしい。俺は誰だ? なぜ、誰に殺された⁉ 俺たちは真相を知りたい――。館(やかた)ものクローズドサークルに新風を吹き込む「全員もう死んでる」ミステリ。
クールに犯罪を遂行し、しかも罪悪感はゼロ。そんな「あの人」の脳には隠された秘密があった。最新の脳科学が解き明かす禁断の事実。 平気でウソをつき、罪悪感ゼロ ……そんな「あの人」の脳には秘密があった! 外見はクールで魅力的。会話やプレゼンテーションも抜群に面白い。しかし、じつはトンでもないウソつきである。不正や捏造が露見しても、まったく恥じることなく平然としている。時にはあたかも自分が被害者であるかのようにふるまう。 残虐な殺人や善良な人を陥れる犯罪を冷静沈着に遂行する。他人を利用することに長け、人の痛みなどこれっぽっちも感じない。 ……昨今、こうした人物が世間を騒がせています。しかも、この種の人々を擁護する人も少なくありません。 もともとサイコパスとは、連続殺人鬼などの反社会的な人格を説明するために開発された診断上の概念です。しかし、精神医学ではいまだ明確なカテゴリーに分類されておらず、誤ったイメージやぼんやりとした印象が流布していました。 ところが近年、脳科学の劇的な進歩により、サイコパスの正体が徐々に明らかになっています。脳内の器質のうち、他者に対する共感性や「痛み」を認識する部分の働きが、一般人とサイコパスとされる人々では大きく違うことがわかってきたのです。 しかも、サイコパスとは必ずしも冷酷で残虐な犯罪者ばかりではないことも明らかになってきました。大企業のCEO、政治家、弁護士、外科医など、大胆な決断をしなければならない職業の人にサイコパシー傾向の高い人が多いという研究結果もあります。 また、国や地域で多少の差はあるものの、およそ100人に1人の割合で存在することもわかってきました。そればかりか、人類の進化と繁栄にサイコパスが重要な役割をはたしてきた可能性すら浮上しているのです。 最新脳科学が、私たちの脳に隠されたミステリーを解き明かします。 はじめに 脳科学が明らかにする「あなたの隣のサイコパス」 第1章 サイコパスの心理的・身体的特徴 1 サイコパス事件簿 2 サイコパスの心理的・身体的特徴とは? 第2章 サイコパスの脳 1 サイコパスの脳の知覚能力、学習能力 2 「勝ち組サイコパス」と「負け組サイコパス」 第3章 サイコパスはいかにして発見されたか 第4章 サイコパスと進化 第5章 現代に生きるサイコパス 第6章 サイコパスかもしれないあなたへ おわりに 主要参考文献
世の中にすでに存在する写真に文を添えることで まったくあたらしい物語が生まれた―― 道尾秀介による危険な悪戯 写真から生まれた、道尾秀介初のショートショート集。 読み返すほど深まる――写真と連動する新感覚のミステリー。 (タイトル[一部]) 静かな午後 さがしもの 能才 デュロン つちのうま 今夜 聞いてごらん、と言った女性の肌は濡れていた 何日か経つと静かになった 中身は家の裏に埋めたそうな 弟は野良猫とビーグルのあいだだった 指 髪飾りに見えるのは目だった いたずら少年は翌朝になって発見された 旅立ち 短いからこそ生まれる面白さに圧倒される「50作品」を収録。 (プロフィール) 道尾秀介(みちお しゅうすけ) 1975年東京都出身。 2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。 07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、 09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、 10年には『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞。 11年『月と蟹』で直木賞を受賞。 その他の著書に『向日葵の咲かない夏』『いけない』『雷神』『DETECTIVE X』など多数。
犯罪者の行動は,なぜか似ている.犯人像から動機の推定まで,プロファイリングで迫る! 犯罪者の?心の闇?を想像するのではなく,科学的に犯人の行動を分析する「犯罪心理学」.犯罪捜査における心理学の応用のうち,プロファイリングの嚆矢となったFBI方式をはじめ,客観的な犯人像の分析を可能とするリヴァプール方式のプロファイリングや,犯人の居住地を推定する地理的プロファイリング,ストーカーの危険性を推定する技術,そして大量殺人の動機の推定から効果的な防犯対策なども紹介.DOJIN選書のロングセラー『犯罪捜査の心理学』が文庫版で再登場.新たに「プロファイリング研究〜その後の15年」を収録する. 1.FBIによるプロファイリングプロジェクト 2.プロファイリングの新たな展開――リヴァプール方式 3.犯人の居住地を推定する 4.犯人の危険性を推定する 5.犯人の動機を推定する 6.プロファイリング研究――その後の15年
日常を静かに破壊する犯罪。 気づいたのは たった二人だけだった。 失踪した公安警察官を追って、鑓水、修司、相馬の三人が辿り着いたのは瀬戸内海の離島だった。山頂に高射砲台跡の残る因習の島。そこでは、渋谷で老人が絶命した瞬間から、誰もが思いもよらないかたちで大きな歯車が回り始めていた。誰が敵で誰が味方なのか。あの日、この島で何が起こったのか。穏やかな島の営みの裏に隠された巧妙なトリックを暴いた時、あまりに痛ましい真実の扉が開かれる。――君は君で、僕は僕で、最善を尽くさなければならない。すべての思いを引き受け、鑓水たちは力を尽くして巨大な敵に立ち向かう。『犯罪者』『幻夏』(日本推理作家協会賞候補作)に続く待望の1800枚巨編! 失踪した公安警察官を追って、鑓水、修司、相馬の三人が辿り着いたのは高射砲台跡の残る瀬戸内海の離島。そこでは、渋谷で老人が絶命した瞬間から、誰も思いもよらないかたちで大きな歯車が回り始めていた。
第21回 『このミステリーがすごい! 』大賞・文庫グランプリ受賞作! 「どんでん返しが大好きな私にとって最高の作品でした! 最初から最後まで、物語にどんどんと引き込まれていき、そしてある一文で鳥肌が立ちました。 狂気に満ちた人間たちに翻弄されて、読み終わったあとは放心状態になります。 沢山伏線がはってあるので、何度も読み返したくなる作品です! 」――齋藤なぎさ(女優・声優) 「二転三転四転五転の展開にねじ伏せられました」――瀧井朝世(ライター) 十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。 しかし、妹の妃奈が遺体で発見されたことから、運命の輪は再び回りだす。 被害者であるはずの妃奈に、生前保険金殺人を行なっていたのではないかという疑惑がかけられるなか、 妹の潔白を信じる姉の美桜は、その疑いを晴らすべく行動を開始する。
司法・犯罪心理学を基礎から体系的に解説。犯罪捜査や裁判過程,矯正施設での処遇など司法現場の視点も盛り込んで,司法・犯罪臨床実践の土台を作ります。司法・犯罪分野で心理師が関わる各種制度も解説し,公認心理師必修科目「司法・犯罪心理学」に対応。 第1部 司法・犯罪心理学の基礎 第1章 司法・犯罪心理学を学部にあたって 第2章 犯罪・非行研究の基礎理論 第3章 犯罪行動理解のための心理学的アプローチ 第4章 対人暴力被害が及ぼす影響 第2部 司法制度と心理師の役割 第5章 基本法と司法制度の概要 第6章 捜査 第7章 裁判 第8章 矯正施設の処遇(施設内処遇) 第9章 更生保護と心理学 第10章 医療観察制度 第11章 被害者支援 第3部 犯罪・非行の心理臨床 第12章 犯罪・非行の心理臨床の基礎 第13章 犯罪者・非行少年のアセスメント 第14章 グループ・アプローチ 第15章 認知行動療法的アプローチ 第16章 自助グループと治療共同体による回復 第17章 トラウマ・インフォームド・ケア 第18章 コミュニティへの復帰
明日被害に遭うのは、あなたかもしれない 心理学のなかでも、とくに「犯罪者」の心の中を掘り下げるのが、「犯罪心理学」という学問分野です。 なぜ、私たちの社会では犯罪が起きてしまうのでしょうか? そして、なぜ犯罪はなくならないのでしょうか? 本書は、豊富なビジュアルと共に、犯罪心理学の基礎をわかりやすく解説した入門書です。 全体は2部構成。 ?第1部:犯罪心理学の基礎知識 ?第2部:最新の犯罪傾向と防犯テクニック 1部では、犯罪とはどのようにして起きるのか? 犯罪者の心理とは? そして犯罪者はどのように追い詰められるのか?(捜査の実際) などのテーマをとりあげ、 2部では、性犯罪、ストーカー犯罪、子どもを狙った犯罪など4つの犯罪について、最新傾向をまとめます。 なぜ、人は人を殺すのか? 子どもを狙う犯罪者はターゲットをどう定めているのか? 「露出犯が春先に多い」は本当か? 犯罪が起きやすい場所とは? ○○○がある家には空き巣は入らない? 警察は犯罪者をどのように追い詰めるのか? などなど・・・。 日常の危険を回避する防犯対策も収録。 明日被害に遭うのは、あなたかもしれない 【第1部】 ■第1章 犯罪はなぜ起きるか? 環境が犯罪をつくる? 傍観者が生まれるのはなぜ? 犯罪が起きやすい場所はあるか? ■第2章 犯罪者は何を考えている? 大量殺人と連続殺人 人を平気でダマす人の心理 おカタい職業の人はなぜ痴漢に走るのか? 急増している高齢者の犯罪 厳罰化で犯罪は減少するか ■第3章 犯罪者はどのように追い詰められる? 聞き込みと取り調べ 実際の捜査とドラマはここが違う プロファイリングとは何か? 犯罪者のウソは見抜ける? ■第4章 家庭の中でも犯罪は起きる 児童虐待/家庭内暴力/DV 【第2部】 性犯罪/子どもを狙った犯罪/ストーカー/特殊詐欺 各犯罪の最新傾向と防犯テクニック ■コラム 映画と犯罪 タクシードライバー/ハウスジャックビルト/羊たちの沈黙 など
本物の司法・犯罪心理学を学ぶための骨太教科書。行動科学的な犯罪心理学を中心に実証的知見を多く取り入れた専門書仕立に編集。 本物の犯罪心理学を学ぶための骨太な教科書。「犯罪行動」「捜査・防犯・矯正」の2部で構成。プロファイリング,ポリグラフ検査,目撃証言,取調べなど,行動科学的な犯罪心理学を中心に,実証的知見を数多く取り入れて編集。 本格的に本物の犯罪心理学を学ぼうとする人のための重厚でかつ骨太な教科書。 「犯罪行動」「捜査・防犯・矯正」の2部構成。第Ⅰ部では,殺人,暴力,テロリズム, 強制わいせつ,子どもに対する犯罪,ドメスティック・バイオレンス,ストーキング,少年非行,窃盗,強盗,放火,サイバー犯罪,といった犯罪行動について,最新の研究やデータを報告。第Ⅱ部は,プロファイリング,ポリグラフ検査,目撃証言,取調べ,人質立てこもり事件と交渉,マス・メディアと犯罪,地域防犯,矯正,更生保護,といった実際に行なわれている内容を紹介。事例や犯罪原因論に重きを置かず,領野の違う研究者との議論を意識した実証的知見を数多く取り入れた専門書仕立てに編集。通読することで,日本における真の犯罪心理学者の姿が浮かぶ仕掛けとなっている。 ◆推薦の言葉 犯罪は人間が犯すもの。 人間のダークサイドの多面的な理解がなければ犯罪は理解できない。 科学的知見を総合してまとめられた, 本邦初の画期的で本格的な犯罪心理学のテキスト。 総合研究大学院大学長/日本人間行動進化学会長 長谷川眞理子 ◆主なもくじ まえがき 第Ⅰ部 犯罪行動 第1章 殺 人 第2章 連続殺人 第3章 大量殺人 第4章 若者の暴力 第5章 テロリズム 第6章 強制わいせつ・強姦 第7章 子どもに対する犯罪 第8章 ドメスティック・バイオレンス 第9章 ストーキング 第10章 少年非行 第11章 窃 盗 第12章 強 盗 第13章 放 火 第14章 サイバー犯罪 第15章 マインド・コントロールと犯罪 第Ⅱ部 捜査・防犯・矯正 第16章 犯罪者プロファイリング前史からFBI 手法まで 第17章 統計的プロファイリング 第18章 犯罪者プロファイリングの実際と展開 第19章 地理的プロファイリング 第20章 ポリグラフ検査 第21章 中枢神経系のポリグラフ検査 第22章 目撃証言 第23章 子ども,高齢者の目撃証言 第24章 取調べ 第25章 人質立てこもり事件と交渉 第26章 マス・メディアと犯罪 第27章 地域防犯 第28章 矯正,更生保護 まえがき 第Ⅰ部 犯罪行動 第1章 殺 人 1.殺人事件の特性 2.多変量解析を用いた殺人事件の分類 第2章 連続殺人 1.連続殺人の定義と発生頻度 2.日本の連続殺人 3.連続殺人の分類 4.連続殺人犯を説明するモデル Column 1 動物虐待と凶悪犯罪の関連 第3章 大量殺人 1.大量殺人の定義 2.大量殺人についての従来の研究 3.日本における大量殺人の特徴と分類 4.大量殺人研究の今後の課題 第4章 若者の暴力 1.重大犯罪を行なった若者の類型化 2.若者による無差別殺人事件の心理 第5章 テロリズム 1.テロの普遍的定義の難しさ 2.テロの分類と代表的テロ組織 3.テロ組織の構造と形態 4.テロリストの個人的特性と社会的要因 5.テロ捜査とその支援 6.テロが社会に及ぼす影響 7.おわりに Column 2 PTSD 第6章 強制わいせつ・強姦 1.強制わいせつ・強姦 2.加害者特性と矯正 Column 3 痴 漢 第7章 子どもに対する犯罪 1.子どもに対する性犯罪と性犯罪者の特徴 2.子どもを対象とする犯罪の抑止 3.子どもを対象とする犯罪者の精神病理と処遇 4.児童虐待 5.「代理ミュンヒハウゼン症候群」と「乳幼児ゆさぶられ症候群」 6.司法における子どもの役割 Column 4 我が国の女子犯罪の動向 第8章 ドメスティック・バイオレンス 1.ドメスティック・バイオレンス 2.親密なパートナー間暴力 3.進化心理学的研究 Column 5 テストステロン:男性の攻撃性と性的魅力 第9章 ストーキング 1.ストーキングに関する法律と定義 2.ストーキングの実態 3.ストーカーに対する犯罪心理学の研究 4.さいごに Column 6 悪質クレーマー 第10章 少年非行 1.少年非行の概念規定 2.研究対象としての少年非行 3.少年非行の様相 4.犯罪非行理論と非行 5.再非行の抑止とリスク・ニーズ・アセスメント 第11章 窃 盗 1.窃盗犯の分類 2.窃盗犯における犯行の一貫性と移行性 3.窃盗犯の空間行動 4.窃盗における応用的知見 第12章 強 盗 1.日本における強盗の定義と近年の発生状況 2.強盗事件および犯人のタイプ 3.被害者に対する暴力 4.強盗犯の空間行動 5.強盗事件発生の季節変動 6.おわりに 226 Column 7 災害時の犯罪 第13章 放 火 1.放火の基礎的研究 2.放火の分類 3.放火の環境心理学的アプローチ Column 8 交通ひき逃げ 第14章 サイバー犯罪 1.はじめに 2.サイバー犯罪の現状 3.サイバー犯罪に対する刑事法的対応 4.まとめ 第15章 マインド・コントロールと犯罪 1.マインド・コントロールとは何か? 2.現在のマインド・コントロール理論 3.マインド・コントロールと反社会的活動 Column 9 振り込め詐欺 第Ⅱ部 捜査・防犯・矯正 第16章 犯罪者プロファイリング前史からFBI 手法まで 1.部外専門家によるFBI 以前の犯罪者プロファイリング 2.FBI による犯罪者プロファイリング 3.犯罪捜査におけるFBI の取り組みの影響力 Column 10 犯罪の熱法則 第17章 統計的プロファイリング 1.統計的プロファイリングとは 2.統計的プロファイリングとデータ 3.犯行テーマベースアプローチ 4.犯行行動ベースアプローチ 5.さいごに Column 11 犯罪原因への生物学的アプローチ 第18章 犯罪者プロファイリングの実際と展開 1.犯罪者プロファイリングの運用 2.ベイジアンアプローチ Column 12 殺人の進化心理学的アプローチ 第19章 地理的プロファイリング 1.地理的プロファイリング 2.クライムマッピング Column 13 犯罪原因への社会学的アプローチ 第20章 ポリグラフ検査 1.ポリグラフ検査の実務と運用 2.自律神経系のポリグラフ検査 第21章 中枢神経系のポリグラフ検査 1.脳波を用いたポリグラフ検査 2.機能的脳イメージングを用いたポリグラフ検査 Column 14 サイコパスとは 第22章 目撃証言 1.犯罪捜査における目撃証言の重要性と心理学 2.知覚・記銘段階 3.保持段階 4.想起段階 第23章 子ども,高齢者の目撃証言 1.子どもの目撃証言 2.高齢者の目撃証言 Column 15 裁判員の意思決定 第24章 取調べ 1.認知インタビュー 2.取調べを取り巻く課題 第25章 人質立てこもり事件と交渉 1.人質立てこもり事件のタイプ 2.人質交渉のテクニック 3.人質交渉研究の今後の展開 第26章 マス・メディアと犯罪 1.マス・メディアの役割と犯罪報道 2.センセーショナリズムと人権の保護 3.犯罪促進要因としてのマス・メディア:暴力的メディアの影響 4.劇場型犯罪 Column 16 外国人犯罪 第27章 地域防犯 1.地域防犯活動の実際 2.地域防犯に関する理論 第28章 矯正,更生保護 1.日本の矯正・更生保護の状況 2.日本の犯罪者処遇に影響を与えたRNR モデル 3.日本の犯罪者処遇効果についての研究 Column 17 量刑判断
「悪いことをする→反省させる」は逆効果。犯罪者のリアルな生態を踏まえた超効果的な更生メソッド。 「悪いことをする→反省させる」は逆効果! 累犯者は「反省」がうまい。本当に反省させるなら「加害者の視点で考えさせる」方が効果的――。犯罪者のリアルな生態を踏まえて考えた超効果的な更生メソッド。
犯罪の準備状態である個人の反社会性の形成と、犯罪行為そのものの発生機構を区別して分析するという立場から犯罪の原因について探究した書。個人と社会環境の両側面に焦点をあてながら、犯罪原因を論じてきた主要な理論をとりあげ、日本の実証研究の成果も含めて丹念に考察を進めていく。 1章 現代日本の犯罪動向-日本は安全な社会か? 2章 犯罪原因の科学的研究-犯罪研究はどのように始まったか? 3章 犯罪の社会的要因-犯罪は環境のせいか? 4章 犯罪の個人要因-犯罪者には特有の資質や性格があるのか? 5章 犯罪の発達的要因-何が人を犯罪者に育てるのか? 6章 犯罪原因の統合的理解-犯罪原因の体系的モデル化は可能か? 7章 さまざまな犯罪者たち-犯罪者のタイプは事件によって違うのか?
殺人現場では靴をお脱ぎください 殺しのワインはいかがでしょう 綺麗な薔薇には殺意がございます 花嫁は密室の中でございます 二股にはお気をつけください 死者からの伝言をどうぞ 宝生家の異常な愛情
この世には「反省以前の子」が沢山いる――。困っている彼らを社会生活に導く超実践的メソッド。 この世には「反省以前の子ども」が沢山いる。認知力が弱く「ケーキを等分に切る」ことすらできない――。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、彼らを社会生活に導く超実践的メソッドを公開。
マッチングアプリ、精子提供、YouTuber……。現代の歪みを暴く、日本推理作家協会賞受賞作を含めた新時代のミステリ短篇集。 ミステリ界の超新星が仕掛ける、五つの罠。日常に潜む小さな〝歪み〞を、あなたは見抜くことができるか。子供が四人しかいない島で、僕らは「YouTuber」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとたちがよそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)。日本の〈いま〉とミステリが禁断の融合! 緻密で大胆な構成と容赦ない「どんでん返し」の波状攻撃に瞠目せよ。日本推理作家協会賞受賞作を含む、痺れる五篇。
行動科学と捜査学に基づく、この技法の真の姿に迫る。 凶悪犯罪と戦うために生み出された捜査の有力な「道具」,それが犯罪者プロファイリング。実際の犯罪捜査現場と学術的な研究とが密接に結びついて進展しているその真の姿を,さまざまな視点から紹介する。 社会を震撼させ多くの人々に強い不安感を抱かせる凶悪犯罪や連続犯罪に対応するため,新たな捜査手法として登場した「犯罪者プロファイリング」。高い志と冷静な判断力を兼ね備える現役プロファイラーたちが,わが国で実際に起こった殺人,連続強盗,性犯罪などの分析例を平易に紹介することで,その全貌が明らかになる。
すべては「性暴力を考える」ところから始まった。犯罪被害者の取材を通して見えてきた驚くべき「現実」。なぜ彼らの人権の問題は置き去りにされてきたのか。まず被害者の言葉に耳を傾けてほしい-。そして今、法制度、相談・支援対策はどうなっているのか。急速に動き始めた日本の現状を追究する。暴力に満ちた現実を変えるために、報道の現場から発信された渾身のレポート。 1 見えない地平-置き去りにされた被害者 1998 2 教わったこと 3 動き始めた被害者支援-日本の現状 1999 4 "先進国"イギリスを取材する(1988) 5 原点としての「性暴力を考える」(1996)
デビュー作にして5冠達成! 待望の文庫化!! 21世紀最高の大型新人による前代未聞のクローズド・サークル 豪華キャストによる映画化! 監督:木村ひさし 脚本:蒔田光治 出演:神木隆之介 浜辺美波 中村倫也ほか 2019年全国東宝系にて公開 神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通うもう一人の名探偵、剣崎比留子と共に曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、ペンション紫湛荘を訪れる。初日の夜、彼らは想像だになかった事態に見舞われ荘内に籠城を余儀なくされるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。たった一時間半で世界は一変した。数々のミステリランキングで1位に輝いた第27回鮎川哲也賞受賞作!
ワードマップ 犯罪捜査の心理学 目次 はじめに 第Ⅰ部 犯罪捜査の心理学 犯罪心理学犯罪者の心理はどのように研究されているか 捜査心理学心理学を使って犯罪捜査を支援する プロファイリングの誕生どのようにして誕生したのか FBI方式のプロファイリング連続殺人犯の犯人像を推定する リヴァプール方式のプロファイリング最先端の統計学で犯罪捜査を支援する 犯行テーマ分析なぜ犯人はその手口を使用するのか プロファイリングのための統計解析統計学を駆使して犯人像を推定する手法 リンク分析どの犯罪が同一犯によって行われたのかを推定する 地理的プロファイリング犯人の居住地と次の犯行地点を推測する 動作・行動からのウソの見破りノンバーバルコミュニケーションでウソは見破れるか ポリグラフ検査生理反応で犯人を選別するテクノロジー 中枢神経系の指標を用いた虚偽検出脳から犯人を識別するテクノロジー 目撃者の証言目撃者の記憶はじつは脆弱である 子ども・高齢者の目撃証言子どもと高齢者から正確な目撃証言を聴取するために 似顔絵/モンタージュ写真/面割り目撃者の見た犯人の顔を再現するための技術 取調べ犯人を自供させるためのコミュニケーション技術 人質交渉人質を安全に解放し犯人を殺さずに確保する技術 第Ⅱ部 凶悪犯の人格と行動パターン 連続殺人連続殺人犯の動機と行動、プロファイリング 幻覚型連続殺人妄想が引き起こす連続殺人 使命型連続殺人信念が引き起こす連続殺人 快楽型連続殺人なぜ性欲が連続殺人を引き起こすのか 黒い未亡人型連続殺人伝統的で代表的な女性の連続殺人 死の天使型連続殺人なぜナースが患者を殺すのか 大量殺人なぜ、全員殺してやると考えるのか テロリズムその殺人に大義はあるか 放 火住宅街を恐怖に陥れる凶悪犯罪 レイプレイプ犯の動機は本当に性欲なのか 子どもに対する性犯罪なぜ彼らは子どもを狙うのか ストーキング被害者を守るためにストーカーの行動を分析する ドメスティックバイオレンス/デートバイオレンス なぜ暴力から逃れることができないのか 強 盗犯人はなぜその店に押し入るのか 人名索引 事項索引 ■装幀=加藤光太郎
平成一七年度から一九年度に行われた厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業)による「犯罪被害者の精神健康の状況とその回復に関する研究」の研究班の成果を中心に構成。 第1部 犯罪被害者支援に関する基礎知識(犯罪被害者支援とメンタルヘルス 精神医療現場での治療と対応 精神科医療機関における犯罪被害者への治療の現状 地域精神保健における犯罪被害者への相談および診療の実際) 第2部 メンタルヘルス領域における犯罪被害者の治療と対応の実践(犯罪被害者治療の実践的組み立てと連携 犯罪被害者の実践的心理カウンセリング 犯罪被害者の実践的治療) 第3部 犯罪被害者の心理治療各論(遺族のメンタルヘルスと対応 性暴力被害者のメンタルヘルスと治療 虐待被害を受けた人のメンタルヘルスと治療 DV被害者のメンタルヘルスと対応 PTSDに対する特別な心理療法 援助職のメンタルヘルスとその支援) 第4部 地域精神保健における犯罪被害者の支援(精神保健福祉センターにおける犯罪被害者の支援 保健所における事件・事故・災害時のPTSD対策の事例検討) 第5部 どのように司法とかかわるか(犯罪被害者と刑事司法 司法と犯罪被害者-鑑定書と証言の実際 犯罪被害者の鑑定書の書き方の実際 弁護士との連携)
心臓をえぐり取られた少年。事件を担当する国家刑事警察の殺人捜査特別班に、かつてのトップのプロファイラーが加わる。だがこの男、自信過剰で協調性ゼロの迷惑男だった。
画家は密室で殺され、一ヵ月後には六人の若い女性が行方不明に! 奇想天外の構想で名探偵御手洗潔をデビューさせた、衝撃的傑作。 密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!? 名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作、完全版! 二〇一一年十一月刊行の週刊文春臨時増刊「東西ミステリーベスト一〇〇」では、日本部門第三位選出。 密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!? 名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作、完全版! 二〇一一年十一月刊行の週刊文春臨時増刊「東西ミステリーベスト一〇〇」では、日本ミステリー部門第三位に選出。 プロローグ AZOTH I 四十年の難問 文次郎手記 II 推理続行 III アゾート追跡 読者への挑戦 IV 春雷 第二の挑戦状 V 時の霧のマジック アゾートの声 改訂完全版あとがき
現代日本において「社会を変える」とはどういうことなのか? 歴史的、社会構造的、思想的に考え、新しい可能性を語る500ページ。 〈私はしばしば、「デモをやって何か変わるんですか?」と聞かれました。「デモより投票をしたほうがいいんじゃないですか」「政党を組織しないと力にならないんじゃないですか」「ただの自己満足じゃないですか」と言われたりしたこともあります。しかし、そもそも社会を変えるというのはどういうことでしょうか。〉(「はじめに」より) いま日本でおきていることは、どういうことか? 社会を変えるというのは、どういうことなのか? 歴史的、社会構造的、思想的に考え、社会運動の新しい可能性を探る大型の論考です。 第1章 日本社会はいまどこにいるのか 第2章 社会運動の変遷 第3章 戦後日本の社会運動 第4章 民主主義とは 第5章 近代自由民主主義とその限界 第6章 異なるあり方への思索 第7章 社会を変えるには
日本の犯罪心理学における空白部分を埋める/日本の犯罪心理学の空白を埋め、新しい知見を示す米国決定版テキスト。 日本の中核である犯罪者の心理鑑定・査定,処遇,矯正研究に加え,医学・生理学,社会学,法学,行政学に関する内容を包括的かつ正確に記述。日本の犯罪心理学における空白部分を埋め新しい知見を示す,米国の決定版テキスト。 本書は,行動科学としての心理学の視点から,犯罪者の知覚・推論・信念・意思決定・態度を規定している様々な要因を包括的に追求。また,今まで日本で犯罪心理学の中心をなしてきた犯罪者の心理鑑定・査定,処遇,矯正研究に加え,医学・生理学,社会学,法学,行政学に関する内容をバランスよくかつ詳細に記述。日本の犯罪心理学における空白部分を埋め新しい知見を示す,米国の決定版テキスト。 第1章 犯罪行動学への招待 犯罪理論における人間性の観点 犯罪学の観点 犯罪行動の定義 FBIの報告システム 自己報告研究 被害調査 ◆本書の焦点 第2章 少年犯罪-発達的要因- 少年司法小史 少年非行の定義 少年犯罪の性質と範囲 校内犯罪 凶悪非行少年 社会的危険性(リスク)因子 心理学的危険性(リスク)因子 知能と非行 性別と少年犯罪 少年犯罪の予防と処遇 ◆要約と結論 第3章 犯罪行動の原因-生物学的要因- 生来性犯罪者 体型と犯罪 双生児研究 養子研究 パーソナリティと犯罪に関するアイゼンクの理論 ◆要約と結論 第4章 サイコパス-生物心理学的要因に焦点を当てて- 歴史的背景 行動上の特徴 犯罪的サイコパス サイコパスを識別する心理学的測度 累犯性 治療と更正の方法 女性サイコパス 人種・民族的な違い 少年サイコパス 精神病質学上の差異 サイコパスの少年時代 ◆要約と結論 第5章 犯罪行動の原因-学習と状況要因- 行動主義 社会的学習 欲求不満からもたらされた犯罪行為 犯罪行動の状況的誘発と規定要因 ◆要約と結論 第6章 犯罪と精神障害 精神病の定義 精神障害と暴力 精神障害のある被告と犯罪者 特異な抗弁としての精神障害 危険と危険性(リスク)査定 ◆要約および結論 第7章 人間の攻撃性と暴力 攻撃の定義 攻撃における理論的展望 攻撃の認知モデル 顕在攻撃行動と潜在攻撃行動 環境要因 マスメディアの影響 攻撃性の被害者要因 攻撃性の生理学 ◆要約と結論 第8章 殺人,暴行,および家族内暴力 定義 殺人に関する社会学的関連変数 暴行の社会学的関連変数 家族内暴力 家族内暴力の理論的解釈 家族内暴力の撲滅 ◆要約と結論 第9章 殺人に関するより詳細な検討 捜査手法 プロファイリング 複数殺人犯 連続殺人犯 連続殺人犯のタイプ 大量殺人犯 テロリズム 暴力犯罪に一般的な心理学的要因 認知的自己調整と暴力 没個性化と群衆暴力 ◆要約と結論 第10章 性犯罪 性犯罪者に関する法律 レイプ ペドフィリア(小児性愛) 露出症(露出狂) のぞきとフェティシズム(拝物性愛) 性犯罪者の治療 ◆要約と結論 第11章 経済犯罪,風紀紊乱罪,その他各種犯罪 侵入窃盗 非侵入窃盗と自動車・オートバイ盗 詐欺と個人情報窃盗 万引き 売春 強盗 ホワイトカラー犯罪と職業犯罪 サイバー犯罪 人質事件 放火 爆破事件 ◆要約と結論 第12章 ドラッグと犯罪 主要ドラッグの分類区分 幻覚性大麻 興奮剤 麻薬 抑制剤 ◆要約と結論 第13章 矯正の心理学 矯正心理学の仕事 矯正システム 犯罪者を罰する社会的根拠 分類(鑑別)と予測 拘禁の心理的影響 処遇と更正 ◆要約と結論
強盗、詐欺、誘拐、殺人から、知能犯罪、組織犯罪と政治的陰謀まで、犯罪をとおして人間と社会の本質をみきわめたい人のための一冊。 強盗、詐欺、誘拐、殺人から、知能犯罪、組織犯罪、暗殺と政治的陰謀まで、世界中の歴史に残る犯罪を、オールカラーの写真や図解とともに解説。事件の概要にとどまらず、犯罪者の心理や多様な捜査方法、社会に与えた影響まで、幅広く考察する。犯罪をとおして人間と社会の本質をみきわめたい人のための一冊。
のどかな集落で連続する謎の事件。真相解明に乗り出すのは、その地に移り住んだミステリ作家。田園の裏に隠された真実とは──。 ミステリ作家vs連続放火犯 のどかな集落を揺るがす闘い! 東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は、消防団に勧誘される。迷った末に入団を決意した太郎だったが、やがてのどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知る───。連続放火事件に隠された真実とは? 地方の小さな町を舞台にした、池井戸作品初の“田園"小説として、「小説すばる」連載中から話題を呼んだ珠玉のミステリ。 【著者プロフィール】 池井戸潤(いけいど・じゅん) 1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『ノーサイド・ゲーム』『シャイロックの子供たち』などがある。
プロローグ 泣き女の殺人 インタールード. 1 水鏡荘の殺人 インタールード. 2 女子高生連続絞殺事件 インタールード. 3 VSエリミネーター エピローグ
一通の告発文。そこには過去のある出来事を想起させる一文が書かれていた。ついに、あのことを話さねばならない時がやってきたのか。 深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある”闇”があった。それをついに明かさねばならない時が来てしまったのかと、懊悩する。 『夜行観覧車』『Nのために』のスタッフが結集し、本作『リバース』は2017年にドラマ化。主人公の深瀬和久には藤原竜也。恋人役には戸田恵梨香。深瀬の親友、広沢由樹には小池徹平。深瀬の大学時代のゼミ仲間には市原隼人、玉森裕太、三浦貴大など出演し話題になった。
怜悧・大胆・精緻。新感覚ミステリの傑作。ハサミ男=美少女連続殺人鬼。死体の首には鋭く光るハサミが一丁! 美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作! 【2005年公開映画「ハサミ男」原作】(講談社文庫) 連続美少女殺人鬼、通称・ハサミ男の正体は 鋭利に磨かれたハサミを死体の首につきたてる殺人鬼。通称・ハサミ男がねらった美少女が殺された。しかも、ハサミ男の手口で――。圧倒的知力に満ちた傑作長編。
9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? メフィスト賞作家・新境地の一作! 「週刊文春ミステリーベスト10」&「MRC大賞2022」堂々ダブル受賞! 9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? 大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。 翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。 そんな矢先に殺人が起こった。 だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。 タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。 その他ミステリーランキングにも続々ランクイン! 本格ミステリ・ベスト10 2023 国内ランキング(原書房) 第2位 このミステリーがすごい! 2023年版 国内編(宝島社) 第4位 ミステリが読みたい! 2023年版 国内篇(早川書房) 第6位 ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 小説部門(KADOKAWA) 第7位
人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。 人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。道尾秀介の真骨頂がここに! 最初の直木賞ノミネート作品、第62回日本推理作家協会賞受賞作品。(講談社文庫) ど派手なペテン、仕掛けてやろうぜ!! 「このミス」常連、各文学賞総なめの文学界の若きトップランナー、最初の直木賞ノミネート作品 道尾秀介の大人気作品がついに文庫化! 第62回日本推理作家協会賞受賞作品 人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。道尾秀介の真骨頂がここに!
8人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた8人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに1人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。7人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった……。
主なミステリーランキングで3冠を制覇し、幅広い読者を驚嘆させた短篇集の金字塔。 「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが……。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、「夜警」「関守」の全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。
爆発を予言する男vs.警察!? 都民1400万人を人質にとる無差別爆破テロは、止められるのか。 ★★★祝・W1位!!★★★ 日本最大級のミステリランキング、『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)、『ミステリが読みたい! 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)国内篇で驚異の2冠!! これを読まねば、“旬”のミステリーは語れない! ◎第167回直木賞候補作◎ ◎各書評で大絶賛!!◎ 東京、炎上。正義は、守れるのか。 些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。 たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。 直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。 「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。 警察は爆発を止めることができるのか。 爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。 【業界、震撼!】 著者の集大成とも言うべき衝撃の爆弾サスペンスにしてミステリの爆弾。取扱注意。 ーー大森望(書評家) この作家は自身の最高傑作をどこまで更新してゆくのだろうか。 ーー千街晶之(書評家) 登場人物の個々の物語であると同時に、正体の見えない集団というもののありようを描いた力作だ。 ーー瀧井朝世(ライター) この作品を読むことで自分の悪意の総量がわかってしまう。 ーー櫻井美怜(成田本店みなと高台店) 爆風に備えよ。呉勝浩が正義を吹き飛ばす。 ーー本間悠(うなぎBOOKS) 自分はどちらの「誰か」になるのだろう。 ーー山田麻紀子(書泉ブックタワー)
口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。
文学の知識-皆無、哲学の知識-皆無。毒物に通暁し、古今の犯罪を知悉し、ヴァイオリンを巧みに奏する特異な人物シャーロック・ホームズが初めて世に出た、探偵小説の記念碑的作品。ワトスンとホームズの出会いから、空家で発見された外傷のないアメリカ人の死体、そして第二の死体の発見…と、息つく間もなく事件が展開し、ホームズの超人的な推理力が発揮される。 目次 第一部 元陸軍軍医 医学博士 ジョン・H・ワトスンの回想録再刻 第一章 シャーロック・ホームズ君 / 9 第二章 推理学 / 21 第三章 ロウリストン・ガーデン事件 / 36 第四章 ジョン・ランスの話 / 53 第五章 広吿を見てきた男の話 / 64 第六章 グレグスンの手腕 / 75 第七章 暗中の光明 / 90 第二部 聖徒の国 第一章 アルカリ大平原 / 107 第二章 ユタの花 / 123 第三章 ジョン・ファリア予言者と語る / 133 第四章 命がけの脱走 / 141 第五章 復讐の天使団 / 156 第六章 ワトスン博士の回想録(続篇) / 169 第七章 結末 / 187 解説 / 195
注意することだ-ポアロのもとに届けられた挑戦状。その予告通り、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され…。新訳でおくる著者全盛期の代表作。
全世界を揺るがせた歴史ミステリの大ベストセラー! ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描〈ウィトルウィウス的人体図〉を模した形で横たわっていた。殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィーは、一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く……。 ルーヴル美術館のソニエール館長が館内のグランド・ギャラリーで異様な死体で発見された。殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。
数々の舞台になってきた、世界的名作を読みやすい新訳で! 19世紀末、パリ。華やかなオペラ座の舞台裏では、奇怪な事件が続発していた。首吊り死体、シャンデリアの落下。そして、その闇に跋扈する人影。“オペラ座の怪人”と噂されるこの妖しい男は、一体何者なのか? オペラ座の歌姫クリスティーヌに恋をしたために、ラウラはこの怪異に巻き込まれる。そして、運命の夜、歌姫とラウルは、まるで導かれるように、恐ろしい事件に飲み込まれていく――。 夜毎華麗な舞台が繰り広げられる世紀末のオペラ座。その裏では今日もまた、無人の廊下で足音が響き、どこからともなく不思議な声が聞こえてくる。どくろの相貌を持つ〈オペラ座の怪人〉とは何ものなのか?
現代ミステリの最高峰が贈る、すべてのミステリファンへの最高のプレゼント! 1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは……。その死は小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていく。燃やされた肖像画、消えた毒薬、謎の訪問者、そして第二の死。病を抱えた名探偵アティカス・ピュントの推理は――。現代ミステリのトップ・ランナーによる、巨匠クリスティへの愛に満ちた完璧なオマージュ作品!
監禁され、死を目前にした女アレックス――彼女の心に秘められた壮絶な計画とは? 英米ミステリ界を戦慄させた驚愕と慟哭の傑作! あなたの予想を全て裏切る究極のサスペンス! 監禁され、死を目前にした女アレックス――彼女の心に秘められた壮絶な計画とは? 英米ミステリ界を戦慄させた驚愕と慟哭の傑作!
鋭敏な推理力を持つ引退した俳優ドルリー・レーンは、ニューヨークの路面電車で起きた殺人事件への捜査協力を依頼される。ニコチン毒を塗ったコルク球という異様な凶器が使われた、あまりにも容疑者が多い難事件から、ただひとりの犯人Xを指し示すべく、名探偵は推理と俳優技術のかぎりを尽くす。巨匠クイーンがバーナビー・ロス名義で発表した、本格ミステリ史に燦然と輝く〈レーン四部作〉の開幕を華々しく飾る、傑作中の傑作。
平和な町で起きた事件に巻き込まれていく、自称「無法者」の少女と過去に囚われた警察官。彼女らがたどり着いた哀しい真相とは――? 自称「無法者」の少女ダッチェスと、過去に囚われた警察署長ウォーク。彼女たちの町に、かつての事件の加害者ヴィンセントが帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱しダッチェスとウォークを巻き込んでいく。そして、新たな悲劇が起こり……解説/川出正樹
*第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇 *第2位『このミステリーがすごい! 2022年版』海外編 *第2位〈週刊文春〉2022ミステリーベスト10 海外部門 *第2位『2022本格ミステリ・ベスト10』海外篇 *第2位 2022年本屋大賞 翻訳小説部門 イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)”に取り組んでいた。題材は5年前の少女失踪事件。交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自殺したと発表した。少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る。調査と推理で次々に判明する新事実、二転三転する展開、そして驚きの結末。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、イギリスで大ベストセラーとなった謎解き青春ミステリ!
ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面面は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。被害者は、毒がしこまれた、新製品という触れ込みのチョコレートを試食した夫妻。夫は一命を取り留めたが、夫人は死亡する。だが、チョコレートは夫妻ではなく他人へ送られたものだった。事件の真相や如何に?会員たちは独自に調査を重ね、各自の推理を披露していく-。