【2023最新】「行動科学」のおすすめ本!人気ランキング
- 嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え
- 影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか
- 今日から使える行動心理学 (スッキリわかるシリーズ)
- マンガでわかる! 心理学超入門
- 教養としての認知科学
- アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)
- 基礎から学ぶ認知心理学 -- 人間の認識の不思議 (有斐閣ストゥディア)
- 行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書)
- 心理学・入門 -- 心理学はこんなに面白い 改訂版 (有斐閣アルマ > Interest)
- 人を動かす 文庫版
人間はどのように世界を認識しているか? 「情報」という共通言語のもとに研究を進める認知科学が明らかにしてきた,知性の意外なまでの脆さ・儚さと,それを補って余りある環境との相互作用を,記憶・思考を中心に身近なテーマからわかりやすく紹介. 【円城塔氏(作家)推薦の辞】 「この本を読むと,人間は自分で思っているよりも,いい加減なものだとわかる.いい加減な人が読むべきなのはもちろんだが,自分はしっかりしていると思っている人こそ,読むべきである.」 【長谷川寿一氏(東京大学教授)】 「知性とは何か? この問いに挑む認知科学は諸科学が交わるホットスポットだ. 東大駒場の名物講義を是非あなたにも.」 第1章 認知的に人を見る 認知科学とは 知的システム しくみ、はたらき、なりたち 学際科学としての認知科学 情報——分野をつなぐもの 生物学的シフト 認知科学を取り巻く常識? 第2章 認知科学のフレームワーク 表象と計算という考え方 さまざまな表象 知識の表象のしかた 認知プロセスにおける表象の役割 第3章 記憶のベーシックス 記憶の流れ 記憶と意図 一瞬だけの記憶——感覚記憶 人の記憶はRAMか——短期記憶とチャンク ワーキングメモリ——保持と処理のための記憶 知識のありか——長期記憶 情報を加工する——短期記憶から長期記憶へ 思い出しやすさ——符号化特定性原理 思い出していないのに思い出す——潜在記憶とプライミング まとめ 第4章 生み出す知性——表象とその生成 はかない知覚表象 言葉と表象 作り出される記憶 記憶の書き換え 仮想的な知識——アナロジー まとめ——表象とは何なのか 第5章 思考のベーシックス 新たな情報を生み出す——推論 目標を達成する——問題解決 選ぶ——意思決定 人間の思考のクセ まとめ 第6章 ゆらぎつつ進化する知性 四枚カード問題、アゲイン データに基づき考える 思考の発達におけるゆらぎ ひらめきはいつ訪れるのか まとめ——多様なリソースのゆらぎと思考の変化 第7章 知性の姿のこれから 表象の生成性 身体化されたプロセスとしての表象 世界への表象の投射 思考のゆらぎと冗長性 世界というリソース おわりに 引用文献 索引
人間の認識のしくみとその「不思議さ」に迫る認知心理学の魅力が満載の,考えながら体感しながら学べる新しいタイプの入門テキスト。 私たちは本当に自分自身を正しく認識しているだろうか。毎日目にしていても思い出せないことがあるのはなぜか。記憶や感覚,思考といった認識のしくみの科学であり,「人間の賢さと愚かさ」に迫る認知心理学の魅力を発見しながら考えながら学べる体験型入門テキスト。 第1章 「誤り」から見る認知心理学 第2章 感じる─感覚 第3章 捉える─知覚 第4章 覚える─記憶の基礎 第5章 忘れる─記憶の展開 第6章 わかる─知識の成り立ち 第7章 考える─問題解決と推論 第8章 決める─判断と意思決定 第9章 気づかない─潜在認知 第10章 認知心理学の歩み
失敗行動や犯罪の原因は、"心"に求められることが多い。「あいつはやる気がない」「過去のトラウマだ」等々。しかし、これでは評価にこそなりえても、問題解決にはつながらない。行動分析学は、ヒト及び動物の行動を「行動随伴性」という独自の概念によって明らかにするもので、行動の原因を個体内部、つまり心ではなく、個体を取り巻く外的環境に求めていく。アメリカの心理学者スキナーが創始した学問体系である。介護や医療、ビジネス、スポーツ、家庭などさまざまな現場で応用されており、大きな成果をあげてきた。本書は、日本における第一人者による、わが国初の一般用入門書である。 第1章 心理学をめぐる誤解(心とこころ 心理学にはいろいろある ほか) 第2章 行動の原理(好子出現の強化 嫌子消失の強化 ほか) 第3章 行動をどのように変えるか(新年の誓いはなぜ破られるか? 知識こそが行動の源なのか? ほか) 第4章 スキナーの思想と実験的行動分析(スキナーの哲学 はじめはネズミ、そしてハトへ ほか) 第5章 言語行動(人間の特徴は、言葉の使用である スキナーの『言語行動』 ほか)
心理学の定番入門書がそのままのコンパクトさで生まれ変わりました。「心理学の仕事」「研究法」「研究倫理」などのトピックが加わりいっそう社会に生きる心理学を感じられる内容に。ブックガイドも充実した心理学の必携書。公認心理師を目指す方にも。 序 章 心理学ってなんだ?──心理学の仕事とテーマ 第Ⅰ部 身近に感じる心理学 第1章 心理に関する支援を行う──臨床心理学 第2章 性格は変えられるか──性格と個人差の心理学 第Ⅱ部 心理学で日常生活を読み解く 第3章 身近な人や社会との関係──社会的行動の心理学 第4章 人が生まれてから死ぬまで──発達心理学 第5章 心を測る──心理学的アセスメント 第Ⅲ部 心理学のコアな原理 第6章 世界をどうとらえるか──知覚・認知・記憶の心理学 第7章 あなたはなぜそのように行動するのか──行動と学習の心理学 第Ⅳ部 心理学の歴史と方法 第8章 心はどう探究されてきたか──心理学の歴史 第9章 データから心を探る──心理学の研究法
「認識」について,実験の醍醐味に触れながら,基礎的な内容から新しい知見までをカバーした,コンパクトで読みやすい入門書。 人間は世界をどのように認識しているのか。当たり前になしえている「認識」の背後にからみ合う複雑な営みを,1つ1つ解き明かしていく実証的・科学的手法の醍醐味を堪能してほしい。初版刊行後の新しい知見も盛り込んだ,コンパクトで読みやすい入門書。 第1章 認知心理学の誕生と変貌――情報工学から機能的生物学へ=道又 爾 第2章 知覚の基礎――環境とのファーストコンタクト=北〓崎充晃 第3章 高次の知覚――見ることから理解することへ=道又 爾 第4章 注 意――情報の選択と資源の集中=大久保街亜・道又 爾 第5章 表 象――こころの中身,その形式=大久保街亜 第6章 記 憶――過去・現在・未来の自己をつなぐ=今井久登 第7章 言 語――成長する心の辞書システム=山川恵子 第8章 問題解決と推論――普遍性と領域固有性の間で=黒沢 学
行動経済学の基本となる考え方をイラスト図解で簡単に示し、それをビジネスや生活に生かす為の方法を豊富な実例とともに紹介します。 行動経済学は個人の心理を扱う経済学で、知識ゼロの人でも理解しやすく、かつ実際のビジネスに役立つテーマです。行動経済学の研究対象である、人間の非合理的な意思決定方法を学べば、営業職にも企画職にも生かすことができます。例えば、宿泊予約サイトにリアルタイムの閲覧者数を表示することで、「これだけ注目されているならいいホテルに違いない」「急がないと埋まってしまうかもしれない」と思わせて予約を促す仕組みは行動経済学の活用と言えます。 本書は行動経済学の基本となる考え方をイラスト図解で簡単に示し、それをビジネスや生活に生かすための方法を豊富な実例とともに紹介します。「見るだけで会話・説明ができる」というシリーズコンセプトの通り、この本を読めば行動経済学的な視点で戦略や企画を提案することができるようになります。 著者は『東大教授が教えるヤバいマーケティング』(KADOKAWA)など著書多数の東大教授、阿部誠先生。個人の心理に着目したマーケティング研究の第一人者がおくる、ビジネスパーソンのための行動経済学の本です。
「すぐに弱音を吐いてしまう」「ダイエットに失敗する」…日常ありがちな私たちの行動を分析するのに、難しい理論はいらない。心理学のメインテーマともいえる「なぜ、その人は○○をしてしまうのか」という問いへの答えを「心」ではなく、「外部の環境」に求めるのが行動分析学だ。「好子」「嫌子」「出現」「消失」。あらゆる行動は、四つのキーワードで分析可能であり、不登校から潔癖症まで、様々な問題行動を劇的に改善することができる。本書は、そうした改善の実例を豊富に揃えるとともに、最新の知見も交えた実践の書である。 第1章 その行動をするのはなぜ? 第2章 行動に影響を与えるメカニズム(基本形) 第3章 行動がエスカレートしたり、叱られても直らないのはなぜ? 第4章 行動に影響を与えるメカニズム(応用形) 第5章 行動は見た目よりも機能が大事 第6章 日常のありふれた行動も
猿蟹合戦とは何か.国語入試問題必勝法.時代食堂の特別料理.靄の中の終章.ブガロンチョのルノアール風マルケロ酒煮.いわゆるひとつのトータル的な長嶋節.人間の風景
行動経済学を、マーケティング領域へ! ものが売れない時代の最強ツール 本書の狙いは、行動経済学を「マーケティング」につなげること−−。 今、最もホットなビジネス理論の1つである「行動経済学」。 しかしながら、その注目度に反して、ビジネスプラニングの表舞台に上がってくる機会は決して多くありません。 この学問に興味を持ったビジネスパーソンからも、いかに「転用」すればいいかわからず、活用を断念したという声をよく聞きます。 その主な理由は以下の3つ。 ①言葉が難しいから ②体系化されていないから ③検討フレームワークになっていないから こうした課題を解決し、行動経済学をマーケティング領域で実践的に活用するためのエッセンスまとめたのが本書です。 行動経済学の基礎についての説明を行うほか、 各理論を目的別5カテゴリーに分類し、26の切り口として整理、 アナロジカル・シンキングを使って、現場で使える施策に落としこむまでを順を追って解説します。 理屈だけでは突破できない昨今の成熟化社会において、生活者の感情的、非論理的な判断や選択のメカニズムを説き明かし、それを逆手に取った攻略法、いわば「心のスキ」を突く手法が、まさにこんな時代における事業戦略やマーケティング戦略を考える上での一つの突破口になり得るはずです。 本書が、読者の皆さまが新たなマーケティング施策アイデアを創発する際の、一助になれれば幸いです。 行動経済学を、マーケティング領域へ!ものが売れない時代の最強ツール はじめに ■CHAPTER1 マーケティング戦略と、行動経済学との距離感 ・通念としての「マーケティング戦略」とは何か ・典型的な「非合理的な判断」 ・行動経済学は、なぜ使いにくいのか ・行動経済学を、マーケティング領域へ ・参考編 各種理論の整理 コラム1 「ナッジ」について ■CHAPTER2 行動経済学をマーケティングにつなげる26の切り口 ・効率良く「好感認知」をつくるための5つの切り口 1ユーザーを広告塔に 2それとわかるデザイン 3強力パートナーに乗る 4社会的トピックに紐付け 5ファンから情報発信 コラム2 クレジットカードに対するホンネ ・新たなニーズを創るための7つの切り口 6リスクを強制想起 7新たな「敵」の紹介 8新習慣の創出 9いい言い訳の提供 10節目需要の創出 11ひとまず保有させる 12とにかく近くに コラム3 ある家電量販店にいた、PCのセールスパーソン ・魅力的なものに見せるための5つの切り口 13とにかくNo.1 14レア感の醸成 15優良なる未知のもの 16共感醸成ストーリー 17第三者レコメンド コラム4 「ジンクピリチオン効果」の最強事例と思うもの ・購入ストレスを低減するための4つの切り口 18購入リスクがゼロ 19選択肢の絞り込み 20面倒ごとの先送り 21相対的に選ばせる コラム5 マイナンバーの普及率はなぜ低いか ・自然に継続させるための5つの切り口 22「継続する状態」を最初から 23「一定期間の利用」が前提 24こまめな達成感 25更新タイミング可視化 26続けないと損 コラム6 続けるには、とにかく「宣言」することがベスト ■CHAPTER 3 「26の切り口」を使って、マーケティングアイデアを創出する方法 ・アナロジカル・シンキングとは ・「26の切り口」を基点とした、アナロジカル・シンキングの手順 ・シミュレーション・ワーク ステップ1:前提条件の整理 ステップ2:「顧客価値」の掘り起こし ステップ3:「阻害要因」の探索 ステップ4:「26の切り口」を使ったアイデア導出 ステップ5:アイデアの絞り込みと精緻化 おわりに
理論と実践の双方向から「行動分析学」を体系的に解説。幅広い内容をコンパクトに収めた決定版。各種ツールも充実。 「行動分析学」を初めて学ぶ方に向けた概説テキスト。行動の分析を一つの軸に,基礎理論と臨床・日常場面への応用をリンクさせる一冊です。演習問題や事例紹介など,充実のツールで学びをサポート。医療福祉の現場に立つ方にもおすすめ。 第1章 心とは何か──行動分析学から接近する 第2章 観察法と実験法──行動を科学するために 第3章 生得性行動──経験によらない個体の行動とは 第4章 レスポンデント──環境の機能を変える方法を知る 第5章 オペラント──行動やその出現機会を作り出す方法を知る 第6章 強化随伴性──行動変容のための諸変数と規則 第7章 刺激性制御──はじめての環境に個体が出会うとき 第8章 反応遮断化理論と選択行動──強化と価値を考える 第9章 言語行動と文化随伴性──行動分析学から展望する
秋月りすの4コマ漫画『OL進化論』を楽しみながら思考の技法を学ぶ。初心者のためのクリティカルシンキング超入門書。 「ものの見方・考え方」を、人気四コマまんが家・秋月りす氏のマンガ77編を楽しみながら身につけられる,画期的な本。心理学と論理学をベースに全くの一般人向けに書かれた「思考」の本。 秋月りすの4コマ漫画『OL進化論』を楽しみながら思考の技法を学ぶ。 初心者のためのクリティカルシンキング超入門書。 自分の周囲の人や種々の問題について,正確に理解し,自分の力で考え,適切な判断をしていくのがクリティカルな態度であり,その思考である。クリティカル思考は複雑化した現代社会に適応していく上でも必要となろう。本書では,ユーモアあふれる4コマ漫画を題材にわかりやすく楽しく身につけてもらうことをめざした。 はじめに 本書はこう読もう 序章 クリティカル思考とは ●「クリティカル」の意味 1.クリティカルに原因を推論する 2.クリティカルに何かを判断する 3.クリティカルに情報を選択する 4.クリティカルにいろいろ考える ●クリティカル思考の定義 1.クリティカル思考とは 2.事実と意見を分ける――クリティカル思考のための準備 3.議論を分析する――クリティカル思考のための第一歩 1章 推論の仕方は妥当か ●クリティカルに推論するとは? ●クリティカルに推論するやり方 1.あてはまらない例はないか? 2.一緒に変化するか? 3.四分割表で考える 4.四分割表「的に」考える 5.共通点と相違点に着目すれば 6.一致と差異に組織的に着目する 7.誰のせいかを考える 8.誰のせいかを「じっくり」考える ●因果関係を検討する上での留意点 1.一つの結果はいろいろな原因から生じる(1) 2.一つの結果はいろいろな原因から生じる(2) 3.一つの結果はいろいろな原因から生じる(3) 4.一つの結果はいろいろな原因から生じる(4) 5.一緒に変化したら因果関係と言える? 6.結果が原因で結果をひきおこす? 7.偶然という可能性も忘れずに 8.こうなることは初めから分かっていた? ●前後論法のもつ罠 1.変化したのは何のせい? 2.他にも出来事がなかった? 3.時間がたっただけじゃないの? 4.極端な状態はもとに戻る ●間違った議論のいろいろ 1.理由が理由になってるの? 2.あんなヤツに何が言えるんだ? 3.お前なんか簡単に倒せるよ 4.似てるからきっと同じだよ 5.そのままどんどん転がっていく? 6.シロじゃなければクロだ! 7.経験者は正しい? 2章 根拠としての「事実」は正しいか ●クリティカルに「事実」を検討するとは? ●事実検討の基本的スタンス 1.あなたの常識が一般の常識? 2.体験談そのものは事実だとしても…… 3.記憶とは事実とは限らない 4.情報の歪み方にはパターンがある 5.専門家の意見だから信じるの? 6.数字なら信用できる? ●スキーマによる事実の歪み 1.スキーマを通してものを見る 2.スキーマは情報をつなぎ,意味づけるための枠組み 3.スキーマによって同じ情報が違う意味にもなる 4.スキーマは未知・未確認の部分を埋める 5.スキーマは情報の取捨選択をガイドする 6.スキーマを見直すか,スキーマにこじつけるか ●偏った事実を「事実」とする過ち 1.一部分の事実から全体を推測する 2.偏ったサンプルが誤った結論をつくり出す 3.先入観に合う事実を見つけ出す 4.当たってないケースには注意が向きにくい 5.めだつ×めだつ=関連? 6.一面性の出来事に注意 7.欲しい情報だけを集め,欲しくない情報は無視するバイアス 8.反証となりうる情報も探せ ●「事実そういう人か」の検討 1.人を見るときのスキーマに気づこう 2.型にはまった固定観念 3.身近な人はさまざまだけど,遠い人は一くくり 4.そういうことをしたのはそういう人だから? 5.状況でもあり,個人でもある……かも 6.行為者と観察者の視点は違う 7.役割と個人は必ずしも同じではない 3章 クリティカルシンカーへの道 ●クリティカルシンカーの特性 1.クリティカルシンカーはものごとを疑う 2.クリティカルシンカーは思考の落とし穴を知っている 3.クリティカルシンカーは柔軟である 4.クリティカルシンカーは客観的である 5.クリティカルシンカーは単純化しない 6.クリティカルシンカーはあいまいさに耐える ●クリティカルに生活しよう 1.ものごとを他の面からもみるためには 2.ポジティブ思考に気をつけよう 3.後知恵から脱却するためには 4.要するにマインドフル 5.ちょっとクリシン――ちょっとクリティカルシンキング 6.あっからクリシン――「あっ」から始めるクリティカルシンキング 7.ユーモア精神で行こう!! おわりに──今日から始めるクリティカル思考 本書を読んだ人のための今後の読書案内 秋月りすから一言
1992年旧版刊行から20余年の間に展開された研究動向をふまえて、新設章や改変を加えた最新情報・知見の刷新版。 本ハンドブックは,20余年前に刊行された東洋・繁多進・田島信元編集企画『発達心理学ハンドブック』(福村出版,1992年)の新版として編集され,刊行されるものである。旧版は,1980年代の新潮流を受け,学際的,実践科学的アプローチを目指して1989年12月に発足した日本発達心理学会を記念して企画されたもので,学会設立から20余年を経た現在,発達心理学は大きな変化をともなって確実に進歩してきており,多くの新情報を追加する必要性を痛感し,このたび,本ハンドブックの新版を編集するに至った。 本書の特徴は2つある。一つは,旧版の意義と新版への移行の必須性にもとづき,旧版の枠組みを基本的に継承したことである。このことにより1960年前後から始まった発達心理学的発想への大転換の波の最中にあった1990年代の日本発達心理学会設立当時の発達心理学理論,研究の立ち位置と状況をふまえた旧版を土台として,2010年代に至るこの20余年の間に達成されてきた新情報を加えることで,現在の立ち位置を確認することが可能となるのである。 もう一つの特徴は,第一の特徴を実行に移す計画を練ってみると,どうしても新設章で対応しなければならない領域や,旧版の章の構成自体を変更して対応しなければならない部(領域)が生じたことによる,新設章や章立て改変を試みたことである。これらの存在は,この20余年の間に大きく変化した領域を示しているのである。改めて,この20余年の間に大きく発展,展開した領域であることがご理解いただけるはずである。 発達研究は,「認知科学」,「文化心理学(文化科学)」そして生物科学と社会科学を統合した「発達科学」へと収斂していき,そのためには,学際的,総合的,実践的理解が不可欠になった時代が到来したといえよう。これまで,とかく細分化,分業化されてきたアカデミズムに対して,子ども,人の包摂性を「発達」というキーワードによって取り戻すことの必要性,そのためには,「変化・発達」という概念を,実践・教育科学のなかで再吟味していくことの必須性が強調されはじめている。こうした現代の立ち位置と,それにもとづく発達心理学,発達臨床心理学の貢献の再吟味,そして今後の展望を具体的に描いていく必要性を強く感じるしだいで,そのあたりを本書を利用するみなさんにくみとっていただければ編者の一人として本望である。 編者代表 田島信元 I部 発達の理論と展望 A 発達の基本的コンセプト 1章 発達研究・発達観・モデルの変遷(藤永 保) 発達研究の始源/発達観の変遷と児童心理学の成立/他 2章 発達の生物学的基礎(矢野喜夫) 発達心理学と生物学/進化論の影響/進歩主義的進化論からの脱却/他 3章 発達の社会・文化的基礎(石黒広昭) 発達の社会的基盤/発達の文脈/実践に埋め込まれた能力/他 4章 ピアジェの発生的認識論とイネルデの発生的心理学(大浜幾久子) ベーベル・イネルデ/ジャン・ピアジェ/他 5章 ピアジェの理論以降の認知発達理論の展開(落合正行) ピアジェの理論/新ピアジェ派理論/新ピアジェ派理論以降の理論/他 6章 ヴィゴツキー理論とその展開(田島充士) 言葉・思考・発達/発達の文化-歴史的側面とは/他 7章 発達の社会・文化・歴史的アプローチ:ポストヴィゴツキー研究の現代的意義(茂呂雄二) ポストヴィゴツキー研究/方法論の拡張/実践へ 8章 文化心理学(田島信元) 文化心理学とは何か/文化心理学の諸領域/他 9章 精神分析の発達理論(木部則雄) 精神分析の歴史と発達心理学/精神分析における発達理論の発展 10章 愛着理論の基礎(繁多 進) 愛着理論が誕生するまでの背景/愛着理論の骨格/他 11章 アタッチメント理論の新展開:生涯発達の視座から(遠藤利彦) 生涯発達心理学の支柱としてのアタッチメント理論/他 12章 言語発達研究と理論の歴史、そして展望(岩立志津夫) 言語発達研究の古典的基礎理論からみえてくるもの/他 13章 社会行動・学習理論(渡辺弥生) 行動を説明するさまざまな理論/中核となる理論と研究方法/他 B 発達理論と隣接科学 14章 近接科学からの示唆:胎児・入院児とのかかわりを中心に 胎児の発達に影響を及ぼす環境要因(川上清文) 病院に入院している子どもたちにかかわる諸活動(高井清子) 15章 比較行動学からの示唆(小山高正) 比較行動学とは/環境の問題/比較行動学の諸分野 16章 霊長類学からの示唆(林 美里・松沢哲郎) 霊長類学の視点/霊長類学と発達心理学/霊長類学からみた発達/他 17章 行動遺伝学からの示唆(安藤寿康) 行動遺伝学とは何か/行動遺伝学からみた発達/他 18章 進化心理学からの示唆(長谷川眞理子) 現代進化生物学の基礎/進化人類学とヒトの進化環境 19章 脳科学からの示唆(皆川泰代) 神経活動とは/脳の発達/発達障がいとその神経基盤/他 20章 文化人類学・文化社会学からの示唆(柴山真琴) 文化人類学研究と文化化研究/文化社会学と社会化研究/他 II部 生涯発達の道筋 21章 生涯発達の視点(鈴木 忠) 発達の可塑性/人間発達の可塑性を示す事例:FとG/他 22章 胎 児 期(川上清文・高井清子) 胎児発達の概略/胎児の睡眠と感覚の発達/胎児の行動の発達/他 23章 新生児・乳児期(斎藤 晃) 原始反射の意義/新生児・乳児の認知発達/他 24章 幼 児 期(森下正康) 対人関係の広がり/自我と自己制御機能の発達/他 25章 児 童 期(戸田まり) 児童期とは/家庭から学校へ/9~10歳の節目/思春期のはじまり/他 26章 青 年 期(高木秀明) 親子関係の変化と友人関係の特徴/アイデンティティの確立/他 27章 成 人 期(藤﨑眞知代) 成人前期:ライフ・コースの選択/成人後期(中年期):人生の曲がり角 28章 高 齢 期(藺牟田洋美) 高齢期と生涯発達理論/心身機能からみた高齢期/他 III部 発達の機序と諸相 A 認知・言語領域 29章 知 覚(白井 述・山口真美) 視力の発達/運動視の発達/形態の知覚/奥行き知覚/他 30章 言語発達(小林春美) 音声の発達/語彙の発達/文法の発達/意図と言語とのかかわり 31章 記 憶(仲 真紀子) 記憶の神経学的基盤/エピソード記憶の神経学的基盤/他 32章 認知・思考(小島康次) 認知の発達/思考(推論と合理性)/まとめと今後の展望 33章 知 能(子安増生) 知能のアセスメントと診断/知能の心理測定/知能の認知理論 34章 心の理解(木下孝司) 「心の理論」研究の概観/心の理解の発達/他 35章 道徳性・向社会性(二宮克美) 「道徳性」・「向社会性」発達研究の動向/道徳性の発達/他 36章 読み書き能力(高橋 登) 日本語の読み書き習得の特徴/幼児期の読み書き能力/他 37章 数概念の発達(吉田 甫) 数システムの発達/数唱能力の発達/公的な介入による数概念の発達/他 B パーソナリティ・行動領域 38章 身体・運動(西野泰広) 体格の発達/体力の発達 39章 情 動(内山伊知郎) 適応と分化情動理論/機能的な情動発達観/幼児期以降の情動発達 40章 情動調整(須田 治) 生体の調節で生まれる情動/感情を含めた心身モデルへの転回 41章 動機づけ(黒石憲洋) 動機づけ概念/内発的動機づけや外発的動機づけの変化/他 42章 自 己(榎本博明) 発達における自己の位置づけ/自己研究の歴史/自己の発達/他 43章 気 質(上村佳世子) 気質研究の歴史/発達初期の気質研究と測度/他 44章 パーソナリティ(鈴木乙史) パーソナリティとは/パーソナリティ研究の歴史と問題/他 C 社会的領域 45章 社会的認知(久保ゆかり) 社会的知覚から相互作用へ/相互作用のなかでの実践的な把握/他 46章 遊 び(中野 茂) 遊び研究の衰退/遊びという幻想/遊びの再考へ 47章 社会的スキルと社会的学習理論(庄司一子) 子どもの社会性の問題と社会的スキルへの関心/社会的スキルの概念と定義/他 48章 セルフ・レギュレーション(中澤 潤) セルフ・レギュレーションの理論/セルフ・レギュレーションの発達/他 49章 ジェンダーの発達(大野祥子) 「ジェンダー」とは何か:概念定義と使われ方/ジェンダー概念の誕生/他 IV部 現代社会と発達 50章 生活における発達(無藤 隆) なぜ生活か/生活のなかで発達することの理論的構造/他 51章 家族と発達(小野寺敦子) 多様化する現代の家族/夫婦関係の生涯発達/母親と子ども/他 52章 児童虐待(子ども虐待)(宮本信也) 子ども虐待とは/わが国における子ども虐待の実態/虐待死の現状/他 53章 仲間関係の発達(氏家達夫) 仲間過程/仲間過程の発達/仲間過程の病理 54章 学校と発達(宮下孝広) 学校制度の確立と普及/発達の文化的方向づけとしての学校教育/他 55章 メディアと発達(家島明彦) 現代におけるメディアと発達をめぐる諸問題/メディアと発達に関する研究/他 56章 成人・中高年の自己実現と社会生活(岡林秀樹) 成人期の危機をとらえる枠組み/現代日本における性役割分業意識の時代変化/他 57章 社会の変化と発達(小嶋秀夫) 「社会の変化と発達」という問いの設定/産業革命と進歩の思想、そして近年の状況/他 V部 発達の障害・臨床 A 障害と臨床の基礎 58章 発達の障害・臨床をとらえる観点(長崎 勤) 発達の障害・臨床をとらえる観点1:包括的観点/2:時間性・順序性の観点/他 59章 発達の障害・臨床と神経心理学(小池敏英) 読み障害/書き障害/発達の障害・臨床と脳科学の進展 60章 発達の障害・臨床と社会1:教育を中心に(宮﨑 眞) 特別支援教育の制度/他 61章 発達の障害・臨床と社会2:福祉を中心に(佐竹真次) 発達に障害のある人への福祉的支援の目的/乳幼児健診等の活用/他 B 障害・臨床の理解と支援 62章 自閉症スペクトラム障害(伊藤英夫) 自閉症スペクトラム障害の基礎概念/自閉症スペクトラム障害の発達研究/他 63章 学習障害(LD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)(岡崎慎治) 学習障害(LD)/注意欠如・多動性障害(ADHD) 64章 知的障害(菅野 敦) 知的障害の定義/知的障害の原因と出現率/知的障害の分類/他 65章 言語障害(藤野 博) 言語障害の概念とタイプ/言語発達障害のアセスメント/他 66章 聴覚障害(澤 隆史) 聴覚障害の基礎概念/アセスメントの方法と留意点/他 67章 視覚障害(佐島 毅) 発達初期における視覚障害の影響/視覚障害児における表象の独自性と発達の壁/他 68章 運動障害(川間健之介) 運動障害のある子どもたちの発達心理学的な課題/肢体不自由児の姿勢と認知発達 69章 不 登 校(濱口佳和) 不登校の実態/不登校児童・生徒の類型化/他 70章 いじめ・非行 いじめ問題の背景と防止に向けた取り組み(森 正樹) 非行の背景理解と防止に向けた取り組み(市村彰英) 71章 精神障害(神尾陽子・高橋秀俊・井口英子) 今日の社会と精神障害/発達的観点からみた精神障害/他 VI部 発達研究における資料の収集と分析 72章 発達研究の方法(やまだようこ) 何を問うか/実験的研究法/質的研究法/生涯発達研究のモデルと方法論 73章 研究の倫理 研究における倫理問題(杉本英晴) 発表における倫理問題(安藤典明) 74章 基本的な研究デザイン 実験研究法(梶川祥世) 自然観察法(岩田美保) 実験観察法(関根和生) テスト法(今野 歩) 面接法(飯牟礼悦子) 質問紙法(室橋弘人) 事例研究(楜澤令子) 75章 分析の手法 マイクロアナリシス(難波久美子・河合優年) プロトコル分析(田島信元・田島啓子) 行動評定法(西澤弘行) 生理的指標(横井川美佳・田中真介) チェックリスト法(麻生典子) 質的研究1:KJ法(川島大輔) 質的研究2:グラウンデッド・セオリー(荘島幸子) 【付録】発達関係のテスト(高田みほ・板倉達哉)
ベストセラー『マンガ 思わず試してみたくなる心理学入門』に続く、4コママンガでシンプルにわかる入門書シリーズです。「税金を払わない人がサラッと払ってくれる」「何も言わなくてもお客さんがキレイに行列してくれる」「値段を上げてもお客さんが気持ちよく払ってくれる」など、行動経済学の驚くべき魔法のワザを紹介。またゲームに課金してしまう心理やクラウドファンディングにお金が集まる理由など、必ずしも合理的でない人間心理をマンガで解説。
神経科学の大枠を理解でき、胸躍る知見に出会えると好評の世界的テキストが10年ぶりに大改訂。分子レベルの知識から高次脳機能まで ◆世界的に好評を博する神経科学テキスト、10年ぶりの大改訂! ◆特徴 ・神経科学の大枠や筋道を理解でき、多くの胸躍る新しい知見に出会える。 ・素晴らしくわかりやすいフルカラーイラストを随所に配し、内容を効果的に説明。 ・最新の分子レベルの知識から高次脳機能までを網羅。 ・ノーベル賞受賞者など、26人の世界トップクラスの科学者が、コラム「発見への道」を執筆。勤勉と忍耐、そして偶然と勘――発見するまでの息遣い、スリルを実感できる。 ◆対象 医学生、研修医、臨床医、リハビリ、理学、工学、心理学、企業マーケティング関係者など様々な分野で神経科学にかかわるすべての人へ ◆目次 第Ⅰ部 神経科学の基礎 第1章 神経科学入門―過去, 現在, そして未来 第2章 ニューロンとグリア 第3章 静止時のニューロン膜 第4章 活動電位 第5章 シナプス伝達 第6章 神経伝達物質 第7章 神経系の構造 付録:ヒトの神経解剖図譜 第Ⅱ部 感覚系と運動系 第8章 化学感覚系 第9章 末梢視覚系(眼) 第10章 中枢視覚系 第11章 聴覚と平衡感覚 第12章 体性感覚 第13章 脊髄による運動制御 第14章 脳による運動制御 第Ⅲ部 脳と行動 第15章 脳の行動の科学的制御 第16章 動機づけ 第17章 性と脳 第18章 脳と情動 第19章 脳のリズムと睡眠 第20章 言語 第21章 休んでいる脳, 注意, 意識 第22章 精神疾患 第Ⅳ部 変化する脳 第23章 脳の配線 第24章 記憶系 第25章 学習と記憶の分子メカニズム
洗剤選びから政治的立場の決定まで、人の選択には無自覚に方向性を決める「癖」がある。選択結果を誘導する認知的環境や選択肢の設計はいかなるものか。誘導技術は善用できないのか。人の情報処理の仕組みを解明し、さらなる考察へと誘う入門書。 選択と誘導の認知科学 目次 まえがき 1章 物理的環境と選択の関係を考える ――選択に働きかける 1 街中の看板と貼り紙によるメッセージ ファストフード店での滞在時間を決めるもの 電車のシートへの座り方 公園のベンチは誰が使うのか 街中の花壇の役目 なぜ看板や貼り紙がうまくいかないのか Box 心理的リアクタンス なぜ物理的環境がうまくいくのか 看板・貼り紙vs.物理的環境 まとめ――認知的環境と選択 Box 対応バイアス 2章 デフォルトの効果――選択に働きかける 2 「選択」に働きかける デフォルト① 「質問」でのの有無は何を生むか 「オプトイン」と「オプトアウト」 デフォルト② 受診手続きと受診率 デフォルト③ 自動車保険を選ぶ デフォルト④ エネルギーを選ぶ デフォルト⑤ 臓器を提供するかしないか デフォルト⑥ お金を運用する なぜデフォルトの選択肢は選択されやすいのか 不幸になりたい人などいない 「選択アーキテクチャ」という考え方 原因と対処 自動システムと熟慮システム 興味や関心を刺激する働きかけと比較する ミシュランのグルメガイドブックの起源は? フォルクスワーゲンの「ファン・セオリー」 興味や関心を刺激する働きかけとの違い まとめ 3章 選択肢を分割する効果――選択に働きかける 3 オバマ政権は支持されていたか 分割の効果① 自動車が動かない原因を考える 分割の効果② デート相手を選ぶ 分割の効果③ ホテルを選ぶ 分割の効果④ ワインを選ぶ 分割の効果⑤ 防衛政策を判断する 選択肢の操作で世論は変わるか まとめ 4章 よい働きかけとはどういうものか ――選択に働きかける 4 選択アーキテクチャにはさまざまな問題がある 「する」と「しない」は同じか 「する」が満足に与える効果 「する」と「しない」から行為者の意図を読み取る 「する」は心理的な関与を高める デフォルトは規範を変える 選択と自律 一般人の反応 まとめ 5章 「理由」は選択を正しくあらわしているか ――選択を説明する 1 選択とそのための理由 経路実験――どうやって「経路」を選ぶか ストッキング実験――置く位置か品 「理由」はあてにならない 条件づけ――良いものと一緒にされると好きになる 単純接触効果――見るほどに好きになる サブリミナル効果――見えない刺激の力 働きかけに抵抗する人もいる 洗剤実験――選択の根拠は効能か反復か まとめ 6章 「差別していない」は本音か言い訳か ――選択を説明する 2 「オートコンプリートの真実」 「母親 無職」と「父親 無職」に続くのは? 性別役割分担意識 ドクター・スミス課題 性別役割分担意識とステレオタイプ 職業と性差別 客観性の幻想 差別と曖昧さ まとめ 7章 無理に理由を考えるとどうなるか ――選択を説明する 3 絵画実験――「2つの絵画について答えてください」 好かれも嫌われもする作品 好悪の理由を分析するのは難しい 難しくても,無理に理由を分析すると何が起こるか 「不自然な理由」が作り出される 目隠しテストで芸能人を格付けチェック テイスティング方法と評価の関係は? 「ペプシ・パラドクス」現象 「ペプシ・パラドクス」を考え直す ペプシ・コーラとコカ・コーラの味の「違い」とは 「ペプシ・パラドクス実験」もう一度 「ペプシ・パラドクス実験」のまとめ まとめ――「もっともらしい理由」を作って決める判断とは あとがき 文献一覧 索引 装幀=荒川伸生 イラスト=大橋慶子
行動経済学では、人間の感情や直感など心のはたらきを考慮して従来の経済学を修正しようとする。その基礎理論をイラストや図版を使って数学なしでわかりやすく説明。リーマンショックや東日本大震災などの経済混乱で注目されている、行動経済学の親戚である「幸福の経済学」という最新研究もわかりやすく解説している。 第1章 自制心と心理会計 第2章 認知と代表性 第3章 利他性 第4章 危険回避と期待効用理論 第5章 損失回避とプロスペクト理論 第6章 先延ばしと時間割引 第7章 経済学とはどんな学問か? 第8章 なぜ今、行動経済学か? 第9章 幸福の経済学 第10章 行動経済学は何に役立つか?
行動経済学の入門テキスト。具体例や実証結果などを用いながら、基礎から実世界との関わりまで学べる。各章末に練習問題つき。 日本初の入門テキスト! 行動ファイナンス、幸福の経済学、実践的な内容まで、幅広く網羅した決定版 人間の非合理な感情や行動を体系的に解き明かす! 第1章 行動経済学はどのようなものか 第2章 ヒューリスティクス 第3章 時間選好 第4章 リスク選好とプロスペクト理論 第5章 社会的選好 第6章 お金に関する経済心理 第7章 行動ファイナンス 第8章 幸福の経済学 第9章 実世界における行動経済学 ブックガイド
健康・医療心理学をはじめて学ぶ人・公認心理師を目指す人のための,考え方・基本理論の理解から実践につなげることまでを目指した入門書。最新の統計データ・学説を盛り込み,公認心理師カリキュラムや出題基準に対応。 第1部 健康・医療心理学とは何か 第1章 健康とウェルビーイング 第2章 健康リスクへのアプローチ 第3章 健康心理学と臨床心理学 第2部 ウェルビーイングの心理学 第4章 ストレスとウェルビーイング 第5章 食生活とウェルビーイング 第6章 身体活動と睡眠とウェルビーイング 第3部 健康リスクと支援の心理学 第7章 感情と健康リスク 第8章 健康を阻害する行動要因 第9章 発達・加齢に伴う健康リスクと支援 第10章 働く人の健康リスクと支援 第4部 健康・医療心理学の課題 第11章 医療における行動と心理 第12章 健康・医療心理学の臨床的展開 第13章 医療におけるコミュニケーションと課題 第14章 災害による健康リスクと支援 第15章 医療制度と心理専門職の社会的役割
本文二色刷にカラー口絵付。豊富な図表,読書案内,練習問題,最新トピック紹介等により,高い学習効果を備えた決定版テキスト。 最新の研究知見を取り入れつつ,基本的な考え方,用語,概念の理解を目指し,豊富な図表と厚みのある解説を施した本格テキスト。第一線の研究者による最新トピック紹介,本文2色刷とカラー口絵,読書案内,練習問題などにより,高い学習効果を備えた決定版! 第Ⅰ部 認知心理学の基礎:感性・注意・記憶 第1章 認知心理学の歴史とテーマ/第2章 視覚認知/第3章 感性認知/第4章 注意/第5章 ワーキングメモリ/第6章 長期記憶/第7章 日常認知/第8章 カテゴリー化 第Ⅱ部 高次の認知心理学:言語・思考・感情 第9章 知識の表象と構造/第10章 言語理解/第11章 問題解決と推論/第12章 判断と意思決定/第13章 認知と感情 第Ⅲ部 認知心理学の展開:進化・社会・文化 第14章 認知進化と脳/第15章 認知発達/第16章 社会的認知/第17章 文化と認知/第18章 メディア情報と社会認識
相手のココロがわかる!見抜ける!読み解ける!ココロがわかれば人を操るのもカンタン! プロローグ 言葉・行動・しぐさから人の"心"は読み解ける 1 ウソをついている人は手と足を見ればわかる! 2 名前を呼んでもらえないのは相手に嫌われている証拠!? 3 部下が失敗しても無視するのが正解!? 4 高い地位にある人ほど傲慢な性格を持つ傾向! 5 女性の食が細いのは好かれているサイン!? 6 社員の能力を引き出す秘けつは成功率50%の目標! エピローグ 行動心理学は、道具のように便利に使えるツール
ピア・ラーニングとは 必要な援助を求める 人と比べ合って学ぶ ピアとかかわる動機づけ 何をめざして学ぶか ピアとともに自ら学ぶ 「一人で読む」を超えて 子どもはピアに援助をどう求めるか 協同による問題解決過程 ピアを介した概念変化のプロセス メタ認知におけるピアの役割 協同による教育実践の創造 日本語教育におけるピア・ラーニング 発達に遅れや凸凹のある子どもの協同 豊かな学びあいに向けて
人間の意思決定は気づかないうちにさまざまなバイアスを帯びている。ハーバード大学教授の手になる本書は、行動意思決定研究の広範かつ最新の成果を踏まえて、経営上の意思決定がどのような認知的・動機的バイアスを帯びるかを解説し、読者に意思決定改善の指針を提供する。 第1章 経営意思決定へのイントロダクション 第2章 一般的なバイアス 第3章 覚知の限界 第4章 フレーミングと選好逆転 第5章 動機と感情が意思決定に及ぼす影響 第6章 コミットメントのエスカレーション 第7章 意思決定における公正と倫理 第8章 一般的な投資の過ち 第9章 交渉における合理的な意思決定 第10章 交渉者の認知 第11章 意思決定の改善
学習と動機づけに関する心理学の視点から,教育実践における指導の方法や技術を包括的に捉える。自己調整学習をはじめ,自ら学ぶ意欲,協同学習の技法など,具体的な研究知見を,教育の現場とのつながりをもたせたわかりやすい表現で紹介。教職課程科目「教育方法・技術論」や「教育の方法と技術」等での使用を想定して編纂。 ◆主な目次 序章 児童生徒の学びを支える指導 第1章 学力の分類と指導 第2章 教育における目標 第3章 教室文化と学習規律 第4章 授業における教授方法 第5章 授業における指導の技術 第6章 学習意欲を促す指導 第7章 仲間との協同による学習 第8章 自律的な問題解決を促す指導 第9章 ICTを用いた指導方法 第10章 授業外の学習の指導 第11章 教師の専門性を高める「子どものつまずき」に応じた指導 第12章 障害のある児童生徒の理解と支援 第13章 教育における評価と学習 第14章 テストの作成と運用 終 章 自ら学び続ける教師を目指して ◆執筆者一覧(執筆順) 伊藤 崇達 編者 序章,第3章 中谷 素之 編者 序章,第6章 岡田 涼 編者 序章,第13章 深谷 達史 群馬大学大学院教育学研究科 第1章 進藤 聡彦 山梨大学大学院総合研究部 第2章 小林 寛子 東京未来大学モチベーション行動科学部 第4章 犬塚 美輪 大正大学人間学部 第5章 瀬尾美紀子 日本女子大学人間社会学部 第7章 梅本 貴豊 京都外国語大学総合企画室 第8章 髙橋麻衣子 日本学術振興会/東京大学先端科学技術研究センター 第9章 篠ヶ谷圭太 日本大学経済学部 第10章 植阪 友理 東京大学大学院教育学研究科 第11章 田爪 宏二 京都教育大学教育学部 第12章 鈴木 雅之 昭和女子大学人間社会学部 第14章 塚野 州一 編者 終章 序章 児童生徒の学びを支える指導 1.指導と学習 2.自己調整学習の視点 3.本書のねらいと構成 第1章 学力の分類と指導 1.学力観の変遷 2.学力とは 3.学力を育てる 第2章 教育における目標 1.教育目標の特徴 2.教育目標と授業の構成 3.教育目標と授業の実際 第3章 教室文化と学習規律 1.文化や風土としての教室 2.教室文化を支えるもの 3.自ら学ぶ学習規律の育成に向けて 第4章 授業における教授方法 1.発見学習 2.受容学習 3.その他の教授方法 第5章 授業における指導の技術 1.授業が「わかる」とはどういうことか 2.説明する技術 3.発問する技術 4.学び方を示す技術 第6章 学習意欲を促す指導 1.学習意欲とは 2.学習意欲を促す指導 3.21世紀型学力と動機づけ 第7章 仲間との協同による学習 1.仲間との協同による学習 2.協同による学習効果とその仕組み 3.協同による学習指導を考えるために 第8章 自律的な問題解決を促す指導 1.課題探究と問題解決 2.PBLとは何か 3.PBLの活用 第9章 ICTを用いた指導方法 1.教育場面におけるICTとは 2.知識の習得・理解の深化を促すICT 3.協調学習を支援するICT 4.学習者の能力を補償するICT 第10章 授業外の学習の指導 1.授業外学習の重要性 2.学習習慣の定着に向けて 3.予習の指導 4.復習の指導 5.授業外学習の指導のポイント 第11章 教師の専門性を高める「子どものつまずき」に応じた指導――個別学習指導(認知カウンセリング)から一斉授業まで―― 1.教師の専門性としての「子どものつまずき」をみとる力 2.個別学習を通じた学習上のつまずきへの対処――認知カウンセリング 3.学習上のつまずきを診断するテストとその活用 4.学習上のつまずきを一斉指導に生かす――「教えて考えさせる授業」 5.結びにかえて――ATIを越えた新たな個に応じた指導を目指して 第12章 障害のある児童生徒の理解と支援 1.心身の障害と教育 2.発達における障害の理解 3.学習場面における障害の理解と支援 4.対人関係における障害の理解と支援 5.障害のある児童生徒の理解と関わり方の姿勢 第13章 教育における評価と学習 1.教育評価とは 2.評価の基準 3.評価の主体 4.評価の時期 5.新しい評価をめぐって 第14章 テストの作成と運用 1.テストに期待される役割 2.テストによる学力の測定 3.テストの実施が学習者に与える影響 4.テストのフィードバック 5.テストに対する学習者の知識・認識とインフォームドアセスメント 終章 自ら学び続ける教師を目指して 1.これからの社会と求められる教師像 2.近年の学習心理学とメタ認知 3.メタ認知を活かした学習理論――自己調整学習 4.省察のもう1つの意義
初版刊行以来,行動経済学の体系的テキストとして好評を博した本書を,近年の研究成果を盛り込み大幅改訂。研究の進展が著しい社会的選好と規範行動経済学の章を,それぞれ「基礎と発展」「理論と応用・政策」に分けて,「ナッジ」などの最新のトピックを追加。 第Ⅰ部 行動経済学と神経経済学 第1章 行動経済学とは何か? 第2章 神経経済学とは何か? 第Ⅱ部 プロスペクト理論と限定合理性 第3章 不確実性下の経済行動 第4章 プロスペクト理論 第5章 限定合理性 第Ⅲ部 時間割引と社会的選好 第6章 時間を通じた行動 第7章 学習理論と神経経済学の実験 第8章 社会的選好:基礎編 第9章 社会的選好:発展編 第Ⅳ部 行動経済学のフロンティア 第10章 文化とアイデンティティ 第11章 幸福の経済学 第12章 規範行動経済学:理論編 第13章 規範行動経済学:応用・政策編
「完璧は求めなくていい」「戦略的な先延ばしをしよう」。超人気心理学者が、科学的に説く人生の教訓。ヒット書籍、待望の文庫化! 最新の健康心理学に基づく、25のレッスンを読めば「本当の自分」を引き出せます! ☆やる気が出ない、自信が持てない、他人の視線が気になる、変わりたいのに変われない……。ベストセラー『スタンフォードの自分を変える教室』著者が、人生の悩みを解決する方法を健康心理学の知見をベースとして明快に解説する書籍です。 ☆「生産的先延ばしをする」「服装を選ぶ際、1つだけチャレンジする」「一緒に働く人をどう感じるかを考える」「何を達成したいかでなく、なぜ達成したいかに焦点を当てる」「45分単位で作業し、15分は楽しいことをする」など、提示されるアドバイスは具体的ですぐに役立つものばかり。 ☆内容はすべて学問的裏付けがありながら、シンプルでわかりやすい説明が特長。読後すぐに試せる具体的な思考や行動のルールを紹介する、人生の「実践的なガイドブック」です。 第1章 成功を、どう引き寄せるか 第2章 人間関係を、どう築くか 第3章 やる気(モチベーション)を、どう出すか 第4章 マイナス(負)の感情・状況に、どう対処するか 第5章 ストレスを、どう力に変えるか 第6章 リーダーシップを、どう育てるか
ベストセラー『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』の著者が贈る実践ガイド。体の部位ごとにしぐさの心理を解読した決定版。 ベストセラー『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』の著者が贈る「実践ガイド」。顔、目、口をはじめ、腕、胴、足など、体の部位ごとに具体的なしぐさから心理を解読した決定版。
飛躍の法則
心と体の生涯発達への心理学的アプローチの方法から,乳幼児期の認知・自己・感情・言語・社会性・人間関係の発達の詳細,学童期〜高齢期の発達の概要,発達障害への対応まで,子どもにかかわるすべての人に必要な発達心理学の基礎が身に付くようガイドする.幼稚園教諭・保育士養成課程にも対応. はじめに(開) I 発達のとらえ方 1 発達心理学とは(齋藤) 2 遺伝と環境(佐々木掌子) 3 生涯発達の視点(齋藤) II 乳幼児期の発達をくわしく知る 4 胎児期・周産期(新屋裕太・今福理博) 5 感覚・運動の発達(伊村知子・白井 述・島谷康司) 6 愛着の発達(蒲谷槙介) 7 自己と感情の発達(森口佑介) 8 認知の発達(旦 直子) 9 言語の発達(小林哲生) 10 社会性・道徳性の発達(奥村優子・鹿子木康弘) 11 遊び・仲間関係(野嵜茉莉) III 発達を支える 12 学習の理論(後藤和宏) 13 障害と支援(浅田晃佑) 14 心と行動の問題および児童虐待(出野美那子) IV 学童期以降の発達を概観する 15 学童期〜青年期(林 創・松島公望) 16 成人期〜老年期(久保南海子) コラム1 女に育てたから女になるのか? コラム2 虐待の要因を探る サルの里子実験 コラム3 早産児の認知発達 コラム4 妊娠中の母親の食事と胎児の味覚的嗜好 コラム5 風船を持たせることによる乳幼児の歩行支援 コラム6 各愛着タイプのその後 コラム7 空想の友達 コラム8 赤ちゃんも計算ができる? コラム9 統語的手がかりを用いた動詞学習 コラム10 ヒトの視線のパワー コラム11 乳幼児の道徳性の発達 コラム12 きょうだい関係の役割 コラム13 生活習慣の獲得 コラム14 神経多様性 コラム15 遊びに現れる子どもの心 コラム16 子どもの嘘への対応 コラム17 日本人の宗教性とアイデンティティ コラム18 サルのサクセスフルエイジング? おばあちゃんザルの知恵 Introduction to Development Psychology Kazuo HIRAKI and Atsuko SAITO, Editors
自律的な学習者を目指すために重要なキーワードとなる「メタ認知」。第1部ではその概念について,第2部ではよりよい学習法や教授法における科学的根拠について,読み切り形式で平易に解説。生涯学習が求められる現代において,単なるノウハウではなく,臨機応変に活用できる学習方略をあらゆる学習者に提供する。 もくじ はじめに 第1部 メタ認知を理解するための20のトピック Topic 1 認知とは何か,メタとはどういう意味か Topic 2 メタ認知とは何か Topic 3 メタ認知的知識とは何か Topic 4 メタ認知的活動とは何か Topic 5 メタ認知という言葉が使われるようになった背景 Topic 6 記憶についてのメタ認知(メタ記憶)の発達 Topic 7 理解についてのメタ認知(メタ理解)の発達 Topic 8 「視点取得」とメタ認知 Topic 9 「心の理論」とメタ認知 Topic 10 学習に困難を抱える子どもの支援とメタ認知 Topic 11 協同学習における他者とのやりとりとメタ認知 Topic 12 学習における加齢の影響とメタ認知 Topic 13 メタ認知が働かなくなる場合 Topic 14 「不明確な問題」が要求するメタ認知 Topic 15 メタ認知を司る脳の部位 Topic 16 自己調整学習とメタ認知 Topic 17 頭のよさ(知能)とメタ認知 Topic 18 意欲(動機づけ)とメタ認知 Topic 19 感情とメタ認知 Topic 20 メタ認知の問題点・留意点 第2部 メタ認知的知識を学習と教育に活かす Section 1 意識・注意・知覚編 〇睡眠をとることが頭の働きをよくする 〇睡眠中にも学習は進む 〇意識せずに学習できることがある 〇学習やテストに適した緊張感(覚醒レベル)がある 〇カフェインの覚醒効果を濫用することは危険 〇音楽で覚醒レベルをコントロールできる 〇注意を向けなければ,見れども見えず聞けども聞こえず 〇頭を休めている間に解決策がひらめく 〇努力せずに長時間,没頭できる状態がある 〇ノートの情報をグループ化しておくとすばやく関連づけられる 〇アンダーラインの活用で重要な点が一目でわかる Section 2 知識獲得・理解編 〇一度に記憶できる範囲は限られている 〇最初と最後に学習したことは忘れにくい 〇情報を目立たせると記憶に残りやすくなる 〇知識はネットワークの形で蓄えられている 〇覚えたい内容に対して深いレベルの処理をすると忘れにくい 〇自分に関連づけると覚えやすい(精緻化1) 〇自分で考えたことや自分で選んだことは覚えやすい(精緻化2) 〇テキストの内容をイラストで表すと覚えやすい(精緻化3) 〇語呂合わせをすると数字を覚えやすい(精緻化4) 〇バラバラの記号や単語などはストーリーにすると覚えやすい(精緻化5) 〇環境手がかりを利用すると覚えたことを思い出しやすい 〇視覚情報を言語化すると記憶が歪む場合がある 〇コンセプトマップを描くことが理解・記憶を促す 〇これから学ぶ内容のテーマや要約を先に見ておくと理解しやすくなる 〇テキスト学習には,「SQ3R法」を取り入れると理解・記憶を促す 〇テキストを読みながら聞かされると理解・記憶が妨げられる場合がある 〇習熟度が低い場合には,パフォーマンスの自己評価はあてにならない 〇テストは記憶の定着を促す Section 3 思考・判断・問題解決編 〇思い込みが創造的問題解決を妨げる 〇習熟による「慣れ」がよりよい問題解決を妨げることがある ○命題論理では「真か偽か」の判断をまちがえやすい 〇三段論法では結論のもっともらしさに惑わされる 〇事例の思い出しやすさに惑わされる 〇最初に目に飛び込んだ数字に惑わされる 〇「偶然」には気づきにくい 〇仮説は修正されにくい 〇カバーストーリーに惑わされると問題の本質が見えなくなる 〇質問の仕方が答を誘導する 〇代表値の用い方で判断が変わってくる 〇因果推理は短絡的になりやすい 〇アイデアの量と質とは比例する 〇「創造性は特殊な才能」という考えが創造的思考を邪魔する 〇粘り強く考えると,よいアイデアが出る 〇アイデアをどんどん外化することが発想を促す Section 4 意欲・感情編 〇「この学習は自分に役立つ」ととらえることが意欲を高める 〇「自分にはできる」と考えると,やる気が出る 〇難しすぎず易しすぎない課題には最もやる気が出る 〇外発から内発へと,意欲(動機づけ)には段階がある 〇がんばってもうまくいかないことを何度も経験するとやる気を失う 〇好きで学習していることにご褒美を出されると,逆にやる気がなくなる 〇学習の成果は自分次第であると考えると学習意欲が高まる 〇自分で選べるという感覚がやる気を高める 〇評価ばかりを気にすると学習における新たな挑戦意欲が低下する 〇過度にがんばりすぎると,その後しばらく自制心が働かなくなる 〇自分が学習の主体だと感じれば学習者は能動的になる 〇多少苦手な科目も頻繁に接していると親しみが湧く 〇気分がよいと発想が豊かになる 〇テスト不安はテスト成績を低下させる ○楽観的な気持ちで臨むと学習もうまくいく 〇ネガティブな感情は書き出すことで和らぐ Section 5 他者との協働・コミュニケーション編 〇他者に教える(説明する)ことは理解を促進する 〇他者との自由なやりとりは創造的思考を促す 〇あいづちとうなずきがアイデアを引き出す 〇他者の考えに触れることが発想力を高める 〇頻繁な発話交替が問題解決のアイデアを出しやすくする 〇個人思考と協同思考をうまく使い分けることが大切 〇討論は複眼的なものの見方を助ける 〇討論でものごとを決める場合,思慮が浅くなることがある 〇討論では同調圧力が生じることがある 〇グループワークで社会的手抜きが生じることがある Section 6 行動・環境・時間管理編 〇自分で自分を条件づけて学習行動を引き出すことができる 〇他の人が学ぶ様子を見ることは学習行動を促す 〇大変そうな学習も少しずつに分ければ楽にできる 〇とりあえず学習を始めれば,そのまま続けられる 〇作業机や周辺が散らかっていると作業効率が落ちる 〇物理的な学習環境が学習効率を左右する 〇学習計画がうまくいくためには,すべきことと所要時間の可視化が必要 〇環境を変えれば学習行動が変わる 引用文献 索引
グーグルやインテルなど、欧米の有名企業が能力向上のトレーニングとして取り入れている「マインドフルネス」。「評価や価値判断にとらわれることなく、今の瞬間に意識を向ける」というこの実践は、ストレスの軽減、脳の活性化、チームワークや生産性の向上、創造性の発揮など、様々な効果が注目されている。本書では、グーグルにおけるマインドフルネスプロジェクトの中心人物、ビル・ドウェイン氏へのインタビューとともに、マインドフルネスの魅力とその実践方法を紹介する。 第1部 グーグルにおけるマインドフルネスの取り組み-グーグル人材開発部門ビル・ドウェイン氏インタビュー(マインドフルネスとは何か? マインドフルネスの効用と仕組み グーグルがマインドフルネスに取り組んでいる理由 マインドフルネスが宗教性を排除した理由 マインドフルネスがビジネスに与えた影響) 第2部 マインドフルネスの実践と未来(マインドフルネススタートガイド ヘッドスペース-アンディー・プディコム氏とビル・ドウェイン氏による瞑想ガイダンスと瞑想Q&A ビル・ドウェイン氏からのメッセージ-マインドフルネスは社会とつながっている 日本でマインドフルな生き方をするために)
グーグルをはじめ、インテル、フェイスブック、フォード、SAPなど、欧米の有名企業が能力向上のトレーニングとして取り入れている「マインドフルネス」。「『今の瞬間』に意識を向ける」という実践により、ストレスの軽減、脳の活性化、チームワークや生産性の向上、創造性の発揮などの効果が注目されています。その魅力と実践方法を、マンガでわかりやすく解説します。 プロローグ 「グーグルのマインドフルネス」とは何か?-最新の脳科学に基づくリーダーシップ開発プログラム 第1章 怒りをコントロールする-アンガーマネジメント 第2章 書くことによって自己発見をする-ジャーナリング 第3章 共感を高めて関係性を改善する-「私と同じ(ジャストライクミー)」の瞑想 第4章 思いやりの心で問題を解決する-思いやりの瞑想 第5章 マインドフルネスのこれから-社会や組織を豊かに変える力
内面のドラマともいうべき、無意識的な心の変遷過程をたどる。ユング思想の全体を浮かびあがらせる絶好の入門書。 集合的無意識の概念を紹介し、個性化過程の考えを打ちだし、ユング心理学の基礎を築き上げた初期代表作。内面のドラマともいうべき、無意識的な心の変遷過程を個々の例を挙げながら分りやすく説くという点で、ユング思想の全体像を浮かびあがらせる入門書。 第一部 意識におよぼす無意識の諸作用 第一章 個人的無意識と集合的無意識 第二章 無意識の同化作用のおこす後続現象 第三章 集合的心の一部としてのペルソナ 第四章 集合的心からの個性解放の試み A ペルソナの退行的復元 B 集合的心との同一化 第二部 個性化 第一章 無意識の機能 第二章 アニマとアニムス 第三章 自我と無意識の諸形象とを区別する技術 第四章 マナ=人格 訳者解説 無意識とユング
世界MBAランキング上位。トップビジネススクール、ウォートンとコロムビアの有名教授が教える、組織を生き抜く最強メソッド。 今日の敵は、明日の味方。 会社や組織において、「競争」と「協調」は二者択一ではない。両者のバランスをとりながら、その間を軽やかに移動すれば、ビジネス社会の中であなたの身を守れる。 最先端のリサーチ技術と心理学の理論に基づく豊富なケーススタディ。 世界MBAランキング上位。トップビジネススクール、ウォートンとコロムビアの有名教授が教える最強メソッド。 1章 「身近な人との比較」を前向きな力に変える 2章 トップに立ったら「権力を持った自分」を客観的に見る 3章 組織に序列があることのメリットとデメリットを知る 4章 男女平等が進むと組織は成功する 5章 30分でも信頼は手に入れられる 6章 嘘から身を守るのは「信頼、されど検証」 7章 失敗したあとに復活できる人、できない人~謝罪の法則 8章 取引を有利に進めるためには相手の立場を知る 9章 条件を提示するのは「さき」と「あと」、どちらがいいのか? 10章 交渉の最後に笑顔はいらない
エクスポージャーの基礎理論から実施方法までを網羅したガイドブック。既存の治療モデルにどのように組み込めるかも解説。 エクスポージャーの基礎理論から実施方法までを網羅した包括的なガイドブック。単独での使用だけでなく、認知行動療法(CBT)、弁証法的行動療法(DBT)、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)の中にどのように組み込めるかも詳しく解説するほか、恐怖症、社交不安症など個別の障害に使用できる具体的なメニューを多数紹介する。初学者には最適の基本テキストであり、臨床家には実践上のアイデアの宝庫となる。 目次 謝辞 序章 エクスポージャー療法――時代に合ったツール 第I部 エクスポージャーと反応妨害の諸相 第1章 エクスポージャー療法――見過ごされてきた宝物 日常的な不安症 不安なクライエントの期待 セラピストがエクスポージャー療法を選択しない理由 DBT、ACTとエクスポージャー療法の関連 第2章 エクスポージャー療法と反応妨害 エクスポージャー療法とは何か 認知の役割 エクスポージャー療法はどのように機能するのか 第三の波とエクスポージャー エクスポージャー療法の実証的裏づけ 第3章 エクスポージャー療法のパートナー――反応妨害 不安症における回避と逃避 逃避の行く手 反応妨害を考慮するタイミング 回避行動と逃避行動の同定 反応妨害の実施 反応妨害の課題 ●記録用紙3.1 安全確保行動記録 ●記録用紙3.2 トリガー追跡記録 第4章 エクスポージャー療法の実施 理論的根拠 エクスポージャー療法の実行 実施上の問題と倫理的な問題 エクスポージャーのタイプ ●記録用紙 4.1 不安階層表 ●記録用紙 4.2 エクスポージャー・セッション計画 第5章 認知行動療法とエクスポージャー療法 不安の認知モデル 認知モデルに基づいた介入と目標 第6章 弁証法的行動療法とエクスポージャー療法 DBTの基本原理 DBTの要素 DBTとエクスポージャー療法 第7章 アクセプタンス&コミットメント・セラピーとエクスポージャー療法 ACTの概要 ACTとエクスポージャー療法 第8章 エクスポージャー療法の他の3つの応用 持続エクスポージャー療法 ナラティヴ・エクスポージャー療法 感情エクスポージャー 将来に向けて 第II部 エクスポージャーと反応妨害への具体的な提案 第9章 文脈の中でのエクスポージャー・メニューの利用 エクスポージャー療法の文脈化 第II部のメニューの利用法 ●記録用紙9.1 異なった恐怖の階層表 第10章 単一恐怖症とエクスポージャー療法 単一恐怖症のためのアイデア 第11章 社交不安症とエクスポージャー療法 社交不安症のためのアイデア 第12章 パニック症、広場恐怖症とエクスポージャー療法 パニック症のための内部感覚エクスポージャー 広場恐怖症のためのアイデア 第13章 強迫症、全般不安症、心気症とエクスポージャー療法 強迫症のためのアイデア 心配のためのアイデア 健康不安(心気症)のためのアイデア 第14章 感情エクスポージャーへの示唆 抑うつ/悲しみ 怒り 羞恥心 文献 索引 監訳者あとがき